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JP2005320474A - 積層用保護シートおよびその使用方法、積層体 - Google Patents

積層用保護シートおよびその使用方法、積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】打ち抜き済みの粘着ラベルや疑似接着シートにインクジェットプリンターやレーザープリンターで印刷後、ラベルやシートの印刷面の上から貼りつけるだけで、印刷面に透明なオーバーラミ層を簡便に作ることができ、ラベルやシートに耐水性や耐候性、耐擦傷性を付与し、更に改めて打ち抜きや切り取りを行わなくとも、簡便にオーバーラミ付き粘着ラベルを提供すること。
【解決手段】保護シート1/脆弱な樹脂層2/粘着剤層3/剥離シート4からなるオーバーラミ用粘着シートの剥離シート4を剥がし、印刷された打ち抜き済みの粘着ラベルや疑似接着シートの上に貼りつけ、更に保護シートを剥がすことで、打ち抜いた形状通りのオーバーラミ付きラベルやシートを簡便に作ることができる。

【選択図】 図1

Description

本発明は積層用保護シートに関し、特に、打ち抜き加工された紙やフィルム等のラベル、又は疑似接着シートに、インクジェット方式やレーザー方式等で印字後、積層用保護シートをラベルの印刷面に貼り合わせるだけでフィルム状の保護層を簡便に形成でき、耐水性、耐候性が付与される。さらに小紙片を剥がす際、カッターなどで切れ目を入れる必要がなく、樹脂層の上から小紙片の打ち抜き形状通りにきれいに剥がすことが出来る積層用保護シートに関するものである。
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を飛翔させて紙やフィルム等の被記録材に付着させ、画像や文字等の印刷を行うものであるが、多色化が容易であり、印刷パターンの融通性が大きく、現像−定着等の後処理が不要である等の特徴があり、文字や各種図形及びカラー画像等の印刷装置として産業や家庭用に急速に普及している。更に、多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による印刷やカラー写真方式による印画に比較しても、遜色のない印刷を得ることが可能である。又、作成部数が少なくて済む用途に於いては、簡便に高画質の印刷物を作ることが出来ることから広く応用されつつある。
一般に、このようなインクジェット記録方式は、比較的安価な装置で高画質画像が得られ、保守が容易であること、騒音の発生がないこと等の利点があり、パーソナルコンピューターの端末機、ファクシミリ、計測用記録計プリンター、ラベル印字機、乗車券等自動販売機等の分野に幅広く利用されている。
更に、用途の多様化に伴いインクジェットプリンター対応の粘着ラベルや疑似接着シートが開発され、宛名用や装飾用等のラベル、名刺等を簡便に作成が出来るようになり普及している。しかしながら、従来のこのような目的に対応したインクジェット記録用ラベルや疑似接着シートに印刷されたものは、耐水性に劣り、屋外での使用や水がかかる場所での使用に耐えないという問題があった。また、インクジェット用インキの耐候性についても満足できるものではないのが現状である。
一方、レーザー方式の多色カラープリンターも開発され、広く一般に普及している。レーザー方式の場合、印刷の耐水性は、インクジェット方式に比べ優れるが、紙ラベルの場合は耐水性が不足しており、印刷の耐擦傷性も十分でない。
これを解決するため、多量の印刷を行うラベル印刷業者においては、ラベル原反に印刷した後、印刷されたインキ面の上に、ポリエステルフィルムやポリプロピレンフィルムを支持体とするオーバーラミ用粘着フィルム(保護層用粘着フィルム)を貼り、その後ラベル形状に打ち抜くことの出来る専用ラベル印刷機を持ち、オーバーラミ層付きの打ち抜きラベルを作ることで、耐水性や耐候性、汚れ防止、耐擦傷性を付与することが行われている。
また、一般のユーザーにおいては、インクジェットプリンターやレーザープリンターの進歩により、打ち抜き加工されたラベル、例えば、A4版ラベルを使って高精細な印刷ラベルを作ることが可能となった。しかし、このラベルに耐水性や耐候性、耐擦傷性を付与するためにオーバーラミを行うには、ラベル印刷後、保護用のフィルム粘着シートを印刷面の上から貼ることが行われるが、打ち抜いたラベルが連続化し打ち抜き形状通りに剥がせないため、カッターやはさみで切り取ってラベルにする必要があり、作業が煩雑で手間がかかるばかりか、ラベル周辺を円弧状にきれいに切ることは困難で見栄えの良いラベルが出来ないのが現状である。
