JP2005297337A - 筆記具のグリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者の指の位置関係を維持しつつ該指の圧力を吸収して、長時間の筆記を可能とする。
【解決手段】軸筒(2)の中軸部(7)表面に軸筒軸方向に沿って軸筒径方向に突出する複数の鍔状突起(9)を並設すると共に、該鍔状突起(9)を、その内部で空間(14)を形成するように円筒状のカバー体(12)で一体に密閉して被覆して筆記具のグリップ(8)を形成することで、筆記具のグリップを指で把持すると、その圧力でカバー体が隣り合う鍔状突起に支持されつつ該空間内部の空気を移動させて変形する。該変形により指の圧力が吸収されるとともに、該隣り合う鍔状突起によりカバー体は変形が制限され、当初の指の位置関係を維持することができる。従って、使用者は長時間に渡って筆記を行うことができる。
【選択図】図2
【解決手段】軸筒(2)の中軸部(7)表面に軸筒軸方向に沿って軸筒径方向に突出する複数の鍔状突起(9)を並設すると共に、該鍔状突起(9)を、その内部で空間(14)を形成するように円筒状のカバー体(12)で一体に密閉して被覆して筆記具のグリップ(8)を形成することで、筆記具のグリップを指で把持すると、その圧力でカバー体が隣り合う鍔状突起に支持されつつ該空間内部の空気を移動させて変形する。該変形により指の圧力が吸収されるとともに、該隣り合う鍔状突起によりカバー体は変形が制限され、当初の指の位置関係を維持することができる。従って、使用者は長時間に渡って筆記を行うことができる。
【選択図】図2
Description
この発明は、筆記具の軸筒先端近傍に装着され、筆記具の長時間の使用に際しても、使用者の指への負担を軽減させることができる筆記具のグリップに関するものである。
従来、筆記具の軸筒において、長時間の使用に際しての使用者の指への負担及び汗等の水分により滑り易くなることを防止するために、筆記具の軸筒の先端近傍において、表面に凹凸を施したゴム等の弾性材からなる円筒状のグリップを装着してなるものがある。
しかし、単に表面に凹凸を施したゴム等の弾性材からなる円筒状のグリップの場合では、確かにグリップの表面に施された凹凸によって、長時間の使用に伴って生じた指の汗の水分がグリップの表面に付着しても、使用者の指はグリップ表面の凹凸に係止されるので、筆記具を確実に把持することは可能となっている。ところが、該ゴム等の弾性材からなる円筒状のグリップにおいて、該グリップの肉厚が薄い場合はグリップが変形しにくく、筆記具を把持したとき、指からの圧力を吸収しにくいので、長時間筆記を行うと、直接筆記具の軸筒を把持するのと何等変わらず、指が痺れる等の負担を掛けることになる。逆に、グリップの肉厚を厚くした場合は、筆記具を把持したときの指からの圧力に対する該グリップの反発力が増加するため、そのグリップの反発力に抗して長時間に渡って筆記具を把持しようとすると、該グリップに係る指に必要以上に力を入れなければならず、使用者に疲労を与え、同様に使用者に対して過剰な負担を掛けるものとなる。
そのため、筆記具のグリップとして、弾性に富み、容易に変形しつつ筆記時の指からの圧力を吸収して、使用者に対して過剰な負担を与えないよう、次のようなものが提案され実施されている。
即ち、例えば、筆記具の軸筒の先端近傍に装着されるグリップを、軟性ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等の軟質弾性体からなるものとする場合は、筆記時等の使用者の指による圧力は、グリップが変形することでよく吸収し得るものとなる。しかし、この軟性ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等の軟質弾性体は変形しやすいため、筆記具の軸筒に装着した場合には、筆記時における使用者の指の圧力によって筆記具の軸筒軸方向への変形が著しく増大し、筆記具を把持する最適な指の位置が容易にズレてしまい、使用者は頻繁に筆記具を把持し直さなければならないものとなる。
