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JP2005293240A - 端末間情報転送システム - Google Patents

端末間情報転送システム Download PDF

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JP2005293240A
JP2005293240A JP2004107483A JP2004107483A JP2005293240A JP 2005293240 A JP2005293240 A JP 2005293240A JP 2004107483 A JP2004107483 A JP 2004107483A JP 2004107483 A JP2004107483 A JP 2004107483A JP 2005293240 A JP2005293240 A JP 2005293240A
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英明 田草川
Yuji Matsumoto
雄二 松本
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Abstract

【課題】 端末間で電子ペンなどの転送支援装置を用いて情報転送を行う場合に、その転送支援装置が備えるメモリ容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行う。
【解決手段】 転送支援装置と端末とを包含する端末間情報転送システムであって、前記転送支援装置が、転送支援情報を格納する記憶部とアンテナ部とを備え、前記端末が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取るリーダー部と、ネットワーク通信を行う通信部と、を備え、前記リーダー部が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取り、前記通信部が、この読み取った転送支援情報を基に、他の端末との間で情報転送を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、端末間で情報転送を行うための技術に関する。
近年、携帯電話機、PDA、及びノートPCなどの情報通信端末間(特に近隣の端末間)で、情報転送が頻繁に行われている。近隣端末間における情報転送としては、例えば、会議におけるノートPC間のファイル共有、デスクトップPCからPDAへのファイル転送、携帯電話機間の電話帳交換などがある。
近隣端末間の情報転送方法としては、(1)記録媒体(メモリーカード等)や(2)ネットワーク(USBケーブル、Bluetooth、無線LAN等) を利用した方法がある。(1)については記録媒体の出し入れが必要となり手間が掛かるという課題が存在する。(2)については、記録媒体の出し入れの手間はないが、情報転送の操作が現在複雑であり、直感的ではないという課題が存在する。
この(2)の課題が生ずる理由についてPCネットワーク上のファイル共有を例に説明する。
現状のPCネットワーク上のファイル共有システムとして、UNIX(登録商標)ではNFS(Network File System)、Windows(登録商標)ではSMB(Server Message Block)、MAC OSではAppleShareなどの方式がある。又、IETFにて標準化されているOS非依存のFTP (File Transfer Protocol)も一つのファイル転送方法である。
これらのファイル共有方式(ソフトウェア)の共通点は、他端末が共有するファイルやフォルダが「仮想的」に自端末の画面に表示され、その中から移したいファイルを選択し、取得していることである。パソコンの経験者に対して上記の操作は当然であるかもしれないが、パソコンに不慣れのユーザに対してこのアプローチは必ずしも直感的であるとは限らない。
特に、端末同士が「物理的」に近い場合にも係わらず、現状は、共有ファイルやフォルダを「仮想的」に操作しなくてはいけない点が直感的でなく、改善の余地がある。更に、現状のファイル共有では、共有するフォルダの設定(アクセス権限など)や、近隣コンピュータの検索及び接続などが必要であり、他端末の共有フォルダを表示させるまでの操作も複雑である。従って、今後さらに情報通信端末が一般化し、様々な技術レベルのユーザがこれから使って行く中、手間が掛からない、直感的な近隣端末間の情報転送方法が望まれる。
また、従来、電子ペンを利用する端末を前提とし、電子ペンに内蔵するメモリを介して端末間のデータ転送を行うものがある(例えば特許文献1参照)。この従来技術においては、端末装置に表示される画面を電子ペンで指示することにより、送信されてきた情報を電子ペン内のメモリへ一時的に保存し、その電子ペンで別の端末画面を指示すると、電子ペン内に保存してある情報が別端末へ送信されるといった情報転送方法を提案している。
この情報転送では、電子ペンで移したいファイルを選択し、電子ペンを「物理的」に転送先端末へ動かしているため、操作が直感的とはいえる。
しかしながら、この従来技術には主に2つの問題点が存在する。第1に、転送するデー
