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JP2005326712A - 微小曲げ光回路及びその製造方法 - Google Patents

微小曲げ光回路及びその製造方法 Download PDF

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JP2005326712A
JP2005326712A JP2004145959A JP2004145959A JP2005326712A JP 2005326712 A JP2005326712 A JP 2005326712A JP 2004145959 A JP2004145959 A JP 2004145959A JP 2004145959 A JP2004145959 A JP 2004145959A JP 2005326712 A JP2005326712 A JP 2005326712A
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Katsuyuki Imoto
克之 井本
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

【課題】 小型で低損失な微小曲げ光回路を提供する。
【解決手段】 低屈折率のクラッド層12内に高屈折率の矩形状のコア層13が埋め込ま
れた矩形導波路で構成される微小曲げ光回路10において、任意の曲げ半径で曲げられた
コア層曲げ部14の側端面18に、フォーカスイオンビーム法により形成された局所的な
空気層15を設けたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微小な曲げ部を有する微小曲げ光回路及びその製造方法に関するものである
従来よりガラス材料を用いた埋め込み型導波路が実用化されている。
埋め込み型導波路80は、基板81上の低屈折率クラッド層82に埋め込まれた高屈折
率層の矩形状コア層(厚さT,幅W)83からなる。
図8に示すように、導波路80を用いて、コア幅Wの直線状と曲率半径Rの曲線状パタ
ーンを適宜選択して組み合わせることにより、種々の光信号処理回路(直線導波路84,
Y字分岐路85,X字分岐路86,曲がり導波路87,ギャップ形成導波路88,方向性
結合器型導波路89,リング共振器90等)が構成される。
光信号処理回路において、幅Wのコア層のパターンを直角に曲げて光回路を構成するこ
とは、その直角に曲げた部分での散乱損失が極めて大きくなるために用いられず、できる
限り大きい曲率半径Rで曲げた光回路を構成している。
曲がり導波路において、コア層83とクラッド層82との比屈折率差Δが大きいと曲率
半径Rは小さくでき、逆に、比屈折率差Δが小さいとRは大きくしなければならない。
特開平4−11207号公報 特開平11−248951号公報
しかしながら、従来の曲げ光回路及びその製造方法には、以下のような問題点がある。
光信号処理回路は、コア幅Wの直線状と曲率半径Rの曲線状パターンを適宜選択して組
み合わせて構成されているので、光信号処理回路のサイズが極めて大きくなり、コスト高
になっている。
また、サイズが大きいと、コア層やクラッド層の屈折率や膜厚の成膜精度が悪くなり、
光回路の性能劣化や歩留まりの低下がある。
さらに、曲率半径Rを持った曲げ部での散乱損失が大きく、光回路の低損失化が困難で
あった。フォトリソグラフィやドライエッチング工程においては、曲げ部での構造不整が
増大し、散乱損失を増大させている。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、小型で低損失な微小曲げ光回路及びその
製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、低屈折率のクラッド層内に高屈折率の
矩形状のコア層が埋め込まれた矩形導波路で構成される微小曲げ光回路において、任意の
曲げ半径或いは曲げ角度で曲げられたコア層曲げ部の側端面に、フォーカスイオンビーム
法により形成された局所的な空気層を設けた微小曲げ光回路である。
請求項2の発明は、コア層曲げ部が直角曲げ部、Y字分岐部、T字分岐部または十字型
分岐部を構成する請求項1記載の微小曲げ光回路である。
