JP2005214075A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成でありながら低温始動時に内燃機関を早期に暖機させることのできる内燃機関の冷却装置を提供する。
【解決手段】冷却装置は、ラジエータを有する主循環通路16の下流端と、ラジエータをそれぞれ迂回するバイパス通路19及びヒータ通路21の各下流端とが合流部17を通じてウォータジャケット(ウォータポンプ入口通路18)に接続された内燃機関に用いられる。冷却装置は、合流部17内に配設され、冷却水温に応じて変形する感熱アクチュエータ31と、感熱アクチュエータ31の変形に応じて開閉して主循環通路16及びウォータポンプ入口通路18を連通又は遮断させる第1バルブ36と、感熱アクチュエータ31の変形に応じて開閉し、バイパス通路19及びウォータポンプ入口通路18を連通又は遮断させるとともに、ヒータ通路21及びウォータポンプ入口通路18を連通又は遮断させる第2バルブ41とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】冷却装置は、ラジエータを有する主循環通路16の下流端と、ラジエータをそれぞれ迂回するバイパス通路19及びヒータ通路21の各下流端とが合流部17を通じてウォータジャケット(ウォータポンプ入口通路18)に接続された内燃機関に用いられる。冷却装置は、合流部17内に配設され、冷却水温に応じて変形する感熱アクチュエータ31と、感熱アクチュエータ31の変形に応じて開閉して主循環通路16及びウォータポンプ入口通路18を連通又は遮断させる第1バルブ36と、感熱アクチュエータ31の変形に応じて開閉し、バイパス通路19及びウォータポンプ入口通路18を連通又は遮断させるとともに、ヒータ通路21及びウォータポンプ入口通路18を連通又は遮断させる第2バルブ41とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、冷却水を循環させ、その冷却水と内燃機関との間で熱交換を行わせることにより内燃機関を冷却するようにした内燃機関の冷却装置に関するものである。
車両等に搭載される内燃機関の冷却装置として、例えば特許文献1に記載されたものが挙げられる。この冷却装置では、図7に示すように、内燃機関の内部にウォータジャケット51が形成されており、その入口近傍にウォータポンプ(W/P)52が配設されている。ラジエータ53を有する主循環通路54の上流端がウォータジャケット51の出口に接続され、下流端が切替えバルブ55及びウォータポンプ入口通路56を介してウォータポンプ52に接続されている。
また、冷却装置には、ラジエータ53をそれぞれ迂回する第1バイパス通路57及びヒータ通路58と、ウォータジャケット51を迂回する第2バイパス通路59とが設けられている。第1バイパス通路57の上流端は、主循環通路54におけるラジエータ53とウォータジャケット51の出口との間に接続され、下流端は切替えバルブ55に接続されている。ヒータ通路58の上流端はウォータジャケット51の出口に接続され、下流端は切替えバルブ55に接続されている。第2バイパス通路59の上流端はウォータジャケット51の入口に接続され、下流端は切替えバルブ55に接続されている。
切替えバルブ55は、主循環通路54、第1バイパス通路57、ヒータ通路58及び第2バイパス通路59の各々のウォータジャケット51(ウォータポンプ入口通路56)に対する連通・遮断を内燃機関の運転状態に応じて切替えるためのものである。切替えバルブ55は円筒状ハウジングと、そのハウジング内に回転可能に組込まれたバルブ本体と、そのバルブ本体の回転軸に連結されたモータと、コントローラとを備えている。コントローラは、内燃機関の始動状態を検出するセンサ、冷却水の温度を検出するセンサ等からの信号に基づきモータに対する通電を制御する。この制御を通じモータによりバルブ本体が回転駆動され、上述した各通路54,57〜59のウォータポンプ入口通路56に対する連通・遮断が下記のように切替えられる。
内燃機関の低温始動時には、切替えバルブ55により第2バイパス通路59とウォータポンプ入口通路56とが連通される。主循環通路54、第1バイパス通路57及びヒータ通路58の各々とウォータポンプ入口通路56とは遮断される。冷却水は、図7において矢印で示すように、ウォータポンプ入口通路56及び第2バイパス通路59を循環するだけでウォータジャケット51に流入しない。ヒータ通路58に冷却水が流れることもない。上記のように主循環通路54、第1バイパス通路57、ヒータ通路58での冷却水の流通が遮断されることで、ウォータジャケット51内での冷却水の流通が制限される。その結果、混合気の燃焼により発生した熱が内燃機関に閉じ込められ、吸気ポート、燃焼室等が優先して暖められて燃焼状態が早期に改善される。
また、冷却水の温度が要求値よりも低いときには、切替えバルブ55により、第1バイパス通路57及びヒータ通路58の各々とウォータポンプ入口通路56とが連通される。主循環通路54及び第2バイパス通路59の各々とウォータポンプ入口通路56とが遮断される。そのため、冷却水はラジエータ53を迂回して流れることとなり、冷却水の過冷却が抑制される。
