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JP2005234972A - クロック異常検出システム - Google Patents

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JP2005234972A JP2004044697A JP2004044697A JP2005234972A JP 2005234972 A JP2005234972 A JP 2005234972A JP 2004044697 A JP2004044697 A JP 2004044697A JP 2004044697 A JP2004044697 A JP 2004044697A JP 2005234972 A JP2005234972 A JP 2005234972A
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Takeshi Yoshino
剛 芳野
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Abstract

【課題】集積回路における基準クロック信号(システムクロック)の異常を短時間で容易に検出可能にする。
【解決手段】クロック異常検出システム100を構成する各集積回路101は、クロック周期検出回路1において、各集積回路101を動作させるための基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する。記憶装置11は、MRAM等の不揮発性メモリにより構成され、各集積回路毎に、遅延素子の段数の値を記憶し、異常検出部10は、各集積回路101における遅延素子の段数に基づいてクロック異常を検出する。通信装置12は、CPU10aにより記憶装置11から読み出されたデータを、通信ネットワークNを介してPC13等の外部装置に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、集積回路におけるクロック信号の異常を検出するクロック異常検出システムに関する。
一般に、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)を動作させるシステムクロックに外部からのノイズ等が入り込むと、LSIの誤動作を招く。このようなLSIの異常を検出するため、従来、LSIのチップの電極にプローブ(探針)を接触させることによって、オシロスコープ等でシステムクロックの動作を確認する作業が行われていた。特許文献1には、LSIが、外部からのノイズの影響を受けたことを検出して、誤動作状態から自動的に復帰する装置が提案されている。
特開2000−190747号公報
しかしながら、上述のプローブを用いてLSIの異常を検出する方法では、一つの基板上に複数のLSIが搭載されている場合、プローブを用いて基板上の各LSIの異常を一つ一つ確認する必要があったため、システムクロックの異常を引き起こしたLSIを特定するのに時間がかかるという問題があった。また、特許文献1の技術では、外部からのノイズに起因するシステムクロックの異常を検出するのみで、他の要因による異常を検出することができないという問題があった。
本発明の課題は、集積回路におけるシステムクロックの異常を短時間で容易に検出可能にすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、多段接続された複数の遅延素子により、集積回路を動作させるための基準クロック信号を遅延させ、各段毎に遅延信号を出力する遅延信号出力部と、前記遅延信号出力部から出力された遅延信号の中から、前記基準クロック信号に同期する遅延信号を複数検出する同期信号検出部と、前記同期信号検出部により検出された複数の遅延信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する遅延段数演算部と、を有する複数の集積回路と、前記複数の集積回路の各々が有する遅延段数演算部により算出された遅延素子の段数のデータを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶された各集積回路における遅延素子の段数のデータに基づいて、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出する異常検出部と、前記記憶装置に記憶されたデータを、通信ネットワークを介して外部装置に送信する通信装置と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記記憶装置は、不揮発性メモリであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記異常検出部は、集積回路毎に、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記異常検出部は、集積回路毎に、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値の、前記平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、多段接続された複数の遅延素子により、集積回路を動作させるための基準クロック信号を遅延させ、各段毎に遅延信号を出力する遅延信号出力部と、前記遅延信号出力部から出力された遅延信号の中から、前記基準クロック信号に同期する遅延信号を複数検出する同期信号検出部と、前記同期信号検出部により検出された複数の遅延信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