JP2005308204A - Oil seal - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、二輪フロントフォークサスペンション関係に用いられ、他の一般産業分野にも用いられるオイルシールに関する。 The present invention relates to an oil seal used in relation to a two-wheel front fork suspension and used in other general industrial fields.
相対可動し同心で組み付けられているハウジングと軸とが形成する環状空間を密封するために装着されている二輪フロントフォークサスペンション関係用のオイルシールは、外部の使用条件が厳しい場所で使用されるために走行時における泥水やダスト等の異物浸入に対する防止を特に施す必要があり、そのためにオイルシールの他に更に大気側にダストシールが装着されている。下記特許文献1にも、オイルシールとダストシールとが装着された発明が開示されている。
The oil seal for the two-wheel front fork suspension that is installed to seal the annular space formed by the relatively movable and concentrically assembled housing and shaft is used in places where the external use conditions are severe. In particular, it is necessary to prevent the entry of foreign matter such as muddy water and dust during traveling. For this reason, in addition to the oil seal, a dust seal is mounted on the atmosphere side.
図7に、従来の二輪フロントフォークサスペンション関係に用いられているオイルシール101とダストシール102が装着されている状態を示す。オイルシール101は、ハウジング103の内周に固定密封部121を介して嵌合している第一円筒部111と第一円筒部111の大気側A端末からUターンしている第二円筒部112と第二円筒部112の密封流体側B端末より軸内周方向に向かって延びるフランジ部113とからなる芯金110と、固定密封部121と一体に成形され芯金110のフランジ部113の内周方向端末に加硫接着し密封流体側Bに延びるオイル密封用リップ122と大気側に延びるダスト防止用リップ123とからなるシール本体部120と、を有している。ダストシール102は、ハウジング103の内周に固定密封部141を介して嵌合している円筒部131と円筒部131の大気側A端末より外周に向かって延びるフランジ部132からなるダスト用芯金130と、固定密封部141と一体成形されダスト用芯金130に加硫密着し先端部が大気側に延びている第一ダストシールリップ142と同じく先端部が大気側に延びる第二ダストシールリップ143と、を有している。
FIG. 7 shows a state where an
この装着状態においては、オイルシール101が主として密封対象をシールし、ダストシール102が主として泥水やダスト等の異物をシールする機能を果たしているために、環状空間にオイルシール101とダストシール102の異なる機能を有する2個のシールを別々に装着する必要が生じ、2個のシール101,102を装着するための広いスペースの確保が必要になるとともに装着作業が煩雑になるとの問題点を有していた。またシール押え部品(スナップリング)で環状空間にシールを固定するため装着部を加工する必要があり、その作業の削減も望まれていた。
In this mounted state, the
本発明は以上の点に鑑みて、二輪フロントフォークサスペンション関係に用いられ走行時における使用条件が厳しく泥水やダスト等の異物浸入に対する防止を特に施す必要がある場合であっても、狭いスペースに装着することができ、しかも装着作業を簡易に行なうことができるオイルシールを提供することを目的とする。 In view of the above, the present invention is used in relation to a two-wheel front fork suspension and is used in a narrow space even when the use conditions during traveling are severe and it is particularly necessary to prevent entry of foreign matter such as muddy water and dust. Another object of the present invention is to provide an oil seal that can be easily mounted.
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るオイルシールは、互いに相対可動自在に組み付けられた2部材間の環状の隙間に設置するオイルシールであって、一の部材に嵌合する芯金と、該芯金と加硫接着し他の部材に摺接して密封対象をシールするオイルシールリップと、該オイルシールリップより大気側に位置し先端部を大気側に向けて前記他の部材に摺接して外部ダスト等をシールする前記オイルシールリップと一体成形された複数のダストシールリップとを有することを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, an oil seal according to
また、本発明の請求項2に係るオイルシールは、請求項1記載のオイルシールにおいて、芯金の折返し部から外周方向に延びている円筒部が前記一の部材に形成されている凸部に圧接していることを特徴とするものである。 An oil seal according to a second aspect of the present invention is the oil seal according to the first aspect, wherein a cylindrical portion extending in an outer peripheral direction from a folded portion of the core metal is formed on the convex portion formed on the one member. It is characterized by being in pressure contact.
