JP2005219342A - ラベルプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベルを剥離せずに連続印刷出力する動作、ラベルの剥離動作を選択的に行なうことができるラベルプリンタ、及びラベル剥離方法を提供すること。
【解決手段】剥離機構20は、ラベル紙51を挟んでラベル52の側から弾性部材24により押圧されている剥離刃部材21と、反対側からラベル紙51をガイドする支持ガイド部18とを備えている。剥離刃部材21は、ラベル紙が上流方向に逆送されるときに剥離刃22とラベル後端55とが鋭角に対向する角度でラベル紙表面に押圧されている。従って、プラテンローラ50が時計方向に回転されてラベル紙51が下流方向に搬送されるときには、ラベル52は剥離刃22に剥離されることなく下流に搬送される。ラベル紙51が上流方向に搬送されるときには、剥離刃22とラベル後端55とが鋭角に交差するので、剥離刃22によりによりラベル52が剥離される。
【選択図】図3
【解決手段】剥離機構20は、ラベル紙51を挟んでラベル52の側から弾性部材24により押圧されている剥離刃部材21と、反対側からラベル紙51をガイドする支持ガイド部18とを備えている。剥離刃部材21は、ラベル紙が上流方向に逆送されるときに剥離刃22とラベル後端55とが鋭角に対向する角度でラベル紙表面に押圧されている。従って、プラテンローラ50が時計方向に回転されてラベル紙51が下流方向に搬送されるときには、ラベル52は剥離刃22に剥離されることなく下流に搬送される。ラベル紙51が上流方向に搬送されるときには、剥離刃22とラベル後端55とが鋭角に交差するので、剥離刃22によりによりラベル52が剥離される。
【選択図】図3
Description
本発明はラベルプリンタに関し、特に、ラベルを剥離せずにラベル紙を連続印刷出力する連続印刷動作、又はラベル紙からラベルを剥離する剥離処理動作を選択的に実行させることができるラベル剥離機構を備えるラベルプリンタに関する。
ラベル紙は、台紙(剥離紙)に複数のラベルが所定の間隔で連続して貼られたラベル印刷用の連続印刷用紙である。印刷ヘッドにより印刷が行われたラベルは、剥離器(ピーラ)により又はオペレータにより台紙から剥がされ、商品等の貼付対象物に貼付される。印刷後のラベル紙からラベルを剥離する従来技術としては、プリンタ内に設けられた剥離器によりラベルと台紙を剥離するタイプ、プリンタから排出されたラベル紙を手動により剥離するタイプとがある。プリンタ内でラベルを剥離するものは、ラベル紙を屈曲させた後、台紙部分をラベル紙とは異なる方向に搬送することによりラベルと台紙とを分離している(特許文献1)。手動でラベルを剥離する従来技術としては、ラベル排出口近くに鋭角に突出する端部を設けて、印刷されて排出されたラベル紙を指でこの鋭角な端部に押し付けることによりラベル紙を屈曲させて、ラベルを台紙から分離させる技術が存在する(特許文献2参照)。
一方、印刷された後のラベル紙の取り扱いには、印刷直後にプリンタ内部において又はプリンタから排出するときにラベルを剥がす場合と、ラベルを剥離することなく複数枚のラベルを台紙に付着させたまま連続印刷して排出する場合とがある。前者はラベルがその場で商品等に貼付され、後者は連続出力されたラベル紙を、倉庫、売り場等に運び、そこでラベルをラベル紙から剥がして商品等に貼付する。
従来のラベル印刷においては、印刷直後にラベルを剥離して貼付する形態と、ラベルを剥離しないでそのまま連続排出する形態に対応するために、剥離器(ピーラ)を備えたプリンタとピーラを備えていないプリンタとを別々に使い分けている。また、使用形態に応じて、プリンタに剥離器(ピーラ)装着し、または取り外すことにより、これらの要請に対応させていた。
特開2002−284429号公報
特開2002−192786号公報
しかし、剥離器の着脱又は手動による搬送経路の切り換えは作業者の負担であり、作業効率が低下する。また、印刷済みのラベル紙を指で鋭角な端部に手動で押し付けて剥離する従来技術は、ラベルと台紙の間の部分を、鋭角な端部にたるみが生じないように押し付けないと、ラベルと台紙をうまく分離することができないため、安定的にラベルを剥離するのが難しいという問題がある。モータ等を用いて自動的に搬送経路を切り換える構造も考えられるが、切り換え機構が複雑となり、コストアップ要因となる。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、ラベルを剥離せずにラベル紙を連続印刷出力する動作、またはラベルの剥離動作を選択的に切り換えることができる簡単な構造のラベルプリンタを提供することをその目的の一つとする。