また、特開平9−67550(特許文献1)には、支持体、50℃以上のガラス転移温度を有する重量平均分子量30万以上の(メタ)アクリレート系(共)重合体を主成分とする非粘着性透明樹脂層、接着層及び剥離材が積層されたフィルムが提案されている。この発明は、印刷面の耐傷性,汚染防止,耐候性の向上を目的としたものであるが、非粘着性透明樹脂層が強靱であるため打ち抜き加工されたラベルの上から貼った場合、従来のオーバーラミ用粘着フィルムを貼った場合と同じく、ラベルが連続してしまい、打ち抜き形状通りに剥がせないという問題があった。
特開平9−67550号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、打ち抜き加工された小紙片のラベルや擬似接着シート(以後、ラベル等ともいう。)に、インクジェットプリンターやレーザープリンター等で印刷後、小紙片のラベルや擬似接着シートの上から貼りつけるだけで、ラベル等の印刷面に透明な保護層を簡便に作ることができ、ラベル等に耐水性や耐候性を付与し、さらに改めて打ち抜き加工や切り取り作業を行わなくとも、簡便にオーバーラミ付きのラベル等を提供することを目的とする。
本発明は、打ち抜き加工されたラベル等の印刷面に貼ることで表面を保護することができる積層用保護シートであって、該保護シートがフィルム基材、耐水性のある透明で脆弱な樹脂層、透明な粘着剤層が積層されている積層用保護シートと、該積層用保護シートが印刷された打ち抜き加工されたラベル等の上に貼りつけた後、ラベル部位以外である最上部のフィルム基材を剥がすことで、打ち抜き加工されたラベル等の印刷面に透明な保護層を簡便に作ることができ、耐水性や耐候性を付与できる。さらに、樹脂層上から改めて打ち抜かなくても、打ち抜いた形状通りに剥がすことが出来る脆弱な樹脂層をもつ積層用保護シート及び積層体である。
本発明者は、この目的を達成するため鋭意検討した結果、保護層に脆弱で透明な樹脂層を用い、これに糊切れ性が良く、透明な粘着剤層を設けたものを、打ち抜き加工されたラベル等の上に粘着剤層を介して貼った後、打ち抜き加工されたラベル等を台紙から剥がす際、脆弱な樹脂層が打ち抜いたラベルと同形状に裂けることから、簡便にオーバーラミ付きのラベルができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
(1) フィルム基材、樹脂層および粘着剤層を積層してなる積層用保護シートにおいて、該樹脂層が、ガラス転移温度20℃以上、且つ成膜性の低い樹脂を主成分として含有する積層用保護シート。
(2) 前記樹脂層が、フィルム基材上に溶剤または水の溶液状態、及び熱による溶融状態のいずれかで塗工し、乾燥することにより形成された樹脂層である上記(1)記載の積層用保護シート。
(3) 前記フィルム基材が、高分子フィルムであり、該表面がマット処理されており、該表面上に樹脂層を形成することにより積層用保護シートの表面がマット状になる上記(1)又は(2)のいずれか一項に記載の積層用保護シート。
(4) ラベル、又は印刷用基材層と支持用基材層との間に中間層として1層以上の熱可塑性樹脂を挟持して、一体的に積層接着してなる積層シートであって、前記ラベル又は印刷用基材層に所定の小紙片を輪郭つける切り込みを形成した面上に、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の積層用保護シートの粘着剤層を介して樹脂層を積層する積層体。
(5) 前記ラベル又は印刷用基材層に所定の小紙片を輪郭つける切り込みを形成した面上に、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の積層用保護シートを積層し、フィルム基材のみを剥離させて、前記小紙片上に粘着剤層を介して樹脂層を形成し、さらに樹脂層上から小紙片を輪郭つける切り込みを設けることなく、輪郭に応じて小紙片を剥がすことができる積層用保護シートの使用方法。
本発明に係る積層用保護シートを、インクジェット方式やレーザー方式等で印刷した打ち抜き加工されたラベル等に貼ることで、耐水性や耐候性を付与でき、さらにカッターやはさみ等を使わなくともラベルを打ち抜いた輪郭通りの形状に前記保護シートを剥がすことが出来る。