さらに、冷却水の温度が要求値以上であるときには、切替えバルブ55により主循環通路54とウォータポンプ入口通路56とが連通される。このとき、第1バイパス通路57及び第2バイパス通路59の各々とウォータポンプ入口通路56とは遮断される。冷却水がラジエータ53を流れることにより、冷却水の温度が下げられる。
特開平11−280473号公報(第4,5,7頁、図2)
ところが、上述した特許文献1によると、内燃機関の低温始動時には、燃焼室回りの熱が拡散するのを抑制して早期暖機を図ることができるものの、その実現のために第2バイパス通路59やバルブ本体駆動用のモータが新たに必要となるばかりかコントローラによるモータの通電制御も新たに必要となる。そして、これらのことが、冷却装置の構造を含むシステム全体の複雑化を招いている。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡素な構成でありながら低温始動時に内燃機関を早期に暖機させることのできる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明では、ラジエータを有する主循環通路の下流端と、前記ラジエータをそれぞれ迂回するバイパス通路及び受放熱通路の各下流端とが合流部を通じて機関冷却水通路に接続された内燃機関に用いられる冷却装置であって、前記合流部内に配設され、前記冷却水の温度に応じて変形する感熱アクチュエータと、前記感熱アクチュエータの変形に応じて開閉して前記主循環通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させる第1バルブと、前記感熱アクチュエータの変形に応じて開閉し、前記バイパス通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させるとともに、前記受放熱通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させる第2バルブとを備えるものであるとする。
請求項1に記載の発明では、ラジエータを有する主循環通路の下流端と、前記ラジエータをそれぞれ迂回するバイパス通路及び受放熱通路の各下流端とが合流部を通じて機関冷却水通路に接続された内燃機関に用いられる冷却装置であって、前記合流部内に配設され、前記冷却水の温度に応じて変形する感熱アクチュエータと、前記感熱アクチュエータの変形に応じて開閉して前記主循環通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させる第1バルブと、前記感熱アクチュエータの変形に応じて開閉し、前記バイパス通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させるとともに、前記受放熱通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させる第2バルブとを備えるものであるとする。
上記の構成によれば、主循環通路、バイパス通路及び受放熱通路の各通路を流れる冷却水は合流部を通過した後に機関冷却水通路へ導かれる。合流部では、感熱アクチュエータが冷却水の温度に応じた形態に変形し、それに伴って第1バルブ及び第2バルブがそれぞれ開閉する。第1バルブの開閉により、主循環通路及び機関冷却水通路が連通又は遮断される。また、第2バルブの開閉により、バイパス通路及び機関冷却水通路が連通又は遮断されるとともに、受放熱通路及び機関冷却水通路が連通又は遮断される。従って、冷却水の温度と、第1及び第2の各バルブの開閉タイミングとの関係を予め適切に設定しておくことで、冷却水の温度が低いときに主循環通路、バイパス通路及び受放熱通路の各々と機関冷却水通路とを遮断することが可能となる。これらの遮断により、内燃機関の低温始動時に混合気の燃焼に伴い発生した熱を閉じ込め、同内燃機関の各部を優先して暖機させ、その熱が受放熱通路等に拡散するのを抑制することが可能となる。
また、上記各通路及び機関冷却水通路の遮断は、感熱アクチュエータが冷却水の温度変化に応じて変形することにより行われる。そのため、切替えバルブを駆動するためのモータ等の駆動手段や、その駆動手段を作動させるための制御が不要となる。このように、請求項1に記載の発明によれば、簡素な構成でありながら低温始動時に内燃機関を早期に暖機させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記合流部内には、前記主循環通路の下流端及び前記機関冷却水通路の上流端がそれぞれ接続された第1領域と、前記バイパス通路及び前記受放熱通路の各下流端が接続された第2領域とに仕切る仕切り壁が設けられており、前記第1バルブは、前記第1領域における前記主循環通路の接続部分と前記機関冷却水通路の接続部分との間に設けられた第1シート部と、前記感熱アクチュエータの変形に伴い変位して前記第1シート部に着座又は離座する第1本体部とを備えるものであるとする。
