JP2005218543A - シューズのソール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 着地から離地までの時間を短縮できるシューズ用ソール構造を提供する。
【解決手段】 ソール構造体1は、シューズの踵部Hに設けられた軟質弾性部材製のミッドソール2を備えている。ミッドソール2の踵部位には、幅方向に延びかつ踵部位の接地面側に開口する複数の溝20が形成されており、各溝20が、踵部位の内部において足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端2e側に傾斜しつつ延びている。踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝20で挟まれたミッドソール部分25が後方に倒れ込むように剪断変形する。すると、ミッドソール2の踵部位が、したがって着用者の足がΔだけ進行方向と逆方向の後方に移動する。その結果、着地時には、足関節角度α0 が減少することになる。これにより、図4Aの状態から図4Bの状態に迅速に移行することが可能になって、着地から離地までの時間を短縮できるようになる。
【選択図】 図2B
【解決手段】 ソール構造体1は、シューズの踵部Hに設けられた軟質弾性部材製のミッドソール2を備えている。ミッドソール2の踵部位には、幅方向に延びかつ踵部位の接地面側に開口する複数の溝20が形成されており、各溝20が、踵部位の内部において足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端2e側に傾斜しつつ延びている。踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝20で挟まれたミッドソール部分25が後方に倒れ込むように剪断変形する。すると、ミッドソール2の踵部位が、したがって着用者の足がΔだけ進行方向と逆方向の後方に移動する。その結果、着地時には、足関節角度α0 が減少することになる。これにより、図4Aの状態から図4Bの状態に迅速に移行することが可能になって、着地から離地までの時間を短縮できるようになる。
【選択図】 図2B
Description
本発明は、ランニング、ジョギングおよびウォーキングなどのスポーツに好適のシューズのソール構造に関し、詳細には、着地してから離地するまでの時間を短縮できる構造に関する。
走行を主目的としたランニングシューズなどのスポーツシューズにおいては、路面に着地してから路面を蹴り出して離地していくまでの1サイクルに要する時間をできるだけ短縮できる方が好ましい。
しかしながら、このような観点から開発されたシューズは、これまでのところとくになく、本願発明は、新規な着眼点からなされたものである。
ところで、外観上、本願発明に類似するシューズ用ソール構造として、特開2000−197503号公報に示すものがある。このソール構造は、上方にいくにしたがい斜め前方に傾斜する剪断変形要素を踵部に有している。
この場合には、ソール構造に上方からの荷重が作用したときに、剪断変形要素が前方に倒れるように剪断変形して、走行時の衝撃を緩和するようになっている。この剪断変形要素は、後述するように、本願発明におけるミッドソール部分やアウトソールプレートとは逆方向に傾斜しており、本願発明とは異なる着眼点から考案されたものである。
特開2000−197503号公報
本発明が解決しようとする課題は、シューズのソール構造において、着地から離地までの時間を短縮できるようにする点にある。
本発明は、ミッドソール踵部位に複数の溝を形成するとともに、これらの溝をミッドソール踵部位の内部において足裏当接面に向かうにしたがい徐々に踵後端側に傾斜させたことを最も主要な特徴とする。
ここで、足が着地してから離地していくまでの走行中の1サイクル(gait cycle) における足関節角度の変化について図3A〜図3Cを用いて説明する。これらの図において、図3Aは着地時の状態を、図3Cは離地時の状態を、図3Bはその中間の状態をそれぞれ示している。
各図中、脚の腓骨上端最突点Pと外果最突点Qとを結ぶ線Lがソール面Sと交差する角度αが足関節角度である。これらの図から分かるように、着地時の足関節角度α0 ,離地時の足関節角度α2 ,およびこれらの中間状態の足関節角度α1の間には、以下に示すような関係がある。すなわち
α0 >α1
α1 <α2
このことより、着地してから離地に到るまでの中間段階において、足関節角度が減少していることが分かる。
本願発明は、このような1サイクル中の足関節角度の変化に着目してなされたものである。
α0 >α1
α1 <α2
このことより、着地してから離地に到るまでの中間段階において、足関節角度が減少していることが分かる。
本願発明は、このような1サイクル中の足関節角度の変化に着目してなされたものである。
請求項1の発明に係るシューズのソール構造は、シューズの少なくとも踵部に設けられた軟質弾性部材製のミッドソールを備えており、ミッドソールの踵部位には、実質的に幅方向に延びかつ踵部位の接地面側に開口する複数の溝が形成されるとともに、各溝が、踵部位の内部において踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端側に傾斜しつつ延びている(図2A参照)。
