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JP2005351835A - 微粒子測定装置 - Google Patents

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Takeshi Kobayashi
毅 小林
Kazuhiro Koizumi
和裕 小泉
Hideo Shimizu
秀雄 清水
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】 迷光を低減して微粒子の数と大きさを高精度に測定することができ、また、簡単な構造で迷光の低減を可能とすることによって製造コストを低減させること。
【解決手段】 長手方向に沿って直線に伸びる光路空間21の一端に配設された光源2からの出射光をレンズ29,30で平行光に変換する。また光路空間21を抜けて対向側壁を貫通する通路に気流32を流す。この気流32に平行光を透過させ、この透過時に気流32に含まれる微粒子での散乱光をフォトダイオード34で受光する。この構成において、筒状部材における光源2の配設端との対向端に、光源2からの出射光が光源2方向へ戻らないように反射する角度で配設した光ストッパ25と、光ストッパ25での反射光が入射され、この入射光を吸収する反射防止加工を壁面に施した空洞による光トラップ空間22とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クリーンルームなどの粉塵を管理する領域において、粉塵などの微粒子の数と大きさを計測する微粒子測定装置に関する。
従来の微粒子測定装置は、気体等の流体を当該微粒子測定装置の内部に吸引して外部へ排気し、この際、内部に流れる流体に光源からのレーザ光を透過し、この透過時に流体中に含まれる微粒子での散乱光を受光素子で受光するように構成されている。そして、その受光に応じて受光素子から出力される電気信号から微粒子の数及び大きさ(粒径)を演算して求めるようになっている。
この種の従来の微粒子測定装置として、例えば特許文献1及び2に記載のものがある。
特許文献1の微粒子測定装置は、図2に示すように、受光素子2の視野10の中心軸に垂直な平面内で且つその中心軸から一定距離の円周上に複数の発光素子8が配置され、これら複数の発光素子8からそれぞれ光を発して煙粒子による散乱光11が受光素子2で受光されるように構成されている。また、複数の発光素子8から光を放射することにより、低濃度の煙に照射する光量が増し、これに比例して煙による散乱光も光量が増加し、これによって高感度の微粒子検出がなされるようになっている。
特許文献2の微粒子測定装置は、図3(a)及び(b)に示すように、発光手段1から発せられた光がレンズ2により平行光3に変換され、受光素子4が平行光3の光路に沿って広がる扇形のフィールドパターン6内に存在する微粒子からの散乱光を検出するように構成されている。平行光3を使用することによって、小さなスペースで迷光の処理を行うことができ、また扇形のフィールドパターン6により微粒子による平行光3の散乱光を検出することによって、高S/N比で大量の空気の微粒子検出を行うことができるようになっている。
なお、上記図2及び図3は特許文献1及び2に記載の図面を引用したため、上記説明に出てこない符号が記載されており、双方の図において同一符号が存在している。
特開平8−271423号公報 特開平8−233736号公報
しかし、上記の特許文献1の微粒子測定装置においては、光トラップ部4が三角状に尖った凸部を有する凹凸構造の角の部分での乱反射等による迷光が受光素子2に入射されてしまうので、S/N(信号/雑音)比が低下して、微粒子の数と大きさの測定精度が悪くなるという問題がある。
特許文献2の微粒子測定装置においては、光トラップ部が迷光を小さく抑える構造となっているが、その構造自体が複雑であるため、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、迷光を低減して微粒子の数と大きさを高精度に測定することができ、また、簡単な構造で迷光の低減を可能とすることによって製造コストを低減させることができる微粒子測定装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による微粒子測定装置は、長手方向に沿って直線に伸びる中空部を有する筒状部材の前記中空部を光路空間とし、この光路空間の一端に出射光が長手方向の直線に沿って放射されるように光源を配設すると共に、その光源からの出射光を平行光に変換するレンズを配設し、長手方向の直線と交差するように筒状部材の光路空間を抜けて対向する側壁を貫通する通路に流体を流し、この流体に、レンズで変換された平行光を透過させ、この透過時に流体中に含まれる微粒子での散乱光を受光素子で受光し、この受光に応じて受光素子から出力される電気信号から微粒子の数及び大きさを演算して求める微粒子測定装置において、前記筒状部材における前記光源の配設端との対向端に、前記光源からの出射光が当該光源方向へ戻らないように反射する角度で配設された光ストッパと、前記光ストッパでの反射光が入射され、この入射光を吸収する反射防止加工を壁面に施した空洞による光トラップ空間とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、光源からの出射光がレンズで平行光に変換され、この平行光が気体を透過して光ストッパで反射し、この反射光が光トラップ空間に入射され、この入射光が当該光トラップ空間の反射防止加工が施された壁面にて殆ど吸収されるので、光ストッパを介した光源方向への戻り光が少なくなる。これによって、戻り光が流体中の微粒子に反射して受光素子で受光される迷光を低減することができ、これによって微粒子の数と大きさを高精度に測定することができる。また、筒状部材に光ストッパと光トラップ空間とを設けた簡単な構造で、迷光の低減を可能とすることができるので、製造コストを低減させることができる。
