JP2005326018A - Clutch lever operation assisting device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、クラッチレバーとクラッチとの間に介装されてクラッチレバーによる操作力に付勢手段の押圧力を加えるクラッチレバー用操作補助装置に関するものである。 The present invention relates to an operation assisting device for a clutch lever that is interposed between a clutch lever and a clutch and applies a pressing force of an urging means to an operation force by the clutch lever.
従来、自動二輪車のクラッチは、操向ハンドルに設けられたクラッチレバーを乗員が把持することによって切断されるように構成されている。このクラッチ操作時の操作力は、クラッチの伝達トルクの大きさ、すなわち搭載されているエンジンの出力の大きさに対応して大きくなる。このため、高出力のエンジンを搭載した自動二輪車などにおいて、前記操作力が著しく大きくなるような場合には、クラッチ操作時に例えばばねの弾発力によってクラッチ操作を助勢するクラッチレバー用操作補助装置が装備されることがある。 Conventionally, a clutch of a motorcycle is configured to be disconnected when an occupant grips a clutch lever provided on a steering handle. The operating force at the time of clutch operation increases corresponding to the magnitude of the clutch transmission torque, that is, the output of the mounted engine. For this reason, in a motorcycle equipped with a high-power engine, when the operating force is remarkably increased, an operation assisting device for a clutch lever that assists the clutch operation by the spring force of the spring, for example, when the clutch is operated is provided. May be equipped.
従来のこの種のクラッチレバー用操作補助装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に示されたクラッチレバー用操作補助装置は、クラッチレバーにクラッチワイヤーを介して接続されたクラッチ側の被操作レバー(被操作部材)に助勢用の付勢手段が連結されている。この付勢手段は、前記被操作レバーとともに回動するアームと、このアームの回動端部に一端部が接続された圧縮コイルばねなどを備え、前記被操作レバーを圧縮コイルばねの弾発力によって付勢するように構成されている。
As this type of conventional operation assisting device for a clutch lever, for example, there is one described in
前記圧縮コイルばねは、前記一端部が前記アームの回動端部に回動自在に接続され、他端部がクラッチ側の支持部材に枢支されている。すなわち、前記圧縮コイルばねの両端部と前記アームの回動中心とが一直線上に位置する場合は、アームの回動する方向に圧縮コイルばねの弾発力が作用することはなく、被操作レバーが助勢されることはないが、クラッチレバーが操作されて前記被操作レバーとともに前記アームが回動することにより、このアームに回動角度が増大する方向(クラッチ切断操作により前記被操作レバーが回動する方向)に前記圧縮コイルばねの弾発力が加えられる。このため、クラッチレバーを把持する操作力と圧縮コイルばねの弾発力との合力によってクラッチの切断操作を行うことができる。 The one end of the compression coil spring is pivotally connected to the pivot end of the arm, and the other end is pivotally supported by a support member on the clutch side. That is, when both ends of the compression coil spring and the rotation center of the arm are positioned on a straight line, the elastic force of the compression coil spring does not act in the direction in which the arm rotates, and the operated lever However, when the clutch lever is operated and the arm rotates together with the operated lever, the rotation angle increases in this arm (the operated lever rotates by the clutch disengaging operation). The elastic force of the compression coil spring is applied in the direction of movement). For this reason, the clutch can be disconnected by the resultant force of the operation force for gripping the clutch lever and the elastic force of the compression coil spring.
従来のクラッチレバー用操作補助装置においては、クラッチを接続する行程でクラッチが完全に接続される位置(以下、このときをクラッチミート位置という)まで被操作レバーが回動したときに、この被操作レバー(前記アーム)の回動中心と前記圧縮コイルばねの両端部とが一直線上に位置するように構成されている。これは、クラッチが接続状態にあるときに圧縮コイルばねの弾発力によってクラッチの摩擦板を押圧する力が低減されることがないようにするためである。 In a conventional clutch lever operation assist device, when the operated lever is rotated to the position where the clutch is completely connected (hereinafter referred to as the clutch meet position) in the process of connecting the clutch, The rotation center of the lever (the arm) and both end portions of the compression coil spring are configured to be in a straight line. This is to prevent the force that presses the friction plate of the clutch from being reduced by the elastic force of the compression coil spring when the clutch is in the connected state.
クラッチレバーは、クラッチを接続する行程において、前記クラッチミート位置まで戻された後、いわゆる遊びが設けられている分だけさらに戻り方向に揺動し、初期位置(以下、この位置を戻しきり位置という)に戻る。このとき、クラッチレバーの遊び分に相当する回動角度だけ前記アームがクラッチ接続方向に回動し、このアームが前記圧縮コイルばねの弾発力によってクラッチ接続方向へ付勢されるために、クラッチレバーが前記戻しきり位置に位置している状態では、クラッチ内のばねの弾発力と前記圧縮コイルばねの弾発力との合力がクラッチレバーに作用する。 After the clutch lever is returned to the clutch meet position in the stroke of engaging the clutch, the clutch lever is further swung in the return direction by an amount corresponding to so-called play, and the initial position (hereinafter, this position is referred to as the fully-returned position). Return to). At this time, the arm rotates in the clutch connection direction by a rotation angle corresponding to the play of the clutch lever, and this arm is biased in the clutch connection direction by the elastic force of the compression coil spring. In the state where the lever is located at the fully-returned position, the resultant force of the spring force of the spring in the clutch and the spring force of the compression coil spring acts on the clutch lever.
従来のクラッチレバー用操作補助装置としては、上述したようにクラッチワイヤーのクラッチ側端部に設けられるものの他に、助勢用付勢手段が図12および図13に示すように、クラッチワイヤーの途中に介装されるものがある。 In addition to the conventional clutch lever operation assisting device provided at the clutch side end of the clutch wire as described above, the assisting biasing means is provided in the middle of the clutch wire as shown in FIGS. There is something that is intervened.