請求項1の発明に係るソール構造によれば、踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝で挟まれたミッドソール部分が後方に倒れ込むように剪断変形する(図2B参照)。このような剪断変形により、着地時には、ミッドソールの踵部位が、したがって着用者の足がΔだけ進行方向と逆方向の後方に移動する。
このことを図3Aに示す着地時の状態において考察する。着地時に足がΔだけ後方に移動することになると、図3Aにおいて、脚の腓骨上端最突点Pの位置が変わらずに、外果最突点Qの位置が進行方向(同図右方向)とは逆側の後方(同図左方向)に移動することになる。すると、腓骨上端最突点Pと外果最突点Qを結ぶ線Lがソール面Sと交差する角度である足関節角度α0 が減少することになる。言い換えると、シューズ着用者が図3Aの状態から図3Bの状態への移行を意識することなく、着地時におけるミッドソール踵部位の後方への剪断変形によって足関節角度α0 が減少することになる。これにより、図3Aの状態から図3Bの状態に迅速に移行することが可能になる。その結果、着地してから離地するまでの時間を短縮できるようになる。
請求項11の発明に係るシューズのソール構造は、シューズの少なくとも踵部に設けられた軟質弾性部材製のミッドソールと、ミッドソールの踵部位の接地面側に設けられ、ミッドソールよりも硬質の部材から構成されるとともに、互いに前後方向の間隔を隔てて配置された複数のアウトソールプレートとを備えており、各アウトソールプレートの前端面および後端面が、ミッドソールの踵部位の接地面側に向かうにしたがい、ミッドソールの後端側に傾斜しつつ延びている(図5A参照)。
請求項11の発明においては、踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、アウトソールプレートが後方に倒れ込むように剪断変形することにより(図5B参照)、着地時には、ミッドソールの踵部位が、したがって着用者の足がΔ”だけ進行方向と逆方向の後方に移動する。
したがって、この場合においても、請求項1の発明の場合と同様に、着地時に足関節角度α0 が減少することになり、これにより、図3Aの状態から図3Bの状態に迅速に移行することが可能になって、着地から離地までの時間を短縮できるようになる。
請求項2の発明に係るシューズのソール構造は、請求項1において、ミッドソールがシューズの中足部外側部分にも設けられており、ミッドソールの中足部位外側部分には、実質的に幅方向に延びかつ中足部位外側部分の接地面側に開口する複数の溝が形成されており、各溝が、中足部位の内部において中足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に中足部位の後端側に傾斜しつつ延びている。
請求項2の発明によれば、着地時に中足部外側部分に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝で挟まれたミッドソール部分が後方に倒れ込むように剪断変形する。このような剪断変形により、シューズの中足部外側部分での着地時には、ミッドソールの中足部位外側部分が、したがって着用者の足が進行方向と逆方向の後方に所定量移動する。
これにより、中足部位外側部分での着地時においても足関節角度α0 が減少することになり、その結果、図3Aの状態から図3Bの状態により迅速に移行することが可能になって、着地から離地までの時間をさらに短縮できるようになる。
請求項3または12の発明においては、隣り合う各溝の間のミッドソール部分または各アウトソールプレートが平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している。
請求項4または13の発明は、本願発明の内容を作用効果的な観点から記載しており、ミッドソール部分または各アウトソールプレートが、シューズの着地時に後方に倒れ込むように変形するように構成されている点を明確にしたものである。
請求項5の発明に係るソール構造は、請求項1の発明において、ミッドソールをシューズの前足部にも設けるとともに、ミッドソールの前足部位に、請求項1の発明における溝とは傾斜方向が逆方向の溝を形成したものである。すなわち、この場合には、実質的に幅方向に延びかつミッドソールの前足部位の接地面側に開口する各溝が、前足部位の内部において前足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前足部位の前端側に傾斜しつつ延びている(図4A参照)。
請求項5の発明に係るソール構造によれば、踵からの着地後、体重が足の前足部に移動したときに、ミッドソールの前足部位に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝で挟まれたミッドソール部分が前方に倒れ込むように剪断変形する(図4B参照)。このような剪断変形により、前足部への体重移動時には、ミッドソールの前足部位が、したがって着用者の足がΔ′だけ進行方向に移動する。