タ自体を電子ペン内のメモリに一旦取り込む方式であるため、転送できる情報が電子ペン内のメモリ容量に限られてしまう点である。例えば、電子ペンが64MBのメモリを内蔵していた場合、数百MBのフォルダや動画ファイルを転送することは出来ない。この場合、一回で転送できるデータが64MBに制限されてしまう。第2に、電子ペンにメモリ、CPU、及びこれらのデバイスを動かすための電源が必要となる点である。現在のPDAなどで使われているスタイラス・ペンの直径は約5mmであり、上記のデバイスを埋め込むことは物理
的に難しい。その上、コスト面でも高価である。
特開平9−34638号公報
本発明が解決しようとする課題は、端末間で電子ペンなどの転送支援装置(中継装置ともいう)を用いて情報転送を行う場合に、電子ペンなどの転送支援装置が備えるメモリ容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うための技術、さらには電子ペンなどの転送支援装置がそのデバイスを動かすための電源を必要しない技術を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、転送支援装置と端末とを包含する端末間の情報転送システムであって、前記転送支援装置が、転送支援情報を格納する記憶部と、受信した電波を用いてその記憶部の情報を発信するアンテナ部と、を備え、前記端末が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取るリーダー部と、ネットワーク通信を行う通信部と、を備え、前記リーダー部が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取り、前記通信部が、この読み取った転送支援情報を基に、他の端末との間で情報転送を行う、構成とした。
本発明によれば、端末がデータ転送に必要な情報(転送支援情報)を転送支援装置が備える記憶部から読み取り、実際の端末間のデータ転送をネットワーク経由で行うことが可能となる。
すなわち、従来のように、データそのものが転送支援装置(電子ペン)を介して転送されるのでなく、データそのものは転送支援装置を介することなく端末間で転送される。転送支援装置には比較的容量の小さい転送支援情報が格納されるだけである。
従って、本発明によれば、電子ペンなどの転送支援装置が備えるメモリ容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うことが可能となる。
すなわち、端末が転送支援装置(例えば無線タグ)から読み込む情報が転送ファイルそのものではなく、転送を支援する情報(例えば、端末のIPアドレスやファイルへのパス情報など)であり、実際の情報転送は端末間で無線LANやBluetoothなどのネットワークを介して行うことから、転送する情報量の制限は存在しない。
また、記憶部とアンテナ部とを、無線タグなどの非接触ICチップにより構成すれば、電子ペンなどの転送支援装置がそのデバイスを動かすための電源が不要となる。すなわち、(例えば無線タグの)アンテナ部で受信した電波から発生した電圧を用いて記憶部の読み書きを行うため、メモリチップ、CPUや電源が不要となる。更に、無線タグの小型化により大きさ0.5mm角以下のチップも既に実現されており、電子ペンなどに内蔵すること
も物理的に可能である上、コストの面においてもCPUやメモリと比較して有利となる。
上記端末間情報転送システムにおいては、例えば、前記転送支援情報は転送先端末の識別子であり、転送元端末が保有する情報のうち転送しようとする任意情報をその転送元端末が備える表示面を介して指示すると、その転送元端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から読み取った転送支援情報が示す転送先端末へ、前記指示された任意情報を転送する。
これは転送支援情報の一例を示したものである。
また、上記端末間情報転送システムにおいては、例えば、前記転送支援情報は転送元端末が保有する情報へのポインタであり、前記端末が、前記転送支援装置が備える記憶部へ情報をそのアンテナ部経由で書き込むライター部をさらに備え、転送元端末が保有する情報のうち転送しようとする任意情報をその転送元端末が備える表示面を介して指示すると、その転送元端末が、前記指示された情報へのポインタを前記ライター部にて前記記憶部へ書き込み、さらに、転送先端末が備える表示面を指示すると、その転送先端末が、前記記憶部から転送支援情報を読み込み、この転送支援情報で示すポインタを用いて転送元端末から情報を取得する。
これも転送支援情報の一例を示したものである。
また、上記端末間情報転送システムにおいては、例えば、前記端末間で転送される情報は転送元端末が保有するファイル又はフォルダのうちの少なくとも一方である。
これは、端末間で転送される情報の例示である。従って、本発明において端末間で転送される情報はファイル又はフォルダに限定されない。例えば、前記端末間で転送される情報は転送元端末が実行しているアプリケーション情報であり、転送先端末はアプリケーション情報を受信したのを契機に転送元端末が実行しているのと同一のアプリケーション環境を提供するようにしてもよい。
また、上記端末間情報転送システムにおいては、例えば、前記転送支援装置は端末の入力装置である。
これは転送支援装置の例示である。従って、転送支援装置は端末の入力装置に限定されない。例えば利用者が携帯する携帯電話機やその他の装置であってもよい。