また本発明は、ラベル紙上のラベルを後端から剥離するラベルプリンタを提供することをその目的の一つとする。
本発明のラベルプリンタでは、先端に剥離刃を有する剥離刃部材を、ラベル紙の上流方向への搬送時に剥離刃がラベル紙の搬送方向と鋭角に交差するような角度でラベル紙の印刷面側に接触するよう押圧することにより、印刷後のラベル紙を下流方向に搬送する場合には、印刷後のラベル紙をそのまま連続して排出し、ラベルを剥離する場合には、ラベル紙を上流方向に逆送して印刷済みラベルの後端を剥離刃により持ち上げて剥離する。
本発明の第1の態様にかかるラベルプリンタは、複数のラベルを台紙上に所定間隔で連続して貼付したラベル紙を、所定の搬送路内に沿って上流方向又は下流方向に搬送する搬送手段と、剥離刃を有しており、ラベル紙の上流方向への搬送方向と剥離刃との接触角が鋭角となるような所定の角度をもってラベル紙の印刷面側に押圧された剥離刃部材と、ラベル紙からラベルを剥離するときに、剥離対象となるラベルを剥離刃よりも下流に搬送した後にラベルを上流方向に搬送するよう搬送手段を制御する剥離制御手段とを備えることを特徴とする。これにより、ラベル紙が下流方向へ正送り搬送されるときには、剥離刃はラベル搬送方向と同じ方向であるので、ラベル紙は剥離されることなく下流方向に搬送され、上流方向への搬送の時には剥離刃とラベル後端が鋭角に向かい合い当接するので、ラベル後端が捲り上げられ、ラベルが剥離されることになる。従って、搬送方向を切り換えることにより、ラベルの連続印刷出力動作またはラベルの剥離動作を切り換えることが可能となる。
本発明の他の態様にかかるラベルプリンタは、剥離刃部材が、剥離刃を含むラベル接触面が非粘着処理されていることを特徴とする。これにより、剥離されたラベルの粘着剤が、剥離刃部材に付着することを防止する。
本発明の他の態様にかかるラベルプリンタは、さらに、剥離刃部材をラベル紙の搬送路から退避させて、剥離刃をラベル紙と接触させないようにする退避手段を備えることを特徴とする。これにより、ラベルロール紙を交換した後の印刷位置の位置合わせなどの際に、ラベルを剥離することなく、ラベル紙を上流方向へ搬送することが可能である。
本発明の他の態様にかかるラベルプリンタは、退避手段が、剥離部材を支持する支持ブロックの一端を軸支し、剥離刃がラベル紙の搬送路から退避する方向に、支持ブロックを回動させることを特徴とする。
本発明の他の態様にかかるラベルプリンタは、退避手段が、剥離部材の角度を変化させることにより、剥離刃を搬送路から退避させることを特徴とする。
本発明のラベルプリンタでは、ラベルを剥離する剥離刃をラベル紙に当接させた剥離部材を設けた簡単な構造と、ラベル紙の搬送方向を下流方向(正方向)又は上流方向(逆方向)のいずれにするかを切り換えるだけで、ラベルの連続印刷出力又は剥離動作を切り換えることが可能である。これにより、ラベルプリンタに剥離器(ピーラ)を装着する等の必要がなくなる。また、簡単な機構で連続印刷出力又は剥離動作を選択的に切り換えることができるので、小型化、製品の低廉化が可能となる。
さらに、極めて容易に連続出力から剥離動作に切り換えることができるので、例えば、倉庫または店舗における商品の受け入れ時に、各商品に対応した同一バーコード及び商品名等を複数枚のラベルに印刷したラベル紙を連続印刷出力するとともに、最後の一枚又は2枚のラベルを剥離するというような印刷処理動作を実行することができる。この際、剥離されたラベルは、受け入れ伝票、受け入れ原簿等にその場で貼付し、剥離されていない連続出力ラベル紙は、倉庫及び商品陳列棚において各商品に貼付するというような使用形態に利用可能となる。また、上述のような商品受け入れ処理時のラベル印刷を、複数の商品について、商品の種類に応じて異なるバーコード、商品名、及び値段等を印刷しながら連続して行うことができる。これらの処理は、ホスト装置からの制御命令のみで簡単に実行することができる。さらに、本発明のラベルプリンタでは、ラベルは後端から先端方向に剥離されるので、剥離されたラベルをそのまま掴むと、ラベルを印刷方向(正方向)に持つことができる。従って、貼付時に正方向に持ち直さなくとも、目的個所に正確かつ効率的に貼付することができる。
