JP2005523998A - 布地物品処理システム - Google Patents
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Abstract
布地物品処理システムに、より具体的には、少なくとも布地物品活性物質送達段階及び布地物品活性物質が布地物品に送達されるように、処理が必要な布地物品を布地物品活性物質送達段階に通過させることができる布地物品運搬装置を含む布地物品処理システムが提供される。布地物品処理方法、特に布地物品処理システムを用いた布地物品処理方法も提供される。
Description
本発明は、布地物品処理システムに関し、より具体的には、少なくとも布地物品活性物質送達段階及び処理が必要な布地物品を布地物品活性物質が布地物品に送達されるように、布地物品活性物質送達段階を通過させることができる布地物品運搬装置を含む布地物品処理システムに関する。本発明は、布地物品の処理方法にも関する。
米国特許第5,018,371号及び第3,732,628号に記載されているような従来のトンネル仕上げ機は、これまでトンネル仕上げ機を通過する布地物品に水及び/又は水蒸気を送達するために使用されてきた。衣類のしわは、衣類を多湿雰囲気に、特にある程度高温でさらすことで除去できることが古くから知られている。しかし、このような従来のトンネル仕上げ機は、トンネル仕上げ機を通過する布地物品に1つ又はそれ以上の布地物品活性物質を送達することのような、その他の布地ケア効果を与えない。
それ故に、処理が必要な布地物品を、布地物品が布地物品活性物質と接触するように、布地物品活性物質送達段階に運搬できる布地物品処理システムが必要である。
本発明は、布地物品処理システムを提供することによって、上に識別された必要性を満たす。
本発明の1つの態様では、
a.布地物品運搬装置;及び
b.布地物品活性物質送達段階;及び
c.任意選択的に溶媒送達段階;及び
d.任意選択的に、乾燥段階;
を含み、布地物品運搬装置は、布地物品が布地物品活性物質送達段階にある時に布地物品が布地物品活性物質と接触し、布地物品が溶媒送達段階にある時に布地物品が溶媒と接触し、布地物品が乾燥段階にある時に布地物品が乾燥されるように、布地物品を布地物品処理システムの段階の1つ又はそれ以上に位置付けることができる、布地物品処理システムが提供される。
a.布地物品運搬装置;及び
b.布地物品活性物質送達段階;及び
c.任意選択的に溶媒送達段階;及び
d.任意選択的に、乾燥段階;
を含み、布地物品運搬装置は、布地物品が布地物品活性物質送達段階にある時に布地物品が布地物品活性物質と接触し、布地物品が溶媒送達段階にある時に布地物品が溶媒と接触し、布地物品が乾燥段階にある時に布地物品が乾燥されるように、布地物品を布地物品処理システムの段階の1つ又はそれ以上に位置付けることができる、布地物品処理システムが提供される。
本発明の別の態様は、処理が必要な布地物品を処理する方法であって、布地物品が処理されるように、布地物品を布地物品活性物質送達段階、及び任意選択的に溶媒送達段階、及び任意選択的に乾燥段階を通過させることを含む方法である。
本発明のさらにもう1つの実施形態では、処理が必要な布地物品を処理する方法であって、
a.本発明の布地物品処理システムを提供すること;及び、
b.布地物品を、布地物品が処理されるように布地物品処理システムで処理することを含む方法が提供される。
a.本発明の布地物品処理システムを提供すること;及び、
b.布地物品を、布地物品が処理されるように布地物品処理システムで処理することを含む方法が提供される。
本発明のさらにもう1つの実施形態では、処理が必要な布地物品を処理する方法であって、布地物品が処理されるように、布地物品を布地物品活性物質送達段階、及び任意選択的に溶媒送達段階、及び任意選択的に乾燥段階を通過させることを含む方法が提供される。
それ故に、本発明は、布地物品が布地物品活性物質送達段階内に存在する間に布地物品活性物質が布地物品に送達される、布地物品処理システム及び衣類処理方法を提供する。
本明細書におけるパーセンテージ、割合、及び比率はすべて、指示がない限り、重量を基準にする。本明細書において引用したすべての文書は参考として本明細書に組み入れられる。
(定義)
本明細書で使用する時、「システム」とは、常にではないが非常にしばしば、一般的な計画にしたがう又は一般的な目的を果たす多様な部分(つまり、物質、組成物、装置、器具、手順、方法、条件等)を形成する複合体を意味する。
本明細書で使用する時、「システム」とは、常にではないが非常にしばしば、一般的な計画にしたがう又は一般的な目的を果たす多様な部分(つまり、物質、組成物、装置、器具、手順、方法、条件等)を形成する複合体を意味する。
用語「布地物品」とは、本明細書で使用される時、従来の洗濯方法又はドライクリーニング方法で消費者に洗浄されるいかなる物品も意味することを意図し、全体又は一部が皮革及び/又は毛皮及び/又はその他の繊細な布地及び/又は「ドライクリーニング限定布地」でできた物品を包含するがこれに限定されない。このような用語は、衣服、亜麻布、服地、及び衣服付属品のような物品を含む。この用語はまた、手さげバッグ、家具カバー、防水布など、全体的に又は部分的に布で作られた他の品目も包含する。
本明細書で使用される用語「水性蒸気」とは、水性のいかなる蒸気、液滴、ミスト、霧、又は噴霧液も意味するものとする。水性蒸気が水蒸気又は過熱した水蒸気(大気圧を超える)である場合、水蒸気生産技術におけるこのような用語の普通の意味において、それが「湿性」水蒸気である又は「低品質」を有する水蒸気であることが好ましい。「冷水蒸気」もこの用語に包含される。冷水蒸気は、蒸発を達成するために、水又は水性の組成物を超音波にさらすことによって製造してもよい。あらゆるタイプの水性蒸気について、液滴のサイズは、1ミリメートル未満、更に好ましくは250ミクロン未満、最も好ましくは、100ミクロン未満であることが好ましい。
(布地物品処理システム)
本発明の布地物品処理システムは、布地物品活性物質送達段階、任意選択的に溶媒送達段階、及び任意選択的に乾燥段階を含む。処理が必要な布地物品、特に仕上げられた布地物品は、布地物品運搬装置を介して布地物品処理システムの1つ又はそれ以上の段階を通って運搬される。布地物品は、布地物品が1つ又はそれ以上の段階にある時に処理される。各段階は典型的には、布地物品が該段階に入る入口及び布地物品が該段階から出る出口を具備する。入口及び出口は望ましくは互いに別個である。布地物品が2つ以上の段階を含む場合、布地物品は、本発明の布地物品処理システムを介した布地物品の処理の間に1つの段階の入口から入り、別の段階の出口から出る。布地物品は、布地物品運搬装置を介して段階を通る連続的な移動をしており、1つの段階内に、該段階を通過する際に該段階がその布地ケア効果を供給できる有効な時間のみ存在する。
本発明の布地物品処理システムは、布地物品活性物質送達段階、任意選択的に溶媒送達段階、及び任意選択的に乾燥段階を含む。処理が必要な布地物品、特に仕上げられた布地物品は、布地物品運搬装置を介して布地物品処理システムの1つ又はそれ以上の段階を通って運搬される。布地物品は、布地物品が1つ又はそれ以上の段階にある時に処理される。各段階は典型的には、布地物品が該段階に入る入口及び布地物品が該段階から出る出口を具備する。入口及び出口は望ましくは互いに別個である。布地物品が2つ以上の段階を含む場合、布地物品は、本発明の布地物品処理システムを介した布地物品の処理の間に1つの段階の入口から入り、別の段階の出口から出る。布地物品は、布地物品運搬装置を介して段階を通る連続的な移動をしており、1つの段階内に、該段階を通過する際に該段階がその布地ケア効果を供給できる有効な時間のみ存在する。
各段階は、分離した別個のハウジングに収容されてもよく、又は2つ以上の段階が単一のハウジングに収容されてもよい。単一のハウジングに収容された時、2つ以上の段階は、物理的、機械的及び/又は化学的に互いに別個であることが望ましい。「物理的に互いに別個」の非限定例は、物理的障壁、例えば部分的な壁が段階の間に設けられていることである。「機械的に別個」の非限定例は、単一の段階で布地物品に送達されている2つ以上の物質が、異なる送達手段(例えば、ノズル、孔等)によって送達される、及び/又は単一の段階内での処理中の異なる時間に送達されることである。「化学的に別個」の非限定例は、単一の段階で布地物品に送達されている2つ以上の物質が、布地物品への送達中に互いに化学的に反応しないことである。
実施形態の1つでは、少なくとも3つの段階が存在し、及び/又は少なくとも3つの段階が1つの布地物品処理システムハウジング内に収容されている。
もう1つの実施形態では、布地物品処理システムの運転中に布地物品が布地物品運搬装置を介して2つ以上の段階を通るように2つ以上の段階が互いに関連する。布地物品は布地物品運搬装置を介して2つ以上の段階をいかなる順序で通過してもよい。
