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JP2005345501A - 電子カメラ - Google Patents

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JP2005345501A
JP2005345501A JP2004161490A JP2004161490A JP2005345501A JP 2005345501 A JP2005345501 A JP 2005345501A JP 2004161490 A JP2004161490 A JP 2004161490A JP 2004161490 A JP2004161490 A JP 2004161490A JP 2005345501 A JP2005345501 A JP 2005345501A
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JP2004161490A
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Hideki Kanbayashi
秀樹 神林
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Abstract

【課題】 位相差検出方式で焦点制御を行う電子カメラにおいて、撮像画像の一部を切り出して記録画像を生成する場合に、焦点検出領域を切り出し範囲内に適切に配置する具体的構成を示す。
【解決手段】 電子カメラは、撮影光学系の予定結像面と共役な位置に配置され、画素領域に対する複数の焦点検出領域を設定可能な焦点検出用光電変換素子と、焦点検出手段と、記録領域の大きさに応じて焦点検出領域の位置を変更する変更手段とを有する。焦点検出手段は、一次像面の焦点検出領域相当部分に結像した光束を焦点検出用光電変換素子上に再結像して得られる出力信号に基づいて、撮影光学系の焦点調節状態を検出する。即ち、焦点検出手段は、焦点検出領域の位置の変更に際して、『焦点検出用光電変換素子におけるどの画素領域からの出力信号を焦点調節状態の検出に用いるか』を変更すればよい。従って、上記課題を達成できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の焦点検出領域を有し、それを表示する表示部を備えた電子カメラに関し、特に、撮像素子の有効画素範囲を変更する機能、或いは電子ズーム機能を備えた電子カメラに関する。
従来より、撮影画面内に複数の焦点検出領域を設定し、ユーザにより選択された焦点検出領域においてピントを合わせる機能を備えた電子カメラが知られている。また、撮像画像の一部を切り出して拡大し、疑似的なズームアップ画像を生成及び記録する電子ズーム機能を備えた電子カメラが知られている。
しかし、複数の焦点検出領域で焦点検出が可能な電子カメラにおいて、電子ズーム機能を用いると、切り出し範囲(記録画像となる範囲)の外に焦点検出領域が設定されることがある。この場合、切り出し範囲から外れた焦点検出領域が生じてしまい、ユーザが選べる焦点検出領域を少なくしてしまう。或いは、焦点検出領域が切り出し範囲から外れなくても、写真の構図の上で、不適切な位置に焦点検出領域が設定されることがある。
このような問題を解決するために、特許文献1は、段落[0050]において、電子ズーム倍率に応じて焦点検出領域の位置を変更することを提案している。
特開2001−208961号公報
特許文献1は、被写体像を撮像する撮像素子上に設定された焦点検出領域で得られる画像信号に基づいて焦点検出する電子カメラを開示するものである。一方、撮像素子とは異なる受光素子の出力に基づいて位相差検出方式などの焦点検出を行う構成の電子カメラにおいては、撮像素子に対する電子ズーム倍率や切り出し範囲を変更しても焦点検出領域の位置を設定する焦点検出系と撮像素子の画素領域とに一義的な関連性がないため、記録される画像領域の変更に焦点検出領域が対応しないという不都合があった。
