JP2006058344A - エンドレスベルトの駆動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で且つ画像品位に応じて適切に行なうことができる画像形成装置におけるエンドレスベルトの駆動制御装置の提供を目的としている。
【解決手段】本発明のエンドレスベルトの駆動制御装置は、エンドレスベルト60の基準位置となるマーク304と、前記マークを検出するための検出手段305と、エンドレスベルトの厚みプロファイルの前記基準位置となるマークでの位相と最大振幅と周期とを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてエンドレスベルトの厚みプロファイルを展開生成して、当該データを揮発性メモリに格納する手段とを備え、エンドレスベルトを駆動する時に前記ベルトマークからの距離に応じて揮発性メモリに格納されているプロファイルデータを参照し、制御目標値に加算することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化することを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】本発明のエンドレスベルトの駆動制御装置は、エンドレスベルト60の基準位置となるマーク304と、前記マークを検出するための検出手段305と、エンドレスベルトの厚みプロファイルの前記基準位置となるマークでの位相と最大振幅と周期とを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてエンドレスベルトの厚みプロファイルを展開生成して、当該データを揮発性メモリに格納する手段とを備え、エンドレスベルトを駆動する時に前記ベルトマークからの距離に応じて揮発性メモリに格納されているプロファイルデータを参照し、制御目標値に加算することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化することを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
本発明は、カラー画像が形成可能な装置およびその画像形成装置に用いる転写装置等に使用することができるエンドレスベルトの駆動制御装置に関する。
画像形成装置において、例えば特許文献1には、一定のパルスレートで駆動ローラを駆動するときに、ベルトマークによって検知される位置を基準として、既知である転写ベルト全周方向にわたる厚さプロファイルによって発生するであろう速度変動Vhを打ち消すような速度プロファイルを事前に計測し、これに対して変調されたパルスレートで駆動モータ制御信号を生成し、これを元にモータを駆動し、駆動ローラを介して転写ベルトを駆動することにより、最終的な転写ベルトの速度Vbを変動のないものとする技術が開示されている。
カラー画像形成の代表的方法は、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を直接転写紙に重ねながら転写させる直接転写方式と、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を中間転写体に重ねながら転写させ、しかる後に転写紙に一括して転写させる中間転写方式がある。複数の感光体を転写紙または中間転写体に対向させ並べて配置することから、タンデム方式と呼ばれ、感光体毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対して静電潜像の形成、現像などの電子写真プロセスを実行させ、直接転写方式では走行中の転写紙上に、中間転写方式においては走行中の中間転写体上に転写する。
これらの各方式を用いたタンデム方式のカラー画像形成装置では、直接転写方式にあっては、転写紙を支持しながら走行する無端ベルトを、中間転写方式にあっては、感光体から画像を受け取り担持する無端ベルトを採用するのが一般的である。そして、4個の感光体を含む作像ユニットをベルトの一走行辺に並べて設置する。
上記タンデム方式のカラー画像形成装置では、各色のトナー画像を精度よく重ねることが色ズレの発生を防止するうえで重要である。そのため、いずれの転写方式においても転写ベルトの速度変動による色ずれを回避するために、転写ユニットの複数個から構成されている従動軸のうちのひとつにエンコーダを取り付け、エンコーダの回転速度変動に応じて駆動ローラの回転速度をフィードバック制御するのは有効な手段となっている。
フィードバック制御を実現する最も一般的な方法として、比例制御(PI制御)がある。これは、エンコーダの目標角変位Ref(i)とエンコーダの検出角変位P(i−1)との差e(i)を検出し、検出結果にローパスフィルタをかけて高周波ノイズを除去するとともに、制御ゲインをかけて、一定の標準駆動パルス周波数を加えて、駆動ローラに接続されている駆動モータの駆動パルス周波数を制御することで、常にエンコーダ出力が目標角変位で駆動されるように制御する方法である。
実際の制御としては、エンコーダパルスのA相出力の立上りエッジをカウントするカウンタと、制御周期(例えば1msなど)ごとにカウントするカウンタを使用し、制御周期(1ms)間に移動する目標角変位の演算結果と、制御周期ごとに前記エンコーダカウント値を取得することで得られる検出角変位との差から、位置偏差を取得することができる。
具体的な演算としては、エンコーダが取り付けられている従動軸のローラ径をφ15.615とすると以下のようになる。
