JP2005512950A - 酸化染料およびジカチオン化合物を含むヒトのケラチン繊維を染色するための組成物 - Google Patents
酸化染料およびジカチオン化合物を含むヒトのケラチン繊維を染色するための組成物 Download PDFInfo
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Abstract
Description
本発明によるジカチオン直接染料は以下の式(I)、(II)または(III)から選択される。
-AおよびA1は、互いに独立に、以下の式(a)の基を表し、
-Z1はアルキル基を表し、
-R1およびR2は、互いに独立に、水素原子または(C1〜C4)アルキル基、または1個または複数のハロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはシアノ基で置換された(C1〜C4)アルキル基、(C1〜C4)アルコキシ基、1個または複数のヒドロキシルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基で置換された(C1〜C4)アルコキシ基、またはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、フェニル、フェノキシ、またはフェニルアミノカルボニル基を表し、前記フェニル基は非置換もしくは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシもしくはフェノキシ基で置換されており、
あるいは、R1とR2は、それらを有する2個の窒素原子および基Zと一緒になってピペラジン環を形成し、
-Xは、-CO-、-CO-CH2-CH2-CO-、-CO-CO-、1,4-ジカルボニルフェニル、-CH2-CH2-、あるいは以下の式(b)または(c)
YおよびY1は、互いに独立に、ハロゲン原子、またはヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、1-ピペリジノ、モルホリノもしくは1-ピペラジノ基を表し、前記ピペラジノ基はトリアジン環に結合していない窒素原子が(C1〜C4)アルキル基で置換されているもしくは非置換であり、前記アルキル基はヒドロキシル、アミノ、モノ(C1〜C4)アルキルアミノまたはジ(C1〜C4)アルキルアミノで置換されていないまたは置換されており、
-Z2は(C2〜C8)アルキレン基を表す、または2個の隣接する窒素原子と基R1およびR2と共にピペラジン環を形成する]
のトリアジンから選択される橋かけ基であり、
-式(a)の基において、
-R3およびR4は、互いに独立に、水素原子または(C1〜C4)アルキル基、または1個または複数のハロゲン原子で置換された(C1〜C4)アルキル、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはシアノ基、(C1〜C4)アルコキシ基、ヒドロキシルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基で置換された(C1〜C4)アルコキシ基、またはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、フェニル、フェノキシ、またはフェニルアミノカルボニル基を表し、前記フェニル基は非置換もしくは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシもしくはフェノキシ基で置換されており、
-R5およびR6は、互いに独立に、水素原子、またはヒドロキシル、カルボキシル、ハロゲンもしくはシアノ基によって任意選択で置換された(C1〜C4)アルキルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基、ヒドロキシルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基によって任意選択で置換された(C1〜C4)アルコキシ基、またはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、フェニル、フェノキシ、またはフェニルアミノカルボニル基を表し、前記フェニル基は非置換もしくは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシもしくはフェノキシ基で置換されており、
-An-はアニオンを表す。]
-R1およびR2は、互いに独立に、水素、ヒドロキシルで置換された(C1〜C4)アルキルまたは(C1〜C4)アルコキシを表し、より具体的には水素またはメチルを表し、
-Zは、ヒドロキシル、アルコキシまたはハロゲンによって任意選択で置換された直鎖、分枝または環状C2〜C8アルキル基であって、前記基の鎖が任意選択で基-O-または-NR1-が介在する基、1,4-フェニル基、任意選択でアルキル、アルコキシまたはハロゲンで置換された1,4-ナフチル基を表し、ZはR1、R2およびその2個の窒素原子とピペラジン環を形成することができ、
-Zは、非置換のフェニル基、1個または2個のメチルもしくはメトキシ基で置換されたフェニルまたはナフチル基、R1、R2およびその2個の窒素原子の結合によるピペラジン基、あるいは1個または2個のヒドロキシルで置換されたもしくは非置換の(C2〜C4)アルキレン基を表すことが好ましく、
-Xは式(b)の基を表す。
-Z1は、ヒドロキシル、アルコキシまたはハロゲンによって任意選択で置換された、直鎖、分枝または環状C2〜C8アルキル基であって、前記基の鎖が任意選択で基-O-または-NR1-が介在する基、R1、R2およびその2個の窒素原子で形成されたピペラジン環を表し、
-Z1は、好ましくは、1個または複数のヒドロキシルで置換されたもしくは非置換の(C2〜C6)アルキレン基、R1、R2およびその2個の窒素原子で形成されたピペラジン環、より具体的には非置換の(C2〜C4)アルキレン基を表し、
-R3およびR4はメチルまたはエチルを表し、R5およびR6は水素、メチルまたはメトキシを表す。
-カチオン電荷数は2個であり、
-X'およびY'は、互いに独立に、水素、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ウレイドまたはアリールウレイドを表し、
-R'1は、水素、置換されたアルキルもしくはアリール基、非置換のアルキルもしくはアリール基、またはR'2と同様の意味を表し、
-R'2は以下の式(d)の基であり、
-Bは直鎖または分枝のアルキレン基を表し、
-R'6は水素または置換もしくは非置換のアルキルを表し、
-R'7およびR'8は、互いに独立に、置換もしくは非置換のアルキルを表し、
-R'6およびR'7は、窒素と一緒になって、他のヘテロ原子を含んでよい置換もしくは非置換の5、6もしくは7員環を形成する、あるいは、R'6、R'7およびR'8は一緒にピリジニウム環を形成する]