する遅延段数演算部と、前記遅延段数演算部により算出された遅延素子の段数のデータを記憶する記憶装置と、を有する複数の集積回路と、前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置に記憶された遅延素子の段数のデータに基づいて、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出する異常検出部と、前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置に記憶されたデータを、通信ネットワークを介して外部装置に送信する通信装置と、を備えることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置は、不揮発性メモリであることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記異常検出部は、集積回路毎に、集積回路内の記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項5又は6に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記異常検出部は、集積回路毎に、集積回路内の記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値の、前記平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、多段接続された複数の遅延素子により、集積回路を動作させるための基準クロック信号を遅延させ、各段毎に遅延信号を出力する遅延信号出力部と、前記遅延信号出力部から出力された遅延信号の中から、前記基準クロック信号に同期する遅延信号を複数検出する同期信号検出部と、前記同期信号検出部により検出された複数の遅延信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する遅延段数演算部と、前記遅延段数演算部により算出された遅延素子の段数のデータを記憶する記憶装置と、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数のデータに基づいて、前記基準クロック信号の異常を検出する異常検出部と、を有する複数の集積回路と、前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置に記憶されたデータを、通信ネットワークを介して外部装置に送信する通信装置と、を備えることを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置は、不揮発性メモリであることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項9又は10に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記複数の集積回路の各々が有する異常検出部は、予め設定された設定値を用いて、前記基準クロック信号の異常を検出し、前記予め設定された設定値は、外部装置からCPUを経由して設定されることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11の何れか一項に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記複数の集積回路の各々が有する異常検出部は、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項9〜11の何れか一項に記載のクロック異常検出システムにおいて、前記複数の集積回路の各々が有する異常検出部は、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値の、前記平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、一つの異常検出部により、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出できるようにしたことにより、基準クロック信号の異常が発生した集積回路を短時間で容易に特定できる。また、記憶装置に、各集積回路の遅延段数の値を記憶するようにしたことにより、各集積回路における基準クロック信号の異常を時系列で解析することができる。更に、一つの集積回路でクロック異常が発生した時の他の集積回路の状況等、集積回路同士の関係を把握することができる。また、通信装置を備えることにより、通信ネットワークを介して遠隔地から各集積回路のクロック異常を検出することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、記憶装置が不揮発性メモリで構成されていることにより、突然のクロック異常により集積回路が動作しなくなっても、クロック異常寸前までのデータを保持しているため、クロック異常を解析することが可能である。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、異常検出部は、遅延素子の段数(遅延段数)とその平均値の差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することにより、基準クロック信号の異常を容易に検出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、異常検出部は、遅延素子の段数(遅延段数)とその平均値の差の絶対値の、平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することにより、基準クロック信号の異常を容易に検出することができる。