一例として、図1に本発明の積層用保護シートの断面構造を模式的に示す。
本発明の積層用保護シートは、剥離性のあるフィルム基材1、耐水性のある透明で脆弱な樹脂層2、透明な粘着剤層3が積層されている。また、高分子フィルム又は紙からなる基材上に剥離剤層が形成されてなる剥離シート4が剥離剤層を介して粘着剤層に積層されていてもよく、剥離シート4を剥がしてインクジェットプリンターやレーザープリンター等で印刷した打ち抜き加工されたラベル等の印刷面上に貼り、その後、高分子フィルム1を剥がすことで、印刷したラベル等に耐水性や耐候性を付与し、打ち抜き加工されたラベル等を台紙から剥がす際は、打ち抜いたラベルの形状の輪郭通りに積層用保護シートの樹脂層が裂けるので、見栄えの良い積層体を提供することができる。
本発明で用いるフィルム基材1は、脆弱な樹脂層2を形成する際の工程シートであるだけでなく、保護シートに加工する際の脆弱な樹脂層2のサポートの役割、及び打ち抜き加工されたラベル等に貼る時のサポートの役割を担う。フィルム基材1としては、例えば、高分子フィルムや紙等が使用できる。
高分子フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、アセテートフィルム、合成紙等、及びそれらの複合フィルムを用いることができるが、これらに限定されない。また、紙としては、上質紙、グラシン紙、パーチメント紙、トレースペーパー等、及びポリエチレンや樹脂層で目止めした紙製セパレーターが使えるが、これに限定されない。この中でも、ポリプロピレンフィルムやポリエステルフィルムが、透明性や積層用保護シートを貼る際の使い勝手が良いこと、樹脂層2を形成する際の耐熱性の面から好適に用いられる。
また、フィルムや紙の厚さとしては、5〜500μmを用いることが出来るが、コストや取り扱いの面で25〜200μmの厚さのものが好適に用いられる。また、フィルム基材1を脆弱な樹脂層2から適度な剥離力で剥がすことができるためには、脆弱な樹脂層2を形成する面には、使用する樹脂の剥離性に合わせて適度な剥離性を付与することが好ましい。さらに、シリコーンや非シリコーン系の剥離剤層やコロナ処理を行い、もう一方の面に使用方法等を印刷するための印刷インキ受理層を設けても良い。さらにまた、必要により脆弱な樹脂層を形成する面を粗面化することもできる。このような粗面化は、サンドマット処理、ケミカルマット処理、表面エンボス加工処理により作ることができ、フィルム基材を粗面化することで、形成する脆弱な樹脂層の表面に粗面状態が転写されて、脆弱な保護層の表面光沢及びギラツキ感を抑制することが出来る。
本発明に用いる樹脂層2を形成する材料としては、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ(メタ)アクリル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、セラック樹脂等のガラス転移温度が20℃以上の樹脂で成膜性の低い樹脂が好適に用いられる。ガラス転移温度が20℃より低い場合は、樹脂層がゴム状となり皮膜強度が高くなり、フィルムをオーバーラミした時のようにラベルが連続してしまい、打ち抜いた通りに剥がすことが出来なくなる。
また、脆弱な樹脂層2には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤を配合しても良い。酸化防止剤としては、フェノール系化合物、チオエーテル系化合物、フォスファイト系化合物等が挙げられ、これらを単独又は複数併用して用いることが出来る。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、アリルエステル系化合物が挙げられる。また、光安定剤としては、ヒンダードアミン系が挙げられる。このような、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤のような配合剤は、脆弱な樹脂層を形成する樹脂に対し、5質量%以下、好ましくは0.1〜1質量%の割合で配合される。
脆弱な樹脂層2の厚さは、通常1〜50μm、樹脂層の耐久性や裂け易さの面で5〜20μmが好ましい。樹脂層を形成する方法としては、前記フィルム基材1の上に、樹脂を有機溶剤に溶解するか、又は水にエマルジョンの状態で分散するか、又はホットメルトとして熱で溶融して塗工液とし、該塗工液をフィルム基材上に塗工することで形成することができる。