布地物品処理システムは、典型的には、布地物品運搬装置が停止した場合に、すべての溶媒及び/若しくは布地物品活性物質の送達並びに/又は乾燥が自動的に停止するような安全装置システムを含む。
当業者に既知のいかなる好適な物質も、本発明の種々の構成要素の製造に使用してもよい。好適な物質の例は、米国特許第5,018,371号及び第3,732,628号に記載されており、並びにジェンセン(Jensen)、コルマック・インダストリーズ(ColmacIndustries)及び/又はレオナルド・オートマチックス(Leonard Automatics)から市販されているトンネル仕上げ機に見ることができる。
a.(布地物品活性物質送達段階)
布地物品処理システムは、典型的には、その中で布地物品が布地物品活性物質に接触する布地物品活性物質送達段階ハウジングを含む。
布地物品処理システムは、典型的には、その中で布地物品が布地物品活性物質に接触する布地物品活性物質送達段階ハウジングを含む。
布地物品活性物質送達段階の所望の目的は、布地物品が本発明の布地物品処理システムによって処理された後に布地物品活性物質が布地物品上に残り、それによって布地物品に利益を提供するように、布地物品活性物質(仕上げ剤としても知られる)を布地物品に適用する、特に布地物品上に付着することである。
布地物品活性物質はいかなる量で布地物品に適用されてもよい。布地物品に適用される布地物品活性物質の量は、布地物品の種類及び該布地物品活性物質によって送達される所望の効果(即ち、糊付け、香料付け、柔軟化、脱臭)によって決まる。典型的には、布地物品の乾燥重量の約0.1重量%〜約100重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約50重量%、最も典型的には約1重量%〜約10重量%の量の布地物品活性物質が布地物品に適用される。
布地物品活性物質及びその目的に応じて、布地物品活性物質は布地物品活性物質送達段階中に布地物品に均一に適用されてもよい。
好適な布地物品活性物質の非限定例は、布地柔軟化剤、芳香剤、ハンド変性剤、芳香剤前駆体、静電気防止剤、サイズ剤、光学的光沢剤、臭気制御剤、汚れ放出ポリマー、虫及び/又は蛾忌避剤、抗菌剤、臭気中和剤、しわ減少剤、防しわ剤、防水剤、サイズ剤、コンディショニング剤、染料、染料固着剤、汚れ放出ポリマー、防汚剤、退色防止剤、仕上げポリマー;ポリアクリレートのような合成物、又はデンプンカルボキシメチルセルロース若しくはヒドロキシプロピルメチルセルロースのような天然物、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
布地物品活性物質は揮発性又は不揮発性であってもよい。不揮発性の布地物品活性物質は、布地物品処理システムの間に後のプロセスによって、例えば溶媒送達段階にさらされることによって、減少及び/又は除去されない活性物質であって、溶媒送達段階の前に適用してもよい。布地物品活性物質が、溶媒送達段階に存在する条件によって、布地物品から減少及び/又は除去されやすい場合、この種の布地物品活性物質を溶媒送達段階の後に適用することが望ましい。
布地物品活性物質は、典型的には布地物品活性物質供給源から布地物品に送達される。布地物品活性物質供給源は、典型的には、布地物品活性物質を必要になるまで保持するための貯槽及び布地物品活性物質が該貯槽から布地物品へ送達される際に通るノズルを具備する。ノズルは、空気噴霧スプレーノズル及び/又は静電スプレーノズルであり、従ってノズルを通って送達される際に布地物品活性物液体を帯電することが望ましい。
布地物品活性物質は、望ましくは蒸気相及び/又はミストにより送達される。
布地物品活性物質送達段階は、布地物品活性物質送達段階中に布地物品に付着しなかった布地物品活性物質を回収及び/又は再循環することができる回収システムを含むことが望ましい。
香料薬剤の非限定的な例には、芳香族及び脂肪族エステル類、脂肪族及び芳香族アルコール類、脂肪族ケトン類、芳香族ケトン類、脂肪族ラクトン類、脂肪族アルデヒド類、芳香族アルデヒド類、アルデヒド類及びアミン類の縮合生成物、飽和型アルコール類、飽和型エステル類、飽和型芳香族ケトン類、飽和型ラクトン類、飽和型ニトリル類、飽和型エーテル類、飽和型アセタール類、飽和型フェノール類、飽和型炭化水素類、芳香族ニトロマスク類、及びこれらの混合物が挙げられ、米国特許第5,939,060号及びカナダ特許第1,325,601号により詳細に記載されている。他の香料薬剤は、米国特許第5,744,435号及び米国特許第5,721,202号に記載され、前記特許のすべては参考文献として組み込まれる。
香料成分は、布地上に最善の残留香料臭気効果を効率的に提供できる香料成分から選択されることが望ましい。少なくとも約25重量%、好ましくは少なくとも約40重量%、より好ましくは少なくとも約60重量%、さらにより好ましくは少なくとも約75重量%の香料は、乾燥後の布地上にかなり残存する「永続性」香料成分、匂い検出閾値の低い香料成分、及びこれらの混合物から成る群より選択される「持続性」香料成分を含む。
a.(永続性香料成分)
永続性の香料成分は、その沸点(B.P.)で特徴付けられる。本発明の永続性香料成分は、通常は、標準圧力である760mmHgにおいて、約240℃以上、好ましくは約250℃以上の沸点を有する。
永続性の香料成分は、その沸点(B.P.)で特徴付けられる。本発明の永続性香料成分は、通常は、標準圧力である760mmHgにおいて、約240℃以上、好ましくは約250℃以上の沸点を有する。
多くの香料成分の沸点は、例えば、著者、ステファン・アークタンダー(Steffen Arctander)により1969年に出版された「香料及び風味剤化学(Perfume and Flavor Chemicals)(アロマケミカルズ(Aroma Chemicals))」に示されており、これを参照により本願に援用する。その他の沸点の値は、ベイルスタイン・ハンドブック(Beilstein Handbook)、ランゲの化学ハンドブック(Lange's Handbook of Chemistry)、並びに、化学及び物理学のCRCハンドブック(CRC Handbook of Chemistry and Physics)のような様々な化学ハンドブック及びデータベースから入手することができる。異なる圧力(通常は、標準圧の760mmHgより低い圧力)における沸点だけが提示されている場合、標準圧における沸点は、沸点−圧力計算図表を使用して概算することができ、沸点−圧力計算図表は、例えば「化学者必携(The Chemist's Companion)」、A.J.ゴードン(Gordon)及びR.A.フォード(Ford)、ジョン・ウィリー&サンズ出版社(John Wiley & Sons Publishers)、1972年、30〜36頁に記載されている。沸点値は、「小さな多官能有機分子の通常沸点を概算するための定量的構造−性質の関係モデルの開発(Development of a Quantitative Structure - Property Relationship Model for Estimating Normal Boiling Points of Small Multifunctional Organic Molecules)」(デビッドT.スタントン(David T. Stanton)、ケミカルインフォーメーション・アンド・コンピュータサイエンス誌(Journal of Chemical Information and Computer Sciences)、2000年、第40巻1号、81〜90ページ)に記載されているようなコンピュータプログラムを介して概算することもでき、この文献は参考文献として本明細書に組み込む。従って、香料組成物が約250℃以上の沸点を有する永続性香料成分を含む際、それは乾燥段階後に布地上に実質的に残る。
