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JP2005239737A - 生活の質を改善する新規医薬組成物の製法および用途 - Google Patents

生活の質を改善する新規医薬組成物の製法および用途 Download PDF

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JP2005239737A JP2005152478A JP2005152478A JP2005239737A JP 2005239737 A JP2005239737 A JP 2005239737A JP 2005152478 A JP2005152478 A JP 2005152478A JP 2005152478 A JP2005152478 A JP 2005152478A JP 2005239737 A JP2005239737 A JP 2005239737A
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邦雄 安藤
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清吉 鈴木
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昭男 福田
Juri Kawai
樹理 川合
Toshichika Ogasawara
利近 小笠原
Kazuo Igusa
一夫 井草
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Abstract

【課題】生理活性タンパク質を病態改善ならびに健康増進のため経口投与する場合、分解の原因となる胃を分解することなく通過し、十二指腸に流入して始めて溶解する医薬組成物の製造法を提供すること。
【解決手段】生理活性を呈するタンパク質、例えば、酵素、ラクトフェリン、免疫グロブリン、リゾチーム、及びタンパク質のアミラーゼ阻害剤、タンパク質のリパーゼ阻害剤、タンパク質のプロテアーゼ阻害剤等から選ばれた一つ、ないし一つ以上を活性成分として含有する粉末、顆粒ないし錠剤の表層を、被覆する皮膜の原料として、ツェイン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ・フタレート、カルボキシメチルエチルセルローズ、酢酸フタル酸セルローズ、メタクリル酸コポリマー、水に不溶のエチルセルローズ、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーから選択される原料を用いた腸溶性フィルムで被覆することを特徴とする、腸溶性製剤の製造法。
【選択図】なし

Description

本発明は生理活性を呈するタンパク質を経口投与する場合、効果的に生理活性を発揮させる方法に関する。すなわち、本発明は、経口投与された生理活性を呈するタンパク質が失活せずに胃を通過し、生理活性を喪失せずに作用部位である十二指腸から下部消化管に到達するような腸溶性の医薬組成物に関する。さらに、本発明は、このような医薬が新たに治療/予防を可能にした疾病に関する。本発明の方法は、生理活性タンパク質が分解されずに作用部位に到達するので、作用を発揮させるうえできわめて有効である。
食物の消化吸収をつかさどる小腸粘膜は、壁面が微細な突起で埋め尽くされ、さらに各々の突起はいっそう微細な突起により被覆される構造であり、それによって表面積を著しく拡大している。一説によるとヒト消化管の表面積は、テニスコートの一面半もあると言われ、その面積の大半は小腸が占めている。腸管の内腔は生体にとって外界であり、150兆個と言われる腸内細菌が生息している。これほど広い面積で外界と接触しているが、外界とのあいだを仕切っているのは、ごく薄い一層からなる粘膜層のみである。この薄い粘膜層は外界から加えられる種々の刺激に対し、反応していると考えられるが、どのような刺激物質が粘膜と接触すると、どのように反応するのか、刺激を受け取る粘膜上の部位はどこなのか等々、具体的なことはほとんどわからず謎は尽きない。いずれにしても消化管粘膜は、生体にとってきわめて重要な機能を担っていることは確かである。
腸管粘膜が刺激に反応していることを示す好例は、腸内細菌の侵入を防御する粘膜バリアーとしてのはたらきである。すなわち、動物は健常である限り、腸内細菌がバリアーを越えて侵入することはまれだが、外科手術、外傷、火傷などのストレス負荷時、あるいは死亡すると腸内細菌は直ちに粘膜層を越えて体内への侵入し始める。すなわち、健常状態では、絶えず侵入しようとする腸内細菌を防ぐ何らかの防御装置が作動しているはずである。腸内細菌の他にも腸管粘膜を刺激するのは、ウイルス、食物に含まれる毒物等が考えられる。広い面積をもつ腸管粘膜には、刺激を受け取るセンサーとセンサーの情報を基に反応する反応器等が存在するはずだが、どのようなセンサーがはたらいているのかもほとんどわかっていない。例えば、ラクトフェリンは腸管粘膜に受容体が存在することがわかっているが、受容体に結合するとどのような反応が起こるのかについては、まったくわかっていない。