請求項3の発明は、空気層は、少なくとも曲げ部側端面のクラッド層及びその上部クラ
ッド層を除去して形成される請求項1または2記載の微小曲げ光回路である。
請求項4の発明は、空気層において、コア層曲げ部の側端面と、その対向面との距離が
コア層の幅よりも大きく形成される請求項1から3いずれかに記載の微小曲げ光回路であ
る。
請求項5の発明は、石英ガラス基板上に設けられた低屈折率のクラッド層内に高屈折率
の矩形状のコア層が埋め込まれた矩形導波路で構成される微小曲げ光回路の製造方法にお
いて、任意の曲げ半径で曲げられたコア層曲げ部の側端面に、フォーカスイオンビーム法
により局所的な空気層を形成する微小曲げ光回路の製造方法である。
請求項6の発明は、コア層曲げ部に形成する空気層に位置した石英ガラス基板上には、
フォーカスイオンビームを照射するためのマークパターンが予め埋設される請求項5記載
の微小曲げ光回路の製造方法である。
請求項7の発明は、a)石英ガラス基板上にアモルファスSi膜を形成する工程と、
b)アモルファスSi膜に位置合わせ用マークパターンをフォトリソグラフィとドライエ
ッチングにより形成する工程と、
c)アモルファスSi膜上層にコア用ガラス膜を形成する工程と、
d)上記位置合わせ用マークパターンに沿って、コア用ガラス膜をフォトリソグラフィと
ドライエッチングにより矩形状のコア層を形成する工程と、
e)矩形状のコア層、アモルファスSi膜及び石英基板の上層に低屈折率のクラッド層を
形成する工程と、
f)コア層曲げ部の側端面に、クラッド層上面から位置合わせマーカに沿って、フォーカ
スイオンビーム法により空気層を形成する工程とを含む請求項5または6記載の微小曲げ
光回路の製造方法である。
請求項8の発明は、フォーカスイオンビームを照射する際に、石英ガラス基板の導波路
の一方から色のついた光を入力させると共に、他方からその光をモニタしてフォーカスイ
オンビームの照射位置を決定する請求項5記載の微小曲げ光回路の製造方法である。
請求項9の発明は、石英基板の代わりに低屈折率ガラス膜が形成されたSi基板を用い
る請求項5から8いずれかに記載の微小曲げ光回路の製造方法である。
本発明によれば、微小曲げ光回路の小型化、低損失化が図れるといった優れた効果を発
揮する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は、第一の実施形態の微小曲げ光回路10の構造を示し、(a)は微小曲げ光回路
10の平面図であり、(b)は(a)のib−ib線断面図、(c)は(a)のic−i
c線断面図、(d)は(b)のid−id線断面図である。
図1に示すように、本実施形態の微小曲げ光回路10は、石英ガラス基板11上に低屈
折率nc のクラッド層12が形成され、クラッド層12内には、高屈折率nd (nd>nc
)で断面が矩形状のコア層13が埋め込み形成されている。
コア層13が形成する導波路パターンは、曲げ角度が略90°の直角曲げ導波路である
。入射端16から延びるコア層13aはコア層曲げ部14で略90°で曲がり、出射端1
7に延びるコア層13bと接続されている。コア層曲げ部14での外側のコア層側端面1
8には局所的に空気層15が形成されている。
空気層15は幅Wa、長さLaの直方体であり、幅Wa及び長さLaはコア層13の幅
Waより大きい。ここで、空気層15の幅Waは、コア層側端面18と、その対向面19
との距離であり、長さLaとは幅Waに対し垂直方向の長さを示す。
また、コア層曲げ部14において、空気層15とコア層13との角度θが略45°にな
るように形成されている。
空気層15は、クラッド層12の上面から後述するフォーカスイオンビーム法によりク
ラッド層12を除去して形成されており、その深さはクラッド層12上面からコア層13
の底面までである。
空気層15は、少なくともコア層13上層の上部クラッド層12a、コア層13側面の
クラッド層12bの一部を除去して、コア層13の側端面に形成されればよく、コア層1
3下層の下部クラッド層12cや基板11一部まで削り取って形成してもよい。
フォーカスイオンビーム法は、電界により加速されたイオンビームを静電レンズにより
集束し、任意のパターンを描画する方法であり、数十nmの分解能の描画が可能である。
次に第一の実施形態の作用について説明する。
微小曲げ光回路10の入射端16より入射させた光は、コア層13を伝搬し、コア層曲