請求項5に記載の発明によれば、各集積回路毎に、基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数(遅延段数)の値を記憶し、一つの異常検出部により、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出できるようにしたことにより、基準クロック信号の異常が発生した集積回路を短時間で容易に特定できる。また、各集積回路における基準クロック信号の異常を時系列で解析することができる。更に、一つの集積回路でクロック異常が発生した時の他の集積回路の状況等、集積回路同士の関係を把握することができる。また、通信装置を備えることにより、通信ネットワークを介して遠隔地から各集積回路のクロック異常を検出することが可能になる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の効果に加えて、各集積回路が有する記憶装置が、不揮発性メモリで構成されていることにより、突然のクロック異常により集積回路が動作しなくなっても、クロック異常寸前までのデータを保持しているため、クロック異常を解析することが可能である。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5又は6に記載の発明の効果に加えて、異常検出部は、遅延素子の段数(遅延段数)とその平均値の差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することにより、基準クロック信号の異常を容易に検出することができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項5又は6に記載の発明の効果に加えて、異常検出部は、遅延素子の段数(遅延段数)とその平均値の差の絶対値の、平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することにより、基準クロック信号の異常を容易に検出することができる。
請求項9に記載の発明によれば、各集積回路毎に、基準クロック信号の異常を検出できるようにしたことにより、基準クロック信号の異常が発生した集積回路を短時間で一層容易に特定することができる。また、各集積回路毎に基準クロック信号の異常を検出するような構成にすることにより、基準クロック信号の異常検出を、安価なコストで実現することができる。また、通信装置を備えることにより、通信ネットワークを介して遠隔地から各集積回路のクロック異常を検出することが可能になる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明の効果に加えて、各集積回路が有する記憶装置が、不揮発性メモリで構成されていることにより、突然のクロック異常により集積回路が動作しなくなっても、クロック異常寸前までのデータを保持しているため、クロック異常を解析することが可能である。
請求項11に記載の発明によれば、請求項9又は10に記載の発明の効果に加えて、異常判定部による判定の基準となる設定値が、外部装置から設定されることにより、基準クロック信号の周波数が変化しても、基準クロック信号の異常を検出することができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項9〜11の何れか一項に記載の発明の効果に加えて、各集積回路が有する異常検出部は、遅延素子の段数(遅延段数)とその平均値の差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することにより、基準クロック信号の異常を容易に検出することができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項9〜11の何れか一項に記載の発明の効果に加えて、各集積回路が有する異常検出部は、遅延素子の段数(遅延段数)とその平均値の差の絶対値の、平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することにより、基準クロック信号の異常を容易に検出することができる。
以下、図を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
[実施形態1]
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態1を詳細に説明する。まず、実施形態1における構成について説明する。
図1に、本発明の実施形態1に係るクロック異常検出システム100の全体構成を示す。クロック異常検出システム100は、図1に示すように、複数の集積回路101、異常検出部10、記憶装置11、通信装置12、PC(Personal Computer)13により構成される。複数の集積回路101は、異常検出部10に接続され、通信装置12は、異常検出部10に接続され、通信装置12及びPC13は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介して接続される。各集積回路101は、クロック周期検出回路1(後述)を備えている。なお、通信ネットワークNに接続されるPC13の台数は特に限定されない。
図2に、図1のクロック異常検出システム100の内部構成を示す。集積回路101は、図2に示すように、クロック周期検出回路1、CPU I/F5、ユーザ・ロジックにより構成され、CPU I/F5を介して異常検出部10に接続される。クロック周期検出回路1は、遅延信号出力部2、同期信号検出部3、遅延段数演算部4により構成される。クロック周期検出回路1を構成する各部は、デジタル回路で構成されている。