胃は塩酸を分泌して内部がpH1.0〜3.0の強酸性に保たれている。胃が強酸性に維持されていることは、病原性細菌で汚染された食品あるいは飲料水を摂取した際、汚染した病原菌の殺菌にとって非常に効果的である。さらに胃液は酸性に至適pHを持つ酸性プロテアーゼ、ペプシンを含み、タンパク質をペプタイドに加水分解する。食物を汚染している病原菌のほとんどは、強い酸性条件下にペプシン作用にさらされることにより死滅すると考えてよい。つまり、胃は病原菌の侵入を撃退する第一の関門である。都合が悪いことに生理活性を呈するタンパク質を経口的に摂取し、作用の発揮を期待する場合、胃における分解が最大の障壁になる。胃に流入した生理活性タンパクは、強酸性の条件下で折り畳まれた三次元構造が崩れ、ペプシンによってペプチドに加水分解されるからである。このような状態ではタンパク質が持っている生理活性は完全に失われると考えてよい。
食物の消化吸収を補助するため、乳糖分解酵素、アミラーゼ、プロテアーゼあるいはリパーゼなどの加水分解酵素が経口的に投与されている。しかし、これらの加水分解酵素がヒトの体内で本当に食物を加水分解し、消化吸収を助けているかどうかは疑わしい。これらの消化酵素を50μg/mlのペプシンを含むpH1.2の人工胃液に1%の濃度で溶かし、37℃で1.5時間インキュベートすると酵素活性は完全に失われるからである。胃に食物が滞留する時間は、ほぼ1.5〜2.0時間と見積もることができるので、加水分解酵素を内服しても、病態改善効果を期待できないことは明らかである。
また、抗炎症作用を呈するセラチオペプチダーゼ、血清コレステロールを低下させると言われるエラスターゼ等の生理活性タンパク質も、薬物として患者に経口投与されている。これらの生理活性タンパク質も胃内で溶解した場合には、加水分解酵素と同様に分解され、失活することは明らかである。
また、卵白リゾチームはほとんどの大衆向け総合感冒薬に有効成分の一つとして添加され、風邪薬の定番とも云えるポピュラーな成分である。リゾチームは涙、唾液、消化液など粘膜を被覆する分泌液に含まれ、細菌の細胞壁を構成するムラミルペプタイドを加水分解する酵素活性を持っているので、殺菌酵素と考えられていた。しかし、不思議なことに風邪の患者に経口投与すると、喉の痛みなどの急性炎症に対し、鎮痛消炎作用を発揮すると言われている。当然、リゾチームと結合する受容体が粘膜表面に存在し、リゾチームが結合すると生体内麻薬であるオピオイドが放出されるメカニズムが推定されるが、実験的には証明されていない。その鎮痛消炎作用に加え、哺乳動物に対しまったく毒性を示さないので、安心して添加できることが風邪薬の有効成分として普及した原因であろう。リゾチームが鎮痛消炎作用を発揮する場は、粘膜面積の大部分を占める小腸と考えられるが、この点を含め今後の検討が必要である。この場合にも、感冒薬の錠剤が胃内で崩壊すると、リゾチームもペプシンによる加水分解作用から免れることはできない。ペプシンによる加水分解を免れ、小腸に流入するリゾチームはごく僅かと推定される。
その他、免疫グロブリン、ラクトフェリン等の比較的大きなタンパク質も健康を増進させるため、食品として積極的に摂取されている。前者は乳牛を複数の細菌抗原で免役し、細菌抗原に対する抗体(IgG1)を牛乳中に泌乳させ、脱脂した脱脂免疫牛乳粉末が健康増進に有用であるとして称揚されている。しかし、牛乳中の免疫グロブリンIgG1はペプシン感受性であり、胃を通過する際に大部分が分解されるので、健康増進効果が期待できるかどうか疑問である。
また、乳牛が分娩1週間以内に泌乳する乳は、初乳として搾乳を禁止されている。初乳は分娩1週間以降の乳牛が泌乳する常乳と質的に異なり、多量の免疫グロブリンIgG1を含んでいるのでパスツリゼーションあるいは高温瞬間滅菌すると豆腐状に凝固し、殺菌できないからである。この初乳を脱脂し、免疫グロブリンの失活を避けるため低温で噴霧乾燥した脱脂初乳粉末も、一部の国々で健康増進の素材として普及し始めている。例えば、米国では脱脂初乳粉末は、関節炎および高血圧症の改善効果をうたい文句とする健康食品として販売されている。この場合にも免疫牛乳と同じく、大部分の免疫グロブリンは胃内で分解される。