図12(a)に示す従来のクラッチレバー用操作補助装置1は、クラッチワイヤー2に回動端部が枢着されたアーム3と、このアーム3の前記回動端部に回動自在に接続された付勢手段4とから構成されている。前記アーム3は、基端部が例えば自動二輪車の車体フレームなどに支軸5によって回動自在に支持されている。前記付勢手段4は、前記アーム3に接続された第1のロッド4aと、この第1のロッド4aに軸線方向に移動自在に装着された第2のロッド4bと、これらの第1のロッド4aと第2のロッド4bとの間に弾装された圧縮コイルばね4cとによって構成されている。前記第2のロッド4bの先端部は、前記車体フレームなどに回動自在に支持されている。
A conventional clutch lever
前記クラッチワイヤー2は、図示していないクラッチレバーをクラッチが切断される方向に操作することによって、図12(a)において左方に移動する。図12(a)は、クラッチレバーを操作量が最大となるようにクラッチ切断方向へ操作し、クラッチレバーがいわゆる引ききり位置に位置している状態で描いてある。前記アーム3は、クラッチレバーが戻しきり位置に位置しているときは図12(a)中に二点鎖線Aで示す位置にあり、前記クラッチミート位置に位置しているときには、二点鎖線Bで示す位置に回動する。このクラッチミート時には、付勢手段4の両端部とアーム3の回動中心(支軸5)とが一直線上に位置するようになる。
The
図12(a)に示した従来のクラッチレバー用操作補助装置1においては、前記特許文献1に示されたクラッチレバー用操作補助装置と同様に動作し、前記アーム3が図においてBで示す位置から図において左側へ回動することによって、圧縮コイルばね4cの弾発力が操作力に加えられるようになる。
The conventional clutch lever
このクラッチレバー用操作補助装置1は、クラッチワイヤー2の途中に設けられたアーム3に付勢手段4が接続されているから、クラッチレバーを戻しきり位置から引ききり位置に操作することによって、図12(b)に示すように、クラッチレバーによって引かれた長さ(入力ストローク)と等しい長さ(出力ストローク)だけクラッチワイヤー2を引っ張ることになる。
In this clutch lever
また、このクラッチレバー用操作補助装置においては、クラッチレバーによってクラッチを切断するために必要な力(必要入力荷重)は、操作量(入力ストローク)に対応して図12(c)に示すように変化する。同図において、クラッチ反力はクラッチ内のばねの弾発力を示し、アシスト力は前記圧縮コイルばね4cの弾発力を示す。また、逆アシスト力とは、クラッチレバーが戻しきり位置にあるときにクラッチレバーを付勢する力(クラッチ内のばねの弾発力と圧縮コイルばね4cの弾発力との合力)のことをいう。
Further, in this clutch lever operation assisting device, the force (required input load) required to disengage the clutch by the clutch lever corresponds to the operation amount (input stroke) as shown in FIG. Change. In the figure, the clutch reaction force indicates the spring force of the spring in the clutch, and the assist force indicates the spring force of the
図12(c)に示すように、クラッチレバーを操作するために必要な力(必要入力荷重)は、操作開始時には前記逆アシスト力に抗するために大きくなり、前記アーム3が(a)図において二点鎖線Bで示す位置(クラッチミート位置)に達するまで漸次小さくなる。前記アーム3がクラッチミート位置を超えた後の必要入力荷重は、クラッチワイヤー2にクラッチ反力が作用するようになるために急激に増大する。その後、必要入力荷重は、クラッチレバーが引ききり位置に達するまで、クラッチレバーの操作量が増大するにしたがって漸次小さくなる。このため、図12(a)に示すクラッチレバー用操作補助装置1においては、クラッチを切断するに当たってクラッチレバーを把持する腕に力を二度加えるようにしなければならない。この現象は、前記特許文献1に示されたクラッチレバー用操作補助装置においても同様に発生する。
As shown in FIG. 12 (c), the force (required input load) required to operate the clutch lever increases to resist the reverse assist force at the start of the operation, and the
一方、図13に示すクラッチレバー用操作補助装置6は、付勢用の圧縮コイルばねは備えていないが、クラッチを切断するときに途中で力を加減するような操作は不要となるように構成されている。このクラッチレバー用操作補助装置6は、車体フレームなどに一端部が支軸7によって回動自在に支持されたアーム8の回動端部にクラッチレバー側のクラッチワイヤー9が接続され、前記アーム8の中間部分にクラッチ側のクラッチワイヤー10が接続されている。前記アーム8は、クラッチレバーが戻しきり位置に位置している状態では図13(a)中に二点鎖線Aで示す位置に位置付けられ、クラッチミート時には同図中に二点鎖線Bで示す位置に位置付けられる。
On the other hand, the clutch lever
すなわち、このクラッチレバー用操作補助装置6は、いわゆるてこの原理によってクラッチ操作時の荷重を低減するように構成されている。このため、このクラッチレバー用操作補助装置6においては、図13(b)に示すように、入力ストロークに対して出力ストロークが約1/2となり、図13(c)に示すように、必要入力荷重は、クラッチ反力の略1/2で略一定になる。
しかし、図12(a)から明らかなように、上記クラッチレバー用操作補助装置1では、アーム3の左右のクラッチワイヤー2は、一直線上に配置されていた。また、図13(a)から明らかなように、上記クラッチレバー用操作補助装置6では、クラッチレバー側のクラッチワイヤー9とクラッチ側のクラッチワイヤー10とは、互いに平行に配置されていた。そのため、必ずしも自動二輪車に対する搭載性に優れているとは言い難かった。
However, as is clear from FIG. 12 (a), in the clutch lever
本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置は、クラッチとクラッチレバーとの間の操作力伝達系に介装され、前記クラッチレバーによる操作力を助勢する付勢手段と、その付勢手段を収容するハウジングとを備えたクラッチレバー用操作補助装置であって、前記ハウジングは、前記操作力伝達系を互いに交差する方向から導入し、前記付勢手段は、前記操作力伝達系を前記ハウジングの内部で助勢するものである。 An operation assist device for a clutch lever according to the present invention is interposed in an operation force transmission system between a clutch and a clutch lever, and energizes an urging means for assisting an operation force by the clutch lever, and accommodates the urging means. A clutch lever operation assisting device including a housing, wherein the housing introduces the operation force transmission system from a direction crossing each other, and the urging means includes the operation force transmission system inside the housing. It is to help.
本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置によれば、自動二輪車に対する搭載性が向上する。 According to the operation assisting device for a clutch lever according to the present invention, mountability to a motorcycle is improved.
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置の一実施の形態を図1ないし図8によって詳細に説明する。
(First embodiment)
Hereinafter, an embodiment of an operation assisting device for a clutch lever according to the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
図1は本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置を装備した自動二輪車の一部を示す側面図、図2は本発明に係る操作補助装置の要部を拡大して示す側面図、図3は同じく断面図である。図4ないし図7は本発明に係る操作補助装置の動作を説明するための図で、図4はクラッチレバーが伸びきり位置に位置しているときの状態を示し、図5はクラッチミート時の状態を示し、図6はクラッチ切断行程においてクラッチが完全に切断されるときの状態を示し、図7はクラッチレバーが引ききり位置に位置しているときの状態を示す。図4〜図7においては、動作状態を理解し易いように、一つのクラッチレバー用操作補助装置を構成部材毎に(a)〜(c)に分けて描いてある。これらの図において、(a)は第1および第2の入力部材を示し、(b)は第2の入力部材と出力部材を示し、(c)は第2の入力部材と付勢手段および相殺用ばねを示す。図8は本発明に係る操作補助装置の特性を示すグラフで、同図(a)は入力ストロークに対する出力ストロークの変化を示し、同図(b)は付勢手段を設けない場合での入力ストロークに対する必要入力荷重の変化を示し、同図(c)は付勢手段を設けた場合での入力ストロークに対する必要入力荷重の変化を示し、同図(d)は相殺用ばねを設けた場合での入力ストロークに対する必要入力荷重の変化を示す。 1 is a side view showing a part of a motorcycle equipped with an operation assisting device for a clutch lever according to the present invention, FIG. 2 is a side view showing an enlarged main part of the operation assisting device according to the present invention, and FIG. It is sectional drawing similarly. 4 to 7 are views for explaining the operation of the operation assisting device according to the present invention. FIG. 4 shows a state when the clutch lever is in the fully extended position, and FIG. FIG. 6 shows a state when the clutch is completely disconnected in the clutch disengagement process, and FIG. 7 shows a state when the clutch lever is located at the fully pulled position. In FIG. 4 to FIG. 7, one clutch lever operation assisting device is divided into components (a) to (c) for easy understanding of the operation state. In these drawings, (a) shows the first and second input members, (b) shows the second input member and the output member, and (c) shows the second input member, the urging means and the canceling unit. A spring is shown. FIG. 8 is a graph showing the characteristics of the operation assisting device according to the present invention. FIG. 8A shows the change in the output stroke with respect to the input stroke, and FIG. 8B shows the input stroke when no biasing means is provided. (C) shows the change in the required input load with respect to the input stroke when the biasing means is provided, and (d) in the figure shows the change in the case where the canceling spring is provided. Indicates the change in required input load with respect to the input stroke.
