JP2005316945A - セキュリティシステムおよびセキュリティ保護方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 来訪者の個人情報を来訪目的及び行動予定と関連付けて登録するデータベース手段と、来訪者が本人であることを認証して来訪者の管理符号を来訪者にマーキングし、個人情報などと関連付けてデータベース手段に提供する来訪者特定手段と、マーキングした管理符号を許可エリア及び防護エリアの各ゲートにおいて検出したときに、管理符号をデータベース手段に照会して来訪者による進入、退出の可否を判定し、その判定結果を個人情報などと関連付けてデータベース手段に提供する行動追跡手段と、データベース手段の登録内容及び設定内容により来訪者に許可エリアへの案内及び防護エリアについての警告を、また管理者に来訪者ごとに各エリアの入出履歴及び前記判定結果を模式的に表示する案内監視手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
(1)施設内では、一般に、来訪者があちこちを移動して回るので、必ずしも、常時、警備員が付き添うようなことはできず、来訪者の移動先で、当該施設の所属員が、ときには初対面の来訪者について、セキュリティ保護に配慮しなければならなかった。
(2)また、施設内には、多様な来訪先があって、来訪者ごとに来訪目的に合わせて選ぶこととなり、一様なセキュリティの保護にはならなかった。
来訪者に関する来訪者情報を来訪目的および行動予定とともに登録し、これに実際の行動状況を逐次に登録して関連付けていくデータベース手段と、
このデータベース手段に来訪者を照会することにより、当該来訪者が本人であることを認証するとともに、来訪者のための管理符号を当該来訪者にマーキングし、かつ、その個人情報などと関連付けて前記データベース手段に提供する来訪者特定手段と、
この来訪者特定手段によりマーキングした管理符号を許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて検出したときに、当該管理符号を前記データベース手段に照会して来訪者による進入、退出の可否を判定し、その判定結果を個人情報などと関連付けてデータベース手段に提供する行動追跡手段と、
前記データベース手段における登録内容および設定内容により、来訪者には、その許可エリアへの案内および防護エリアについての警告を、また、管理者には、来訪者ごとに各エリアの入出履歴および行動監視手段の判定結果を、それぞれ模式的に表示する案内監視手段とを有していることを特徴とする。
来訪者に関する来訪者情報を来訪目的および行動予定とともに登録し、これに実際の行動状況を逐次に登録して関連付けていくデータベースステップと、
このデータベースステップにおいて来訪者を照会することにより、当該来訪者が本人であることを認証するとともに、来訪者のための管理符号を当該来訪者にマーキングし、かつ、その個人情報などと関連付けて前記データベースステップに提供する来訪者特定ステップと、
この来訪者特定ステップにおいてマーキングした管理符号を許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて検出したときに、当該管理符号を前記データベースステップに照会して来訪者による進入、退出の可否を判定し、その判定結果を個人情報などと関連付けてデータベースステップに提供する行動追跡ステップと、
前記データベースステップにおける登録内容および設定内容により、来訪者には、その許可エリアへの案内および防護エリアについての警告を、また、管理者には、来訪者ごとに各エリアの入出履歴および行動監視ステップにおける判定結果を、それぞれ模式的に表示する案内監視ステップとを有していることを特徴とする。
図1乃至図3は、本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムの概略構成例を説明するための図であって、図1は、通信ネットワークにおける構成を示し、図2は、関連機器の配置位置を示し、図3は、データベースの構成を示している。
