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JP2005236590A - アンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置 - Google Patents

アンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置 Download PDF

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JP2005236590A
JP2005236590A JP2004042245A JP2004042245A JP2005236590A JP 2005236590 A JP2005236590 A JP 2005236590A JP 2004042245 A JP2004042245 A JP 2004042245A JP 2004042245 A JP2004042245 A JP 2004042245A JP 2005236590 A JP2005236590 A JP 2005236590A
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Takao Murata
孝雄 村田
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Japan Broadcasting Corp
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

【課題】 容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 基板に所定の間隔で配置される複数のアンテナ素子からなるアンテナ装置において、各アンテナ素子から入力された信号をアンテナ素子数に基づいて分配し、分配した信号を夫々異なる端子から所定の位相差で出力する合成回路を有し、前記合成回路は、前記基板に形成されることにより、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置に係り、特に自動車等の移動体において高精度な送受信を実現するためのアンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置に関する。
従来から、自動車や列車等の移動体において、TV放送等の信号を受信する一般的な手段として、受信電界強度切替型のダイバーシティアンテナが使用されている。
このアンテナは、例えば、自動車の屋根部に2つ(2本)のロッドアンテナで構成される受信アンテナを2組設置し、計4本のロッドアンテナからの出力をダイバーシティ回路に入力するものであり、4本のロッドアンテナ出力のうち、最も受信電界強度の大きい出力を選択するものである。
したがって、ダイバーシティの効果を生かすため、上述した2組のアンテナは受信強度変動の相関が小さくなるように数波長分の間隔を離して設置される。この手法の利点は、安価なダイバーシティ回路が利用できる点にある。
更に、高度な技術として、複数のアンテナ素子で構成されたアレーアンテナを用いて、適応的に指向性を制御するアダプティブアレーを用いた受信システムが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。この方式は、複数のアンテナ素子の出力の合成後のSN比(Signa1 to Noise ratio)が最大となるように合成前の各アンテナ素子出力の位相調整を行うものであり、動作としては、各アンテナ素子出力が同相で合成されることになる。
これは、アンテナの指向性の観点からみれば、所望する電波の方向に対してビーム形成を行っていることと等価となり、上述したダイバーシティ方式と比較して、利得が上昇すると同時に指向性パターンも鋭くなる。具体的には、非特許文献1に示されているように、4本のアンテナ素子を用いた実験システムによるフィールド実験の結果、指向性制御を行わない従来の方式による平均受信率が48.5%だったのに対し、指向性制御を行った場合は77.2%と大幅に向上し、4本のアンテナでも指向性制御を行う場合の優位性が明らかになっている。
また、地上デジタル放送における移動受信時の受信品質改善を目的として、指向性制御による受信品質改善について検討されている(例えば、非特許文献2参照。)。
非特許文献2では、複数のアンテナ素子で受信された信号を8MHzのIF(中間周波数)に周波数変換し、A/D変換した後、デジタル直交復調を行っている。更に、直交復調後の信号が同位相になるように重み付けを行って合成することにより、利得、指向性ともに上述したダイバーシティ方式と比較して特性に優れることがわかっている。
柴田伝幸他、"指向性制御による地上デジタル放送移動受信特性の改善方法の検討"、モバイルコンピューティングとワイヤレス通信高度交通システム、p77〜p82(2002.11.28) 藤元美俊他、"地上デジタル放送指向性制御受信に関する一検討"、2002年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会(B−5−70)
