JP2005524182A - ツリーデータ交換管理方法および装置 - Google Patents

Abstract

階層的にツリー状に配列された管理ツリーまたはノードが、それぞれ、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格に従って管理可能装置の情報の管理、格納およびマッピングに用いられる。管理サーバは、管理ツリーサーバにおけるあるノードに含まれたＧＥＴ命令情報により、このような装置に対して要求することができる。管理可能装置は、管理ツリーにおける要求された情報を送信することにより応答する。本発明の概念は、単一のノードだけからでなく複数のノードからも同時に情報を要求可能な方法を提供する。これにより、効率的で、時間およびコストを節約する管理処理がもたらされる。

Description

本発明は、管理情報を含むオブジェクトを取り扱う方法に関する。特に、本発明は、階層構造を探索、すなわち検索し、望ましくは選択的にそこから情報を効率的に取得する方法に関する。さらに、本発明は、提供された方法を実行するのに適合した装置に関する。

データの同期をとることは、少なくとも２つのそれぞれの電子装置で同一のデータを処理する全てのユーザにとって、周知の問題である。一般に、端末装置（例えば、移動電話機）とサーバ装置（例えば、ローカルＰＣまたは専用同期サーバ内のアプリケーション）との間で、同期がとられる。携帯型コンピュータ等の携帯端末、ＰＤＡ端末（パーソナルデジタルアシスタント）、移動機またはページャのデータは、ネットワークアプリケーション、デスクトップコンピュータのアプリケーションまたは他の通信システムのデータベースと、同期がとられることがある。ここで、データベースなる用語は、可能な限り広義に理解されるべきである。すなわち、任意のデータの組を含むことになる。特に、カレンダおよび電子メールアプリケーションのデータは、通例、同期がとられる。

非互換の製造業者別プロトコルをそれぞれ使用することに基づいて、同期が図られてきている。このことにより、端末の使用やデータ型が制限され、ユーザに対してトラブルが発生することも多い。特に、移動通信では、使用されている端末およびアプリケーションにかかわらず、データが取得および更新可能であることが重要である。

アプリケーションデータの同期を改善するために、同期マークアップ言語ＳｙｎｃＭＬ（synchronization markup language）として知られる言語が開発されてきている。この言語は、ＸＭＬ（extensible markup language）および対応するＤＴＤ（standardized document type description）に基づいている。ＳｙｎｃＭＬ型式のメッセージを採用したＳｙｎｃＭＬの同期プロトコルを利用することにより、あらゆる種類のネットワーク端末とネットワークサーバとの間で、あらゆるアプリケーションのデータが、同期可能となる。ＳｙｎｃＭＬ同期プロトコルは、ワイヤレスおよび固定ネットワークの双方で機能し、いくつもの転送プロトコルに対応している。

上述のＳｙｎｃＭＬ同期技術は、データベースの同期を処理することが望ましい。環境が変更されている電子装置の動作に必要な構成データプロパティの管理にも、データベースの同期と同様の問題がある。例えば、個別の通信事業者に関連した構成の組を必要とする別々のネットワーク通信事業者の移動通信ネットワーク内で動作する移動電話においてである。なお、その構成としては、例えば、ネットワークアクセスポイント（ＮＡＰ）定義、ショートメッセージサービス（ＳＡＳ）のような特定のサービスを提供しているサーバのアドレス情報、マルチメディアメッセージサービス（ＭＭＳ）等がある。ＳｙｎｃＭＬ装置の管理は、構成データを整合させることに関係している。それぞれの構成データや情報は、機器の機能およびアプリケーションにそれぞれ対応した管理オブジェクト内に、それぞれ含まれている。

ＳｙｎｃＭＬ装置管理（ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ）プロトコルは、管理コマンドを管理オブジェクト上で実行可能とし、ＳｙｎｃＭＬ同期プロトコルおよび関連した定義に類似のパッケージ形式を用いており、ＸＭＬにも基づいている。管理オブジェクトは、装置の構成パラメータの組を反映してもよい。すなわち、装置の機能の構成パラメータ、および／または、装置上で実行されるソフトウェアアプリケーションの構成パラメータおよび設定を反映してもよい。このオブジェクトに対してなされうる動作には、パラメータ・キーおよび値の読取および設定が、含まれうる。他の管理オブジェクトとして、装置上のソフトウェアアプリケーションの実行環境があってもよい。この型のオブジェクトに対してなされうる動作には、ソフトウェア要素のインストール、アップグレードまたはアンインストールが、含まれうる。上述の装置管理情報の同期のために、専用管理サーバが、必要な構成パラメータ、設定、キーおよび値を提供することが望ましい。

ＳｙｎｃＭＬ装置管理に従った装置管理は、管理オブジェクトを、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルを用いて管理可能な全ての情報を含む階層的管理ツリーとして構築する。管理ツリーは、ＳｙｎｃＭＬ装置管理に対応したそれぞれの電子装置の製造業者により定義されて提供された管理ツリーの不変の部分に基づいている。このように動作する電子装置内に存在する実際の管理ツリーは、管理ツリーの動的生成部分により拡張される管理ツリーの当該不変部分から構成される。実際の管理ツリーは、事前に定義されたツリーの枠組みのようなものからは、いくぶん逸脱している。すなわち、オブジェクト指向の継承のようなものに基づいて、逸脱することになる。

管理ツリーの動的構造は、装置管理サーバがそこで動作して処理を行うために動的実管理ツリーを探索可能とするのに必要である。現在、このような管理サーバは、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ規格にて定義されたＧＥＴ命令を送信することにより管理されるべき、対応するクライアント装置の管理ツリーを、探索可能である。ＧＥＴ命令は、管理ツリーにおけるある管理オブジェクトへと、それを向ける。そのＧＥＴ処理に対応した応答は、指定された管理オブジェクトの下位の管理ツリーにおける次の階層の管理オブジェクトのリストを含んだ情報である。これについての主要な欠点は、管理オブジェクトの拡張リストが要求されている場合に、返却された管理オブジェクトの下位の管理オブジェクトの情報をさらに取得するために、管理サーバが新規のＧｅｔ命令を発行しなければならないということである。

これには、時間がかかる新規のプロトコルが用いられる。特に、ＳｙｎｃＭＬおよびＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ規格は、ワイヤレス通信環境、すなわち、ＧＳＭ（global system for mobile communication）およびＵＭＴＳ（universal mobile telecommunication system）等のセルラ通信システムにて使用するために開発されているので、オンライン時間および大規模な交換データ量は、発生したコストを支払わねばならないクライアント装置のエンドユーザには、高価なものである。

本発明の目的は、装置の管理ツリーを探索可能として、上述の欠点を克服する、効率的、経済的、かつ時間の節約になる方法を提供することにある。さらに、本発明の目的は、このように提供された方法を実行するように適合した対応する電子装置を提供することにある。

本発明の目的は、特許請求の範囲の独立項に開示された、それぞれの要求命令を生成する方法、対応する要求の応答を生成する方法、これらの方法を実行するように適合した装置、コンピュータプログラムおよびソフトウェアにて実現する。本発明の好適な実施形態は、特許請求の範囲の従属項に開示されている。

本発明の一実施形態によると、電子装置の管理関連情報の少なくとも一部についての要求を生成する方法が提供される。管理関連情報は、階層構造、望ましくはツリー状構造として配列された複数のノード間に分散している。ノードの少なくとも１つは、管理関連情報における所定の部分に対応している。生成される要求は、アドレス情報と、命令と、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関するさらなる情報とを符号化することにより得られる。アドレス情報は、管理関連情報における所定の部分を含み階層的に配列された複数のノードから選択されたノードを示す。命令は、要求受信側の装置に対して、選択されたノード内に含まれる管理関連情報の一部を取得するように指示し、さらに、要求受信側の装置に対して、管理関連情報における返却された部分を返却するように指示する。