本発明の目的は、位相差検出方式等の、撮像素子とは異なる受光素子の出力に基づいて焦点検出を行う電子カメラにおいて、撮像画像の一部を切り出して記録画像を生成する場合に、撮影時の画面内に設定される焦点検出領域を切り出し範囲内に適切に配置するための具体的構成を開示することである。
本発明の別の目的は、上記のように構成された電子カメラにおいて、使い易さを向上させることである。
請求項1の電子カメラは、撮影光学系による被写体像が結像する撮像素子の画素領域に対する記録領域の大きさを変更可能である。本請求項の電子カメラは、焦点検出用光電変換素子と、焦点検出手段と、変更手段とを備えたことを特徴とする。焦点検出用光電変換素子は、撮影光学系の予定結像面と共役な位置に配置されており、画素領域に対する複数の焦点検出領域を設定可能な、複数の画素が二次元に配列されたものである。焦点検出手段は、焦点検出用光電変換素子のうち焦点検出領域に対応する領域の素子で受光して得られる出力信号に基づいて撮影光学系の焦点調節状態を検出する。変更手段は、記録領域の大きさに応じて焦点検出領域の位置を変更する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電子カメラにおいて、以下の点を特徴とする。第1に、撮像素子の画素領域に対応する、撮影光学系を介した被写体像を観察可能とする観察光学系を備えている。第2に、焦点検出領域を観察光学系に重畳して表示する重畳手段を備えている。第3に、重畳手段は、記録領域の大きさに応じて、重畳する焦点検出領域の表示配置を変更する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、以下の点を特徴とする。第1に、被写体輝度を測光する測光手段を備えている。第2に、測光手段は、焦点検出領域の配置に応じて、測光領域の位置を変更する。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、以下の点を特徴とする。第1に、被写体輝度を測光する測光手段を備えている。第2に、被写体輝度に基づいて露出条件を決定するための測光領域の選択を、焦点検出領域の配置に応じて変更する露出条件設定手段を備えている。
本発明の電子カメラは、撮影光学系による被写体像が結像する撮像素子の画素領域に対する記録領域の大きさを変更可能な電子カメラにおいて、撮影光学系の予定結像面と共役な位置に配置され、撮像素子の画素領域に対する複数の焦点検出領域を設定可能な、複数の画素が二次元に配列された焦点検出用光電変換素子と、焦点検出用光電変換素子のうち焦点検出領域に対応する領域の素子で受光して得られる出力信号に基づいて撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、記録領域の大きさに応じて焦点検出領域の位置を変更する変更手段とを有する。
この構成によれば、焦点検出手段は、焦点検出領域の位置の変更に際して、『焦点検出用光電変換素子におけるどの画素領域からの出力信号を焦点調節状態の検出に用いるか』を変更すればよい。従って、位相差検出方式等の、撮像素子とは異なる受光素子の出力に基づいて焦点検出を行う電子カメラにおいて撮像画像の一部を切り出して記録画像を生成する場合に、切り出し範囲内に焦点検出領域を適切に配置できる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態における電子カメラの概略構成図である。図に示すように、電子カメラ10は、交換可能な撮影レンズ(撮影光学系)14と、カメラボディ18とで構成されており、電子ズーム機能を備えている。即ち、電子カメラ10は、電子ズームを使用する撮影モードと、使用しない撮影モードとを有しており、以下の説明では、電子ズームを使用しない撮影モードを全画面モードといい、電子ズームを使用する撮影モードを一部画面モードという。
撮影レンズ14は、ズーム操作部22と、フォーカシングレンズ群24と、ズーミングレンズ群26と、レンズ駆動モータ28と、レンズCPU30とを有している。フォーカシングレンズ群24は、レンズCPU30の指示に従って、レンズ駆動モータ28により駆動される。ズーミングレンズ群26は、ユーザがズーム操作部22を操作することで移動する。