本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるラベルプリンタ10の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すラベルプリンタ10のA−A’線方向の断面図であり、本発明と関連する要部のみを示している。図3は、ラベル紙51からラベル52を剥離する剥離機構20を示す斜視図である。
ラベルプリンタ10は、ケーシング(枠体)11の内部にラベル紙を巻いたラベルロール紙50を収納しており、ラベルロール紙50から引き出されたラベル紙51は、ガイド(図示せず)により誘導される所定の経路(搬送路12)に沿って、外部まで案内される。ラベル紙51は、台紙(剥離紙)53と複数のラベル52とから構成されており、台紙53の上に複数のラベル52が所定の間隔で連続して貼付されている。搬送路12に沿って、紙検知センサ13、印刷ヘッド14、プラテンローラ15、排紙ガイド16が設けられている。排紙ガイド16は、ラベル紙51の幅に合わせて左右にスライド可能である(図1参照)。印刷ヘッド14と排紙ガイド16と間には、剥離動作時にラベル紙51を剥離するための開口部19が設けられている。プラテンローラ15は駆動回転軸17(以下「プラテン軸17」と称する)に固定されており、プラテン軸17は、図示しない搬送モータにより、正逆いずれの方向にも回転駆動可能である。プラテンローラ15は、ラベル紙51を挟んだ状態で、図示しない弾性部材により、印刷ヘッド14に押圧されている。従って、プラテンローラ15の回転方向を切り換えることにより、ラベル紙51を下流方向(正方向)または上流方向(逆方向)に搬送(逆送)することができる。尚、図2では示していないが、搬送路12中に、プラテンローラ15以外にラベル紙51を搬送する搬送ローラを設けることも可能である。
搬送路12内に設けられた紙検知センサ13は、ラベル紙51の存在を検知することができる他、ラベル52の先端位置または後端位置を検知することも可能である。ラベル52の先端又は後端の位置は、例えば、ラベル52部分と台紙53のみの部分の光の透過率、反射率の変化に基づいてラベル端部を検出することができる。紙検知センサ13から印刷ヘッド14までの距離は予め判っているので、ラベル52の先端又は後端を検出した後、その距離だけ移動させた後に印刷を開始することにより、ラベルの所定の位置に正しく印刷をすることができる。印刷ヘッド14としては、感熱ヘッド、インクジェットヘッドを用いることができる。連続印刷出力の場合には、ラベル52に印刷されたラベル紙51は排紙ガイド16に案内されてそのまま排出される(図2)。
(剥離機構)
本発明の第1の実施形態にかかる剥離機構20は、カバー部25、剥離刃部材21、及び支持ガイド部18とから構成されている。剥離刃部材21の一端は、ケーシング11に固定されている軸23に軸支されており、他端には剥離刃22を有している。支持ガイド部18は、搬送路12を挟んで剥離刃部材21と対抗する位置に設けられ、ケーシング11に固定されている。剥離刃部材21は、コイルスプリングまたは板バネ等の弾性部材24により軸23を中心に、時計方向に回動するよう押圧付勢され、剥離刃22はラベル紙51を挟んだ状態で支持ガイド部18に押圧されている。
(剥離機構)
本発明の第1の実施形態にかかる剥離機構20は、カバー部25、剥離刃部材21、及び支持ガイド部18とから構成されている。剥離刃部材21の一端は、ケーシング11に固定されている軸23に軸支されており、他端には剥離刃22を有している。支持ガイド部18は、搬送路12を挟んで剥離刃部材21と対抗する位置に設けられ、ケーシング11に固定されている。剥離刃部材21は、コイルスプリングまたは板バネ等の弾性部材24により軸23を中心に、時計方向に回動するよう押圧付勢され、剥離刃22はラベル紙51を挟んだ状態で支持ガイド部18に押圧されている。
剥離刃部材21は、ラベル紙51のラベル52の側から押圧されているので、剥離刃22は、ラベル52の表面と接触している。プラテンローラ15が時計方向に回転して、ラベル紙51が下流方向(正方向)に搬送されるときには、ラベル52の表面を剥離刃22が擦りながら搬送される。ラベル紙51が正方向に搬送されるときには、ラベル紙51の搬送方向と剥離刃22の刃の向きが同じ方向であるので、ラベル紙51上のラベル先端54及び後端55が剥離刃22により捲り上げられることはなく、ラベル紙は下流方向にそのまま搬送される。