ここで、例えば制御周期1msでエンコーダの分解能を1回転当たり300パルスのものを使用し、転写ベルトを162mm/sで動作するようにフィードバック制御をかけた場合を想定すると以下のようになる。
以上の演算を制御周期毎に行うことで位置偏差を取得し、フィードバック制御を行う。
しかし、この方法は微小な搬送ベルトの厚さによって、転写紙の搬送速度に変化が生じ、画像が理想位置からずれるという画像品質の低下とともに、複数の記録紙間の画像にも変動が発生し、記録紙間の繰り返し位置再現性が劣化するという問題があった。
これは、ベルト駆動位置において、ベルト厚中央部で搬送速度が決定すると仮定した時、ベルト搬送速度Vは、下記式(1)のようになる。
しかし、ベルト厚さBが変動すると図20で示したベルト厚さ実効線の位置が変化する。これは、ベルト駆動実効半径が変化することであり、(1)式の(R + B/2)が変化するため、駆動ローラ角速度ωが一定でもベルト搬送速度が変化することが分かる。すなわち、駆動ローラを角速度一定で回転させても、ベルト厚み変動があるとベルト搬送速度は変化する。
図21にベルト駆動搬送系のモデルを示す。
まず、駆動軸を一定角速度で回転させた時のベルト1周にわたるベルト厚さ変動とベルト搬送速度変動について概念的に示したものが図22である。
ベルトの厚い部分が駆動軸に巻き付いていると、図20に示したベルト駆動実効半径が増加して、ベルト搬送速度は増加する。逆にベルトの薄い部分が駆動軸に巻き付いていると、ベルト搬送速度は低下することを示している。
次に、図23では、ベルトが一定搬送速度で搬送されていた時の従動軸でのベルト厚さ変動と、従動軸で検出したベルト搬送速度変動について示している。ベルトが理想的に速度変動なく搬送されていても、ベルトの厚い部分が従動軸に巻き付いていると、ベルトの従動実効半径が増加して、従動軸の回転角速度は低下する。これは、ベルト搬送速度低下として検出される。また、ベルトの薄い部分が巻き付いていると、従動軸の回転角速度は増加して、ベルト搬送速度の増加として検出される。
このようにベルト厚さ変動が存在した場合、エンコーダなどで従動軸の回転角速度(変位)でベルト搬送速度(位置)を検出すると、誤検出成分が発生する。そのため、たとえベルトが一定速度で搬送されていても、ベルト厚さ変動により従動軸の回転角速度検出では、あたかもベルトが速度変動しているように検出されてしまう。このため、従来の従動軸フィードバック制御ではベルト厚さ変動を制御することができなかった。
このようなベルト厚さ変動を解決する手法は、前述した特許文献1に記述されている。特許文献1の特徴は、一定のパルスレートで駆動ローラを駆動するときに、ベルトマークによって検知される位置を基準として、既知である転写ベルト全周方向にわたる厚さプロファイルによって発生するであろう速度変動Vhを打ち消すような速度プロファイルを事前に計測し、これに対して変調されたパルスレートで駆動モータ制御信号を生成し、これを元にモータを駆動し、駆動ローラを介して転写ベルトを駆動することにより、最終的な転写ベルトの速度Vbを変動のないものとするものである。
しかし、このとき、速度プロファイルデータは制御周期毎のデータを必要とするため、制御周期を短周期で行う場合は大容量のメモリが必要となり、また、制御周期を長周期にするとフィードバック制御自体が十分な効果が得られなくなる問題がある。これは、例えば、ベルト周長が815mmで、ベルト駆動速度が125mm/s、制御周期が1msであった場合には、以下のようにベルト1周あたり6520回の制御が実行される。
815mm /( 125mm/s×1ms) = 6520回
また、1ポイント当たりのベルト厚みのデータサイズを16bit表現しようとすると、以下のように100Kbit以上のメモリが必要となる。
また、1ポイント当たりのベルト厚みのデータサイズを16bit表現しようとすると、以下のように100Kbit以上のメモリが必要となる。
6520回 × 16bit = 104320 bit
そのため、上記制御を実機で行う場合には、新たにベルト厚みプロファイル格納用メモリを、不揮発性メモリとして用意する必要があり、仮に圧縮データとして格納し、電源ON時に揮発性メモリに解凍したとしても、大容量のメモリが必要となる。そのため、通常のワークエリアとして使用しているメモリのほかに別途メモリが必要となり、大幅なコストアップとなり現実的でない。
そのため、上記制御を実機で行う場合には、新たにベルト厚みプロファイル格納用メモリを、不揮発性メモリとして用意する必要があり、仮に圧縮データとして格納し、電源ON時に揮発性メモリに解凍したとしても、大容量のメモリが必要となる。そのため、通常のワークエリアとして使用しているメモリのほかに別途メモリが必要となり、大幅なコストアップとなり現実的でない。
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で且つ画像品位に応じて適切に行なうことができる画像形成装置におけるエンドレスベルトの駆動制御装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し、従動ローラの1つにエンコーダを取り付け、その信号に基づいてエンドレスベルトをフィードバック制御するエンドレスベルトの駆動制御装置において、エンドレスベルトの基準位置となるマークと、前記マークを検出するためのマーク検出手段と、エンドレスベルトの厚みプロファイルの前記基準位置となるマークでの位相と最大振幅と周期とを格納する不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてエンドレスベルトの厚みプロファイルを展開生成して、当該データを揮発性メモリに格納する手段とを備え、エンドレスベルトを駆動する時に前記ベルトマークからの距離に応じて揮発性メモリに格納されているプロファイルデータを参照し、制御目標値に加算することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化することを特徴とする。