カメラボディ18は、接眼レンズ34を含む光学ファインダ36(観察光学系)と、測光部40と、ミラー42と、ペンタプリズム44と、拡散板46と、LED(発光ダイオード)48と、液晶表示装置50と、メインミラー52と、サブミラー54と、シャッタ56と、撮像素子60と、撮像素子駆動回路62と、操作部64と、画像処理部66と、CPU70と、焦点検出部72と、画像記録部74とを有している。
CPU70は、電子カメラ10のシステム制御を行う。撮像素子60は、黒レベルを定めるための複数のオプティカルブラック画素と、受光量に応じて信号電荷を生成及び蓄積する複数の有効画素と有している。液晶表示装置50は、部分的に拡散状態にされ、拡散状態になった部分は、LED48の照射光を拡散させ、撮影者の目に達する。この原理により、ユーザは、焦点検出領域を示すマーク(または枠)を、光学ファインダ36で被写体像と重畳するように観察できる。
図2は、光学ファインダ36において、焦点検出領域を示すマークがどのように表示されるかを示す説明図であり、本実施形態では一例として、大括弧で示される11個の焦点検出領域を被写体像に重畳表示する。図2(a)は全画面モードの場合を示し、図2(b)は一部画面モードの場合を示す。なお、図中の太線で示した外縁の枠は、光学ファインダ36から観察される観察像の外縁であり、撮像素子60の有効画素の全域にほぼ相当する。
本実施形態では、光学ファインダ36に表示される焦点検出領域の位置及びサイズを、電子ズームの倍率により決まる切り出し範囲に合うように、相似的に変える。なお、図2(b)の実線の枠は、切り出し範囲を示す外縁であり、同様に液晶表示装置50により表示される。また、焦点検出領域の表示は、セグメント表示ではなく、例えばドット表示でもよい。
図3は、焦点検出部72の光学系の詳細を示す斜視図である。図に示すように、焦点検出部72は、コンデンサレンズ80と、絞りマスク82と、セパレータレンズ対84(各々を84a、84b、84c、84dとする)と、二次元CCDセンサ86(焦点検出用光電変換素子)とを有している。絞りマスク82は、セパレータレンズ84a〜84dにそれぞれ対応する開口部82a、82b、82c、82dを有している。図中の一次像面78は、撮影レンズ14の予定結像面上に位置する仮想的なものである。
図3における焦点検出領域98g〜98q、98g’〜98q’の位置は、図2(a)、(b)に示した光学ファインダ36に表示されるものとそれぞれ同様である。即ち、一部画面モードの場合、一次像面78における焦点検出領域98g’〜98q’の位置は、全画面モードの場合に対して相似的に変わる。
図3の符号90は、撮影レンズ14の射出瞳であり、その一部の領域(絞りマスク82の開口部82a〜82dの逆投影像)を図に示すようにそれぞれ90a、90b、90c、90dとする。撮影レンズ14の射出瞳90と、絞りマスク82とは、コンデンサレンズ80によって光学的に共役関係にある。一次像面78と、二次元CCDセンサ86の受光面とは、コンデンサレンズ80及びセパレータレンズによって光学的に共役関係にある。
次に、焦点検出部72内の光路を説明する。例えば焦点検出領域98gを代表する水平方向に延在する一領域(図において太線で示した部分)について見れば、射出瞳90aを透過して焦点検出領域98gの上記一領域を透過した光束は、コンデンサレンズ80を透過後、絞りマスク82の開口部82aを透過する。この透過光束は、セパレータレンズ84aによって、二次元CCDセンサ86のエリアAにおける画素列A−g上に再結像される。同様に、射出瞳90bを透過して焦点検出領域98gの上記一領域を透過した光束は、コンデンサレンズ80、開口部82bを透過後、セパレータレンズ84bによって、二次元CCDセンサ86のエリアBにおける画素列B−g上に再結像される。
また、焦点検出領域98gにおいて垂直方向(前記水平方向に直交する方向であり、図示せず)に延在する一領域の場合、射出瞳90c、90dのそれぞれを透過して焦点検出領域98gを透過した光束は、コンデンサレンズ80を透過後、開口部82c、82dをそれぞれ透過し、セパレータレンズ84c、84dによって、二次元CCDセンサ86におけるエリアCの画素列C−g、エリアDの画素列D−g上にそれぞれ再結像される。