また、上記筆記具のグリップを、シリコンオイルやその他ゲル状体が封入された筒状の形状記憶樹脂体としても、前記グリップを、軟性ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等の軟質弾性体とする場合と同様に、筆記時等に加わる圧力による筆記具の軸筒軸方向へのグリップの変形が大きく、使用者にとって最適な当初の指の位置が容易に外れてしまうので、筆記具を確実に把持することができず、長時間の筆記においては何度も筆記具を把持し直さなければならないものである。その上、該グリップにおいては内部に封入されるシリコンオイルやその他ゲル状体が漏出しないように強固な封入構造が求められるので、グリップの構造が複雑となったり、その材質に注意を払わなければならず、その製造コストが著しく上昇してしまうものである。
更に、筆記具のグリップを、軟質材製筒体の内壁面に軸筒軸方向にリブを形成することにより、親指、人差し指及び中指が当接する箇所の内部に夫々空隙部を設けてなるものとした場合は、筆記具を把持した場合の軸筒径方向への指による圧力は該空隙部の変形により吸収されるものとなる。ところが、使用者の指の位置が軸筒の表面と当接するリブに掛かってしまうと、このリブが使用者の指の力の入れ具合により軸筒の周方向に揺動してしまい、グリップの変形が一様にならず、使用者が希望する指の位置で筆記具を確実に把持できないおそれがある。
そして、軸筒の把持部位の外周面に内周面を嵌着させる筒状体に形成され、その筒状体の周壁部内に軸方向へ貫通された中空部を形成するとともに、該中空部を周方向へ複数並列に配置してなり、その端部側に前記中空部と外部とを連通する通気通路を形成するものの場合では、空気は該通気通路を介して外部と自由に出入りするので、筆記中に使用者がグリップに対して指により圧力を加えても該中空部は容易に変形することで圧力を吸収することができる。ところが、軸筒の周方向へ複数並列に配置してなる中空部相互間は支持部によって仕切られているので、該中空部内の空気の流通は軸筒軸方向へは容易であっても、軸筒周方向への流通は全く不可能であり、その結果、中空部同士を仕切る支持部が、使用者の指による圧力に対して反発するものとなるので、グリップの変形は前記と同様に一様ではなく、特に中空部が軸筒軸方向に形成されていることから、使用中に指の位置が下方へズレ易くなるものである。そのため使用者が長時間に渡って筆記を行うとすると、筆記具を確実に把持できず、却って不必要な力が入り、使用者の指に対して過剰な負担の原因となるものである。
特開2000−289378号公報
特開平11−314485号公報
実開平63−60375号公報
特開2002−347382号公報
即ち、例えば、筆記具の軸筒の先端近傍に装着されるグリップを、軟性ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等の軟質弾性体からなるものとする場合は、筆記時等の使用者の指による圧力は、グリップが変形することでよく吸収し得るものとなる。しかし、この軟性ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等の軟質弾性体は変形しやすいため、筆記具の軸筒に装着した場合には、筆記時における使用者の指の圧力によって筆記具の軸筒軸方向への変形が著しく増大し、筆記具を把持する最適な指の位置が容易にズレてしまい、使用者は頻繁に筆記具を把持し直さなければならないものとなる。
また、上記筆記具のグリップを、シリコンオイルやその他ゲル状体が封入された筒状の形状記憶樹脂体としても、前記グリップを、軟性ゴムあるいは熱可塑性エラストマー等の軟質弾性体とする場合と同様に、筆記時等に加わる圧力による筆記具の軸筒軸方向へのグリップの変形が大きく、使用者にとって最適な当初の指の位置が容易に外れてしまうので、筆記具を確実に把持することができず、長時間の筆記においては何度も筆記具を把持し直さなければならないものである。その上、該グリップにおいては内部に封入されるシリコンオイルやその他ゲル状体が漏出しないように強固な封入構造が求められるので、グリップの構造が複雑となったり、その材質に注意を払わなければならず、その製造コストが著しく上昇してしまうものである。