また、上記端末間情報転送システムにおいては、例えば、転送支援装置である入力装置は、端末の電子ペンである。
これは入力装置の例示である。従って、入力装置は電子ペンに限定されない。例えばマウスやその他の入力装置であってもよい。
また、上記端末間情報転送システムにおいては、例えば、転送支援情報を格納する記憶部と受信した電波を用いてその記憶部の情報を発信するアンテナ部を、非接触ICチップ(例えば無線タグ)により構成してもよい。
このようにすれば、アンテナ部で受信した電波から発生した電圧を用いて記憶部の読み書きを行うため、メモリチップ、CPUや電源が不要となる。更に、無線タグの小型化により大きさ0.5mm角以下のチップも既に実現されており、電子ペンなどに内蔵することも
物理的に可能である上、コストの面においてもCPUやメモリと比較して有利となる。
また、本発明は次のように特定することもできる。
端末間で情報転送するためのシステムであって、転送元端末と、転送先を特定するための転送先特定情報を格納した記憶部を備える転送支援装置と、を備え、前記転送元端末が、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記転送先特定情報を読み取る読み取り手段と、前記選択された転送候補を、前記転送先特定情報により特定される転送先へ送信する手段とを備える端末間情報転送システム。
端末間で情報転送するためのシステムであって、転送元端末と、転送先端末と、記憶部を備える転送支援装置と、を備え、前記転送元端末が、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、前記転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段と、を備え、前記転送先端末が、保存先候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段と、前記選択された転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその選択された転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段と、を備える端末間情報転送システム。
また、本発明は方法の発明として次のように特定することができる。
転送元端末、転送先端末、及び転送先を特定するための転送先特定情報を格納した記憶部を備える転送支援装置端末を包含するシステムにおいて、情報転送するための方法であって、前記転送元端末が、そのディスプレイに転送候補を表示するステップと、前記転送元端末が、その表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させるステップと、前記転送元端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記転送先特定情報を読み取るステップと、前記転送元端末が、前記転送先特定情報により特定される転送先へ、前記選択された転送候補を送信するステップと、を備える端末間情報転送方法。
転送元端末、転送先端末、及び記憶部を備える転送支援装置端末を包含するシステムにおいて、情報転送するための方法であって、前記転送元端末が、そのディスプレイに転送候補を表示するステップと、前記転送元端末が、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させるステップと、前記転送元端末が、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、前記転送支援装置が備える記憶部に書き込むステップと、前記転送先端末が、そのディスプレイに保存先候補を表示するステップと、前記転送先端末が、そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させるステップと、前記転送先端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を読み取るステップと、前記転送先端末が、前記選択された転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその選択された転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存するステップと、を備える端末間情報転送方法。
また、本発明は端末の発明として次のように特定できる。
他の端末間で情報転送するための端末であって、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、転送支援装置が備える記憶部から、転送先を特定するための転送先特定情報を読み取る読み取り手段と、前記転送先特定情報により特定される転送先へ、前
記選択された転送候補を送信する手段と、を備える情報転送端末。
他の端末間で情報転送するための端末であって、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段と、を備える情報転送端末。