図3に、遅延信号出力部2の内部構成を示す。遅延信号出力部2は、図3に示すように、m個のディレイセル(遅延素子)DC1〜DCmと、複数のインバータINVにより構成される。これらのディレイセルDC1〜DCmは直列に多段(m段)接続され、ディレイセルDC1〜DCmの各々の入力段及び出力段には、遅延信号出力部2に入力された基準クロック信号のデューティ比の崩れを抑制するためのインバータINVが挿入されている。この遅延信号出力部2を構成するディレイセルの段数mは、ディレイセルの特性、精度、動作保証範囲等により決定される。クロック周期検出回路1に入力される基準クロック信号は、図2に示すように、ユーザ・ロジックで用いられるシステムクロックが分岐されたものである。
ディレイセルDC1〜DCmは、各々に入力された信号を所定遅延量(例えば、X[psオーダ])だけ遅延させて出力する。すなわち、ディレイセルDC1〜DCmは、それぞれ、基準クロック信号を所定遅延量の整数倍(1〜m倍)遅延させて出力する。よって、遅延信号出力部2は、mビット幅の信号を出力する。
詳述すると、図3において、1段目のディレイセルDC1は、基準クロック信号を所定遅延量(例えば、X[psオーダ])だけ遅延させて出力する。ディレイセルDC1から出力された遅延信号DL1は、同期信号検出部3に出力されるとともに、ディレイセルDC2に出力される。2段目のディレイセルDC2は、入力された遅延信号DL1を所定遅延量(例えば、X[psオーダ])だけ遅延させて出力する。ディレイセルDC2から出力された遅延信号DL2は、同期信号検出部3に出力されるとともに、ディレイセルDC3に出力される。m段目のディレイセルDCmは、入力された遅延信号DLm−1を所定遅延量(例えば、X[psオーダ])だけ遅延させて出力する。ディレイセルDCmから出力された遅延信号DLmは、同期信号検出部3に出力される。
図4に、同期信号検出部3の内部構成を示す。同期信号検出部3は、図4に示すように、遅延信号出力部2から出力された遅延信号(DL1〜DLm)の値を保持するDタイプのフリップフロップFF1〜FFmと、NAND回路N1〜Nmから構成される。図4に示すように、フリップフロップFFk(k=1、2、…、m−1)の出力端子Qと、隣接する後段のフリップフロップFFk+1の反転出力端子QBは、NAND回路Nkの入力段に接続されている。
フリップフロップFF1〜FFmの各々のデータ入力端子Dには、それぞれ、遅延信号出力部2からの遅延信号DL1〜DLmが入力される。フリップフロップFF1〜FFmの各々のクロック入力端子には、共通に基準クロック信号(DL0)が入力される。フリップフロップFF1〜FFmは、基準クロック信号に同期して、それぞれ、入力された遅延信号DL1〜DLmの値(“H”又は“L”)を保持し、保持した値を出力端子Qから出力するとともに、この保持した値を反転させた値を反転出力端子QBから出力する。
NAND回路N1〜Nm−1は、それぞれ、フリップフロップFF1〜FFm−1の出力端子Qから出力された値と、次段のフリップフロップFF2〜FFmの反転出力端子QBから出力された値の否定論理積を演算して出力する。NAND回路N1〜Nmの出力のうち、遅延信号が基準クロック信号の立ち上がりエッジに同期したフリップフロップに対応するNAND回路の出力のみがLレベルとなる。これにより、基準クロック信号に同期した段数のフリップフロップの出力が検出可能になる。
図2において、遅延段数演算部4は、Lレベルを出力したNAND回路の段数に基づいて、基準クロック信号の1周期分の遅延に対応するディレイセルの段数(遅延段数)を算出する。
CPU I/F5は、集積回路101と、異常検出部10が備えるCPU10aを接続するためのインターフェイスである。
異常検出部10は、CPU(Central Processing Unit)10aを備え、集積回路毎に、遅延段数演算部4で算出された複数の遅延段数の値を記憶装置11に記憶させ、記憶装置11に記憶された複数の遅延段数の値から、遅延段数の平均値を算出し、遅延段数演算部4からCPU I/F5を介して遅延段数の値が入力される毎に、その入力された遅延段数と平均値とを比較する。CPU10aは、遅延段数演算部4から入力された遅延段数と平均値の比較により、両者の差の絶対値が設定値αより大きいか否かを判定し、両者の差の絶対値が設定値αより大きいと判定した場合、基準クロック信号に異常があるとみなす。
なお、上述では、CPU10aは、遅延段数演算部4から入力された遅延段数と平均値の差の絶対値が設定値αより大きいか否かを判定したが、遅延段数演算部4から入力された遅延段数と平均値の差の絶対値の、平均値に対する割合が設定値より大きいか否かを判定するようにしてもよい。
記憶装置11は、MRAM(Magnetic Random Access Memory)等の不揮発性メモリを有し、クロック異常検出システム100を構成する集積回路毎に、遅延段数演算部4で算出された遅延段数の値を一定周期分記憶する。
通信装置12は、通信ネットワークNに接続されたPC13等の外部装置との間の通信を制御する。通信装置12は、CPU10aにより記憶装置11から読み出されたデータを、通信ネットワークNを介してPC13等の外部装置に送信する。
次に、図5及び図6を参照して、実施形態1における動作を説明する。
図5は、遅延信号出力部2に入力される基準クロック信号(DL0)と、遅延信号出力部2から出力される遅延信号(DL1〜DLm)のタイミングチャートの一例を示した図である。