げ部14において、コア層側端面18での全反射により光が略直角に曲がり、コア層13
bを伝搬して出射端17より出射する。
本実施の形態の微小曲げ光回路10の構造によれば、コア層及びクラッド層と空気層1
5との比屈折率差が大きく、その境界(コア層側端面18)で略全反射面を形成しており
、光を90°曲げて伝搬させることができる。
空気層15は、フォーカスイオンビーム法により形成されているので、コア層13と空
気層15との境界である反射面は鏡面に近い状態であり、光信号を略全反射させることが
できる。
また、空気層15は、フォーカスイオンビーム法により形成されているので、空気層1
5の大きさや位置の誤差が小さく、光信号を低損失で伝送することができる。
従来の導波路型光回路で光信号を微小領域で直角に曲げることは、曲げ部での散乱損失
が非常に大きいため困難であったが、本実施形態の微小曲げ光回路10では曲げ部14に
おいて、反射面(コア層側端面18)で全反射させるので、散乱損失を非常に少なくする
ことができ、光信号の低損失伝送を可能にする。
さらに、コア層曲げ部14を略直角に形成しているので、曲率半径の大きい曲げを必要
とせず、超小型光信号処理回路を構成することができる。
空気層15の幅Waが小さすぎると、コア層側端面18に入射した光は全反射せず損失
となってしまうので、空気層15の幅Waはコア層13の幅より大きいことが好ましい。
本実施の形態ではコア層曲げ部14が略直角に形成された微小曲げ光回路10について
説明したが、コア層曲げ部14の角度は直角に限られることなく任意でよい。それに伴い
、空気層15とコア層が形成する角度θは、コア層13aとコア層13bが形成する角度
をθcとすると、180°−θcの半分程度にする必要がある。
次に、第二の実施形態について説明する。
図2に示すように、第二の実施形態の微小曲げ光回路20は、Y字分岐部30に空気層
31が形成されたY字分岐回路である。
微小曲げ光回路20は、微小曲げ光回路10と同様に、クラッド層22に断面矩形状の
コア層(導波路)が埋め込まれた埋め込み型導波路で形成されている。入射端24から延
びる一本の入力導波路25は、出射端26,27からそれぞれ延びる二本の分岐導波路2
8,29と分岐部30でY字状に分岐接続されている。
分岐部30では分岐導波路28,29が、任意の曲げ半径Rで曲げられ、開き角度φで
広がっている。
さらに、分岐導波路28,29間に上部クラッド及びコア側面のクラッド層が局所的に
除去された空気層31が形成され、空気層31が形成された分岐導波路28,29の側端
面32,33は略全反射面となっている。
入射端24から入力導波路25に入射された光信号は、分岐部30にて分岐し、一方の
光信号は分岐導波路28に、他方の光信号は分岐導波路29に等分配(3dB分岐)され
て伝搬し、それぞれの光信号は出射端26,27から出射される。
従来、Y字状の分岐部では放射損失が生じるために、Y字分岐部の開き角度φはできる
限り小さくしなければならない。そのため、分岐導波路間の間隔が小さくなり、その間隔
をできる限り広く取るようにして出射端にファイバやコネクタや光素子を取り付けやすく
するために、分岐導波路間の距離を広げて構成しなければならなかった。そのため、Y字
分岐光回路の長さLyは非常に長くなり、光回路の小型化が困難であったり、導波路長が
長くなるだけ損失も大きくなってしまう。
しかし、本実施形態の微小曲げ光回路20は、分岐部30に局部的に空気層31を形成
しているため、分岐導波路28,29の開き角度φを大きくしても、側端面32,33で
の全反射作用により、分岐部30における放射損失を小さく抑えることができる。よって
、Y字分岐光回路20の長さLyを短くすることができ、光回路の小型化、さらには、導
波路での伝搬損失も低減化することができる。
次に、第三の実施形態の微小曲げ回路について説明する。
図3に示すように、第三の実施形態の微小曲げ回路35は、T字分岐部39に空気層4
6が形成されたT字分岐回路である。
微小曲げ光回路35は、微小曲げ光回路10と同様に、クラッド層36に断面矩形状の
コア層(導波路)が埋め込まれた埋め込み型導波路で形成されている。
入射端37から延びる一本の入力導波路38は、出射端40,41からそれぞれ延びる
二本の分岐導波路42,43と分岐部30でT字状に分岐接続されている。