更に、筆記具のグリップを、軟質材製筒体の内壁面に軸筒軸方向にリブを形成することにより、親指、人差し指及び中指が当接する箇所の内部に夫々空隙部を設けてなるものとした場合は、筆記具を把持した場合の軸筒径方向への指による圧力は該空隙部の変形により吸収されるものとなる。ところが、使用者の指の位置が軸筒の表面と当接するリブに掛かってしまうと、このリブが使用者の指の力の入れ具合により軸筒の周方向に揺動してしまい、グリップの変形が一様にならず、使用者が希望する指の位置で筆記具を確実に把持できないおそれがある。
そして、軸筒の把持部位の外周面に内周面を嵌着させる筒状体に形成され、その筒状体の周壁部内に軸方向へ貫通された中空部を形成するとともに、該中空部を周方向へ複数並列に配置してなり、その端部側に前記中空部と外部とを連通する通気通路を形成するものの場合では、空気は該通気通路を介して外部と自由に出入りするので、筆記中に使用者がグリップに対して指により圧力を加えても該中空部は容易に変形することで圧力を吸収することができる。ところが、軸筒の周方向へ複数並列に配置してなる中空部相互間は支持部によって仕切られているので、該中空部内の空気の流通は軸筒軸方向へは容易であっても、軸筒周方向への流通は全く不可能であり、その結果、中空部同士を仕切る支持部が、使用者の指による圧力に対して反発するものとなるので、グリップの変形は前記と同様に一様ではなく、特に中空部が軸筒軸方向に形成されていることから、使用中に指の位置が下方へズレ易くなるものである。そのため使用者が長時間に渡って筆記を行うとすると、筆記具を確実に把持できず、却って不必要な力が入り、使用者の指に対して過剰な負担の原因となるものである。
解決しようとする問題点は、筆記中、特に長時間の筆記に際して、使用者が最適な位置で筆記具を把持できないという点である。そのため、この発明は、直接筆記具を把持することとなる使用者の指の位置及び該指等からの圧力に対して、筆記具のグリップが最適にその形状に変形し、且つその形状を留めることができるようにするものである。
この発明の筆記具のグリップは、筆記時における使用者の指の圧力に対して、グリップのカバー体内部においては、該カバー体とこのカバー体を支持する軸筒の表面に形成された鍔状突起あるいは螺旋状突起からなる空間内の空気が該空間内を流通して圧縮されることによって容易に変形するので、圧力を十分に吸収することができる。特に、長期間に及ぶ使用によってもカバー体が破砕しないようカバー体に強度を持たせると、カバー体自体が固くなって指の圧力によって変形し難くなるが、カバー体が内側から鍔状突起あるいは螺旋状突起によって支持されていることから、強度を有する固いカバー体であっても容易に変形して、指の押圧力を吸収するようになり、使用者の指への負担は軽減されることとなる。更に、該空間をなす軸筒の中軸部の表面に形成される隣り合う鍔状突起あるいは螺旋状突起がカバー体を支持することから、カバー体の変形を抑制し、一定の形状に留めつつ指からの圧力を支持するので、使用者の指の位置は当初の最適位置からほとんどズレることなく維持されるものである。従って、簡単な構造により、使用者の指への負担は軽減されるので、使用者は長時間に渡って確実に筆記を行えるものである。
その上、カバー体の表面に、上記軸筒の中軸部の表面に形成された鍔状突起あるいは螺旋状突起に対応するように係止溝を刻設するので、把持した際の指の位置が、自然と該係止溝以外の部分となって、該指によるカバー体への押圧部位は、カバー体を支持する鍔状突起あるいは螺旋状突起のない部分となることから、把持した際の指の押圧力が確実に吸収されることとなる。