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、不揮発性メモリに格納されている位相・振幅・周期の値を揮発性メモリに展開するタイミングは、画像形成装置の電源ON時もしくはエンドレスベルトの駆動開始時に実行することを特徴とする。
また、請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、不揮発性メモリに格納されている位相・振幅・周期の値から、Sin関数を用いて、ベルト到達位置に応じたデータを演算することを特徴とする。
また、請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された発明において、エンドレスベルトの厚みプロファイルを展開生成して、揮発性メモリに格納する時に、データを間引いて格納することで揮発性メモリのメモリ容量を削減することを特徴とする。
また、請求項5に記載された発明は、請求項4に記載された発明において、揮発性メモリの格納エリアを複数有し、それぞれのエリアに間引き数の異なるエンドレスベルトの厚みプロファイルデータを格納することを特徴とする。
また、請求項6に記載された発明は、請求項4または請求項5に記載された発明において、エンドレスベルトを駆動する際に前記ベルトマークからの距離に応じて揮発性メモリに格納されているプロファイルデータを参照する時に、画像品位に応じて揮発性メモリの参照エリアを切り替えることを特徴とする。
本発明のエンドレスベルトの駆動制御装置によれば、ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で且つ画像品位に応じて適切に行なうことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
まず、本発明を、画像形成装置である電子写真方式の直接転写方式によるカラーレーザプリンタ(以下「レーザプリンタ」という)に適用した一つの実施形態について図1、図2で説明する。
図1は、本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成図である。このレーザプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す)が、転写紙100の移動方向(図中の矢印Aに沿ってベルト60が走行する方向)における上流側から順に配置されている。このトナー像形成部1Y、1M、1C、1Kはそれぞれ、像担持体としての感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kと、現像ユニットとを備えている。また、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの配置は、各感光体ドラムの回転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピッチで配列するように、設定されている。
本レーザプリンタは、上記トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、光書込ユニット2、給紙カセット3,4、レジストローラ対5、転写紙100を担持して各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送部材としての転写搬送ベルト60を有するベルト駆動装置としての転写ユニット6、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレイ8等を備えている。また、手差しトレイMF、トナー補給容器TCを備え、図示していない廃トナーボトル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども二点鎖線で示したスペースSの中に備えている。
上記光書込ユニット2は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
図2は、上記転写ユニット6の概略構成を示す拡大図である。この転写ユニット6で使用した転写搬送ベルト60は、体積抵抗率が109〜1011Ωcmである高抵抗の無端状単層ベルトであり、その材質はPVDF(ポリフッ化ビニリデン)である。この転写搬送ベルト60は、各トナー像形成部の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに接触対向する各転写位置を通過するように、支持ローラ61〜68に掛け回されている。
これらの支持ローラのうち、転写紙移動方向上流側の入口ローラ61には、電源65aから所定電圧が印加された静電吸着ローラ80が対向するように転写搬送ベルト60の外周面に配置されている。この2つのローラ61,65の間を通過した転写紙100は転写搬送ベルト60上に静電吸着される。