これらの図において、符号11で示すものはこの実施の形態によるクラッチレバー用操作補助装置である。この操作補助装置11は、自動二輪車用エンジン12のクラッチ13と、操向ハンドル14のクラッチレバー15との間の操作力伝達系に介装されている。図1において、16は自動二輪車のフロントフォークを示し、17は燃料タンク、18はシート、19は車体フレーム20のダウンチューブを示す。前記エンジン12は、図1においては、外形のみが描いてあるが、クランクケース12aの上にシリンダ12b,12cが側面視においてV字状を呈するように設けられた空冷式V型2気筒エンジンで、前記クランクケー12aの車体左側の端部に前記クラッチ13が設けられている。このクラッチ13は、従来からよく知られている湿式多板式のもので、クラッチカバー21(図1参照)の上部に設けられた被操作レバー22(被操作部材)が操作補助装置11により引かれることによって切断状態となり、被操作レバー22を引く力が消失することによって接続状態となるように構成されている。
In these drawings,
この実施の形態による操作補助装置11は、図1に示すように、車体左側のダウンチューブ19に図示していないブラケットを介して取付けられており、前記被操作レバー22に出力側クラッチワイヤー23を介して接続されるとともに、前記クラッチレバー15に入力側クラッチワイヤー24を介して接続されている。また、この操作補助装置11は、前記出力側クラッチワイヤー23がシリンダ12b,12cの下端部の側方を車体の前後方向へ略水平に延びるように、前記被操作レバー22と略同じ高さとなる位置に配設されている。
As shown in FIG. 1, the
前記操作補助装置11は、図2〜図7に示すように、前記入力側クラッチワイヤー24に接続された入力部材31と、前記出力側クラッチワイヤー23に接続された出力部材32と、これらの入力部材31と出力部材32とを連結するカム機構33{図4(b)参照}と、助勢用の圧縮コイルばね34と、逆アシスト力を相殺するための相殺用圧縮コイルばね35と、これらの部材を支持するとともに収容するハウジング36などによって構成されている。このハウジング36は、車体外側に向けて開放する箱状を呈するように形成されたハウジング本体36aと、このハウジング本体36aの開口部分を閉塞する蓋体36b(図1参照)とから構成され、後述するように、前記各部材を回動自在または往復動自在に支持している。
2 to 7, the
前記入力部材31は、図4(a)に示すように、前記入力側クラッチワイヤー24の先端部の係合子24aが係合する第1のレバー37と、この第1のレバー37にギヤ結合された第2のレバー38とから構成されている。前記第1のレバー37は、支軸39によって前記ハウジング36に回動自在に支持されており、回動端部に前記係合子24aが係合されるとともに、ギヤ37aが形成されている。また、この第1のレバー37は、図3に示すように、ハウジング36内の最も外側の位置(図3においては上側であって、ハウジング36をダウンチューブ19に取付けた状態では最も車体外側となる位置)に位置付けられている。
As shown in FIG. 4A, the
前記第2のレバー38は、前記第1のレバー37に噛合するギヤ38aが一体に形成された外側プレート40(図3参照)と、この外側プレート40に連結用ピン41を介して一体的に結合された内側プレート42とによって構成されている。前記外側プレート40は、支軸43によって前記蓋体36bに回動自在に支持されている。前記内側プレート42は、支軸44(図3参照)によって前記ハウジング本体36aに回動自在に支持されており、車体前側の端部に位置する回動端部に後述する受圧用ピン45が車体内側へ向けて立設されている。前記外側プレート40の支軸43と内側プレート42の支軸44は同一軸線上に位置付けられている。
The
前記第1のレバー37と前記第2のレバー38とを連結するギヤ結合部分は、第1のレバー37の回転を増速して第2のレバー38に伝達する構成が採られている。すなわち、入力側クラッチワイヤー24がクラッチレバー15によって引かれたときに、前記第1のレバー37が支軸39を中心にして図4(b)において反時計方向に回ることによって、第2のレバー38が支軸43,44を中心にして時計方向へ第1のレバー37の回動角度より大きな角度をもって回ることになる。このように第2のレバー38を第1のレバー37に対して増速させているのは、後述するカム機構33の入力量を大きくとるためである。
The gear coupling portion that connects the
前記出力部材32は、図3および図4(b)に示すように、板状を呈するように形成されており、ハウジング36に形成された厚み方向の位置決め片(図示せず)とガイド溝46とによってハウジング本体36aの車幅方向の中央部に車体の前後方向のみに移動可能に保持されている。前記位置決め片は、ハウジング本体36aと蓋体36bとにハウジング36内に臨むように立設され、先端部が出力部材32の表面と裏面とにそれぞれ摺動自在に接触するように形成されている。前記ガイド溝46は、車体の前後方向に延びる長穴からなり、出力部材32に回転自在に設けられたローラ47が係入されている。
As shown in FIGS. 3 and 4B, the
この出力部材32における車体後側の端部であって、上下方向の中央部に、前記出力側クラッチワイヤー23が受圧用プレート48を介して係止されている。すなわち、この出力部材32が図2および図4(b)において左側(車体前側)に移動することによって、出力側クラッチワイヤー23が引かれてクラッチ13が切断される。なお、出力側クラッチワイヤー23は、クラッチ13内の摩擦板を付勢するばね部材の弾発力によって、図2および図4(b)において右側へ常に引かれている。このため、出力部材32は、クラッチレバー15が乗員によって把持されていない状態では、図4(b)に示すように、ハウジング36内の最も車体後側の端部(戻しきり位置)に位置するようになる。
The output-side
前記出力部材32の車体前側の端部には、前記入力部材31の第2のレバー38を連結するためのカム溝51が形成されている。このカム溝51は、図4(b)に示す側面視において、車体の後方に向けて凸になるように湾曲する長穴からなり、前記第2のレバー38の連結用ピン41が挿通されている。この連結用ピン41には、図3に示すように、ローラからなるカムフォロア52が回転自在に取付けられている。このカムフォロア52と前記カム溝51とからなるカム機構33によって、連結手段が構成されている。
A
この実施の形態による操作補助装置11においては、図4(b)に示すように、出力部材32が戻しきり位置に位置している状態でカム溝51の上端部にカムフォロア52が位置付けられ、第2のレバー38が回動してカムフォロア52が支軸43,44を中心にして時計方向へ移動することによって、出力部材32が漸次車体前側(クラッチ切断側)へ移動するように構成されている。この操作補助装置11は、カムフォロア52が図4(b)に示す位置から図5(b)に示す位置(クラッチミート位置)に移動するまではいわゆる遊びの状態となるように構成されている。この遊びの状態では、出力部材32によって出力側クラッチワイヤー23が引かれてもクラッチ13は接続状態を保つ。また、この操作補助装置11は、前記カムフォロア52が図5(b)に示すクラッチミート位置を超えて図6(b)に示す位置まで移動することによって、前記クラッチ13が切断状態になるように構成され、さらに、この切断位置からカムフォロア52を図7(b)に示す引ききり位置まで移動させることができるように構成されている。
In the
前記カム溝51のカムプロフィールは、図8(a)に示すように、入力側クラッチワイヤー24の移動量(入力ストローク)に対する出力側クラッチワイヤー23の移動量(出力ストローク)の割合が漸次増大するように構成されている。詳述すると、クラッチレバー15を把持してクラッチ13を切断する行程において、図4(b)に示す戻しきり位置から図5(b)に示すクラッチミート位置を経て図6(b)に示す切断位置に達するまでの操作領域では、入力ストロークに対する出力ストロークの割合が約1/2となり、クラッチレバー15の操作量に対して出力側クラッチワイヤー23の引かれる量が相対的に少なくなるように設定されている。また、前記切断位置と図7(b)に示す引ききり位置との間の操作領域では、入力ストロークに対する出力ストロークの割合が約2倍となり、クラッチレバー15の操作量に対して出力側クラッチワイヤー23の引かれる量が相対的に多くなるように設定されている。さらに、このカム機構33は、出力側クラッチワイヤー23(出力部材32)の総移動量が入力側クラッチワイヤー24(入力部材31)の総移動量と略等しくなるように構成されている。
In the cam profile of the
このようにカム溝51とカムフォロア52とからなるカム機構33が入力部材31と出力部材32との間に介在することによって、クラッチレバー15を操作するときの荷重(必要入力荷重)は図8(b)に示すように変化する。図8(b)は、後述する圧縮コイルばね34の弾発力が作用しない状態での前記荷重の変化を示している。同図から判るように、前記必要入力荷重は、クラッチミート位置Mに達する以前の遊び状態では相対的に小さく一定となり、クラッチミート位置Mを超えるときにクラッチ13内のばねの弾発力(以下、この弾発力をクラッチ反力という)が作用することから急上昇し、その後は入力ストロークに略比例して増大する。操作終期、すなわちクラッチレバー15の引ききり位置の近傍に達する時期には、前記カム機構33によって出力部材32の移動量が相対的に増大するために、前記必要入力荷重はクラッチ反力を上回るようになる。この実施の形態による操作補助装置11は、上述したように必要入力荷重が必要以上に大きくなって操作がいわゆる重くなることを防ぐために、圧縮コイルばね34の弾発力が付与されるように構成されている。