-R'3は、水素、ハロゲン、(C1〜C4)アルキルまたは(C1〜C4)アルコキシを表し、
-Wは以下の式(e)の基、
-Kはカップリング基であり、
-Zは以下の式の基
(式中、R'9は水素または置換されたもしくは非置換の(C2〜C4)アルキレンを表し、前記アルキレン基は、直鎖または分枝状であって、-NR'9-、-O-および-S-から選択される1種または複数の基で介在されていてよい。
Bがエチレン、n-プロピレン、イソプロピレンまたはn-ブチレンを表し、Kが以下の式(f)、(g)または(h)
-X'、Y'ならびにR'1およびR'2は式(III)の場合と同様の意味を有し、
-nは1または2であり、
-K1は以下の式の基を表す。
本発明により使用できる酸化染料は、酸化塩基および/またはカップラーから選択される。
-(A)以下の式(V)のパラ-フェニレンジアミン、およびこれらの酸付加塩、
-R1は、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基、窒素含有基で置換されたC1〜C4アルキル基、フェニル基または4'-アミノフェニル基を表し、
-R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基または窒素含有基で置換されたC1〜C4アルキル基を表し、
-R1およびR2は、それらを有する窒素原子と、1種または複数のアルキル、ヒドロキシまたはウレイド基によって任意選択で置換された5または6員の窒素含有複素環を形成することもでき、
-R3は、水素原子、塩素原子などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C1〜C4ヒドロキシアルコキシ基、アセチルアミノ(C1〜C4)アルコキシ基、C1〜C4メシルアミノアルコキシ基またはカルバモイルアミノ(C1〜C4)アルコキシ基を表し、
-R4は水素もしくはハロゲン原子またはC1〜C4アルキル基を表す)。
-Z1およびZ2は、同一であっても異なっていてもよく、C1〜C4アルキル基もしくはリンカーアームYで置換されていてよいヒドロキシルまたは-NH2基を表し、
-リンカーアームYは、1〜14個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキレン鎖を表し、前記アルキレン鎖は、1種または複数の窒素含有基および/または酸素、イオウまたは窒素原子などの1種または複数のヘテロ原子が介在していてよい、またはこれらを末端としてよく、かつ1種または複数のヒドロキシルまたはC1〜C6アルコキシ基によって任意選択で置換されていてよく、
-R5およびR6は、水素もしくはハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4アミノアルキル基またはリンカーアームYを表し、
-R7、R8、R9、R10、R11およびR12は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、リンカーアームYまたはC1〜C4アルキル基を表し、
式(VI)の化合物は1分子当たり1個だけリンカーアームYを含むものとする)。
-R13は、水素原子、フッ素などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4モノヒドロキシアルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C4アミノアルキルまたはヒドロキシ(C1〜C4)アルキルアミノ(C1〜C4)アルキル基を表し、
-R14は、水素原子またはフッ素などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4モノヒドロキシアルキル、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル、C1〜C4アミノアルキル、C1〜C4シアノアルキルまたは(C1〜C4)アルコキシ-(C1〜C4)アルキル基を表す)。
結合性ポリマーは、水性媒体中で、それ自体が互いにまたは他の分子と可逆的に結合することが可能な水溶性ポリマーである。
これらの中では以下のものを挙げることができる。
-(I)少なくとも1種の親水性単位および少なくとも1種の脂肪鎖アリルエーテル単位を含むものであって、より具体的にはその親水性単位が、エチレン不飽和アニオン性モノマー、より具体的にはビニルカルボン酸、最も具体的にはアクリル酸もしくはメタクリル酸またはそれらの混合物からなるものであり、その脂肪鎖アリルエーテル単位が、以下の式(I)
CH2=CR'CH2OBnR (I)
(式中、
R'はHまたはCH3を表し、
Bはエチレンオキシ基を表し、
nはゼロまたは1〜100の範囲の整数を表し、
Rは8〜30個の炭素原子、好ましくは10〜24個の炭素原子、より具体的には12〜18個の炭素原子を含む、アルキル、アリールアルキル、アリール、アルキルアリールおよびシクロアルキル基から選択される炭化水素ベースの基を表す)のモノマーに相当するものである。より具体的に好ましい式(I)の単位は、R'がHを表し、nが10であり、かつRがステアリル(C18)基を表す単位である。
(i)必須であるアクリル酸、
(ii)R2がHまたはCH3を表し、R3が12〜22個の炭素原子を含むアルキル基を表す上記の式(III)のエステル、および
(iii)よく知られている共重合性ポリエチレン不飽和モノマー、例えばジアリルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリレートおよびメチレンビスアクリルアミドなどの架橋剤
を含むモノマー混合物から形成されるポリマーがある。
(b)約20〜80重量%の(a)以外のα,β-モノエチレン不飽和を含む非界面活性剤モノマー、および
(c) 約0.5〜60重量%のノニオン性モノウレタンであって、一価の界面活性剤とモノエチレン不飽和を有するモノイソシアナートとの反応生成物であり、例えば欧州特許出願第0173109号に記載のもの、より具体的には実施例3に記載のターポリマー、すなわち、25%の水性分散液としての、メタクリル酸/メチルアクリレート/ベヘニルジメチルメタ-イソプロペニルベンジルイソシアナートエトキシル化(40EO)ターポリマーなどのノニオン性モノウレタン、
を含むアクリルターポリマー。
本発明によれば、これらは、第4級化セルロース誘導体および非環状のアミノ側基を含むポリアクリレートから選択することが好ましい。
-少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル、アリールアルキルもしくはアルキルアリール基、またはそれらの混合物などの少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で改変された第4級化セルロース、
