JP2005348235A - アレーアンテナ受信装置及び送信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上記課題は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを具備するアレーアンテナ受信装置において、拡散信号又は非拡散信号を用いてキャリブレーション用の参照信号を生成する参照信号生成手段と、前記生成された参照信号を用いて前記複数のアンテナ素子の各々に対応して設けられた受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差を補正するに必要なキャリブレーション値を算出する受信キャリブレーション値算出手段と、前記算出されたキャリブレーション値を用いて前記受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行う補正手段と、を備えることを特徴とするアレーアンテナ受信装置にて達成される。
【選択図】 図1
Description
また、上記アンテナブランチ間の振幅/位相偏差は、経年変化や温度変化により変動する。したがって、実際のシステムでの運用を考慮した場合、常時、アレーアンテナを用いて高精度なビームを生成するためには、実際の上りリンク/下りリンクの受信/送信信号を受信/送信状態で、常時、もしくは定期的にRF無線回路のキャリブレーションを行うことが必須である。
図1は、本発明の実施形態におけるアレーアンテナ受信装置1の構成例を示すブロック図である。
(キャリブレーション用参照信号の生成法1)
キャリブレーション用参照信号の生成法1は、上りリンクのサブキャリアの帯域幅と同等(チップレートと同等)の拡散信号(通信チャネルに対して直交又は非直交)で拡散したキャリブレーション用の参照信号をサブキャリア毎に生成する(同図(a)参照)。
キャリブレーション用参照信号の生成法2は、上りリンクの無線アクセス方式として、第4世代移動通信で検討されている上りリンク可変拡散率・チップ繰り返しファクタ(VSCRF)−CDMA方式が用いられる場合の生成法であって、通信チャネルに対して直交で拡散するとともに、通信チャネルに対して直交したチップ繰り返しパターンを用いてキャリブレーション用参照信号を生成する(同図(b)参照)。
キャリブレーション用参照信号の生成法3は、全サブキャリアの全帯域幅と同等の拡散符号(通信チャネルに対して非直交)で拡散したキャリブレーション用参照信号を生成する(同図(c)参照)。
(キャリブレーション用参照信号の生成法4)
キャリブレーション用参照信号の生成法4は、各サブキャリアの中心周波数毎に非拡散(狭帯域)のキャリブレーション用参照信号を生成する(同図(d)参照)。
キャリブレーション用参照信号の生成法5は、全サブキャリアの中心周波数に狭帯域のキャリブレーション用信号を生成する(同図(e)参照)。
(キャリブレーション用参照信号の生成法6)
キャリブレーション用参照信号の生成法6は、多数の狭帯域信号を全サブキャリアの帯域幅にわたり一様に生成する(同図(f)参照)。
本実施形態に係るアレーアンテナ受信装置2の構成を図3に示す。
C´i,J,k=Di,J,k
上記式1は、AGC増幅利得値が変動した後に測定したキャリブレーション値を更新値としてそのまま用いる方法である。
C´i,J,k=A×Ci,J,k+(1−A)×Di,J,k
ここで、Aは忘却係数(固定値)を表す。
上記式2は、キャリブレーション更新値を算出するのに忘却係数を用いる方法である。本式における忘却係数は、以下の理由で導入される。
Di,j,kの測定時間をTとすると、
(a)T≦Tmaxの場合(Tmax:定数)、
C´i,J,k=(1−T/Tmax)A×Ci,J,k+T/Tmax×Di,J,k
(b)T>Tmaxの場合、
C´i,J,k=Di,J,k
上記式(3)は、上記式(1)と式(2)を、AGC回路の増幅利得値の変動後に測定されるキャリブレーションテーブル値Di,J,kに応じて切替える方法である。例えば、キャリブレーション値を測定する最大測定時間をTmaxとして定め、上記Di,J,kの測定時間Tが、Tmax以下であれば上記(b)式を用い、測定時間Tが、Tmax以上であれば上記(a)式を用いる。
C´i,j,k=Ci,j,k×(C´i,G1,k/Ci,G1,k)
なお、Ci,J,kは、キャリブレーション前のAGC増幅利得G1でのキャリブレーション値を表す。
3 アレーアンテナ送信装置
11−1〜11−B、101−1〜101−B アンテナ素子
12−1〜12−B デュープレクサ
13−1〜13−B RF受信部
14、52 測定ブランチ切替スイッチA
15−1〜15−B、53−1〜53−B キャリブレーション値乗算部
16、54 測定ブランチ切替スイッチB
17 ゲイン調整部
18 キャリブレーション用RF送信部
19、57 キャリブレーション値測定部
20 キャリブレーション用参照信号発生器
31−1〜31−B RF送信部
40、58 キャリブレーションテーブル更新部
41 自動増幅利得記憶部
51 逆高速フーリエ変換部(IFFT)
55 キャリブレーション用RF受信部
56 高速フーリエ変換部(FFT)
59 高出力増幅器出力レベル記憶部
102 デジタル/アナログ信号変換処理部
103 直交変調部
104、203 ミキサ(乗算器)
105 高出力増幅器
202 低雑音増幅器
204 帯域制限通過フィルタ
205 自動増幅利得制御部(AGC回路)
206 直交検波部
207 受信レベル測定部
208 アナログ/デジタル信号変換処理部
Claims (10)
- 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを具備するアレーアンテナ受信装置において、
拡散信号又は非拡散信号を用いてキャリブレーション用の参照信号を生成する参照信号生成手段と、
前記生成された参照信号を用いて前記複数のアンテナ素子の各々に対応して設けられた受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差を補正するに必要なキャリブレーション値を算出する受信キャリブレーション値算出手段と、
