JP2006056559A - Cup-shaped container with bottom wall having improved gas barrier property and light screening property and method for manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、合成樹脂の射出成形によって一体的に形成されるカップ状容器、特に、空気中の酸素等によって悪影響を受けないガスバリア性、または太陽光線等によって悪影響を受けない遮光性を有したカップ状容器、及びその製造方法に関するものである。 The present invention relates to a cup-shaped container integrally formed by injection molding of a synthetic resin, in particular, a gas barrier property that is not adversely affected by oxygen in the air, or a light-shielding property that is not adversely affected by sunlight or the like. And a manufacturing method thereof.
合成樹脂の射出成形によって一体成形されたカップ状容器は、容量を大きくすることができて衛生的であり、しかも安価に大量生産できることから、乳飲料やビール等の飲み物用容器として、あるいはアラレや海苔等の乾燥食品用容器、さらには、カット果物やフルーツゼリー等のデザート食品用容器として、種々なものが提案されている。 The cup-shaped container integrally molded by synthetic resin injection molding has a large capacity, is hygienic, and can be mass-produced at a low cost. Various containers have been proposed as containers for dried foods such as seaweed, and as containers for dessert foods such as cut fruits and fruit jelly.
このようなカップ状容器としては、図5の(a)に示すようなポリプロピレンやポリエチレン等の一種類の合成樹脂から一体成形したものが殆どであり、その上端開口部にあるフランジに、内容物や製造者を記載したフィルム状の「蓋」を、例えばヒートシールすることにより、密閉性の高いものとされている。 As such a cup-shaped container, most are integrally molded from one kind of synthetic resin such as polypropylene and polyethylene as shown in FIG. For example, a film-like “lid” that describes the manufacturer is heat-sealed, for example, to achieve high sealing performance.
ところで、このようなカップ状容器についても、その収納すべき飲み物や食品によっては、空気中の酸素や水蒸気等によって悪影響を受けない十分なガスバリア性、または太陽光線等によって悪影響を受けない十分な遮光性を有したものであることが要求されてきている。つまり、この種のカップ状容器は、内容物の長期間保存が効くものとする必要性が高まってきているのである。 By the way, even for such cup-shaped containers, depending on the drinks and foods to be stored, sufficient gas barrier properties that are not adversely affected by oxygen, water vapor, etc. in the air, or sufficient light shielding that is not adversely affected by sunlight, etc. It has been required to have a property. In other words, there is an increasing need for this type of cup-shaped container to enable long-term storage of contents.
そこで、図5の(b)に示すようなカップ状容器が開発されたのである。このカップ状容器では、その側壁の内側または外側に、ガスバリア性または遮光性を有するフィルムまたは金属箔を一体性成形したものであり、このフィルムまたは金属箔によって必要なガスバリア性または遮光性を高めたものである。 Therefore, a cup-shaped container as shown in FIG. 5B has been developed. In this cup-shaped container, a gas barrier property or light shielding film or metal foil is integrally formed on the inside or outside of the side wall, and the required gas barrier property or light shielding property is enhanced by this film or metal foil. Is.
ところが、この図5の(b)に示したカップ状容器では、その底壁についてのガスバリア性または遮光性は確保されていない。そうなると、この底壁から、空気中の酸素や陳列棚を照明している蛍光灯からの紫外線が進入することができて、内容物に悪影響を与えることが予想される。 However, in the cup-shaped container shown in FIG. 5 (b), the gas barrier property or light-shielding property for the bottom wall is not ensured. Then, it is expected that oxygen in the air and ultraviolet rays from a fluorescent lamp illuminating the display shelf can enter from this bottom wall, and adversely affect the contents.