-少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル、アリールアルキルもしくはアルキルアリール基、またはそれらの混合物などの少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で改変された第4級化ヒドロキシエチルセルロース、
好ましくは、これらは少なくとも1種の非環状カチオン単位を含むポリマーから選択される。より具体的に、好ましいものは、モノマーの全モル数に対して1〜20モル%、好ましくは1.5〜15モル%、より具体的には1.5〜6モル%の脂肪鎖含有モノマーから調製される、またはそれを含むものである。
1)少なくとも1種の式(Ia)または(Ib)
ZはNH基または酸素原子を表し、
nは2〜5の整数であり、
A-は、メトサルフェートアニオンまたは塩化物もしくは臭化物などのハライドなどの有機酸または鉱酸から誘導されるアニオンである)のモノマーと、
のモノマーとを含む、あるいはそれらを共重合させることによって調製されるポリマーであって、式(Ia)、(Ib)または(III)のモノマーのうちの少なくとも1つは少なくとも1種の脂肪鎖を含むポリマーである。
-ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、
-ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、
-ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、
-ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
からなる群から選択され、これらのモノマーは、任意選択で、例えばC1〜C4アルキルハライドまたはC1〜C4ジアルキルサルフェートなどで第4級化されている。
本発明によれば、これは好ましくは以下のものから選択される。
-(1)少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で改変されたセルロースで、例として挙げられるものには、
-例えばAqualon社からの販売製品であるNatrosol Plus Grade 330CS(登録商標)(C16アルキル)またはBerol Nobel社からの販売製品であるBermocoll EHM100(登録商標)などの、アルキル基が好ましくはC8〜C22である、アルキル、アリールアルキルもしくはアルキルアリール基、またはそれらの混合物などの少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で改変されたヒドロキシエチルセルロース、
-Amerchol社からの販売製品であるAmercell Polymer HM-1500(登録商標)(ノニルフェニルポリエチレングリコール(15)エーテル)などの、アルキルフェニルポリアルキレングリコールエーテル基で改変されたもの
が含まれる。
-(2)Lamberti社からの販売製品であるEsaflor HM22(登録商標)(C22アルキル鎖)、およびRhone-Poulenc社からの販売製品であるRE210-18(登録商標)(C14アルキル鎖)RE205-1(登録商標)(C20アルキル鎖)などの、少なくとも1種の脂肪鎖を含む基で改変されたヒドロキシプロピルグアール。
-(3)ビニルピロリドンと脂肪鎖疎水性モノマーのコポリマーで、例としては、
-I.S.P.社からの販売製品であるAntaron V216(登録商標)またはGanex V216(登録商標)(ビニルピロリドン/ヘキサデセンコポリマー)、
-I.S.P.社からの販売製品であるAntaron V220(登録商標)またはGanex V220(登録商標)(ビニルピロリドン/エイコセンコポリマー)
を挙げることができる。
-(4)例えばGoldschmidt社からAntil 208(登録商標)の名称で販売されているオキシエチル化メチルアクリレート/ステアリルアクリレートコポリマーなどの、C1〜C6アルキルのメタクリレートもしくはアクリレートと少なくとも1種の脂肪鎖を含む両親媒性モノマーとのコポリマー。
-(5)例えばポリエチレングリコールメタクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマーなどの、親水性メタクリレートもしくはアクリレートと少なくとも1種の脂肪鎖を含む疎水性モノマーとのコポリマー。
-(6)一般にポリオキシエチル化された性質のものである親水性ブロックと、脂肪族配列だけでよい、および/または環状脂肪族および/または芳香族配列でよい疎水性ブロックとの両方をその鎖中に含むポリウレタンポリエーテル。
-(7)Sud-Chemie社から販売されているPure Thix(登録商標)化合物などの少なくとも1種の脂肪鎖を含むアミノプラストエーテル骨格を有するポリマー。
本発明では、「カチオン性ポリマー」という用語は、カチオン基、および/またはイオン化されてカチオン基となる基を含む任意のポリマーを指す。
R3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子またはCH3基を表し、
Aは、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子、好ましくは2または3個の炭素原子の直鎖もしくは分枝のアルキル基、または1〜4個の炭素原子のヒドロキシアルキル基を表し、
R4、R5およびR6は、同一であっても異なっていてもよく、1〜18個の炭素原子を含むアルキル基、またはベンジル基、好ましくは1〜6個の炭素原子を含むアルキル基を表し、
R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、水素または1〜6個の炭素原子を含むアルキル基、好ましくはメチルまたはエチルを表し、
Xは、メトサルフェートアニオンまたは塩化物もしくは臭化物などのハライドなどの無機酸または有機酸から誘導されるアニオンを表す)
の単位のうちの少なくとも1つを含むホモポリマーまたはコポリマー。
-Hercules社からHercofloc(登録商標)の名称で販売されている製品などの、アクリルアミドと、ジメチル硫酸またはジメチルハライドで第4級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、
-例えば欧州特許出願第080976号に記載され、Ciba Geigy社からBina Quat P100(登録商標)の名称で販売されている、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー、
-Hercules社からReten(登録商標)の名称で販売されている、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートのコポリマー、