上記の構成によれば、冷却水の温度の変化に応じた感熱アクチュエータの変形に伴い第1本体部が変位する。第1本体部が第1シート部に着座して第1バルブが閉弁すると、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が遮断される。これに対し、第1本体部が第1シート部から離座して第1バルブが開弁すると、主循環通路と機関冷却水通路とが第1領域を通じて連通された状態となり、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記第1本体部は、前記感熱アクチュエータに取付けられ、かつ前記冷却水の温度が第1温度未満であるときにのみ前記第1シート部に着座するものであるとする。
上記の構成によれば、合流部内の冷却水の温度が第1温度未満であると、第1本体部が第1シート部に着座して第1バルブが閉弁し、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が遮断される。これに対し、冷却水の温度が第1温度以上になると、第1本体部が第1シート部から離座して第1バルブが開弁し、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は3に記載の発明において、前記第2バルブは、前記仕切り壁に設けられた第2シート部と、前記感熱アクチュエータの変形に伴い変位して前記第2シート部に着座又は離座する第2本体部とを備えるものであるとする。
上記の構成によれば、冷却水の温度の変化に応じた感熱アクチュエータの変形に伴い第2本体部が変位する。第2本体部が第2シート部に着座して第2バルブが閉弁すると、冷却水のバイパス通路及び受放熱通路の各通路から機関冷却水通路への流入が遮断される。これに対し、第2本体部が第2シート部から離座して第2バルブが開弁すると、バイパス通路及び受放熱通路の各々と機関冷却水通路とが第2領域を通じて連通された状態となる。冷却水のバイパス通路及び受放熱通路の各々から機関冷却水通路への流入が可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、前記第2本体部は、前記感熱アクチュエータに取付けられ、かつ前記冷却水の温度が、前記第1温度以下に設定された第2温度未満であるときにのみ前記第2シート部に着座するものであるとする。
上記の構成によれば、合流部内の冷却水の温度が第2温度未満であると、第2本体部が第2シート部に着座して第2バルブが閉弁し、冷却水のバイパス通路及び受放熱通路から機関冷却水通路への流入が遮断される。第2温度が前述した第1温度以下に設定されていることから、このときには第1バルブも閉弁し、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が遮断される。従って、冷却水は主循環通路、バイパス通路及び受放熱通路のいずれからも合流部で遮断され、機関冷却水通路へ流入することがない。
これに対し、冷却水の温度が第2温度以上であると、第2本体部が第2シート部から離座して第2バルブが開弁し、冷却水のバイパス通路及び受放熱通路から機関冷却水通路への流入が可能となる。この際、冷却水の温度が第1温度未満であると、第1バルブが閉弁し続け、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が遮断され続ける。従って、冷却水がバイパス通路及び受放熱通路の各々から第2領域を経て機関冷却水通路へ流入することが可能であるが、主循環通路から機関冷却水通路へ流入することはできない。
そして、冷却水の温度が第1温度以上になると、前述したように第1バルブが開弁する。このため、冷却水は主循環通路、バイパス通路及び受放熱通路のいずれからも合流部を通過して機関冷却水通路へ流入することが可能となる。
請求項6に記載の発明では、請求項4又は5に記載の発明において、前記仕切り壁及び前記第2本体部の少なくとも一方には、同第2本体部の前記第2シート部への着座時に前記第2領域及び前記第1領域間での前記冷却水の流通を許容する連通部が設けられているとする。
上記の構成によれば、第2本体部が第2シート部に着座して第2バルブが閉弁する温度条件下では、上述したように第1バルブが閉弁し、冷却水の主循環通路から機関冷却水通路への流入が遮断される。このとき、仮に第2バルブの閉弁により冷却水のバイパス通路及び受放熱通路から機関冷却水通路への流入が完全に遮断されているとすると、感熱アクチュエータが内燃機関での冷却水の温度上昇を感知するまでに時間を要し、同温度が上がりすぎる懸念がある。これに対し、請求項6では、第2バルブの閉弁時であっても、第2領域内の冷却水が連通部を通って第1領域へ流入可能である。そのため、内燃機関での冷却水の温度上昇を感熱アクチュエータに早期に感知させて、同内燃機関の温度が過剰に高くなるのを抑制することが可能となる。
請求項7に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、前記第2本体部は、前記冷却水の温度が前記第1温度よりも高く設定された第3温度以上であるとき、前記第2領域における前記バイパス通路の接続部分を閉鎖するものであるとする。
上記の構成によれば、合流部内の冷却水の温度が第3温度未満であると、第2領域におけるバイパス通路の接続部分が開放される。このため、冷却水のバイパス通路から第2領域への流入が可能である。この際、同冷却水の温度が第2温度未満であれば、前述したように第2本体部が第2シート部に着座することから、冷却水の第2領域から機関冷却水通路への流入が遮断される。これに対し、同冷却水の温度が第2温度以上であれば、第2本体部が第2シート部から離座することから、冷却水の第2領域から機関冷却水通路への流入が可能である。