ラベル紙51が上流方向に搬送される場合、ラベル紙51の搬送方向と剥離刃22の刃の向きとが鋭角に対峙するので、剥離刃22がラベル52の後端55と当接した後さらに上流方向に搬送されると、ラベル52の後端が剥離刃22により捲り上げられ、台紙53から剥離される。剥離刃部材51の剥離刃22及びラベル52との接触部分は、例えばシリコンコーティングまたはテフロン(登録商標)コーティング等の非粘着処理が施されている。
(剥離動作の禁止)
図4を用いて剥離動作を伴わない上流方向への搬送について説明する。図4は、剥離機構20を外側に回動させて、剥離刃22を搬送路から退避させた状態を示す本発明の一実施形態にかかるラベルプリンタの斜視図である。ラベル紙51を交換する場合には、ラベル紙ロール50を所定の収納部にセットした後、ラベル紙51をラベルロール紙50から引き出して所定の搬送路12にセットする。その際、ラベル50を無駄なく使用するために、セットしたラベル紙51の最先端のラベル52を印刷ヘッド14の位置まで引き戻(逆送)し、印刷位置を合わせることが必要になる場合もある。
(剥離動作の禁止)
図4を用いて剥離動作を伴わない上流方向への搬送について説明する。図4は、剥離機構20を外側に回動させて、剥離刃22を搬送路から退避させた状態を示す本発明の一実施形態にかかるラベルプリンタの斜視図である。ラベル紙51を交換する場合には、ラベル紙ロール50を所定の収納部にセットした後、ラベル紙51をラベルロール紙50から引き出して所定の搬送路12にセットする。その際、ラベル50を無駄なく使用するために、セットしたラベル紙51の最先端のラベル52を印刷ヘッド14の位置まで引き戻(逆送)し、印刷位置を合わせることが必要になる場合もある。
そのために、このような上流方向への搬送時には、剥離刃22によりラベル52が剥離されないようにする必要がある。そこで、本発明の実施形態では、剥離動作以外の目的でラベル紙51を上流方向に搬送(逆送)させる場合には、軸23を中心にして剥離機構20を反時計方向に回動させて、剥離刃22をラベル紙51の表面から退避させる構成としている。剥離機構のカバー部25を軸23に軸支することにより、剥離機構20を回動させることが可能となる。
弾性部材24の一端はカバー部25に固定され、他端は剥離刃部材21に固定されている。従って、カバー部25を外側(反時計方向)に弾性部材24の自由長以上に回動されると、剥離刃部材21は弾性部材24の回動方向に引寄せられて反時計方向に回動する。これにより剥離刃22がラベル紙51から離れ、搬送機構20は搬送路12から退避する。このように剥離機構20を回動させて搬送路12から退避させることにより、ラベルを剥離させることなくラベル紙51を上流方向に搬送させることが可能となる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態にかかるラベルプリンタを示す断面図である。第2の実施形態にかかるラベルプリンタの剥離機構30では、カバー部35は回動せずに、剥離刃部材31のみが回動する。剥離刃部材31は、第1の実施形態と同様にケーシング11に固定された軸33に軸支されており、剥離刃32がラベル紙51に押圧されている。剥離刃部材31には、剥離刃32の反対側に、押圧部36が設けられている。この押圧部36を、弾性部材34の押圧力に抗して内部方向(矢印方向)に押圧移動させると、剥離刃部材31が、軸33を中心に反時計方向に回動する。カバー部35の内部には、ケーシング11またはカバー部35に固定されたストッパ37が設けられており、反時計方向の回動を停止させる。これにより、剥離刃部材31は図5の破線で示す位置まで回動する。従って、この押圧部を内部方向(矢印方向)に押圧した状態でラベル紙51を上流方向に逆送させることにより、剥離動作を伴わない上流方向へのラベル紙の搬送が可能となる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態にかかるラベルプリンタを示す断面図である。第2の実施形態にかかるラベルプリンタの剥離機構30では、カバー部35は回動せずに、剥離刃部材31のみが回動する。