近年、牛乳由来のラクトフェリンも大腸ガンの発ガン予防効果が報告され、発ガンを予防するための素材として注目を浴びている。さらに、C型肝炎患者に牛乳のラクトフェリンを大量に経口投与すると、血中のウイルス・タイターが低い軽症患者では、病態の改善が認められるとする研究成績が報告された。C型肝炎患者の80%は、肝硬変から肝臓ガンに移行して死亡するだけに、この研究成果が他の医療施設でも確認されれば、患者にとって大きな福音となるに違いない。その一方で、投与量が一日あたり3.6gと多いことが、実用化を阻む障害になっている。投与量を減らし、一日あたり1.8gでは有意な病態の改善は認められていない。この場合でも、経口投与されたラクトフェリンの大部分は、胃内で加水分解されていることは確かである。胃内で加水分解されず、十二指腸に流入して始めてラクトフェリンを放出する製剤で臨床試験を行い、投与量の低減をはかると同時に、重症のC型肝炎患者でも病態改善が認められるよう製剤の改良を図るべきであろう。
消化管の全表面積はテニスコートの1.5面分であるが、胃の表面積は、僅かに900cmにすぎない。しかも、胃では栄養物および薬物などの吸収は起こらないし、リゾチーム、免疫グロブリンないしラクトフェリンのような生理活性タンパクが、胃壁に結合することにより病態を改善することは報告されていない。さらに、胃壁は分厚い粘液層で被覆されているので、これらの生理活性タンパク質がペプシンにより加水分解される以前に粘液層を通過し、粘膜に結合することは望み薄である。生理活性を呈するタンパク質を経口的に摂取し薬効を発揮させる場合、最大の障害は胃における分解と不活化であり、その解決なしに、健康増進の目的とする医薬品ないし食品として生理活性タンパク質の実用化はあり得ない。
本発明者等は長年にわたり酵素、タンパク質酵素阻害剤および生理活性タンパク質を病態改善ならびに健康増進のため経口投与する研究を行ってきた。タンパク質はリシンのような例外もあるが、概して安全性が高く、経口投与で薬効が発現すれば理想的な治療薬になりうるからである。検討の対象としたのは主としてラクトフェリンならびに免疫グロブリンである。ラクトフェリンは分子量が8万程度の高分子だが、粘膜と接触すると生体に変化を起こさせるらしい。一つは病原菌感染に対する防御能を高めることであり、今一つはオピオイドのような鎮痛作用である。このような作用からみて、粘膜上にはラクトフェリン・センサーとも名付けるべき構造が存在するものと思われるが、その詳細についてはほとんどわかっていない。
しかし、これらのタンパク質を実験動物に経口投与して生理活性の発現をみる場合、同じ量を同じ条件の動物に投与しても作用が発現する場合としない場合があり、著しく再現性に欠ける。例えば、BALB/cマウスに5−フルオロウラシル(5−FU)を50mg/kg経口投与し、bacterial translocation(BT)から菌血症を惹起させ、多臓器不全によりマウスが死亡する実験系で、5−FUを投与する1日前〜同時に牛乳由来のラクトフェリンを経口投与すると、ある場合にはBTを阻止しマウスを生存させることができる。しかも、このBT阻止作用はラクトフェリンを1回2mg/kgという少量投与しただけで統計的に高度な有意差を持って発現した。2mg/kgの経口投与でマウスの抗ガン剤投与によるBTが抑制できるのであれば、外科手術、ガン、ストレスなどで惹起するヒトのBTを抑制し、感染症から全身性炎症反応症候群による多臓器不全を阻止できて、医療に多大のインパクトを与えることができる。
一方で、まったく同じ条件で100mg/kg経口投与しても発現しないこともある。この表現は但し書き付きで真実である。なぜかと言えば、まったく同じ条件であると本発明者等は考えていただけで、実際には条件が異なるから同じ現象が発現しなかっただけだからである。ラクトフェリンのBT阻止効果が再現性に乏しい原因を突き詰めて行くと、消化管におけるラクトフェリンの分解に行き当たった。つまり、生理活性タンパク質は、作用部位にその構造が完全に保持して到達してこそ生理作用を発揮するのであり、作用部位に到達する以前に分解しては作用を発揮できないという結論にたどり着くことができた。
すなわち、ラクトフェリンなどの生理活性タンパク質は経口投与すると、その大部分は胃を通過する際に部分的に分解され作用を喪失するのである。これらの生理活性タンパク質を経口投与して偶然に作用を発揮する場合があるとすれば、胃を通過する際分解を免れたごく少量が十二指腸に流下し作用を発揮するのである。したがって、本発明者らは、生理活性タンパク質を病態改善ならびに健康増進のため経口投与する場合、分解の原因となる胃を分解することなく通過し、十二指腸に流入して始めて溶解する方法を求めて検討を行った。