このことを図3Bに示す、前足部への体重移動時の状態において考察する。前足部への体重移動時に足がΔ′だけ前方に移動することになると、図3Bにおいて、脚の腓骨上端最突点Pの位置が変わらずに、外果最突点Qの位置が進行方向(同図右方向)に移動することになる。すると、腓骨上端最突点Pと外果最突点Qを結ぶ線Lがソール面Sと交差する角度である足関節角度α1 が増加することになる。言い換えると、シューズ着用者が図3Bの状態から図3Cの状態への移行を意識することなく、前足部への体重移動時におけるミッドソール前足部位の前方への剪断変形によって足関節角度α1 が増加することになる。これにより、図3Bの状態から図3Cの状態に迅速に移行することが可能になる。その結果、着地してから離地するまでの時間をさらに短縮できるようになる。
請求項14の発明に係るシューズのソール構造は、請求項11の発明において、ミッドソールをシューズの前足部にも設けるとともに、ミッドソールの前足部位に、請求項11の発明におけるアウトソールプレートとは前後端面の傾斜方向が逆方向のアウトソールプレートを設けたものである。すなわち、この場合には、各アウトソールプレートの前端面および後端面が、ミッドソール前足部位の足裏当接面に向かうにしたがい徐々に前足部位の前端側に傾斜しつつ延びている。
請求項14の発明に係るソール構造によれば、踵での着地後、体重が足の前足部に移動したときに、前足部のアウトソールプレートに下方への押付荷重が作用すると、各アウトソールプレートが前方に倒れ込むように剪断変形する(図示省略)。このような剪断変形により、前足部への体重移動時には、前足部のアウトソールプレートが、したがって着用者の足が所定量進行方向に移動する。
したがって、この場合においても、請求項5の発明の場合と同様に、前足部への体重移動時に足関節角度α1 が増加することになり、これにより、図3Bの状態から図3Cの状態に迅速に移行することが可能になって、着地から離地までの時間を短縮できるようになる。
請求項6または15の発明においては、前足部におけるミッドソール部分またはアウトソールプレートが平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している。
請求項7または16の発明は、本願発明の内容を作用効果的な観点から記載しており、ミッドソール部分または各アウトソールプレートが、前足部への体重移動時に前方に倒れ込むように変形するように構成されている点を明確にしたものである。
請求項8の発明に係るシューズのソール構造は、ミッドソールの踵部位の側面に、実質的に上下方向に延びる複数の凹部が形成されており、各凹部が、踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端側に傾斜しつつ延びている(図6ないし図9参照)。
この場合には、踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各凹部で挟まれたミッドソール部分が後方に倒れ込むように剪断変形する。このような剪断変形により、着地時には、ミッドソールの踵部位が、したがって着用者の足が進行方向と逆方向の後方に所定量移動する。
その結果、請求項1の発明の場合と同様に、シューズ着用者が図3Aの状態から図3Bの状態への移行を意識することなく、着地時におけるミッドソール踵部位の後方への剪断変形によって足関節角度α0 が減少することになる。これにより、図3Aの状態から図3Bの状態に迅速に移行することが可能になる。これにより、着地してから離地するまでの時間を短縮できるようになる。
請求項9の発明に係るシューズのソール構造は、ミッドソールの前足部位の側面に、実質的に上下方向に延びる複数の凹部が形成されており、各凹部が、前足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前足部位の前端側に傾斜しつつ延びている。
この場合には、踵からの着地後、体重が足の前足部に移動したときに、ミッドソールの前足部位に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各凹部で挟まれたミッドソール部分が前方に倒れ込むように剪断変形する。このような剪断変形により、前足部への体重移動時には、ミッドソールの前足部位が、したがって着用者の足が進行方向に所定量移動する。
その結果、請求項5の発明の場合と同様に、シューズ着用者が図3Bの状態から図3Cの状態への移行を意識することなく、前足部への体重移動時におけるミッドソール前足部位の前方への剪断変形によって足関節角度α1 が増加することになる。これにより、図3Bの状態から図3Cの状態に迅速に移行することが可能になる。これにより、着地してから離地するまでの時間をさらに短縮できるようになる。
請求項10の発明においては、ミッドソールの硬度がJIS K 7312型の硬度で35以上70以下になっており、請求項17の発明においては、アウトソールプレートの硬度がJIS K 6253型の硬度で40以上80以下になっている。
本発明に係るソール構造によれば、着地してから離地するまでの1サイクルに要する時間を短縮できる。