また、本発明の請求項2による微粒子測定装置は、請求項2において、前記光ストッパの光反射面に、反射防止加工を施したことを特徴とする。
この構成によれば、気体を透過した平行光が光ストッパで反射されるが、この際、その光反射面に反射防止加工が施されているので、ここで平行光を殆ど吸収することができ、光トラップ空間方向への反射光が大幅に低減する。反射光の低減に比例して光トラップ空間への入射光も低減し、この微小強度の入射光が更に光トラップ空間の反射防止加工が施された壁面にて吸収されるので、光ストッパを介した光源方向への戻り光が略無くなる。これによって、戻り光が流体中の微粒子に反射して受光素子で受光される迷光を低減することができ、これによって微粒子の数と大きさを高精度に測定することができる。
また、本発明の請求項3による微粒子測定装置は、請求項1または2において、前記光路空間を形成する前記筒状部材の内壁の径は、前記レンズで変換された平行光の直径よりも大きい寸法とされ、前記内壁に前記光源からの出射光及び前記平行光が照射されないように前記光源を配設したことを特徴とする。
この構成によれば、光源からの出射光及びこの出射光を変換した平行光の双方が光路空間を形成する内壁に照射して反射することはないので、その分、受光素子で受光される迷光を低減することができ、これによって微粒子の数と大きさを高精度に測定することができる。
以上説明したように本発明によれば、迷光を低減して微粒子の数と大きさを高精度に測定することができ、また、簡単な構造で迷光の低減を可能とすることによって製造コストを低減させることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る微粒子測定装置の構成を示す縦断面図である。
図1に示す微粒子測定装置20は、長手方向中心線に沿って円柱形状に貫通する光路空間21と、この光路空間21の一端部の内壁にて長手方向中心線との直交線に沿って凹状に形成されて当該光路空間21と連通する光トラップ空間22とを有する円筒形状を成す測定管24を有する。
また、測定管24の光トラップ空間22が形成された一端部が45度の傾斜角の斜面24aに加工され、その斜面24aに光路空間21及び光トラップ空間22の双方と外界とを遮光状態に閉塞する光ストッパ25が固定されている。
また、測定管24の光ストッパ25の固定側と反対側の端には、光路空間21を遮光状態に閉塞する円板部材27が固定されている。
光路空間21において、円板部材27には、半導体レーザ28が、当該半導体レーザ28から出射されるレーザ光の光軸28aと長手方向中心線とが一致するように固定されている。半導体レーザ28のレーザ光出射側には所定間隔離してコリメートレンズ29が配設され、更に、コリメートレンズ29から所定間隔離れた位置にシリンドリカルレンズ30が配設されている。
半導体レーザ28から出射されたレーザ光は、コリメートレンズ29によって平行ビーム光とされ、更にシリンドリカルレンズ30によって扁平ビーム光とされるようになっている。
また、シリンドリカルレンズ30から光ストッパ25側に所定間隔離れた位置には、シリンドリカルレンズ30からの扁平ビーム光と気流32とが交差する状態となるように、測定管24の外面から周壁を貫通して光路空間21へ抜ける図示せぬ噴出通路及び吸引通路が対向状態に形成されている。
測定管24の外面に抜ける噴出通路及び吸引通路の開口は、図示せぬ排気/吸引用のポンプに接続されており、ポンプによって噴出通路から噴出された気体が吸引通路で吸引されることによって、光路空間21に光軸28aと交差して気流32が流れるようになっている。
また、その気流32が流れる光路空間21の内壁には、フォトダイオード34が配置されて、シリンドリカルレンズ30からの扁平ビーム光と気流32とが交差する際に、気流32中の粉塵等の微粒子で散乱した光(散乱光)がフォトダイオード34で受光されるようになっている。
更に、光ストッパ25は、光トラップ空間22側の面が、半導体レーザ28側への戻り光とならないように低い反射率で扁平ビーム光を反射し、この反射光が光トラップ空間22へ到達するように成されている。これは、光ストッパ25が固定される測定管24の斜面24aを、半導体レーザ28側への戻り光とならないように扁平ビーム光を反射する傾斜角に加工することによって実現されている。なお、光ストッパ25には、低い反射率で扁平ビーム光を反射するために、市販の反射防止膜等が貼り付けられている。
また、光路空間21の内壁の寸法は、当該光路空間21を通過する平行ビーム光及び扁平ビーム光の外径よりも大きく形成されており、平行ビーム光及び扁平ビーム光が光路空間21の内壁を照射しないようになされている。つまり、平行ビーム光及び扁平ビーム光が光路空間21の内壁を照射することによる半導体レーザ28側への戻り光とならないようになされている。
光トラップ空間22を形成する内壁面は、サンドブラスト加工が施され、この上に黒アルマイトを塗布する等の反射防止加工22aが施されており反射率が小さくされている。これによって、光ストッパ25での反射光が光トラップ空間22で殆ど吸収され、光ストッパ25側へ殆ど戻らないようになされている。
このような構成の微粒子測定装置20は、クリーンルーム等の粉塵を管理する領域に配置されて、次のような微粒子の測定動作を行う。