剥離刃部材31は、第1の実施形態と同様にケーシング11に固定された軸33に軸支されており、剥離刃32がラベル紙51に押圧されている。剥離刃部材31には、剥離刃32の反対側に、押圧部36が設けられている。この押圧部36を、弾性部材34の押圧力に抗して内部方向(矢印方向)に押圧移動させると、剥離刃部材31が、軸33を中心に反時計方向に回動する。カバー部35の内部には、ケーシング11またはカバー部35に固定されたストッパ37が設けられており、反時計方向の回動を停止させる。これにより、剥離刃部材31は図5の破線で示す位置まで回動する。従って、この押圧部を内部方向(矢印方向)に押圧した状態でラベル紙51を上流方向に逆送させることにより、剥離動作を伴わない上流方向へのラベル紙の搬送が可能となる。
尚、電磁マグネット等の駆動手段を設けることにより、手動により押圧部36を押圧して剥離部材31を回動させる代わりに、駆動手段により剥離位置(実線位置)及び退避位置(破線の位置)に移動させるようにすることもできる。
(第3の実施形態)
図6に本発明の第3の実施形態にかかるラベルプリンタの断面図を示す。ラベル剥離機能を有するラベルプリンタでは、印刷直後にラベル52を剥離するので、通常の場合には、オートカッタ機構は必要ではない。これに対して、ラベル52を剥離しないで連続出力するラベルプリンタでは、ラベル紙51を切断するオートカッタを備えることが望ましい。本発明の第3の実施形態では、ラベル剥離機能を有するラベルプリンタにオートカッタ機構40を設けたものである。
(第3の実施形態)
図6に本発明の第3の実施形態にかかるラベルプリンタの断面図を示す。ラベル剥離機能を有するラベルプリンタでは、印刷直後にラベル52を剥離するので、通常の場合には、オートカッタ機構は必要ではない。これに対して、ラベル52を剥離しないで連続出力するラベルプリンタでは、ラベル紙51を切断するオートカッタを備えることが望ましい。本発明の第3の実施形態では、ラベル剥離機能を有するラベルプリンタにオートカッタ機構40を設けたものである。
図中、数字41はフレームに固定されている固定刃を示しており、数字42は図示しない駆動装置により固定刃41の方向に駆動される可動刃を示している。数字43は固定刃41及び可動刃42を覆うケースを示しており、ケース43は、同時にラベル紙51の排出ガイドとしての機能も備えている。可動刃42と固定刃41が噛合うことにより、ラベル紙51が切断される。本実施形態は、連続印刷出力した場合に、オートカッタ40を用いてラベル紙51を切断することを可能にして、連続印刷ラベルの発行を容易にしたものである。
(剥離動作時における正方向印刷送りの停止位置の制御)
上述の実施形態では、剥離刃22は印刷ヘッド14よりも下流に設けられている。従って、ラベルを剥離するためには、剥離対象となるラベル52’の後端55が剥離刃22よりも下流に配置されるまで、ラベル紙51を下流方向(正方向)に搬送させなければならない。図7を用いて説明する。図7は、剥離動作直前のラベル紙51の停止位置を示すイメージ図である。本発明のラベルプリンタでは、ラベル52’を剥離する場合には、印刷ヘッド14により剥離対象となるラベル52’へ印刷した後に、ラベル52’の後端55が剥離刃22を通過するまで、ラベル紙51を下流方向(正方向)に長さγだけ搬送させてから停止させる。その後、ラベル紙51を上流方向(逆方向)に搬送して、ラベル紙51からラベル52’を剥離する。
(駆動制御)
図8に、本発明の一実施形態にかかるラベルプリンタの印刷制御、及び駆動制御の機能ブロック図を示す。ラベルプリンタの印刷動作及び剥離動作は、原則としてホスト装置からの印刷命令及び制御命令により制御される。ラベルプリンタは、外部との入出力を仲介するインタフェース部71、印刷を行なう印刷手段72と、ラベル紙51の搬送を行なう搬送手段75、及び搬送手段75と協働して剥離動作を行なう剥離手段80とを備えている。
(剥離動作時における正方向印刷送りの停止位置の制御)
上述の実施形態では、剥離刃22は印刷ヘッド14よりも下流に設けられている。従って、ラベルを剥離するためには、剥離対象となるラベル52’の後端55が剥離刃22よりも下流に配置されるまで、ラベル紙51を下流方向(正方向)に搬送させなければならない。図7を用いて説明する。図7は、剥離動作直前のラベル紙51の停止位置を示すイメージ図である。本発明のラベルプリンタでは、ラベル52’を剥離する場合には、印刷ヘッド14により剥離対象となるラベル52’へ印刷した後に、ラベル52’の後端55が剥離刃22を通過するまで、ラベル紙51を下流方向(正方向)に長さγだけ搬送させてから停止させる。その後、ラベル紙51を上流方向(逆方向)に搬送して、ラベル紙51からラベル52’を剥離する。