As described above, when the
前記圧縮コイルばね34は、図3に示すように、スプリングホルダー53によって保持され、このスプリングホルダー53を介して前記連結用ピン41とハウジング本体36aとの間に車体の前後方向に延びる状態で弾装されている。
As shown in FIG. 3, the
前記スプリングホルダー53は、圧縮コイルばね34の軸線方向に沿って互いに移動可能に接続された前側半部54と後側半部55とによって構成されている。前記前側半部54は、前記圧縮コイルばね34の内部に挿入される筒体54aと、この圧縮コイルばね34の車体前側の端部が当接する荷重受け用のフランジ54bとが形成されており、圧縮コイルばね34より車体前側に突出する前端部が前記連結用ピン41における内側プレート42より車体内側に突出する内端部に回動自在に取付けられている。
The
前記後側半部55は、前記前側半部54の前記筒体54a内に移動自在に嵌合されたロッド55aと、前記圧縮コイルばね34の車体後側の端部が当接する荷重受け用のフランジ55bとが形成され、図4(c)に示すように、圧縮コイルばね34より車体後側に突出する後端部が前記ハウジング本体36aの取付座36cに回動自在に支持されている。このようにスプリングホルダー53を介して圧縮コイルばね34がハウジング36と連結用ピン41との間に介装されることにより、カムフォロア52は、圧縮コイルばね34の弾発力によって圧縮コイルばね34の伸張する方向に常に付勢される。
The
このスプリングホルダー53は、図5(c)に示すように、クラッチミート状態で軸線方向が第2のレバー38の回動中心を指向するようにハウジング36に装着されている。すなわち、このクラッチミート状態では、第2のレバー38の支軸43,44と、連結用ピン41と、スプリングホルダー53の後端部および前端部とが図5(c)に示す側面視において一直線上に位置するようになり、第2のレバー38にこれを回すように作用する力が0になる。この構成を採ることにより、クラッチ13が接続状態にあるときには圧縮コイルばね34の弾発力がクラッチ13に作用することがなくなるから、圧縮コイルばね34の弾発力によってクラッチ13の摩擦板を押圧する力が低減されることを防ぐことができる。
As shown in FIG. 5C, the
この実施の形態による操作補助装置11においては、第2のレバー38(カムフォロア52)が図5(b)に示すクラッチミート位置より戻しきり位置側に位置している場合(図4参照)は、第2のレバー38が圧縮コイルばね34の弾発力によりクラッチ13を切断するときとは逆方向に付勢される。すなわち、この場合には、いわゆる逆アシスト力が第2のレバー38に作用するようになる。一方、第2のレバー38が図5に示すクラッチミート位置より引ききり側に位置している場合(図6および図7参照)は、第2のレバー38が圧縮コイルばね34の弾発力によりクラッチ13を切断するときの方向に付勢される。
In the
このように圧縮コイルばね34を装備することにより、クラッチ13を切断するときの必要入力荷重は、図8(c)に示すように変化する。すなわち、前記逆アシスト力が生じる分だけ遊び状態での必要入力荷重が増大し、クラッチミート位置Mを超えたときには圧縮コイルばね34の弾発力によって助勢されることから必要入力荷重が低減する。
By providing the
この実施の形態による操作補助装置11においては、入力ストロークに対する出力ストロークの割合が漸次増大するように構成されており、入力ストロークの増大に伴って増大する圧縮コイルばね34の弾発力の増大分が相殺されるようになるから、クラッチミート位置Mを越えた後の前記必要入力荷重は、入力ストロークが変化しても略一定になる。このことは、前記図13(c)に示された従来の装置、すなわち入力ストロークと出力ストロークとの変化割合が一定となる装置において、必要入力荷重が漸次低減されるようになることから明らかである。
The
前記逆アシスト力は、クラッチ13を切断するときの操作を妨げる方向(クラッチ接続方向)に作用するため、操作性を向上させるためには可及的小さくすることが望ましい。このため、この実施の形態による操作補助装置11においては、図2および図3に示すように、前記逆アシスト力を相殺するための圧縮コイルばね35が装備されている。この逆アシスト力相殺用圧縮コイルばね35は、ハウジング本体36aに形成された円形孔56内に挿入されており、この円形孔56の一端側の開口部を閉塞する栓部材57と、円形孔56の他端側に嵌合された押圧用ピン58との間に弾装されている。この逆アシスト力相殺用圧縮コイルばね35の弾発力は、逆アシスト力となる圧縮コイルばね34の弾発力より僅かに小さくなるように設定されている。
Since the reverse assist force acts in a direction (clutch connection direction) that hinders the operation when the clutch 13 is disengaged, it is desirable to make it as small as possible in order to improve operability. Therefore, the
前記円形孔56は、内部に設けられた押圧用ピン58が前記内側プレート42の受圧用ピン45を押すことができるような位置に形成されている。前記押圧用ピン58は、圧縮コイルばね35の一端部を保持する大径部58aと、円形孔56の他端側から外側に突出して前記受圧用ピン45を押圧する小径部58bとが一体に形成されている。前記大径部58aは、円形孔56の段部56aに当接することにより押圧方向(相殺用圧縮コイルばね35の弾発力によって付勢される方向)への移動が規制されるように構成されている。前記小径部58bの長さは、第2のレバー38が図4(c)に示す戻しきり位置に位置しているときは、押圧用ピン58が前記受圧用ピン45を押圧し、第2のレバー38が図5に示すクラッチミート位置に達したときには、小径部58bが受圧用ピン45から離間するような寸法に設定されている。
The
すなわち、クラッチレバー15を把持してクラッチ13を切断する行程において、クラッチ反力を受ける以前の遊びの状態で、逆アシスト力相殺用圧縮コイルばね35の弾発力によってクラッチ13が切断される方向へ第2のレバー38が押圧(助勢)されることになり、前記逆アシスト力が相殺される。このように相殺用圧縮コイルばね35を設けた場合の必要入力荷重は、図8(d)に示すように変化する。この場合の必要入力荷重は、前記遊びの期間において相対的に小さな一定値となる。
That is, in the process of gripping the
前記逆アシスト力相殺用圧縮コイルばね35は、押圧用ピン58が受圧用ピン45から離間している状態、すなわちクラッチレバー15が操作されて助勢用圧縮コイルばね34による前記クラッチ接続方向への押圧力(逆アシスト力)が解消された状態でも蓄勢された状態を維持するように形成されている。すなわち、図5(c)に示すように、押圧用ピン58が受圧用ピン45から離間している状態でも圧縮された状態に保たれている。この構成を採ることにより、逆アシスト力相殺用圧縮コイルばね35は、自らの弾発力によって最大伸張時にも両端部の位置が規制されるようになる。このため、この相殺用圧縮コイルばね35や押圧用ピン58や栓部材57などが振動することに起因して騒音が発生することを防ぐことができる。
The reverse assist force canceling
上述したように構成されたクラッチレバー用操作補助装置11においては、クラッチレバー15を把持することによって、操作力が入力側クラッチワイヤー24を介して入力部材31の第1のレバー37に伝達され、この第1のレバー37からギヤ37a,38aを介して第2のレバー38に伝達される。この第2のレバー38は、支軸43,44を中心にして回動し、カムフォロア52とカム溝51とからなるカム機構33を介して出力部材32を車体前側(クラッチ切断方向)へ移動させる。このように出力部材32が車体前側へ移動することにより、出力側クラッチワイヤー23を介してクラッチ13の被操作レバー22が引かれ、クラッチ13が切断される。また、クラッチレバー15を放すことにより、クラッチ13内のばねの弾発力によって前記各部材が上記とは逆方向に移動し、クラッチ13が接続状態になる。
In the clutch lever
この実施の形態による操作補助装置11は、前記入力部材31と出力部材32との間に、入力部材31の移動量に対する前記出力部材32の移動量の割合をクラッチ操作の途中で変化させるように構成されたカム機構33が介装されているから、従来の装置のように前記割合が略一定になる場合と較べると、クラッチレバー15の操作量に対するクラッチ13の作動量をクラッチ操作の途中で変えることができる。クラッチレバー15を操作するときの操作力は、クラッチ13の作動量に対応して増減するから、この実施の形態による操作補助装置11によれば、従来の装置に較べて前記操作力を設定するうえで自由度が高くなる。
The
したがって、従来の一般的なクラッチの操作感覚に近付くようにクラッチ操作時の操作力を変化させることができるから、助勢用圧縮コイルばね34の弾発力によってクラッチ操作を助勢する構成を採りながら、一般的なクラッチと同等の操作感覚でクラッチレバー15を操作することができるようになる。
Therefore, since the operation force at the time of clutch operation can be changed so as to approach the conventional general clutch operation feeling, while adopting a configuration that assists the clutch operation by the elastic force of the assisting