図1は、この発明の実施例である筆記具のグリップ(8)を具える筆記具(1)であり、この筆記具(1)は、先端に開口部(4)を有する先軸部(3)、後方近傍にクリップ(6)を付設する後軸部(5)、及び該先軸部(3)と該後軸部(5)とを前後連結部(15a)(15b)を介して一体に連結する中軸部(7)からなる軸筒(2)と、この軸筒(2)内部に内蔵され、その軸筒(2)の後端から突出するノック体(18)を打突することで、軸筒(2)の先端の開口部(4)から例えばボールペンやシャープペンシルなどの筆記芯(17)を出没させてなる筆記芯出没機構(16)から構成される。尚、本実施例では上記の通り軸筒(2)を先軸部(3)、中軸部(7)及び後軸部(5)の3部材からなるものとしたが、一体としてなるものでもよい。
そして、この軸筒(2)の中軸部(7)の表面において、この発明の実施例である筆記具のグリップ(8)は、該表面をカバー体(12)により密閉、被覆することで一体に形成されるものである。
即ち、筆記具(1)の軸筒(2)を構成する中軸部(7)の表面には、軸筒径方向に突出する複数の鍔状突起(9)が軸筒軸方向に並設されている。一方、カバー体(12)は、弾性体からなる円筒状であって、該軸筒(2)の中軸部(7)の表面に並設する複数の鍔状突起(9)に対して、表面に該鍔状突起(9)の位置に対応するように係止溝(13)が刻設されている。
そして、この筆記具のグリップ(8)は、該軸筒(2)を構成する中軸部(7)の先端側からカバー体(12)を中軸部(7)のフランジ部(7a)に至るまで挿嵌した上、中軸部(7)の前連結部(15a)を先軸部(3)内に挿嵌することにより、カバー体(12)が中軸部(7)の表面に並設される複数の鍔状突起(9)を被覆しつつ、その両端を先軸部(3)のフランジ部(3a)及び中軸部(7)のフランジ部(7a)により一体に封止されることにより形成されるものである。
なお、筆記具(1)の軸筒(2)の中軸部(7)の表面において、軸筒軸方向に対して並設する複数の鍔状突起(9)は、同様に軸筒径方向に突出し一体に連続するように配設される螺旋状突起(11)とすることで、該螺旋状突起(11)を表面に形成する中軸部(7’)の製造工程を容易にすることができる(図4参照)。
即ち、筆記具(1)の軸筒(2)を構成する中軸部(7)の表面には、軸筒径方向に突出する複数の鍔状突起(9)が軸筒軸方向に並設されている。一方、カバー体(12)は、弾性体からなる円筒状であって、該軸筒(2)の中軸部(7)の表面に並設する複数の鍔状突起(9)に対して、表面に該鍔状突起(9)の位置に対応するように係止溝(13)が刻設されている。
そして、この筆記具のグリップ(8)は、該軸筒(2)を構成する中軸部(7)の先端側からカバー体(12)を中軸部(7)のフランジ部(7a)に至るまで挿嵌した上、中軸部(7)の前連結部(15a)を先軸部(3)内に挿嵌することにより、カバー体(12)が中軸部(7)の表面に並設される複数の鍔状突起(9)を被覆しつつ、その両端を先軸部(3)のフランジ部(3a)及び中軸部(7)のフランジ部(7a)により一体に封止されることにより形成されるものである。
なお、筆記具(1)の軸筒(2)の中軸部(7)の表面において、軸筒軸方向に対して並設する複数の鍔状突起(9)は、同様に軸筒径方向に突出し一体に連続するように配設される螺旋状突起(11)とすることで、該螺旋状突起(11)を表面に形成する中軸部(7’)の製造工程を容易にすることができる(図4参照)。
そして、上記中軸部(7)の表面において、軸筒軸方向に対して並設する複数の鍔状突起(9)あるいは一体に連続して配設する螺旋状突起(11)の間隔Lは、使用者が指(f)でグリップ(8)を把持した場合に、指(f)がカバー体(12)表面に刻設される係止溝(13)以外の部位を押圧することで、この係止溝(13)に対応する鍔状突起(9)あるいは螺旋状突起(11)が抵抗となって変形する際に、このカバー体(12)の変形が著しく大きくなって使用者の指のズレ等が生じないように4〜6mmとするものが適当である。
一方、上記複数の鍔状突起(9)あるいは一体に連続するように配設される螺旋状突起(11)に対して一体に密閉、被覆してなるカバー体(12)は、カバー体(12)の長期間使用による破損を防止するためにある程度の硬度を有するものの、使用者の指(f)の圧力を十分に吸収できるよう容易に変形すると共に、使用者の汗や油、そして反復して繰り返される動作に対して十分に耐久性を発揮することができるように、ABSやポリエステル等からなるエラストマーゴムやシリコンゴムなどが最適である。