本実施形態のように絞りマスク82やセパレータレンズ対84を複数の焦点検出領域で共用し、二次元CCDセンサ86で受光する焦点検出系では、焦点検出領域の位置及びサイズを容易に変更できる。図4は、二次元CCDセンサ86におけるどの画素領域が焦点検出領域として用いられるか、即ち、どの画素領域からの画像信号が相関演算処理に用いられるかを示す説明図である。図中に太線で示した枠は、二次元CCDセンサ86の受光面の外縁である。
例えば、全画面モードの場合に、図2(a)及び図3に示した焦点検出領域98qが選択されているとする。この場合、図4(a)に示すように、水平方向では、エリアAの画素列A−qからの画像信号と、エリアBの画素列B−qからの画像信号とを用いて、相関演算処理を行う。また、垂直方向では、エリアCの画素列C−qからの画像信号と、エリアDの画素列D−qからの画像信号とを用いる。
一方、一部画面モードの場合の相関演算処理においては、全画面モードの場合に対して、演算に用いる画素領域の位置、及び画素数のみを変更すればよい。
例えば、図2(b)及び図3に示した焦点検出領域98q’が選択されているとする。この場合、図4(b)に示すように、水平方向では、エリアAの画素列A−q’からの画像信号と、エリアBの画素列B−q’からの画像信号とを用いて、相関演算処理を行う。また、垂直方向では、エリアCの画素列C−q’からの画像信号と、エリアDの画素列D−q’からの画像信号とを用いる。
他の焦点検出領域98g〜98p、98g’〜98p’に関しても同様であり、各エリア(A、B、C、D)内において相関演算処理に用いられる画素領域の位置と、一次像面78における焦点検出領域の位置とは、主光軸に対して点対称になる。なお、図4(a)では煩雑となるので、焦点検出領域98gに対応する画素領域A−g、B−g、C−g、D−gと、焦点検出領域98qに対応する画素領域A−q、B−q、C−q、D−qのみ符号を示した。また、図4(b)でも同様に、一部のみ符号を示した。
図1に示す測光部40は、例えば格子状に配列された100〜1000個の測光素子を有しており、これら測光素子を用いて被写体輝度を測光し、この被写体輝度を測光値としてCPU70に伝達する。ここで、図5を用いて測光部40の測光領域について説明する。
図5(b)は、測光部40の受光面の模式的平面図であり、全画面モードにおける測光領域の配置を示し、図中の1つの枡は1つの測光素子を示す。ここで、比較のために、図2(a)と同じであるが、全画面モードにおける光学ファインダ36での焦点検出領域98g〜98pの配置を図5(a)に示す。図5(b)では、焦点検出領域98g〜98pにそれぞれに対応する測光領域を、110g〜110qとして黒く塗り潰して示した。なお、図では一例として、縦15×横23=345個の測光素子が配置されている。図5(b)の場合、各測光領域は、9個の測光素子で構成される。
図5(c)は、一部画面モードにおける光学ファインダ36での焦点検出領域98g’〜98p’の配置を示し、図5(d)は、一部画面モードにおける測光領域の配置を、図5(b)と同様に示したものである。図5(d)では、焦点検出領域98g’〜98p’にそれぞれに対応する測光領域を、110g’〜110q’として黒く塗り潰して示した。図5(d)の場合、各測光領域は、1個の測光素子で構成される。図に示すように、一部画面モードでは、各測光領域110g’〜110q’は、全画面モードの場合の測光領域110g〜110qよりも、電子ズーム倍率に応じて中心側に配置される。
本実施形態の電子カメラ10は、電子ズーム機能を備えた一眼レフカメラであることと、電子ズーム使用時におけるCPU70及び焦点検出部72の機能(詳細は後述)とを主な特徴とする。特に説明しない部分の機能は、従来の電子カメラとほぼ同様である。
図6は、電子カメラ10の動作を示す流れ図の前半部分であり、図7は、その後半部分である。以下、図に示すステップ番号に従って、電子カメラ10の動作を説明する。