塗工方式としては、従来公知の方法が使用できる。例えば、メイヤバーコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、コンマコーター等のロールコーター、押し出し式のダイコーター、リップコーター、カーテンコーター、Tダイス等の各種塗布装置を用いることができるが、これに限定されない。
本発明に用いる粘着剤層3には、透明なアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤を用いることができるが、耐候性や透明性の面でアクリル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤は、通常は(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーと、これに共重合可能な他のモノマーを共重合させることにより、製造することができる。この粘着剤のガラス転移温度は、通常−20℃以下であることが必要であり、被着体である印刷したラベルへの接着性の観点より、ガラス転移温度は−65〜−30℃の範囲内にあることが好ましい。また、透明性や接着性を損なわない範囲で粘着付与剤樹脂を40質量%以下、好ましくは20質量%以下配合することもできる。
また、(メタ)アクリル共重合体粘着剤に配合できる粘着付与剤樹脂としては、ロジン、重合ロジン、不均化ロジンおよびその誘導体、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール、ロジンフェノールなどのフェノール変性樹脂、アルキルフェノール樹脂、クマロン−インデン樹脂、キシレン樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、脂環族炭化水素樹脂、芳香族炭化水素樹脂及びその水添物、スチレン系樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重合体等が上げられ、軟化点が150℃以下、好ましくは50℃〜140℃のものが適用できる。
さらに、粘着剤層3には、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を配合することもできる。酸化防止剤としては、フェノール系化合物、チオエーテル系化合物、フォスファイト系化合物等が挙げられ、これらを単独又は複数併用して用いることができる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、アリルエステル系化合物が挙げられる。また、光安定剤としては、ヒンダードアミン系が挙げられる。このような、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤のような配合剤は、粘着剤中に5質量%以下、好ましくは0.1〜1質量%の割合で配合することができる。
更に、粘着剤層3には、イソシアネート系、エポキシ系、カルボジイミド系、金属キレート系の架橋剤を配合することができる。架橋剤を配合することにより、保護シートの側面からの粘着剤のはみ出しや糊切れ性を改善することができることより、通常は20質量%以下、好ましくは1〜10質量%の割合で配合することが出来る。
粘着剤層3の厚さは、被着体である印刷済みラベルから剥がれないような厚さと被着体のラベルの凹凸を埋める厚さがあれば良く、通常は5〜100μm、好ましくは8〜25μmであり、通常は剥離シート4上に乾燥機を備えたリバースロールコーター、グラビアロールコーター、コンマコーター等のロールコーター、押し出し式のダイコーター、リップコーター、カーテンコーター等の各種塗布装置により塗布乾燥し、保護シート1上に形成された脆弱樹脂層2と貼り合わせ、脆弱樹脂層2に転写することで、本発明の積層用保護シートが得られる。
本発明の積層用保護シートにおいて、剥離シート4は特に限定されるものではなく、粘着剤層3が保管時に他の部材と貼着したり、汚れたりしないよう保護するものであり、フィルム、紙等の剥離シート基材上に、シリコーン等の剥離剤層が形成されているものが用いられる。また、剥離シートを使用しない場合は、フィルム基材の粘着剤層と反対面に剥離剤層を形成し、ロール状に巻き取るテープの形態が考えられる。
