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JP2005306778A - 徐放性製剤及びその製造方法 - Google Patents

徐放性製剤及びその製造方法 Download PDF

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JP2005306778A JP2004125550A JP2004125550A JP2005306778A JP 2005306778 A JP2005306778 A JP 2005306778A JP 2004125550 A JP2004125550 A JP 2004125550A JP 2004125550 A JP2004125550 A JP 2004125550A JP 2005306778 A JP2005306778 A JP 2005306778A
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amine
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Mitsunori Tanabe
光徳 田辺
Tadaaki Tanaka
忠昭 田中
Kunihiko Yokota
圀彦 横田
Yoshitomi Kakiguchi
芳富 垣口
Tomoyoshi Kajiura
智義 梶浦
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BASF SE
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Abstract

【課題】 アミン系薬物の溶出を効果的に制御できる医薬製剤を提供する。
【解決手段】 芯物質の表面にアミン系薬物及び水溶性結合剤が被覆されている薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有するコーティング層を形成してなる徐放性粒剤;並びに(i)アミン系薬物及び水溶性結合剤を水性溶媒に溶解又は懸濁させた液を芯物質の表面に噴霧、乾燥して薬物層を形成する工程、及び
(ii)工程(i)で得られた薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有する水性コーティング液を噴霧、乾燥してコーティング層を形成する工程
を含む徐放性粒剤の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アミン系薬物を有効成分とする徐放性製剤及びその製造方法に関する。
塩酸プソイドエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミン等のアミン系薬物は、鼻炎用内服薬の有効成分として有用である(例えば、特許文献1)。また、徐放性製剤のコーティング剤としては、通常、水系徐放性コーティング剤であるエチルセルロース水分散液やアクリル酸エチルメタクリル酸メチルコポリマー水分散液が用いられている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、塩酸プソイドエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミン等のアミン系薬物を、エチルセルロース水分散液、アクリル酸エチルメタクリル酸メチルコポリマー水分散液を用いてコーティング処理しても溶出を十分に制御することは困難であり、場合によっては、コーティング操作中に団粒が発生し、操作自体が困難になることがある。
特開2003−300874号公報 特開平9−71524号公報
本発明は、アミン系薬物の溶出を効果的に制御できる医薬製剤を提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)芯物質の表面にアミン系薬物及び水溶性結合剤が被覆されている薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有するコーティング層を形成してなる徐放性粒剤。
(2)アミン系薬物がプソイドエフェドリン、フェニルプロパノールアミン及びこれらの酸付加塩から選ばれる少なくとも1種である前記(1)に記載の徐放性粒剤。
(3)界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムである前記(1)又は(2)に記載の徐放性粒剤。
(4)コーティング層がポリビニルピロリドンを含有する前記(1)〜(3)のいずれかに記載の徐放性粒剤。
(5)コーティング層が可塑剤を含有する前記(1)〜(4)のいずれかに記載の徐放性粒剤。