また、本発明の請求項3に係るオイルシールは、請求項1記載のオイルシールにおいて、芯金の外周側で固定密封部により固定されたシール押え部品が前記一の部材に形成されている凸部に圧接していることを特徴とするものである。 An oil seal according to a third aspect of the present invention is the oil seal according to the first aspect, wherein a seal pressing part fixed by a fixed sealing portion on the outer peripheral side of the core metal is formed on the one member. It is characterized by being in pressure contact with the part.
本発明は、以下の効果を奏する。 The present invention has the following effects.
すなわち、上記構成による本発明のオイルシールは、オイルシールリップと一体に成形された複数のダストシールリップが設けられているので、オイルシールを1個装着するだけで密封対象をシールする機能と泥水や異物等のダストをシールする機能の両方を確保することができる。したがって、オイルシールを1個装着するだけなので装着作業が簡易となるとともに、狭いスペースに装着することが可能となるのでオイルシールを装着するための装着部の加工を減少することができる。 That is, since the oil seal of the present invention having the above-described configuration is provided with a plurality of dust seal lips formed integrally with the oil seal lip, the function of sealing the object to be sealed with only one oil seal and muddy water, Both functions of sealing dust such as foreign matter can be ensured. Therefore, since only one oil seal is mounted, the mounting work is simplified and the mounting can be performed in a narrow space, so that processing of the mounting portion for mounting the oil seal can be reduced.
更に、請求項2におけるオイルシールにおいては、芯金の折返し部から外周方向に延びている円筒部が一の部材に形成されている凸部に圧接するようになっているので、オイルシールを環状の隙間に固定するシール押え部品が不要となり、装着作業をより一層簡易に行なうことができる。また、芯金の円筒部と固定密封部とで一の部材に形成されている凸部を挟み込むように協働してシールするので、一の部材に対するシール性を向上することができる。 Further, in the oil seal according to the second aspect, the cylindrical portion extending in the outer peripheral direction from the folded portion of the core metal is adapted to press contact with the convex portion formed on the one member. This eliminates the need for a seal pressing part to be fixed in the gap, thereby further simplifying the mounting operation. Further, since the cylindrical portion of the cored bar and the fixed sealing portion cooperate and seal so as to sandwich the convex portion formed on the one member, the sealing performance for the one member can be improved.
更に、請求項3におけるオイルシールにおいては、芯金の外周側で固定密封部により固定されたシール押え部品が一の部材に形成されている凸部に圧接するようになっているので、オイルシールを環状の隙間に挿入するときにシール押え部品を別体として装着することが不要となり、装着作業をより一層簡易に行なうことができる。また、シール押え部品と固定密封部とで一の部材に形成されている凸部を挟み込むように協働してシールするので、一の部材に対するシール性を向上することができる。 Further, in the oil seal according to the third aspect, the seal pressing part fixed by the fixed sealing portion on the outer peripheral side of the core metal comes into pressure contact with the convex portion formed on the one member. It is not necessary to mount the seal pressing part as a separate body when inserting the ring into the annular gap, and the mounting operation can be further simplified. Further, since the seal pressing part and the fixed sealing portion cooperate and seal so as to sandwich the convex portion formed on one member, the sealing performance for one member can be improved.
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示して説明する。ただし、この発明の範囲は、特に限定的記載がないかぎりは、この実施の形態に記載されている内容に限定する趣旨のものではない。 Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. However, the scope of the present invention is not intended to be limited to the contents described in this embodiment unless otherwise specified.