従来の製剤では、経口的に投与したラクトフェリンは、一過性に口腔と食道の粘膜に接触するだけで、胃に流入するとペプシンによってポリペプタイドに分解され、効力が失われるものと思われる。この酸性プロテアーゼに対する高い感受性が、従来ラクトフェリンが広く応用されることを阻んでいた。ラクトフェリンは、牛乳中の微量成分であり、比較的高価である。ペプシンおよびパパインの様な酸性プロテアーゼに感受性が高く、容易に加水分解されることが最大の弱点であった。しかし、その他のプロテアーゼに対しては著しく抵抗性で、糞便中に1週間放置してほとんど分解しないことがわかった(本明細書の実施例4参照)。したがって、分解せずに胃を通過し、十二指腸に流入させることができれば、少量の経口投与で病態改善および健康増進作用を発揮させることができると推定し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、生理活性を有するタンパク質の一種以上を活性成分として含み、その活性成分の一定以上がほとんど分解されずに活性を維持したまま下部消化管内に放出されるための放出制御手段を有する経口製剤を提供する。
本明細書で「経口製剤」というときは、経口的に摂取されるあらゆる形態の医薬および医薬製剤の形態とすることができる。また、本発明の組成物は、食品の形態とすることも/または食品を含む。本発明の製剤は、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、散剤の種々のできる。食品には、機能性食品、健康食品および栄養補助食品が含まれる。
本発明の製剤は、放出制御手段を有することが必要である。ここでいう放出制御手段は、製剤中の活性成分のうち、少なくとも10%以上、好ましくは20%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上を、胃腸内では不可逆的に失活しないように保ち(例えば、有効成分を胃腸内では放出せず、または溶解させず、したがって変性および/または分解させない)、活性を維持させたまま下部消化管(十二指腸、小腸)に到達させるための手段である。
本発明の製剤のための放出制御手段としては、従来の、薬物放出制御のための種々の手法を適用することができる。このような手法には、例えば、活性成分を含む母核を腸溶性皮膜でまたは適切な厚さの疎水性物質からなる皮膜で被覆すること、活性成分をマトリクスに担持させて所定の環境下で有効成分を放出させるようにすること、が含まれる。
本発明は、胃腸内で変性および/または分解され、失活しうる、あらゆるタンパク質性の活性成分に適用することができる。このような活性成分には、酸性プロテアーゼ、すなわち、ペプシンおよびパパインで失活する生理活性を有するタンパク質が含まれる。より具体的には、免疫賦活作用および鎮痛消炎作用を示すラクトフェリンおよびリゾチームなどの塩基性タンパク質、病原菌の生育を阻害する免疫グロブリン、小腸で食物の消化吸収を助けるための加水分解酵素、それら加水分解酵素の活性を阻害するタンパク質性のまたはペプチド性の阻害剤が含まれる。食物の消化吸収を助ける加水分解酵素としては、各種プロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼ等があげられる。特に好ましい活性成分は、ラクトフェリンである。ラクトフェリンは、これまで治療が難しかった種々の疾患に対し即効性の治療効果を与えうる(本明細書の実施例中の、治療効果の項参照)。
また、本発明は、全身性炎症反応症候群;炎症性腸疾患;肥満、糖尿病または高血圧症を含む生活習慣病;悪性腫瘍:C型肝炎ウイルス、ロタウイルス、ヘルペスウイルスまたはサイトメガロウイルスを含む病原ウイルスによる感染症;病原性微生物による感染症;自己免疫疾患の治療のため、ならびに/またはこれらの疾患または状態に伴う、患者の生活の質を低減させるような種々の症状の治療または改善のために適用することができる。
全身性炎症反応症候群は、種々様々の疾患患者におきる広汎な炎症であって、感染症、膵炎、虚血、多重外傷、出血性ショック、免疫仲介性臓器損傷、および敗血症、ならびに全身性炎症反応症候群にしばしばおこる合併症(急性肺損傷;ショック;腎不全;および多臓器不全症候群、および器官系機能異常の発生)を含む。炎症性腸疾患は、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む。
本発明の実施態様の一つは、ラクトフェリン顆粒ないしは錠剤の表面を胃では溶解せず、腸に流入して溶解する腸溶性の皮膜で被覆した製剤である。より詳細には、次のようなものである。
牛乳由来ラクトフェリン凍結乾燥粉末は、かさ比重が非常に小さく、直接錠剤に打錠することは困難である。また、水分と高温で不安定なので、乾燥状態で製剤化することが望ましい。したがって、ラクトフェリンと賦形剤、結合剤、崩壊剤を混合し、混合物をスラグマシンで強圧成型し薄い大きな平たい円盤をつくり、それを砕いて篩過し、一定の大きさの顆粒をそろえる。この顆粒を腸溶性皮膜で覆い、一定量をハードカプセルに充填して製品化することができる。錠剤として製品化する場合には、顆粒に滑沢剤を加えて打錠し、錠剤を腸溶性皮膜で覆って製品化することができる。