入力導波路38と出力導波路42は略90°の角度で接続されているが、厳密には、分
岐部39において、入力導波路38と出力導波路42は、所定の角度で入力導波路38と
接続する分岐導波路44を介して接続されている。
同様に、入力導波路38と出力導波路43も、出力導波路42と対称的に、所定の角度
で接続される分岐導波路45を介して接続されている。
分岐導波路44,45の側端面47,48には、側端面47、48側のクラッド層及び
その上部クラッド層が局所的に除去された空気層46が形成されている。空気層46の長
さLaはコア層の幅Wよりも十分に大きい(2倍から5倍程度)。空気層46が形成され
た分岐導波路44,45の側端面47,48は、鏡面状態に形成され、略全反射面となっ
ており、入力導波路38からの光が分岐導波路44,45で反射されるべく空気層中央部
49が突出している。
これにより、入射端37から入力導波路38を伝搬してきた光信号は分岐部39で等分
配され、それぞれ等分配された光は分岐導波路44,45を介して出力導波路42,43
に伝搬し、出射端40,41より出射する。
T字分岐光回路35も同様に、分岐部39において空気層46を形成しコア側端面47
,48を略全反射面とすることで、曲がりによる散乱損失を減少させ、低損失伝送を可能
にする。
次に、第四の実施形態の微小曲げ回路について説明する。
図4に示すように、第四の実施形態の微小曲げ回路50は、十字交差部63に空気層6
0が形成された十字型分岐光回路である。
微小曲げ光回路50は、微小曲げ光回路10と同様に、クラッド層51に断面が矩形状
のコア層が埋め込まれた埋め込み型導波路で形成されている。略直角に交差する2本の導
波路(入力導波路56,57及び出力導波路58,59)の十字交差部63に局所的に空
気層60が形成されている。
入力導波路56,57及び出力導波路58,59の交差部63における空気層60との
境界面(コア層側端面61,62)は、略全反射面を形成している。空気層60の形状は
、幅Waの直方体であり、入力及び出力導波路56〜59と略45度の角度をなすよう形
成されている。ここで、幅Waとは、コア層側端面61,62間の距離である。この空気
層60の幅Waは、入力及び出力導波路56〜59の幅より狭いことが好ましい。
入射端52から入力導波路56を伝搬してきた光信号は交差部63で、全反射により光
が略直角に曲がって出力導波路59を伝搬し、出射端55より出射する。一方、入射端5
4から入力導波路57を伝搬してきた光信号を十字型交差部63で全反射により光が略直
角に曲がって出力導波路58を伝搬し、出射端54より出射する。
このように、微小曲げ光回路50は、第一の実施形態の微小曲げ光導波路10と同様に
、十字型交差部63に局所的に形成された空気層60により、入力導波路56,57及び
出力導波路58,59の交差部63における側端面61,62が略全反射面を形成してお
り、光を略直角に曲げることができる。
よって、側端面61,62で光を略全反射させるので、光の低損失伝送を可能にし、光
を略直角に曲げることができるので、大きな曲率半径の回路を必要とせず、光回路の小型
化を可能にする。
上記微小曲げ光回路10,20,35,50は、下部クラッドが形成されず、石英ガラ
ス基板11上にコア層が形成される構造でもよい。また、光回路10、20,35,50
を積層する基板に石英ガラス基板11を用いたが、Si等の半導体基板を用いた構成でも
同じ作用効果がある。その際には、Si基板上層に十分な厚さの下部クラッドを形成する
必要がある。
次に、微小曲げ光回路の製造方法について説明する。
図5は、直角曲げ部を有する微小曲げ光回路の製造工程を示す平面図と断面図である。
これらの工程により製造される光回路は、微小曲げ光回路10において、下部クラッド
12cが形成されていない点のみ異なる微小曲げ光回路10bである。
先ず、図5(a)に示すように、石英ガラス基板11上にアモルファスSi膜70を成
膜する。アモルファスSi膜70は、コア層とクラッド層を積層後に空気層を形成する位
置が認識できるように後述する位置合わせ用のマークパターン(図5(b参照))を形成
するための膜である。
次に、図5(b)に示すように、アモルファスSi膜70のフォトリソグラフィとドラ
イエッチングを行う。このとき、コア層パターンを形成する位置を考慮にいれて空気層1