ローラ63は転写搬送ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されていて矢印方向に回転する。
各転写位置において転写電界を形成する転写電界形成手段として、感光体ドラムに対向する位置には、転写搬送ベルト60の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材67Y、67M、67C、67Kを設けている。これらはスポンジ等を外周に設けたバイアスローラであり、各転写バイアス電源9Y、9M、9C、9Kからローラ心金に転写バイアスが印加される。この印加された転写バイアスの作用により、転写搬送ベルト60に転写電荷が付与され、各転写位置において該転写搬送ベルト60と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。また上記転写が行なわれる領域での転写紙と感光体の接触を適切に保ち、最良の転写ニップを得るために、バックアップローラ68を備えている。
上記転写バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は、回転可能に揺動ブラケット93に一体的に保持され、回動軸94を中心として回動が可能である。この回動は、カム軸97に固定されたカム96が矢印の方向に回動することで時計方向に回動する。
上記入り口ローラ61と吸着ローラ80は一体的に、入り口ローラブラケット90に支持され、軸91を回動中心として、図2の状態から時計方向に回動可能である。揺動ブラケット93に設けた穴95と、入り口ローラブラケット90に固定されたピン92が係合しており、前記揺動ブラケット93の回動と連動して回動する。これらのブラケット90、93の時計方向の回動により、バイアス印加部材67Y、67M、67Cとその近傍に配置されるバックアップローラ68は感光体11Y,11M,11Cから離され、入り口ローラ61と吸着ローラ80も下方に移動する。ブラックのみの画像の形成時に、感光体11Y,11M,11Cと転写搬送ベルト60の接触を避けることが可能となっている。
一方、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68は出口ブラケット98に回転可能に支持され、出口ローラ62と同軸の軸99を中心として回動可能にしてある。転写ユニット6を本体に対し着脱する際に、図示していないハンドルの操作により時計方向に回動させ、ブラック画像形成用の感光体11Kから、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68を離間させるようにしてある。
一方、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68は出口ブラケット98に回転可能に支持され、出口ローラ62と同軸の軸99を中心として回動可能にしてある。転写ユニット6を本体に対し着脱する際に、図示していないハンドルの操作により時計方向に回動させ、ブラック画像形成用の感光体11Kから、転写バイアス印加部材67Kとその隣のバックアップローラ68を離間させるようにしてある。
駆動ローラ63に巻きつけられた転写搬送ベルト60の外周面には、ブラシローラとクリーニングブレードから構成されたクリーニング装置85が接触するように配置されている。このクリーニング装置85により転写搬送ベルト60上に付着したトナー等の異物が除去される。
転写搬送ベルト60の走行方向で駆動ローラ63より下流に、転写搬送ベルトの外周面を押し込む方向にローラ64を設け、駆動ローラ83への巻きつけ角を確保している。ローラ64より更に下流の転写搬送ベルト60のループ内に、押圧部材(ばね)69でベルトにテンションを与えるテンションローラ65を備えている。
先に示した図1中の一点鎖線は、転写紙100の搬送経路を示している。給紙カセット3、4あるいは手差しトレイMFから給送された転写紙100は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対5が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対5により所定のタイミングで送出された転写紙100は、転写搬送ベルト60に担持され、各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kに向けて搬送され、各転写ニップを通過する。
各トナー像形成部1Y、1M、1C、1Kの感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上で現像された各トナー像は、それぞれ各転写ニップで転写紙100に重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙100上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙100上にはフルカラートナー像が形成される。
トナー像転写後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面がクリーニング装置によりクリーニングされ、更に除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