このようにして製造したラクトフェリンの腸溶性錠剤および腸溶性顆粒は、塩化ナトリウム2.0gに希塩酸24mlおよび水を加えて溶かし、1000mlとした第一液(pH1.2)、および0.2Mリン酸2水素カリウム試液250mlに0.2N水酸化ナトリウム試液118mlおよび水を加えて1000mlとした第二液(pH6.8)を用いて崩壊性を試験した(日本薬局方(九改正),一般試験法41;または日本薬局方(十三改正)一般試験法47,崩壊試験法,(6)腸溶性の製剤、参照)。本発明の方法で製造した錠剤ないし顆粒は、第一液に120分間浸しても崩壊せず、第二液中では60分間浸すと崩壊する。つまり、胃で崩壊して溶解せず、十二指腸に流入して始めて崩壊し、ラクトフェリンが溶出される製剤を完成させることができる。
本発明の腸溶性製剤を製造する際に用いる賦形剤としては、乳糖、蔗糖、グルコースなどの単糖ないし二糖類、コーンスターチ、ポテトスターチのような澱粉類、結晶セルローズ、無機物としては軽質シリカゲル、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウムなどがある。また、結合剤としては澱粉類、カルボキシメチルセルローズ(CMC)、ヒドロキシプロピルセルローズ(HPC)、カルボキシメチルセルロース−ナトリウム塩、ポリビニルピロリドン等がある。また、下部消化管でもとの一次粒子にまで崩壊させることを目的として用いる崩壊剤としては、澱粉、カルボキシメチルセルロース−ナトリウム塩、カルボキシメチルセルロース−カルシウム塩、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどがある。錠剤ならびに顆粒を腸溶性に被覆するための皮膜剤としては、pH5〜6で溶解するヒドロキシプロピルメチルセルローズフタレート、カルボキシメチルエチルセルローズ、酢酸フタル酸セルローズ、メタクリル酸コポリマーや、ツェイン、アルカリ性領域で溶解するシェラックなどがある。
本発明の製剤は、一般的には、活性成分として1日あたり、約0.1mg〜約100,000mg、好ましくは約1mg〜約50,000mg、より好ましくは約10mg〜約10,000mgを一度に又は分割して、本発明の製剤による治療または状態の改善が必要とされている患者に投与することができる。投与量は、個別に、投与される患者の年齢、体重、および投与目的に応じて定めることができる。
<実施例1(幽門部結紮ラット使用の実験;その1)>
一夜絶食した体重約300グラムのウイスター系雄性ラット6頭をエーテル麻酔下に幽門の上部にあたる腹部を小さく切開し、胃内容物が十二指腸に流下しないよう幽門と十二指腸の接合部を手術糸で軽く結紮してから手早く切開部を縫合した。ラットが麻酔から覚醒して1時間後、牛乳から抽出したラクトフェリンおよび免疫グロブリン(タツア・ミルク・バイオロジクス社製造、それぞれ純度約90%および75%)各々50mgを5mlの蒸留水に溶解して経口投与した。ラットはラクトフェリン投与15分、30分および1時間後に2頭ずつ屠殺して、胃内容物を300mlのビーカーに洗い出し、さらに胃壁を生理食塩水によって充分に洗浄した。胃内容物と洗浄液を合一し、液量を正確に200mlとして被検液とした。被検液に溶解しているラクトフェリンおよび免疫グロブリンIgG1は、高速液体クロアトグラフィーによって定量した。
結果は表に示すように残存するラクトフェリンは、投与15分後で4.6%、30分で痕跡程度、60分で0であった。
Figure 2005239737
<実施例2(幽門部結紮ラット使用の実験;その2)>
一夜絶食した体重約250グラムのウイスター系雄性ラット6頭をエーテル麻酔下に幽門の上部にあたる腹部を小さく切開し、幽門と十二指腸の接合部を手術糸で軽く結紮し、手早く切開部を縫合した。ラットが麻酔から覚醒し1時間後に牛乳から抽出したラクトフェリンならびに免疫グロブリンIgG1(タツア・ミルク・バイオロジクス社製造)各々100mgと5mgのペプスタチン(ペプシン阻害剤)を5mlの生理食塩水に溶解して経口投与した。ラットはラクトフェリン投与15分、30分および1時間後に2頭ずつ屠殺して、実施例1に示す要領で胃内容物を洗い出し、液量を正確に200mlとして、溶解しているラクトフェリンを高速液体クロアトグラフィーによって定量した。
結果は表に示すように残存するラクトフェリンは、投与15分後で53%、30分で23%、60分で10%であった。実施例1と比べると、ラクトフェリンの残存量は明らかに多く、胃内におけるその分解にかかわっているのがペプシンであることは明らかである。
Figure 2005239737
