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JP2005304763A - 消臭用組成物 - Google Patents

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JP2005304763A
JP2005304763A JP2004125251A JP2004125251A JP2005304763A JP 2005304763 A JP2005304763 A JP 2005304763A JP 2004125251 A JP2004125251 A JP 2004125251A JP 2004125251 A JP2004125251 A JP 2004125251A JP 2005304763 A JP2005304763 A JP 2005304763A
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deodorizing
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Shigeru Kawamuki
茂 川向
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

【課題】
安全性が高く、製造が容易であり、消臭速度が速く、簡便に消臭することができる消臭用組成物、より詳しくは、硫黄化合物や窒素化合物の各種の臭いを効率よく除去することができ、生ゴミ臭、台所臭、冷蔵庫内臭、室内臭、トイレ臭、人体臭、ペット臭、ペットの糞尿臭の消臭や、これらの臭いを吸着し易い衣服等、特にスーツやコート等の洗濯しにくい衣服や、カーテン等の消臭を可能とする消臭用組成物を提供すること。
【解決手段】
鉄フタロシアニン等の金属フタロシアニン、及びケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩を有効成分として含有する消臭用組成物を作製する。上記ケイ酸塩としてケイ酸塩を含有するクレーを有利に用いることもできる。

Description

本発明は、生ゴミ臭、台所臭、冷蔵庫内臭、室内臭、トイレ臭、人体臭、ペット臭、ペットの糞尿臭等の主因であるメルカプタン等の硫黄化合物やアミン等の窒素化合物等の臭気を効率よく消臭することができる消臭用組成物に関する。
従来から金属フタロシアニンの酸化還元能を利用して悪臭成分を消臭することが知られている(特許文献1,2参照)。また、金属フタロシアニンと珪藻土を併用することで、ホルムアルデヒドを効果的に消臭することが知られている(特許文献3参照)。また、金属フタロシアニンとケイ素を0.6×10-2以上3.0×10-3以下のモル比で含有する水溶液のM−アルカリ度値が、100ppm以上2500ppm以下にすると硫黄化合物を効果的に脱臭することが知られている(特許文献4参照)。
その他、2000%以上の水分を吸収しゲル化した吸水性樹脂中に、少なくとも酸化還元能を有する金属フタロシアニン カルボン酸あるいは金属フタロシアニン スルホン酸および/または遷移金属イオンの炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩類、および金属酸化物を含有させた、消臭能力および消臭速度に優れたゲル状消臭剤(特許文献5参照)や、金属フタロシアニン ポリカルボン酸を、酸化物として表した3成分組成物比でSiO2 :5〜80モル%Al2O3 :0〜60モル%MOn/2 :5〜80モル%(Mは亜鉛およびチタンから選ばれる少なくとも1種の金属を、nは金属の原子価を表す)に相当する組成を有するケイ酸塩である金属酸化物系多孔質物質に担持してなる消臭剤(特許文献6参照)や、金属フタロシアニン ポリカルボン酸がアニオン交換樹脂粒に吸着されている粒状または粉末状消臭剤(特許文献7参照)も提案されている。
しかしながら、これまで開示されている金属フタロシアニンを有効成分とする消臭剤の消臭力は、硫黄化合物に対しては消臭効果を発揮するものの、アミン等の窒素化合物に対する消臭力は必ずしも満足いくものではなかった。
特開昭55−32519号 特開平11−56989号公報 特開2000−93494号公報 特開平3−111054号公報 特開平11−4878号公報 特開平9−192206号公報 特開平8−295740号公報
本発明の課題は、安全性が高く、製造が容易であり、消臭速度が速く、簡便に消臭することができる消臭用組成物、より詳しくは、硫黄化合物や窒素化合物の各種の臭いを効率よく除去することができ、生ゴミ臭、台所臭、冷蔵庫内臭、室内臭、トイレ臭、人体臭、ペット臭、ペットの糞尿臭の消臭や、これらの臭いを吸着し易い衣服等、特にスーツやコート等の洗濯しにくい衣服や、カーテン等の消臭を可能とする消臭用組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため金属フタロシアニンを有効成分とする消臭剤の消臭力を検討した結果、驚くことに、金属フタロシアニンとケイ酸塩を組合せることにより、特にメルカプタン等の硫黄化合物やアミン等の窒素化合物に対して、相乗的に消臭効果を発揮することを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(1)金属フタロシアニン及びケイ酸塩を有効成分として含有することを特徴とする消臭用組成物、(2)金属フタロシアニンが、鉄フタロシアニンであることを特徴とする請求項1記載の消臭用組成物、(3)ケイ酸塩が、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムから選ばれる少なくとも1種のケイ酸塩であること特徴とする請求項1又は2記載の消臭用組成物、(4)ケイ酸塩が、ケイ酸塩を含有するクレーであることを特徴とする請求項1又は2記載の消臭用組成物、(5)請求項1〜4のいずれか記載の消臭用組成物を有効成分として含有することを特徴とする粉状消臭剤、(6)硫黄化合物及び/又は窒素化合物のうち少なくとも1種の化合物を消臭することができることを特徴とする請求項5記載の粉状消臭剤に関する。