-ISP社から「Gafquat(登録商標)」の名称で販売されている製品、例えば、「Gafquat(登録商標)734」または「Gafquat(登録商標)755」、あるいは「Copolymer(登録商標)845、958および937」として知られる製品などの、第4級化もしくは非第4級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートもしくはメタクリレートコポリマーで、これらのポリマーはフランス特許第2077143号および同2393573号に詳細に記載されている、
-ISP社からGaffix(登録商標)VC713の名称で販売されている製品などの、ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、
-ISP社より具体的にはStyleze(登録商標)CC10の名称で販売されているビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、およびISP社から「Gafquat(登録商標)HS100」の名称で販売されている製品などの、第4級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマーを挙げることができる。
R10、R11、R12およびR13は、同一であっても異なっていてもよく、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式もしくはアリール脂肪族基または低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表す、あるいは、R10、R11、R12およびR13は、一緒にまたは別々に、それらが結合する窒素原子と任意選択で窒素以外の第2のヘテロ原子を有する複素環を構成する、あるいは、R10、R11、R12およびR13は、ニトリル、エステル、アシルもしくはアミド基、またはR14がアルキレンでDが第四アンモニウム基である基-CO-O-R14-Dもしくは-CO-NH-R14-Dで置換された直鎖または分枝のC1〜C6アルキル基を表し、
A1およびB1は、直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和でよく、かつ、主鎖に結合したまたは主鎖に挿入された、1種もしくは複数の芳香族環、または1個もしくは複数の酸素もしくはイオウ原子、あるいはスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四アンモニウム、ウレイド、アミドまたはエステル基を含んでよい、2〜20個の炭素原子を含むポリメレン基を表し、
X-は、無機または有機の酸から誘導されるアニオンを表し、
A1、R10およびR12は、それらが結合している2個の窒素原子とピペラジン環を形成でき、さらに、A1が直鎖もしくは分枝、飽和もしくは不飽和のアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基を表す場合、B1は
基-(CH2)n-CO-D-OC-(CH2)n-
[式中、nは1〜100、好ましくは1〜50であり、かつDは
a)Zが、直鎖または分枝の炭化水素ベース基、または以下の式
-(CH2-CH2-O)X-CH2-CH2-
-[CH2-CH(CH3)-O]y-CH2-CH(CH3)-
(式中、xおよびyは、定義された一意的な重合度を表す1〜4の整数、または平均重合度を表す1〜4の任意の数を表す)
の1つに相当する基である、式-O-Z-O-のグリコール残基、
b)ピペラジン誘導体などのビス-第二ジアミン残基、
c)Yが、直鎖もしくは分枝の炭化水素ベース基、または2価の基である-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-を表す、式-NH-Y-NH-のビス-第2ジアミン級残基、
d)式-NH-CO-NH-のウレイレン基を
表す]
を表すこともできる}
に相当する反復単位からなるポリマーを使用することができる。
pは約1〜6の範囲の整数を表し、Dは無いかまたはrが4〜7の数である基-(CH2)r-CO-であってよく、
X-は鉱酸または有機酸から誘導されるアニオンである)
からなるポリ第四アンモニウムポリマー。
pが3であり、かつ
a)Dが-(CH2)4-CO-基を表し、Xが塩素原子を表す、炭素-13NMR(13C NMR)で測定した分子質量が約5600のもの(このタイプのポリマーはMiranol社からMirapol-AD1の名称で販売されている)、
b)Dが-(CH2)7-CO-基を表し、Xが塩素原子を表す、炭素-13NMR(13C NMR)で測定した分子質量が約8100のもの(このタイプのポリマーはMiranol社からMirapol-AZ1の名称で販売されている)、
c)Dがゼロの値を表し、Xが塩素原子を表す、炭素-13NMR(13C NMR)で測定した分子質量が約25500のもの(このタイプのポリマーはMiranol社からMirapol-A15の名称で販売されている)、
d)Miranol社からMirapol-9(13C NMR分子質量、約7800)、Mirapol-175(13C NMR分子質量、約8000)およびMirapol-95(13C NMR分子質量、約12500)の名称で販売されている、a)〜c)項に記載したポリマーに相当する単位から形成される「ブロックコポリマー」である。
本発明により使用できる両性ポリマーは、Kが少なくとも1種の塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導される単位を表し、Mが1種または複数のカルボン酸もしくはスルホン酸基を含む酸性モノマーから誘導される単位を表す、あるいは、KおよびMが双性イオンカルボキシベタインもしくはスルホベタインモノマーから誘導される基を表してよい、ポリマー鎖中でランダムに分布した単位KおよびMを含むポリマーから選択することができる。KおよびMはまた、アミン基のうちの少なくとも1個が炭化水素ベース基によって結合したカルボン酸もしくはスルホン酸基を有する第1、第2、第3または第4級アミン基を含むカチオン性ポリマー鎖を表してよく、あるいは、KおよびMは、カルボキシル基の1つが1種もしくは複数の第1または第2級アミン基を含むポリアミンと反応するようにしている、α,β-ジカルボン酸エチレン単位を含むポリマー鎖の一部を形成する。