一方、フルカラートナー像が形成された転写紙100は、定着ユニット7でこのフルカラートナー像が定着された後、切換ガイドGの回動姿勢に対応して、第1の排紙方向Bまたは第2の排紙方向Cに向かう。第1の排紙方向Bから排紙トレイ8上に排出される場合、画像面が下となった、いわゆるフェースダウンの状態でスタックされる。一方第2の排紙方向Cに排出される場合には、図示していない別の後処理装置(ソータ、綴じ装置など)に向け搬送させるとか、スイッチバック部を経て両面プリントのために再度レジストローラ対5に搬送される。
以上の構成により転写紙100にフルカラー画像の形成を行っている。上記タンデム方式のカラー画像形成装置では、各色のトナー画像を精度よく重ねることが色ズレの発生を防止するうえで重要である。しかしながら転写ユニット6で使用している駆動ローラ63、入り口ローラ61、出口ローラ99、転写ベルト60は部品製造時に数十μm単位の製造誤差が発生する。この誤差により各部品が一回転する時に発生する変動成分が転写ベルト60上に伝達され、用紙の搬送速度が変動することで、各感光ドラム11Y,11M,11C,11K上のトナーが転写紙100に転写されるタイミングに微妙なずれが生じ、副走査方向に色ずれが発生してしまう。特に本実施例のように1200×1200dpi等の微小ドットで画像を形成する装置では、数μmのタイミングのずれが色ずれとして目立ってしまう。本実施例では、右下ローラ66の軸上にエンコーダを設け、エンコーダの回転速度を検出し、駆動ローラ63の回転をフィードバック制御することで転写ベルト60を一定走行するようにしている。
図3に転写ユニット6の主要部品の構成図を示す。転写駆動ローラ63はタイミングベルト303を通して転写駆動モータ302の駆動ギアと接続していて、駆動モータ302を回転駆動することで駆動モータ302の駆動速度に比例して回転される。転写駆動ローラ63が回転することによって転写ベルト60が駆動され、転写ベルト60が駆動されることによって右下ローラ66が回転する。本実施例では右下ローラ66の軸上にエンコーダ301を配置していて、右下ローラ66の回転速度をエンコーダ301で検出することで駆動モータ302の速度制御を行っている。これは前述したように転写ベルト60の速度変動で色ずれが発生するため、速度変動を最小限とするために行っている。又転写ベルト60の表面の非画像形成領域には転写ベルトの基準位置を管理するためのマーク304が取り付けられており、その近傍に取り付けられているセンサ305で、マークのON/OFFの検出を行っている。これは後述する様に転写ベルト60の厚みムラによって、右下ローラ66の実行駆動半径が変化してしまい、実際は転写ベルト66の速度は一定であるにもかかわらず、エンコーダ301が速度変動しているように検出してしまうのを防止するために、あらかじめ計測しておいた厚みプロファイルデータに応じて制御目標値を可変制御することで、ベルト厚みによる誤検出をキャンセルし、ベルトを一定速度で搬送させる。このときの実際のベルト位置と厚みプロファイルデータの位置を対応させるためにマークを取り付けている。
図4に右下ローラ66とエンコーダ301の詳細図を示す。エンコーダ301はディスク401、発光素子402、受光素子403、圧入ブッシュ404,405から構成されている。ディスク401は右下ローラ66の軸上に圧入ブッシュ404,405を圧入することで固定され、右下ローラ66の回転と同時に回転するようになっている。また、ディスク401には円周方向に数百単位の分解能で光を透過するスリットを有していて、その両側に発光素子402と受光素子403を配置することで、右下ローラ66の回転量に応じてパルス状のON/OFF信号を得ている。このパルス状のON/OFF信号を用いて右下ローラ66の移動角(以下変位角と称す)を検出することで、駆動モータ302の駆動量を制御している。
図5は、本発明の実施形態に係る駆動制御方法を実施するための駆動制御装置のブロック図である。以下、本実施形態の駆動制御装置を上記実施形態の回転体駆動装置に適用した場合について説明する。
図5において、エンコーダ301の目標角変位Ref(i)とエンコーダ301の検出角変位P(i−1)との差e(i)は、制御コントローラ部501に入力される。この制御コントローラ部501は、高周波ノイズを除去するためのローパスフィルタ502と、比例要素(ゲインKp)503とで構成されている。制御コントローラ部501では、転写駆動モータ302の駆動に用いる標準駆動パルス周波数に対する補正量が求められ、演算部504に与えられる。演算部504では、一定の標準駆動パルス周波数Refp_cに上記補正量が加えられ、駆動パルス周波数u(i)が決定される。
また、目標角変位Ref(i)には、転写ベルトの厚さ変動に対応した制御目標プロファイルが加算され、エンコーダ301の検出角変位P(i−1)との差e(i)をとることで、差分の変位量の演算を行う。なお、転写ベルトの厚さ変動に対応した制御目標プロファイルの加算は、転写ベルトの回転によって検出されるマークセンサ出力のタイミングに応じて、周期的に繰り返されるように加算される。
図6は、本実施形態1における転写駆動モータ302の制御系及び制御対象のハードウェア構成を示すブロック図である。この制御系は、上記エンコーダ301の出力信号に基づいて転写駆動モータ302の角変位をデジタル制御する制御系である。この制御系は、CPU601、RAM602、ROM603、IO制御部604、転写モータ駆動I/F部606、ドライバ607、検出IO608から構成されている。