一方、冷却水の温度が第3温度以上であると、第2領域におけるバイパス通路の接続部分が第2本体部によって閉鎖される。従って、冷却水がバイパス通路から第2領域、ひいては第1領域や機関冷却水通路へ流入することが遮断される。従って、ラジエータを通過して温度の低くなった冷却水を積極的に機関冷却水通路に導いて内燃機関を効率よく冷却することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
図2における内燃機関11では、空気及び燃料の混合気が燃焼室で燃焼される。この燃焼に伴い発生する熱エネルギーの一部が動力に変換される。動力に変換されない熱エネルギーの一部は排気とともに、あるいは摩擦損失として失われ、残りは内燃機関11の各部に吸収される。この吸収された熱により内燃機関11が過熱するのを防止するために、以下に示す水冷式の冷却装置12が設けられている。
図2における内燃機関11では、空気及び燃料の混合気が燃焼室で燃焼される。この燃焼に伴い発生する熱エネルギーの一部が動力に変換される。動力に変換されない熱エネルギーの一部は排気とともに、あるいは摩擦損失として失われ、残りは内燃機関11の各部に吸収される。この吸収された熱により内燃機関11が過熱するのを防止するために、以下に示す水冷式の冷却装置12が設けられている。
内燃機関11の内部には機関冷却水通路としてウォータジャケット13が設けられている。ウォータジャケット13の入口又はその近傍にはウォータポンプ(W/P)14が配設されている。ウォータジャケット13の出口には、ラジエータ15を有する主循環通路16の上流端が接続されている。主循環通路16の下流端は合流部17及びウォータポンプ入口通路18を介してウォータポンプ14に接続されている。そして、ウォータポンプ14の作動により、冷却水はそのウォータポンプ14を起点として主循環通路16内を図1の時計周り方向に循環する(図1の矢印参照)。冷却水はウォータジャケット13を通過する過程で内燃機関11の熱を吸収し昇温する。そして、昇温した冷却水はラジエータ15を通過する際に熱を放出する。
主循環通路16には、ラジエータ15を迂回するバイパス通路19が接続されている。バイパス通路19の上流端は、主循環通路16において、ラジエータ15とウォータジャケット13の出口との間に接続され、下流端は前記合流部17に接続されている。
さらに、バイパス通路19とは別に、ラジエータ15を迂回する受放熱通路としてヒータ通路21が設けられている。ヒータ通路21では、同通路21を流れる冷却水が熱源として、温水式ヒータ(暖房装置)22のヒータコア(暖房用熱交換器)に導かれる。ヒータ通路21の上流端は、主循環通路16において、ウォータジャケット13の出口とラジエータ15との間に接続され、下流端は前記合流部17に接続されている。
従って、主循環通路16、バイパス通路19及びヒータ通路21の各々を流れる冷却水は合流部17を通過した後に、ウォータポンプ入口通路18及びウォータポンプ14を経てウォータジャケット13に導かれる。
本実施形態では、こうした主循環通路16、バイパス通路19、ヒータ通路21及びウォータポンプ入口通路18がそれぞれ接続された合流部17を有するハウジング24として、既存の冷却装置のハウジングがそのまま用いられている。
合流部17には、主循環通路16、バイパス通路19及びヒータ通路21の各々とウォータジャケット13(ウォータポンプ入口通路18)との連通状態を切替える切替えバルブ23が設けられている。
図1は切替えバルブ23及びその周辺箇所の断面構造を示している。ハウジング24には前述した合流部17が設けられている。合流部17は円柱状の凹所からなり、ハウジング24の外壁面(図1の右側面)において開口している。合流部17の内周面において相対向する箇所(図1の上下)には、ハウジング24内に設けられた前記ヒータ通路21の下流端と、ウォータポンプ入口通路18の上流端とがそれぞれ開口している。また、合流部17の底面には、ハウジング24内に設けられた前記バイパス通路19の下流端が開口している。さらに、ハウジング24における合流部17の開口部分には主循環通路16の下流端が接続されている。すなわち、ハウジング24の外壁面には、配管25が合流部17の開口部分を覆った状態で取付けられており、この配管25の内部空間が主循環通路16をなしている。
合流部17内には、冷却水の温度(冷却水温THW)に応じて変形する感熱アクチュエータ31が内外一対の支持部材28,29によって支持されている。感熱アクチュエータ31はペレット32及びスピンドル33を主要部品として備えている。これらのペレット32及びスピンドル33は、合流部17におけるバイパス通路19及び主循環通路16の両開口を繋ぐ方向(図1の左右方向)へそれぞれ延びている。ペレット32内には温度に応じて体積を変化させるワックス(図示略)が封入されている。ここでの体積変化とは、冷却水温THWが低いときには体積が小さく(収縮し)、冷却水温THWの温度上昇に伴い体積が増大(膨張)することである。このワックスとしては、体積が温度に比例又は略比例するものであることが望ましい。