しかしながら、上述したダイバーシティアンテナでは、4本のアンテナのうち常に受信出力の大きいアンテナ出力を選択するため、アンテナの動作としては1本のアンテナのみが動作していることになる。そのため、アンテナ利得や指向性がアンテナ1本に対応する値及び特性となる。
つまり、例えば、自動車の屋根部に4本のアンテナを設置したとしても、アンテナの利得は低く、またアンテナ1素子の指向特性で受信するため指向性が広くなり、ビルや建物等からの反射波を受信しやすく、受信性能としては十分ではなかった。
一方、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを移動体の屋根部に取り付けてアダプティブアレーを構成する手法では、アレーアンテナとして動作するため、利得、指向性ともに上述したダイバーシティ方式と比較して特性に優れるが、非特許文献2に示されているようにアンテナ出力を周波数変換した後増幅し、更にA/D変換して、位相制御及び合成回路に相当する重み付け合成回路により複素乗算を行う必要がある。このため、アンテナ装置の装置構成が多くなり、処理も複雑になるため、コスト等の面からも移動体通信装置に適したものとはいえない。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
請求項1に記載された発明は、基板に所定の間隔で配置される複数のアンテナ素子からなるアンテナ装置において、各アンテナ素子から入力された信号をアンテナ素子数に基づいて分配し、分配した信号を夫々異なる端子から所定の位相差で出力する合成回路を有し、前記合成回路は、前記基板に形成されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を実現することができる。これにより、高精度な受信を実現することができる。
請求項2に記載された発明は、前記合成回路は、前記端子から入力された信号を前記アンテナ素子数に基づいて分配し、分配した信号を前記複数のアンテナ素子のうち、1つのアンテナ素子への出力を基準として夫々所定の位相差で出力することを特徴とする
請求項2記載の発明によれば、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を実現することができる。これにより、高精度な送信を実現することができる。
請求項3に記載された発明は、前記合成回路は、前記アンテナ素子数と同数のハイブリッド回路からなり、前記ハイブリッド回路は、所定の間隔で配置されることを特徴とする
請求項3記載の発明によれば、ハイブリッド回路を用いることにより、安価で容易に1つの入力を複数の端子に分配し、その分配された出力が所定の位相差を有するような回路を形成することができる。
請求項4に記載された発明は、前記アンテナ素子数は、4以上であることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、4以上のアンテナ素子を有することにより、4方向以上の指向特性から、受信電力が最大となる出力端子を選択することができる。これにより、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を実現することができる。
請求項5に記載された発明は、各アンテナ素子から入力された信号のうち、受信電界強度が最大となる信号のみを出力させるダイバーシティ回路を有し、前記ダイバーシティ回路は、前記基板に形成されることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、ダイバーシティ回路が前記基板に形成されることにより、アンテナ装置規模を大きくせずに、利得が高く指向特性の鋭い送受信を実現することができる。また、移動体通信装置への搭載性も向上することができる。
請求項6に記載された発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載のアンテナ装置を備えた移動体通信装置である。
請求項6記載の発明によれば、容易且つ安価に構成され、更に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を移動体通信装置に備えることで、高精度な送受信を実現することができる。
本発明によれば、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を提供することができる。
<本発明の概要>
本発明は、複数のアンテナ素子からなるアンテナ装置において、各アンテナ素子から入力された信号をアンテナ素子数に基づいて分配し、更にその分配した信号が所定の位相差を有して出力されるような回路を設けることにより、アンテナ素子数に対応した数の独立した指向性を有する切替型ダイバーシティアンテナ装置を提供する。
ここで、本発明では、アンテナ装置をアレーアンテナとして動作させるため、各アンテナ素子の配置を1波長以下の等間隔とする。また、アンテナ素子としては、従来からのダイバーシティアンテナで使用されているロッドアンテナやパッチアンテナ等が使用できる。