金属フタロシアニンの単独使用やケイ酸塩の単独使用では臭いのもとであるメルカプタンやアミンに対する消臭力は完全ではないが、これらを併用した本発明の消臭用組成物を用いると、相乗的に消臭効果を発揮する優れた消臭用組成物を享受することができる。
本発明の消臭用組成物としては、金属フタロシアニン及びケイ酸塩を含有する組成物であればどのようなものでもよく、上記金属フタロシアニンにおける金属としては、多価の遷移金属元素から選ばれ、鉄、銅、コバルト、マンガン、チタン、バナジウム、ニッケル、亜鉛、モリブデン、タングステン等が好ましい。ケイ酸塩と併用した場合の消臭力の点で、金属フタロシアニンの金属が鉄であるときの鉄フタロシアニンがより好ましい。
また、上記ケイ酸塩としては、ケイ素原子を分子内に含有する化合物であれば特に制限されないが、例えば、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、水ガラス、ケイ酸カリウム、ケイ酸カリウムマグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、ケイモリブデン酸ナトリウム、ケイモリブデン酸カリウム、クレー、カオリナイト、パイロヒナイト、ベントナイト、苦土カンラン石、カンラン石、ケイ灰石、緑柱石、ガン化輝石、雲母、粘土鉱物、ケイ酸アンモニウム、ケイ酸テトラエチルアンモニウム等を挙げることができる。これらのケイ酸塩は、1種単独で又は2種以上混合して使用することができ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムの使用が好ましい。
本発明の消臭用組成物は、金属フタロシアニンとケイ酸塩とを混合することにより得られるが、かかる混合方法としては、上記に例示したケイ酸塩と金属フタロシアニンとを直接混ぜ合わせてもよいが、ケイ酸塩を含有する市販のクレーをケイ酸塩として使用して金属フタロシアニンと混ぜ合わせてもよい。このような市販のクレーとしては、ケイ酸アルミニウムを含有した、NNカオリンクレー(土屋カオリン工業株式会社製)、NSWカオリン(カナヤ興産有限会社製)、クラウンクレー(Dry Branch Kaolin Co., Inc. 製)、フバサミMFクレー(フバサミクレー株式会社製)等が挙げられる。
また、本発明の消臭剤としては、金属フタロシアニン及びケイ酸塩を含有する上記本発明の消臭用組成物を有効成分として含有する粉状の消臭剤であれば特に制限されるものではなく、使用形態としては、粉状のまま消臭対象物に散布する場合の他に、本発明の粉状消臭剤を使用に際して分散・懸濁させた分散・懸濁液も、便宜上本発明の粉状消臭剤に含まれる。また、本発明の粉状消臭剤には、金属フタロシアニンとケイ酸塩以外に、この種粉状の消臭剤に従来から添加・配合されている成分を含有させることもできる。
本発明の粉状消臭剤は、金属フタロシアニン、ケイ酸塩、及び香料等のその他添加剤を加え、更に濡れ剤や分散剤を混合後、空気粉砕機により製造することができる。本発明の粉状消臭剤を粉状のまま消臭対象物に散布する場合、消臭活性成分である金属フタロシアニンとケイ酸塩との混合物を粉砕し、容器に詰めレディーツーユース(ready to use)の形の商品とし、消臭対象部位に直接粉体を散布することができる。この場合、臭いの吸収力を最大限に発揮するには比表面積を大きくすることが重要であり、このためには消臭活性成分の粉砕、特に150μm以下に微粉砕することが好ましい。
また、本発明の粉状消臭剤を使用に際して高濃度分散・懸濁液として消臭対象物に散布する場合、水に分散・懸濁した液体をスプレーノズル付き容器に詰めレディーツーユースの形の商品とし、消臭対象物に直接粉体を散布することができる。特に工場の活性汚泥等のスラリー状の消臭対象物の場合、粉状形態での添加では均一混合するには時間がかかるため、使用時に粉体状の本発明の消臭用組成物を水に分散・懸濁させた高濃度製剤を汚泥等に混合することにより短時間で均一化を図ることができる。さらに、水に分散・懸濁した消臭活性成分である金属フタロシアニン及びケイ酸塩と、室温で気体となるLPG等とを混合し、エアゾール化することも可能である。
本発明の粉状消臭剤を水等の溶媒に分散・懸濁させる場合、すぐに水等に濡れ、少しの攪拌で水等の中に分散することが非常に重要となるため、製剤中に濡れ性や分散性を付与する界面活性剤を添加しておくことが好ましい。この場合、通常使用される界面活性剤を使用することができ、例えば、濡れ剤としては、低級/高級アルコールにエチレンオキシドを付加した界面活性剤、具体的にはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホアセテートのNa塩、アルキルナフタレンのスルホネートNa塩、高級アルコール硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ソフト型)等を好適に例示することができ、また分散剤としては、リグニンスルホン酸塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のNa塩、アルキルスルホサクシネート等を好適に例示することができる。