本発明の一実施形態によると、命令は、要求受信側の装置に対して、複数の接続したノードに対応した管理関連情報の取得された部分を受信するように指示し、さらに、要求受信側の装置に対して、管理関連情報の取得された部分を、望ましくは、選択されたノードに対応した管理関連情報における受信された部分と組み合わせて、返却するように指示する。

本発明の一実施形態によると、複数の接続したノードは、複数のノード全体により形成された管理ツリー内で、階層的に下位または階層的に上位に配列されたノードである。

本発明の一実施形態によると、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報は、さらにフィルタ情報を含む。フィルタ情報は、ノードから管理関連情報の一部を選択的に取得するのに用いられる。フィルタ情報は、管理関連情報についての復号フィルタ処理を提供する論理関係により組み合わされた単一のフィルタ情報の構成をとってもよく、管理関連情報における取得された動作と組み合わされた構成をとってもよい。

本発明の一実施形態によると、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報は、アドレス情報に含まれている。さらに、フィルタ情報も、アドレス情報内に含まれてもよい。

本発明の一実施形態によると、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報は、命令列である。命令列は、ＣＧＩスクリプトアプリケーションにより、復号されて処理されることになる。

本発明の一実施形態によると、要求は、同期マークアップ言語装置管理（ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ）プロトコルまたは規格に、それぞれ基づいている。

本発明の一実施形態によると、要求における命令は、改良型ＧＥＴ命令である。改良は、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報を含むＧＥＴ命令内に、改良型ＴＡＲＧＥＴアドレスを符号化することにより、実行される。

本発明の一実施形態によると、管理関連情報を含む応答を生成する方法が提供される。応答は、要求元の電子装置から、管理関連情報の少なくとも一部についての要求を受信した結果として生成される。管理関連情報は、階層構造（望ましくはツリー構造）として配列された複数のノードに対応するとともにそれらの間に分散している。複数のノードの少なくとも１つが、管理関連情報における所定の部分に対応している。その部分の生成は、１つの選択されたノードに対応した管理関連情報の一部を取得することを含む。選択されたノードは、応答を発生させる要求におけるアドレス情報内に直接的に符号化される。応答の生成は、選択されたノードの管理関連情報における取得された部分を含む応答の一部を生成することをさらに含む。生成は、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報により指定されたノードを特定することをさらに含むことが望ましい。また、この情報は、応答を発生させる要求に含まれるとともに該要求により提供される。特定されたノードからの管理関連情報のさらなる部分が、取得されて、生成される応答に対して追加される。最終的に、応答は、要求側の装置へと送信される。

本発明の一実施形態によると、応答を発生させる要求は、要求受信側の装置の管理関連情報の少なくとも一部についての要求を生成する上記方法による要求である。

本発明の一実施形態によると、複数の接続したノードは、複数のノード全体により生成された管理ツリー内の選択されたノードの階層的に下位または階層的に上位に配列されたノードである。

本発明の一実施形態によると、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報は、フィルタ情報をさらに含む。フィルタ情報は、特定されたノードから、管理関連情報の一部を選択的に取得するのに用いられる。フィルタ情報は、ノードから管理関連情報の一部を選択的に取得するのに用いられる。フィルタ情報は、管理関連情報についての復号フィルタ処理を提供する論理関係により組み合わされた単一のフィルタ情報の構成をとってもよく、管理関連情報における取得された動作と組み合わされた構成をとってもよい。

本発明の一実施形態によると、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報は、アドレス情報に含まれている。さらに、フィルタ情報は、アドレス情報内にも含まれていてもよい。

本発明の一実施形態によると、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報は、命令列である。命令列は、ＣＧＩスクリプトアプリケーションにより、復号されて処理されることになる。

本発明の一実施形態によると、応答は、複数の単一部分内に構造化されている。各部分は、ノードに含まれる管理関連情報専用であり、そこから取得される。

本発明の一実施形態によると、要求は、同期マークアップ言語装置管理（ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ）プロトコルまたは規格に、それぞれ基づいている。

本発明の一実施形態によると、応答は、複数のＩＴＥＭ要素を含むＲＥＳＵＬＴ要素を含む。複数のＩＴＥＭ要素のそれぞれは、特定されたノードの管理関連情報を含む。

本発明の一実施形態によると、複数のＩＴＥＭ要素のそれぞれは、ＧＥＴ命令に対する応答が、当該ＩＴＥＭ要素に対応したノードを指定して生成されたかのように、符号化される。

本発明の一実施形態によると、管理関連情報を取り扱うソフトウェアツールが提供される。ソフトウェアツールは、該ソフトウェアツールがコンピュータプログラム内に実装、および／または、実行される場合に、上記方法の動作を実行するためのプログラム部分を含む。

本発明の一実施形態によると、管理関連情報を取り扱うコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、該プログラムが、処理装置、コンピュータまたはネットワーク装置上で実行される場合に、上記方法の動作を実行するためのプログラムコード部分を含む。

本発明の一実施形態によると、コンピュータプログラム製品が提供され、該プログラム製品は、処理装置、コンピュータまたはネットワーク装置上で実行される場合に、コンピュータ可読媒体上に格納されて上記方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。

本発明の一実施形態によると、受信側の電子装置の管理関連情報の少なくとも一部についての要求を生成する装置が提供される。管理関連情報は、階層構造、望ましくはツリー状構造として配列された複数のノード間に分散しており、前記複数のノードは、管理関連情報における所定の部分に対応している。装置は、要求を生成する要素を備えている。生成のための要素は、複数のノードにおける選択されたノードのアドレス情報を符号化可能であり、さらに、選択されたノードに対応した前記管理関連情報の部分を取得して、その取得された管理関連情報の部分を返却するように指示する命令を符号化可能である。さらに、生成のための要素は、選択されたノードに接続した複数のノードの階層構造に関する情報を符号化することも可能である。

本発明の一実施形態によると、生成のための装置または要素は、それぞれ、要求受信側の電子装置の管理関連情報の少なくとも一部についての要求を生成する上記方法を実行するように適合している。

本発明の一実施形態によると、管理関連情報を含む応答を生成する装置が提供される。応答は、要求元の電子装置から、管理関連情報の少なくとも一部についての要求を受信した結果として生成される。管理関連情報は、装置内に含まれる。さらに、管理関連情報は、階層構造、望ましくはツリー状構造として配列された複数のノード間に分散している。ノードの少なくとも１つが、管理関連情報における所定の部分に対応している。装置は、選択されたノードから、管理関連情報の一部を取得する要素を備えている。この選択されたノードは、要求により提供されるアドレス情報にて定義されている。さらに、装置は、管理関連情報における受信された部分を含む要求を生成する要素を、備えている。

さらに、装置は、前記選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する情報により指定されたノードを特定する要素を備えている。また、この情報は、受信された要求によっても定義されて提供される。この要素は、特定されたノードから管理関連情報の一部を取得するように、さらに適合している。その管理関連情報の部分は、特定されたノードに対応している。最後に、追加する要素により、管理関連情報における取得された部分を応答にさらに追加することが可能となる。応答は、要求元の電子装置へ送信されることになる。

本発明の一実施形態によると、装置は、命令列をＣＧＩスクリプト命令に基づいて復号するＣＧＩスクリプト復号要素をさらに備えている。この命令列は、選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する前記情報を含む。

本発明の一実施形態によると、生成する装置または要素は、それぞれ、管理関連情報を含む応答を生成する上記方法を実行するように、適合している。

本発明は、添付の図面を参照して実施形態により詳述される。
以下において、本発明の実施形態は、ＳｙｎｃＭＬ装置管理規格または関連するＳｙｎｃＭＬ規格に対応したシステムにて説明されるが、本発明はそれに限定されることはない。ＳｙｎｃＭＬ規格およびＳｙｎｃＭＬ装置管理規格についての情報は、完全な規格文書を公式に提供しているＳｙｎｃＭＬイニシアティブ（SyncML Initiative）から、入手可能である。図示された部分、機能、および／または、動作のあるものまたは同等のものは、同一の参照番号を用いて示される。