[ステップS1]電子カメラ10の電源釦(図示せず)がオンされると、電源オン処理が行われる。この後、ユーザ(撮影者)は、操作部64の釦群を操作して、測光モードや撮影条件などを設定する。この時点では、メインミラー52は下がった状態であり、メインミラー52を透過した光はサブミラー54で反射して焦点検出部72に導かれる。また、メインミラー52で反射した光は、ペンタプリズム44内で反射して、光学ファインダ36内で観察像を形成する。
[ステップS2]ユーザは、操作部64を操作して、全画面モードと、一部画面モードのいずれかを選択する。一部画面モードの場合、ユーザは、不図示の切り替えスイッチにより、電子ズーム倍率を選択する。ここで、電子ズームの倍率は、予め定められた複数の値のいずれかに、段階的に変更可能である。
[ステップS3]CPU70は、ステップS2において一部画面モードに設定されたか否かを判定する。一部画面モードの場合、ステップS4に進み、そうでない場合(全画面モードの場合)、ステップS5に進む。
[ステップS4]CPU70は、焦点検出領域98g’〜98q’、及び切り出し範囲を示す枠を、光学ファインダ36の観察像に重畳表示させる。このとき、図2(b)で示したように、焦点検出領域98g’〜98q’は、電子ズームの倍率で決まる切り出し範囲内に、適切なサイズで配置される。この後、ステップS6に進む。
[ステップS5]CPU70は、有効画素全域の画像サイズに合わせて、光学ファインダ36に表示される焦点検出領域98g〜98qの位置を設定する。この後、ステップS6に進む。
[ステップS6]ユーザは、いずれかの焦点検出領域(98g〜98qまたは98g’〜98q’のいずれかであり、以下、符号を省略)を選択する。この後、選択された焦点検出領域のみ、光学ファインダ36内に表示される。なお、選択されなかった焦点検出領域の表示を消さずに、選択されたものだけ例えば点滅表示にしてもよい。
[ステップS7]ユーザは、操作部64の1つであるレリーズ釦(図示せず)を半押しする。これに同期して、焦点検出部72は、CPU70の指令に従って、焦点検出を開始する。即ち、焦点検出部72は、焦点検出に用いる二次元CCDセンサ86の画素列を選ぶことにより焦点検出を行う。なお、レリーズ釦が半押しされない場合、半押しされるまで電子カメラ10は待機する。
[ステップS8]焦点検出部72は、選択された焦点検出領域を透過して、二次元CCDセンサ86上に再結像された2像の画像信号を、CPU70に伝達する。CPU70は、2像の画像信号に公知の相関演算処理を施して、デフォーカス量(合焦位置からのずれ量)を算出する。
[ステップS9]CPU70は、ステップS9で求めたデフォーカス量に基づいて、選択された焦点検出領域でピントを合わせるように、レンズCPU30に指令する。レンズCPU30は、この指令に従ってレンズ駆動モータ28を制御して、ピントを合わせる。この後、図7のステップS10に進む。
[ステップS10]CPU70は、測光モードがスポット測光モードに設定されているか、マルチパターン測光モードに設定されているかを判定する。スポット測光モードに設定されている場合、ステップS11に進み、マルチパターン測光モードに設定されている場合、ステップS13に進む。
[ステップS11]測光部40は、選択された焦点検出領域に対応する測光領域(全画面モードでは前述の図5(b)の110g〜110qのいずれかであり、一部画面モードでは図5(d)の110g’〜110q’のいずれか)の測光素子が出力する測光値を、CPU70に伝達する。
[ステップS12]CPU70は、ステップS12で取得した測光値に基づいて、選択された焦点検出領域で適正露出になるように、いわゆるスポット測光モードによって露出条件(絞り値、露光時間、撮像素子60のISO値等)を決定する。このとき、露出条件の一部がステップS1でユーザにより設定されていれば、それに従う。この後、ステップS15に進む。
[ステップS13]全画面モードに設定されている場合、測光部40は、全ての測光素子が出力する測光値を、CPU70に伝達する。また、一部画面モードに設定されている場合、測光部40は、切り出し範囲内に相当する全ての測光素子が出力する測光値を、CPU70に伝達する。即ち、図5(d)で一点鎖線で示した枠内の全ての測光素子の測光値が伝達される。