本システムは、高度なセキュリティが必要になる各種コンピュータシステムのためのデータセンター(施設)に備えたものであって、図1に示すように、このセンターのローカルエリアネットワーク(LAN)上に、来館者(来訪者)の個人情報など(来訪者情報)を蓄積したデータベースサーバ(データベース手段)1と、来館者を認証して管理符号を付与する来館者特定サーバ(来訪者特定手段)2と、来館者の行動を記録する行動追跡サーバ(行動追跡手段)3と、来館者には訪問先を案内し、その訪問先を警備員(管理者)に表示する案内監視サーバ(案内監視手段)4と、データセンター内の各フロアーおよび管理室などに設けられた監視用および案内用の各モニター(案内監視手段)9aまたは9bとを有することにより構成されている。このようなLANに代えて、たとえば、当該会社のエクストラネット、イントラネットその他の電気通信回線によって、施設の業種および作業量に適した配置または規模に構成してもよい。
この画面90は、データセンターにおける来館者用の出入口、訪問先となる室(Room A〜G)、各所の監視カメラ91、各所のバーコードリーダー92・・・、各室の入退出センサー93・・・、来館者の移動経路94・・・を警備員などが全体的に監視できるように表示しており、館内に配置した関連機器の全体構成を俯瞰的に理解できるものである。このような画面であれば、来館者ごとにデータベースサーバ1を参照して個別化しても、あるいは複数の来館者からなるツアーグループごとに、または複数の来館者について、各々の複合画面として形成してもよい。各所、各機器、各経路は、これらを来館者が通過するとともに、たとえば、該当部分を色付け、太字、点滅などにより強調表示でき、また、各経路を順に追加表示することができる。これらの監視用および案内用モニター9a、9bは、たとえば、画面各部をポイントすることにより、各種の指示が入力されるタッチパネルを用いたものである。以下、一例としてタッチパネルによる場合を説明する。
この来館者マスター10は、来館一件ごとにユニークな検索符号(ID)11と、来館者の氏名、パスワードなどを登録した個人情報12と、データセンターへの入退館時刻、館内各室への入室時刻、退室時刻(入退室時刻)を逐次に記録した面会履歴情報13とを有している。検索符号11は、来館者に付与されるバーコートと関連付けられる。個人情報12は、来館者について、氏名、パスワード、性別、電子メールアドレスなどの連絡先、会社名などの所属データ、来館時の車両ナンバー、面会予定の館員データ(氏名、所属、連絡先を含む)などの来館目的、予約した来館日時や滞在期間などからなる。氏名、パスワード、館員データは、データセンターの警備員が口頭などで来館者に確認可能な可視表示を含んでいる。面会履歴情報13は、入退館時刻、途中入退館時刻(日付を含む。)、面会終了後の時間ずれの有無、および必要に応じて再登録時刻など逐次に記録した時刻データと、来館者の退館、途中退館および再登録を面会者が承認済であることを示す面会者承認(承認時刻を含む。)と、預かった手荷物、許可した搬出物、各荷物の預かり時刻、返却および持出時刻からなる荷物情報(受取証、手荷物の保管場所を含む。)と、許可エリアの室番号を示す入室許可と、これらの室番号ごとに逐次に記録した入室時刻などとを有している。なお、バーコードを所定の面会票(入館証)に表示するが、ICチップなど(半導体素子)を面会票に埋め込んで、それぞれ読み取らせることもでき、さらに、監視カメラシステムによる画像認識により、各該当箇所で本人識別を行なわせてもよい。
前準備として、データセンターに所属する勤務者が、あらかじめ電話連絡などにより、来館者と行動予定などを設定しておく。このためには、勤務者が、業務組織上の上長により届出書による承認の手続をとってから、来館者の個人情報11を来訪目的および行動予定と関連付けた来館者マスター10を手続上で編成し、これをデータベース1に登録する(ステップST11)。以後、この来館者マスター10に、当日の行動状況として面会履歴情報12が逐次に登録される。個人情報11には、来館者を確認するためのパスワードなどが含まれる。また、このパスワードに代えて、個体識別情報(写真、体毛、唾液、爪、DNAなど)の事前登録、高速検診の鑑定により、本人確認のための認証上の確度を高めることができ、その場合には、正門受付において検診サンプルを採取し、来館者が玄関に移動するまでに鑑定し、かつ個人情報の保護の観点から、退館時に当該サンプルを本人に返却するか、または本人の目前で廃棄する。鑑定データは、再来訪時の検診負担の軽減ために所定期間、たとえば半年間だけ保管する。