また、各アンテナ素子からの出力を合成する場合、本発明のアンテナ装置ではプリント基板に形成された、各アンテナ素子と同数のハイブリッド回路からなる合成回路を使用する。この合成回路の出力は、配列されるアンテナ素子数に対応した出力端子を有し、その端子からの各出力をダイバーシティ回路に入力する。ダイバーシティ回路は、入力された信号のうち最も受信強度の高い信号がダイバーシティ回路出力端子に出力させる。
このとき、配列された複数のアンテナ素子からは、あるアンテナ素子の出力を基準として、他のアンテナ素子から位相差の異なる信号が出力されるため、合成回路の夫々の出力端子はアンテナ素子に対応して異なる方向に指向性を形成した場合の出力を得ることになる。
したがって、合成回路からの各出力は、同数のアンテナ素子からなるアレーアンテナでビーム形成した場合と同じ利得及び指向性を持ったアンテナ出力を得ることができる。つまり、アレーアンテナを構成した場合と同様の効果が安価に得られると共に、アンテナ装置の構成も非常に簡単であり、例えば、自動車等の移動体通信装置にアンテナ装置を設置してTV放送の受信等をより手軽に実現することができる。なお、本発明におけるアンテナ装置は、受信用だけではなく、送信用として使用してもよい。
<実施の形態>
次に、本発明を適用した実施の形態について図を用いて説明する。なお、本発明における実施の形態では、非特許文献2に示しているようにアンテナ素子数を更に増やすことで指向性制御による受信率が高くなるが、移動体への搭載性及び装置規模等を考慮して4つのアンテナ素子を用いるものとする。また、本実施の形態においては、後述するプラスチック基板、アース板、及びプリント基板が重合された板を「基板」とする。
図1は、本発明における第1の実施の形態の一例を示す図である。なお、図1(a)は、第1の実施の形態におけるアンテナ装置10の斜視図を示し、図1(b)は、アンテナ装置10の裏平面図を示している。
図1のアンテナ装置10は、アンテナ素子として長さが1/4波長のロッドアンテナ11a〜11dがプラスチック基板12に正方に設置されている。また、ロッドアンテナ11a〜11dの設置間隔は3/4波長としているが、本発明においてアンテナ素子の間隔は1波長以下であればよく、例えば1/2波長間隔で配置させてもよい。
プラスチック基板12の下にはアース板13が構成されている。また、アース板13の下にはプリント基板14が設置されている。プリント基板14は、図1(b)に示すような合成回路が形成されている。この合成回路は、エッチング等により作成した平面回路である。ここで、ロッドアンテナ11a〜11dの各出力は、ロッドアンテナ出力端子15a〜15dに夫々接続されている。
プリント基板14上の平面回路は、ハイブリッド回路16a〜16dで構成されている。ここで、ハイブリッド回路16の動作について図を用いて説明する。図2は、ハイブリッド回路の動作について説明するための図である。また、図2に示す回路はハイブリッドリング回路である。図2に示すハイブリッドリング回路20は、入力端子21と、分離端子22と、2つの出力端子23,24とを有するように構成されており、1辺が1/4波長(ただし、波長(λ)はプリント基板の誘電率に依存する基板上の波長)の正方形の伝送線路で構成されている。
図2に示すハイブリッド回路は、入力端子21から入力された信号が、2等分されて出力端子23及び出力端子24から出力される。このとき、出力端子23の信号の位相を0°とすると、出力端子23の信号は、90°遅れた位相の出力を得ることができる。
同様に、分離端子22から入力された信号は2等分されて出力端子23及び出力端子24から出力されるが、出力端子24の信号の位相を0°とすると、出力端子23には90°遅れた位相の出力が得られる。ここで、入力端子21と分離端子22の出力は互いに分離(アイソレーション)されており、各々が単独の2等分回路として動作するものである。
なお、上述のハイブリッドリング回路と同様な動作を行うハイブリッド回路は、この限りではなく、例えば、ブランチラインカプラ型等がある。また、本発明において用いられる回路はハイブリッド回路に限らず、1つの入力を2つの出力端子に分配し、その分配された出力が一方の出力端子の出力に対して、もう一方の出力端子が所定の位相差で出力されるよう構成されていればよい。しかしながら、上述したハイブリッド回路を用いることにより、安価で容易に1つの入力に対して2つの出力端子に分配し、その分配された出力が所定の位相差(図2において、λ/4)を有する回路を形成することができる。
ここで、図1のハイブリッド回路16について図2の回路に対応させて説明する。図1におけるロッドアンテナ11aの出力は、ロッドアンテナ出力端子15aに出力される。これは、図2に示したハイブリッドリング回路20では出力端子24に接続されていることになる。また、ロッドアンテナ11bの出力は、ロッドアンテナ出力端子15bに出力される。これは、図2に示したハイブリッドリング回路20では出力端子23に接続されていることになる。