(駆動制御)
図8に、本発明の一実施形態にかかるラベルプリンタの印刷制御、及び駆動制御の機能ブロック図を示す。ラベルプリンタの印刷動作及び剥離動作は、原則としてホスト装置からの印刷命令及び制御命令により制御される。ラベルプリンタは、外部との入出力を仲介するインタフェース部71、印刷を行なう印刷手段72と、ラベル紙51の搬送を行なう搬送手段75、及び搬送手段75と協働して剥離動作を行なう剥離手段80とを備えている。
印刷手段72は、印刷を制御する印刷制御部73、印刷ヘッド14、及び印刷制御部73の制御に基づき印刷ヘッド14を駆動する印刷制御回路74とを備えており、ホスト装置から印刷命令に基づいて印刷データを印刷する。
搬送手段75は、搬送制御部76、及び搬送機構77を備え、ホスト装置からの制御命令に従い、ラベル紙51を正方向又は逆方向に搬送する。搬送機構77は、図示していない駆動モータ、搬送ローラ、搬送ガイド、及び各種センサ等から構成されている。搬送ローラにはプラテンローラ15を含み、各種センサには紙検知センサ13を含んでいる。
剥離手段80は、剥離制御部81と剥離刃部材83(剥離刃部材21、31等)を備えている。剥離動作を行わない上流方向への搬送(逆送)の場合に、剥離刃部材83を搬送路12から退避させる退避駆動部82を設けることもできる。ホスト装置又はスイッチ入力等により剥離命令を受信すると、剥離制御部81は、搬送制御部76を制御して剥離対象となるラベル52’の後端55を剥離刃22よりも下流位置に搬送し、その後上流方向に逆送させる。これにより、例えば、図1に示すように、逆送時にラベル後端55が剥離刃部材21の剥離刃22により捲り上げられて、台紙53からラベル52’が剥離される。尚、剥離制御部81を設けずに、ホスト装置から正方向の紙送り及び逆方向の紙送りを制御することにより剥離動作を実行させることも可能である。また、ラベルプリンタに設けられたスイッチ等の外部入力に基づいて剥離動作を実行させることができるように構成することもできる。
手動レバー79は、図4の第2の実施形態で示した押圧部36のような操作部であり、印刷位置合わせ等の目的でラベルを剥離せずに上流方向に搬送する場合に使用する。手動レバー79を操作して剥離刃部材83を搬送路12から退避させることにより、ラベルを剥離しないで、ラベル紙51を上流方向に搬送することができる。このような手動レバーではなく、退避駆動部82により、剥離刃部材83を搬送路から退避させるように駆動させることも可能である。例えば、剥離命令以外の動作命令に基づいて、搬送制御部76がラベル紙51を上流方向(逆方向)に搬送する場合に、搬送制御部76からの命令に基づいて退避駆動部82が駆動される。
(剥離動作の制御手順)
図9は、剥離動作を行なう場合の剥離制御部81及び搬送手段75の制御手順を示すフローチャートである。剥離命令を受信すると(S101)、搬送手段75は、ラベル紙51を正方向(下流方向)に搬送し、剥離対象のラベル52’の後端55が剥離刃22の下流位置まで搬送されると搬送を停止する(S102)。次に、ラベル紙51を逆方向(上流方向)に搬送する(S103)。逆方向の搬送により、剥離刃22によりラベル52’が捲りあげられて剥離される。逆方向へは、ラベル52’を剥離するのに必要な所定の距離だけ搬送する。一枚のラベルを剥離する距離だけ搬送すると、連続して次のラベル52も剥離するかどうかを確認する(S104)。次のラベルも剥離する場合には(S104;YES)、さらに所定の距離を搬送する(S103)。次のラベルを搬送しない場合には(S104;NO)、所定の位置で搬送を停止して剥離動作を終了する(S105)。
(剥離動作の制御手順)