正門受付(夜間は館内の玄関受付)の監視用タッチパネル9aにおいて、警備員が、図6(a)に示す受付画面92aの選択ボタンをクリックすると、来館者特定サーバ2において、来館者から聴取した個人情報により、データベース1の来館者マスター10を検索する。たとえば、「新規入館」ボタンを選択して来館者の氏名、または、仮登録番号としての検索符号11などを指定し(ステップST21〜23)、かつ、図6(b)に示す認証画面92bを表示させて、来館者所有のパスワードを尋ね、来館者特定サーバ2の本人認証機能により、当該来館者であるか否かを判定させる(ステップST24)。また、本システムに習熟した来館者が、警備員に代わって選択ボタンを操作するようにしてもよい。
この画面91は、警備員が来館者の申告に基づいてデータベース1を検索することにより編成され、各来館者について、その個人情報12および面接履歴情報13を一覧に表示している。面接履歴情報13では、エリアごとに来館者の入室および退室が時系列的に対応して表示されるとともに、来館者が防護エリアに入室すると、表示色の反転、「Warning」文字などにより警告表示がされて警備員に来館者の規制が促される。また、「Warning解除」文字などの入室許可、「最終退館承認」文字などの面会者承認が、所属員である面会者などによる許可または承認として分かり易く表示される。
玄関受付の案内用タッチパネル9bにおいて、来館者が、図12(a)に示す受付画面94aの選択ボタンをクリックすると、これを案内監視サーバ4において検知することにより(ステップST41)、いずれのときにも、まず、図12(b)に示す「いらっしゃい」画面94bを表示して、来館者のバーコードを読み込ませ、行動追跡サーバ3において、管理番号に該当する来館者マスター10を検索し、来館者の玄関受付内への進入を移動内容として面会履歴情報13に記録する(ステップST42)。前記受付画面94aでは、夜間受付のために併設される新規入館ボタンなどについて、正門受付での該当処理の説明を省略する。
この画面95では、玄関受付の内部に設けたセキュリティチェックエリア全体が、案内監視サーバ4により、俯瞰かつ模式的に表示されている。全ての来館者は、手荷物をコインロッカーなどに預けた後に、金属探知機Aにおいて、自発的なセキュリティチェックを受ける。これにより、チェックOKとなった来館者が各室側出入口へ進むが、チェックNGとなった来館者には、警備員Aにより、金属探知機Bへと導かれてから、警備員の指示によるセキュリティチェックを受けさせる。待合ロビーには、検知器案内ポスターにおいて、金属探知機を通過するための案内事項が来館者に見易く掲示されている。また、各金属探知機A、Bの両側には、手荷物置場A1、2またはB1、2が設けられ、各金属探知機A、Bが、各種の携行品により、不要に警報を作動させない配慮がされている。したがって、混雑が予想され得るセキュリティチェックエリアにおいて、多くの来館者を合理的かつスムーズにチェックする装置配置が実現できる。なお、これらチェック内容を、行動追跡サーバ3において面会履歴情報13に記録させてもよい。
前準備として、警備員が、監視用タッチパネル9aを起動し、監視カメラを併用しつつ、全ての来館者についてリアルタイムの監視を行っている。各来館者が、まず、玄関受付の案内用タッチパネル9bにおいて、バーコードを読み込ませることにより、行動追跡サーバ3において、当該来館者の入館を来館者マスター10の面会履歴情報13に登録する(ステップST61)。この面会履歴情報13には、当該来館者のための許可エリアと禁止エリアに関する案内情報(入室許可(1)など)が関連付けられているので、これら案内情報が、案内監視サーバ4により、案内メッセージとして案内画面92eなどに表示される(ステップST62)。
2 来訪者特定サーバ(来訪者特定手段)
3 行動追跡サーバ(行動追跡手段)
4 案内監視サーバ(案内監視手段)
9a 監視用タッチパネル(監視用モニター)
9b 案内用タッチパネル(案内用モニター)
LAN ローカルエリアネットワーク
Claims (12)
- 高度なセキュリティを要する施設において、当該施設への来訪者を来訪目的に合わせて許可エリアに案内するとともに、施設の防護エリア内への侵入を的確に排除するためのセキュリティシステムであって、
来訪者に関する来訪者情報を来訪目的および行動予定とともに登録し、これに実際の行動状況を逐次に登録して関連付けていくデータベース手段と、
このデータベース手段に来訪者を照会することにより、当該来訪者が本人であることを認証するとともに、来訪者のための管理符号を当該来訪者にマーキングし、かつ、その個人情報などと関連付けて前記データベース手段に提供する来訪者特定手段と、