5を形成する位置のマークパターン71を形成する。
次に、図5(c)に示すように、基板11及びマークパターン71の上層に、高屈折率
のコア層13を形成するためのコア用ガラス膜72を成膜する。このコア用ガラス膜72
の材料には、SiO2 にGe(ゲルマニウム),Ti(チタン),P(燐),N(窒素)
等の屈折率制御用添加物を少なくとも一種ドープしたものを用いている。
次に、図5(d)に示すように、マークパターン71に沿って、コア用ガラス膜72の
フォトリソグラフィとドライエッチングを行う。これにより、断面が矩形状のコア層13
が得られる。
次に、図5(e)に示すように、矩形状のコア層13、マークパターン71及び基板1
1の上層に低屈折率のクラッド層12を形成して導波路73を得る。クラッド層12を形
成する材料には、SiO2 、或いはSiO2 にF(フッ素),B(ボロン)等の屈折率制
御用添加物をドープしたものを用いている。
最後に、図5(f)に示すように、クラッド層12の上面側からマークパターン71を
目指してビームを照射するフォーカスイオンビーム法によりクラッド層12の一部を除去
し空気層15を形成して、微小曲げ光回路10bを得る。
上述の製造方法では、基板11の上層にコア層13が形成された微小曲げ光回路10b
について説明したが、図5(a)に示すアモルファスSi膜70を成膜する前に、予め、
基板11上に下部クラッド層として、クラッド層12を形成する材料と同じ材料を成膜し
てもよい。図1に示した微小曲げ光回路10は、上述の製造方法に下部クラッド層を形成
する工程を導入することで得られる。
また、基板には石英ガラス基板の他に、Si等の半導体基板を用いてもよく、それを用
いて微小曲げ光回路を製造する際には、十分な厚さの下部クラッド層を形成する必要があ
る。
上述の製造方法において、分解能が数十nmと非常に小さいフォーカスイオンビーム法
を用いて空気層15を形成するので、コア層曲げ部14においてコア層側端面18に正確
に空気層15を形成することができる。よって、製造誤差の小さい微小曲げ光回路を製造
でき、より低損失化が図れる。
次に、図5(e)で作製した導波路73に局所的に空気層15を形成する変形例につい
て説明する。
導波路73を作製するまでの工程は上述の図5(a)〜(e)で説明した工程と同様で
ある。ただし、マークパターン71は形成しなくともよい。
図6に示すように、空気層を形成する装置は、導波路73を載置し、空間内(XYZ方
向)を自在に移動できるXYZステージ78に、そのXYZステージ78を制御する制御
装置77が接続され、XYZステージ78の上方には、フォーカスイオンビーム装置76
が設けられ、フォーカスイオンビーム装置76には、それを制御する制御装置75が接続
されている。
制御装置75,77は、光信号を電気信号に変換する光電気変換器79を介して導波路
出射光を検出する光検出器74に接続されている。
XYZステージ78上には、導波路73が配置され、入射端16側には色のついた光を
入射させる光源(図示せず)が設けられ、出射端17側付近には光検出器74が配置され
る。
先ず、色のついた光を導波路73の入射端16に入射させる位置にステージ78を移動
調整(Y,Z方向)し、光源より光を入射させる。次に、コア層13内を伝搬して出射端
17から出射する光の強度が最大となる位置に、光検出器74でモニタしながらXYZス
テージ78を移動調整(X方向)させる。次に、XYZステージ78をY方向に微調整し
て、検出される光の強度が最大となる位置を決定する。
これらの工程は、ステージ78及び光検出器74に接続された制御回路75,77等に
より制御される。光検出器74で検出された光信号は、光電気変換器79で電気信号に変
換される。その電気信号(モニタ信号)は、制御回路75を通してフォーカスイオンビー
ム装置76に送ってイオンビームを走査する命令をする。さらに、光電気変換器79から
の電気信号は、制御回路77を通してXYZステージ78に送られる。
モニタ信号が最大となる位置にXYZステージ78が移動すると制御回路等によりイオ
ンビームの照射位置が決まり、その位置は導波路上の曲げ部14のコア層側端部18とな
る。照射されるビームは、空気層15の形状を走査し、クラッド層12の一部を除去し空
気層15を形成して微小曲げ光回路を得る。