本発明の好ましい永続性香料の非限定的な例には、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アンブレットリド、アミルベンゾエート、アミルシンナメート、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、イソ−アミルサリチラート、オウランチオール(aurantiol)(ヒドロキシシトロネラール−メチルアンスラニレートの商標)、ベンゾフェノン、ベンジルサリチラート、イソ−ブチルキノリン、ベータ−カリオフィレン、カジネン、セドロール、セドリルアセテート、セドリルホルメート、シンナミルシンナメート、シクロヘキシルサリチラート、シクラメンアルデヒド、ジヒドロイソジャスモネート、ジフェニルメタン、ジフェニルオキシド、ドデカラクトン、イソEスーパー(iso E super)(1−(1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−2,3,8,8−テトラメチル−2−ナフタレニル)−エタノンの商標)、エチレンブラシレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルウンデシレネート、イソ−オイゲノール、エクサトリド(exaltolide)(15−ヒドロキシペンタデカン酸、ラクトンの商標)、ガラキソリド(galaxolide)(1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−ガンマ−2−ベンゾピランの商標)、ゲラニルアンスラニレート、ヘキサデカノリド、ヘキシニルサリチラート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリチラート、リリアル(lilial)(パラ−第三級−ブチル−アルファ−メチルヒドロシンナミックアルデヒドの商標)、リナリルベンゾエート、2−メトキシナフタレン、メチルシンナメート、メチルジヒドロジャスモネート、ベータ−メチルナフチルケトン、ムスクインダノン、ムスクケトン、ムスクチベチン、ミリスヂン、デルタ−ノナラクトン、オキサヘキサデカノリド−10、オキサヘキサデカノリド−11、パチョリアルコール、ファントリド(phantolide)(5−アセチル−1,1,2,3,3,6−ヘキサメチリンダンの商標)、フェニルエチルベンゾエート、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルヘプタノール、フェニルヘキサノール、アルファ−サンタロール、チベトリド(thibetolide)(15−ヒドロキシペンタデカン酸、ラクトンの商標)トナリド、デルタ−ウンデカラクトン、ガンマ−ウンデカラクトン、ベチベリルアセテート、ヤラ−ヤラ、アリルフェノキシアセテート、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シンナミックホルメート、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチルシンナメート、エチルバニリン(3−メトキシ−4−エトキシベンザルデヒド)、オイゲノール、オイゲニルアセテート、ヘリオトロピン、インドール、イソオイゲノール、コアボン(koavone)、メチル−ベータ−ナフチルケトン、メチルシンナメート、メチルジヒドロジャモナート、ベータメチルナフチルケトン、メチル−n−メチルアンスラニレート、デルタ−ノナラクトン、ガンマ−ノナラクトン、パラメトキシアセトフェノン(アセトアニソール)、フェノキシエチルイソブチレート、フェノキシエチルプロピオネート、ピペロナール、トリエチルシトレート、バニリン、及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明において有用な他の永耐久性香料成分には、メチル−N−メチルアンスラニレート、ベンジルブチレート、ベンジルイソバレレート、シトロネリルイソブチレート、シトロネリルプロピオネート、デルタ−ノナラクトン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ドデカナール、ゲラニルアセテート、ゲラニルイソブチレート、ガンマ−イオノン、パラ−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、シス−ジャスモン、メチルオイゲノール、ヒドロキシシトロネラール、フェノキシエタノール、ベンジルイソバレレート、アニスアルデヒド、クミンアルコール、シス−ジャスモン、メチルオイゲノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明で使用される好ましい香料組成物は、少なくとも4つの異なった永続性の香料成分、好ましくは少なくとも5つの異なった永続性の香料成分、更に好ましくは少なくとも6つの異なった永続性の香料成分、更に一層好ましくは少なくとも7つの異なった永続性の香料成分を含有する。天然資源から得られる、最も一般的な香料成分は、多数の構成成分から成る。こうした各物質が本発明の好ましい香料組成物の配合に用いられる場合、本発明の定義では1つの単一成分として数えられる。
香料技術では、匂いのない又はきわめてかすかな匂いを有する一部の物質が希釈剤又は展延剤として用いられる。これらの物質の非限定例は、ジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、トリエチルシトレート、ミリスチン酸イソプロピル、及びベンジルベンゾエートである。これらの物質は、例えば、その他の香料成分を希釈する及び安定化するために用いられる。これらの物質は、本発明の持続性香料組成物の処方には含まれない。
b.(匂い検出閾の低い香料成分)
本発明の香料組成物は、1つ又はそれ以上の匂い検出閾の低い香料成分を含むことができる。臭気のある材料の臭気検出閾とは、その材料の嗅覚で検知できる最低気相濃度である。臭気検出閾及び臭気検出閾値は、例えば、M.デボス(M. Devos)らの、「標準化ヒト嗅覚閾(Standardized Human Olfactory Thresholds)」(IRL出版、オックスフォード大学出版、1990年)及びF.A.(F. A. Fazzalari)編、「臭気及び味覚閾値データの編集(Compilation of Odor and Taste Threshold Values Data)」(ASTMデータシリーズDS48A、アメリカ材料試験協会、1978年)で検討されており、前記出版物は共に参考として本明細書に組み込まれる。低い匂い検出閾値の値を有する少量の香料成分の使用によって、それらが上記で開示したような永続性の香料成分として実質的ではないにしても、香料の匂い特性を改善することができる。本発明の持続性香料組成物に有用な、重大な低い検出閾を有する香料成分は、アリルアミルグリコレート、アンブロックス、アネトール、バクダノール、ベンジルアセトン、ベンジルサリチラート、ブチルアンスラニレート、カロン、セタロックス、シンナミックアルコール、クマリン、シクロガルバネート、シクラルC、サイマール、ダマセノン、アルファ−ダマスコーン、4−デセナール、ジヒドロイソジャスモネート、ガンマ−ドデカラクトン、エバノール、エチルアンスラニレート、エチル−2−メチルブチレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルバニリン、オイゲノール、フロアセテート、フロヒドラル、フラクトン、フラテン、ヘリオトロピン、ヘルババート(herbavert)、シス−3−ヘキサニルサリチラート、インドール、アルファ−イオノン、ベータ−イオノン、イソ−シクロシトラール、イソオイゲノール、アルファ−イソメチルイオノン、ケトン、リリアール、リナロール、リラ−ル、メチルアンスラニレート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルヘプチンカルボネート、メチルイソブテニルテトラヒドロピラン、メチルベータナフチルケトン、メチルノニルケトン、ベータナフトールメチルエーテル、ネロール、パラ−アニスアルデヒド、パラヒドロキシフェニルブタノン、フェニルアセトアルデヒド、ガンマ−ウンデカラクトン、ウンデシレンアルデヒド、及びこれらの混合物から成る群より選択される。これらの物質は、好ましくは永続性の香料成分に加えて、本発明の香料組成物合計の典型的には約20重量%未満、好ましくは約15重量%未満、更に好ましくは約10重量%未満の低い濃度にて存在する。しかしながら、香料の匂い効果を提供するのに、低濃度のみが必要とされる。永続性の香料成分の一部も低い匂いの検出閾を有する。これらの物質は、本発明の持続性香料組成物における永続性香料成分とみなされる。