(6)(i)アミン系薬物及び水溶性結合剤を水性溶媒に溶解又は懸濁させた液を芯物質の表面に噴霧、乾燥して薬物層を形成する工程、及び
(ii)工程(i)で得られた薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有する水性コーティング液を噴霧、乾燥してコーティング層を形成する工程
を含む徐放性粒剤の製造方法。
(7)コーティング液がポリビニルピロリドンを含有する前記(6)に記載の方法。
(8)コーティング液が可塑剤を含有する前記(6)又は(7)に記載の方法。
(9)前記(6)〜(8)のいずれかに記載の方法により製造された徐放性粒剤。
(10)前記(1)〜(5)及び(9)のいずれかに記載の徐放性粒剤を含有するカプセル剤又は錠剤。
(11)前記(1)〜(5)及び(9)のいずれかに記載の徐放性粒剤又は前記(10)に記載のカプセル剤もしくは錠剤を相対湿度43%以下で保存することを特徴とする医薬製剤の保存方法。
本発明によれば、アミン系薬物の溶出を効果的に制御できる医薬製剤を提供することができる。
本発明の徐放性粒剤は、芯物質の表面にアミン系薬物及び水溶性結合剤が被覆されている薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有するコーティング層を形成してなるものである。
なお、本発明において、徐放性粒剤とは、有効成分であるアミン系薬物を1時間以上にわたって溶出する第十二改正日本薬局方に規定する顆粒剤及び細粒剤をいう。
本発明に用いるアミン系薬物としては、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン及びこれらの酸付加塩であれば制限はなく、これらは単独で又は2種以上を組合せて用いられる。なお、アセトアミノフェン等の、酸付加塩を形成しないアミド化合物はアミン系薬物に包含されない。
アミン系薬物としては、例えばプソイドエフェドリン、フェニルプロパノールアミン、フェニレフリン、メチルエフェドリン、クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、メトキシフェナミン、ドパミンが挙げられ、これらの酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ヨウ化物塩等の無機酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩、タンニン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。かぜ薬、鼻炎用内服薬、鎮咳去痰薬等の医薬品製造(輸入)承認基準に該当するものであれば特に制限はない。
本発明に用いる芯物質としては、医薬品添加物であれば特に制限はないが、好ましくは、粒径が150〜750μm(好ましくは300〜500μm)の、結晶セルロースの粒(商品名アビセルSP、旭化成工業製;商品名セルフィアCP、旭化成工業製)、白糖の粒(商品名ノンパレル103、フロイント産業製)、白糖・デンプンの粒(商品名ノンパレル101、フロイント産業製)等が挙げられる。
薬物層に用いる水溶性結合剤としては、例えばコポリビドン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール−ポリビニルアルコールグラフトポリマー、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体(例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース)等が挙げられる。
芯物質とアミン系薬物の割合は、重量比で、通常100:1〜100:200、好ましくは100:5〜100:100であり、芯物質と水溶性結合剤の割合は、重量比で、通常100:0.5〜100:25、好ましくは100:4〜100:10である。
アミン系薬物と水溶性結合剤の割合は、重量比で、通常20:1〜1:1、好ましくは10:1〜2:1である。
薬物層には、アミン系薬物及び水溶性結合剤以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル)、流動化剤(例えば、タルク、二酸化ケイ素)を適宜加えてもよい。
コーティング層の形成に用いる界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、Tween80が挙げられる。ポリ酢酸ビニルと界面活性剤の割合は、重量比で、通常100:0.1〜100:10、好ましくは100:0.5〜100:2である。
コーティング層はポリビニルピロリドンを含有することが好ましい。ポリ酢酸ビニルとポリビニルピロリドンの割合は、重量比で、通常100:1〜100:30、好ましくは100:5〜100:20である。