図１は、情報の同期が動作可能な例示的な電子装置の組を示す模式図である。望ましくは移動端末におけるある種のデータベースコンテンツは、指定された装置により提供されるデータベースコンテンツと整合すべきものである。従来、移動端末は、ある種の事前定義データを、専用サーバ装置により提供される１つまたはいくつかのデータベースのコンテンツと整合または同期させる同期クライアントとして機能している。図１に、同期動作用の可能なクライアント装置およびサーバ装置を複数示す。通例、クライアント装置は、移動電話機１７若しくはパーソナルデジタルアシスタント（ＰＤＡ）等の移動機、ノートブック１５のような移動コンピュータ、デジタルカメラ１６またはパーソナルコンピュータ（ＰＣ）である。また、専用同期サーバ装置は、パーソナルコンピュータ１０、専用ネットワークサーバ１１、さらにはノートブック１２のようなモバイルコンピュータであってもよい。なお、提示されている同期の概念は、専用サーバ装置に接続した移動端末の観点で記述されているが、クライアント装置の機能は、上述のような移動端末に限定されるものではない。

ＳｙｎｃＭＬプロトコル規格またはＳｙｎｃＭＬ装置管理プロトコル規格にそれぞれ従う、対応した同期処理は、適切な論理通信接続を通じて確立される。論理通信接続は、転送プロトコルと組み合わされた任意の通信ネットワークにより提供されてもよい。適切な通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）であってもよく、インターネットおよび企業のイントラネットだけでなく、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）または規格化されたシリアル通信（例えば、ＲＳ−３２３）等の有線ベースのシリアルネットワークを含んでもよい。また、関係する同期装置は、ＧＳＭ（global system for mobile communication）サービス対応、および／または、ＧＰＲＳ（general packet radio services）対応の移動ネットワークや、ＵＭＴＳ（universal mobile telecommunication system）ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、ブルートゥース（Bluetooth）ネットワークまたは赤外線ネットワーク（ＩｒＤＡ）のような第３世代移動通信ネットワーク等のワイヤレス通信ネットワークを介して接続されてもよい。関係する同期装置間の論理通信接続は、上述の型の単一の通信ネットワークにより提供されてもよいが、専用ネットワークルーティング装置により相互接続された上述の型のいくつかの通信ネットワークにより提供されてもよい。

ＳｙｎｃＭＬプロトコル規格に関してＳｙｎｃＭＬ同期プロトコルが、そしてまた、ＳｙｎｃＭＬ装置管理プロトコル規格に関してＳｙｎｃＭＬ装置管理プロトコルが、適切なプロトコルの最上部に、用いられている通信ネットワークの型に従って実装可能である。最上部にＳｙｎｃＭＬ同期プロトコルが実装可能な適切なプロトコルとしては、ハイパーテキスト転送プロトコル（ＨＴＴＰ）や、ワイヤレスアプリケーションプロトコル（ＷＡＰ）規格のワイヤレスセッションプロトコル（ＷＳＰ）や、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）またはＲＳ−２３２等の有線接続、短距離無線周波数接続（ブルートゥース）または赤外線接続（ＩｒＤＡ）に用いられるオブジェクト交換プロトコル（ＯＢＥＸ）や、転送制御プロトコル／インターネットプロトコル（ＴＣＰ／ＩＰ）スタックや、電子メールプロトコル（例えば、ＳＭＴＰ（simple mail transfer protocol））により提供されるトランスポート層のサービスの最上部がある。

下位レイヤでの転送は、例えばショートメッセージＳＭＳ（ショートメッセージサービス）や、他の信号伝送型の伝送方法（例えば、ＵＳＳＤ（unstructured supplementary service data））、回線交換データコール、あるいはパケット交換データ転送サービスを用いた基底のネットワークに従って、実行可能である。

上述の説明は一般的な同期と称され、そのため、装置管理同期とも称されるのであるが、革新的な概念についての以下の説明は、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルと、明示的に称される。

ＳｙｎｃＭＬ装置管理サービス自体は、管理文書の交換に基づいている。なお、管理文書は、装置管理データを同期させるための命令を含む複数のメッセージまたはパッケージへと、それぞれ分割される。管理段階は、サーバが望む回数だけ反復可能である。

管理段階は、プロトコルを何度も反復することからなる。すなわち、プロトコル反復は、管理対象のクライアント装置から管理サーバへのパッケージ、および、管理サーバから管理対象のクライアント装置へのパッケージを意味している。管理サーバから管理対象のクライアント装置へと送信されたパッケージのコンテンツにより、セッションが継続すべきかどうかが判別される。管理サーバが、管理対象のクライアント装置から、応答（状態または結果）を要するパッケージにて管理動作を送信すると、プロトコルの管理段階は、管理動作に対するクライアントの応答を含む、管理対象のクライアント装置から管理サーバへの新規のパッケージにて、継続する。管理対象のクライアント装置からの応答パッケージにより、新規のプロトコル反復が開始する。管理サーバは、新規の管理動作パッケージを送信可能であるため、新規のプロトコル反復が所望の回数だけ起動される。設定段階に対応した例示的かつ有効な一連のパッケージの全体が、パッケージ交換の概略の全体像を提示するために、以下の部分にて記述される。

パッケージ０−管理セッションの起動：管理対象となるほとんどのクライアント装置は、「通知」と称されることもある非要求型メッセージを、受信可能である。管理サーバは、この非要求型メッセージを用いて、クライアントに管理サーバへの接続を起動させることができる。管理起動通知を送信するのに、いくつかの障壁が利用されてもよい。なお、管理起動通知を受信するのと同等の効果が、他の方法によって得られてもよい。

パッケージ１−管理対象のクライアント装置から管理サーバへの起動：管理対象のクライアント装置により送信される起動パッケージの目的は、
−管理対象のクライアント装置の情報（製造業者、型式等）を、装置管理サーバへ送信すること、
−管理対象のクライアント装置を、管理サーバに識別させること、
−管理セッションがサーバにより（パッケージ０にてトリガを送信して）起動されたか、あるいは、クライアントにより（エンドユーザがメニュー項目を選択する等して）起動されたかを、サーバに通知することにある。

パッケージ２−管理サーバから管理対象のクライアント装置への起動：管理サーバにより送信される起動パッケージの目的は、
−装置管理サーバを、管理対象のクライアント装置に識別させること、
−管理命令および管理データを、管理対象のクライアント装置へとオプションで送信すること、
−ユーザ対話命令のようなコマンドを、さらにオプションで送信することにある。
パッケージ１および２は、管理処理の設定段階の一部である。後続のパッケージ３および４は、管理セッションの管理段階の一部である。

パッケージ３−管理サーバに対する管理対象のクライアント装置の応答：この管理パッケージの目的は、
−管理サーバから管理対象のクライアントへ送信された管理コマンドの結果を送信すること、
−オプションのユーザ対話コマンドの結果を送信することにある。
パッケージ４−さらなる管理サーバ動作：この管理パッケージの目的は、
−さらなる任意の必要な管理動作または命令を、管理サーバから管理対象のクライアントへそれぞれ送信すること、または、
−管理セッションを終了することにある。

さらに管理動作を含むパッケージ４により、パッケージ３におけるような管理対象のクライアント装置の応答がなされる。従って、管理セッションは、パッケージ３および４を任意の回数反復することを含んでもよい。

ＳｙｃＭＬ・ＤＭプロトコルは、ＳｙｎｃＭＬ規格により提供された認証の枠組みを、ＳｙｎｃＭＬ装置管理セキュリティに規定されたある程度の拡張とともに利用している。ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルでの管理対象の装置および管理サーバの双方は、相互に認証される必要がある。但し、認証は、異なる階層にて実行されうる。組込式認証機構が転送階層にあれば、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル階層認証はそれにより置き換えられてもよい。充分に強力な認証機能が転送階層になければ、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル階層認証が用いられる。