そこで、この種のカップ状容器の底壁についても、十分なガスバリア性や遮光性を高める必要が生じてくるのであるが、そのための技術が、例えば、特許文献1〜特許文献3において種々提案されてきている。
特許文献1に記載された技術は、「電子レンジ用射出成形容器」に関するものであるが、その要約の記載からすると、「酸素、水蒸気等に対する優れたバリア−性を有し、かつ、装飾性等に優れ、種々の物品の充填包装に有用な電子レンジ用射出成形容器を提供すること」を目的として、図6に示すように、「その層構造中に、少なくとも、無機酸化物の蒸着薄膜を有する樹脂フィルムが、バリア−性基材層として積層されているラベルを密接着させ、更にまた、上記のフランジ部の表面に、その層構造中に、少なくとも、無機酸化物の蒸着薄膜を有する樹脂フィルムが、バリア−性基材層として積層されている蓋材を密接着させてなる」構成を有したものである。
The technique described in
ところが、この特許文献1に記載された容器は、当該文献1の段落0012中の記載からすると、「バリア−性基材層として積層されているラベル5a」及び「底壁部3の外側壁面の全面にラベル5b」とを使用するとともに、「ラベル5bを溶融一体化して密接着させることができるのは、図示しないが、ラベル5bの中央が、開口しており」としていることから、ラベルとして「5a」と「5b」の二種類を射出成型機にセットしなければならない。これら二種類のラベル5a及び5bを射出成型機にセットすることは、この種の容器を大量にかつ高速で生産しなければならない現状では、非常に困難である。
However, according to the description in paragraph 0012 of
それだけでなく、この特許文献1の技術では、「ラベル5bの中央が開口」しているため、このラベル5bが一体化される部分のガスバリア性や遮光性がその「開口」によって十分にはならないものと考えられる。
In addition, in the technique of
特許文献2には、「バリヤ性インモールドラベリング容器及びその製造方法」が記載されているが、この技術も、特許請求の範囲の記載からすると、図7に示すように、「インモールドラベリングされるバリヤ性を有するラベルが底壁用と側壁面用とで構成され、該底面用ラベルは容器底部の内面又は外面より大径にすると共に側壁面用ラベルは少なくとも容器側壁及び糸底の外周面と同じ大きさとし、両ラベルを射出成形用金型内に装填し樹脂を射出成形することにより、底面用ラベルはその外周縁が容器側壁の内面又は糸底の内面に延設して容器底部に形成され、側壁面用ラベルは容器側壁の外周面と糸底の外周面とに形成されたバリヤ性インモールドラベリング容器」である。
この特許文献2のバリヤ性インモールドラベリング容器も、「インモールドラベリングされるバリヤ性を有するラベルが底面用と側壁面用とで構成」するものであるから、特許文献1の場合と同様に、射出成型機に対する底面用ラベルと側壁面用ラベルのセッティングが困難であるだけでなく、両者の型面に対する密着が十分補償されていないため、美しい仕上がりができないものと考えられる。
Since the barrier-type in-mold labeling container of this
特許文献3の技術は、「インモールドラベルにより成形された脚付容器とその製造方法」に関するものであり、図8にも示すように、「インモールドラベルにより成形された脚付容器であって、ラベルの形状が、側面部と底面部とから構成され、射出機の射出孔に対応する位置に透孔を有し、脚部を形成する位置に切欠部を有するものであり、かつ前記ラベルの層構成が、少なくとも3層以上であって、最外層と最内層とが、容器本体と同質の材料で構成され、中間層に、バリヤー性を有するフィルムが構成されていることを特徴とする、脚付容器」である。
The technique of
この特許文献3の容器においても、「ラベルの形状が、側面部と底面部とから構成され、射出機の射出孔に対応する位置に透孔を有し」ていることから、この「透孔」におけるガスバリア性や遮光性に、特許文献1の技術と同様に、問題が生ずるものと考えられる。
Also in the container of
そこで、本発明者等は、十分なガスバリア性あるいは遮光性を備えたカップ状容器を提供するにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。 Accordingly, the present inventors have completed the present invention as a result of various studies on how to provide a cup-shaped container having sufficient gas barrier properties or light shielding properties.
すなわち、本発明の目的とするところは、既存のインモールド成形用型(設備)を使用して、簡単な構造によって十分なガスバリア性あるいは遮光性を備えたカップ状容器、及びその製造方法を提供することにある。 That is, the object of the present invention is to provide a cup-shaped container having a sufficient gas barrier property or light-shielding property with a simple structure using an existing in-mold mold (equipment), and a method for producing the same. There is to do.
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「合成樹脂の射出成形によって形成されて、側壁10bの内側または外側に、ガスバリア性または遮光性を備えたフィルムまたは金属箔20を一体化したカップ状容器10であって、
このカップ状容器10の少なくとも側壁10bを、フィルムまたは金属箔20と一体化すべく先に射出された第1合成樹脂11により形成し、
カップ状容器10の少なくとも底壁10aを、先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後から射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより構成したことを特徴とするカップ状容器10」
である。
In order to solve the above problems, first, the means taken by the invention according to
“A cup-
At least the
At least the
It is.