また、塩基、各種有機又は無機担体などを配合することもできる。上記塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸塩;トリエチルアミン、ジエタノールアミン等のアミン類などを挙げることができる。上記有機又は無機担体としては、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、乳糖、でん粉、セルロース、界面活性剤等を挙げることができる。その他、本発明の消臭剤において、反応型の1種である有機酸やグリオキサザール等を適宜添加利用することもできる。更に香料等を添加することもできる。
粉砕されたものの粒経は効力や水への分散性から150μm以下の範囲が好ましく、特に工場の活性汚泥の消臭に用いる場合、焼却・処理するためにはできるだけ水分含量を下げる必要があり、この場合、比較的含水率の高い汚泥に本発明の固形タイプの消臭製剤を水に分散し均一に混合後、フィルター等で水切りして汚泥の含水率を下げて使用する。この場合、あまり粒経が小さすぎるとフィルターから結成成分が漏出するため粒径はある程度大きいことが好ましいが、あまり大きすぎても分散液が不安定となるため、大きくても150μm以下の粒度が好ましい。更にready to useの形で商品化するスプレーやエアゾールの場合、分散液の安定性が確保できなくなるため、少なくとも5μmより細かい方が好ましい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
(消臭用製剤Aの調製)
消臭活性成分として、鉄フタロシアニンとNNカオリンクレー(ケイ酸アルミニウム含有)とを含有する消臭用製剤Aを調製した。鉄フタロシアニン2重量部とNNカオリンクレー98重量部を乳鉢で混ぜ合わせて消臭用製剤Aを得た。
試験例1(消臭力の評価)
上記作製した消臭用製剤A0.5g(鉄フタロシアニン10mg、NNカオリンクレー490mg)を、直径60mmのシャーレに入れ、空気3Lを入れたテドラーバッグ内に設置した。このボックスにエチルメルカプタン溶液40μl(濃度は1.9g/メタノール100ml)とイソプロピルアミン溶液40μl(濃度は1.8g/メタノール100ml)を注入し、エチルメルカプタンとイソプロピルアミンの濃度を経時的にガステック製検知管で測定した。残存率で表示した結果を表1に示す。なお、比較として、鉄フタロシアニン20mgのものと、NNカオリンクレー1gをのものを用いた。表1からわかるように、消臭用製剤Aはエチルメルカプタン(SH)及びイソプロピルアミン(アミン)に対する消臭効果に優れていた。
(消臭用製剤Bの調製)
実施例1でNNカオリンクレーの代わりにクラウンクレー(ケイ酸アルミニウム含有)を使用した以外は、実施例1と同様にして消臭用製剤Bを調製した。
試験例2(消臭力の評価)
消臭用製剤Bを用いて試験例1と同様にして消臭力の評価を行った。その結果を表2に示す。
(消臭用製剤Cの調製)
実施例1でNNカオリンクレーの代わりにNSWカオリン(ケイ酸アルミニウム含有)を使用した以外は、実施例1と同様にして消臭用製剤Cを調製した。
試験例3(消臭力の評価)
消臭用製剤Cを用いて試験例1と同様にして消臭力の評価を行った。その結果を表3に示す。
(消臭用製剤Dの調製)
実施例1でNNカオリンクレーの代わりにフバサミMFクレー(ケイ酸アルミニウム含有)を使用した以外は、実施例1と同様にして消臭用製剤Dを調製した。
試験例4(消臭力の評価)
消臭用製剤Dを用いて試験例1と同様にして消臭力の評価を行った。その結果を表4に示す。
(消臭用製剤Eの調製)
実施例1でNNカオリンクレーの代わりにケイ酸カルシウム水和物を使用した以外は、実施例1と同様にして消臭用製剤Eを調製した。
試験例5(消臭力の評価)
消臭用製剤Eを用いて試験例1と同様にして消臭力の評価を行った。その結果を表5に示す。

Claims (6)

  1. 金属フタロシアニン及びケイ酸塩を有効成分として含有することを特徴とする消臭用組成物。
  2. 金属フタロシアニンが、鉄フタロシアニンであることを特徴とする請求項1記載の消臭用組成物。
  3. ケイ酸塩が、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムから選ばれる少なくとも1種のケイ酸塩であること特徴とする請求項1又は2記載の消臭用組成物。
  4. ケイ酸塩が、ケイ酸塩を含有するクレーであることを特徴とする請求項1又は2記載の消臭用組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の消臭用組成物を有効成分として含有することを特徴とする粉状消臭剤。
  6. 硫黄化合物及び/又は窒素化合物のうち少なくとも1種の化合物を消臭することができることを特徴とする請求項5記載の粉状消臭剤。
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