<実施例3>
飼料および水を自由摂取した体重約300グラムのウイスター系雄性ラット6頭の腹部をエーテル麻酔下に小さく切開し、幽門部と盲腸の上部で回腸部を結紮し、小腸ループを作成した。次に牛乳ラクトフェリンおよび免疫グロブリンIgG1(タツア・ミルク・バイオロジクス社製造、純度約90%)の各々100mgを5mlの生理食塩水に溶解し、注射筒を用いて小腸ループに注入した。腹部の切開部を手早く縫合してから、ラットをケージに戻し、30、60および120分後にループを摘出し、内容物をビーカーに移し、腸管壁を生理食塩水で洗浄して内容物を合一して被検液とした。高速液体クロマトグラフィーにより被検液に含まれるラクトフェリンを定量して、表に示す値が得られた。
Figure 2005239737
表3からわかるようにラクトフェリンは小腸内でまったく分解されない。しかし、免疫グロブリンIgG1は半減期約30分で徐々に分解される。
<実施例4>
ウイスター系雄ラットの新鮮な糞便10gを50mlの蒸留水に加え、ポリトロン・ホモジナイザーを用いてホモジナイズした。ホモジェネイト10mlに牛乳由来ラクトフェリンおよび免疫グロブリンIgG1を各々100mg加えて溶かし、37℃の窒素置換嫌気ジャー中で24、72および168時間インキュベートした後、溶解しているラクトフェリンおよび免疫グロブリンを高速液体クロマトグラフィーによって測定した。
結果は表4に示すようにラクトフェリンは糞便と1週間インキュベートしてもほとんど分解されないが、免疫グロブリンは72時間インキュベートすると完全に消失した。従って、免疫グロブリンIgG1は腸内細菌によって加水分解を受けるが、ラクトフェリンは腸内細菌が産生するプロテアーゼに対し著しく抵抗性であることがわかる。
Figure 2005239737
<実施例5>
pH3.0以下の酸性では溶解せず、中性ないし弱アルカリ性で溶解するヒドロキシアルキルセルローズ(信越化学工業製、商品名HP−55)を成型加工して製造した日本薬局方1号の腸溶性ハードカプセルにラクトフェリン10部とカルボキシメチルセルロースカルシウム5部の混合粉末を150mg充填し、嵌合部を腸溶性基材でシールして腸溶性のラクトフェリン・ハードカプセル製剤を製造した。
<実施例6>
免疫グロブリン8%を含むウシの脱脂初乳10部を微結晶セルロース10部と混合し、実施例5のハードカプセルに150mgを充填し、嵌合部を腸溶性基材でシールして腸溶性脱脂初乳製剤を製造した。
<実施例7>
ラクトフェリン50mgを含む直径8mmの錠剤をゼラチン10部とリボ核酸ナトリウム20部に水を加えて加温溶解して製造した厚さ0.7mmの膜を用い、平板法により外被を形成させた後、乾燥して腸溶性製剤を製造した。
<実施例8>
コーティング機(フロイント産業(株)製、ハイコーターHCT−48N)にラクトフェリン50mgを含有する直径8mm、重量180mgの錠剤をいれ、カルボキシメチルエチルセルローズ9%、グリセリン脂肪酸エステル1%、エタノール45%、塩化メチレン45%よりなる腸溶性コーティング液を噴霧し、対錠剤重量比で12%の腸溶性コーティングを施して製品とした。
<実施例9>
1錠にラクトフェリン50mgを含有する直径8mm、重量180mgの錠剤をコーティング機(フロイント産業(株)製、HC−MINI)にいれ、トウモロコシ穀粒から得られるタンパク質、ツェイン8部、グリセリン2部を70%エタノール150部に溶解した液を計算量だけ噴霧し、対錠剤重量比で10%のコーティングを施した錠剤を得た。
<実施例10>
1錠にラクトフェリン50mgを含有する直径8mm、重量180mgの錠剤をコーティング機(フロイント産業(株)製、NHC−60N)にいれ、シェラック30部、ヒマシ油7部をイソプロパノール63部に溶解した液を計算量だけ噴霧し、対錠剤重量比で10%のコーティングを施した錠剤を製造した。
<治療効果>
このようにして製造した腸溶製剤の効果は驚くべきものがある。例えば、ラクトフェリン腸溶製剤は、これまで治療が難しかった種々の疾患に対し即効性の治療効果を示した。
(1)輸血を通じてC型肝炎に感染すると、急性肝炎を発症した後、慢性肝炎から肝硬変に移行し、最終的には肝臓ガンを発症して患者は死亡する。C型肝炎患者が肝臓ガンを発症する割合は高率で、約80%に達すると言われている。C型肝炎が進行し、肝臓ガンを発症して腹水が貯留している入院患者にラクトフェリンの腸溶剤(上述の実施例8または9で製造されたもの)を内服させ、治療した効果は信じられないほど劇的であった。すなわち、一日あたり0.9gのラクトフェリンを内服しただけで、3日後には腹水が吸収されて消失し、黄疸の改善、C型肝炎ウイルスの血中マーカーが大幅に低下したのである。主治医から余命が数ヶ月と宣告されていたこの患者は、内服を始めて1週間後には歩いて退院することができたのである。