すなわち、この請求項1に係るカップ状容器10は、合成樹脂の射出成形によって一体的に形成されるものであるが、図1の(a)に示すように、側壁10bの外側か、あるいは図1の(b)に示すように、側壁10bの内側に、ガスバリア性または遮光性を備えたフィルムまたは金属箔20を一体化したものである。
That is, the cup-
つまり、このカップ状容器10は、フィルムまたは金属箔20と一体化すべく先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後に射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより形成したものである。この場合、図2及び図3に示すように、第1合成樹脂11と第2合成樹脂12は、底壁10aとなる部分の中央から射出されるものであり、当該カップ状容器10となる各部分に均等に射出される。
That is, the cup-
そして、このカップ状容器10においては、少なくともその底壁10aが、内側の第2合成樹脂12と、これを包み込んでいる第1合成樹脂11とによってサンドイッチ構造となっているのであり、この第2合成樹脂12が有するガスバリア性または遮光性によって底壁10aのガスバリア性または遮光性が高められているのである。
In the cup-
なお、底壁10aは薄いものであるため、この部分を構成している内側の第2合成樹脂12が、これを包み込んでいる第1合成樹脂11の一部から表面側に出ることがあって、完全なサンドイッチ構造とはならない場合がある。しかしながら、本発明のカップ状容器10は、底壁10aのガスバリア性または遮光性を高める、という目的でなされたものであるため、第2合成樹脂12が第1合成樹脂11の一部から表面側に出たとしても、底壁10aのガスバリア性または遮光性が高められていることに変わりはない。
In addition, since the
勿論、第2合成樹脂12の射出は、後述する請求項3の製造方法でも説明する通り、先に射出された溶融状態にある第1合成樹脂11を押しながら行われるため、底壁10a全体が第1合成樹脂11によって第2合成樹脂12を包み込んだ状態で成形される、つまり底壁10aが外側の第1合成樹脂11と内側の第2合成樹脂12とによってサンドイッチ構造のものになることが通常となり、当該第2合成樹脂12に孔や部分的な切れが生ずることがないだけでなく、そのガスバリア性または遮光性は完全なものとなっている。
Of course, since the injection of the second
そうなると、これらの第2合成樹脂12及びフィルムまたは金属箔20が有するガスバリア性または遮光性によって、このカップ状容器10は、全体としてみてもガスバリア性または遮光性を十分備えものとなっているのである。
Then, due to the gas barrier property or light shielding property of the second
なお、この種のカップ状容器10では、上端開口部周縁に一体成形されたフランジ13上に、上記背景技術の項でも述べたように、フィルムまたは金属箔20等からなる蓋をヒートシールすることが一般的に行われるため、この蓋によってカップ状容器10の上端開口部のガスバリア性または遮光性は確保されている。
In this type of cup-
従って、この請求項1のカップ状容器10は、その側壁10bのフィルムまたは金属箔20によるガスバリア性または遮光性と、その底壁10a内にある第2合成樹脂12のガスバリア性または遮光性とによって、十分なガスバリア性または遮光性を有したものとなっているのであり、先に射出した第1合成樹脂11を押しながら第2合成樹脂12の射出を行うようにしているので、比較的薄く形成しなければならない底壁10aについても、そのガスバリア性または遮光性を簡単に確保できるものとなっているのである。
Therefore, the cup-shaped
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載のカップ状容器10について、
「第2合成樹脂12の先端が、側壁10bに一体化したフィルムまたは金属箔20の下端と一致しているか、あるいは重なり合っていること」
としたものである。
Moreover, in order to solve the said subject, the means which the invention which concerns on
“The tip of the second
It is what.