本発明の香料組成物は、1つ又はそれ以上の匂い検出閾の低い香料成分を含むことができる。臭気のある材料の臭気検出閾とは、その材料の嗅覚で検知できる最低気相濃度である。臭気検出閾及び臭気検出閾値は、例えば、M.デボス(M. Devos)らの、「標準化ヒト嗅覚閾(Standardized Human Olfactory Thresholds)」(IRL出版、オックスフォード大学出版、1990年)及びF.A.(F. A. Fazzalari)編、「臭気及び味覚閾値データの編集(Compilation of Odor and Taste Threshold Values Data)」(ASTMデータシリーズDS48A、アメリカ材料試験協会、1978年)で検討されており、前記出版物は共に参考として本明細書に組み込まれる。低い匂い検出閾値の値を有する少量の香料成分の使用によって、それらが上記で開示したような永続性の香料成分として実質的ではないにしても、香料の匂い特性を改善することができる。本発明の持続性香料組成物に有用な、重大な低い検出閾を有する香料成分は、アリルアミルグリコレート、アンブロックス、アネトール、バクダノール、ベンジルアセトン、ベンジルサリチラート、ブチルアンスラニレート、カロン、セタロックス、シンナミックアルコール、クマリン、シクロガルバネート、シクラルC、サイマール、ダマセノン、アルファ−ダマスコーン、4−デセナール、ジヒドロイソジャスモネート、ガンマ−ドデカラクトン、エバノール、エチルアンスラニレート、エチル−2−メチルブチレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルバニリン、オイゲノール、フロアセテート、フロヒドラル、フラクトン、フラテン、ヘリオトロピン、ヘルババート(herbavert)、シス−3−ヘキサニルサリチラート、インドール、アルファ−イオノン、ベータ−イオノン、イソ−シクロシトラール、イソオイゲノール、アルファ−イソメチルイオノン、ケトン、リリアール、リナロール、リラ−ル、メチルアンスラニレート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルヘプチンカルボネート、メチルイソブテニルテトラヒドロピラン、メチルベータナフチルケトン、メチルノニルケトン、ベータナフトールメチルエーテル、ネロール、パラ−アニスアルデヒド、パラヒドロキシフェニルブタノン、フェニルアセトアルデヒド、ガンマ−ウンデカラクトン、ウンデシレンアルデヒド、及びこれらの混合物から成る群より選択される。これらの物質は、好ましくは永続性の香料成分に加えて、本発明の香料組成物合計の典型的には約20重量%未満、好ましくは約15重量%未満、更に好ましくは約10重量%未満の低い濃度にて存在する。しかしながら、香料の匂い効果を提供するのに、低濃度のみが必要とされる。永続性の香料成分の一部も低い匂いの検出閾を有する。これらの物質は、本発明の持続性香料組成物における永続性香料成分とみなされる。
(芳香前駆体、香料前駆体、及びプロ・アコード)
本発明の布地ケア組成物は、1つ又はそれ以上の芳香前駆体、香料前駆体、プロ・アコード、及び以下で集合的に「芳香前駆体」として既知のこれらの混合物を含む香料供給システムも含んでよい。本発明の芳香前駆体は、選択される芳香前駆体によって変化する放出速度を示すことができる。更に、本発明の芳香前駆体は、最初の芳香、匂い、調和、又は香りでユーザに提示するために、それから放出される芳香原料と混合することができる。
本発明の布地ケア組成物は、1つ又はそれ以上の芳香前駆体、香料前駆体、プロ・アコード、及び以下で集合的に「芳香前駆体」として既知のこれらの混合物を含む香料供給システムも含んでよい。本発明の芳香前駆体は、選択される芳香前駆体によって変化する放出速度を示すことができる。更に、本発明の芳香前駆体は、最初の芳香、匂い、調和、又は香りでユーザに提示するために、それから放出される芳香原料と混合することができる。
本発明の芳香前駆体は、キャリアが、芳香原料の芳香前駆体からの時期尚早の放出を触媒しない、又はその他の方法で促進しないという条件で、いかなるキャリアとも好適に混合することができる。
以下は、本発明に基づいた芳香前駆体の非限定的な分類である。
式中、Rは、置換又は非置換のC1〜C30アルキレン、C2〜C30アルケニレン、C6〜C30アリーレン、及びこれらの混合物であり、−OR1は、式、HOR1を有する芳香原料アルコールに由来するか、あるいは、指数xが1よりも大きい場合、R1は水素であり、それによって少なくとも1つの部分をエステル単位ではなく、カルボン酸、−CO2H単位にし、指数xは1以上である。好ましいポリエステル芳香前駆体の非限定例には、ジゲラニルスクシネート、ジシトロネリルスクシネート、ジゲラニルアジペート、ジシトロネリルアジペートなどが挙げられる。
式中、−ORは芳香原料アルコールから派生し、R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、水素、C1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニル、C1〜C30シクロアルキル、C2〜C30アルキニル、C6〜C30アリール、C7〜C30アルキレンアリール、C3〜C30アルキレンオキシアルキル、及びこれらの混合物であり、少なくとも1つのR1、R2、又はR3は次式を有する単位である。
式中、R4、R5、及びR6は、それぞれ独立して、水素、C1〜C30アルキル、C2〜C30アルケニル、C1〜C30シクロアルキル、C1〜C30アルコキシ、C6〜C30アリール、C7〜C30アルキレンアリール、C3〜C30アルキレンオキシアルキル、及びこれらの混合物であり、又はR4、R5、及びR6は、一緒になってC3〜C8芳香族又は非芳香族の複素環又は非複素環の環を形成することができる。
本発明によるb−ケトエステル類の非限定例には、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−(4−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオネート;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル3−(ノナニル)−3−オキソ−プロピオネート;9−デセン−1−イル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−プロピオネート;(a,a−4−トリメチル−3−シクロヘキセニル)メチル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−プロピオネート;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル3−(4−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオネート;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−プロピオネート;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−(4−ニトロフェニル)−3−オキソ−プロピオネート;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−(4−メトキシフェニル)−3−オキソ−プロピオネート;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル3−(a−ナフチル)−3−オキソ−プロピオネート;シス3−ヘキセン−1−イル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−プロピオネート;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−(ノナニル)−3−オキソ−プロピオネート;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−オキソ−ブチレート;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル3−オキソ−ブチレート;2,6−ジメチル−7−オクテン−2−イル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−2−メチルプロピオネート;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−2,2−ジメチルプロピオネート;3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−イル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−2−メチルプロピオネート;3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル3−(b−ナフチル)−3−オキソ−プロピオネート;3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル3−ヘプチル−3−オキソ−プロピオネートが挙げられる。