同様に、ロッドアンテナ11cの出力は、ロッドアンテナ出力端子15cに出力される。これは、図2に示したハイブリッドリング回路20では出力端子23に接続されていることになる。また、ロッドアンテナ11dの出力は、ロッドアンテナ出力端子15dに出力される。これは、図2に示したハイブリッドリング回路20では出力端子24に接続されていることになる。
また、ハイブリッド回路16aの入力端子21は、ハイブリッド回路16bの出力端子24に、ハイブリッド回路16aの分離端子22は、ハイブリッド回路16dの出力端子23に接続されていることになる。同様に、ハイブリッド回路16cの入力端子21は、ハイブリッド回路16dの出力端子24に、ハイブリッド回路16cの分離端子22は、ハイブリッド回路16bの出力端子23に接続されていることになる。
更に、ハイブリッド回路16bの入力端子21は、合成回路出力端子17dに、ハイブリッド回路16bの分離端子22は、合成回路出力端子17bに、ハイブリッド回路16dの入力端子21は、合成回路出力端子17aに、ハイブリッド回路16dの分離端子22は、合成回路出力端子17cに夫々接続されていることになる。
なお、合成回路出力端子17aからロッドアンテナ出力端子15a、合成回路出力端子17bからロッドアンテナ出力端子15b、合成回路出力端子17cからロッドアンテナ出力端子15c、合成回路出力端子17dからロッドアンテナ出力端子15dまでは、マイクロストリップ線路18で接続され、その線路長は等しく、ロッドアンテナ11a〜11dは同一周波数で共振している。また、合成回路出力端子17a〜17dは、ダイバーシティ回路等に接続され、4つの合成回路出力端子のうち、受信電力が最大となる出力端子が選択され信号が出力される。
次に、図1に示すアンテナ装置を送信アンテナとして使用する際に合成回路出力端子17a〜17dから各々の信号を入力した場合、ロッドアンテナ11a〜11dにどのような位相の電流が給電されるかについて図を用いて説明する。
図3は、本発明におけるアンテナ装置の各アンテナ素子の相互位相関係を示す一例の図である。図3に示すように、例えば、合成回路出力端子17aから信号を入力した場合、ロッドアンテナ11aに給電される電流の位相を0°とすると、ロッドアンテナ11bには90°位相の遅れた電流が給電される。また、ロッドアンテナ11cにも90°の位相差を有する電流が給電される。また、ロッドアンテナ11dには180°の位相の電流が給電される。これは、ロッドアンテナ11aとロッドアンテナ11dとは伝送線路上、1/2波長分の距離を有するためである。
これは、ロッドアンテナ11a〜11dをアレーアンテナとした場合、ロッドアンテナ11aからロッドアンテナ11dに向かって傾斜した放射位相面が形成されていることがわかる。同様に、合成回路出力端子17b〜17dに信号を入力した場合の各々のロッドアンテナには、図3に示すように各々異なる位相条件により信号が出力される。
つまり、ロッドアンテナ11a〜11dで構成されるアンテナ装置には夫々異なる4通りの位相関係が存在し、且つ4方向に独立した指向性パターンが形成されることになる。
第1の実施の形態にて示したように、基板に形成される4つのアンテナ素子とハイブリッド回路を有する合成回路とを組み合わせることにより、簡単な構成で4方向に独立した指向性が形成されるアンテナ装置を実現することができる。また、4方向の指向特性は、4つの出力端子から所定の端子を選択することにより得ることができる。したがって、例えば従来からあるダイバーシティ回路等に4つの出力端子からの出力を入力し、受信電力が最大の端子を選択することにより容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を実現することができる。
また、図1に示すようにロッドアンテナからなるアンテナ装置は、例えば地上デジタル放送の受信用アンテナとして使用することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図を用いて説明する。図4は、本発明におけるアンテナ装置の第2の実施形態の一例を示す図である。なお、図4(a)は、第2の実施の形態におけるアンテナ装置40の斜視図を示し、図4(b)は、アンテナ装置40の裏平面図を示している。
図4に示すアンテナ装置40は、図1に示すロッドアンテナ11a〜11dに代えて、円偏波パッチアンテナ41a〜41dがプリント基板42に形成されている。各パッチアンテナ41a〜41dの出力は、各パッチアンテナ41a〜41dの給電点43a〜43dの各々がパッチアンテナ出力端子55a〜55dに接続されており、そこから信号が入出力される。
また、プリント基板42の下にはアース板44が構成されている。また、各パッチアンテナ41a〜41dの配置間隔は3/4波長としているが、本発明においてアンテナ素子の間隔は1波長以下であればよく、例えば1/2波長間隔で配置させてもよい。
また、アース板44の下にはプリント基板45が設置されている。プリント基板45は、図1(b)に示すような合成回路が形成されている。この合成回路は、エッチング等により作成した平面回路である。また、各ハイブリッド回路56a〜56dは、マイクロストリップ線路58で接続され、その線路長は等しい。