コーティング層の形成に用いるコーティング液に相溶性の可塑剤を含有させると、徐放化効果が更に向上する。このような可塑剤としては、例えばクエン酸トリエチル、トリアセチン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、アセチルクエン酸トリブチル、2−ピロリドン、好ましくはクエン酸トリエチル、トリアセチンが挙げられる。コーティング層の可塑剤含量(固形分として)は、クエン酸トリエチル、トリアセチン、アセチルクエン酸トリブチル、2−ピロリドンについては、好ましくは2〜10重量%、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールについては、好ましくは5〜20重量%であり、クエン酸トリエチル、トリアセチンを2.5〜7.5重量%含有させることが特に好ましい。
また、コーティング液には、コーティング助剤(例えば、タルク、二酸化ケイ素)等を適宜加えてもよい。
本発明の徐放性粒剤は、以下の工程に従って製造することが好ましい。
(i)アミン系薬物及び水溶性結合剤を水性溶媒に溶解又は懸濁させた液を芯物質の表面に噴霧、乾燥して薬物層を形成する工程、及び
(ii)工程(i)で得られた薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有する水性コーティング液を噴霧、乾燥してコーティング層を形成し、硬化をせずに、又は、60℃以下、好ましくは40〜60℃で硬化を行い、コーティング層を安定化する工程。
ポリ酢酸ビニル(酢酸ビニル樹脂)は水に溶けないため(「医薬品添加物規格2003」(薬事日報社発行)第319頁)、コーティング剤として使用するには、通常有機溶媒を用いることが必要であるが、本発明によれば、有機溶媒を用いずに徐放性粒剤を製造することができる。
前記工程(i)で用いる水性溶媒としては、通常、水が用いられるが、水と容易に混和する溶媒(例えば、アルコール類)等を混合してもよい。
水性溶媒とアミン系薬物の割合は、重量比で、通常100:5〜100:60、好ましくは100:15〜100:40であり、水性溶媒と水溶性結合剤の割合は、重量比で、通常100:0.2〜100:60、好ましくは100:1.5〜100:20である。
前記工程(ii)で用いる水性コーティング液の溶媒としては、通常、水が用いられるが、少量の水と容易に混和する溶媒(例えば、アルコール類)等を混合してもよい。
水性コーティング液中のポリ酢酸ビニルの濃度は、通常5〜27重量%、好ましくは12〜23重量%であり、界面活性剤(好ましくはラウリル硫酸ナトリウム)の濃度は、通常0.05〜0.4重量%、好ましくは0.1〜0.35重量%である。
水性コーティング液の被覆量は、所望する溶出時間によって異なるが、薬物含有素粒の重量に対して、当該水性コーティング液中のポリ酢酸ビニルの比率で、通常5〜100重量%、好ましくは10〜60重量%である。また、薬物含有素粒の重量に対する、当該水性コーティング液中の全固形分の重量の比率(以下「コーティング率」という。)通常10〜100%、好ましくは20〜60%である。
次に、本発明の徐放性粒剤の製造方法の好ましい態様について説明する。まず、芯物質を転動流動層コーティング機に入れ、加温したエアーを吹き込んで転動、流動する。アミン系薬物及び水溶性結合剤を水に溶解又は懸濁した薬物液を噴霧、乾燥して薬物層を形成する。次いで、乾燥した薬物含有素粒を転動流動層コーティング機に入れ、加温したエアーを吹き込んで転動、流動しながら前記水性コーティング液を噴霧して徐放性コーティングを行う。次いで、乾燥して本発明の徐放性粒剤を得る。
このようにして得られた本発明の徐放性粒剤は、必要に応じて他の薬物等混合して、カプセル剤又は錠剤として用いることもできる。
本発明の徐放性粒剤並びにこれを用いたカプセル剤及び錠剤は、相対湿度43%以下で保存することにより、保存前の溶出特性を維持することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
1.薬物層の形成
塩酸プソイドエフェドリン2425g、コポリビドン(商品名コリドンVA64、BASF製)485gを純水8728gに溶解し薬物液を調製した。また、転動流動層コーティング機(MP−25型 パウレック社製)に粒径350〜500μmのセルロース顆粒(セルフィアCP−305、旭化成工業製)21.3kgを仕込んだ。流動させたセルロース顆粒に対し、薬物液をタンジェンシャルスプレーにて噴霧して薬物層を形成させた。なお、操作条件を下記に示した。
給気温度:75℃
給気風量:8.0m/min
排気温度:41〜42℃