まず、ポンプが起動されると、噴出通路から噴出された気流32が光路空間21を通って吸引通路で吸引される。この後、半導体レーザ28からレーザ光が出射されると、このレーザ光がコリメートレンズ29によって平行ビーム光とされ、この平行ビーム光がシリンドリカルレンズ30によって扁平ビーム光とされる。
この扁平ビーム光は、光路空間21を横切る気流32を交差して透過する。この透過時に、気体中の微粒子で光が散乱され、この散乱光がフォトダイオード34で受光される。この受光に応じてフォトダイオード34から出力される電気信号が、図示せぬ増幅装置によって増幅され、更に図示せぬ演算装置によって、その増幅信号の波形の振幅や幅から微粒子の数と粒径が求められる。
一方、気流32を透過した扁平ビーム光は、一部が光ストッパ25で吸収され、残りは光ストッパ25で反射されて、光トラップ空間22へ入射される。この入射光は、光トラップ空間22の壁面で複数回反射される過程で殆ど吸収される。僅かに吸収されなかった微小強度の光が光ストッパ25へ戻ったとしても、光ストッパ25も基本的には光を吸収するので、ここで完全に吸収される。この結果、半導体レーザ28側への戻り光は略無くなる。
このような本実施の形態の微粒子測定装置20によれば、光源2からの出射光がレンズ29,30で平行ビーム光及び扁平ビーム(上位概念では平行光)に変換され、この扁平ビーム光が気流32を透過して光ストッパ25で反射し、この反射光が光トラップ空間22に入射される。この入射光が光トラップ空間22の反射防止加工が施された壁面にて殆ど吸収されるので、光ストッパ25を介した光源2方向への戻り光が少なくなる。
これによって、戻り光が測定管24等の壁面に乱反射してフォトダイオード34で受光される迷光を低減することができるので、微粒子の数と大きさを高精度に測定することができる。
また、光ストッパ25と光トラップ空間22とを設けた簡単な構造で、迷光の低減を可能とすることができるので、製造コストを低減させることができる。
また、光ストッパ25の光反射面には、反射防止膜による反射防止加工を施したので、扁平ビーム光が照射された際に、光ストッパ25で光を殆ど吸収することができ、これによって光トラップ空間22方向への反射光が大幅に低減する。反射光の低減に比例して光トラップ空間22への入射光も低減し、この微小強度の入射光が更に光トラップ空間22の反射防止加工が施された壁面にて吸収されるので、光ストッパ25を介した光源2方向への戻り光が略無くなる。これによって、戻り光が測定管24等の壁面に乱反射してフォトダイオード34で受光される迷光を低減することができ、これによって微粒子の数と大きさを高精度に測定することができる。
また、光路空間21を形成する筒状部材の内壁の径を、平行ビーム光及び扁平ビーム光の直径よりも大きい寸法とし、その内壁に光源2からの出射光、平行ビーム光及び扁平ビーム光が照射されないように光源2を配設した。これによって、光源2からの出射光、平行ビーム光及び扁平ビーム光が光路空間を形成する内壁に照射して反射することはないので、その分、フォトダイオード34で受光される迷光を十分減衰してフォトダイオード34からの出力信号のS/N比を大きくすることができるので、微粒子測定精度を高く保つことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る微粒子測定装置の構成を示す縦断面図である。 従来の微粒子測定装置の構成を示す縦断面図である。 従来の他の微粒子測定装置の構成を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)に示す光トラップ部の拡大図である。
符号の説明
20 微粒子測定装置
21 光路空間
22 光トラップ空間
22a 反射防止加工
24 測定管
24a 斜面
25 光ストッパ
27 円板部材
28 半導体レーザ
28a 光軸
29 コリメートレンズ
30 シリンドリカルレンズ
32 気流
34 フォトダイオード

Claims (3)

  1. 長手方向に沿って直線に伸びる中空部を有する筒状部材の前記中空部を光路空間とし、この光路空間の一端に出射光が長手方向の直線に沿って放射されるように光源を配設すると共に、その光源からの出射光を平行光に変換するレンズを配設し、長手方向の直線と交差するように筒状部材の光路空間を抜けて対向する側壁を貫通する通路に流体を流し、この流体に、レンズで変換された平行光を透過させ、この透過時に流体中に含まれる微粒子での散乱光を受光素子で受光し、この受光に応じて受光素子から出力される電気信号から微粒子の数及び大きさを演算して求める微粒子測定装置において、
    前記筒状部材における前記光源の配設端との対向端に、前記光源からの出射光が当該光源方向へ戻らないように反射する角度で配設された光ストッパと、
    前記光ストッパでの反射光が入射され、この入射光を吸収する反射防止加工を壁面に施した空洞による光トラップ空間と
    を備えたことを特徴とする微粒子測定装置。
  2. 前記光ストッパの光反射面に、反射防止加工を施した
    ことを特徴とする請求項1に記載の微粒子測定装置。
  3. 前記光路空間を形成する前記筒状部材の内壁の径は、前記レンズで変換された平行光の直径よりも大きい寸法とされ、前記内壁に前記光源からの出射光及び前記平行光が照射されないように前記光源を配設した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の微粒子測定装置。
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