すなわち、この請求項2のカップ状容器10では、図1にも示すように、底壁10a内にサンドイッチ状態で挟み込まれている第2合成樹脂12の先端を、側壁10bの内側または外側に一体化されているフィルムまたは金属箔20の下端と一致させるか、あるいは重なり合うようにしたものである。
That is, in the cup-shaped
このようにすれば、ガスバリア性または遮光性という機能を持たせた底壁10aと側壁10bとの境界において、ガスバリア性または遮光性を阻害する隙間や孔は全く発生しないことになり、カップ状容器10として、十分なガスバリア性または遮光性を有したものとすることができるのである。
In this way, no gap or hole that impedes the gas barrier property or the light shielding property is generated at the boundary between the
従って、この請求項2のカップ状容器10によれば、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、フィルムまたは金属箔20と第2合成樹脂12とが密接着状態となって、そのガスバリア性または遮光性という機能がより一層確実なものとなっているのである。
Therefore, according to the cup-shaped
さらに、請求項3に係る発明の採った手段は、
「少なくとも底壁10aが、先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後から射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより構成されるカップ状容器10を、次の工程を経て製造する方法。
Further, the means taken by the invention according to
“At least the
(1)カップ状容器10を形成するためのキャビティ34を形成する型30の一方に、ガスバリア性または遮光性を有するフィルムまたは金属箔20を装着する工程;
(2)フィルムまたは金属箔20がキャビティ34内の所定位置に納まるようにしながら、型30を閉じてキャビティ34を構成する工程;
(3)このキャビティ34内に、第1合成樹脂11を射出した後に、この第1合成樹脂11中にガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12を射出する工程」
である。
(1) A step of attaching a film or
(2) A step of closing the
(3) After injecting the first
It is.
すなわち、この請求項3の製造方法は、上記請求項1及び請求項2に係るカップ状容器10を製造する方法に関するものであり、全体のガスバリア性または遮光性機能を高めたカップ状容器10を製造するための方法である。
That is, the manufacturing method of
この請求項3の製造方法では、まず、工程(1)において、カップ状容器10を形成するためのキャビティ34を形成する型30の一方に、ガスバリア性または遮光性を有するフィルムまたは金属箔20を装着するのである。ここで、フィルムまたは金属箔20を型30の一方に装着する方法としては、図2に示すように、コア33が挿入されてくる下型32の、キャビティ34となる穴の外周に添着させる方法と、図示はしていないが、上型31と一体的なコア33の外周に添着する方法との二つがある。フィルムまたは金属箔20をキャビティ34となる穴の外周に添着すれば、このフィルムまたは金属箔20は、図1の(b)に示したような側壁10bの外側に位置することになり、コア33の外周に添着すれば、このフィルムまたは金属箔20は、図1の(a)に示したような側壁10bの内側に位置することになる。
In the manufacturing method of
次に、工程(2)において、型30の一方に添着したフィルムまたは金属箔20がキャビティ34内の所定位置に納まるようにしながら、図3に示すように、型30を閉じてキャビティ34を構成するのである。このフィルムまたは金属箔20は、図3に示した場合には側壁10bの内側になるが、フィルムまたは金属箔20をコア33に添着した場合には、側壁10bの外側に位置することになる。
Next, in step (2), the
そして、工程(3)において、後述する最良形態の場合には、下型32に形成したゲート35からキャビティ34内に、図3に示すように、第1合成樹脂11を射出するのである。この第1合成樹脂11が次に射出すべき第2合成樹脂12の分の空間を残した状態でキャビティ34内に射出された後に、図4に示すように、この第1合成樹脂11中にガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12を射出して、この第2合成樹脂12と第1合成樹脂11によってキャビティ34内を完全に埋めるのである。最良形態の場合には、第2合成樹脂12が注入されるゲート35は第1合成樹脂11を注入したそれと同一のものである。なお、その後は、通常採用されている方法によって第1合成樹脂11及び第2合成樹脂12を冷却し、型開きしてカップ状容器10を取り出すのである。
In step (3), in the case of the best mode to be described later, the first
従って、この製造方法によれば、前述したような効果を有する請求項1または請求項2に係るカップ状容器10を、既設の型30で簡単かつ確実に製造することができるのである。
Therefore, according to this manufacturing method, the cup-shaped
以上、説明した通り、本発明においては、
「合成樹脂の射出成形によって形成されて、側壁10bの内側または外側に、ガスバリア性または遮光性を備えたフィルムまたは金属箔20を一体化したカップ状容器10であって、
このカップ状容器10の少なくとも側壁10bを、フィルムまたは金属箔20と一体化すべく先に射出された第1合成樹脂11により形成し、
カップ状容器10の少なくとも底壁10aを、先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後から射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより構成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、既存のインモールド成形用型を使用して、簡単な構造によって十分なガスバリア性あるいは遮光性を備えたカップ状容器10を提供することができるのである。