擬似接着シートに用いる熱可塑性樹脂としては、従来公知のものが用いられる。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリエステル樹脂等が挙げられる。中でも、加工性の点でポリエチレン樹脂が好ましく用いられる。
また、ラベルとは、従来から知られた構成のものが挙げられる。
(実施例1)
フィルム基材1として、樹脂層を形成する面にコロナ処理を施した厚さ60μmのポリプロピレンフィルム(商品名:「PY−102」、王子製紙社製)、及び脆弱な樹脂層2を形成するのに、ポリエステル樹脂エマルジョン溶液(商品名:「バイロナールMD1245」、分子量8,000,ガラス転移温度77℃、東洋紡績社製)を用意した。
このエマルジョン溶液を、コロナ処理を行った厚さ50μmのポリプロピレンフィルム上に乾燥厚さ10μmになるように塗布し、乾燥して、フィルム基材1上に脆弱な樹脂層2が形成された積層シート(a)を作製した。
これとは別に、シリコーンが塗布された剥離紙4(商品名:YA10、王子タック社製)、及び粘着剤層3を形成するため、溶剤系アクリル粘着剤(商品名:「OPL−10」、サイデン化学社製)を準備し、粘着剤を乾燥厚さ15μmとなるように、剥離シート4上に塗布し、乾燥して、剥離シート4上に粘着剤層3が形成された積層シート(b)を作製した。
上述のように作製した積層シート(a)と積層シート(b)とを、積層シート(a)の脆弱な樹脂層2と積層シート(b)の粘着剤層3とが対向するように圧着することで、本発明のフィルム基材1/脆弱な樹脂層2/粘着剤層3/剥離シート4からなる積層用保護シートを得た。
(実施例2)
フィルム基材1として、厚さ50μmの発泡ポリエステルフィルム(商品名:「クリスパーK1212」、東洋紡績社製)にシリコーン系剥離剤(商品名:「SD7320」、東レダウコーニングシリコーン社製)を設けたもの、及び脆弱な樹脂層2形成する樹脂(商品名:「ハイテックE−4A」、軟化点138℃のポリエチレンワックスエマルジョン、東邦化学工業社製)を用意した。
この溶液を、剥離剤層を設けた厚さ50μmの発泡ポリエステルフィルムの剥離剤層面上に乾燥厚さ10μmとなるように、塗布し、乾燥して、フィルム基材となる発泡ポリエステルフィルム上に脆弱な樹脂層が形成された積層シート(a)を作製した。
この積層シート(a)と実施例1と同様に作製した積層シート(b)とを、積層シート(a)の脆弱な樹脂層2と積層シート(b)の粘着剤層3とが対向するように圧着することで、本発明のフィルム基材1/脆弱な樹脂層2/粘着剤層3/剥離シート4からなる積層用保護シートを得た。
(実施例3)
脆弱な樹脂層2を形成する樹脂(商品名:「サイビノールEK−103」、ガラス転移温度55℃のアクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学社製)を使った以外は、実施例1と同様にして積層シート(a)を形成し、実施例1の積層シート(b)とを対向するように貼り合わせて、本発明のフィルム基材1/脆弱な樹脂層2/粘着剤層3/剥離シート4からなる積層用保護シートを得た。
(比較例1)
積層シート(a)が脆弱な樹脂層を形成していないポリプロピレンフィルム(商品名:「PY−102」、王子製紙社製)単体である以外は、実施例1と同様にして、粘着剤層と剥離シートの積層シート(b)を対向するように貼り合わせたもので、ポリプロピンフィルムシート/粘着剤/剥離シートからなる積層用保護シートを得た。
(比較例2)
樹脂層を形成するのに、アクリル系樹脂(商品名:「サイビノールEK−107」、ガラス転移温度10℃、サイデン化学社製)を用意した。
この溶液を、樹脂層を形成する面にコロナ処理を施した厚さ60μmのポリプロピレンフィルム(商品名:「PY−102」、王子製紙社製)上に、乾燥厚さ10μmになるように塗布し、乾燥して、フィルム基材となるポリプロピレンフィルム上に樹脂層が形成された積層シート(a)を作製した。
これとは別にシリコーンが塗布された剥離紙(商品名:「YA10」、王子タック社製)上に、溶剤系アクリル粘着剤(商品名:「OPL−10」、サイデン化学社製)を乾燥厚さ15μmとなるように、塗布し、乾燥して剥離シート上に粘着剤層が形成された積層シート(b)を作製した。