図２ａおよび図２ｂは、装置管理情報の階層的ツリー状構造、すなわち管理ツリーの例示的な一部分を示す図である。ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル対応の各装置には、このような管理ツリーが含まれている。管理ツリーは、複数の管理オブジェクトへと分割された完全な管理情報を、管理可能な装置内にて、全ての管理オブジェクトがユニフォームリソース識別子（ＵＲＩ）で均一に指定可能な階層的ツリー状構造として定めている。

図２ａおよび図２ｂに、円形または楕円形状のテキストボックスを用いて、管理ツリーの単一の管理オブジェクトを示す。さらに、管理オブジェクト間の関係を、相互接続線を用いて示す。以下、管理オブジェクトは、ノードと称される。

図２ａは、装置管理情報の階層的ツリー状構造の例示的な一部分を示す図である。例示的な管理ツリーの図示された部分は、“／”として記されるルートノードＮ１を含んでいる。このルートノードは、接続線により示された子ノードＮ２を有する（含む）。ルートノードＮ１の当該子ノードＮ２は、「ベンダ」と称される。破線状の接続線は、管理ツリーにおける図示せぬノードをさらに示している。そしてまた、“ベンダ”と称されるノードＮ２は、“Ｒｉｎｇ−Ｓｉｇ”と称されて下位に配列されたノードＮ３を有する（含む）。さらにまた、“Ｒｉｎｇ−Ｓｉｇ”と称されるノードＮ３自体が、複数のサブノード、すなわち、“Ｄｅｆ”、“Ｒｎｇ−１”、“Ｒｎｇ−２”、“Ｒｎｇ−３”とそれぞれ称されるノードＮ４，Ｎ５，Ｎ６およびＮ７を有する（含む）。

ノードまたは管理オブジェクトをそれぞれ指定することは、ユニフォームリソース識別子（ＵＲＩ）に基づくことが望ましく、ルートノードから始めて、探索されているノードへと管理ツリーを下方へたどるに従って、一意的なアドレスが解釈され、各ノード名は、通例“．／”とされる区切文字を用いて、先行のものに付加されてゆく。例えば、“Ｒｎｇ２”と称されるノードＮ６は、“．／Ｖｅｎｄｏｒ／Ｒｉｎｇ−Ｓｉｇ／Ｒｎｇ−２”なる表現を用いて一意的に指定可能である。

図２ｂは、装置管理情報の階層的ツリー状構造の例示的な一部分を示す概念図である。図２ｂに、同一のノードに基づく２つの部分を示す。装置管理情報の階層的ツリー状構造の第１の部分は、実線のみを考慮することにより認識可能であり、装置管理情報の階層的ツリー状構造の第２の部分は、実線に加えて特に破線Ｃ１を考慮することにより、認識可能である。本発明の本実施形態にて提供された以下の実施例は、図示された当該概念的な管理ツリーを参照して、特に、概念的な管理ツリーにおける図示された第１の部分を参照して、提示される。

以下の記述内容は、それぞれ、階層状に配列されて管理ツリー内に含まれた管理ツリーおよびノードまたは管理オブジェクトの一般的な定義に関するものである。

ノードまたは管理オブジェクトは、それぞれ、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルを介して実行される管理動作により操作可能な要素である。ノードは、整数のように小さいか、あるいは、背景画像またはスクリーンセーバのように大きくて複雑な関連オブジェクトを含むことができる。ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルは、ノードのコンテンツ、すなわち値については認知不能であり、ノードの値を不透明なデータとして取り扱う。

ノードは、それにリンクした子ノードを、管理データベース内の全てのノードの完全な集合が図２ａおよび後続の図２ｂに示すツリー状構造を形成するようにして、個数無制限で持つことができる。さらに、各ノードまたは管理オブジェクトは、それに対応したプロパティを有する。

ノードのプロパティは、探索されているノードについてのメタ情報を提供するために用いられる。後続の部分で記述されるプロパティは、実行時プロパティであることが望ましく、例えば、関連したノードの持続時間中、入手可能であることが望ましい。可能なプロパティは、以下のプロパティ定義に含まれうるが、その完全性が保障されているわけではない。

ＡＣＬ アクセス管理リスト
Ｆｏｒｍａｔ ノード値の解釈方式を指定
Ｎａｍｅ ツリー内のノード名
Ｓｉｚｅ ノード値のバイト数でのサイズ
Ｔｉｔｌｅ 可読形式の名称
Ｔｓｔａｍｐ タイムスタンプ、最終変更日時
Ｔｙｐｅ ノードのＭＩＭＥ形式
ＶｅｒＮｏ バージョン番号、修正の度に自動加算

上述のように、全てのノード（管理オブジェクト）およびルートノードの完全な構造が、ツリーを形成する。管理サーバは、ＧＥＴ命令を用いてツリーの構造を探索可能である。従来、アクセスされたノードがそれにリンクした子ノードを有する場合、これら子ノードの名称は、ＧＥＴ命令の結果として返却される。１つまたはそれ以上の管理オブジェクトを有するノードまたは管理オブジェクトは、それぞれ、内部オブジェクトと称される。

子のないノードまたは管理オブジェクトは、それぞれ、リーフオブジェクトと称される。リーフオブジェクトは管理可能な値を有し、内部オブジェクトは子オブジェクトを有する。

図２ｂに示すノードは、内部オブジェクトおよびリーフオブジェクトの区分により指定可能である。ルートノードは、“．／”なる符号により、内部オブジェクトの区分で特定可能であり、その内部オブジェクトとなったノードは、符号“Ａ”，“Ｂ”，“Ｃ”，“Ｄ”，“Ｅ”，“Ｆ”，“Ｈ”および“Ｊ”により特定可能であり、残りのノードはリーフオブジェクトであって、符号“Ｇ”，“Ｉ”，“Ｋ”，“Ｌ”，“Ｍ”，“Ｎ”および“Ｏ”により特定可能である。

図示された管理ツリーの第１の部分を、実線のみを考慮して参照すると、その図示された部分は、厳密に階層的なツリー状構造になっている。すなわち、各子ノードまたは子オブジェクトは、それぞれ、単一の親オブジェクトまたは親ノードにそれぞれ接続している。この種の厳密に階層的なツリー状構造は、例えば、地球上の動物相を脊椎動物および無脊椎動物等の綱に分類するというように、通常は、科学にて知られている。

それとは異なり、図示された管理ツリーの第２の部分を、実線だけでなく特に破線Ｃ１を加えて考慮して参照すると、図示された部分は、子ノードが２つの親ノードに接続可能な階層的ツリー状構造を示している。すなわち、２つのノードが、同一の下位ノードに接続していてもよい。クロス接続が可能な、このような階層的ツリー状構造は、階層的ツリー状構造データベースまたは階層的ツリー状構造メニューにて知られている。

管理ツリーは、例えば、ユーザの対話の結果として、管理サーバまたは管理対象のクライアント装置自体により、実行時に拡張可能である。このことは、適切な命令にてなされ、新規の内部オブジェクトおよび新規のリーフオブジェクトの双方が生成可能である。但し、どの新規ノードの親も、現行の内部オブジェクトでなければならない。

管理ツリーの実行時の拡張により、管理ツリーを探索するための効率的かつ迅速な方法を提供することが必要になる。それにより、それぞれ、伝送されたデータ量の全体のスループット量が減少したり節約されたりすることが望ましい。本発明の概念、そして本発明の実施形態による方法についての以下の説明により、このように効率的な方法が提供される。