図5に示すように、遅延信号出力部2に入力された基準クロック信号(DL0)は、ディレイセルDC1により所定遅延量Xだけ遅延され、ディレイセルDC1からインバータINVを介して遅延信号DL1が出力される。また、基準クロック信号(DL0)は、ディレイセルDC1及びDC2により所定遅延量Xの2倍だけ遅延され、ディレイセルDC2からインバータINVを介して遅延信号DL2が出力される。同様に、基準クロック信号(DL0)は、ディレイセルDC1〜DCk(k=1、2、…、m)により、所定遅延量Xのk倍だけ遅延され、ディレイセルDCkからインバータINVを介して遅延信号DLkが出力される。
遅延信号出力部2から出力された各遅延信号は、同期信号検出部3内のフリップフロップFF1〜FFmに入力される。フリップフロップFF1〜FFmには、基準クロック信号の立ち上がりエッジに同期したタイミングで、入力された遅延信号DL1〜DLmの値(“H”又は“L”)が取り込まれ、取り込まれた値が保持される。フリップフロップFFA〜FFmの出力端子Qからは、フリップフロップに保持された値が出力され、反転出力端子QBからは、保持された値を反転した値が出力される。
フリップフロップFFk(k=1、2、…、m−1)の出力端子Qからの出力値は、NAND回路Nkの一方の端子に入力され、フリップフロップFFk+1の反転出力端子QBからの出力値は、NAND回路Nkの他方の端子に入力される。NAND回路N1〜Nmでは、フリップフロップFF1〜FFmから入力された2つの値の否定論理積が演算され、演算結果は、遅延段数演算部4に出力される。基準クロック信号の立ち上がりエッジに同期した遅延信号に対応するNAND回路からLレベルが出力され、基準クロック信号の立ち上がりエッジに同期していない遅延信号に対応するNAND回路からHレベルが出力される。
図5に示したタイミングチャートでは、遅延信号DL100が、基準クロック信号と1回目に同期し、遅延信号DL200が、基準クロック信号と2回目に同期している。従って、NAND回路N100及びN200からLレベルが出力され、その他のNAND回路からHレベルが出力される。
遅延段数演算部4では、Lレベルを出力した2つのNAND回路の段数の差から、基準クロック信号の1周期分の遅延に対応するディレイセルの段数(遅延段数)が算出される。図5に示したタイミングチャートの例では、NAND回路N100及びN200からLレベルが出力されることから、遅延段数は、200−100=100段となる。遅延段数演算部4で算出された遅延段数は、CPU I/F5を介して異常検出部10に出力される。
遅延段数演算部4から入力された複数の遅延段数の値は記憶装置11に記憶され、異常検出部10において、記憶装置11に記憶された複数の遅延段数の値から、遅延段数の平均値が算出される。遅延段数演算部4から遅延段数の値が入力される毎に、異常検出部10では、その入力された遅延段数と平均値とが比較され、両者の差の絶対値が設定値αより大きいか否かが判定される。遅延段数演算部4から入力された遅延段数と平均値との差の絶対値が設定値αより大きいと判定された場合、基準クロック信号に異常があるとみなされる。
例えば、遅延信号出力部2にノイズ等が入り込むことによって、遅延信号出力部2から出力される遅延信号に、図6に示すような、基準クロック信号の周期より小さな周期を有する微小パルスPが入った場合、遅延信号DL100が基準クロック信号と1回目に同期した後、遅延信号DL105が基準クロック信号と2回目に同期することになる。この場合、遅延段数は、105−100=5となる。
例えば、遅延段数の平均値が100で、判定の基準となる設定値αが3であるとする。この場合、遅延段数演算部4で算出された遅延段数5と、遅延段数の平均値100の差の絶対値は95となり、この値は、設定値α=3よりも著しく大きいため、基準クロック信号に異常があると判定される。なお、上述では、図6に示すように、遅延信号出力部2にノイズ等の微小パルスが入力された場合に、基準クロック信号の異常を検出する場合を示したが、基準クロック信号の周期が突然変化した場合(マルチクロックの切り替え)においても、基準クロック信号の異常を検出することができる。
以上のように、本実施形態1のクロック異常検出システム100によれば、各集積回路の基準クロック信号(システムクロック)の1周期に係るディレイセルの段数(遅延段数)のデータを一元管理することにより、クロック周期の急激な変化等、システムクロックの異常が発生した集積回路を短時間で容易に特定できる。また、一つの集積回路でクロック異常が発生した時の他の集積回路の状況等、集積回路同士の関係を把握することができる。
また、記憶装置11に、各集積回路の遅延段数のデータを一定周期分サンプリングすることにより、各集積回路におけるシステムクロックの異常を時系列で解析することができる。更に、記憶装置11がMRAM等の不揮発性メモリで構成されていることにより、突然のクロック異常により集積回路が動作しなくなっても、クロック異常寸前までのデータを保持しているため、クロック異常を解析することが可能である。
また、PC13等の外部装置から通信ネットワークNを介して、記憶装置11に記憶されたデータを読み取ることができるため、遠隔から各集積回路のクロック異常を検出することが可能になる。
[実施形態2]
次に、図7及び図8を参照して、本発明の実施形態2について説明する。実施形態1では、各集積回路が備えるクロック周期検出回路1から出力される遅延段数のデータを一つのメモリ(記憶装置11)が記憶する場合を示したが、実施形態2では、各集積回路毎に、遅延段数のデータを記憶するメモリ(記憶装置6)を備える場合について示す。