ペレット32は、支持部材28に摺動可能に挿通されている。一方、スピンドル33はペレット32内に出没可能に収容されており、そのペレット32から突出する端部(図1の右端部)が支持部材29に係止されている。従って、温度に応じてワックスが体積変化すると、その変化に伴いペレット32が変位する。
合流部17内には、その内部空間を2つの領域(第1領域Z1及び第2領域Z2)に仕切る仕切り壁34が配設されている。仕切り壁34は、一端(図1の右端)を開口した有底の略円筒形状をなしており、前記支持部材28を取り囲んでいる。仕切り壁34は、その開口部分において前記合流部17の内周面等に係止されている。そして、合流部17内において仕切り壁34よりも内側の空間が第1領域Z1をなし、外側の空間が第2領域Z2をなしている。
仕切り壁34には、その内部空間(第1領域Z1)とウォータポンプ入口通路18とを常時連通させる連通孔35が設けられている。このため、第1領域Z1からウォータポンプ入口通路18への冷却水の流動が可能である。また、仕切り壁34の外周面の大部分は円筒状をなしていて合流部17の内周面に接触しているが、一部(図3の上部)のみが平面状をなしていて同内周面から離間している。こうした仕切り壁34の形状から、ヒータ通路21及び第2領域Z2は常に繋がっていることとなり、ヒータ通路21から第2領域Z2への冷却水の流入が可能である。
切替えバルブ23は、感熱アクチュエータ31の変形に応じて開閉して主循環通路16及びウォータジャケット13を連通又は遮断させるべく、主循環通路16及び第1領域Z1を連通又は遮断させる第1バルブ36を備えている。第1バルブ36は、合流部17の開口部分に取付けられた第1シート部37と、ペレット32の主循環通路16側端部に取付けられ、かつ冷却水温THWに応じた感熱アクチュエータ31の伸縮に伴い変位して第1シート部37に着座又は離座する第1本体部38とを備えている。第1シート部37の取付け位置は、第1領域Z1における主循環通路16の接続部分とウォータポンプ入口通路18の接続部分との間である。第1本体部38としては、比較的厚みの大きなものが用いられている。これは、図1の状態から冷却水温THWが上昇して感熱アクチュエータ31がある程度伸長することを条件に第1本体部38を第1シート部37から離座させるためである。
ここで、第1本体部38のペレット32に対する取付け箇所によって第1バルブ36の開閉タイミングが異なってくるが、本実施形態での取付け箇所は、冷却水温THWが第1温度THW1未満のときにのみ第1本体部38が第1シート部37に着座して第1バルブ36が閉弁する箇所に設定されている(図6参照)。ペレット32の外周であって、第1本体部38と支持部材28との間にはリターンスプリング39が圧縮状態で介装されており、第1本体部38が常に主循環通路16側へ付勢されている。
切替えバルブ23は、感熱アクチュエータ31の変形に応じて開閉してバイパス通路19及びウォータジャケット13を連通又は遮断させるとともに、ヒータ通路21及びウォータジャケット13を連通又は遮断させるべく、第1領域Z1及び第2領域Z2を連通又は遮断させる第2バルブ41を備えている。第2バルブ41は第2シート部42及び第2本体部43からなる。第2本体部43は、仕切り壁34の底部の一部分を分割することによって形成されたものであり、ペレット32上に摺動可能に取付けられている。ペレット32のバイパス通路19側端部には、第2本体部43の同ペレット32からの脱落を防止するためのストッパ(図示略)が設けられている。第2シート部42は、前記第2本体部43の分割に伴い仕切り壁34の底部に生じた孔の周辺部分によって構成されている。こうした構成の第2バルブ41では、冷却水温THWに応じた感熱アクチュエータ31の伸縮に伴い第2本体部43が変位して第2シート部42に着座又は離座する。
ここで、第2本体部43のペレット32に対する取付け箇所によって第2バルブ41の開閉タイミングが異なってくるが、本実施形態での取付け箇所は次の条件(1)及び(2)が満たされる箇所に設定されている(図6参照)。
条件(1):冷却水温THWが前記第1温度THW1以下に設定された第2温度THW2未満であるときにのみ第2シート部42に着座して第2バルブ41が閉弁する箇所であること。
条件(2):冷却水温THWが前記第1温度THW1よりも高く設定された第3温度THW3以上であるとき、第3シート部44に着座する箇所であること。第3シート部44は、第2領域Z2におけるバイパス通路19の接続部分の周囲の箇所である。
なお、ペレット32の外周であって、そのペレット32の長さ方向中間部分と第2本体部43との間にはスプリング45が圧縮状態で介装されていて、同第2本体部43が常にバイパス通路19側へ付勢されている。
次に、上記のようにして構成された冷却装置12の作用について、図1及び図4〜図6を参照して説明する。