(1)カルボキシル基を有するビニル化合物、より具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α-クロロアクリル酸など、ならびに少なくとも1個の酸性原子を含む置換ビニル化合物、より具体的にはジアルキルアミノアルキルメタクリレートおよびアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドおよびジアルキルアミノアルキルアクリルアミドなどから誘導されるモノマーの共重合によって得られるポリマー。そうした化合物は米国特許第3836537号に記載されている。Henkel社からPolyquart KE3033の名称で販売されているナトリウムアクリレート/アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマーも挙げることができる。
(2)a)窒素がアルキル基で置換されたアクリルアミドもしくはメタクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマー、
b)1種または複数の反応性カルボキシル基を含む少なくとも1種の酸性コモノマー、および
c)第1、第2、第3および第4級アミン置換基を含むアクリル酸およびメタクリル酸のエステル、およびジメチル硫酸もしくはジエチル硫酸によるジメチルアミノエチルメタクリレートの第4級化生成物などの少なくとも1種の塩基性コモノマー
から誘導される単位を含むポリマー。
(3)以下の一般式
a)60〜100モル%の割合がジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンまたはジプロピレントリアミンから誘導される次式
b)0〜40モル%の割合がエチレンジアミンから誘導される、x=2で、p=1である上記基(XI)、あるいはピペラジン
(4)下記の式の双性単位
(5)特にフランス特許第2137684号または米国特許第3879376号に記載されている、以下の式(XIII)、(XIV)および(XV)に相当するその鎖中に連結されたモノマー単位を含むキトサンから誘導されるポリマー。
q=0である場合、R26、R27およびR28は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれが水素原子、メチル、ヒドロキシル、アセトキシもしくはアミノ残基、任意選択で1個または複数の窒素原子が介在する、および/または1個または複数のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオもしくはスルホン基によって任意選択で置換されているモノアルキルアミン残基もしくはジアルキルアミン残基、アルキル基がアミノ残基を有するアルキルチオ残基を表し、この場合基R26、R27およびR28のうちの少なくとも1つは水素原子であり、
q=1である場合、R26、R27およびR28は、それぞれ水素原子、ならびにこれらの化合物と塩基または酸とによって形成される塩を表す)
を表すものとする。
(6)Jan Dekker社から「Evalsan」の名称で販売されているN-カルボキシメチルキトサンまたはN-カルボキシブチルキトサンなどの、キトサンのN-カルボキシアルキル化によって誘導されるポリマー。
(7)例えばフランス特許第1400366号に記載されている一般式(XI)
に相当するポリマー。
(8)以下のもの、すなわち
a)少なくとも1種の次式の単位
-D-X-D-X-D- (XVII)
(式中、Dは基
Xは記号EまたはE'を表し、EまたはE'は同一であっても異なっていてもよく、2価の基を表し、この基は、最大7個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝鎖を主鎖中に有するアルキレン基であり、ヒドロキシル基で置換されていないまたは置換されており、1〜3個の芳香族および/または複素環を酸素、窒素およびイオウ原子に加えて含むことができる。これらの酸素、窒素およびイオウ原子は、エーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミンもしくはアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキサイド、第四アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステルおよび/またはウレタン基の形態で存在する)
を含む化合物にクロロ酢酸またはナトリウムクロロ酢酸を作用させることによって得られるポリマー、
b)以下の式
-D-X-D-X- (XVIII)
(式中、Dは基
Xは、記号EまたはE'を表し、かつ少なくとも1度はE'を表し、Eが上記の意味を有し、E'は2価基であって、この基は、主鎖中に最大7個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝鎖を有するアルキレン基であり、1個または複数のヒドロキシル基で置換されていないまたは置換されており、任意選択で酸素原子が介在するアルキル鎖で置換された1個または複数の窒素原子を含み、かつ1種または複数のカルボキシル官能基もしくはヒドロキシル官能基を必ず含み、クロロ酢酸もしくはナトリウムクロロ酢酸との反応によりベタイン化されている)のポリマーから選択される-D-X-D-X-のタイプの両性ポリマー。
(9)N,N-ジメチルアミノプロピルアミンなどのN,N-ジアルキルアミノアルキルアミンによる半アミド化、またはN,N-ジアルカノールアミンによる半エステル化によって、部分的に改変された(CI〜C5)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー。これらのコポリマーはビニルカプロラクタムなどの他のビニルコモノマーも含むことができる。
本発明の文脈において、単品または混合物として使用できるアニオン性界面活性剤の例としては、具体的には(非限定的列挙)、以下の化合物の塩(具体的にはアルカリ性塩、特にナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩またはマグネシウム塩)を挙げることができる。すなわち、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、(C6〜C24)アルキルスルホコハク酸塩、(C6〜C24)アルキルエーテルスルホコハク酸塩、(C6〜C24)アルキルアミドスルホコハク酸塩、(C6〜C24)アルキルスルホ酢酸塩、(C6〜C24)アシルサルコシン酸塩および(C6〜C24)アシルグルタミン酸塩である。アルキルグリコシドクエン酸塩、アルキルポリグリシド酒石酸塩およびアルキルポリグリシドスルホコハク酸塩などの(C6〜C24)アルキルポリグリシドのカルボン酸エステル、アルキルスルホサクシン酸塩、アシルイセチオン酸塩およびN-アシルタウリン酸塩も使用することができ、これらの様々なすべての化合物のアルキルもしくはアシル基は、好ましくは12〜20個の炭素原子を含み、アリール基はフェニルもしくはベンジル基を表すことが好ましい。さらに使用できるアニオン性界面活性剤の中では、オレイン酸、リシノール酸、パルミチン酸およびステアリン酸の塩などの脂肪酸塩、ヤシ油酸または水素化ヤシ油酸、アシル基が8〜20個の炭素原子を含むアシル乳酸塩も挙げることができる。アルキル-D-ガラクトシドウロン酸およびその塩、ポリオキシアルキレン化(C6〜C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C6〜C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C6〜C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸およびこれらの塩、具体的には2〜50個のアルキレンオキサイド基で特に酸化エチレン基、およびこれらの混合物を含むものも使用することができる。