上記CPU601は外部装置610から入力される画像データの受信及び制御コマンドの送受信制御をはじめ、本画像形成装置全体の制御を行っている。また、ワーク用として用いるRAM601及びプログラムを格納するROM603、IO制御部604はバスを介して相互に接続され、CPU601からの指示によりデータのリードライト処理及び各負荷を駆動するモータ・クラッチ・ソレノイド、センサなど各種の動作を実行する。
転写モータ駆動モータIF606は、CPU601からの駆動指令により、ドライバ607を介して転写モータ302に対して駆動パルス信号の駆動周波数を指令する指令信号を出力する。この周波数に応じて転写モータ302が回転駆動されるため駆動速度制御の可変が可能となる。
エンコーダ305の出力信号は、検出用IO部608に入力される。検出用IO部608は、エンコーダ305の出力パルスを処理してデジタル数値に変換する。また、この検出用IO部608では、エンコーダ305の出力パルスを計数するカウンタを備えている。そして、このカウンタのカウントした数値に、あらかじめ定められたパルス数対角変位の変換定数をかけてモータ軸の角変位に対応するデジタル数値に変換する。このディスクの角変位に対応するデジタル数値の信号は、バスを介してCPU601に送られる。
上記転写モータ駆動用IF部606は、上記CPU601から送られてきた駆動周波数の指令信号に基づいて、当該駆動周波数を有するパルス状の制御信号を生成する。上記ドライバ607は、パワー半導体素子(例えばトランジスタ)等で構成されている。このドライバ607は、上記転写モータ駆動用IF部606から出力されたパルス状の制御信号に基づいて動作し、転写駆動モータ302にパルス状の駆動電圧を印加する。この結果、転写駆動モータ302は、CPU601から出力される所定の駆動周波数で駆動制御される。これにより、ディスク401の角変位が目標角変位に従うように追値制御され、右下ローラ66が所定の角速度で等角速度回転する。ディスク401の角変位は、エンコーダ301と検出用IO部608により検出され、CPU601に取り込まれ、制御が繰り返される。
また、RAM602はROM603に格納されているプログラムを実行する際のワークエリアとして使用される機能の他に、事前に計測しておいた転写ベルトの厚さ変動に対応した、ベルトマーク304からのベルト一周分の制御目標プロファイルのデータが格納される。なお、RAM602は揮発性メモリのため、プロファイルデータは図示しないEEPROMなどの揮発性メモリに図7のような当該ベルトの位相・振幅・周期パラメータを格納しておき、電源ON時もしくは転写モータ起動時にSin関数を用いて、ベルト一周期分のデータをRAM602上に展開する。
実際のベルト厚みのプロファイルは、その製造工程に左右される要素が大きいが、殆どの場合Sin状のプロファイルとなっていて、特にベルト1周分の全てのデータを持っておく必要もなく、計測時に基準位置からの位相と振幅、周期を算出し、このデータからプロファイルデータを算出しても十分同等のプロファイルデータとして扱える。
そのため、制御周期毎のベルト厚みのプロファイルデータを、不揮発性メモリに格納しておく必要がなく、上記位相・振幅・周期パラメータのみでベルト厚みのプロファイルデータを生成するため、揮発性メモリのみのエリアだけ用意すれば制御可能となる。プロファイルデータの生成は、電源ON時もしくは転写モータ起動時に以下の演算式によって生成される。
Δθ[rad]:従動軸の回転角速度変動値〔=b×sin(2×π×ft+τ)〕
上記Δθをベルトマークからの制御時間に応じて演算し、揮発性メモリであるRAM602に順次格納する。
上記Δθをベルトマークからの制御時間に応じて演算し、揮発性メモリであるRAM602に順次格納する。
実際に転写モータ302を駆動する時は、ベルトマーク検知センサ305がベルトマークを検知したタイミングに応じて、RAM602の参照アドレスを切り替えてデータを読み出す。読み出したデータを、前述の制御目標角変位に加算することで、ベルト厚みで誤検出する分をキャンセルする制御を行う。
また、ベルト厚みによる速度変動のピーク値のみ下げる場合には、制御周期毎のベルト厚みのプロファイルデータは必要ない。そのためメモリエリアを削減するために、例えば図17のようにベルト1周あたり50ポイント程度のプロファイルデータを生成し、各ポイントに転写ベルトが到達した時に厚みプロファイルデータを更新することでも、ピーク値を十分に低下させることは可能である。
しかしながら、ベルト1周当たりの更新箇所を少なくすると、少なければ少ないほど、どうしても図17のAのように、更新される直前の値が理想値に対して誤差を持ってしまう。そのため最低この誤差分がベルトの速度変動として出力されてしまう。
そのため、本実施例では、画像形成する画像品位に応じて、このベルト1周当たりの更新回数を可変する制御を行っている。高品位の画像印字の時には更新回数を多くすることで誤差を少なくし、ベルトの速度変動を最小にし、逆に低品位の画像印字の時には、更新回数を少なくして制御負荷を軽くしている。このとき多少誤差が多くなって速度変動が発生しても許容できる回数を選択する。
上記動作は、例えば印字解像度が1200/600dpiなどのように高解像度と低解像度である場合や、自然画とテキスト画である場合のように、画像品位によって制御を切り替えている。
図18のように画像品位が高い場合にはベルト1周あたり100回のベルト厚みプロファイルデータとし、図19のように画像品位が低い場合にはベルト1周あたり20回のベルト厚みプロファイルデータとするなど、画像品位に応じて制御を切り替えている。これは、メモリ容量の削減と、メモリにプロファイルデータを展開する時の時間短縮する際に効果的である。