図1は、内燃機関11の低温始動時等、冷却水温THWが低い(THW<THW2)ときの切替えバルブ23の状態を示している。この状態では、感熱アクチュエータ31が最も収縮し、ペレット32が最も主循環通路16寄りの箇所に位置している。第1本体部38が第1シート部37に着座(より正確には第1シート部37に完全に嵌入)し第1バルブ36が閉弁している。このように着座した第1本体部38により主循環通路16及び第1領域Z1が遮断される。このため、冷却水の主循環通路16から第1領域Z1、ひいてはウォータポンプ入口通路18及びウォータジャケット13への流入が遮断される。
図1は、内燃機関11の低温始動時等、冷却水温THWが低い(THW<THW2)ときの切替えバルブ23の状態を示している。この状態では、感熱アクチュエータ31が最も収縮し、ペレット32が最も主循環通路16寄りの箇所に位置している。第1本体部38が第1シート部37に着座(より正確には第1シート部37に完全に嵌入)し第1バルブ36が閉弁している。このように着座した第1本体部38により主循環通路16及び第1領域Z1が遮断される。このため、冷却水の主循環通路16から第1領域Z1、ひいてはウォータポンプ入口通路18及びウォータジャケット13への流入が遮断される。
また、前記の状態では第2本体部43が第2シート部42に着座して第2バルブ41が閉弁しており、第1領域Z1及び第2領域Z2が遮断されている。このため、冷却水のバイパス通路19及びヒータ通路21から第1領域Z1、ひいてはウォータポンプ入口通路18及びウォータジャケット13への流入が遮断される。
このように、主循環通路16、バイパス通路19及びヒータ通路21を通じた冷却水のウォータジャケット13への流入が遮断され、内燃機関11内の冷却水がウォータポンプ14の作動に伴い循環するだけである。そのため、燃焼室の回りで発生した熱が冷却水に持ち去られにくく、機関各部、特に燃焼室の近傍部分が優先的に暖められて、同部分の温度が上昇する。その結果、燃焼状態を改善させ、暖機が終了した時点の燃焼状態に早期にすることができる。
図1の状態から冷却水温THWが、THW2≦THW<THW1の範囲内で上昇すると、ワックスの体積膨張によりペレット32がバイパス通路19側へ変位し始める(感熱アクチュエータ31が伸長し始める)。これに伴い、第1本体部38及び第2本体部43がペレット32と一体となって同方向へ変位し始める。
前記変位により、図4に示すように第2本体部43が第2シート部42から離座して第2バルブ41が開弁すると、第1領域Z1及び第2領域Z2が連通状態となる。図4において実線の矢印で示すように、バイパス通路19及びヒータ通路21をそれぞれ流れる冷却水は、ともに第2領域Z2及び第1領域Z1を経てウォータポンプ入口通路18及びウォータジャケット13へ流入可能となる。
この際、第1本体部38もまた同方向(図4の左方)へ変位するが、第1本体部38がある程度の厚みを有していることから、その第1本体部38が多少変位しただけでは第1シート部37から離座しない。第1バルブ36が閉弁し続けるため、冷却水の主循環通路16から第1領域Z1内への流入が遮断され続ける。
従って、主循環通路16を流れる過程でラジエータ15を通過して冷却水温THWが低くなった冷却水ではなく、バイパス通路19及びヒータ通路21を流れた冷却水がウォータジャケット13へ流入することとなり、内燃機関11の暖機が促進される。また、冷却水温THWがある程度上昇したところ(THW2≦THW)で冷却水がバイパス通路19及びヒータ通路21を流れるため、第2温度THW2を適切な値に設定することにより、内燃機関11の温度が過度に高くなる不具合を防止することができる。
冷却水温THWが上昇して、THW1≦THW<THW3になると、第1本体部38が第1シート部37から離座して第1バルブ36が開弁し、第1領域Z1及び主循環通路16が連通される。このため、バイパス通路19及びヒータ通路21に加え、主循環通路16を流れる冷却水のウォータジャケット13の流入が可能となる。
この際、主循環通路16と、バイパス通路19及びヒータ通路21とからそれぞれウォータジャケット13へ流入する冷却水の量の比に応じて、冷却水による内燃機関11の冷却度合が異なってくる。すなわち、ウォータジャケット13へ流入する冷却水のうち、主循環通路16からの冷却水の占める割合が大となるほど、内燃機関11を冷却する冷却水温THWが低くなる。
さらに、冷却水温THWが上昇して第3温度THW3以上になると、図5に示すように、第2本体部43が第3シート部44に着座してバイパス通路19が閉鎖される。冷却水のバイパス通路19からウォータジャケット13への流入が遮断される。このときには、主循環通路16及び第1領域Z1が連通されるとともに、第1領域Z1及び第2領域Z2が連通されていることから、主循環通路16及びヒータ通路21をそれぞれ流れる冷却水のウォータジャケット13への流入は可能である。なお、上記のように、第2本体部43が第3シート部44に着座した状態では、それ以上のバイパス通路19側への変位が阻止されるが、スプリング45が圧縮されることでペレット32のバイパス通路19側への変位が許容される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)冷却水温THWに応じて変形する感熱アクチュエータ31を合流部17内に配設し、その感熱アクチュエータ31の変形に応じてそれぞれ開閉する第1バルブ36及び第2バルブ41を設けている。