図1に示すように、本発明によるシューズのソール構造体1は、シューズの踵部Hから土踏まず部(中足部)Mをへて前足部Fにかけて延設されたミッドソール2を有している。ミッドソール2は、たとえば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性樹脂の発泡体やポリウレタン(PU)等の熱硬化性樹脂の発泡体、またはブタジエンラバーやクロロプレンラバー等のラバー素材の発泡体のような軟質弾性部材から構成されている。ミッドソール2の硬度としては、JIS K 7312型の硬度で35以上70以下、好ましくは55以上70以下の硬度が用いられる。
ミッドソール2の踵部位には、実質的に幅方向に延びる複数(ここでは2本)の溝20が形成されている。各溝20の中心線C1は、ラスト中心線C0と略直交している。各溝20は、図2Aに示すように、踵部位の接地面側(つまり下面側)に開口している。また、各溝20は、踵部位の内部において踵部位の足裏当接面側(つまり上面側)に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端2e側に傾斜しつつ延びている。
前後方向に隣り合う各溝20の間に形成されるミッドソール部分25の前後方向断面形状は、図2Aに示すように、平行四辺形状または台形形状を有している。同図に示すように、ミッドソール部分25の下面の両端の角度をそれぞれθ1,θ2とするとき、θ1 <90°であり、好ましくは、θ1 ≧30°である。また、θ1 +θ2 =180°であれば、ミッドソール部分25の前後方向断面形状は平行四辺形となり、θ1 +θ2 ≠180°であれば、ミッドソール部分25の前後方向断面形状は台形となる。
各ミッドソール部分25の下面には、これを覆うようにアウトソールプレート3が接着されている。アウトソールプレート3は、ミッドソール2よりも硬質の部材から構成されており、アウトソールプレート3の硬度としては、JIS K 6253型の硬度で40以上80以下、好ましくは65以上80以下の硬度が用いられる。
また、図1に示す例では、ミッドソール2の中足部位外側部分にも、溝20と同様の複数の溝21が形成されている。すなわち、これらの溝21は、実質的に幅方向に延び、中足部位外側部分の接地面(下面)側に開口するとともに、中足部位の内部において中足部位の足裏当接面(上面)側に向かうにしたがい徐々に中足部位の後端側に傾斜しつつ延びている。また、前後方向に隣り合う各溝21の間に形成される各ミッドソール部分の下面には、これを覆うようにアウトソールプレート4が接着されている。
このように構成されたソール構造においては、踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝20で挟まれたミッドソール部分25が、図2Bに示すように、後方(図右方)に倒れ込むように剪断変形する。なお、図2B中、点線は変形前の状態を、実線は変形後の状態をそれぞれ示している。このような剪断変形によって、踵からの着地時には、ミッドソール2の踵部位が、したがって着用者の足がΔだけ進行方向と逆方向の後方に移動する。
このことを図3Aに示す着地時の状態において考察する。踵からの着地時に足がΔだけ後方に移動することになると、図3Aにおいて、脚の腓骨上端最突点Pの位置が変わらずに、外果最突点Qの位置が進行方向(同図右方向)とは逆側の後方(同図左方向)に移動することになる。すると、腓骨上端最突点Pと外果最突点Qを結ぶ線Lがソール面Sと交差する角度である足関節角度α0 が減少することになる。言い換えると、シューズ着用者が図3Aの状態から図3Bの状態への移行を意識して行なうことなく、着地時におけるミッドソール踵部位の後方への剪断変形によって足関節角度α0 が減少することになる。これにより、図3Aの状態から図3Bの状態に迅速に移行することが可能になる。その結果、着地してから離地するまでの時間を短縮できるようになる。
また、この場合には、踵からの着地後または踵からの着地と同時に、中足部外側部分に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝21で挟まれたミッドソール部分が、ミッドソール部分25の場合と同様に、後方に倒れ込むように剪断変形する。このような剪断変形により、シューズの中足部外側部分での着地時には、ミッドソールの中足部位外側部分が、したがって着用者の足が進行方向と逆方向の後方に所定量移動する。
これにより、中足部位外側部分での着地時においても足関節角度α0 が減少することになる。その結果、図3Aの状態から図3Bの状態により迅速に移行することが可能になり、着地から離地までの時間をさらに短縮できるようになる。
なお、図1に示す例では、ミッドソール2の前足部位にも、実質的に幅方向に延びかつ前足部位の接地面側に開口する複数の溝22が形成されている。これらの溝22は、図4Aに示すように、前足部位の内部において前足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前足部位の前端2f側に傾斜しつつ延びている。すなわち、ミッドソール内部における溝22の傾斜方向は、溝20,21の傾斜方向とは逆になっている。また、前後方向に隣り合う各溝20の間のミッドソール部分27は、ミッドソール部分25と同様に、平行四辺形状または台形形状の前後方向断面形状を有している。各ミッドソール部分27の下面には、これを覆うアウトソールプレート5が着されている。