このように、この発明の実施例である筆記具のグリップ(8)は、該中軸部(7)の表面において軸筒軸方向に対して並設する複数の鍔状突起(9)あるいは一体に連続するように配設される螺旋状突起(11)に対してカバー体(12)を一体に密閉、被覆することで、該カバー体(12)と、隣り合う鍔状突起(9)との間あるいは螺旋状突起(11)との間で、軸筒周方向に空間(14)を形成する。従って、使用者が指(f)で該グリップ(8)を把持して該グリップ(8)に対して圧力を加えると、該カバー体(12)は鍔状突起(9)あるいは螺旋状突起(11)からの抗力を受けつつ変形し、該空間(14)内の空気を流通、圧縮することにより、該軸筒周方向に形成される各空間(14)毎に変形して圧力を吸収するものである。
尚、上記カバー体(12)及び複数の鍔状突起(9)によって形成される空間(14)は軸筒周方向に形成されるものであって、各々独立としてなるものであるが、これらの空間(14)を互いに連通するように該鍔状突起(9)の一部にスリット(10)を設けることで、各々の空間(14)内の空気の流通を空間相互で円滑に行えるようにすれば、使用者が筆記具(1)のグリップ(8)を把持した場合のグリップ(8)の変形を、一層迅速且つ大きくすることが可能となる(図6参照)。
尚、上記カバー体(12)及び複数の鍔状突起(9)によって形成される空間(14)は軸筒周方向に形成されるものであって、各々独立としてなるものであるが、これらの空間(14)を互いに連通するように該鍔状突起(9)の一部にスリット(10)を設けることで、各々の空間(14)内の空気の流通を空間相互で円滑に行えるようにすれば、使用者が筆記具(1)のグリップ(8)を把持した場合のグリップ(8)の変形を、一層迅速且つ大きくすることが可能となる(図6参照)。
この発明の実施例である筆記具のグリップ(8)は以上の構成を具えるので、筆記具(1)を使用する際には図5に示すようになる。
まず、使用者が筆記具(1)を使用するためにこの発明の実施例であるグリップ(8)を把持すると、使用者の指(f)は、筆記具のグリップ(8)を構成するカバー体(12)の表面に刻設された係止溝(13)以外の部位に合致することとなる。
そして、使用者が筆記具(1)を把持するために指(f)に力を込めると、カバー体(12)は軸筒軸方向及び軸筒周方向に変形することとなる。
即ち、カバー体(12)内部においては、軸筒軸方向に対して並設する複数の鍔状突起(9)が軸径方向にカバー体(12)を内方より支持しており、該複数の鍔状突起(9)の間において軸筒周方向に広がる空間(14)を形成している。そして、このカバー体(12)の係止溝(13)が軸筒軸方向に対して並設する鍔状突起(9)と各々対応しているので、カバー体(12)が軸筒軸方向へ変形しようとすると、互いに対応する鍔状突起(9)からカバー体(12)に対して抗力が生じるので、カバー体(12)は該隣り合う鍔状突起(9)(9’)により支持されつつ、該空間(14)内の空気を軸筒周方向へ流通させて圧縮して徐々に変形するものとなる。
そのため、使用者が筆記具(1)のグリップ(8)を把持すると、上記カバー体(12)の変形が生じるが、カバー体(12)の変形は隣り合う鍔状突起(9)(9’)間において徐々であるため、使用者の筆記具(1)を把持する指(f)の位置は下方へズレずそのままとなる。更に使用者の指(f)からの圧力は、カバー体(12)の弾性及び空間(14)内の空気により吸収されるので、長時間の筆記においても従来のグリップのように過剰な変形は起こらず、又疲労を与えることもないものとなる。
従って、使用者の指(f)に過剰の負担を与えることなく連続して筆記を行えるようになるものである。
まず、使用者が筆記具(1)を使用するためにこの発明の実施例であるグリップ(8)を把持すると、使用者の指(f)は、筆記具のグリップ(8)を構成するカバー体(12)の表面に刻設された係止溝(13)以外の部位に合致することとなる。