式中、Rは、C1〜C20線状アルキル、C4〜C20分枝状アルキル、C6〜C20環状アルキル、C6〜C20分枝状環状アルキル、C6〜C20線状アルケニル、C6〜C20分枝状アルケニル、C6〜C20環状アルケニル、C6〜C20分枝状環状アルケニル、C6〜C20置換又は非置換のアリール、好ましくはアリール単位を置換する部分がアルキル部分、及びこれらの混合物である。R1は水素、Rであり、又はプロアコードがケタールの場合には、R及びR1が一緒になって環を形成することができる。R2及びR3は独立して、C5〜C20の直鎖、分枝状、又は置換アルキル;C4〜C20の直鎖、分枝状、又は置換アルケニル;C5〜C20の置換又は非置換環状アルキル;C5〜C20の置換又は非置換アリール、C2〜C40の置換又は非置換アルキレンオキシ;C3〜C40の置換又は非置換アルキレンオキシアルキル;C6〜C40の置換又は非置換アルキレンアリール;C6〜C32の置換又は非置換アリールオキシ;C6〜C40の置換又は非置換アルキレンオキシアリール;C6〜C40のオキシアルキレンアリール;及びこれらの混合物から成る群から選択される。
本発明のアセタール類によって放出可能なアルデヒド類の非限定例には、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド(リラール)、フェニルアセトアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、2−フェニルプロパン−1−アール(ヒドロトロプアルデヒド)、3−フェニルプロプ−2−エン−1−アール(シンナムアルデヒド)、3−フェニル−2−ペンチルプロプ−2−エン−1−アール(a−アミルシンナムアルデヒド)、3−フェニル−2−ヘキシルプロプ−2−エナル(a−ヘキシルシンナムアルデヒド)、3−(4−イソプロピルフェニル)−2−メチルプロパン−1−アール(シクラメンアルデヒド)、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパン−1−アール(フロラロゾン)、3−(4−第三級−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−アール(ヘリオナル)、3−(4−エチルフェニル)−2,2−ジメチルプロパナール、3−(3−イソプロピルフェニル)ブタン−1−アール(フロリドラル)、2,6−ジメチルヘップ−5−エン−1−アール(メロナール)、n−デカナール、n−ウンデカナール、n−ドデカナール、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエン−1−アール(シトラール)、4−メトキシベンズアルデヒド(アニスアルデヒド)、3−メトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(バニリン)、3−エトキシ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(エチルバニリン)、3,4−メチレンジオキシベンズアルデヒド(ヘリオトロピン)、3,4−ジメトキシベンズアルデヒドが挙げられる。
本発明のケタール類によって放出可能なケトン類の非限定例には、a−ダマスコーン、b−ダマスコーン、d−ダマスコーン、b−ダマセノン、ムスコン、6,7−ジヒドロ−1,1,2,3,3−ペンタメチル−4(5H)−インダノン(カシュメラン(cashmeran))、シス−ジャスモン、ジヒドロジャスモン、a−イオノン、b−イオノン、ジヒドロ−b−イオノン、g−メチルイオノン、a−イソ−メチルイオノン、4−(3,4−メチレンジオキシフェニル)ブタン−2−オン、4−(4−ヒドロキシフェニル)ブタン−2−オン、メチルb−ナフチルケトン、メチルセドリルケトン、6−アセチル−1,1,2,4,4,7−ヘキサメチルテトラリン(トナリド)、l−カルボン、5−シクロヘキサデセン−1−オン、アセトフェノン、デカトン、2−[2−(4−メチル−3−シクロヘキセニル−1−イル)プロピル]シクロペンタン−2−オン、2−第二級−ブチルシクロヘキサノン、b−ジヒドロイオノン、アリルイオノン、a−イロン、a−セトン、a−イリソン、アセタニゾール、ゲラニルアセトン、1−(2−メチル−5−イソプロピル−2−シクロヘキセニル)−1−プロパノン、アセチルジイソアミレン、メチルシクロシトロン、4−t−ペンチルシクロヘキサノン、p−t−ブチルシクロヘキサノン、o−t−ブチルシクロヘキサノン、エチルアミルケトン、エチルペンチルケトン、メントン、メチル−7,3−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−3−オン、フェンコンが挙げられる。
式中、Rは、水素、C1〜C20アルキル、C4〜C20シクロアルキル、C6〜C20アルケニル、C6〜C20アリール、及びこれらの混合物であり;R1、R2、及びR3は、それぞれ独立して、C5〜C20線状、分枝状、又は置換アルキル;C4〜C20線状、分枝状、又は置換アルケニル;C5〜C20置換又は非置換の環状アルキル;C5〜C20置換又は非置換のアリール、C2〜C40置換又は非置換のアルキレンオキシ;C3〜C40置換又は非置換のアルキレンオキシアルキル;C6〜C40置換又は非置換のアルキレンアリール;C6〜C32置換又は非置換のアリールオキシ;C6〜C40置換又は非置換のアルキレンオキシアリール;C6〜C40オキシアルキレンアリール;及びこれらの混合物から成る群より選択される。
オルトエステル芳香前駆体の非限定例には、トリス−ゲラニルオルトホルメート、トリス(シス−3−ヘキセン−1−イル)オルトホルメート、トリス(フェニルエチル)オルトホルメート、ビス(シトロネリル)エチルオルトアセテート、トリス(シトロネリル)オルトホルメート、トリス(シス−6−ノネニル)オルトホルメート、トリス(フェノキシエチル)オルトホルメート、トリス(ゲラニル、ネリル)オルトホルメート(70:30ゲラニル:ネリル)、トリス(9−デセニル)オルトホルメート、トリス(3−メチル−5−フェニルペンタニル)オルトホルメート、トリス(6−メチルヘプタン−2−イル)オルトホルメート、トリス([4−(2,2,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−イル]オルトホルメート、トリス[3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−イル]オルトホルメート、トリスメンチルオルトホルメート、トリス(4−イソプロピルシクロヘキシルエチル−2−イル)オルトホルメート、トリス−(6,8−ジメチルノナン−2−イル)オルトホルメート、トリス−フェニルエチルオルトアセテート、トリス(シス−3−ヘキセン−1−イル)オルトアセテート、トリス(シス−6−ノネニル)オルトアセテート、トリス−シトロネリルオルトアセテート、ビス(ゲラニル)ベンジルオルトアセテート、トリス(ゲラニル)オルトアセテート、トリス(4−イソプロピルシクロヘキシルメチル)オルトアセテート、トリス(ベンジル)オルトアセテート、トリス(2,6−ジメチル−5−ヘプテニル)オルトアセテート、ビス(シス−3−ヘキセン−1−イル)アミルオルトアセテート、及びネリルシトロネリルエチルオルトブチレートが挙げられる。
芳香前駆体は以下に適切に記載されている:米国特許第5,378,468号(1995年1月3日、サフィス(Suffis)らに発行);米国特許第5,626,852号(1997年5月6日、サフィス(Suffis)らに発行);米国特許第5,710,122号(1998年1月20日、シビック(Sivik)らに発行);米国特許第5,716,918号(1998年2月10日、シビック(Sivik)らに発行);米国特許第5,721,202号(1998年2月24日、ワイト(Waite)らに発行);米国特許第5,744,435号(1998年4月25日、ハートマン(Hartman)らに発行);米国特許第5,756,827号(1998年5月26日、シビック(Sivik)に発行);米国特許第5,830,835号(1998年11月3日、セバーンズ(Severns)らに発行);米国特許第5,919,752号(1999年7月6日、モレリ(Morelli)らに発行);以上はすべて参考文献として本明細書に組み込まれる。
しわ減少剤及び/又は防しわ剤(集合的にしわ抑制剤として知られる)は、特定のpH領域で懸濁、分散又は可溶化されて前記特定のpH領域よりも高いpHでポリマー組成物の粘度より低い粘度を有する親油性溶液を生成し、及び該溶液の粘度が好ましくは約20センチポアズ(“cP”)未満、より好ましくは約15cP未満、一層好ましくは約12cP未満、より一層好ましくは約10cP未満、更により一層好ましくは約7cP未満、最も好ましくは3cP未満である、カルボン酸部分を含むポリマーの群から選択されるポリマーを含む。このようなポリマーの混合物も用いることができる。本発明のしわ抑制剤ポリマー組成物は、更に、任意選択的に、シリコーン化合物及び/又はエマルション、特に潤滑性及び柔軟性を付与する化合物並びに表面張力を低下させる化合物を含む。非限定例には、アルキレンオキシド部分化合物で変性されたシリコーンが挙げられる。所望の効果を提供するシリコーンの混合物も本発明の組成物に容認できる。別の選択肢は、本質的に(1)補助剤ポリマー(2)布地ケア多糖類、(3)リチウム塩、(4)繊維布地滑沢剤、及び(5)これらの混合物から成る群から選択される有効量のしわ抑制補完剤である。その他の選択肢には、有効量の表面張力抑制補完剤、繊維及び/又はポリマーを柔軟化するのに有効な量の親水性可塑剤しわ抑制剤、悪臭を吸収又は低減するのに有効な量の臭気制御剤、及び/又は嗅覚効果を提供するのに有効な量の芳香剤が挙げられる。