この場合には、踵からの着地後、体重がシューズの前足部に移動したときに、ミッドソール2の前足部位に下方への押付荷重が作用すると、隣り合う各溝22で挟まれたミッドソール部分27が、図4Bに示すように、前方に倒れ込むように剪断変形する。なお、同図において、点線は変形前の状態を、実線は変形後の状態をそれぞれ示している。このような剪断変形によって、前足部への体重移動時には、ミッドソール2の前足部位が、したがって着用者の足がΔ′だけ進行方向に移動する。
このことを図3Bに示す、前足部への体重移動時の状態において考察する。前足部への体重移動時に足がΔ′だけ前方に移動することになると、図3Bにおいて、脚の腓骨上端最突点Pの位置が変わらずに、外果最突点Qの位置が進行方向(同図右方向)に移動することになる。すると、腓骨上端最突点Pと外果最突点Qを結ぶ線Lがソール面Sと交差する角度である足関節角度α1 が増加することになる。言い換えると、シューズ着用者が図3Bの状態から図3Cの状態への移行を意識して行なうことなく、前足部への体重移動時におけるミッドソール前足部位の前方への剪断変形によって足関節角度α1 が増加することになる。これにより、図3Bの状態から図3Cの状態に迅速に移行することが可能になる。その結果、着地してから離地するまでの時間をさらに短縮できるようになる。
[他の実施例1]
前記実施例では、ミッドソール2に複数の溝20,21,22を形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図5Aに示すように、ミッドソール2には溝を形成せずに、ミッドソール2の踵部位の下面に、前後方向に間隔を隔てて複数枚のアウトソールプレート3′を設けるとともに、各アウトソールプレート3′の前端面3′fおよび後端面3′eを、ミッドソール2の踵部位の接地面側(つまり上方)に向かうにしたがい、ミッドソール2の後端2e側に傾斜しつつ延びる傾斜面とするようにしてもよい。各アウトソールプレート3′は、前記実施例のミッドソール部分25,27と同様に、平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している。
前記実施例では、ミッドソール2に複数の溝20,21,22を形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図5Aに示すように、ミッドソール2には溝を形成せずに、ミッドソール2の踵部位の下面に、前後方向に間隔を隔てて複数枚のアウトソールプレート3′を設けるとともに、各アウトソールプレート3′の前端面3′fおよび後端面3′eを、ミッドソール2の踵部位の接地面側(つまり上方)に向かうにしたがい、ミッドソール2の後端2e側に傾斜しつつ延びる傾斜面とするようにしてもよい。各アウトソールプレート3′は、前記実施例のミッドソール部分25,27と同様に、平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している。
上記構成のソール構造においては、踵からの着地時に下方への押付荷重が作用すると、各アウトソールプレート3′が、図5Cに示すように、後方(図右方)に倒れ込むように剪断変形する。なお、図5C中、実線は変形前の状態を、点線は変形後の状態をそれぞれ示している。このような剪断変形によって、踵からの着地時には、ミッドソール2の踵部位が、したがって着用者の足がΔ″だけ進行方向と逆方向の後方に移動する(図5B参照)。
これにより、前記実施例の図2Bの場合と同様に、踵からの着地時に足関節角度α0(図3A)が減少することになる。その結果、シューズ着用者が図3Aの状態から図3Bの状態への移行を意識して行なうことなく、図3Aの状態から図3Bの状態に迅速に移行することができ、着地から離地までの時間を短縮できる。
なお、図示は省略するが、前後方向に間隔を隔てて配置された複数のアウトソールプレート3′をミッドソール2の前足部位の下面に設けるようにしてもよい。ただし、この場合には、アウトソールプレート3′の前後端面の傾きを図5Aの場合とは逆向きにする。すなわち、アウトソールプレート3′の前後端面を、ミッドソール2の前足部位の接地面側(つまり上方)に向かうにしたがい、ミッドソール2の前端2f側に傾斜しつつ延びる傾斜面とする。
この場合には、前記実施例の図4Bの場合と同様に、踵からの着地後、体重がシューズの前足部に移動したときに、各アウトソールプレート3′が前方に倒れ込むように剪断変形して、ミッドソール2の前足部位が、したがって着用者の足が進行方向に所定量移動する。その結果、前足部への体重移動時に足関節角度α1(図3B) が増加することになる。これにより、シューズ着用者が図3Bの状態から図3Cの状態への移行を意識して行なうことなく、図3Bの状態から図3Cの状態に迅速に移行することができ、着地から離地までの時間をさらに短縮できる。
[他の実施例2]