図9は、剥離動作を行なう場合の剥離制御部81及び搬送手段75の制御手順を示すフローチャートである。剥離命令を受信すると(S101)、搬送手段75は、ラベル紙51を正方向(下流方向)に搬送し、剥離対象のラベル52’の後端55が剥離刃22の下流位置まで搬送されると搬送を停止する(S102)。次に、ラベル紙51を逆方向(上流方向)に搬送する(S103)。逆方向の搬送により、剥離刃22によりラベル52’が捲りあげられて剥離される。逆方向へは、ラベル52’を剥離するのに必要な所定の距離だけ搬送する。一枚のラベルを剥離する距離だけ搬送すると、連続して次のラベル52も剥離するかどうかを確認する(S104)。次のラベルも剥離する場合には(S104;YES)、さらに所定の距離を搬送する(S103)。次のラベルを搬送しない場合には(S104;NO)、所定の位置で搬送を停止して剥離動作を終了する(S105)。
10 ラベルプリンタ 11 枠体
12 搬送路 13 紙検知センサ
14 印刷ヘッド 15 プラテンローラ
16 排紙ガイド 17 回転軸
18 支持ガイド部 20、30 剥離機構
21、31、83 剥離刃部材 22、32 剥離刃
23、33 軸 24、34 弾性部材
25、35 カバー部 36 押圧部
37 ストッパ 40 オートカッタ機構
41 固定刃 42 可動刃
43 ケース 50 ラベルロール紙
51 ラベル紙 52、52’ ラベル
54 ラベル先端 55 ラベル後端
12 搬送路 13 紙検知センサ
14 印刷ヘッド 15 プラテンローラ
16 排紙ガイド 17 回転軸
18 支持ガイド部 20、30 剥離機構
21、31、83 剥離刃部材 22、32 剥離刃
23、33 軸 24、34 弾性部材
25、35 カバー部 36 押圧部
37 ストッパ 40 オートカッタ機構
41 固定刃 42 可動刃
43 ケース 50 ラベルロール紙
51 ラベル紙 52、52’ ラベル
54 ラベル先端 55 ラベル後端
Claims (5)
- 複数のラベルを台紙上に所定間隔で連続して貼付したラベル紙を、所定の搬送路内に沿って上流方向又は下流方向に搬送する搬送手段と、
剥離刃を有しており、前記ラベル紙の前記上流方向への搬送方向と前記剥離刃との接触角が鋭角となるような所定の角度をもって前記ラベル紙の印刷面側に押圧された剥離刃部材と、
前記ラベル紙から前記ラベルを剥離するときに、剥離対象となるラベルを前記剥離刃よりも下流に搬送した後に、前記ラベルを上流方向に搬送するよう前記搬送手段を制御する剥離制御手段と、
を備えることを特徴とするラベルプリンタ。 - 前記剥離刃部材は、前記剥離刃を含むラベル接触面が非粘着処理されていることを特徴とする請求項1に記載のラベルプリンタ。
- さらに、前記剥離刃部材を前記ラベル紙の搬送路から退避させて、前記剥離刃を前記ラベル紙と接触させないようにする退避手段を備えることを特徴とする請求項2に記載のラベルプリンタ。
- 前記退避手段は、前記剥離刃部材を支持する支持ブロックの一端を軸支し、前記剥離刃が前記ラベル紙の搬送路から退避する方向に、前記支持ブロックを回動させることを特徴とする請求項3に記載のラベルプリンタ。
- 前記退避手段は、前記剥離部材の角度を変化させることにより、前記剥離刃を前記搬送路から退避させることを特徴とする請求項3に記載のラベルプリンタ。
Priority Applications (1)
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JP2004029494A JP2005219342A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | ラベルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004029494A JP2005219342A (ja) | 2004-02-05 | 2004-02-05 | ラベルプリンタ |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005219342A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110723375A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-01-24 | 春禾(深圳)自动化技术有限公司 | 标签贴附装置以及标签打印贴附机 |
-
2004
- 2004-02-05 JP JP2004029494A patent/JP2005219342A/ja not_active Withdrawn
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