[ステップS14]CPU70は、取得した測光値に基づいて、いわゆるマルチパターン測光、評価測光等によって露出条件を決定する。このとき、露出条件の一部がユーザにより設定されていれば、それに従う。
ここでの露出条件の演算は、逆光や明暗差の大きい被写体でも、露出補正なしで適正露出にすることができる。例えば全画面モードで焦点検出領域98lが選択されていれば、露出条件の演算において選択された焦点検出領域の位置や輝度、その他画面全体の平均輝度やコントラスト、距離情報、色情報をパラメータとし、多数の撮影データベースから最適化学習された演算アルゴリズムによってその状況にふさわしい露出を決定する。
一部画面モードを使用する場合、上述の全画面モードに対して、選択された焦点検出領域の位置や輝度、切り出された画面全体の平均輝度やコントラストといったパラメータが変わってくる。このように露出条件を決定する演算の方法は、電子ズームを使用するか否かで変わり、使用する場合はそのズーム倍率により変わる。また、どの焦点検出領域が選択されているかによっても変わる。この後、ステップS15に進む。
[ステップS15]レリーズ釦が全押しされると、それに同期して、ステップS12またはステップS14で設定された露出条件で公知の撮影処理が行われる。ステップS3で一部画面モードに設定されていれば、撮像素子60から出力される全有効画素の画像信号の内、切り出し範囲に対応する画素の画像信号のみが抽出される。抽出された画像信号には、画像処理部66により画像処理が施される。画像処理後の画像信号は、画像データとして、画像記録部74内のメモリカード(図示せず)に記録される。ステップS3で全画面モードに設定されていれば、撮像素子60から出力される全有効画素の画像信号に対して、上述と同様の処理が施される。以上が本実施形態の動作説明である。
このように本実施形態では、セパレータレンズ対84などを複数の焦点検出領域で共用し、二次元CCDセンサ86で受光する位相差検出方式の焦点検出系を用いる。このため、『二次元CCDセンサ86における、どの画素領域の画像信号を相関演算処理に用いるか』を変更するだけで、焦点検出領域の位置及びサイズを容易に変更できる。これにより、撮像画像の一部を切り出して記録画像を生成する場合に、焦点検出領域を切り出し範囲内に適切に配置できる。
また、一部画面モードでは、図2(b)に示したように、切り出し範囲を示す枠と、その枠内に適切に配置された焦点検出領域とを光学ファインダ36に表示する。従って、電子ズームを使用する場合においても、記録される画像範囲に対する焦点検出領域の相対的な位置が一定となるため、使用不可能となる焦点検出領域もなくなり、操作性が極めて向上する。即ち、ユーザが焦点検出領域を選択するときの操作負担は、電子ズームを使用しない場合と変わらない。従って、ユーザは、焦点検出領域の設定に際しては、電子ズームの使用の有無や電子ズーム倍率等を、全く気にする必要がない。
スポット測光モードでは、CPU70は、電子ズームの使用の有無、電子ズーム倍率、どの焦点検出領域が選択されているかに応じて、測光領域を適切に変更させる。また、マルチパターン測光モードでは、CPU70は、電子ズームの使用の有無、電子ズーム倍率、焦点検出領域の位置や輝度等に応じて、多数の撮影データベースから最適化学習された演算アルゴリズムによってその状況にふさわしい露出条件を決定する。このようにCPU70が適正な露出条件を自動的に決定するので、ユーザは、露出条件の設定に際しても、電子ズームの使用の有無や電子ズーム倍率等を、全く気にする必要がない。この結果、位相差検出方式の自動焦点検出装置及び電子ズーム機能を備えた電子カメラにおいて、ユーザの使い易さを大きく向上できる。
以下、請求項と本実施形態との対応関係を説明する。なお、以下に示す対応関係は、参考のための一解釈であり、本発明を限定するものではない。請求項記載の焦点検出手段は、デフォーカス量を算出する焦点検出部72及びCPU70の機能に対応する。請求項記載の変更手段は、電子ズームの使用の有無、電子ズーム倍率に応じて、焦点検出領域の位置及びサイズを変更させるCPU70及び焦点検出部72の機能に対応する。請求項記載の測光手段は、測光部40に対応する。請求項記載の露出条件設定手段は、ステップS12、S14で露出条件を演算するCPU70の機能に対応する。