前記実施例では、幅方向に貫通する複数の溝20,21,22をミッドソール2に形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図6ないし図9に示すように、本発明は、ミッドソール2の側面に凹部を形成したものにも同様に適用できる。なお、各図中、(a)はソール構造体の踵部の側面図、(b)はそのb−b線断面図である。各凹部2c,2c′は、実質的に上下方向に延びており、ミッドソール2の踵部位の側面において、踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端2eの側に傾斜している。
前記実施例では、幅方向に貫通する複数の溝20,21,22をミッドソール2に形成した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図6ないし図9に示すように、本発明は、ミッドソール2の側面に凹部を形成したものにも同様に適用できる。なお、各図中、(a)はソール構造体の踵部の側面図、(b)はそのb−b線断面図である。各凹部2c,2c′は、実質的に上下方向に延びており、ミッドソール2の踵部位の側面において、踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の後端2eの側に傾斜している。
図6に示すものでは、ミッドソール2の踵部位の側面に楕円状の複数の凹部2cが形成されている。凹部2cは、その楕円形状の長軸がミッドソール2の踵部位の後端2eの側に向かって斜め上方に配置されるように、形成されている。凹部2cの深さdは、たとえば3〜5mmに設定されている。
図7ないし図9に示すものでは、いずれも凹部2c′がミッドソール2の下面まで延びており、各凹部2c′の長手方向の中心線は、ミッドソール2の踵部位の後端2eの側に向かって斜め上方に配置されている。また、図7に示すものでは、アウトソールプレート3に凹部や溝は形成されておらず、図8に示すものでは、アウトソールプレート3に凹部3cが形成されており、図9に示すものでは、凹部2c′に連接する幅方向の溝30がアウトソールプレート3に形成されている。
図6ないし図9のいずれの場合においても、前記実施例の図2Aおよび図5Aの場合と同様に、踵からの着地時、ミッドソール2全体が後方(図右方)に倒れ込むように剪断変形することにより、足関節角度α0(図3A)が減少する。その結果、シューズ着用者が図3Aの状態から図3Bの状態への移行を意識して行なうことなく、図3Aの状態から図3Bの状態に迅速に移行することができ、これにより、着地から離地までの時間を短縮できる。
なお、図6ないし図9に示すような凹部2c,2c′をミッドソール2の前足部位の側面に形成するようにしてもよい。ただし、この場合、各凹部2c,2c′の傾斜方向は図6ないし図9の例とは逆向きになっており、すなわち、踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に踵部位の前端2fの側に傾斜している。
この場合には、前記実施例の図4Aの場合と同様に、踵からの着地後、体重がシューズの前足部に移動したときに、ミッドソール2が前方に倒れ込むように剪断変形して、ミッドソール2の前足部位が、したがって着用者の足が進行方向に所定量移動する。その結果、前足部への体重移動時に足関節角度α1(図3B) が増加することになる。これにより、シューズ着用者が図3Bの状態から図3Cの状態への移行を意識して行なうことなく、図3Bの状態から図3Cの状態に迅速に移行することができ、着地から離地までの時間をさらに短縮できる。
1: ソール構造体
2: ミッドソール
2c,2c′: 凹部
2e: 後端
2f: 前端
20,21,22: 溝
25,27: ミッドソール部分
3,3′,4,5: アウトソールプレート
3′f: 前端面
3′e: 後端面
Δ,Δ′,Δ″: 移動量
H: 踵部
M: 中足部
F: 前足部
2: ミッドソール
2c,2c′: 凹部
2e: 後端
2f: 前端
20,21,22: 溝
25,27: ミッドソール部分
3,3′,4,5: アウトソールプレート
3′f: 前端面
3′e: 後端面
Δ,Δ′,Δ″: 移動量
H: 踵部
M: 中足部
F: 前足部
Claims (17)
- シューズのソール構造であって、
シューズの少なくとも踵部に設けられた軟質弾性部材製のミッドソールを備え、
前記ミッドソールの踵部位には、実質的に幅方向に延びかつ前記踵部位の接地面側に開口する複数の溝が形成されており、
前記各溝が、前記踵部位の内部において前記踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前記踵部位の後端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項1において、
前記ミッドソールがシューズの中足部外側部分にも設けられており、前記ミッドソールの中足部位外側部分には、実質的に幅方向に延びかつ前記中足部位外側部分の接地面側に開口する複数の溝が形成されており、
前記各溝が、前記中足部位の内部において前記中足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前記中足部位の後端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項1または2において、