また、印字開始前にデータ展開する時間が得られない場合には、上記数種類のプロファイルデータを格納するメモリエリアを複数用意することで、電源ON時にまとめてデータ展開し、画像形成する際に使用するメモリエリアを選択する構成としても同等の効果が得られる。
図8、9に本制御を実現する上でのタイミングチャートを示す。
まず、エンコーダパルスカウンタ1のカウント値は、エンコーダパルスのA相出力の立上りエッジによりインクリメントされる。また、本制御の制御周期は1msであり、制御周期タイマによるマイクロコンピュータへの割込みがかかるごとに制御周期タイマカウンタのカウント値がインクリメントされる。タイマのスタートは、駆動モータのスルーアップおよびセトリング終了後に初めてエンコーダパルスの立上りエッジが検出された時点で行われ、且つ制御周期タイマカウンタのカウント値をRESETする。
また、制御周期タイマによるマイクロコンピュータへの割込みがかかるごとに、エンコーダパルスカウンタ1のカウント値:neの取得および制御周期タイマカウンタのカウント値:qの取得およびインクリメントを行う。
また、エンコーダパルスカウンタ2はエンコーダパルスカウンタ1と同様に、エンコーダパルスのA相出力の立上りエッジによりインクリメントされ、ベルトマークセンサ305が入力された時の最初のエンコーダパルスの立ち上がりエッジでRESETされる。そのため、エンコーダパルスカウンタ2は実質的にベルトマークからの移動距離をカウントしていて、この値に応じてベルト一周分の制御目標プロファイルのデータが格納されるRAM602の参照アドレスを切り替える。
各カウント値をもとに、次に示すように位置偏差の演算を行う。
本実施例においては、エンコーダの取り付けてある従動ローラ径はφ15.515[mm]であり、且つベルト厚みは0.1[mm]である。従動ローラはベルトによる摩擦により回転駆動されるが、実質ベルト厚みの約1/2の厚みが従動ローラを回転させる際の芯線であるとすると、右下ローラ径L=15.515+0.1=15.615[mm]となる。また、本実施例ではエンコーダの分解能pは、1回転当たり300パルスのものとする。
次に、急激な位置変動に応答してしまうことを避けるため、演算された偏差に対し以下の仕様のフィルタ演算を行う。 フィルタタイプ:Butterworth IIR ローパスフィルタ サンプリング周波数:1KHz(=制御周期と等しい) パスバンドリップル(Rp):0.01dB ストップバンド端減衰量(Rs):2dB パスバンド端周波数(Fp):50Hz ストップバンド端周波数(Fs):100Hz 本フィルタ演算のブロック図を図10に、フィルタ係数一覧を以下の表1に示す。
ここでは、2段カスケード接続とし、各段における中間ノードをそれぞれu1(n),u1(n-1),u1(n-2)およびu2(n),u2(n-1),u2(n-2)と定める。ここで、インデックスの示す意味は次のとおりである。 (n):現在のサンプリング (n-1):1つ前のサンプリング (n-2):2つ前のサンプリング
以下のプログラム演算をフィードバック実行中に制御タイマ割込みがかかるたびに行う事とする。
以下のプログラム演算をフィードバック実行中に制御タイマ割込みがかかるたびに行う事とする。
図11に本フィルタの振幅特性を、図12に位相特性を示す。
次に、制御対象に対する制御量を求める。制御ブロック図5において、まず位置コントローラとしてPID制御を考えると、
上記(3)式をブロック図として表すと、図13のようになる。ここで、e'(n)、f(n)は、E'(S)、F(S)をそれぞれ離散データとして扱うことを示している。図13において、中間ノードとしてそれぞれw(n)、w(n-1)、w(n-2)を定めると、差分方程式は次式のようになる(PID制御の一般式)。ここで、インデックスの示す意味は次のとおりである。
(n):現在のサンプリング
(n-1):1つ前のサンプリング
(n-2):2つ前のサンプリング
(n-1):1つ前のサンプリング
(n-2):2つ前のサンプリング
今、位置コントローラとしては比例制御を考えると、積分ゲイン、微分ゲインはゼロとなる。従って、図13における各係数は以下のようになり、(4)及び(5)式は(6)式のように簡略化される
図14にエンコーダパルスによる割込み処理を行う際のフローチャートを示す。
まず、スルーアップ&セトリング後の最初の割込みかどうかを判定し(ステップS1)、YESならば、エンコーダパルスカウンタ1をゼロクリアし(ステップS2)、制御周期カウンタをゼロクリアし(ステップS3)、制御周期タイマによる割込みを許可し(ステップS4)、制御周期タイマをスタートし(ステップS5)、RETURNする。また、ステップS1の判定でNOであった場合、エンコーダパルスカウンタをインクリメントし(ステップS6)、RETURNする。
図15にエンコーダパルスカウンタ2の処理のフローチャートを示す。
まず、エンコーダパルス割り込みが入力した時に、ベルトマークセンサの状態を判定し(ステップS1)、YESならばエンコーダパルスカウンタ2をゼロクリアする(ステップS2)。また、ステップS1の判定でNOであった場合、エンコーダパルスカウンタ2をインクリメントし(ステップS3)、RETURNする。
また、図16に制御周期タイマによる割込み処理のフローチャートを示す。