スプレー速度:100mL/min
スプレー空気量:450L/min
サイドエアー圧:400L/min
回転数:240rpm
乾燥時間:10min
2.徐放性コーティング
BASF製水系徐放性コーティング剤「ポリ酢酸ビニル水分散液」(商品名コリコートSR30D)(ポリ酢酸ビニル27重量%、ポリビニルピロリドン2.5重量%、ラウリル硫酸ナトリウム0.3重量%含有、固形分濃度30重量%)850g、可塑剤(トリアセチン、クエン酸トリエチル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール400の中の1種類)15g、タルク30g、純水850gを撹拌機にて分散して、コーティング液を調製した。また、転動流動層コーティング機(MP−01型 パウレック社製)に前記の方法で調製した薬物を含んだ顆粒1000gを仕込んだ。流動させた顆粒に対し、コーティング液をタンジェンシャルスプレーにて噴霧して徐放性コーティングを行った。コーティング終了後、予備乾燥を行った後、製品を取り出し、40℃真空条件にて12時間硬化を行った。なお、操作条件を下記に示した。
仕込み量:1,000g
給気温度:50℃
給気風量:70m/hour
排気温度:30〜33℃
スプレー速度:8〜10g/min
スプレー空気量:70L/min
回転数:350rpm
予備乾燥時間:5min
得られた顆粒の溶出特性を日本薬局方第2法にて調べた。なお、試験液としては、第1液(pH=1.2)を用い、パドルの回転数は50rpmで行った。結果を図1に示す。
コーティングを行わない場合は、10分以内にすべて溶出してしまった。これに対し、コリコートSR30Dでコーティングしたものは、徐放化できた。また、トリアセチン、クエン酸トリエチルの添加は、更に徐放効果を高めた。
(比較例1)
実施例1において、コリコートSR30の代わりにエチルセルロース水分散液(商品名アクアコートECD、FMC社製)を用いて同じ検討を行った。この場合は、溶出制御効果はなく、可塑剤を20%まで増やしても添加効果は現れなかった。結果を図2に示す。また、コリコートSR30の代わりにアクリル酸エチルメタクリル酸メチルコポリマー水分散液(商品名オイドラギットNE30D、Rohm社製又は商品名コリコートEMM30D、BASF社製)を用いて同じ検討を行った。この場合は、コーティング操作中に団粒が発生したため、コーティング操作を中止した。
(実施例2)
実施例1と同じ条件で徐放性コーティングを行い、予備乾燥して、製品を取り出した後、50℃、60℃で12時間キュアリングを行って得られた顆粒(可塑剤としてはトリアセチンを使用)の溶出特性を調べた。その結果、50℃、60℃で12時間乾燥を行った場合も40℃真空条件で乾燥した場合と同じ溶出挙動を示した。結果を図3に示す。
(実施例3)
第2液(pH=6.8)を用いて、実施例1と同じ条件で溶出試験を行った(可塑剤としてはトリアセチンを使用)。その結果、第2液においても第1液と同じ溶出挙動を示した。結果を図4に示す。
(実施例4)
塩酸プソイドエフェドリン375g、コポリビドン(商品名コリドンVA64、BASF製)75gを純水2166gに溶解し薬物液を調製した。また、転動流動層コーティング機(MP−01型 パウレック社製)に粒径350〜500μmのセルロース顆粒(セルフィアCP−305、旭化成工業製)800gを仕込んだ。流動させたセルロース顆粒に対し、薬物液をタンジェンシャルスプレーにて噴霧して薬物層を形成させた。なお、操作条件を下記に示した。
給気温度:75℃
給気風量:42m/hour
排気温度:41〜42℃
スプレー速度:8.5〜10mL/min
スプレー空気量:60L/min
回転数:300rpm
乾燥時間:10min
BASF製水系徐放性コーティング剤「ポリ酢酸ビニル水分散液」(商品名コリコートSR30D)(ポリ酢酸ビニル27重量%、ポリビニルピロリドン2.5重量%、ラウリル硫酸ナトリウム0.3重量%含有、固形分濃度30重量%)875g、トリアセチン7.5g、タルク30g、純水833gを撹拌機にて分散して、コーティング液を調製した。また、転動流動層コーティング機(MP−01型 パウレック社製)に実施例1の「1.薬物層の形成」の方法で調製した薬物を含んだ顆粒1000gを仕込んだ。流動させた顆粒に対し、コーティング液をタンジェンシャルスプレーにて噴霧して徐放性コーティングを行った。この場合のコーティング率は30%であった。また、同じ操作で、40%、50%コーティングした。なお、操作条件は実施例1と同様である。また、実施例1と同じ条件で得られた顆粒の溶出特性を調べた。結果を図5に示す。30%以上の重量の前記コーティング剤によって被覆することによって、徐放化することができた。
(実施例5)