なお、各パッチアンテナ41a〜41dは円偏波を受信するために、図4に示すように2ヶ所の角に切欠きが形成されているが、本発明においてはこの限りではなく、例えば、パッチアンテナ41a〜41dに切欠きを形成せずに矩形にして直線偏波を受信するようにしてもよい。
また、第2の実施の形態では、プリント基板45に形成される合成回路にダイバーシティ回路59も有した構成となっている。これにより、コンパクトで安価な装置が実現できる。なお、ダイバーシティ回路は、上述した第1の実施の形態においても同様にプリント基板に形成することができる。
ここで、パッチアンテナ出力端子55a〜55dに接続されているハイブリッド回路56a〜56dの動作は、上述した第1の実施の形態と同様であるが、第2の実施の形態ではダイバーシティ回路59がアンテナ装置40内に設けられている。つまり、合成回路出力端子57a〜57dからの出力は、同じプリント基板45に設けされているダイバーシティ回路59に直接入力され、ダイバーシティ回路59により受信電界強度が最も大きい出力が選択されてダイバーシティ回路出力端子47に出力される。更に、ダイバーシティ回路出力端子47の出力は、マイクロストリップ線路46を介してアンテナ合成出力端子48から出力される。
このように、第2の実施の形態を適用することにより、4方向の指向特性は、ダイバーシティ回路59が4つの出力端子を選択することにより得ることができる。これにより、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置を実現することができる。
また、第2の実施の形態で示したパッチアンテナは、2.6GHz帯等のマイクロ波帯での使用が可能であることから、例えば、将来打ち上げが想定されている準天頂衛星等からの放送を受信するためのアンテナ装置として適用することができる。
ここで、上述した実施の形態を適用した場合における合成出力端子の指向特性について図を用いて説明する。図5は、第2の実施の形態における合成出力端子57cが選択された場合の指向性の一例を示す図である。
図5において、横軸はx軸、縦軸はy軸の角度(deg.)を示している。また、x軸、y軸の交点0°は、各アンテナ素子から同距離に位置する中心点を示しており、プリント基板42が形成する平面に対して垂直なz軸方向(天頂方向)を示している。また、x軸,y軸,z軸は、図1及び図4に示しているx軸,y軸,z軸に対応している。つまり、図5は、xy面における指向性パターンを示したものである。
図5に示されているように、図4に示した合成回路出力端子57bの位相面がパッチアンテナ41a〜41dにより取得することができ、z軸方向に対して傾いた指向性パターンが形成され、「x>0、y>0」の面において指向性が最大(+6dB)となっている。
なお、図5においては、受信電界強度が最も大きい出力として合成出力端子57cが選択された場合の指向性パターン(x>0,y>0)を示しているが、他の合成回路出力端子を選択した場合は、z軸を中心として回転対称となる指向性パターンが「x<0,y<0」、「x<0,y>0」、及び「x>0,y<0」に各々形成されることになる。
具体的には、受信電界強度が最も大きい出力として合成出力端子57bが選択された場合には、「x>0、y>0」の面において指向性が最大となり、合成出力端子57aが選択された場合には、「x<0、y>0」の面において指向性が最大となり、合成出力端子57dが選択された場合には、「x>0、y<0」の面において指向性が最大となる。
このように、本発明を適用して、4つの出力端子を選択することにより4方向の指向特性を得ることができる。また、この4個の出力端子をダイバーシティ回路に入力し、受信電力が最大の端子を選択するようにすることにより、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭い地上デジタル放送移動受信用のアンテナ装置を実現することができる。
次に、本発明を自動車等の移動体通信装置に適用した場合の実施の形態について図を用いて説明する。図6は、本発明におけるアンテナ装置を自動車に設置した一例を示す図である。なお、図6においては、一例として上述した第1の実施の形態のアンテナ装置が使用されている。
図6において、自動車60の屋根部61にアンテナ装置62を設置し、更にロッドアンテナ63a〜63dが基板64に設置されている。例えば、ロッドアンテナ63a〜63dから信号を受信する場合、ロッドアンテナ63a〜63dにより入力される信号は、基板64に形成されている合成回路出力端子65a〜65dに送られ、夫々の合成回路出力端子65a〜65dに対応して接続されたケーブル66により、車内に設置されるダイバーシティ回路67に出力される。ダイバーシティ回路67は、上述したように入力された信号から受信電界強度が最も大きい信号を選択して表示出力装置68に出力することにより、表示出力装置68から最適な映像や音声等を出力することできる。