なお、撮像画像の任意の位置にある任意の範囲を切り出して記録画像を生成する場合にも、本発明は適用可能である。その場合も、切り出し範囲に応じて、光学ファインダ36における焦点検出領域の表示や、二次元CCDセンサ86におけるどの画素領域の画像信号を相関演算処理に用いるかを同様に変更すればよい。
以上詳述したように本発明は、電子カメラの分野において大いに利用可能である。
本実施形態における電子カメラの概略構成図である。 焦点検出領域の配置を一次像面に相当させて示した説明図であり、(a)は電子ズームを使用しない場合を示し、(b)は電子ズームを使用する場合を示す。 図1の焦点検出部の光学系の詳細を示す斜視図である。 二次元CCDセンサにおけるどの画素領域が焦点検出領域として用いられるかを示す説明図である。 測光領域の配置を示す説明図である。 本実施形態の電子カメラの動作を示す流れ図の前半部分である。 本実施形態の電子カメラの動作を示す流れ図の後半部分である。
符号の説明
10 電子カメラ
14 撮影レンズ
18 カメラボディ
22 ズーム操作部
24 フォーカシングレンズ群
26 ズーミングレンズ群
28 レンズ駆動モータ
30 レンズCPU
34 接眼レンズ
36 光学ファインダ
40 測光部
42 ミラー
44 ペンタプリズム
46 拡散板
48 LED
50 液晶表示装置
52 メインミラー
54 サブミラー
56 シャッタ
60 撮像素子
62 撮像素子駆動回路
64 操作部
66 画像処理部
70 CPU
72 焦点検出部
74 画像記録部
78 一次像面
80 コンデンサレンズ
82 絞りマスク
82a、82b、82c、82d 開口部
84 セパレータレンズ対
84a、84b、84c、84d セパレータレンズ
86 二次元CCDセンサ
90 射出瞳(全体)
90a、90b、90c、90d 射出瞳(の一部)
98g〜98q、98g’〜98q’ 焦点検出領域
110g〜110q、110g’〜110q’ 測光領域
A、B、C、D (二次元CCDセンサ上の)エリア

Claims (4)

  1. 撮影光学系による被写体像が結像する撮像素子の画素領域に対する記録領域の大きさを変更可能な電子カメラにおいて、
    前記撮影光学系の予定結像面と共役な位置に配置され、前記画素領域に対する複数の焦点検出領域を設定可能な、複数の画素が二次元に配列された焦点検出用光電変換素子と、
    前記焦点検出用光電変換素子のうち前記焦点検出領域に対応する領域の素子で受光して得られる出力信号に基づいて前記撮影光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記記録領域の大きさに応じて前記焦点検出領域の位置を変更する変更手段と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記画素領域に対応する、前記撮影光学系を介した前記被写体像を観察可能とする観察光学系と、
    前記焦点検出領域を前記観察光学系に重畳して表示する重畳手段とを備え、
    前記重畳手段は、前記記録領域の大きさに応じて、重畳して表示する前記焦点検出領域の配置を変更する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    被写体輝度を測光する測光手段を備え、
    前記測光手段は、前記焦点検出領域の配置に応じて、測光領域の位置を変更する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    被写体輝度を測光する測光手段と、
    前記被写体輝度に基づいて露出条件を決定するための測光領域の選択を、前記焦点検出領域の配置に応じて変更する露出条件設定手段と
    を備えたことを特徴とする電子カメラ。
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