好ましいしわ抑制剤は、任意選択的に更に以下を含むことができる:
(A)任意選択的に、しかし好ましくは、シリコーン化合物及びエマルション。潤滑性及び柔軟性を付与するシリコーン化合物は非常に好ましい。表面張力を低下するシリコーンも非常に好ましい。好ましいシリコーン材料の分類には、アルキレンオキシド部分化合物で変性されたシリコーンが挙げられ、所望の効果を提供するシリコーンの混合物も本発明の組成物に容認できる;及び
(B)任意選択的に、(1)カルボン酸部分を含まない補助剤ポリマー(2)多糖類、(3)リチウム塩、(4)繊維布地滑沢剤、及び(5)これらの混合物から成る群から選択される有効量のしわ抑制補完剤;及び
(C)任意選択的に、有効量の表面張力抑制補完剤;及び
(D)任意選択的に、繊維を柔軟化するのに有効な量の親水性可塑剤しわ抑制剤。
(A)任意選択的に、しかし好ましくは、シリコーン化合物及びエマルション。潤滑性及び柔軟性を付与するシリコーン化合物は非常に好ましい。表面張力を低下するシリコーンも非常に好ましい。好ましいシリコーン材料の分類には、アルキレンオキシド部分化合物で変性されたシリコーンが挙げられ、所望の効果を提供するシリコーンの混合物も本発明の組成物に容認できる;及び
(B)任意選択的に、(1)カルボン酸部分を含まない補助剤ポリマー(2)多糖類、(3)リチウム塩、(4)繊維布地滑沢剤、及び(5)これらの混合物から成る群から選択される有効量のしわ抑制補完剤;及び
(C)任意選択的に、有効量の表面張力抑制補完剤;及び
(D)任意選択的に、繊維を柔軟化するのに有効な量の親水性可塑剤しわ抑制剤。
布地柔軟化剤又は活性物質は、典型的には陽イオン性部分、より典型的には第四級アンモニウム塩を含み、好ましくはN,N−ジメチル−N,N−ジ(タローイルオキシエチル)アンモニウムメチルスルフェート、N−メチル−N−ヒドロキシエチル−N,N−ジ(カノイルオキシエチル)アンモニウムメチルスルフェート及びこれらの混合物から成る群から選択される。
ハンド変性剤は典型的に、ポリエチレンポリマーを含む。
布地物品活性物質の別の実施形態は、DPGDME(ジプロピレングリコールジメチルエーテル)N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリドと芳香剤の混合物である。
仕上げポリマーは天然又は合成物であることができ、フィルムを形成することにより、及び/又は接着特性を提供することにより作用し得る。例えば、本発明は、繊維、特に衣類に形状保持を付与するために、フィルム形成及び/又は接着ポリマーを任意に使用し得る。「接着」とは、ポリマーが溶液又は分散体として繊維表面に塗布され乾燥した場合、ポリマーがその表面に付着することができることを意味する。ポリマーは表面に被膜を形成することができ、又は2つの繊維の間に存在し、2つの繊維と接触する場合は、2つの繊維を共に結合することができる。
市販されている仕上げポリマーの非限定例は、GAFケミカルズ社(GAF Chemicals Corporation)から入手可能な、分子量約100,000のコポリマー958(登録商標)、及び分子量約1,000,000のコポリマー937のようなポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー;サンドス・ケミカルズ社(Sandoz Chemicals Corporation)から入手可能なカータレチン(Cartaretin)F−4(登録商標)及びF−23のようなアジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンコポリマー;三菱化学株式会社(Mitsubishi Chemicals Corporation)から入手可能なジアフォーマー(Diaformer)Z−SM(登録商標)のようなメタクリロイルエチルベタイン/メタクリレートコポリマー;エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(Air Products and Chemical)から入手可能なビネックス(Vinex)2019(登録商標)、又はクラリアント(Clariant)から入手可能なモウエオール(Moweol)(登録商標)のようなポリビニルアルコールコポリマー樹脂;ハーキュレス社(Hercules Incorporated)から入手可能なデルセット(Delsette)101(登録商標)のようなアジピン酸/エポキシプロピルジエチレントリアミンコポリマー;サイテック・インダストリーズ(Cytec Industries)から入手可能なシプロ(Cypro)515(登録商標)のようなポリアミン樹脂;ハーキュレス社(Hercules Incorporated)から入手可能なキメン(Kymene)557H(登録商標)のようなポリ四級アミン樹脂;及びBASFから入手可能なソカラン(Sokalan)EG310(登録商標)のようなポリビニルピロリドン/アクリル酸である。
布地柔軟化剤として使用するのに好適な第四級アンモニウム化合物の具体例には、
1)N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
2)N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチル,N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド;
3)N,N−ジ(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
4)N,N−ジ(2−タローイルオキシエチルカルボニルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
5)N−(2−タローイルオキシ−2−エチル)−N−(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
6)N,N,N−トリ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチルアンモニウムクロリド;
7)N−(2−タローイルオキシ−2−オキソエチル)−N−(タローイル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
8)1,2−ジタローイルオキシ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロパンクロリド;及び
上記物質のいずれかの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
1)N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
2)N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチル,N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリド;
3)N,N−ジ(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
4)N,N−ジ(2−タローイルオキシエチルカルボニルオキシエチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
5)N−(2−タローイルオキシ−2−エチル)−N−(2−タローイルオキシ−2−オキソ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
6)N,N,N−トリ(タローイル−オキシ−エチル)−N−メチルアンモニウムクロリド;
7)N−(2−タローイルオキシ−2−オキソエチル)−N−(タローイル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド;
8)1,2−ジタローイルオキシ−3−N,N,N−トリメチルアンモニオプロパンクロリド;及び
上記物質のいずれかの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。