まず、制御周期タイマカウンタをインクリメントし(ステップS1)、次いでエンコーダパルスカウント値:neを取得する(ステップS2)。更にテーブルデータを参照してΔθの値を取得し(ステップS3)、テーブル参照アドレスをインクリメントする(ステップS4)。これらの値を用いて、位置偏差演算を行い(ステップS5)、得られた位置偏差に対しフィルタ演算を行い(ステップS6)、フィルタ演算の結果をもとに制御量の演算(比例演算)を行い(ステップS7)、実際にステッピングモータの駆動パルスの周波数を変更し(ステップS8)、RETURNする。
以上の制御によって、ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となる。
以上の実施形態においては、転写搬送ベルト60上に感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが複数並べて配設されるタンデム式のプリンタにおける転写ユニット6に本発明を適用したが、本発明が適用可能なプリンタ及びベルト駆動装置はこの構成に限るものではない。複数のローラに張架された無端状ベルトをそのローラのうちの少なくとも1以上のローラで回転駆動するベルト駆動装置を有するプリンタにおいて、そのベルト駆動装置であればいずれにも適用可能である。また、本実施例では露光光源としてはレーザ光としているがこれに限ったものではなく、例えばLEDアレイ等でも良い。更に、ベルトの速度、位置検出に際し従動ローラ軸に取り付けたロータリーエンコーダにより行っているが、これに限ったものではなく、例えばベルト表面または裏面に形成されたスケールやトナーマークを検出することとしても良い。更に、制御コントローラが行う制御演算としてはPI制御としたがこれに限ったものではなく、P制御、PID制御、H∞制御等でも良い。
以上のように、本発明によれば、エンドレスベルトを従動ローラに取り付けたエンコーダで制御する際に、ベルト厚みによって発生する速度変動を安定化する制御を、安価な手法で、且つ画像品位に応じて適切な処理を行うことが可能となる。良好なフィードバック制御を行うことができる。
60 転写搬送ベルト(エンドレスベルト)
63 駆動ローラ
301 エンコーダ
304 マーク
305 センサ(マーク検出手段)
63 駆動ローラ
301 エンコーダ
304 マーク
305 センサ(マーク検出手段)
Claims (6)
- エンドレスベルトと、エンドレスベルトを駆動する駆動ローラと、駆動ローラを駆動する駆動モータと、エンドレスベルトに従動される複数の従動ローラとを有し、従動ローラの1つにエンコーダを取り付け,その信号に基づいてエンドレスベルトをフィードバック制御するエンドレスベルトの駆動制御装置において、
エンドレスベルトの基準位置となるマークと、
前記マークを検出するためのマーク検出手段と、
エンドレスベルトの厚みプロファイルの前記基準位置となるマークでの位相と最大振幅と周期とを格納する不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに格納された値に基づいてエンドレスベルトの厚みプロファイルを展開生成して、当該データを揮発性メモリに格納する手段と、
を備え、
エンドレスベルトを駆動する時に前記ベルトマークからの距離に応じて揮発性メモリに格納されているプロファイルデータを参照し、制御目標値に加算することで、ベルト厚みによる速度変動を安定化することを特徴とするエンドレスベルトの駆動制御装置。 - 不揮発性メモリに格納されている位相・振幅・周期の値を揮発性メモリに展開するタイミングは、画像形成装置の電源ON時もしくはエンドレスベルトの駆動開始時に実行することを特徴とする請求項1に記載のエンドレスベルトの駆動制御装置。
- 不揮発性メモリに格納されている位相・振幅・周期の値から、Sin関数を用いて、ベルト到達位置に応じたデータを演算することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンドレスベルトの駆動制御装置。
- エンドレスベルトの厚みプロファイルを展開生成して、揮発性メモリに格納する時に、データを間引いて格納することで揮発性メモリのメモリ容量を削減することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のエンドレスベルトの駆動制御装置。
- 揮発性メモリの格納エリアを複数有し、それぞれのエリアに間引き数の異なるエンドレスベルトの厚みプロファイルデータを格納することを特徴とする請求項4に記載のエンドレスベルトの駆動制御装置。
- エンドレスベルトを駆動する際に前記ベルトマークからの距離に応じて揮発性メモリに格納されているプロファイルデータを参照する時に、画像品位に応じて揮発性メモリの参照エリアを切り替えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のエンドレスベルトの駆動制御装置。
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JP2010128492A (ja) * | 2009-03-02 | 2010-06-10 | Kyocera Mita Corp | ベルト駆動装置及び画像形成装置 |
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2004
- 2004-08-17 JP JP2004237113A patent/JP2006058344A/ja not_active Withdrawn
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