図３は、本発明の一実施形態により、対応する例示的なコード列と組み合わせて要求を生成する方法を示すフローチャートである。

動作Ｓ１００では、要求の生成または要求のセクションがそれぞれ開始する。この要求は、実行時または管理対象のクライアント装置の管理ツリーの動的構造を探索するのに役立つことになり、管理サーバにより生成されるのが望ましい。要求は、図１を参照して説明した管理段階の一部であってもよい。有利なことに、その要求は、パッケージ型３の要求であってもよい。その要求は、パッケージ４型の要求応答を起動するのに役立つ。

ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルに従った要求は、いくつかの構造的要求を満たされねばならない。ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルメッセージは、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭのルートまたは文書要素型により特定される良好に形式設定された拡張マークアップ言語（ＸＭＬ）文書である。文書は、ヘッダおよび本体からなる。ヘッダは、全てのルーティングおよびバージョン決定情報を特定し、本体は、１つまたはそれ以上のＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ命令のためのコンテナである。命令は、任意の装置管理データまたはメタ情報を含む、その命令の特性を示す他の要素の型式のためのコンテナである。ここにも組み込まれるものとして、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭデータ形式およびＳｙｎｃＭＬ機能交換能力が、組み込まれる。

動作Ｓ１１０では、要求または要求のセクションが、それぞれ生成される。そのセクションは、管理対象のクライアント装置内に含まれた管理ツリーを探索することに関する。特に、このような当該要求セクションは、本発明の概念に従った命令のコーディングに関係する。さらに具体的には、このような要求セクションは、改良型ＧＥＴ命令の符号化に関係する。基礎となるＧＥＴ命令は、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格により定義されて提供されたものである。

動作Ｓ１１１では、管理ツリーを探索して、この探索により得られた結果に応じた情報を返却するために、受信する管理対象のクライアント装置を示す対応する命令が、符号化される。対応する命令は、改良型ＧＥＴ命令であることが望ましい。改良型ＧＥＴ命令は、標準ＧＥＴ命令が、ツリー探索関連情報およびフィルタ情報により拡張されたものから、構成されている。

図３に例示的に示すように、ＧＥＴ命令は、命令または全体の要求のＸＭＬ定式化にそれぞれ基づいて、最初の項“＜Ｇｅｔ＞”および最後の項“＜／Ｇｅｔ＞”から構成される。さらに、最初および最後の項は、最初の項“＜ＣｍｄＩＤ＞”および最後の項“＜／ＣｍｄＩＤ＞”に含まれた命令識別番号と、最初の項“＜Ｉｔｅｍ＞”および最後の項“＜／Ｉｔｅｍ＞”に含まれたＩＴＥＭ定義とを含んでいる。

動作Ｓ１１２では、アドレス情報が符号化される。アドレス情報は、管理ツリーのノードまたは管理オブジェクトをそれぞれ示して管理対象のクライアント装置内に格納されたアドレス、望ましくはＵＲＩ符号化アドレスを含む。このアドレス情報は、最初の項“＜Ｔａｒｇｅｔ＞”および最後の項“＜／Ｔａｒｇｅｔ＞”に含まれたＴＡＲＧＥＴ定義内に符号化される。そしてまた、これは、最初の項“＜ＬｏｃＵＲＩ＞”および最後の項“＜／ＬｏｃＵＲＩ＞”に含まれたＵＲＩ表現に基づいてアドレス情報を含む。

動作Ｓ１１３および動作Ｓ１１４では、関連情報を探索する拡張ツリーおよびフィルタ情報は、上述のＧＥＴ命令構造内にて追加的に符号化される。関連情報を探索するツリーは、管理ツリーの探索方法を規定した管理ツリーの階層的構造に関する情報であることが望ましい。すなわち、そのノードまたは管理オブジェクトは、それぞれ、そこでの管理情報を取得するために特定されるべきである。有利なこととしては、関連情報およびフィルタ情報を探索するツリーは、アドレス情報内に符号化されている。より有利なことしては、その情報は、ＵＲＩ表現に基づいてアドレス情報へと付加される。

関連情報およびフィルタ情報の探索は、ＣＧＩスクリプトにより復号される文字列内に、符号化されている。ＣＧＩスクリプトベースの機構により、情報の符号化および復号の観点で適切な方法が提供される。符号化列は、ＣＧＩスクリプトベースの文字列およびＵＲＩベースのアドレス列を区切るために文字“？”で初期化される、単純な文字列である。表現“ｌｉｓｔ＝”は、パージングして応答する管理対象のクライアント装置に対して、格納された管理ツリーを探索して、該管理ツリーにおける探索済の部分または探索済のノード若しくは管理オブジェクトから、それぞれ、対応する情報を取得するように指示する。“ｌｉｓｔ”なる表現は、例示的に選択されたものであり、本発明の一実施形態により提示された情報は、それに限定されるものではない。その代わりに、任意の情報が選択されてもよい。例えば、“ｌｉｓｔ”なる表現ではなく、“ｎｏｄｅ”、“ｎｏｄｅｓ”等が選択されてもよい。意味を持った表現により、改良型ＧＥＴ命令の可読性が向上する。

探索関連情報およびフィルタ情報は、ＣＧＩスクリプト表現の残りの部分内に符号化される。ここでは、“ｔｒｅｅ”なる表現となる。この“ｔｒｅｅ”なる表現は、下方に、すなわち指定されたノードの下位に配列された全てのサブノードを、探索することを指示する。さらに、“ｔｒｅｅ”なる表現は、探索されたサブノードの名称を取得して、取得された当該情報を返却することを意味している。“ｔｒｅｅ”なる表現は、探索関連情報をフィルタ情報とともに定義する。探索関連情報およびフィルタ情報のさらなる実施例を、以下に示す。

動作Ｓ１２０では、要求の生成または符号化が、例えば、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格に従って完結する。上述の改良型ＧＥＴ命令部分の下位または上位の要求内に、さらに、命令が含まれてもよい。完結した要求は、管理対象のクライアント装置へと送信される。

上述のように、探索関連情報およびフィルタ情報は、ＣＧＩスクリプト機構により復号される文字列表現を提供することにより、改良型ＧＥＴ命令内に符号化される。文字列表現には、探索関連情報およびフィルタ情報を規定する少なくとも１つのパラメータから、文字“＝”で区切られた最初の事前定義文字列“ｌｉｓｔ”が、含まれている。以下のリストには、発明の概念により与えられる可能性に対する視点を提供するために、いくつもの例示的なパラメータ定義が含まれている。

パラメータ、および該パラメータに指示された結果としての応答を以下に示す。
Ｔｒｅｅ 指定されたノードの下方の全てのサブノードの名称が返却される、
Ｔｗｏ 指定されたノードの２段階下方までの全てのサブノードの名称が返却される、
Ｔｈｒｅｅ 指定されたノードの３段階下方までの全てのサブノードの名称が返却される、
“Ｎ” 指定されたノードのｎ段階下方までの全てのサブノードの名称が返却される（ここで、“Ｎ”は、完全に記述されたものと理解されたい）、
Ｕｐ 指定されたノードの上方の全てのサブノードの名称が返却される、
Ｄｅｐｔｈ 指定されたノードの下方の管理ツリーの深さが返却される、
指定されたノードの下方のリーフオブジェクトのデータが返却される、
ＡＣＬ 指定されたノードの下方のサブノードのアクセス制御リストが返却される。
Ｔｙｐｅ 指定されたノードの下方のサブノードのＭＩＭＥ型式のリストが返却される。
Ｆｏｒｍａｔ 指定されたノードの下方の書式のリストが返却される、
Ｓｉｚｅ 指定されたノードの下方のサイズ情報のリストが返却される、
Ｔｉｔｌｅ 指定されたノードの下方の可読名称のリストが返却される、
ＴＳｔａｍｐ 指定されたノードの下方のタイムスタンプのリストが返却される、
ＶｅｒＮｏ 指定されたノードの下方のバージョン番号のリストが返却される、
定義されたパラメータは、少なくとも２つのパラメータの論理的結合を用いて組み合わされる。これら少なくとも２つのパラメータ間に、結合符号“＆”を符号化することにより、論理ＡＮＤ結合が指定されてもよい。例えば、図３に示した改良型ＧＥＴ命令に基づき、例示的な改良型ＧＥＴ命令定義は、以下のように符号化される。