ノニオン性界面活性剤もそれ自体よく知られている化合物(これについては特にBlackie & Son(グラスゴー、ロンドン)発行のM.R.Porterによる、「界面活性剤ハンドブック(Handbook of Surfactants)」、1991年、116〜178頁を参照のこと)であり、本発明の文脈において、その性質はクリティカルな特性ではない。したがって、具体的には(非限定的列挙)それらをポリエトキシル化またはポリプロポキシル化アルキルフェノール、例えば8〜18個の炭素原子を含む脂肪鎖を有するα-ジオールまたはアルコールから選択することができ、その酸化エチレンまたは酸化プロピレン基の数は具体的には2〜50の範囲であってよい。酸化エチレンと酸化プロピレンのコポリマー、酸化エチレンおよび酸化プロピレンと脂肪族アルコールとの縮合物、好ましくは2〜30モルの酸化エチレンを有するポリエトキシル化脂肪酸アミド、平均1〜5個、具体的には1.5〜4個のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪酸アミド、好ましくは2〜30モルの酸化エチレンを有するポリエトキシル化脂肪酸アミン、2〜30モルの酸化エチレンを有するソルビタンのオキシエチレン化脂肪酸エステル、スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、アルキルポリグリシド、N-アルキルグルカミン誘導体、(CI0〜C14)アルキルアミンオキサイドもしくはN-アシルアミノプロピルモルホリンオキサイドなどのアミンオキサイドも挙げることができる。アルキルポリグリシドは、本発明の文脈において特に適切なノニオン性界面活性剤を構成することを認識されたい。
本発明の文脈においてはその性質は特にクリティカルな特性ではないが、両性または双性イオン界面活性剤は、具体的には(非限定的列挙)、脂肪族基が、8〜18個の炭素原子を含みかつ少なくとも1種の水溶性アニオン性基(例えばカルボキシラート、スルホナート、サルファート、ホスファート、ホスホナート)を含む直鎖または分枝鎖である、脂肪族第2級もしくは第4級アミン誘導体である。(C8〜C20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C8〜C20)アルキルアミド(C1〜C6)アルキルベタインまたは(C8〜C20)アルキルアミド(C1〜C6)アルキルスルホベタインも挙げることができる。
R2-CONHCH2CH2-N(R3)(R4)(CH2COO-)
(式中、R2は、加水分解ヤシ油中に存在する酸R2-OOOHのアルキル基、ヘプチル、ノニルまたはウンデシル基を表し、R3はβ-ヒドロキシエチル基を表し、R4はカルボキシメチル基を表す)、および
R2'-CONHCH2CH2-N(B)(C)
(式中、Bは-CH2CH2OX'を表し、Cはzが1または2である-(CH2)Z-Y'を表し、
X'は-CH2CH2-COOH基または水素原子を表し、
Y'は-COOHまたは-CH2-CHOH-SO3H基を表し、
R2'はヤシ油または加水分解亜麻仁油中に存在する酸R9-COOHのアルキル基、アルキル基、具体的にはC7、C9、C11もしくはC13アルキル基、C17アルキル基およびそのイソ体、不飽和C17基を表す)
を挙げることができる。
カチオン界面活性剤の中で挙げることができるものは(非限定的列挙)、任意選択でポリオキシアルキレン化された第1、第2もしくは第3級脂肪酸アミン塩、テトラアルキルアンモニウム、アルキルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、トリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウムなどの第4級アンモニウム塩、またはアルキルピリジニウムクロリドもしくはブロミド、イミダゾリン誘導体、またはカチオン性のアミンオキサイドである。
以下の酸化染料組成物を調製した。
[量は有効物質(AM)のグラム数で表示]
Claims (25)
- 以下の式(I)、(II)または(III)
-AおよびA1は、互いに独立に、以下の式(a)の基を表し、
-Z1はアルキル基を表し、
-R1およびR2は、互いに独立に、水素原子または(C1〜C4)アルキル基、または1個または複数のハロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはシアノ基で置換された(C1〜C4)アルキル基、(C1〜C4)アルコキシ基、1個または複数のヒドロキシルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基で置換された(C1〜C4)アルコキシ基、またはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、フェニル、フェノキシ、またはフェニルアミノカルボニル基を表し、前記フェニル基は非置換もしくは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシもしくはフェノキシ基で置換されており、
あるいは、R1とR2は、それらを有する2個の窒素原子および基Zと一緒になってピペラジン環を形成し、
-Xは、-CO-、-CO-CH2-CH2-CO-、-CO-CO-、1,4-ジカルボニルフェニル、-CH2-CH2-、あるいは以下の式(b)または(c)
YおよびY1は、互いに独立に、ハロゲン原子、またはヒドロキシル、アミノ、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、1-ピペリジノ、モルホリノもしくは1-ピペラジノ基を表し、前記ピペラジノ基はトリアジン環に結合していない窒素原子が(C1〜C4)アルキル基で置換されているもしくは非置換であり、前記アルキル基はヒドロキシル、アミノ、モノ(C1〜C4)アルキルアミノまたはジ(C1〜C4)アルキルアミノで置換されていないまたは置換されており、
-Z2は(C2〜C8)アルキレン基を表す、または2個の隣接する窒素原子と基R1およびR2と共にピペラジン環を形成する]
のトリアジンから選択される橋かけ基であり、
-式(a)の基において、