第一実施例
図1は、本発明の第一実施例に係るオイルシール1の断面図であり、オイルシール1は、ハウジング2に嵌合している芯金10と、芯金10に加硫接着しているゴム状弾性体のシール密封部20と、シール密封部20に形成されている凹部に装着されているガータスプリング30と、を備えている。
First Embodiment FIG. 1 is a cross-sectional view of an
芯金10は、ハウジング2に後述する固定密封部21を介して嵌合している第一円筒部11と、第一円筒部11の密封流体側B端末で外周方向に折返している第一折返し部12と、第一折返し部12から大気側A外周方向に向かって延び端面18がハウジングに形成されている凸部3の側端面4と圧接している第二円筒部13と、第一円筒部11の大気側A端末で内周方向に折返している第二折返し部14と、第二折返し部14から密封流体側B内周方向に向かって延びる第三円筒部15と、第三円筒部15の密封流体側B端末から内周方向に向かって延びるフランジ部16と、からなり、図2で示すように第二円筒部13は第一折返し部12を起点として径方向(図のβ方向)に動くようになっている。
The
シール密封部20は、芯金10の円筒部を覆いハウジング2と接する固定密封部21と、固定密封部21と一体に成形され芯金10のフランジ部16に加硫接着しているシール本体部22と、からなる。シール本体部22は、芯金10のフランジ部16より密封流体側Bに位置するオイルシールリップ23と、オイルシールリップ23より大気側Aに位置するサブシールリップ24と、芯金10のフランジ部16より大気側Aに位置し先端部を大気側Aに向け軸と摺動することにより大気側Aからの泥水やダスト等の異物をシールする第一ダストシールリップ25と、第一ダストシールリップ25より密封流体側Bに位置する第二ダストシールリップ26と、を有している。なお、オイルシールリップ23のリップエッジ反対側の外周側に形成されている凹部には、オイルシールリップ23に径方向の緊迫感を与えるためのガータスプリング30が取付けられている。
The
上記オイルシール1は、オイルシールリップ23側(図の左側)を先頭に大気側Aから密封流体側B(図のα方向)に向かってハウジング2と軸との間に形成される環状の隙間に挿入されるとき、芯金10の第二円筒部13が第一折返し部12を起点として内周方向(図のβ方向)へ動くので容易に挿入することができるとともに、第二円筒部13の端面18がハウジング2に形成された凸部3の側端面4の位置より密封流体側Bに達したときに芯金10の剛性により第二円筒部13の端部17が第一折返し部12を起点に外周方向(図のγ方向)にハウジング2側に近づくよう(点線で表した位置)に動くので第二円筒部13の端面18をハウジング2に形成された凸部3の側端面4に圧接することができ、オイルシール1を環状の隙間にシール押え部品を使用することなく固定することが可能となる。また、第二円筒部13の端面18と固定密封部21の凸部21Aの密封流体側端面27とでハウジング2に形成されている凸部3を挟み込むように協働してシールするので、ハウジング2に対するシール性を向上することが可能となる。
The
更に、環状の隙間に固定されたオイルシール1は、オイルシールリップ23とサブシールリップ24が主にオイルをシールするとともに、第一ダストシールリップ25と第二ダストシールリップ26の複数のダストシールリップが先端部を大気側に向けて軸と摺動するので、泥水やダスト等の異物を確実にシールすることができるので、オイルシール1とは別体のダストシールの装着が不要となり環状の隙間へのオイルシールの装着作業を簡易に行なうことが可能となる。
Further, the
また、ダストシールが不要になりオイルシール1を1個だけ装着するので狭いスペースでの装着が可能となり、装着部の加工もオイルシール1を装着させる部分の加工でよいので加工範囲が減少する。更に、従来使用していたシール押え部品(スナップリング)を用いないでもオイルシール1の軸方向のガタ付きを防止することができるので、部品点数が減少し、装着作業の効率化を図ることが可能となる。
Further, since no dust seal is required and only one
第二実施例
図3は、本発明の第二実施例に係るオイルシールである。第一実施例と異なり、芯金10の第二折返し部14の位置をハウジング2の大気側端面5の位置よりも大気側Aに張り出させたものである。これにより固定密封部21の凸部21Aの剛性を高めることができ、芯金10の第二円筒部13の端面18と固定密封部21の凸部21Aの密封流体側端面27とでハウジング2に形成された凸部3を挟み込むように協働してシールするときのシール性を第一実施例より更に向上することが可能となる。その他については、第一実施例と同様である。