(1)冷却水温THWに応じて変形する感熱アクチュエータ31を合流部17内に配設し、その感熱アクチュエータ31の変形に応じてそれぞれ開閉する第1バルブ36及び第2バルブ41を設けている。
従って、冷却水温THWと、第1及び第2の各バルブ36,41の開閉タイミングとの関係を予め適切に設定しておくことで、冷却水温THWが低いとき(THW<THW2)に主循環通路16、バイパス通路19及びヒータ通路21の各々とウォータジャケット13とを遮断させることが可能となる。これらの遮断により、内燃機関11の低温始動時に混合気の燃焼に伴い発生した熱を閉じ込め、同内燃機関11の各部を優先して暖機させ、その熱が各通路16,19,21に拡散するのを抑制することができる。
また、上記各通路16,19,21及びウォータジャケット13の遮断は、感熱アクチュエータ31が冷却水温THWの変化に応じて変形(伸縮)することにより行われる。そのため、背景技術とは異なり切替えバルブを駆動するためのモータ等の駆動手段や、その駆動手段を作動させるための制御が不要となる。このように、本実施形態によれば、簡素な構成でありながら低温始動時に内燃機関11を早期に暖機させることができる。
(2)第1本体部38を、冷却水温THWが第1温度THW1未満であるときにのみ第1シート部37に着座するように設定するとともに、第2本体部43を、冷却水温THWが第2温度THW2(≦THW1)未満であるときにのみ第2シート部42に着座するように設定している。これらの設定により、冷却水温THWが、THW2≦THW<THW1の範囲にあるときには、第1バルブ36が閉弁させられた状態で第2バルブ41が開弁される。
このため、冷却水を、主循環通路16に代えてバイパス通路19からウォータジャケット13へ流入させ、冷却水温THWの低い冷却水がウォータジャケット13を流れて内燃機関11が過度に冷やされるのを抑制することができる。従って、内燃機関11の始動直後の冷却水温THWの低い場合であっても内燃機関11を早期に暖機させる(暖機時間を短縮する)ことができる。
(3)第2本体部43を、冷却水温THWが第3温度THW3(≧THW1)以上であるとき、第2領域Z2におけるバイパス通路19の接続部分を閉鎖するようにしている。従って、第3温度THW3を適切な値に設定することにより、冷却水温THWが高いときに冷却水がバイパス通路19からウォータジャケット13に流入するのを抑制し、ラジエータ15を通過して冷却水温THWの低くなった冷却水を積極的にウォータジャケット13に導いて内燃機関11を効率よく冷却することができる。
(4)本実施形態では切替えバルブ23の構造について工夫しているが、切替えバルブ23が組込まれる合流部17については特別な構造を採用していない。このため、合流部を有する既存のハウジングを流用して、その合流部に切替えバルブ23を組込むことにより冷却装置12を成立させることができる。主循環通路16、バイパス通路19、ヒータ通路21、ウォータポンプ入口通路18等の冷却水の通路については変更する必要がないため、実現が容易である。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・前記実施形態において、第2領域Z2内の冷却水が仕切り壁34と合流部17の内周面との間隙(図1におけるA参照)を通じてウォータポンプ入口通路18へ漏出するのを確実に防止するために、同間隙にゴム等からなるシール部材を配設してもよい。
・前記実施形態において、第2領域Z2内の冷却水が仕切り壁34と合流部17の内周面との間隙(図1におけるA参照)を通じてウォータポンプ入口通路18へ漏出するのを確実に防止するために、同間隙にゴム等からなるシール部材を配設してもよい。
・前記実施形態において、冷却水温THWが第2温度THW2未満であって、両バルブ36,41を閉弁させたときに、主循環通路16、バイパス通路19及びヒータ通路21の各々とウォータジャケット13とを完全に遮断しなくてもよい。これは、冷却水が全く循環しない状態では燃焼室回りの温度上昇を感熱アクチュエータ31が感知するまでに時間を要し、同温度が上がりすぎる懸念があるためである。この観点から、冷却水を全く循環させないよりは若干量の冷却水を循環させた方が好ましい場合もあり得る。このため、第2本体部43が第2シート部42に着座したときに第1領域Z1及び第2領域Z2間で若干量の冷却水が流通し得るように、仕切り壁34及び第2本体部43の少なくとも一方に、同第2本体部43の第2シート部42への着座時に、両領域Z1,Z2を連通させる連通部を設けてもよい。例えば、第2本体部43の第2シート部42への着座時に仕切り壁34の底部との間に隙間が生ずるようにしてもよい。また、第2本体部43自体又は仕切り壁34に小径の孔をあけてもよい。これらの隙間や孔が連通部に相当する。