以上に説明したように、本発明によれば、容易且つ安価に利得が高く指向特性の鋭いアンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置を提供することができる。具体的には、複数のアンテナ素子と、1つの入力信号を複数の信号に分配して、更に分配した信号が所定の位相差で出力させる回路とを組み合わせることにより、簡単な構成で異なる方向に独立した指向性を形成することができるアンテナ装置を実現することができる。なお、上述の所定の位相差で出力させる回路としてハイブリッド回路を用いることで、容易に形成することができる。
また、本発明におけるアンテナ装置を自動車等の移動体に設置することにより、例えば、地上デジタル放送を自動車で走行中に受信する場合等、時間と共に変化する電波環境に対しても、アンテナの指向性が常に最適となる移動体通信装置を実現することができる。なお、本発明は、地上デジタル放送受信用としての利用に限らず、例えば将来の打ち上げが予定されている準天頂衛星等からの放送を移動体中で受信するためのアンテナ装置としても使用することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本発明における第1の実施の形態の一例を示す図である。 ハイブリッド回路の動作について説明するための図である。 本発明におけるアンテナ装置の各アンテナ素子の相互位相関係を示す一例の図である。 本発明におけるアンテナ装置の第2の実施形態の一例を示す図である。 第2の実施の形態における出力端子57bが選択された場合の指向性の一例を示す図である。 本発明におけるアンテナ装置を自動車に設置した一例を示す図である。
符号の説明
10,40,62 アンテナ装置
11,63 ロッドアンテナ
12 プラスチック基板
13,44 アース板
14,42,45 プリント基板
15 ロッドアンテナ出力端子
16,56 ハイブリッド回路
17,57,65 合成回路出力端子
18,46,58 マイクロストリップ線路
20 ハイブリッドリング回路
21 入力端子
22 分離端子
23,24 出力端子
41 円偏波パッチアンテナ
43 給電点
47 ダイバーシティ回路出力端子
48 アンテナ合成出力端子
55 パッチアンテナ出力端子
59,67 ダイバーシティ回路
60 自動車
61 屋根部61
64 基板
66 ケーブル
68 表示出力装置

Claims (6)

  1. 基板に所定の間隔で配置される複数のアンテナ素子からなるアンテナ装置において、
    各アンテナ素子から入力された信号をアンテナ素子数に基づいて分配し、分配した信号を夫々異なる端子から所定の位相差で出力する合成回路を有し、
    前記合成回路は、前記基板に形成されることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記合成回路は、
    前記端子から入力された信号を前記アンテナ素子数に基づいて分配し、分配した信号を前記複数のアンテナ素子のうち、1つのアンテナ素子への出力を基準として夫々所定の位相差で出力することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記合成回路は、
    前記アンテナ素子数と同数のハイブリッド回路からなり、前記ハイブリッド回路は、所定の間隔で配置されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ素子数は、4以上であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 各アンテナ素子から入力された信号のうち、受信電界強度が最大となる信号のみを出力させるダイバーシティ回路を有し、
    前記ダイバーシティ回路は、前記基板に形成されることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のアンテナ装置を備えた移動体通信装置。
JP2004042245A 2004-02-19 2004-02-19 アンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた移動体通信装置 Pending JP2005236590A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008283493A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Nozomi Hasebe 単方向性アンテナ
JP2009533957A (ja) * 2006-04-10 2009-09-17 ナヴコム テクノロジー インコーポレイテッド マルチバンド逆l字状アンテナ
JP2010199661A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Panasonic Corp ダイバーシティアンテナ装置と、これを用いた電子機器
JP2016015644A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 富士通株式会社 信号変換回路

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