本実施の形態では、微小なコア層曲げ部を形成する光回路として直角曲げ部、Y字分岐
部、T字分岐部、十字分岐部を有する微小曲げ光回路について説明したが、これらの光回
路を応用したY字型のビームスプリッタ(1×4、1×8、1×16等)、Y字型3dB
光分岐回路を用いた光スイッチや光変調器、T字型多段光分岐回路等を構成してもよい。
(a)は第一の実施形態の微小曲げ光回路を示す平面図であり、(b)は(a)のib−ib線断面図、(c)は(a)のic−ic線断面図、(d)は(b)のid−id線断面図である。 (a)は第二の実施形態である微小曲げ光回路を示す平面図であり、(b)は(a)のiib−iib断面図、(c)は(a)のiic−iic線断面図である。 (a)は第三の実施形態である微小曲げ光回路を示す平面図であり、(b)は(a)のiiib−iiib線断面図、(c)は(a)のiiic−iiic線断面図である。 (a)は第四の実施形態である微小曲げ光回路を示す平面図であり、(b)は(a)のivb−ivb線断面図である。 図1の微小曲げ光回路の製造方法を説明する平面図と断面図である。 図1の微小曲げ光回路の製造方法の変形例を説明する斜視図である。 従来の埋め込み型導波路の断面図である。 導波路型光回路の構成例を示す図である。
符号の説明
10 微小曲げ光回路
11 基板
12 クラッド層
13 コア層
14 コア層曲げ部
15 空気層
18 コア層側端面

Claims (9)

  1. 低屈折率のクラッド層内に高屈折率の矩形状のコア層が埋め込まれた矩形導波路で構成
    される微小曲げ光回路において、任意の曲げ半径或いは曲げ角度で曲げられたコア層曲げ
    部の側端面に、フォーカスイオンビーム法により形成された局所的な空気層を設けたこと
    を特徴とする微小曲げ光回路。
  2. 前記コア層曲げ部が直角曲げ部、Y字分岐部、T字分岐部または十字交差部を構成する
    請求項1記載の微小曲げ光回路。
  3. 前記空気層は、少なくともコア層の側端面のクラッド層及びその上部クラッド層を除去
    して形成される請求項1または2記載の微小曲げ光回路。
  4. 前記空気層において、前記コア層曲げ部の側端面と、その対向面との距離がコア層の幅
    よりも大きく形成される請求項1から3いずれかに記載の微小曲げ光回路。
  5. 石英ガラス基板上に設けられた低屈折率のクラッド層内に高屈折率の矩形状のコア層が
    埋め込まれた矩形導波路で構成される微小曲げ光回路の製造方法において、任意の曲げ半
    径で曲げられたコア層曲げ部の側端面に、フォーカスイオンビーム法により局所的な空気
    層を形成することを特徴とする微小曲げ光回路の製造方法。
  6. 前記コア層曲げ部に形成する空気層に位置した石英ガラス基板上には、フォーカスイオ
    ンビームを照射するためのマークパターンが予め埋設される請求項5記載の微小曲げ光回
    路の製造方法。
  7. a)石英ガラス基板上にアモルファスSi膜を形成する工程と、
    b)アモルファスSi膜に位置合わせ用マークパターンをフォトリソグラフィとドライエ
    ッチングにより形成する工程と、
    c)アモルファスSi膜上層にコア用ガラス膜を形成する工程と、
    d)上記位置合わせ用マークパターンに沿って、コア用ガラス膜をフォトリソグラフィと
    ドライエッチングにより矩形状のコア層を形成する工程と、
    e)矩形状のコア層、アモルファスSi膜及び石英基板の上層に低屈折率のクラッド層を
    形成する工程と、
    f)コア層曲げ部の側端面に、クラッド層上面から位置合わせマーカに沿って、フォーカ
    スイオンビーム法により空気層を形成する工程とを含む請求項5または6記載の微小曲げ
    光回路の製造方法。
  8. フォーカスイオンビームを照射する際に、前記石英ガラス基板の導波路の一方から色の
    ついた光を入力させると共に、他方からその光をモニタしてフォーカスイオンビームの照
    射位置を決定する請求項5記載の微小曲げ光回路の製造方法。
  9. 前記石英基板の代わりに低屈折率ガラス膜が形成されたSi基板を用いた請求項5から
    8いずれかに記載の微小曲げ光回路の製造方法。
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