・合流部17に接続される受放熱通路は、前述したヒータ通路21以外にも、スロットルボディ温水通路、EGR(排気還流)クーラ通路、自動変速機の作動油ウォーマ(トランスミッションオイルクーラ)通路、温水加熱式のホットエアインテーク通路等であってもよい。スロットルボディ温水通路では、同通路を流れる冷却水(温水)によってスロットルボディが暖められ、極寒時等におけるスロットル弁等の作動が安定する。EGRクーラ通路では、同通路を流れる冷却水によって、EGR装置の構成部品、吸気通路(特に吸気マニホルド)等が冷却される。作動油ウォーマ通路では、冷却水(温水)が作動油ウォーマを流れ、冷間時には自動変速機の作動油が早期に暖められ、自動変速機のフリクションが低減される。この作動油ウォーマは、作動油温が高いときにはオイルクーラとして機能する。ホットエアインテーク通路では、冷却水がエアクリーナの近傍に設けられたヒータコアを通過する過程で、吸入空気が暖められる。
・本発明は、複数の受放熱通路を合流部に接続した冷却装置にも適用可能である。
11…内燃機関、12…冷却装置、13…ウォータジャケット(機関冷却水通路)、15…ラジエータ、16…主循環通路、17…合流部、19…バイパス通路、21…ヒータ通路(受放熱通路)、31…感熱アクチュエータ、34…仕切り壁、36…第1バルブ、37…第1シート部、38…第1本体部、41…第2バルブ、42…第2シート部、43…第2本体部、THW…冷却水温、THW1…第1温度、THW2…第2温度、THW3…第3温度、Z1…第1領域、Z2…第2領域。
Claims (7)
- ラジエータを有する主循環通路の下流端と、前記ラジエータをそれぞれ迂回するバイパス通路及び受放熱通路の各下流端とが合流部を通じて機関冷却水通路に接続された内燃機関に用いられる冷却装置であって、
前記合流部内に配設され、前記冷却水の温度に応じて変形する感熱アクチュエータと、
前記感熱アクチュエータの変形に応じて開閉して前記主循環通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させる第1バルブと、
前記感熱アクチュエータの変形に応じて開閉し、前記バイパス通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させるとともに、前記受放熱通路及び前記機関冷却水通路を連通又は遮断させる第2バルブと
を備えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。 - 前記合流部内には、前記主循環通路の下流端及び前記機関冷却水通路の上流端がそれぞれ接続された第1領域と、前記バイパス通路及び前記受放熱通路の各下流端が接続された第2領域とに仕切る仕切り壁が設けられており、
前記第1バルブは、前記第1領域における前記主循環通路の接続部分と前記機関冷却水通路の接続部分との間に設けられた第1シート部と、前記感熱アクチュエータの変形に伴い変位して前記第1シート部に着座又は離座する第1本体部とを備える請求項1に記載に記載の内燃機関の冷却装置。 - 前記第1本体部は、前記感熱アクチュエータに取付けられ、かつ前記冷却水の温度が第1温度未満であるときにのみ前記第1シート部に着座するものである請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
- 前記第2バルブは、前記仕切り壁に設けられた第2シート部と、前記感熱アクチュエータの変形に伴い変位して前記第2シート部に着座又は離座する第2本体部とを備える請求項2又は3に記載に記載の内燃機関の冷却装置。
- 前記第2本体部は、前記感熱アクチュエータに取付けられ、かつ前記冷却水の温度が、前記第1温度以下に設定された第2温度未満であるときにのみ前記第2シート部に着座するものである請求項4に記載の内燃機関の冷却装置。
- 前記仕切り壁及び前記第2本体部の少なくとも一方には、同第2本体部の前記第2シート部への着座時に前記第2領域及び前記第1領域間での前記冷却水の流通を許容する連通部が設けられている請求項4又は5に記載の内燃機関の冷却装置。
- 前記第2本体部は、前記冷却水の温度が前記第1温度よりも高く設定された第3温度以上であるとき、前記第2領域における前記バイパス通路の接続部分を閉鎖するものである請求項5に記載の内燃機関の冷却装置。
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JP2004021816A JP2005214075A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | 内燃機関の冷却装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009085130A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両用エンジンの冷却装置 |
JP2010121455A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Fuji Seiko Kk | 熱応動弁装置 |
JP2014047725A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Isuzu Motors Ltd | サーモスタット |
-
2004
- 2004-01-29 JP JP2004021816A patent/JP2005214075A/ja not_active Withdrawn
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