ＣＧＩスクリプト列は、太字で示されている。２つのパラメータ“Ｔｒｅｅ”および“ＡＣＬ”は、論理ＡＮＤ結合により組み合わされている。この文字列は、受信側となる管理対象のクライアント装置に対して、指定されたノードの下位の管理ツリー内に配列されたサブノードの名称およびアクセスリスト列の双方を、返却するように指示している。

文字符号“＆”で符号化された論理ＡＮＤ結合は、１つの可能な論理結合である。同様に、論理ＯＲ結合または論理ＮＯＴ結合、それだけでなく、例えば、括弧符号“（”および“）”を用いることによる論理優先配列が、符号化のために提供されてもよい。さらに、提案されている論理結合は、２つのパラメータの結合に限定されるものではない。すなわち、いくつかのパラメータが、例えば、対応する文字符号により表される論理結合により、組み合わされてもよい。

さらに、追加のフィルタパラメータが、フィルタ情報の符号化のために提供されてもよい。このような追加のフィルタパラメータは、上述の論理結合を用いて、上記パラメータに対して追加されてもよい。追加のフィルタパラメータは、事前定義された初期列を用いて指定されてもよい。例えば、文字列“ｆｉｌｔｅｒ”、そしてまた区切り文字“＝”により、ＣＧＩスクリプトの復号またはパージングの際に、文字列を明白に分離することが可能となる。

例示的なＣＧＩスクリプト列は、“？ｌｉｓｔ＝Ｔｒｅｅ＆ｆｉｌｔｅｒ＝ｓｔｄ”なる表現を有してもよい。フィルタパラメータ“ｓｔｄ”は、サブノード（パラメータ“ｔｒｅｅ”を参照）の名称を返却することのみを指示する。さらなる例示的なフィルタパラメータは、受信側となる管理対象のクライアント装置に対して、指定されたサイズ（例えば、１０ｋｂｉｔ）未満のツリー探索関連情報に従って、ノードから取得したデータを返却することのみを指示するという可能性を提供してもよく、受信されたデータは管理ツリーのリーフオブジェクトから取得されたデータであることが望ましい。これは、ＣＧＩスクリプト列“？ｌｉｓｔ＝Ｄａｔａ＆ｆｉｌｔｅｒ＝１００００”により表現されることが望ましい。

図３に示すフローシーケンスは、本発明の一実施形態による管理対象のクライアント装置に対して、その管理対象のクライアント装置内に格納された管理ツリーから取得されたある指定された情報を返却することを指示するコマンドを符号化することを示している。後続の図４は、本発明の一実施形態によるこのような要求によりもたらされた結果の生成のためのものである。

図４は、本発明の一実施形態による対応する要求に応じた応答を生成する方法を示すフローチャートである。

動作Ｓ２００では、セクションの応答の生成がそれぞれ開始する。この応答は、図３を参照して上述した種類の要求により起動されることが望ましい。その応答は、図１を参照して上述した管理段階の一部であってもよい。要求は、パッケージ型４の応答であるとよい。

ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコルに従った応答は、ある種の構造的な要求を満たさねばならない。基本的に、このような要求は、図３を参照して上述したのと同様、ヘッダ部と本体部とに分割される。

動作Ｓ２１０では、応答または応答のセクションが、それぞれ生成される。セクションは、管理対象のクライアント装置内に含まれた管理ツリーの探索結果に関係している。特に、当該応答セクションは、本発明の概念に従った命令の応答の符号化に関係している。さらに具体的には、当該応答セクションは、改良型ＧＥＴ命令の応答の符号化に関係している。基本的なＧＥＴ命令の応答は、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格により、定義されて提供されている。

動作Ｓ２１１では、探索されるノードが特定される。ツリーの探索は、基本的には対応する要求で指定されたノードにて開始する。図３に示した例示的な要求および図２ｂに示した概念的な管理ツリーに従い、探索される特定ノードは、ノード“．／Ａ／Ｄ”，“．／Ａ／Ｄ／Ｊ”，“．／Ａ／Ｄ／Ｋ”，“．／Ａ／Ｄ／Ｊ／Ｎ”および“．／Ａ／Ｄ／Ｊ／Ｏ”である。

動作Ｓ２１２では、ノードの探索には、符号化された探索関連情報およびフィルタ情報を事前に復号およびパージングすることが必要となる。探索関連情報およびフィルタ情報は、管理ツリーのノードを指定するアドレス情報内に符号化されることが望ましい。すなわち、要求に含まれたＧＥＴ命令のＴＡＲＧＥＴアドレス内にである。探索関連情報およびフィルタ情報は、対応するＣＧＩスクリプトによりパージングされて解析されるＣＧＩスクリプト列として、提供されるとよい。

基本的には指定されたノードから始まる管理ツリーの探索は、ＣＧＩスクリプトの実行結果と組み合わされて実行される。スクリプト列の例示的なパラメータの組については、図３および本発明の一実施形態による要求の符号化を参照して説明される。

動作Ｓ２１３では、情報は、特定されたノードから取得される。取得される情報は、ＣＧＩスクリプトによりパージングされて解析されうる探索関連情報により規定される。図２ａおよび図２ｂを参照して説明したように、各ノードは、そこから取得可能な複数のプロパティを含んでいる。

さらに、特定されたノードから取得された情報は、応答を起動する対応した要求に規定されたフィルタ情報に従って、フィルタ処理可能である。フィルタ処理の概念は、図３を参照して詳述されている。

動作Ｓ２１４では、応答または応答のセクションは、特定されたノードにおける取得された情報に従って、それぞれ符号化される。セクションの符号化は、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格に基づいている。すなわち、実行される符号化は、符号化された情報が、特定されたノードを正確に示す非改良型のＧＥＴコマンドと組み合わされて、要求され、取得されたかのように、実行される。取得された情報の符号化は、最初の項が“＜Ｉｔｅｍ＞”となって最後の項が“＜／Ｉｔｅｍ＞”となったＩＴＥＭ定義内に含まれる。Ｉｔｅｍ定義は、取得された情報を含む。該情報は、最初の項が“＜Ｄａｔａ＞”となって最後の項が“＜／Ｄａｔａ＞”となり、さらに、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格を満たしてそれにより提供された完結させる定義を有するＤＡＴＡ定義として、含まれている。

特定されたノードは、ＵＲＩアドレス定義に基づき、ＳＯＵＲＣＥ定義内に符号化されている。従って、ＳＯＵＲＣＥ定義は、ＵＲＩアドレスを含むＬｏｃＵＲＩ定義を含む。ＳＯＵＲＣＥ定義は、最初の項“＜Ｓｏｕｒｃｅ＞”および最後の項“＜／Ｓｏｕｒｃｅ＞”、並びにＬｏｃＵＲＩ定義から構成される。なお、ＬｏｃＵＲＩ定義は、最初の項が“＜ＬｏｃＵＲＩ＞”であり、最後の項が“＜／ＬｏｃＵＲＩ＞”である。

図４に提示された例示的な部分は、特定されたノードＪのサブノードの名称を示す。すなわち、ノードＪのＵＲＩアドレスが、ルートノードを基準として“．／Ａ／Ｄ／Ｊ”として符号化されている。サブノードにおける取得された名称は、ＤＡＴＡ定義内にプレーンテキスト情報として含まれた“Ｎ”および“Ｏ”である。ノードＪにおけるこれらのサブノードＮおよびＯは、図４に追加的に示した管理ツリーの一部内でも特定可能であり、図２ｂに示した管理ツリーに基づいている。