まず、実施形態2における構成について説明する。図7に、本発明の実施形態2に係るクロック異常検出システム200の全体構成を示す。クロック異常検出システム200は、図7に示すように、複数の集積回路201、異常検出部20、通信装置12、PC(Personal Computer)13により構成される。各集積回路201は、異常検出部20に接続され、通信装置12は、異常検出部20に接続され、通信装置12及びPC13は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介して接続される。各集積回路201は、クロック周期検出回路1及び記憶装置6を備えている。なお、通信ネットワークNに接続されるPC13の台数は特に限定されない。
図8に、図7のクロック異常検出システム200の内部構成を示す。集積回路201は、図8に示すように、クロック周期検出回路1、CPU I/F5、記憶装置6、ユーザ・ロジックにより構成され、CPU I/F5を介して異常検出部20に接続される。図8のクロック周期検出回路1は、実施形態1において図2に示したクロック周期検出回路1と同一ゆえ、その機能説明を省略する。
CPU I/F5は、集積回路201と、異常検出部20が備えるCPU20aを接続するためのインターフェイスである。
記憶装置6は、MRAM(Magnetic Random Access Memory)等の不揮発性メモリを有し、クロック周期検出回路1の遅延段数演算部4で算出された複数の遅延段数の値を一定周期分記憶する。
異常検出部20は、CPU20aを備え、各集積回路201の記憶装置6に記憶された複数の遅延段数の値を読み出して、遅延段数の平均値を算出し、算出された平均値と、読み出された遅延段数の値とを比較する。CPU20aは、平均値と読み出された遅延段数の値の比較により、両者の差の絶対値が設定値αより大きいか否かを判定し、両者の差の絶対値が設定値αより大きいと判定した場合、基準クロック信号に異常があるとみなす。
なお、上述では、CPU20aは、遅延段数の平均値と、各集積回路201の記憶装置6から読み出された遅延段数の値の差の絶対値が設定値αより大きいか否かを判定したが、平均値と遅延段数の値の差の絶対値の、平均値に対する割合が設定値より大きいか否かを判定するようにしてもよい。
通信装置12は、通信ネットワークNに接続されたPC13等の外部装置との間の通信を制御する。通信装置12は、CPU20aにより記憶装置6から読み出されたデータを、通信ネットワークNを介してPC13等の外部装置に送信する。
実施形態2における動作は、異常検出部20が、各集積回路201が有する記憶装置6から遅延段数の値を読み出して、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出すること以外は、実施形態1における動作と略同一ゆえ、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態2のクロック異常検出システム200によれば、各集積回路の基準クロック信号(システムクロック)の1周期に係るディレイセルの段数(遅延段数)のデータを一元管理することにより、クロック周期の急激な変化等、システムクロックの異常が発生した集積回路を短時間で容易に特定できる。また、一つの集積回路でクロック異常が発生した時の他の集積回路の状況等、集積回路同士の関係を把握することができる。
また、各集積回路が有する記憶装置6で、遅延段数のデータを一定周期分サンプリングし、各集積回路の記憶装置6でサンプリングされたデータを一括して管理することにより、各集積回路におけるシステムクロックの異常を時系列で解析することができる。更に、各集積回路の記憶装置6がMRAM等の不揮発性メモリで構成されていることにより、突然のクロック異常により集積回路が動作しなくなっても、クロック異常寸前までのデータを保持しているため、クロック異常を解析することが可能である。
また、PC13等の外部装置から通信ネットワークNを介して、各集積回路の記憶装置6に記憶されたデータを読み取ることができるため、遠隔から各集積回路のクロック異常を検出することが可能になる。
[実施形態3]
次に、図9及び図10を参照して、本発明の実施形態3について説明する。第1及び実施形態2では、各集積回路の外部に接続された異常検出部が、各集積回路の基準クロック信号の異常を検出する場合を示したが、実施形態3では、各集積回路に、基準クロック信号の異常を検出する回路(クロック異常検出回路8)が備えられている場合を示す。
まず、実施形態3における構成を説明する。図9に、本発明の実施形態3に係るクロック異常検出システム300の全体構成を示す。クロック異常検出システム300は、図7に示すように、複数の集積回路301、CPU30、通信装置12、PC(Personal Computer)13により構成される。複数の集積回路301は、CPU30に接続され、通信装置12は、CPU30に接続され、通信装置12及びPC13は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介して接続される。各集積回路301は、クロック異常検出回路8を備えている。なお、通信ネットワークNに接続されるPC13の台数は特に限定されない。
図10に、図9のクロック異常検出システム300の内部構成を示す。集積回路301は、図10に示すように、クロック異常検出回路8、CPU I/F5、ユーザ・ロジックにより構成され、CPU I/F5を介してCPU30に接続される。
クロック異常検出回路8は、遅延信号出力部2、同期信号検出部3、遅延段数演算部4、記憶装置6、異常検出部7により構成される。遅延信号出力部2、同期信号検出部3、遅延段数演算部4は、実施形態1において、図2に示した遅延信号出力部2、同期信号検出部3、遅延段数演算部4と同一ゆえ、その機能説明を省略する。
記憶装置6は、MRAM(Magnetic Random Access Memory)等の不揮発性メモリを有し、遅延段数演算部4で算出された複数の遅延段数の値を一定周期分記憶する。