前後方向に隣り合う前記各溝の間に配置されるミッドソール部分が、平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前後方向に隣り合う前記各溝の間に配置されるミッドソール部分が、シューズの着地時には、後方に倒れ込むように変形するように構成されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項1において、
前記ミッドソールがシューズの前足部にも設けられており、
前記ミッドソールの前足部位には、実質的に幅方向に延びかつ前記前足部位の接地面側に開口する複数の溝が形成されており、
前記各溝が、前記前足部位の内部において前記前足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前記前足部位の前端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項5において、
前後方向に隣り合う前記各溝の間に配置されるミッドソール部分が、平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項5または6において、
前後方向に隣り合う前記各溝の間に配置されるミッドソール部分が、シューズの着地時には、前方に倒れ込むように変形するように構成されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - シューズのソール構造であって、
軟質弾性部材製のミッドソールを備え、
前記ミッドソールの踵部位の側面には、実質的に上下方向に延びる複数の凹部が形成されており、
前記各凹部が、前記踵部位の前記側面において前記踵部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前記踵部位の後端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - シューズのソール構造であって、
軟質弾性部材製のミッドソールを備え、
前記ミッドソールの前足部位の側面には、実質的に上下方向に延びる複数の凹部が形成されており、
前記各凹部が、前記前足部位の前記側面において前記前足部位の足裏当接面側に向かうにしたがい徐々に前記前足部位の前端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項1、2、5、8または9において、
前記ミッドソールの硬度が、JIS K 7312型の硬度で35以上70以下である、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - シューズのソール構造であって、
シューズの少なくとも踵部に設けられた軟質弾性部材製のミッドソールと、
前記ミッドソールの踵部位の接地面側に設けられ、前記ミッドソールよりも硬質の部材から構成されるとともに、互いに前後方向の間隔を隔てて配置された複数のアウトソールプレートとを備え、
前記各アウトソールプレートの前端面および後端面が、前記ミッドソールの前記踵部位の前記接地面側に向かうにしたがい、前記ミッドソールの後端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項11において、
前記各アウトソールプレートが、平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項11または12において、
前記各アウトソールプレートは、シューズの着地時には、後方に倒れ込むように変形するように構成されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項11において、
前記ミッドソールがシューズの前足部にも設けられるとともに、
前記アウトソールプレートが前記ミッドソールの前足部位の接地面側に設けられ、前記ミッドソールよりも硬質の部材から構成されるとともに、互いに前後方向の間隔を隔てて配置された複数のプレートから構成されており、
前記各アウトソールプレートの前端面および後端面が、前記ミッドソールの前記前足部位の前記接地面側に向かうにしたがい、前記前足部位の前端側に傾斜しつつ延びている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項14において、
前記各アウトソールプレートが、平行四辺形状または台形状の前後方向断面形状を有している、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項14または15において、
前記各アウトソールプレートは、シューズの着地時には、前方に倒れ込むように変形するように構成されている、
ことを特徴とするシューズのソール構造。 - 請求項11または14において、
前記各アウトソールの硬度が、JIS K 6253型の硬度で40以上80以下である、
ことを特徴とするシューズのソール構造。
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