実施例1の方法で調製した顆粒(可塑剤としてトリアセチン、クエン酸トリエチルを使用)をガラス瓶に詰め密栓し、40℃にて4週間保存した。保存後の試料の溶出は、保存前とほぼ同じだった。可塑剤としてトリアセチンを使用したときの結果を図6に、クエン酸トリエチルを使用したときの結果を図7に示す。
(実施例6)
実施例4の方法で調製した顆粒(コーティング率50%)をガラス瓶に詰め、40℃、相対湿度20%、31%、43%、53%、68%、75%にて4週間保存した。結果を図8に示す。
相対湿度20%、31%、43%で保存した場合には、保存後の溶出特性は、保存前の溶出特性と同じであった。これに対し、相対湿度53%、68%、75%で保存した場合には、溶出が遅延した。
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン及びラウリル硫酸ナトリウム含有する水性コーティング液に可塑剤を添加した場合(固形分として5重量%)と、添加しない場合における塩酸プソイドエフェドリン含有顆粒のプソイドエフェドリンの溶出特性を示す。コーティング率30%。 エチルセルロース水分散液に可塑剤を添加した場合(固形分として5重量%又は20重量%)と、添加しない場合における塩酸プソイドエフェドリン含有顆粒のプソイドエフェドリンの溶出特性を示す。コーティング率30%。 塩酸プソイドエフェドリンの溶出特性に及ぼすキュアリング温度の影響を示す。コーティング率30%。 塩酸プソイドエフェドリンの溶出特性に及ぼすpHの影響を示す。コーティング率30%。 塩酸プソイドエフェドリンの溶出特性に及ぼすコーティング率の影響を示す。試験条件:37℃、50rpm、pH=1.2。 ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン及びラウリル硫酸ナトリウム、更に可塑剤としてトリアセチンを含有する水性コーティング液でコーティングした塩酸プソイドエフェドリン含有顆粒の、40℃、4週間保存後のプソイドエフェドリンの溶出特性を示す。コーティング率30%。 ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン及びラウリル硫酸ナトリウム、更に可塑剤としてクエン酸トリエチルを含有する水性コーティング液でコーティングした塩酸プソイドエフェドリン含有顆粒の、40℃、4週間保存後のプソイドエフェドリンの溶出特性を示す。コーティング率30%。 塩酸プソイドエフェドリンの溶出特性に及ぼす保存時の相対湿度の影響を示す。可塑剤(トリアセチン)含量:固形分として5重量%。

Claims (11)

  1. 芯物質の表面にアミン系薬物及び水溶性結合剤が被覆されている薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有するコーティング層を形成してなる徐放性粒剤。
  2. アミン系薬物がプソイドエフェドリン、フェニルプロパノールアミン及びこれらの酸付加塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の徐放性粒剤。
  3. 界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウムである請求項1又は2記載の徐放性粒剤。
  4. コーティング層がポリビニルピロリドンを含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の徐放性粒剤。
  5. コーティング層が可塑剤を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の徐放性粒剤。
  6. (i)アミン系薬物及び水溶性結合剤を水性溶媒に溶解又は懸濁させた液を芯物質の表面に噴霧、乾燥して薬物層を形成する工程、及び
    (ii)工程(i)で得られた薬物含有素粒に、ポリ酢酸ビニル及び界面活性剤を含有する水性コーティング液を噴霧、乾燥してコーティング層を形成する工程
    を含む徐放性粒剤の製造方法。
  7. コーティング液がポリビニルピロリドンを含有する請求項6記載の方法。
  8. コーティング液が可塑剤を含有する請求項6又は7記載の方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法により製造された徐放性粒剤。
  10. 請求項1〜5及び9のいずれか1項に記載の徐放性粒剤を含有するカプセル剤又は錠剤。
  11. 請求項1〜5及び9のいずれか1項に記載の徐放性粒剤又は請求項10記載のカプセル剤もしくは錠剤を相対湿度43%以下で保存することを特徴とする医薬製剤の保存方法。
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