As described above, in the present invention,
“A cup-shaped
At least the
At least the
The main feature of the structure is that the cup-shaped
また、請求項3に係る発明においては、
「少なくとも底壁10aが、先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後から射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより構成されるカップ状容器10を、次の工程を経て製造する方法。
In the invention according to
“At least the
(1)カップ状容器10を形成するためのキャビティ34を形成する型30の一方に、ガスバリア性または遮光性を有するフィルムまたは金属箔20を装着する工程;
(2)フィルムまたは金属箔20がキャビティ34内の所定位置に納まるようにしながら、型30を閉じてキャビティ34を構成する工程;
(3)このキャビティ34内に、第1合成樹脂11を射出した後に、この第1合成樹脂11中にガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12を射出する工程」
にその構成上の特徴があり、これにより、前述したような効果を有する請求項1または請求項2に係るカップ状容器10を、既設の型30で簡単かつ確実に製造することができるのである。
(1) A step of attaching a film or
(2) A step of closing the
(3) After injecting the first
The cup-shaped
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態であるカップ状容器10について説明するが、この説明にあたっては、最良形態に係るカップ状容器10の製造方法をも併せて説明することとする。
Next, the invention according to each claim configured as described above will be described with respect to the cup-shaped
図1の(a)及び(b)には、本発明に係るカップ状容器10の縦断面図が示してあるが、このカップ状容器10は、合成樹脂の射出成形によって一体的に形成したもので、その側壁10bの内側または外側に、ガスバリア性または遮光性を備えたフィルムまたは金属箔20を一体化したものである。
1 (a) and 1 (b) are longitudinal sectional views of a cup-shaped
すなわち、このカップ状容器10は、合成樹脂の射出成形によってフィルムまたは金属箔20を一体的に形成したものであるが、このフィルムまたは金属箔20を、図1の(a)に示したように、側壁10bの外側に一体化する場合と、図1の(b)に示したように、側壁10bの内側に一体化する場合の二種類がある。
That is, the cup-shaped
このカップ状容器10は、図1の(a)または(b)に示したように、フィルムまたは金属箔20と一体化すべく先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後に射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより形成したものである。
As shown in FIG. 1 (a) or (b), the cup-shaped
そして、このカップ状容器10の少なくとも底壁10aは、フィルムまたは金属箔20を一体化すべく先に射出された第1合成樹脂11と、この第1合成樹脂11中に後に射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂12とにより形成したものであるが、第2合成樹脂12は、底壁10a全体に広がるように射出される。これにより、この底壁10aは、内側の第2合成樹脂12と、これを包み込んでいる第1合成樹脂11とによってサンドイッチ構造となっているのであり、この第2合成樹脂12が有するガスバリア性または遮光性によって底壁10aのガスバリア性または遮光性が高められているのである。
And at least the
なお、本最良形態のカップ状容器10において、その底壁10aの厚さは、0.5mm〜1.5mm程度のものとしてある。
In addition, in the cup-shaped
また、この最良形態のカップ状容器10においては、図1に示したように、第2合成樹脂12の先端が、横からみたときに、フィルムまたは金属箔20の下端と重なり合うようにしてある。勿論、第2合成樹脂12の先端がフィルムまたは金属箔20の下端と一致していてもよい。このようにすれば、ガスバリア性または遮光性という機能を持たせた底壁10aと側壁10bとの境界において、ガスバリア性または遮光性を阻害する隙間や孔は全く発生せず、カップ状容器10として必要なガスバリア性または遮光性を有したものとなる。
Moreover, in this cup-shaped
当該カップ状容器10を構成するための第1合成樹脂11としては、底壁10aまたは側壁10bとなるべき間隔の狭いキャビティ34内を流動させなければならないから、高度なガスバリア性または遮光性は有していないけれども、射出成形に適した樹脂、例えばポリプロピレンあるいはポリエチレンが採用される。これに対して、第2合成樹脂12はガスバリア性または遮光性が高くなければならないから、例えば、EVOH、MXD6Nylon、PVDCが採用される。
The first
勿論、フィルムまたは金属箔20としては従来より使用されているものでよく、アルミ箔、アルミ蒸着した合成樹脂イルム、遮光性やガスバリア性の高い層を含む着色あるいは印刷を施した合成樹脂フィルムを採用すればよい。
Of course, the film or
なお、このカップ状容器10の上端開口部周縁にはフランジ13が一体成形してあるが、このフランジ13上には、上記背景技術の項でも述べたように、フィルムまたは金属箔20等からなる蓋をヒートシールすることが一般的に行われる。このため、この蓋によってカップ状容器10の上端開口部のガスバリア性または遮光性は確保される。
A