そして、使用者が筆記具(1)を把持するために指(f)に力を込めると、カバー体(12)は軸筒軸方向及び軸筒周方向に変形することとなる。
即ち、カバー体(12)内部においては、軸筒軸方向に対して並設する複数の鍔状突起(9)が軸径方向にカバー体(12)を内方より支持しており、該複数の鍔状突起(9)の間において軸筒周方向に広がる空間(14)を形成している。そして、このカバー体(12)の係止溝(13)が軸筒軸方向に対して並設する鍔状突起(9)と各々対応しているので、カバー体(12)が軸筒軸方向へ変形しようとすると、互いに対応する鍔状突起(9)からカバー体(12)に対して抗力が生じるので、カバー体(12)は該隣り合う鍔状突起(9)(9’)により支持されつつ、該空間(14)内の空気を軸筒周方向へ流通させて圧縮して徐々に変形するものとなる。
そのため、使用者が筆記具(1)のグリップ(8)を把持すると、上記カバー体(12)の変形が生じるが、カバー体(12)の変形は隣り合う鍔状突起(9)(9’)間において徐々であるため、使用者の筆記具(1)を把持する指(f)の位置は下方へズレずそのままとなる。更に使用者の指(f)からの圧力は、カバー体(12)の弾性及び空間(14)内の空気により吸収されるので、長時間の筆記においても従来のグリップのように過剰な変形は起こらず、又疲労を与えることもないものとなる。
従って、使用者の指(f)に過剰の負担を与えることなく連続して筆記を行えるようになるものである。
一方、筆記具(1)の使用後は、使用者の指(f)によるグリップ(8)の把持を解くと、カバー体(12)の変形により生じたカバー体(12)内外の反発力、即ち空間(14)内において圧縮された空気の圧力及びカバー体(12)自体の弾性により、元の形状にカバー体(12)が復帰するものとなる。従って、不特定多数の使用者がどのように使用しても、使用後カバー体(12)は、元のカバー体(12)の形状となり、後の使用者は常に初期状態で筆記具(1)を最適な状態で把持して使用することができるものである。
使用者の希望する指の配置を維持しつつ圧力を吸収することができるので、シャープペンシルやボールペンなどに留まらず、長時間筆記を行うあらゆる筆記具において適用することができる。
1 筆記具
2 軸筒
3 先軸部
3a フランジ部
4 開口部
5 後軸部
6 クリップ
7、7’ 中軸部
7a フランジ部
8 グリップ
9、9’ 鍔状突起
10 スリット
11 螺旋状突起
12、12’ カバー体
13、13’ 係止溝
14 空間
15a、15a’ 前連結部
15b、15b’ 後連結部
16 筆記芯出没機構
17 筆記芯
18 ノック体
f 指
L 間隔
2 軸筒
3 先軸部
3a フランジ部
4 開口部
5 後軸部
6 クリップ
7、7’ 中軸部
7a フランジ部
8 グリップ
9、9’ 鍔状突起
10 スリット
11 螺旋状突起
12、12’ カバー体
13、13’ 係止溝
14 空間
15a、15a’ 前連結部
15b、15b’ 後連結部
16 筆記芯出没機構
17 筆記芯
18 ノック体
f 指
L 間隔
Claims (3)
- 先端に開口部を有する軸筒内に筆記芯を収納してなる筆記具において、
該軸筒の先端近傍の表面において、軸筒径方向に突出する複数の鍔状突起を軸筒軸方向に並設し、
該軸筒の先端近傍の表面に並設する複数の鍔状突起に対して、その内部で軸筒周方向に空間を形成するよう弾性材のカバー体を一体に密閉、被覆してなる筆記具のグリップ。 - 上記軸筒の先端近傍の表面において、軸筒径方向に突出し、軸筒軸方向に配設してなる複数の鍔状突起を、一体に連続して形成される螺旋状突起とする請求項1記載の筆記具のグリップ。
- 上記軸筒の先端近傍の表面において、軸筒径方向に突出し、軸筒軸方向に配設される鍔状突起あるいは螺旋状突起を一体に密閉、被覆してなるカバー体の表面に、該鍔状突起あるいは螺旋状突起の位置に対応するように係止溝を刻設してなる請求項1又は2記載の筆記具のグリップ。
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