異常検出部7は、記憶装置6に記憶された複数の遅延段数の値から、遅延段数の平均値を算出し、遅延段数演算部4から遅延段数の値が入力される毎に、その入力された遅延段数と平均値とを比較する。異常検出部7は、平均値と、遅延段数演算部4から入力された遅延段数との比較により、両者の差の絶対値が設定値αより大きいか否かを判定する。異常検出部7は、両者の差の絶対値が設定値αより大きいと判定した場合、基準クロック信号に異常があるとみなし、エラー信号を生成して、CPU I/F5を介してCPU30に出力する。
なお、上述では、異常検出部7は、遅延段数の平均値と、遅延段数演算部4から入力された遅延段数の値の差の絶対値が設定値αより大きいか否かを判定したが、平均値と遅延段数の値の差の絶対値の、平均値に対する割合が設定値より大きいか否かを判定するようにしてもよい。
ここで、異常検出部7における判定の基準となる設定値αは、異常検出部7内のレジスタに保存されおり、外部装置40からCPU30を経由して書き換えることができる。ここで、外部装置40は、PC、スイッチBOX等の装置である。基準クロック信号の周波数に応じて、基準クロック信号の1周期の遅延段数が変化し、ディレイセル1段分に対する重み(ディレイセル1段分が基準クロック信号の1周期に占める割合)が変化する。このため、判定の基準となる設定値αは、基準クロック信号の周波数に応じて書き換えられる。
CPU I/F5は、集積回路301と、CPU30を接続するためのインターフェイスである。CPU30は、入力されたエラー信号から、基準クロック信号に異常が発生した集積回路を特定する。
通信装置12は、通信ネットワークNに接続されたPC13等の外部装置との間の通信を制御する。通信装置12は、CPU30により記憶装置6から読み出されたデータを、通信ネットワークNを介してPC13等の外部装置に送信する。
実施形態3における動作は、実施形態2における異常検出部20(CPU20a)に代わって、各集積回路301が備える異常検出部30が、基準クロック信号の異常を検出すること以外は、実施形態2における動作と略同一ゆえ、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態3のクロック異常検出システム300によれば、各集積回路301が、システムクロック(基準クロック信号)の異常を検出可能にしたことにより、CPU30により、システムクロックに異常が発生した集積回路を短時間で一層容易に特定することができる。また、集積回路内にデジタル回路でクロック異常検出回路8を構成することにより、システムクロックの異常検出を、安価なコストで実現することができる。
更に、システムクロックの異常を検出するための基準となる設定値αが、外部装置40によりCPU30を経由して書き換え可能であることにより、システムクロックの周波数が変化しても、システムクロックの異常を検出することができる。
また、クロック異常検出回路8の記憶装置6がMRAM等の不揮発性メモリで構成されていることにより、突然のクロック異常により集積回路が動作しなくなっても、クロック異常寸前までのデータを保持しているため、クロック異常を解析することが可能である。
また、PC13等の外部装置から通信ネットワークNを介して、各集積回路の記憶装置6に記憶されたデータを読み取ることができるため、遠隔から各集積回路のクロック異常を検出することが可能になる。
なお、上記各実施の形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明を適用した実施形態1におけるクロック異常検出システムの全体構成を示す図。 実施形態1のクロック異常検出システムの内部構成を示すブロック図。 遅延信号出力部の回路構成を示す図。 同期信号検出部の回路構成を示す図。 遅延信号出力部から出力される遅延信号を示すタイミングチャート。 基準クロック信号に異常が発生した場合に、遅延信号出力部から出力される遅延信号を示すタイミングチャート。 本発明を適用した実施形態2におけるクロック異常検出システムの全体構成を示す図。 実施形態2のクロック異常検出システムの内部構成を示すブロック図。 本発明を適用した実施形態3におけるクロック異常検出システムの全体構成を示す図。 実施形態3のクロック異常検出システムの内部構成を示すブロック図。
符号の説明
1 クロック周期検出回路
2 遅延信号出力部
3 同期信号検出部
4 遅延段数演算部
5 CPU I/F
6 記憶装置
7 異常検出部
8 クロック異常検出回路
10、20 異常検出部
10a、20a、30 CPU
11 記憶装置
12 通信装置
13 PC(外部装置)
40 外部装置
100、200、300 クロック異常検出システム
101、201、301 集積回路
N 通信ネットワーク

Claims (13)

  1. 多段接続された複数の遅延素子により、集積回路を動作させるための基準クロック信号を遅延させ、各段毎に遅延信号を出力する遅延信号出力部と、
    前記遅延信号出力部から出力された遅延信号の中から、前記基準クロック信号に同期する遅延信号を複数検出する同期信号検出部と、
    前記同期信号検出部により検出された複数の遅延信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する遅延段数演算部と、を有する複数の集積回路と、
    前記複数の集積回路の各々が有する遅延段数演算部により算出された遅延素子の段数のデータを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された各集積回路における遅延素子の段数のデータに基づいて、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出する異常検出部と、