他の端末間で情報転送するための端末であって、保存先候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段と、転送支援装置が備える記憶部から、転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段と、前記転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段と、を備える情報転送端末。
また、本発明はプログラムの発明として次のように特定できる。
他の端末間で情報転送するための端末を、その端末が備えるディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段、転送支援装置が備える記憶部から、転送先を特定するための転送先特定情報を読み取る読み取り手段、前記転送先特定情報により特定される転送先へ、前記選択された転送候補を送信する手段、
として機能させるためのプログラム。
他の端末間で情報転送するための端末を、その端末が備えるディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段、として機能させるためのプログラム。
他の端末間で情報転送するための端末を、その端末が備えるディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段、転送支援装置が備える記憶部から、転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段、前記転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段、として機能させるためのプログラム。
また、本発明は上記のいずれかのプログラムを記録した記録媒体として特定することもできる。
次に、課題を解決するための手段について図1を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発明の概念を説明するための図である。
図1に示すように、本発明においては、電子ペンなどの転送支援装置30が、転送支援情報(データ転送に必要な情報)を格納する記憶部33と、受信した電波を用いてその記憶部33の転送支援情報を発信するアンテナ部32とを備える。情報通信端末10が、転送支援情報を、転送支援装置30の記憶部33からそのアンテナ部32経由で読み取るリーダー部13と、ネットワーク通信を行う通信部17とを備える。
これにより、端末がデータ転送に必要な情報(転送支援情報)を転送支援装置30が備える記憶部33から読み込み、実際の端末間のデータ転送をネットワーク経由で行うことが可能となる。
すなわち、従来のように、データそのものが転送支援装置(電子ペン)を介して転送さ
れるのでなく、データそのものは転送支援装置30を介することなく端末間で転送される。転送支援装置30には比較的容量の小さい転送支援情報が格納されるだけである。
従って、本発明によれば、電子ペンなどの転送支援装置30が備えるメモリ33容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うことが可能となる。
すなわち、端末が転送支援装置(例えば無線タグ)から読み込む情報が転送ファイルそのものではなく、転送を支援する情報(例えば、端末のIPアドレスやファイルへのパス情報など)であり、実際の情報転送は端末間で無線LANやBluetoothなどのネットワークを介して行うことから、転送する情報量の制限は存在しない。
また、記憶部33とアンテナ部32とを、無線タグなどの非接触ICチップにより構成すれば、電子ペンなどの転送支援装置がそのデバイスを動かすための電源が不要となる。すなわち、(例えば無線タグの)アンテナ部32で受信した電波から発生した電圧を用いて記憶部33の読み書きを行うため、メモリチップ、CPUや電源が不要となる。更に、無線タグの小型化により大きさ0.5mm角以下のチップも既に実現されており、電子ペンな
どに内蔵することも物理的に可能である上、コストの面においてもCPUやメモリと比較して有利となる。
具体的には、転送支援情報として、転送先端末の情報を利用するか、又は転送元端末の情報を利用するかにより、以下2つの手段がありえる。
(転送先端末情報を利用する場合)
以下、転送支援情報として転送先端末情報を利用する場合の動作について図2を参照しながら説明する。
まず、転送支援装置(図2中電子ペンを例示)30が備える無線タグ31の記憶部33に予め転送先端末の識別子を記憶しておく。この転送支援装置30を用いて転送元端末10が保有するファイルを指示する((1))。端末のリーダー部13が無線タグ31から転送先端末20の識別子を読み取る((2))。(1)で指示されたファイルを転送先端末20へ転送する。
このように、転送支援情報として転送先端末情報(図2中転送先端末の識別子を例示)を利用する場合、従来のように、ファイルそのものが転送支援装置(電子ペン)を介して転送されるのでなく、ファイルそのものは転送支援装置30を介することなく端末間で転送される。転送支援装置(図2中電子ペンを例示)30には比較的容量の小さい転送支援情報(図2中転送先端末の識別子を例示)が格納されるだけである。
従って、転送支援情報として転送先端末情報(図2中転送先端末の識別子を例示)を利用する場合、転送支援装置(図2中電子ペンを例示)30が備えるメモリ33容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うことが可能となる。
(転送元端末情報を利用する場合)