以上のようなカップ状容器10は、次のようにして、型30を使用した射出成形によって製造される。まず、図2に示したように、カップ状容器10を形成するためのキャビティ34を形成する型30の下型32に、ガスバリア性または遮光性を有するフィルムまたは金属箔20を装着するのである。ここで、フィルムまたは金属箔20を型30に装着する方法としては、図2に示したように、コア33が挿入されてくる下型32の、キャビティ34となる穴の外周に添着させる方法と、図示はしていないが、上型31と一体的なコア33の外周に添着する方法との二つがある。フィルムまたは金属箔20をキャビティ34となる穴の外周に添着すれば、このフィルムまたは金属箔20は、図1の(b)に示したような側壁10bの外側に位置することになり、コア33の外周に添着すれば、このフィルムまたは金属箔20は、図1の(a)に示したような側壁10bの内側に位置することになる。
The cup-shaped
次に、型30の下型32に添着したフィルムまたは金属箔20がキャビティ34内の所定位置に納まるようにしながら、図3に示したように、コア33を挿入するように上型31を下動させてキャビティ34を構成する。このフィルムまたは金属箔20は、図3に示した場合には側壁10bの内側になるが、フィルムまたは金属箔20をコア33に添着した場合には、側壁10bの外側に位置することになる。
Next, while the film or
そして、下型32に形成したゲート35からキャビティ34内に、図3に示したように、第1合成樹脂11を射出するのである。この第1合成樹脂11が次に射出すべき第2合成樹脂12の分の空間を残した状態でキャビティ34内に射出された後に、図4に示したように、この第1合成樹脂11中に第2合成樹脂12を射出して、この第2合成樹脂12と第1合成樹脂11によってキャビティ34内を完全に埋めるのである。なお、その後は、通常採用されている方法によって第1合成樹脂11及び第2合成樹脂12を冷却し、型開きしてカップ状容器10を取り出すのである。
Then, as shown in FIG. 3, the first
10 カップ状容器
10a 底壁
10b 側壁
11 第1合成樹脂
12 第2合成樹脂
12a 先端
13 フランジ
20 フィルムまたは金属箔
21 下端
30 型
31 上型
32 下型
33 コア
34 キャビティ
35 ゲート
DESCRIPTION OF
Claims (3)
このカップ状容器の少なくとも前記側壁を、前記フィルムまたは金属箔と一体化すべく先に射出された第1合成樹脂により形成し、
前記カップ状容器の少なくとも底壁を、先に射出された前記第1合成樹脂と、この第1合成樹脂中に後から射出されて、ガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂とにより構成したことを特徴とするカップ状容器。 A cup-shaped container formed by injection molding of a synthetic resin and integrated with a film or metal foil having a gas barrier property or a light shielding property on the inside or outside of the side wall,
At least the side wall of the cup-shaped container is formed by the first synthetic resin previously injected to be integrated with the film or the metal foil,
At least the bottom wall of the cup-shaped container is composed of the first synthetic resin injected first and the second synthetic resin injected later into the first synthetic resin and having gas barrier properties or light shielding properties. A cup-shaped container characterized by that.
(1)前記カップ状容器を形成するためのキャビティを形成する型の一方に、ガスバリア性または遮光性を有するフィルムまたは金属箔を装着する工程;
(2)前記フィルムまたは金属箔が前記キャビティ内の所定位置に納まるようにしながら、前記型を閉じて前記キャビティを構成する工程;
(3)このキャビティ内に、第1合成樹脂を射出した後に、この第1合成樹脂中にガスバリア性または遮光性を備えた第2合成樹脂を射出する工程。 A cup-shaped container having at least a bottom wall composed of a first synthetic resin injected first and a second synthetic resin injected later into the first synthetic resin and having gas barrier properties or light shielding properties The method of manufacturing through the following steps.
(1) A step of attaching a film or metal foil having a gas barrier property or a light shielding property to one of molds for forming a cavity for forming the cup-shaped container;
(2) The step of closing the mold and configuring the cavity while the film or the metal foil is placed in a predetermined position in the cavity;
(3) A step of injecting a second synthetic resin having a gas barrier property or a light shielding property into the first synthetic resin after injecting the first synthetic resin into the cavity.
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