-R3およびR4は、互いに独立に、水素原子または(C1〜C4)アルキル基、または1個または複数のハロゲン原子で置換された(C1〜C4)アルキル、ヒドロキシル、カルボキシルもしくはシアノ基、(C1〜C4)アルコキシ基、ヒドロキシルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基で置換された(C1〜C4)アルコキシ基、またはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、フェニル、フェノキシ、またはフェニルアミノカルボニル基を表し、前記フェニル基は非置換もしくは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシもしくはフェノキシ基で置換されており、
-R5およびR6は、互いに独立に、水素原子、またはヒドロキシル、カルボキシル、ハロゲンもしくはシアノ基によって任意選択で置換された(C1〜C4)アルキルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基、ヒドロキシルもしくは(C1〜C4)アルコキシ基によって任意選択で置換された(C1〜C4)アルコキシ基、またはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノカルボニル、フェニル、フェノキシ、またはフェニルアミノカルボニル基を表し、前記フェニル基は非置換もしくは(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシもしくはフェノキシ基で置換されており、
-An-はアニオンを表し、
(III)の式において、
-カチオン電荷数は2個であり、
-X'およびY'は、互いに独立に、水素、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ウレイドまたはアリールウレイドを表し、
-R'1は、水素、置換されたアルキルもしくはアリール基、非置換のアルキルもしくはアリール基、またはR'2と同義であり、
-R'2は以下の式(d)の基であり、
-Bは直鎖または分枝のアルキレン基を表し、
-R'6は水素または置換もしくは非置換のアルキルを表し、
-R'7およびR'8は、互いに独立に、置換もしくは非置換のアルキルを表し、
-R'6およびR'7は、窒素と一緒になって、他のヘテロ原子を含んでよい置換もしくは非置換の5、6もしくは7員環を形成する、あるいは、R'6、R'7およびR'8は一緒にピリジニウム環を形成する]
-R'3は、水素、ハロゲン、(C1〜C4)アルキルまたは(C1〜C4)アルコキシを表し、
-Wは以下の式(e)の基、
-Kはカップリング基であり、
-Zは以下の式の基
(式中、R'9は水素または置換されたもしくは非置換の(C2〜C4)アルキレンを表し、前記アルキレン基は、直鎖または分枝状であって、-NR'9-、-O-および-S-から選択される1種または複数の基で介在されていてよい)から選択される橋かけ基を表す]}の化合物から選択される少なくとも1種のジカチオン化合物も含むことを特徴とする、
染色に適した媒体中に少なくとも1種の酸化染料を含む、ヒトのケラチン繊維、より具体的には毛髪のための染料組成物。 - 式(I)において、
-R1およびR2が、互いに独立に、水素、ヒドロキシル置換の(C1〜C4)アルキルまたは(C1〜C4)アルコキシを表し、より具体的には水素またはメチルを表し、
-Zが、ヒドロキシル、アルコキシもしくはハロゲンで任意選択で、置換された直鎖、分枝もしくは環状のC2〜C8アルキル基であって、前記基の鎖が、任意選択で基-O-または基-NR1-が介在する基;1,4-フェニル基;任意選択でアルキル、アルコキシもしくはハロゲンで置換された1,4-ナフチル基を表し、Zが、R1、R2およびその2個の窒素原子と共にピペラジン環を形成することができ、
好ましくは、
-Zが、非置換のフェニル基、1個または2個のメチルもしくはメトキシ基で置換されたフェニルもしくはナフチル基、R1、R2および2個の窒素原子との結合によるピペラジン基、あるいは1個または2個のヒドロキシルで置換されたもしくは非置換の(C2〜C4)アルキレン基を表し、
-Xが式(b)の基を表す
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。 - 式(II)において、
-Z1が、ヒドロキシル、アルコキシもしくはハロゲンによって任意選択で置換された、直鎖、分枝もしくは環状C2〜C8アルキル基であって、前記基の鎖が任意選択で基-O-または-NR1-が介在する基、またはR1、R2および2個の窒素原子で形成されたピペラジン環を表し、好ましくは、
-Z1が、1個または複数のヒドロキシルで置換されたもしくは非置換の(C2〜C6)アルキレン基、R1、R2および2個の窒素原子で形成されたピペラジン環、より具体的には非置換の(C2〜C4)アルキレン基を表し、
-R3およびR4がメチルもしくはエチルを表し、かつR5およびR6が水素、メチルもしくはメトキシを表す
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。 - 式(I)、(II)または(III)の1種または複数の直接染料(類)が、全組成物重量に対して0.01〜40重量%の範囲の量で存在することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
- 式(I)、(II)または(III)の1種または複数の直接染料(類)が、全組成物重量に対して、0.1〜20重量%の範囲の量で存在することを特徴とする請求項7に記載の組成物。
- 酸化染料が酸化塩基および/またはカップラーから選択されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
- 少なくとも1種の酸化塩基を含むことを特徴とする請求項9に記載の組成物。
- 酸化塩基が、オルト-もしくはパラ-フェニレンジアミン類、二重塩基類、オルト-もしくはパラ-アミノフェノール類および複素環塩基類、ならびにこれらの化合物の酸付加塩類も含めたものから選択されることを特徴とする請求項9または10に記載の組成物。
- パラ-フェニレンジアミンが、以下の構造(V)の化合物
-R1は、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基、窒素含有基で置換されたC1〜C4アルキル基、フェニル基または4'-アミノフェニル基を表し、
-R2は、水素原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル基または窒素含有基で置換されたC1〜C4アルキル基を表し、
-R1およびR2は、それらを有する窒素原子と、1種または複数のアルキル、ヒドロキシまたはウレイド基によって任意選択で置換された5または6員の窒素含有複素環を形成することもでき、