以下、転送支援情報として転送元端末情報を利用する場合の動作について図3を参照しながら説明する。
ここでは、転送元端末が更に無線タグを書き込むライター部を備える。転送支援装置(図3中電子ペンを例示)を用いて転送元端末10が保有するファイルを指示する。転送元端末10のライター部13が先ほど指示されたファイルへのポインタ情報を、転送支援装置(図3中電子ペンを例示)が備える無線タグ31の記憶部33に書き込む((2))。同一の転送支援装置(図3中電子ペンを例示)にて転送先端末20の画面を指示する((3))。転送先端末20のリーダー部23が転送支援装置(図3中電子ペンを例示)が備
える無線タグ33の記憶部33からポインタ情報を読み込む((4))。転送先端末20の通信部27がその読み込んだポインタ情報に従って転送元端末10からファイルを取得する((5))。
このように、転送支援情報として転送元端末情報(図3中指示されたファイルへのポインタ情報を例示)を利用する場合、従来のように、ファイルそのものが転送支援装置(電子ペン)を介して転送されるのでなく、ファイルそのものは転送支援装置30を介することなく端末間で転送される。転送支援装置(図3中電子ペンを例示)30には比較的容量の小さい転送支援情報(図3中指示されたファイルへのポインタ情報を例示)が格納されるだけである。
従って、転送支援情報として転送元端末情報(図3中指示されたファイルへのポインタ情報を例示)を利用する場合、転送支援装置(図3中電子ペンを例示)30が備えるメモリ33容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うことが可能となる。
ここで本発明について強調したい点が2つある。
第1に、本発明の転送支援装置は、無線タグを内蔵した「電子ペン」に限定されないという点である。例えば、本発明の転送支援装置は、両端末で同一の入力装置が利用可能であれば、コードレスマウスなどの他の入力装置であってもよい。
また、無線タグが入力装置とは別の装置に内蔵されているケースもありえる。例えば、指で入力するタッチパネル式の端末においては、無線タグを内蔵可能な入力装置が存在しないため、端末自体に無線タグを内蔵したり、周辺にある任意の無線タグ(例えば、身に付けている携帯電話機や腕時計など)を利用したりする方法が考えられる。この場合、無線タグを備える携帯電話機などが本発明の転送支援装置に相当する。
第2に、本発明において端末間で転送されるのは「ファイル」に限定されないという点である。例えば、ユーザが外出するため、今まで作業していたデスクトップPCの環境をPDAへ移したい場合、デスクトップPCで実行しているアプリケーション情報をPDAへ送信し、PDAにて同じ環境を提供することも考えられる。この場合、本発明において端末間で転送されるのは「実行環境」である。
本発明によれば、端末間で電子ペンなどの転送支援装置(中継装置ともいう)を用いて情報転送を行う場合に、電子ペンなどの転送支援装置が備えるメモリ容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うことが可能となる。さらに、電子ペンなどの転送支援装置がそのデバイスを動かすための電源を必要しない。
また、本発明によれば、近隣端末の情報転送において、「物理的」に電子ペンなどの転送支援装置(例えば入力装置)を端末間で動かし、情報を移す。このため、直感的な情報転送方法が実現される。また、転送支援装置(例えば入力装置)に無線タグを用いることにより、メモリチップ、CPUや電源が不要となることから、コスト的にも有利となる。さらに、転送支援装置(例えば無線タグ)を介して転送支援情報を端末へ渡し、実際の情報転送をネットワーク上で行う方式であるため、従来技術と比較して、転送するデータ量に制限がない。
以下、本発明の実施形態である端末間情報転送システムについて図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態:ファイル転送 (転送先端末情報,電子ペン))
図4は、第1実施形態を説明するための図である。図4に示すように、第1実施形態は、転送元端末(図4中Tablet PCを例示)10から転送先端末(図4中PDAを例示)2
0へ転送支援装置(図4中電子ペンを例示)30を用いてファイルを転送する例である。<情報転送シーケンス(全体)>
図4を参照しながら、情報転送シーケンスについて説明する。
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC10の表示部11の表示面に表示されているファイル(本発明の転送
候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているファイル(図4中Snowboard.mpgを例示)を、PDA20の電子ペン30でタップする((1))。これにより、転送しよ
うとするファイル(図4中Snowboard.mpgを例示)を選択したことになる。
LinuxやWindows(登録商標)などの一般なOSであれば、表示されているアイコンをシングルクリック(タップ)するとアイコンが「選択」され、ダブルクリック(タップ)すると「実行」される。これらの指示と本発明の情報転送指示を区別するため、例えば、トリプルクリック(タップ)などを利用する。本実施形態の前提は、PDA20の電子ペン30はTablet PC10においても利用可能なことである。