この実施の形態による操作補助装置11においては、前記入力部材31の移動量に対する前記出力部材32の移動量の割合は、クラッチ13を切断する行程においてクラッチ13が切断され始める位置付近では相対的に小さく、クラッチレバー15の操作量が最大となる位置付近では相対的に大きくなるように構成されている。
In the
したがって、クラッチ13を切断する行程においてクラッチ13が切断され始める位置(クラッチ13を接続する行程においては、クラッチ13の接続が終了する位置)付近では、てこの原理を用いる場合と同様に操作力を小さくすることができるとともに、クラッチレバー15の操作に対してクラッチ13の動作が緩やかになる。このため、発進時などで半クラッチ状態となるような操作域でクラッチを容易に制御することができる。また、クラッチレバー15の操作量が最大となる位置付近では、クラッチ13の動作量が相対的に多くなるから、クラッチ13のストローク不足を解消することができ、クラッチ13を完全に切断状態とすることができる。
Accordingly, in the vicinity of the position where the clutch 13 starts to be disconnected in the stroke of disconnecting the clutch 13 (the position where the connection of the clutch 13 ends in the stroke of connecting the clutch 13), the operating force is applied in the same manner as in the case of using the lever principle. The clutch 13 can be made smaller and the operation of the clutch 13 becomes gentler with respect to the operation of the
この実施の形態による操作補助装置11は、出力部材32の総移動量が入力部材31の総移動量と略等しくなるように構成されているから、クラッチレバー15を戻しきり位置から引ききり位置まで操作したときのクラッチ13の被操作部材の移動量を一般的なクラッチ(クラッチレバーがクラッチワイヤーを介して直接接続されるクラッチ)の被操作部材の移動量と略等しくすることができる。このため、この実施の形態による操作補助装置11は、前記一般的なクラッチにその構成を何ら変更することなく装着することができる。
Since the
この実施の形態による操作補助装置11は、クラッチ13が接続する位置付近で助勢用圧縮コイルばね34の押圧力が0となるように構成されているから、圧縮コイルばね34の弾発力によってクラッチレバー15の操作力を助勢する構成を採っているにもかかわらず、クラッチ13の摩擦板を押圧する力が低減されることはない。
The
この実施の形態による操作補助装置11は、クラッチレバー15が戻しきり位置に位置している状態で生じる助勢用圧縮コイルばね34のクラッチ接続方向への押圧力を相殺する相殺用圧縮コイルばね35を備えているから、この相殺用圧縮コイルばね35の弾発力によって逆アシスト力が相殺され、クラッチ切断操作時にクラッチレバー15を円滑に操作することができる。また、前記相殺用圧縮コイルばね35は、クラッチレバー15の操作によりクラッチ接続方向への押圧力が解消された状態でも蓄勢された状態を維持するから、自らの弾発力によって最大伸張時にも両端部の位置が規制されるようになる。このため、振動や騒音が発生することを防ぐことができる。
The
(第2の実施の形態)
本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置は、図9に示すように構成することができる。
(Second Embodiment)
The clutch lever operation assisting device according to the present invention can be configured as shown in FIG.
図9はクラッチレバー用操作補助装置の他の実施の形態を示す側面図で、同図(a)は戻しきり位置での状態を示し、同図(b)はクラッチミート位置での状態を示し、同図(c)は引ききり位置での状態を示す。これらの図において、前記図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。 FIG. 9 is a side view showing another embodiment of the clutch lever operation assisting device, where FIG. 9 (a) shows the state at the fully-returned position, and FIG. 9 (b) shows the state at the clutch meet position. FIG. 5C shows the state at the pull-out position. In these drawings, members that are the same as or equivalent to those described with reference to FIGS. 1 to 8 are given the same reference numerals, and detailed descriptions thereof are omitted as appropriate.
図9(a)〜(c)に示した操作補助装置71は、図示していないハウジングに支軸72によって回動自在に支持された入力部材73と、この入力部材73に支軸74を介して回動自在に支持された出力部材75と、前記入力部材73を付勢する付勢手段(図示せず)とを備えている。この実施の形態においては、入力部材73に出力部材75を接続する支軸74によって連結手段が構成されている。
The
前記入力部材73には、クラッチ13を切断する行程においてクラッチミート位置以降で入力部材73に対して出力部材75が相対的に回動することを規制する連結用ピン76が設けられている。また、図示してはいないが、この入力部材73には、操作力を助勢するための付勢手段と、逆アシスト力を相殺するための相殺用圧縮コイルばねとが設けられている。前記付勢手段は、前記第1の実施の形態で示したものと同等の構造のものを用いることができる。
The
前記入力部材73に出力部材75を接続する支軸74は、入力部材73の回動中心より径方向の外側であって、図9(a)に示すように、戻しきり位置での両部材のレバー比(入力部材73の腕の長さ/出力部材75の腕の長さ)が1.8となるような位置に配設されている。この実施の形態による操作補助装置71においては、同図(b)に示すように、クラッチミート位置では前記レバー比が1.99となり、同図(c)に示すように、引ききり位置においては前記レバー比が0.67となるように構成されている。
The
すなわち、この実施の形態による操作補助装置71においても、前記入力部材73の移動量に対する前記出力部材75の移動量の割合がクラッチ操作の途中で変化する。しかも、この操作補助装置71においては、入力部材73の移動量に対する出力部材75の移動量は、クラッチ13を切断する行程の操作初期では相対的に少なくなり、操作終期では相対的に多くなるように構成されている。
That is, also in the
したがって、このように操作補助装置71を構成しても前記第1の実施の形態を採るときと同等の効果を得ることができる。
Therefore, even if the
(第3の実施の形態)
本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置は、図10に示すように構成することができる。
(Third embodiment)
The clutch lever operation assisting device according to the present invention can be configured as shown in FIG.
図10はクラッチレバー用操作補助装置の他の実施の形態を示す側面図で、同図(a)は戻しきり位置での状態を示し、同図(b)はクラッチミート位置での状態を示し、同図(c)は引ききり位置での状態を示す。これらの図において、前記図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。 FIG. 10 is a side view showing another embodiment of the clutch lever operation assisting device, where FIG. 10 (a) shows the state at the fully-returned position, and FIG. 10 (b) shows the state at the clutch meet position. FIG. 5C shows the state at the pull-out position. In these drawings, members that are the same as or equivalent to those described with reference to FIGS. 1 to 8 are given the same reference numerals, and detailed descriptions thereof are omitted as appropriate.