動作Ｓ２１３およびＳ２１４は、管理ツリーにおける特定された各ノードについて、反復されてもよい。すなわち、このような要求の応答を起動する要求の探索関連情報に従って特定される。また、特定されたノードから情報を取得することも、応答のサブセクションを取得された情報に従って符号化する前に、完全に実行可能である。

動作Ｓ２２０では、要求の応答の生成または符号化が、例えば、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格に従って完結する。さらなる応答または命令が、応答に含まれてもよい。完結した応答は、管理サーバへと送信される。動作Ｓ２１０〜Ｓ２１４は、対応する要求に基づいて２つの実施形態と組み合わされて追加される。
第１の実施形態は、以下の要求に基づく。

応答は、ルートノードを基準としてＵＲＩアドレス“．／Ａ／Ｄ”により指定されたノードＤの下位に配列されている全てのノードの名称を、取得することを指示している（図３を参照して記述したパラメータを参照）。

結果としての要求の応答は、第１の例示的な応答に従うとともに図２ｂに示した管理ツリーに従い、以下のコンテンツを有する。

結果としての応答は、２項のエントリを含み、第１項のエントリは、ＵＲＩアドレスとして符号化されてルートノードを基準としたソースアドレス“．／Ａ／Ｄ”により指定されたノードＤ専用である。取得された情報は、ノードＤが２つの下位ノードＪおよびＫを有することを示すＤＡＴＡエントリ内に見られる。第２項のエントリは、ソースアドレス“．／Ａ／Ｄ／Ｊ”により指定されたノードＪ専用である。取得された情報は、ノードＪも２つの下位ノードＮおよびＯを有することを示している。ノードＫ，ＮおよびＯが、サブノードを持たないリーフオブジェクトであるため、応答にはそれ以上のエントリは含まれていない。
第２の実施形態は、以下の要求に基づく。

要求は、ルートノードを基準としてＵＲＩアドレス“．／Ａ／Ｄ”により指定されたノードＤの下位に配列された全てのノードのタイトル（可読形式のノード名称、図３を参照して示したパラメータを参照）を取得することを指示している。

第２の例示的要求に応じ、図２ｂに示した管理ツリーに従った結果としての応答は、以下のコンテンツを有する。

結果としての応答は、図２ｂの管理ツリーに含まれた直接指定ノードＤおよび各下位配列ノード（それぞれノードＪ，Ｋ，Ｎ，Ｏ）について、１項のエントリを含む。各項目のデータエントリは、格納されて特定された各ノードのタイトル専用である。本発明の範囲外の符号化された応答の部分は、省略されている。

図５は、本発明の実施形態による上記方法を実行するための要素を示すブロック図である。サーバ装置管理エージェント２２０は、他の相手方クライアント装置管理エージェント３２０に装置管理を提供するネットワークサービスを、表している。装置管理データは、サーバ管理エージェント２２０またはクライアント装置管理エージェント３２０により、それぞれ、提供されたり処理されたりしてもよい。サーバ装置管理エージェント２２０については、サーバ２０がホストとなっている。なお、サーバ２０は、図１を参照して示したサーバ装置に対応したサーバ装置であってもよい。同様に、クライアント装置管理エージェント３２０については、クライアント３０がホストとなっている。なお、クライアント３０は、図１を参照して示したクライアント装置に対応したクライアント装置であってもよい。装置管理は、サーバ２０とクライアント３０との間で実行される。

サーバ２０とクライアント３０とは、任意のネットワークを介して接続されている。ネットワークは、サーバ２０とクライアント３０との間の論理通信接続を提供し、装置管理セッションとも称される装置管理の際に、終端間通信が確立可能となる。図１に、論理接続およびそのベアラの選択について示す。

クライアント３０は、クライアント装置管理エージェント３２０を利用し、ネットワークにアクセスして同期アダプタ３４０および同期インターフェース３３０を介して、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格に従い、サーバにメッセージを送信してもよい。サーバ２０またはサーバ装置管理２２０は、それぞれ、同期アダプタ２４０および同期インターフェース２３０を介して、メッセージを受信または送信し、サーバ装置管理エンジン２１０を通じて、装置管理処理全体を管理する。装置管理動作は、概念上、装置管理の枠組みにつながっている。

サーバ装置管理エンジン２１０は、製造業者により定義されて提供された管理ツリーの一部のように管理されるクライアント３０に関する情報または、クライアントの管理ツリー内の実際の位置についての情報を含む適合した装置管理データベースに、アクセスする可能性を有する。さらに、サーバ２０のサーバ装置管理エンジン２１０は、クライアント３０と交換される装置管理文書を生成可能である。特に、サーバ装置管理エンジン２１０は、図３を参照して示した要求を生成可能である。

相手方のクライアント３０は、クライアント装置管理エージェント３２０を用いる管理要求に対して、応答可能である。特に、クライアント装置管理エージェント３２０は、装置管理ツリー３００およびＣＧＩスクリプト実行要素３１０にアクセス可能である。なお、ＣＧＩスクリプト実行要素３１０は、図３を参照して示した復号／パージング関連情報が含まれた要求を担当し、特定されたノードを、要求された情報を取得するため、必要であればフィルタ処理するため、そして、要求に対応した応答を符号化するために、クライアント装置管理エージェント３２０に提供する役割がある。

サーバ２０またはクライアント３０における提示された要素、サーバ装置管理エージェント２２０、サーバ装置管理エンジン２１０および装置データベース２００、並びに、クライアント装置管理エージェント３２０、ＣＧＩスクリプト実行要素２１０および装置管理ツリー２００は、サーバ２０またはクライアント３０を備えたデータ処理装置により構成されてもよい。さらに、これらの要素は、必要な処理動作を実行する命令を含んでサーバ２０またはクライアント３０上で実行されるコード部分により構成されてもよい。

最後に、本発明の実施形態により提示されるとともに本発明の概念に関する方法により、管理装置に対して、特に、ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭプロトコル規格に従った装置管理に対して、いくつもの利点が提供される。本発明の実施形態による２つの基本的な方法の組み合わせにより、パッケージ型３およびパッケージ型４のパッケージの往復が、明らかに減少するので、交換されるデータ量が、対応して著しく減少する。すなわち、装置管理を利用するユーザの時間およびコストを節約する。本発明の概念に基づいて提供された解決策は、大規模で高価な変更を必要とせずに実行可能である。

なお、本記述内容は、管理対象となるクライアント装置および該クライアント装置を管理するサーバ装置に基づいてなされている。本発明の範囲内で、本発明の概念を、サーバ装置内に含まれた管理ツリーからの情報を取得するために、上述の型の要求を生成するクライアント装置へと拡張することも可能であり、同様に、本発明の概念を、このような上記要求によりもたらされた対応する応答を生成するサーバの要求へと拡張することも可能であるとよい。このことにより、クライアント装置は、該クライアント装置専用で、同様の効果、速度、コストおよび時間節約がなされるようにサーバ装置内に含まれた管理ツリーを、探索可能となる。

本発明の実施形態を実行するのに必要であるとともに図５を参照してクライアント装置およびサーバ装置に対して指定されたそれぞれの要素は、複数の装置内に実装されてもよい。すなわち、サーバ装置内におけるクライアント装置の方法関連要素であり、逆もまたそうである。

技術の進歩に従って、本発明の概念は、幅広くいくつもの方法内に実装可能であることが、当業者には明らかである。従って、本発明およびその実施形態は、上述の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で様々であってもよい。

情報の同期が動作可能な例示的な電子装置の組を示す模式図である。 装置管理情報の階層的ツリー状構造の例示的な一部分を示す図である。 装置管理情報の階層的ツリー状構造の例示的な一部分を示す概念図である。 本発明の一実施形態により、対応する例示的なコード列と組み合わせて要求を生成する方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による対応する要求に応じた応答を生成する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による上記方法を実行するための要素を含む装置を示すブロック図である。