特に好ましいのは、N,N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリドであって、タロー鎖が少なくとも部分的に不飽和であるものである。
洗濯及びドライクリーニング技術分野で使用されるいかなる周知の好適な静電気防止剤も布地物品活性物質としての使用に適している。静電気防止剤として特に適しているのは、静電気防止効果をもたらすことで知られている布地柔軟剤の一部である。例えば、N、N−ジ(タローイル−オキシ−エチル)−N、N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェートなどの、20以上のヨウ素価を有する脂肪族アシル基を有する布地柔軟剤。しかし、静電気防止剤という用語は、この一部の布地柔軟剤だけに限らず、全ての静電気防止剤を含むということが理解されるべきである。
上述の布地物品活性物質に加え、布地物品活性物質の布地物品上への付着を援助するためのキャリア及び/又は方法を布地物品界面活性剤送達段階中に使用してもよい。付着を助けるためのこのような好適なキャリア及び/又は方法の非限定例は、帯電液体、特に水を、典型的には静電スプレーの形で使用することである。帯電液体の場合、該帯電液体の送達前に布地物品が湿っている及び/又は濡れていることが望ましい。それ故に、帯電液体の送達は、溶媒送達段階の後に起こることが望ましい。更に、帯電液体の送達の場合、布地物品活性物質送達段階に関連するハウジングが存在する場合、該ハウジングは、帯電液体が布地物品に接触した時にその効果を提供できるよう、布地物品が帯電液体スプレー供給源から十分に離れているような容量であることが望ましい。
帯電液体スプレーは、電気力と流体力学的力の組み合わせにより液体をスプレーノズルに送ることによって生成される。液体は、帯電した電極によって生成された電界を通過することにより単数又は複数のノズル開口部で又はそれより前で帯電する。電界強度は主に、電極に働く電圧及び標的からの距離による。液体はいずれかの手段によりノズルに送られるが、システムにおける流体の静的圧力より大きい操作圧力又は全圧力を提供するために、流体力学的に例えば外部の機械的ワークの投入で送られるのが好ましい。液体はポンプを用いて水圧により送られることが好ましく、特に好ましいのは蠕動ポンプである。典型的には好適なポンプは、約5kPa〜約2000kPa、好ましくは約10〜約1050kPa、より好ましくは約50kPa〜約150kPaの範囲の操作圧力を有する。それに応じて圧力制御弁の閾値は調整される。一方、装置の放出能力(一開口部当たりの流量と定義される)は、一開口部当たり少なくとも約0.1mL/分が好ましく、約0.2〜約20mL/分がより好ましく、約0.5〜約10mL/分が更に好ましく、一開口部当たり約1〜約5mL/分が特に好ましい。
液体を帯電させるための手段は高電圧出力及び低電圧出力を有する発電機を包含することが好ましく、好ましい実施形態では、操作者/ユーザから電気的に切り離される。
驚くべきことに、最適な液体送達は、帯電液体を、平均液滴直径が少なくとも約40μmであり、好ましくは約75〜約500μmの範囲である下向きスプレーの液滴(即ち、布地物品がスプレー面の下にある場合)として、約0.1〜約1mの近位距離で適用することによって得られ、その際液体が約0〜約2m/秒の出口速度及び約0.2〜50kVの範囲の加電圧でスプレーノズルから放出され、それによって本明細書で定義されるオーバースプレーが約40%未満であることが見出された。
本発明の別の下向きスプレー様式の実施形態では、出口速度が約0.1m/秒〜約1.5m/秒であり、好ましくは約0.5m/秒〜約1m/秒であり、液滴のスプレーは鉛直線に対して約−30°〜約30°、好ましくは約−15°〜約15°の噴霧角度で下向きである。
当然ながら、帯電液体スプレーは、上向きのスプレー及び/又は標準的な水平モードでも、スプレーを水平に対して+/−15°に方向づけ、約4m/秒〜約15m/秒、より好ましくは約5m/秒〜約12m/秒の出口速度で送達することができる。しかし、この様式では慣性効果のために結果としてオーバースプレーが僅かに多くなる可能性があり、50%未満、好ましくは30%未満、より好ましくは20%未満のオーバースプレーを伴う。
帯電液体のような布地物品活性物質及び付着助剤に加え、布地物品への布地物品活性物質の付着レベル観測を補佐するために付着観測剤も布地物品上に付着することができる。付着観測剤の非限定例は、感温性UV剤である。
b.(媒送達段階)
溶媒送達段階は、典型的には、布地物品がその中で溶媒、好ましくは蒸気相及び/又はミスト及び/又は帯電液体の形態、より好ましくは水蒸気のような水性蒸気の形態の溶媒に接触する溶媒送達段階ハウジングを含む。
溶媒送達段階は、典型的には、布地物品がその中で溶媒、好ましくは蒸気相及び/又はミスト及び/又は帯電液体の形態、より好ましくは水蒸気のような水性蒸気の形態の溶媒に接触する溶媒送達段階ハウジングを含む。
水性蒸気の適用は、水性蒸気を布地物品上に「パルシング」することによるような、単一段階又は複数の段階でのいかなる好適なプロセスでも達成できる。この点における「パルシング」は、水性蒸気の所定の量について、全体の適用が1回よりも多い適用サイクルを必要とするような非連続的な適用を意味する。パルスはそれぞれ、少なくとも約5秒間〜多くても約30秒間の持続時間を有することができる。各パルス間の水性蒸気サイクルの休止時間は、少なくとも約2秒間、好ましくは少なくとも約5秒間〜多くても約20秒間、好ましくは多くても約10秒間の時間間隔で続くことができる。水性蒸気がパルシングされる一方で、布地が水性蒸気により適当に、更に均一に被覆されるために再配置されるように布地をタンブルするか又は回転することができる。
多様な布地のタイプに害を与えるリスクを軽減するために、水性蒸気の適用量は、各水性蒸気暴露工程において布地の約0.5重量%〜約50重量%に制限される。更に多様な布地のタイプに害を与えるリスクを軽減するために、水性蒸気の適用量は、各水性蒸気暴露工程において布地の約5重量%〜約15重量%にさらに制限される。
水性蒸気は、典型的には約10℃〜約120℃、更に好ましくは約10℃〜約60℃の温度で適用される。通例の室内条件では、水蒸気は100℃で形成され、水性蒸気の定義の範囲内に包含される。本発明の方法を実行することが可能である幾つかの装置は、大気条件より高い圧力を得ることができるので、過熱水蒸気も水性蒸気の本定義に包含される。水性蒸気が水蒸気を含有していれば、水蒸気は、化学の当該技術で「低品質」又は「湿性」蒸気として知られているものであることが好ましい。
布地上の流体相の分配の「均一性」に液滴のサイズが役割を担っていると考えられている。従って、水性蒸気は、約1ミリメートル未満、更に好ましくは約250ミクロン未満、最も好ましくは約100ミクロン未満のサイズの液滴を含むことが好ましい。
溶媒は典型的には、溶媒供給源から布地物品に送達される。典型的には、溶媒供給源は溶媒がそれを通って布地物品に送達されるノズルを具備する。
溶媒送達段階は、溶媒送達段階中に布地物品に付着しなかった溶媒を回収及び/又は再循環することができる回収システムを含むことが望ましい。回収システムは、布地物品上に付着しなかった溶媒を凝縮するための凝縮器を含んでもよい。
c.(燥段階)
乾燥段階は典型的には、その中で布地物品が乾燥される乾燥段階ハウジングを含む。
乾燥段階は典型的には、その中で布地物品が乾燥される乾燥段階ハウジングを含む。
乾燥段階の目的は、布地物品が該布地物品の所有者による取り扱い及び/又は着用に適する、換言すれば「乾燥した感触」になるように、布地物品から余分な液体を除去及び/又は蒸発することにある。
乾燥段階の間、布地物品は加熱段階で典型的には約20℃〜約130℃、より好ましくは約30℃〜約100℃に加熱される。加熱された気体、例えば空気又は当業者に既知のいかなるその他の好適な気体も、乾燥段階で布地物品と接触して布地物品から液体を蒸発除去するのに使用することができる。一般的に、加熱された気体は布地物品に加熱気体供給源から送達される。加熱気体供給源は典型的には、加熱気体がそれを通って布地物品に送達される加熱気体出口を具備する。
乾燥段階ハウジング内で、加熱された気体が布地物品に接触することが望ましい。
d.(地物品運搬装置)
布地物品運搬装置は、布地物品処理システムの1つ又はそれ以上の段階を通って布地物品を運搬するいかなる好適な機械的手段も含む。
布地物品運搬装置は、布地物品処理システムの1つ又はそれ以上の段階を通って布地物品を運搬するいかなる好適な機械的手段も含む。
布地物品運搬装置は、処理される布地物品が1つ又はそれ以上の段階を通過することができる限り、段階の1つ以上と物理的に関連してもよく、又は1つ又はそれ以上の段階と分離し及び別個であってもよい。典型的には、布地物品運搬装置は、処理される布地物品が処理プロセスの間布地物品運搬装置から吊り下げられるように配置される。