前記算出されたキャリブレーション値を用いて前記受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行う補正手段と、
を備えることを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 請求項1に記載のアレーアンテナ受信装置において、
前記参照信号生成手段は、拡散信号を用いて参照信号を生成する場合、通信チャネルに直交する拡散符号を用いて拡散変調した拡散信号、または通信チャネルに直交する拡散後のチップ系列に対して所定の繰返し数分のチップ繰返しを適用したチップパターンを用いて当該参照信号を生成することを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 請求項1に記載のアレーアンテナ受信装置において、
前記参照信号生成手段は、拡散信号を用いて参照信号を生成する場合、通信チャネルに対して非直交な拡散符号を用い、各サブキャリア毎、あるいは全サブキャリアの帯域幅で当該参照信号を生成することを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 請求項1に記載のアレーアンテナ受信装置において、
前記参照信号生成手段は、非拡散信号を用いて参照信号を生成する場合、各サブキャリア毎の中心周波数、あるいは全サブキャリア毎の中心周波数に当該参照信号を生成することを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 請求項1乃至4いずれかに記載のアレーアンテナ受信装置において、
受信信号がマルチキャリア信号であって、
前記受信キャリブレーション値算出手段は、サブキャリア毎に、前記受信回路に具備される自動増幅利得制御部の増幅利得毎にブランチ間の受信回路のキャリブレーション値を算出し、その結果をテーブルとしてメモリに記憶させるテーブル記憶手段を備え、
前記補正手段は、前記テーブルに記憶される増幅利得毎、サブキャリア毎、ブランチ毎に異なるキャリブレーション値を用いて前記受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行うことを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 請求項5に記載のアレーアンテナ受信装置において、
前記受信キャリブレーション値算出手段は、前記自動増幅利得制御部の増幅利得が変動する度に、変動後の増幅利得値における各ブランチ、各サブキャリア毎のキャリブレーション値を算出し、その算出結果を基に前記テーブルの内容を更新させる第1の受信キャリブレーション値更新手段を備え、
前記補正手段は、前記更新されたテーブルに記憶される増幅利得毎、サブキャリア毎、ブランチ毎に異なるキャリブレーション値を用いて前記受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行うことを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 請求項5に記載のアレーアンテナ受信装置において、
前記受信キャリブレーション値算出手段は、前記自動増幅利得制御部の増幅利得が変動する度に、その都度、各ブランチ、各サブキャリア毎、各増幅利得値におけるキャリブレーション値を算出し、その算出結果を基に前記テーブルの内容を更新させる第2の受信キャリブレーション値更新手段を備え、
前記補正手段は、前記更新されたテーブルに記憶される増幅利得毎、サブキャリア毎、ブランチ毎に異なるキャリブレーション値を用いて前記受信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行うことを特徴とするアレーアンテナ受信装置。 - 複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを具備するアレーアンテナ送信装置において、
送信信号がマルチキャリア信号であって、
サブキャリア毎に、前記複数のアンテナ素子の各々に対応して設けられた送信回路に具備される増幅器の送信出力毎に、該送信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差を補正するに必要なキャリブレーション値を算出する送信キャリブレーション値算出手段と、
前記算出されたキャリブレーション値をテーブルとしてメモリに記憶させるテーブル記憶手段と、
前記テーブルに記憶されたキャリブレーション値を用いて、前記送信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行う補正手段と、
を備えることを特徴とするアレーアンテナ送信装置。 - 請求項8に記載のアレーアンテナ送信装置において、
前記送信キャリブレーション値算出手段は、前記増幅器の送信出力が変動する度に、変動後の送信出力値における各ブランチ、各サブキャリア毎のキャリブレーション値を算出し、その算出結果を基に前記テーブルの内容を更新させる第1の送信キャリブレーション値更新手段を備え、
前記補正手段は、前記更新されたテーブルに記憶される送信出力毎、サブキャリア毎、ブランチ毎に異なるキャリブレーション値を用いて前記送信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行うことを特徴とするアレーアンテナ送信装置。 - 請求項8に記載のアレーアンテナ送信装置において、
前記送信キャリブレーション値算出手段は、前記増幅器の送信出力が変動する度に、その都度、各ブランチ、各サブキャリア毎、各送信出力値におけるキャリブレーション値を算出し、その算出結果を基に前記テーブルの内容を更新させる第2の送信キャリブレーション値更新手段を備え、
前記補正手段は、前記更新されたテーブルに記憶される送信出力毎、サブキャリア毎、ブランチ毎に異なるキャリブレーション値を用いて前記送信回路のブランチ間に発生する振幅偏差と位相偏差の補正を行うことを特徴とするアレーアンテナ送信装置。
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