Second Embodiment FIG. 3 is an oil seal according to a second embodiment of the present invention. Unlike the first embodiment, the position of the second folded
第三実施例
図4は、本発明の第三実施例である。第一実施例と異なり、芯金10は第一折返し部12が外周方向に延びているだけで第二円筒部がなく、図6に示すような王冠形状のシール押え部品31が第一円筒部11の外周側で、一の端部31aが第一折返し部12の大気側A側面12aと当接するように、固定密封部21の外周部21Bと一体加硫により固定されている。
Third Embodiment FIG. 4 shows a third embodiment of the present invention. Unlike the first embodiment, the
上記オイルシール1は、大気側Aから矢印α方向に、ハウジング2と軸との間に形成される環状の空間にオイルシールリップ23側(図の左側)より挿入されるとき、図5に示す通り、シール押え部品31が第一折返し部12と当接している一の端部31aを起点として他の端部31bが内周方向(矢印β方向)に鎖線で表す位置に移動するので容易に挿入することができるとともに、他の端部31bがハウジングに形成された凸部3の側端面4より密封流体側Bに達したときには、他の端部31bがシール押え部品31の剛性により外周方向(矢印γ方向)に点線で表す位置に戻るので、他の端部31bをハウジング2の凸部3の側端面4に圧接することができ、オイルシール1を環状の隙間に固定することが可能となる。また、シール押え部品31の他の端部31bと固定密封部21の凸部21Aの密封流体側端面27とでハウジング2に形成されている凸部3を挟み込むように協働してシールするので、ハウジング2に対するシール性を向上することが可能となる。
When the
更に、環状の隙間に固定されたオイルシール1は、オイルシールリップ23とサブシールリップ24が主にオイルをシールするとともに、第一ダストシールリップ25と第二ダストシールリップ26の複数のダストシールリップが先端部を大気側に向けて軸と摺動するので、泥水やダスト等の異物を確実にシールすることができるので、オイルシール1とは別体のダストシールの装着が不要となり環状の隙間へのオイルシールの装着作業を簡易に行なうことが可能となる。
Further, the
また、ダストシールが不要になりオイルシール1を1個だけ装着するので狭いスペースでの装着が可能となり、装着部の加工もオイルシール1を装着させる部分の加工でよいので加工範囲が減少する。更に、従来使用していたシール押え部品を別体として装着しないでもオイルシール1の軸方向のガタ付きを防止することができるので、部品点数が減少し、装着作業の効率化を図ることが可能となる。
Further, since no dust seal is required and only one
なお、第一乃至第三実施例において、第一ダストシールリップ25のリップエッジ反対側の外周側に凹部を形成し、該凹部にガータスプリング30を装着してダストシールリップの軸への緊迫力を補強するようにしても良い。
In the first to third embodiments, a concave portion is formed on the outer peripheral side opposite to the lip edge of the first
1 オイルシール
2 ハウジング
3,21A 凸部
4,5,18,27 端面
10 芯金
11,13,15 円筒部
12,14 折返し部
16 フランジ部
17 端部
20 シール密封部
21 固定密封部
21B 外周部
22 シール本体部
23,24,25,26 シールリップ
30 ガータスプリング
31 シール押え部品(スナップリング)
A 大気側
B 密封流体側
DESCRIPTION OF
A Atmosphere side B Sealed fluid side
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