図10(a)〜(c)に示す操作補助装置81の入力部材82は、図示していないハウジングに支軸83によって回動自在に支持された第1のレバー84と、この第1のレバー84の回動端部にリンク85を介して回動自在に連結された第2のレバー86とから構成されている。この第2のレバー86における前記リンク85を挾んで前記第1のレバー84とは離間する方向の一端部には、支軸87によってカムフォロア88が回転自在に取付けられている。
The
この操作補助装置81の出力部材89は、第1の実施の形態で示したものと同様に板状を呈するように形成され、ハウジングに図10において左右方向に移動自在に支持されている。この出力部材89は、長穴からなるカム溝90が形成され、このカム溝90に前記カムフォロア88が係入されている。すなわち、この出力部材89は、カム溝90とカムフォロア88とからなる連結手段を介して前記入力部材82に連結されている。前記カムフォロア88を支持する前記支軸87には、第1の実施の形態を採るときと同様に、付勢手段91の一端部が回動自在に取付けられている。この付勢手段91の他端部はハウジングに回動自在に支持されている。この付勢手段91は、図示していないが、第1の実施の形態で示した助勢用圧縮コイルばね34とスプリングホルダー53とによって構成されている。なお、前記第2のレバー86には、図示してはいないが、逆アシスト力を相殺するための圧縮コイルばね35を接続することができる。
The
前記カム溝90とカムフォロア88とからなるカム機構は、第1の実施の形態を採るときと同様に、前記入力部材82の移動量に対する前記出力部材89の移動量の割合がクラッチ操作の途中で変化するように構成されている。さらに、このカム機構においては、入力部材82の移動量に対する出力部材89の移動量は、クラッチ13を切断する行程の操作初期では相対的に少なくなり、操作終期では相対的に多くなるように構成されている。
In the cam mechanism comprising the
したがって、このように操作補助装置81を構成しても第1の実施の形態を採るときと同等の効果を得ることができる。
Therefore, even if the
(第4の実施の形態)
本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置は、図11に示すように構成することができる。
(Fourth embodiment)
The clutch lever operation assisting device according to the present invention can be configured as shown in FIG.
図11はクラッチレバー用操作補助装置の他の実施の形態を示す側面図で、同図(a)は戻しきり位置での状態を示し、同図(b)はクラッチミート位置での状態を示し、同図(c)は引ききり位置での状態を示す。これらの図において、前記図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。 FIG. 11 is a side view showing another embodiment of the clutch lever operation assisting device, in which FIG. 11 (a) shows the state at the fully-returned position, and FIG. 11 (b) shows the state at the clutch meet position. FIG. 5C shows the state at the pull-out position. In these drawings, members that are the same as or equivalent to those described with reference to FIGS. 1 to 8 are given the same reference numerals, and detailed descriptions thereof are omitted as appropriate.
図11(a)〜(c)に示した操作補助装置101の入力部材102は、入力側クラッチワイヤー24の先端部が巻掛けられるプーリを構成するように形成され、図示していないハウジングに支軸103によって回動自在に支持されている。この入力部材102の回動端部であって、入力側クラッチワイヤー24の係合子24aが係合する部位の径方向の外側には、支軸104を介してカムフォロア105が回転自在に取付けられるとともに、第1の実施の形態を採るときと同様に、付勢手段106の一端部が回動自在に取付けられている。この付勢手段106の他端部はハウジングに回動自在に支持されている。この付勢手段106は、図示していないが、第1の実施の形態で示した助勢用圧縮コイルばね34とスプリングホルダー53とによって構成されている。なお、前記入力部材102には、図示してはいないが、逆アシスト力を相殺するための圧縮コイルばね35を接続することができる。
The
この操作補助装置101の出力部材107は、第1の実施の形態で示したものと同様に板状を呈するように形成され、ハウジングに図11において左右方向に移動自在に支持されている。この出力部材107は、一端部に長穴からなるカム溝108が形成され、このカム溝108に前記カムフォロア105が係入されている。すなわち、この出力部材107は、カム溝108とカムフォロア105とからなる連結手段を介して前記入力部材102に連結されている。
The
前記カム溝108とカムフォロア105とからなるカム機構は、第1の実施の形態を採るときと同様に、前記入力部材102の移動量に対する前記出力部材107の移動量の割合がクラッチ操作の途中で変化するように構成されている。さらに、このカム機構においては、入力部材102の移動量に対する出力部材107の移動量は、クラッチ13を切断する行程の操作初期では相対的に少なくなり、操作終期では相対的に多くなるように構成されている。
In the cam mechanism comprising the
したがって、このように操作補助装置101を構成しても第1の実施の形態を採るときと同等の効果を得ることができる。
Therefore, even if the
上述した各実施の形態では本発明に係るクラッチレバー用操作補助装置を自動二輪車に用いる例を示したが、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、他の車両にも用いることができる。 In each of the above-described embodiments, the example in which the clutch lever operation assisting device according to the present invention is used for a motorcycle has been shown. However, the present invention is not limited to such a limitation and can be used for other vehicles. it can.
図1に示すように、前記実施形態に係るクラッチレバー用操作補助装置11は、クラッチ13とクラッチレバー15との間の操作力伝達系(入力側クラッチワイヤー24及び出力側クラッチワイヤー23)に介装され、図2等に示すように、前記クラッチレバー15による操作力を助勢する助勢用圧縮コイルばね34(付勢手段)と、その助勢用圧縮コイルばね34を収容するハウジング36とを備えている。そして、図1に示すように、前記ハウジング36は、入力側クラッチワイヤー24及び出力側クラッチワイヤー23を互いに交差する方向から導入している。図2に示すように、前記助勢用圧縮コイルばね34は、前記操作力伝達系を前記ハウジング36の内部で助勢する。
As shown in FIG. 1, the clutch lever
したがって、図1から明らかなように、クラッチレバー用操作補助装置11は、自動二輪車に対する搭載性に優れている。
Therefore, as is apparent from FIG. 1, the clutch lever
図3及び図4等に示すように、前記クラッチレバー用操作補助装置11は、前記ハウジング36に収容されるとともに、支軸43,44を介して前記ハウジング36に回動自在に支持され、前記入力側クラッチワイヤー24に接続される入力部材31を備えていてもよい。
As shown in FIGS. 3 and 4, the clutch lever
図4(c)等に示すように、前記助勢用圧縮コイルばね34(付勢手段)は、前記入力部材31に連結されていてもよい。
As shown in FIG. 4C and the like, the assisting compression coil spring 34 (biasing means) may be connected to the
図1に示すように、前記入力側クラッチワイヤー24は、車体フレーム20のダウンチューブ19に沿って配置されていてもよい。これにより、クラッチレバー用操作補助装置11の搭載性が向上する。
As shown in FIG. 1, the input side
図11(a)〜(c)に示すように、入力部材102は、入力側クラッチワイヤー24の先端部が巻き掛けられるプーリを構成するように形成されていてもよい。これにより、入力側クラッチワイヤー24を引っ張るために必要となるスペースが小さくなるので、クラッチレバー用操作補助装置101を小型化することができる。
As shown in FIGS. 11A to 11C, the
図11(a)〜(c)に示すように、前記入力部材102のプーリは略扇形に形成されていてもよい。
As shown in FIGS. 11A to 11C, the pulley of the
図9に示すように、出力部材75は、ハウジングに支軸72によって回動自在に支持された入力部材73に対し、支軸74を介して回動自在に支持されている。そのため、出力部材75は、支軸72,74を介してハウジングに回動自在に支持されていることになる。このように、クラッチレバー用操作補助装置71は、前記ハウジングに収容されるとともに、支軸72,74を介して前記ハウジングに回動自在に支持され、前記出力側クラッチワイヤー23に接続される出力部材75を備えていてもよい。
As shown in FIG. 9, the
図1に示すように、出力側クラッチワイヤー23は略水平に延びていてもよい。
As shown in FIG. 1, the output side
クラッチレバー用操作補助装置11は、車体フレーム20のダウンチューブ19にブラケットを介して取り付けられていてもよい。
The clutch lever
クラッチレバー用操作補助装置11は、前記クラッチ13の被操作レバー22(被操作部材)と略同じ高さとなる位置に配設されていてもよい。
The clutch lever
また、図1に示すように、前記実施形態に係るクラッチレバー用操作補助装置11は、入力側クラッチワイヤー24を介してクラッチレバー15に接続されるとともに、出力側クラッチワイヤー23を介してクラッチ13の被操作レバー22(被操作部材)に接続されたクラッチレバー用操作補助装置であって、図2に示すように、前記クラッチレバー15による操作力を助勢する助勢用圧縮コイルばね34(付勢手段)を備え、図1に示すように、前記入力側クラッチワイヤー24と前記出力側クラッチワイヤー23とは、互いに交差する方向に延びているものである。
As shown in FIG. 1, the clutch lever
なお、上述した特許文献1に示されたクラッチレバー用操作補助装置と図12(a)に示したクラッチレバー用操作補助装置1は、クラッチを切断する行程で必要入力荷重が一旦減少した後に増大し、その後、漸次減少するため、操作する者に違和感を与えるという問題があった。これは、一般的な自動二輪車のクラッチは、クラッチレバーを戻しきり位置からクラッチミート位置、およびクラッチミート位置から引ききり位置まで操作するときの操作力が略一定になるからである。