-R3は、水素原子、塩素原子などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、スルホ基、カルボキシ基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C1〜C4ヒドロキシアルコキシ基、アセチルアミノ(C1〜C4)アルコキシ基、C1〜C4メシルアミノアルコキシ基またはカルバモイルアミノ(C1〜C4)アルコキシ基を表し、
-R4は水素もしくはハロゲン原子またはC1〜C4アルキル基を表す)
から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。 - 二重塩基が、以下の構造(VI)の化合物
-Z1およびZ2は、同一であっても異なっていてもよく、C1〜C4アルキル基もしくはリンカーアームYで置換されていてよいヒドロキシルまたは-NH2基を表し、
-リンカーアームYは、1〜14個の炭素原子を含む直鎖または分枝のアルキレン鎖を表し、前記アルキレン鎖は、1種または複数の窒素含有基および/または酸素、イオウまたは窒素原子などの1種または複数のヘテロ原子が介在していてよい、またはこれらを末端としてよく、かつ1種または複数のヒドロキシルまたはC1〜C6アルコキシ基によって任意選択で置換されていてよく、
-R5およびR6は、水素もしくはハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4モノヒドロキシアルキル基、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル基、C1〜C4アミノアルキル基またはリンカーアームYを表し、
-R7、R8、R9、R10、R11およびR12は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、リンカーアームYまたはC1〜C4アルキル基を表し、
式(VI)の化合物は1分子当たり1個だけリンカーアームYを含むものとする)
から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。 - パラ-アミノフェノールが以下の構造(VII)化合物
-R13は、水素原子、フッ素などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4モノヒドロキシアルキル、(C1〜C4)アルコキシ(C1〜C4)アルキル、C1〜C4アミノアルキルまたはヒドロキシ(C1〜C4)アルキルアミノ(C1〜C4)アルキル基を表し、
-R14は、水素原子またはフッ素などのハロゲン原子、C1〜C4アルキル、C1〜C4モノヒドロキシアルキル、C2〜C4ポリヒドロキシアルキル、C1〜C4アミノアルキル、C1〜C4シアノアルキルまたは(C1〜C4)アルコキシ-(C1〜C4)アルキル基を表す)
から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。 - 複素環塩基が、ピリジン誘導体、ピラゾロピリミジン類を含むピリミジン誘導体およびピラゾール誘導体から選択されることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
- 酸化塩基が、全組成物重量に対して0.0005〜12重量%の範囲の濃度で存在することを特徴とする請求項11から15のいずれか一項に記載の組成物。
- カップラーが、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類および複素環カップラー類、ならびにこれらの化合物の酸付加塩類から選択されることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
- カップラーが全組成物重量に対して0.0001〜10重量%の範囲の濃度で存在することを特徴とする請求項12および17のどちらかに記載の組成物。
- 酸化染料の酸付加塩が塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、乳酸塩および酢酸塩から選択されることを特徴とする請求項11から17のいずれか一項に記載の組成物。
- 全組成物重量に対して0.01〜10重量%の割合で、
1)ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー類、
2)以下の式(W)または(U)の反復単位を含有するポリマー類、
a)Dがゼロの値を表し、Xが塩素原子を表すもの、
b)Dが-(CH2)4-CO-基を表し、Xが塩素原子を表すもの、
c)Dが-(CH2)7-CO-基を表し、Xが塩素原子を表すもの、
d)a)およびb)項に記載のポリマーに相当する単位から形成される「ブロックコポリマー」)
の単位を含有するポリマー類、
4)アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー類
から選択される少なくとも1種のカチオン性もしくは両性ポリマーも含むことを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。 - アニオン性、カチオン性、ノニオン性および両性界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の組成物。
- 全組成物重量に対して0.05〜3重量%の範囲の量の少なくとも1種の還元剤も含むことを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の組成物。
- ヒトのケラチン繊維、具体的には毛髪の酸化染色方法であって、即時使用タイプの染料組成物(染色に適した媒体中に少なくとも1種の酸化染料、および請求項1から6のいずれか一項に記載の少なくとも1種の式(I)、(II)または(III)のジカチオン化合物を含む染料組成物と、酸化用組成物とを、使用時にその場で一緒に混合することによって調製される)を湿潤した、または乾燥した繊維上に室温で適用し、5秒〜60分の範囲の放置時間放置して作用させ、繊維を濯ぎ、任意選択で次いでシャンプーで洗浄し、続いて再度濯ぎ乾燥することからなる染色方法。
- 放置時間が10秒〜5分、より具体的には30秒〜2分の範囲であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
- 染色に適した媒体中に少なくとも1種の酸化染料、および請求項1から6のいずれか一項に記載の少なくとも1種の式(I)、(II)または(III)のジカチオン化合物を含む第1のコンパートメントと、酸化剤を含む第2のコンパートメントとを備える、ヒトのケラチン繊維を酸化染色するための染色具。
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