布地物品運搬装置は、布地物品がそれに沿って運搬されるコンベヤシステム及び/又はチェーンシステム及び/又はスクリューシステムを含んでもよい。布地物品の運搬を促進するため、コンベヤシステム及び/又はチェーンシステム及び/又はスクリューシステムは典型的に、布地物品を適切な位置に放出可能に保持するハンガーのような布地物品保持具を具備し、一方で該ハンガーがコンベヤシステム及び/又はチェーンシステム及び/又はスクリューシステムに沿って移動する。
布地物品保持具に加え、布地物品の最大表面積が処理に利用できることを確実とするために、布地物品に伸張エレメント及び/又は引張エレメントを使用してもよい。このような伸張エレメントには、実質的に布地物品全体に接触する拡張ハンガー及び/又は典型的には布地物品の端部で布地物品に取り付け可能なおもりが挙げられるがこれらに限定されない。
布地物品運搬装置は調節可能であり、隣接する布地物品間の距離を変更して、該距離を増大及び/又は短縮できることが望ましい。布地物品活性物質送達段階の間に送達される一定の布地物品活性物質は、このような布地物品活性物質の送達時に隣接する布地物品間の距離が大きいほど、より有効に送達される。例えば布地物品活性物質を含んでも含まなくてもよい帯電液体の送達の場合、布地物品は、芳香剤のような他の種類の布地物品活性物質の送達よりも大きな距離で間隔を空けることが望ましい。
図1〜4は、本発明の非限定的な実施形態を図示する概略例である。
図1は、布地物品が、布地物品運搬装置(矢印)を介して布地物品活性物質送達段階を通過する前に溶媒送達段階を通過する実施形態の概略図である。布地物品は続いて乾燥段階を通過する。
図2は、布地物品が、布地物品運搬装置(矢印)を介して溶媒送達段階を通過した後乾燥段階を通過し、その後布地物品活性物質送達段階を通過する実施形態の概略図である。
図3は、布地物品が、布地物品運搬装置(矢印)を介して布地物品活性物質送達段階を通過し、続いて乾燥段階を通過する実施形態の概略図である。
図4は、布地物品が、布地物品運搬装置(矢印)を介して溶媒送達段階を通過する前に布地物品活性物質送達段階を通過する実施形態の概略図である。布地物品は続いて乾燥段階を通過する。
布地物品処理システムの種々の段階を任意の順序及び任意の数で配列することは、本発明の範囲内である。
本発明の特定の実施形態について記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には明らかである。本発明の範囲内にあるそのようなすべての修正形態は、添付の特許請求の範囲において含むものとする。
図1〜4で、矢印は、布地物品処理システムで処理されている布地物品が布地物品処理システムを通過する望ましい方向を表す。
Claims (16)
- a.布地物品運搬装置;及び
b.布地物品活性物質送達段階;及び
c.任意選択的に溶媒送達段階;及び
d.任意選択的に、乾燥段階;
を含み、布地物品運搬装置は、布地物品が布地物品活性物質送達段階にある時に布地物品が布地物品活性物質と接触し、布地物品が溶媒送達段階にある時に布地物品が溶媒と接触し、布地物品が乾燥段階にある時に布地物品が乾燥されるように、布地物品を布地物品処理システムの段階の1つ又はそれ以上に位置付けることができる、布地物品処理システム。 - 少なくとも3つの段階が存在し及び/又は少なくとも3つの段階が1つの布地物品処理システムハウジング内に収容され及び/又は布地処理システムの運転中に布地物品が2つ以上の段階を布地物品運搬装置を介して通過するよう2つ以上の段階が互いに関連する、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品活性物質送達段階が、その中で布地物品が布地物品活性物質と接触する布地物品活性物質送達段階ハウジングを含み、及び/又は布地物品活性物質が布地物品活性物質供給源から布地物品へ送達され、好ましくは布地物品活性物質供給源が、布地物品活性物質がその中を通って布地物品に送達されるノズルを含み、更に好ましくは、前記ノズルが空気噴霧ノズルを含み及び/又は布地物品活性物質が蒸気相及び/又はミストを通じて送達される、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品活性物質が布地柔軟化剤、芳香剤、ハンド変性剤、芳香剤前駆体、静電気防止剤、サイズ剤、光学的光沢剤、臭気制御剤、汚れ放出ポリマー、虫及び/又は蛾忌避剤、抗菌剤、臭気中和剤、しわ減少剤、防しわ剤、防水剤、サイズ剤、コンディショニング剤、染料、染料固着剤、汚れ放出ポリマー、防汚剤、日焼け止め剤、退色防止剤、仕上げポリマー及びこれらの混合物から成る群から選択される、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品活性物質送達段階が更に、布地物品を荷電液体に接触させることを含む、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品活性物質送達段階が、布地物品活性物質送達段階中に布地物品に付着しなかった布地物品活性物質を回収及び/又は再循環することができる回収システムを含む、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記溶媒送達段階が、布地物品がその中で溶媒に接触する溶媒送達段階ハウジングを含み、及び/又は前記溶媒が水を含み、好ましくは前記水が水蒸気の形態で布地物品に送達される、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記溶媒が溶媒供給源から布地物品に送達され、好ましくは溶媒供給源が、溶媒がその中を通って布地物品に送達されるノズルを具備し、更に好ましくは前記ノズルが空気噴霧ノズルを含み及び/又は溶媒が蒸気相及び/又はミストを通じて送達される、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記溶媒送達段階が、溶媒送達段階中に布地物品に付着しなかった溶媒を回収及び/又は再循環することができる回収システムを含み、好ましくは前記回収システムが布地物品に付着しなかった溶媒を凝縮するための凝縮器を含む、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記乾燥段階がその中で布地物品が乾燥される乾燥段階ハウジングを含み、及び/又は前記乾燥段階で布地物品が約20℃〜約130℃の温度に加熱され、及び/又は加熱された気体が前記乾燥段階で布地物品に送達され、好ましくは、加熱された気体は空気を含み、及び/又は加熱された気体は布地物品に加熱気体供給源から送達され、好ましくは該加熱気体供給源は加熱された気体がその中を通って布地物品に送達される加熱気体出口を具備する、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品運搬装置が、ねじピッチを含み、好ましくは前記ねじピッチは隣接する布地物品間の間隔がねじピッチに沿って変更できるように構成される、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品処理システムが、布地物品が溶媒送達段階にある時に布地物品が溶媒と接触する溶媒送達段階、及び、布地物品が乾燥段階にある時に布地物品が乾燥される乾燥段階を更に含む、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品活性物質送達段階が、その中で布地物品が布地物品活性物質と接触する布地物品活性物質送達段階ハウジングを含み、溶媒送達段階が、その中で布地物品が溶媒と接触する溶媒送達段階ハウジングを含み、乾燥段階が、その中で布地物品が乾燥される乾燥段階ハウジングを含む、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 2つ又はそれ以上の段階が存在する時、布地物品が布地物品運搬装置を介して前記2つ又はそれ以上の段階をいかなる順序でも通過することのできる、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- 前記布地物品活性物質が、布地物品運搬装置によって布地物品が溶媒送達段階を通過する前の布地物品活性物質送達段階中に送達される不揮発性布地物品活性物質である、請求項1に記載の布地物品処理システム。
- a.請求項1に記載の布地物品処理システムを提供すること、
b.布地物品を、布地物品が処理されるように布地物品処理システムで処理することを含む、処理が必要な布地物品を処理する方法。
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