この来訪者特定手段によりマーキングした管理符号を許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて検出したときに、当該管理符号を前記データベース手段に照会して来訪者による進入、退出の可否を判定し、その判定結果を個人情報などと関連付けてデータベース手段に提供する行動追跡手段と、
前記データベース手段における登録内容および設定内容により、来訪者には、その許可エリアへの案内および防護エリアについての警告を、また、管理者には、来訪者ごとに各エリアの入出履歴および行動監視手段の判定結果を、それぞれ模式的に表示する案内監視手段とを有していることを特徴とするセキュリティシステム。 - 前記データベース手段は、来訪者の個人情報などを、当該施設の所属員が業務組織上の手続をとって設定させていることを特徴とする請求項1に記載のセキュリティシステム。
- 前記来訪者特定手段は、来訪者秘匿のパスワードにより本人であることを認証していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセキュリティシステム。
- 前記来訪者特定手段は、来訪者の管理符号をバーコードによりマーキングしていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のセキュリティシステム。
- 前記行動追跡手段は、各エリアについて、設定時間の超過により許可を無効化する時限機能を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセキュリティシステム。
- 高度なセキュリティを要する施設において、当該施設への来訪者を来訪目的に合わせて許可エリアに案内するとともに、施設の防護エリア内への侵入を的確に排除するためのセキュリティ保護方法であって、
来訪者に関する来訪者情報を来訪目的および行動予定とともに登録し、これに実際の行動状況を逐次に登録して関連付けていくデータベースステップと、
このデータベースステップにおいて来訪者を照会することにより、当該来訪者が本人であることを認証するとともに、来訪者のための管理符号を当該来訪者にマーキングし、かつ、その個人情報などと関連付けて前記データベースステップに提供する来訪者特定ステップと、
この来訪者特定ステップにおいてマーキングした管理符号を許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて検出したときに、当該管理符号を前記データベースステップに照会して来訪者による進入、退出の可否を判定し、その判定結果を個人情報などと関連付けてデータベースステップに提供する行動追跡ステップと、
前記データベースステップにおける登録内容および設定内容により、来訪者には、その許可エリアへの案内および防護エリアについての警告を、また、管理者には、来訪者ごとに各エリアの入出履歴および行動監視ステップにおける判定結果を、それぞれ模式的に表示する案内監視ステップとを有していることを特徴とするセキュリティ保護方法。 - 前記データベースステップは、来訪者の個人情報などを、当該施設の所属員が業務組織上の手続をとって設定させていることを特徴とすることを特徴とする請求項6に記載のセキュリティ保護方法。
- 前記来訪者特定ステップは、来訪者秘匿のパスワードにより本人であることを認証していることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のセキュリティ保護方法。
- 前記来訪者特定ステップは、来訪者の管理符号をバーコードによりマーキングしていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のセキュリティ保護方法。
- 前記行動追跡ステップは、各エリアについて、設定時間の超過により許可を無効化する時限機能を有していることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載のセキュリティ保護方法。
- 請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
- 請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の方法をコンピューターに実行させるためのプログラムが記録されていることを特徴とするコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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