(2)また、悪性リンパ腫を発症したある医師は、化学療法でガンを押さえ込んでいたが、それに伴う副作用の多発に悩まされ寝たり起きたりの生活であった。このような状態から脱却するため、いろいろな薬物を試みたが効果がなく、幾つかの民間療法まで手を伸ばしたが症状の改善はみられなかった。しかし、上述の実施例8または9で製造されたラクトフェリン腸溶錠(ラクトフェリンとして一日あたり0.45g)を内服2日後に食欲が出始め、さらに3日後には臨床試験の検査値は担当医が驚くほどに改善した。この患者の場合、だるさ、嘔吐、感染症の多発、食欲減退などに悩まされ生活の質が非常に低下した状態にあった。従って、ラクトフェリン腸溶錠の内服により生活の質が改善されたことは明らかであった。
(3)胃ガンの手術後に、再発してガン性腹水が貯留した症例にラクトフェリン腸溶錠を内服させた。この症例は苦しさを軽減するため、腹水を数回にわたって抜き取っていた。しかし、上述の実施例8または9で製造されたラクトフェリン腸溶錠(ラクトフェリンとして一日あたり0.45g)を内服し始めて1週間後に、腹水は完全に吸収されて消失した。この患者は微熱が続き、脈拍が1分間に95回、呼吸数が1分間に23回と典型的な全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)の症状を呈していたが、ラクトフェリン腸溶錠の内服を開始して1週間後に、これらの症状は消失し、食欲も回復した。
(4)13年前からアトピー性皮膚炎に罹患し、全身性の掻痒感から夜間の熟睡が難しかった女性患者に、上述の実施例8または9で製造された腸溶性ラクトフェリン錠(ラクトフェリンとして一日あたり0.45g)を投与した。内服2日後からアトピー性皮膚炎による皮膚の発疹が軽減され始め、それとともに掻痒感から解放され熟睡できるようになった。つまり、ラクトフェリンには自己免疫疾患によるストレスから患者を解放する効果が認められる。また、シェーグレン症候群のため唾液の分泌が減少している患者にラクトフェリン腸溶錠を経口投与したところ、唾液のpHが上昇すると同時に分泌量が増加し、口腔の乾燥が大きく改善された。従って、ラクトフェリンは自己免疫疾患に伴う生活の質低下を明らかに改善する効果がある。
(5)これまで説明したように生理活性を示すある種のタンパク質は、その作用が発揮される場が十二指腸より下部の消化管である場合が多い。この明細書ではラクトフェリンを中心に説明したが、変化せずに胃を通過し、小腸に流入して始めて溶解すると、これまで未知だった作用を発揮したり、投与量を大幅に減少させることができる生理活性タンパク質はラクトフェリンだけではない。免疫グロブリンおよびリゾチームは、腸溶製剤化することによりラクトフェリンと類似した効果を示すタンパク質である。また、食物の消化吸収を助けるために経口投与されるアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼは、作用を発揮する場が小腸なので腸溶製剤化する必要がある。さらに、注目すべきは、現代人に多い肥満は、生体から分泌される消化酵素の阻害剤を食後に投与すると、栄養素の吸収が減少するので阻止することができることである。植物由来のある種のタンパク質は生体が分泌する消化酵素を阻害することがわかっているので、アミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼの阻害剤を腸溶化して食後に経口投与すると、肥満を防止し、II型糖尿病、高血圧症、動脈硬化などの生活習慣病を明らかに改善する。従って、本発明は単にラクトフェリンに止まらず、広い範囲の生理活性を呈するタンパク質に適用可能なのである。

Claims (18)

  1. 生理活性を呈するタンパク質、例えば、酵素、ラクトフェリン、免疫グロブリン、リゾチーム、及びタンパク質のアミラーゼ阻害剤、タンパク質のリパーゼ阻害剤、タンパク質のプロテアーゼ阻害剤等から選ばれた一つ、ないし一つ以上を活性成分として含有する粉末、顆粒ないし錠剤の表層を、被覆する皮膜の原料として、ツェイン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ・フタレート、カルボキシメチルエチルセルローズ、酢酸フタル酸セルローズ、メタクリル酸コポリマー、水に不溶のエチルセルローズ、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーから選択される原料を用いた腸溶性フィルムで被覆することを特徴とする、腸溶性製剤の製造法。