上述のように作製した積層シート(a)と積層シート(b)とを、積層シート(a)の樹脂層と積層シート(b)の粘着剤層とが対向するように圧着することで、フィルム基材/樹脂層/粘着剤層/剥離シートからなる積層用保護シートを得た。
(比較例3)
積層保護シートを貼らないインクジェット用ラベルを作製した。
[品質評価]
市販の打ち抜き加工を施したインクジェット用ラベル(商品名:インクジェットプリンターラベル「品番28915(A4版12面標準紙ラベル)、エーワン社製」に、インクジェットプリンター(キャノン社製Pixsus850i)で画像を印刷し、実施例及び比較例の積層用保護シートの剥離シート4を剥がして印刷したラベルに貼りつけた。尚、比較例3については、積層用保護シートを貼らない状態で評価した。
さらに、実施例1〜3、及び比較例2においては、ラベルに積層用保護シートを貼った後、フィルム基材1を剥がし、樹脂層2を露出させて評価を行った。結果を表1に示す。
(耐水性)
積層用保護シートを貼り、フィルム基材1を剥がした樹脂層の上に、水滴を1mlたらし、1分後の印刷の滲みを目視で判定した。
○:印刷の滲み無し。
×:印刷の滲み有り。
(耐候性)
アイグラフィック社製「超促進耐候性試験機SUV−W11」を用い、UV照射強度73mW/cm2、ブラックパネル温度60℃で6時間の照射を実施し、黒色部分の色濃度をマクベス色濃度計RD914で測定し、色濃度の残存率(%)(=照射後の色濃度/照射前の色濃度)を目視で評価した。
×:明らかに判断できる80%以下。
○:目視では判断しにくい80%以上。
(打ち抜きラベルの剥がし性)
積層用保護シートを貼り、フィルム基材1を剥がした樹脂層の上から、印刷した小紙片が台紙(剥離紙)より、手で剥がし、打ち抜きラベルの輪郭通りに剥がせるかどうかを判定した。
○:打ち抜きラベルの輪郭通りに手で剥がすことが可能であった。
×:打ち抜きラベルの輪郭通りに手で剥がすことは不可能であった。
Figure 2005320474
本発明の積層用保護シートをインクジェット印刷ラベルに貼り付けることにより、インクジェット印刷ラベルの欠点である耐水性,耐候性を簡単に付与することができ、従来のインクジェットラベルでは使うことの出来なかった、弁当箱や傘などの名前シール,飲料瓶、飲料缶等のラベル、屋外ポスター等、インクジェットラベルの用途を大幅に拡大することが出来る。
本発明による積層用保護シートの断面図である。 本発明の積層用保護シートを打ち抜き加工されたラベル上に貼り、フィルム基材をはぎ取っている図である。
符号の説明
1 フィルム基材、2 脆弱な樹脂層、3 粘着剤層、4 剥離シート、5 剥離剤層、6 ラベル、10 積層用保護シート

Claims (5)

  1. フィルム基材、樹脂層および粘着剤層を積層してなる積層用保護シートにおいて、該樹脂層が、ガラス転移温度20℃以上、且つ成膜性の低い樹脂を主成分として含有することを特徴とする積層用保護シート。
  2. 前記樹脂層が、フィルム基材上に溶剤または水の溶液状態、及び熱による溶融状態のいずれかで塗工し、乾燥することにより形成された樹脂層である請求項1記載の積層用保護シート。
  3. 前記フィルム基材が、高分子フィルムであり、該表面がマット処理されており、該表面上に樹脂層を形成することにより積層用保護シートの表面がマット状になる請求項1又は2のいずれか一項に記載の積層用保護シート。
  4. ラベル、又は印刷用基材層と支持用基材層との間に中間層として1層以上の熱可塑性樹脂層を挟持して、一体的に積層接着してなる積層シートであって、前記ラベル又は印刷用基材層に所定の小紙片を輪郭つける切り込みを形成した面上に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層用保護シートの粘着剤層を介して樹脂層を積層することを特徴とする積層体。
  5. 前記ラベル又は印刷用基材層に所定の小紙片を輪郭つける切り込みを形成した面上に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層用保護シートを積層し、フィルム基材のみを剥離させて、前記小紙片上に粘着剤層を介して樹脂層を形成し、さらに樹脂層上から小紙片を輪郭つける切り込みを設けることなく、輪郭に応じて小紙片を剥がすことができる積層用保護シートの使用方法。
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