It should be noted that the clutch lever operation assisting device shown in
このような操作上の不具合は、図13に示されたクラッチレバー用操作補助装置6のようにてこの原理を用いることによって解消することはできる。しかし、この構造では、出力ストロークが入力ストロークの約1/2になり、クラッチレバーの操作量を大きくとるにも限界があることから、クラッチを完全に切断することができなくなるおそれがある。
Such operational problems can be eliminated by using this principle as in the clutch lever
前述の実施形態に係るクラッチレバー用操作補助装置は、このような問題を解消するためになされたものでもあり、付勢手段によってクラッチ操作を助勢する構成を採りながら、クラッチ操作時に操作者に違和感を与えることがなく、しかも、クラッチの切断・接続を確実に行えるようにすることを目的とする。 The clutch lever operation assisting device according to the above-described embodiment is also made to solve such a problem, and the operator feels uncomfortable during clutch operation while adopting a configuration in which the clutch operation is assisted by the urging means. It is an object of the present invention to ensure that the clutch can be disconnected and connected.
この目的を達成するため、第1のクラッチレバー用操作補助装置は、クラッチレバー側に接続された入力部材と、この入力部材に連結手段を介して連結されるともにクラッチの被操作部材に接続された出力部材と、前記クラッチレバーによる操作力を助勢する付勢手段とを備えたクラッチレバー用操作補助装置であって、前記連結手段を、前記入力部材の移動量に対する前記出力部材の移動量の割合がクラッチ操作の途中で変化する構成としたものである。 In order to achieve this object, the first operation assisting device for the clutch lever is connected to the input member connected to the clutch lever side, and is connected to the input member via a connecting means and to the operated member of the clutch. A clutch lever operation assisting device comprising: an output member; and an urging means for assisting an operation force by the clutch lever, wherein the connecting means The ratio is changed in the middle of the clutch operation.
これにより、クラッチレバーの操作量に対するクラッチの作動量をクラッチ操作の途中で変えることができる。クラッチレバーを操作するときの操作力は、クラッチの作動量に対応して変化するから、前記操作力を設定するうえで自由度を高くすることができる。 Thereby, the operation amount of the clutch with respect to the operation amount of the clutch lever can be changed during the clutch operation. Since the operating force when operating the clutch lever changes corresponding to the amount of operation of the clutch, the degree of freedom can be increased in setting the operating force.
第2のクラッチレバー用操作補助装置は、第1のクラッチレバー用操作補助装置において、入力部材の移動量に対する出力部材の移動量の割合を、クラッチ切断行程においてクラッチが切断され始める位置付近(クラッチを接続する行程においては、クラッチの接続が終了する位置付近)では相対的に小さくするとともに、クラッチレバーの操作量が最大となる位置付近では、入力部材の移動量に対する出力部材の移動量の割合を相対的に大きくする構成とされているものである。 In the second clutch lever operation assisting device, the ratio of the movement amount of the output member to the movement amount of the input member in the first clutch lever operation assisting device is determined in the vicinity of the position where the clutch starts to be disengaged in the clutch disengagement stroke (clutch In the process of connecting the clutch, the ratio of the movement amount of the output member to the movement amount of the input member is relatively small in the vicinity of the position where the clutch connection ends) and in the vicinity of the position where the operation amount of the clutch lever is maximum. Is configured to be relatively large.
これにより、クラッチ切断行程においてクラッチが切断され始める位置付近では、てこの原理を用いる場合と同様に操作力を小さくすることができるから、このときには、クラッチレバーの操作に対してクラッチの動作が緩やかになる。一方、クラッチレバーの操作量が最大となる位置付近では、クラッチの動作量を相対的に増大させることができる。 As a result, in the vicinity of the position where the clutch starts to be disconnected in the clutch disconnecting process, the operating force can be reduced as in the case of using the lever principle. Therefore, at this time, the operation of the clutch is gentle with respect to the operation of the clutch lever. become. On the other hand, in the vicinity of the position where the operation amount of the clutch lever becomes maximum, the operation amount of the clutch can be relatively increased.
第3のクラッチレバー用操作補助装置は、第2のクラッチレバー用操作補助装置において、出力部材の総移動量が入力部材の総移動量と略等しくなるものである。 The third clutch lever operation assisting device is the same as the second clutch lever operation assisting device, wherein the total movement amount of the output member is substantially equal to the total movement amount of the input member.
これにより、クラッチレバーを戻しきり位置から引ききり位置まで操作したときのクラッチの被操作部材の移動量を、一般的なクラッチ(クラッチレバーがクラッチワイヤーによってクラッチに直接接続されたクラッチ)の被操作部材の移動量と略等しくすることができる。このため、この発明に係るクラッチレバー用操作補助装置は、クラッチレバーがクラッチワイヤーを介してクラッチに接続されている既存のクラッチにそのクラッチの構成を何ら変更することなく装着することができる。 As a result, when the clutch lever is operated from the fully retracted position to the fully retracted position, the amount of movement of the operated member of the clutch is determined by the operation of a general clutch (a clutch in which the clutch lever is directly connected to the clutch by the clutch wire). The amount of movement of the member can be made approximately equal. For this reason, the operation assisting device for a clutch lever according to the present invention can be attached to an existing clutch in which the clutch lever is connected to the clutch via the clutch wire without changing the configuration of the clutch.
第4のクラッチレバー用操作補助装置は、第1ないし第3のうち何れか一つのクラッチレバー用操作補助装置において、クラッチが接続する位置付近で付勢手段の押圧力が0となるものである。 The fourth clutch lever operation assisting device is one of the first to third clutch lever operation assisting devices, in which the pressing force of the urging means becomes zero near the position where the clutch is connected. .
これにより、付勢手段によりクラッチレバーの操作力を助勢する構成を採っているにもかかわらず、付勢手段の押圧力によってクラッチの摩擦板を押圧する力が低減されることはない。 Thereby, although the structure which assists the operation force of a clutch lever by the biasing means is taken, the force which presses the friction plate of a clutch by the pressing force of a biasing means is not reduced.