Claims (26)

1. 電子装置の管理関連情報の少なくとも一部についての要求を生成する方法であって、前記管理関連情報は、階層構造として配列された複数のノード間に分散しており、前記ノードの少なくとも１つが、前記管理関連情報における所定の部分に対応する方法において、
   前記要求を、
   前記複数のノードにおける選択されたノードのアドレス情報と、
   前記管理関連情報の部分を取得して、その取得された管理関連情報の部分を返却するように指示する命令とを符号化することにより生成し、
   前記要求は、前記選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する情報を、さらに含むことを特徴とする方法。
2. 前記命令は、前記複数の接続したノードに対応した前記管理関連情報の部分を取得し、前記複数の接続したノードに対応した前記管理関連情報の取得された部分を返却するように指示することを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記複数の接続したノードは、前記選択されたノードを基準として、階層的に下位または階層的に上位に配列されたノードであることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. 前記階層構造に関する前記情報は、管理関連情報を選択的に取得するように指示し、その選択的に取得された管理関連情報を返却するように指示するために、フィルタ情報を含むことを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。
5. 前記アドレス情報は、前記階層構造に関する前記情報を含むことを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の方法。
6. 前記階層構造に関する前記情報は、ＣＧＩスクリプトにより復号される命令列であることを特徴とする請求項５に記載の方法。
7. 前記要求は、同期マークアップ言語［ＳｙｎｃＭＬ］プロトコルに基づき、特に、同期マークアップ言語装置管理［ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ］プロトコルに基づくことを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の方法。
8. 前記要求の前記命令は、前記アドレス情報を、改良型ロケーションユニフォームリソース識別子［ＵＲＩ］を格納するＴＡＲＧＥＴ要素内に含む改良型ＧＥＴ命令であることを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. 要求元の電子装置から、管理関連情報の少なくとも一部についての要求を受信した結果として、管理関連情報を含む応答を生成する方法であって、管理関連情報は、階層構造として配列された複数のノード間に分散しており、前記ノードの少なくとも１つが、前記管理関連情報における所定の部分に対応し、前記応答は、前記要求元の電子装置へ送信される方法において、
   前記要求により提供されたアドレス情報内に定義された１つの選択されたノードに対応した管理関連情報の一部を取得し、
   前記管理関連情報における取得された部分を格納した応答を生成し、
   前記要求により提供された前記選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する情報により指定されたノードを特定し、
   前記特定されたノードに対応した管理関連情報の部分をさらに取得し、その管理関連情報の部分は、前記特定されたノードに対応しており、
   前記管理関連情報におけるさらに取得された部分を前記応答に追加することを特徴とする方法。
10. 前記要求は、請求項１〜８のいずれか１項に記載の要求であることを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記複数の接続したノードは、前記選択されたノードを基準として階層的に下位または階層的に上位に配列されたノードであることを特徴とする請求項９または１０に記載の方法。
12. 前記階層構造に関する前記情報は、前記特定されたノードから管理関連情報を選択的に取得するために、フィルタ情報を含むことを特徴とする請求項９〜１１のいずれか１項に記載の方法。
13. 前記アドレス情報は、前記階層構造に関する前記情報を含むことを特徴とする請求項９〜１２のいずれか１項に記載の方法。
14. 前記階層構造に関する前記情報は、ＣＧＩスクリプトにより復号される命令列であることを特徴とする請求項９〜１３のいずれか１項に記載の方法。
15. 前記応答は、複数の部分に構造化され、該複数の部分のそれぞれは、１つのノードにおける取得された管理関連情報を含むことを特徴とする請求項９〜１４のいずれか１項に記載の方法。
16. 前記応答は、同期マークアップ言語［ＳｙｎｃＭＬ］プロトコルに基づき、特に、同期マークアップ言語装置管理［ＳｙｎｃＭＬ・ＤＭ］プロトコルに基づくことを特徴とする請求項９〜１５のいずれか１項に記載の方法。
17. 前記応答は、複数のＩＴＥＭ要素を含むＲＥＳＵＬＴＳ要素を含み、前記複数のＩＴＥＭ要素のそれぞれは、特定された１つのノードの管理関連情報を含むことを特徴とする請求項１６に記載の方法。
18. 前記複数のＩＴＥＭ要素のそれぞれは、ＧＥＴ命令に対する要求の応答が、前記ＩＴＥＭ要素に対応したそれぞれの前記ノードを指定して生成されたかのように、符号化されることを特徴とする請求項１７に記載の方法。
19. 管理関連情報を取り扱うためのソフトウェアツールであって、プログラムが、コンピュータ、ユーザ端末またはネットワーク装置上で実行されるコンピュータプログラム内に実装された場合に、請求項１〜１８のいずれか１項に記載の動作を実行するためのプログラムコード部分を含むことを特徴とするソフトウェアツール。
20. 管理関連情報を取り扱うためのコンピュータプログラムであって、当該プログラムが、コンピュータ、ユーザ端末またはネットワーク装置上で実行される場合に、請求項１〜１８のいずれか１項に記載の動作を実行するためのプログラムコード部分を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
21. 管理関連情報を取り扱うためのコンピュータプログラム製品であって、当該プログラム製品がコンピュータ、ユーザ端末またはネットワーク装置上で実行される場合、当該プログラム製品は、コンピュータ可読媒体上に格納されて請求項１〜１８のいずれか１項に記載の動作を実行するためのプログラムコード部分であること特徴とするコンピュータプログラム製品。
22. 受信側の電子装置の管理関連情報の少なくとも一部についての要求を生成する装置であって、前記管理関連情報は、階層構造として配列された複数のノード間に分散しており、前記ノードの少なくとも１つが、前記管理関連情報における所定の部分に対応した装置において、当該装置は、前記要求を生成する要素を備え、
    前記複数のノードにおける選択されたノードのアドレス情報を符号化する要素と、
    前記選択されたノードに対応した前記管理関連情報の部分を取得して、その取得された管理関連情報の部分を返却するように指示する命令を符号化する要素とを含み、
    前記要求を生成する前記要素は、前記選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する情報を符号化する要素を、さらに含むことを特徴とする装置。
23. 前記装置は、請求項１〜８のいずれか１項に記載の方法を実行するように適合したことを特徴とする請求項２３に記載の装置。
24. 要求元の電子装置から、管理関連情報の少なくとも一部についての要求を受信した結果として、管理関連情報を含む応答を生成する方法であって、管理関連情報は、当該装置内に含まれ、階層構造として配列された複数のノード間に分散しており、前記ノードの少なくとも１つが、管理関連情報における所定の部分に対応し、当該装置は、
    前記要求により提供されたアドレス情報内に定義された１つの選択されたノードに対応した管理関連情報の一部を取得する要素を含み、
    前記管理関連情報における取得された部分を格納した応答を生成する要素を含み、
    さらに、当該装置は、
    前記要求により提供された前記選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する情報により指定されたノードを特定する要素を備え、
    前記取得する要素は、前記特定されたノードから管理関連情報の一部を取得するようにさらに適合し、その管理関連情報の部分は、前記特定されたノードに対応しており、
    さらに、当該装置は、前記管理関連情報におけるさらに取得された部分を前記応答に追加する要素を備え、
    前記応答は、前記要求元の電子装置へ送信されることを特徴とする装置。
25. 前記装置は、命令列をＣＧＩスクリプト命令に基づいて復号するＣＧＩスクリプト復号要素をさらに備え、前記命令列は、前記選択されたノードに接続した複数のノードの前記階層構造に関する前記情報を含むことを特徴とする請求項２３に記載の装置。
26. 前記装置は、請求項９〜１８のいずれか１項に記載の方法を実行するように適合していることを特徴とする請求項２２または２３に記載の装置。

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