    前記記憶装置に記憶されたデータを、通信ネットワークを介して外部装置に送信する通信装置と、
    を備えることを特徴とするクロック異常検出システム。
  2. 前記記憶装置は、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項1に記載のクロック異常検出システム。
  3. 前記異常検出部は、集積回路毎に、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のクロック異常検出システム。
  4. 前記異常検出部は、集積回路毎に、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値の、前記平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のクロック異常検出システム。
  5. 多段接続された複数の遅延素子により、集積回路を動作させるための基準クロック信号を遅延させ、各段毎に遅延信号を出力する遅延信号出力部と、
    前記遅延信号出力部から出力された遅延信号の中から、前記基準クロック信号に同期する遅延信号を複数検出する同期信号検出部と、
    前記同期信号検出部により検出された複数の遅延信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する遅延段数演算部と、
    前記遅延段数演算部により算出された遅延素子の段数のデータを記憶する記憶装置と、を有する複数の集積回路と、
    前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置に記憶された遅延素子の段数のデータに基づいて、各集積回路における基準クロック信号の異常を検出する異常検出部と、
    前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置に記憶されたデータを、通信ネットワークを介して外部装置に送信する通信装置と、
    を備えることを特徴とするクロック異常検出システム。
  6. 前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置は、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項5に記載のクロック異常検出システム。
  7. 前記異常検出部は、集積回路毎に、集積回路内の記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴とする請求項5又は6に記載のクロック異常検出システム。
  8. 前記異常検出部は、集積回路毎に、集積回路内の記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と当該記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値の、前記平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴とする請求項5又は6に記載のクロック異常検出システム。
  9. 多段接続された複数の遅延素子により、集積回路を動作させるための基準クロック信号を遅延させ、各段毎に遅延信号を出力する遅延信号出力部と、
    前記遅延信号出力部から出力された遅延信号の中から、前記基準クロック信号に同期する遅延信号を複数検出する同期信号検出部と、
    前記同期信号検出部により検出された複数の遅延信号に基づいて、前記基準クロック信号の1周期に係る遅延素子の段数を算出する遅延段数演算部と、
    前記遅延段数演算部により算出された遅延素子の段数のデータを記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数のデータに基づいて、前記基準クロック信号の異常を検出する異常検出部と、を有する複数の集積回路と、
    前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置に記憶されたデータを、通信ネットワークを介して外部装置に送信する通信装置と、
    を備えることを特徴とするクロック異常検出システム。
  10. 前記複数の集積回路の各々が有する記憶装置は、不揮発性メモリであることを特徴とする請求項9に記載のクロック異常検出システム。
  11. 前記複数の集積回路の各々が有する異常検出部は、予め設定された設定値を用いて、前記基準クロック信号の異常を検出し、前記予め設定された設定値は、外部装置からCPUを経由して設定されることを特徴とする請求項9又は10に記載のクロック異常検出システム。
  12. 前記複数の集積回路の各々が有する異常検出部は、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載のクロック異常検出システム。
  13. 前記複数の集積回路の各々が有する異常検出部は、前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の平均値を算出し、その算出された平均値と前記記憶装置に記憶された遅延素子の段数の値との差の絶対値の、前記平均値に対する割合が、予め設定された値より大きい場合に、基準クロック信号の異常を検出することを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載のクロック異常検出システム。
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