  2. 生理活性を呈するタンパク質、例えば、酵素、ラクトフェリン、免疫グロブリン、リゾチーム、及びタンパク質のアミラーゼ阻害剤、タンパク質のリパーゼ阻害剤、タンパク質のプロテアーゼ阻害剤等から選ばれた一つ、ないし一つ以上を活性成分として含有する粉末を、ツェイン、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ・フタレート、カルボキシメチルエチルセルローズ、酢酸フタル酸セルローズ、メタクリル酸コポリマー、水に不溶のエチルセルローズ、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーから選択される原料を用いた腸溶性カプセルに充填することを特徴とする、腸溶性製剤の製造法。
  3. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、全身性炎症反応症候群であることを特徴とする、請求項1または2に記載された腸溶性製剤の製造法。
  4. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、炎症性腸疾患であることを特徴とする、請求項1または2に記載された腸溶性製剤の製造法。
  5. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、肥満、糖尿病、高血圧症などの生活習慣病であることを特徴とする、請求項1または2に記載された腸溶性製剤の製造法。
  6. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、悪性腫瘍であることを特徴とする、請求項1または2に記載された腸溶性製剤の製造法。
  7. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、ロタウイルス、ヘルペス、サイトメガロ等の病原ウイルス感染症であることを特徴とする、請求項1または2に記載された腸溶性製剤の製造法。
  8. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、病原性微生物による感染症であることを特徴とする、請求項1または2に記載された腸溶性製剤の製造法。
  9. 生理活性タンパク質を胃内で失活させず下部消化管に到達することにより生活の質を改善できる疾患が、自己免疫疾患であることを特徴とする、請求項1または2に記載されたの腸溶性製剤の製造法。
  10. 請求項1または2に記載された製造法により得られる腸溶性製剤。
  11. 活性成分がラクトフェリンである、請求項10記載の腸溶性製剤。
  12. 酵素、ラクトフェリン、免疫グロブリン、リゾチーム、アミラーゼ阻害剤、リパーゼ阻害剤、およびプロテアーゼ阻害剤からなる群より選択される生理活性を有するタンパク質の一種以上を活性成分として含む経口製剤であって、放出制御手段を有し、その活性成分の少なくとも10%以上が活性を維持したまま下部消化管内に放出される、前記経口製剤。
  13. 活性成分がラクトフェリンである、請求項12に記載された経口製剤。
  14. 全身性炎症反応症候群;炎症性腸疾患;肥満、糖尿病または高血圧症を含む生活習慣病;悪性腫瘍;C型肝炎ウイルス、ロタウイルス、ヘルペスウイルスまたはサイトメガロウイルスを含む病原ウイルスによる感染症;病原性微生物による感染症;および自己免疫疾患;ならびに/またはこれらの疾患または状態に伴う症状の治療または改善のための、請求項12または13記載の経口製剤。
  15. 酵素、ラクトフェリン、免疫グロブリン、リゾチーム、アミラーゼ阻害剤、リパーゼ阻害剤、およびプロテアーゼ阻害剤からなる群より選択される生理活性を有するタンパク質の一種以上を活性成分として含む経口製剤であって、放出制御手段を有し、該放出制御手段が腸溶性皮膜を含むものである、前記経口製剤。
  16. 活性成分がラクトフェリンである、請求項15記載の経口製剤。
  17. 全身性炎症反応症候群;炎症性腸疾患;肥満、糖尿病または高血圧症を含む生活習慣病;悪性腫瘍;C型肝炎ウイルス、ロタウイルス、ヘルペスウイルスまたはサイトメガロウイルスを含む病原ウイルスによる感染症;病原性微生物による感染症;および自己免疫疾患;ならびに/またはこれらの疾患または状態に伴う症状の治療または改善のための、請求項15または16に記載された経口製剤。
  18. 腸溶性皮膜が、シェラック、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ・フタレート、カルボキシメチルエチルセルローズ、酢酸フタル酸セルローズ、メタクリル酸コポリマー、水に不溶のエチルセルローズおよびアミノアルキルメタアクリレートコポリマーからなる群より選択される基剤を含む、請求項15〜17のいずれか1項記載の経口製剤。
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