第5のクラッチレバー用操作補助装置は、第4のクラッチレバー用操作補助装置において、クラッチレバーが戻り側端部に位置している状態で生じる付勢手段のクラッチ接続方向への押圧力を相殺する相殺用ばねを備えているものである。 The fifth clutch lever operation assisting device cancels the pressing force in the clutch engagement direction of the urging means generated in the state in which the clutch lever is located at the return side end in the fourth clutch lever operation assisting device. The counterbalance spring is provided.
これにより、前記相殺用ばねの弾発力によって、いわゆる逆アシスト力を相殺することができる。 Thus, the so-called reverse assist force can be canceled by the elastic force of the canceling spring.
第6のクラッチレバー用操作補助装置は、第5のクラッチレバー用操作補助装置において、相殺用ばねは、クラッチレバーの操作により前記クラッチ接続方向への押圧力が解消された状態でも蓄勢された状態を維持する構成とされているものである。 The sixth clutch lever operation assisting device is the fifth clutch lever operation assisting device. In the fifth clutch lever operation assisting device, the canceling spring is stored even when the pressing force in the clutch connecting direction is canceled by the operation of the clutch lever. It is set as the structure which maintains a state.
これにより、相殺用ばねは、自らの弾発力によって最大伸張時にも両端部の位置が規制されるようになる。 As a result, the positions of both ends of the canceling spring are regulated even when the spring is fully extended by its own elastic force.
以上のように、上記第1のクラッチレバー用操作補助装置によれば、入力部材の移動量に対する出力部材の移動量の割合を変えることによって、操作力を設定するうえで自由度を高くすることができるから、従来の一般的なクラッチの操作感覚に近付くようにクラッチ操作時の操作力を変化させることができる。したがって、付勢手段によってクラッチ操作を助勢する構成を採りながら、操作者に違和感を与えることがないクラッチレバー用操作補助装置を提供することができる。 As described above, according to the first clutch lever operation assisting device, the degree of freedom in setting the operation force is increased by changing the ratio of the movement amount of the output member to the movement amount of the input member. Therefore, the operation force at the time of clutch operation can be changed so as to approach the conventional general clutch operation feeling. Therefore, it is possible to provide an operation assisting device for a clutch lever that does not give an uncomfortable feeling to the operator while adopting a configuration that assists the clutch operation by the urging means.
上記第2のクラッチレバー用操作補助装置によれば、クラッチ切断操作においてクラッチが切断され始める位置付近では、てこの原理を用いる場合と同様に操作力を小さくすることができるとともに、クラッチレバーの操作に対してクラッチの動作が緩やかになる。このため、このときには、クラッチの切断・接続を軽くかつ円滑に行うことができるようになる。また、クラッチレバーの操作量が最大となる位置付近では、クラッチの動作量が相対的に多くなるから、クラッチのストローク不足を解消することができ、クラッチを完全に切断状態とすることができる。 According to the second clutch lever operation assisting device, in the vicinity of the position where the clutch starts to be disconnected in the clutch disengagement operation, the operation force can be reduced as in the case of using the lever principle, and the operation of the clutch lever is performed. In contrast, the operation of the clutch becomes gentle. Therefore, at this time, the clutch can be disconnected and connected lightly and smoothly. Further, in the vicinity of the position where the operation amount of the clutch lever becomes maximum, the operation amount of the clutch becomes relatively large, so that the shortage of the clutch stroke can be solved and the clutch can be completely disconnected.
上記第3のクラッチレバー用操作補助装置によれば、クラッチレバーがクラッチワイヤーを介してクラッチに接続された既存のクラッチに、このクラッチの構成を何ら変更することなく装着することができるから、コストダウンを図りながら、クラッチの操作性を向上させることができる。 According to the third clutch lever operation assisting device, the clutch lever can be mounted on an existing clutch connected to the clutch via the clutch wire without changing the configuration of the clutch. The clutch operability can be improved while downing.
上記第4のクラッチレバー用操作補助装置によれば、付勢手段によってクラッチレバーの操作力を助勢する構成を採っているにもかかわらず、付勢手段の押圧力によってクラッチの摩擦板を押圧する力が低減されることはないから、クラッチの伝達トルクが低減されることを阻止することができる。 According to the fourth clutch lever operation assisting device, the clutch friction plate is pressed by the pressing force of the urging means, even though the urging means assists the operation force of the clutch lever. Since the force is not reduced, it is possible to prevent the clutch transmission torque from being reduced.
上記第5のクラッチレバー用操作補助装置によれば、相殺用ばねによって、付勢手段を設けることにより生じるいわゆる逆アシスト力を相殺することができるから、クラッチ操作をより一層容易に行うことができる。 According to the fifth clutch lever operation assisting device, the so-called reverse assist force generated by providing the biasing means can be canceled by the canceling spring, so that the clutch operation can be performed more easily. .
上記第6のクラッチレバー用操作補助装置によれば、相殺用ばねは、自らの弾発力によって最大伸張時にも両端部の位置が規制されるから、振動により他の部材と接触することによって騒音を発生することを阻止することができる。 According to the sixth clutch lever operation assisting device, since the position of both ends of the canceling spring is regulated by its own elastic force even at the maximum extension, the noise is caused by contact with other members by vibration. Can be prevented.
11,71,81,101…操作補助装置、13…クラッチ、15…クラッチレバー、22…被操作レバー、23…出力側クラッチワイヤー、24…入力側クラッチワイヤー、31,73,82,102…入力部材、32,75,89,107…出力部材、33…カム機構、34…助勢用圧縮コイルばね、35…逆アシスト力相殺用圧縮コイルばね、37,84…第1のレバー、38,86…第2のレバー、51,90,108…カム溝、52,88,105…カムフォロア、74…連結用ピン、85…リンク、106…付勢手段。
DESCRIPTION OF
Claims (11)
前記ハウジングは、前記操作力伝達系を互いに交差する方向から導入し、
前記付勢手段は、前記操作力伝達系を前記ハウジングの内部で助勢する、クラッチレバー用操作補助装置。 An operation assisting device for a clutch lever, which is interposed in an operating force transmission system between a clutch and a clutch lever, and includes an urging means for assisting an operation force by the clutch lever, and a housing for accommodating the urging means. There,
The housing introduces the operating force transmission system from a direction crossing each other,
The biasing means is a clutch lever operation assisting device that assists the operation force transmission system inside the housing.
前記ハウジングに収容されるとともに、支軸を介して前記ハウジングに回動自在に支持され、前記入力側クラッチワイヤーに接続される入力部材を備えている、請求項1に記載のクラッチレバー用操作補助装置。 The operating force transmission system has an input side clutch wire connected to the clutch lever,
2. The clutch lever operation assist according to claim 1, further comprising: an input member that is housed in the housing, is rotatably supported by the housing via a support shaft, and is connected to the input-side clutch wire. apparatus.
前記ハウジングに収容されるとともに、支軸を介して前記ハウジングに回動自在に支持され、前記出力側クラッチワイヤーに接続される出力部材を備えている、請求項1に記載のクラッチレバー用操作補助装置。 The operating force transmission system has an output side clutch wire connected to the clutch,
2. The clutch lever operation assist according to claim 1, further comprising: an output member that is housed in the housing, is rotatably supported by the housing via a support shaft, and is connected to the output-side clutch wire. apparatus.
前記クラッチレバーによる操作力を助勢する付勢手段を備え、
前記入力側クラッチワイヤーと前記出力側クラッチワイヤーとは、互いに交差する方向に延びている、クラッチレバー用操作補助装置。
A clutch lever operation assisting device connected to the clutch lever via the input side clutch wire and connected to the operated member of the clutch via the output side clutch wire,
Urging means for assisting the operating force by the clutch lever,
The clutch lever operation assisting device, wherein the input side clutch wire and the output side clutch wire extend in directions intersecting each other.
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