(ファイル転送先の取得)
ファイル(図4中Snowboard.mpgを例示)が選択されると、Tablet PC10においては、その無線タグ・リーダー13が、先ほどタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から記憶情報を読み取る((2))。
電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)には転送先IPアドレス(ここではPDA20のIPアドレス:192.168.1.1)の他、転送先フォルダのパス名(ここではc:\PDAvideo\)や、転送先端末(ここではPDA20)が要求する認証設定や暗号化設定(例えば、暗号化アルゴリズム及び公開鍵等)などのセキュリティ情報が予め書き込まれている。従って、これらの情報(本発明の転送支援情報に相当)が読み取られる。これにより、ファイル転送先の情報が取得されたことになる。
(ファイル転送)
これらの情報が読み取られると、Tablet PC10においては、その通信部17が、先ほ
ど読み込んだ転送先IPアドレス(ここではPDA20のIPアドレス:192.168.1.1)
へ無線LANを用いてアクセスし、セキュリティ情報に従って指定された宛先フォルダ(ここではc:\PDAvideo\)へ、先ほどタップされたファイル(図4中Snowboard.mpgを例
示)を転送する((3))。
これにより、Tablet PC(転送元端末)10からPDA(転送先端末)20へ、PDA
の電子ペン30でタップしたファイル(図4中Snowboard.mpgを例示)を転送することが可
能となる。
なお、本実施形態では端末の識別子としてIPアドレスを利用しているが、本発明はIPアドレスに限らず、転送先端末名や転送先ユーザ名などの識別子でもよい。例えば、Windows(登録商標)におけるコンピュータ名(Netbios名)を利用することも可能である。この場合は、コンピュータ名からIPアドレスへの名前解決が必要となるが、Windows(
登録商標)においてはブロードキャストパケットによる名前問い合わせやWINSサーバへの問い合わせなど、幾つかの名前解決手段が提供されているので、これを利用して名前解決することができる。
<概略システム構成>
次に、本実施形態の端末間情報転送システムを実現するための各装置について説明する。本システムは、転送元端末(図4中Tablet PCを例示)10、転送先端末(図4中PD
Aを例示)20、及び転送支援装置(図4中電子ペンを例示)30を包含する。
図5は、主に、Tablet PC10、及びPDA20の機能を説明するためのブロック図で
ある。
図5に示すように、Tablet PC10は、表示部11、座標入力制御部12、無線タグリ
ーダー/ライター部13、ファイル保管部14、暗号化部15、認証部16、通信部17、及び情報転送制御部18などを備えている。同様に、PDA20も、表示部21、座標入力制御部22、無線タグリーダー/ライター部23、ファイル保管部24、暗号化部25、認証部26、通信部27、及び情報転送制御部28などを備えている。
表示部11(21)は、ファイル保管部14(24)に格納されているファイルやフォルダを表す図柄(いわゆるアイコン)や、実行中のアプリケーションなどを表示するための、液晶ディスプレイなどの画像表示装置である。
座標入力制御部12(22)は、電子ペン30などの入力を認識し、制御するためのものである。座標入力制御部12(22)は、表示部11(21)の表示面に設けられたいわゆるタッチパネルなどの入力装置を含み、表示部11(21)に表示されているアイコンなどがそのタッチパネルを介して選択(指示、又はタップなど)された場合、その選択されたアイコンなどの識別子を得る。
無線タグリーダー/ライター部13(23)は、無線タグの読み取り及び書き込みを行うためのものである。無線タグリーダー/ライター部13(23)は、これに近づけられた電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から情報をそのアンテナ部32経由で読み取ったり、あるいは電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)に情報をそのアンテナ部32経由で書き込むための装置である。
ファイル保管部14(24)は、ファイル(転送先端末へ転送するためのファイルや転送元から転送されたファイルなど)を格納するための、ハードディスク装置などの記憶装置である。
暗号化部15(25)は、データを暗号化する (任意機能)ためのものである。暗号化
部15(25)は、これに入力されるファイルなどに対して、公知の暗号化アルゴリズムによる暗号化処理を施し、その暗号化後のファイルなどを出力する。
認証部16(26)は、ユーザ又は端末の認証を行う(任意機能)ためのものである。
通信部17(27)は、ネットワーク上で端末間の通信(ネットワーク通信)を行うためのものであり、例えば無線LANやブルートゥースなどの公知の無線通信装置である。
情報転送制御部18(29)は、本発明の情報転送処理を制御するためのものであり、例えばCPUなどである。
図4に示すように、電子ペン30は、細長で先細りのペンタイプの部材であり、無線タグ31が取り付け(例えば内蔵)られている。無線タグ31は、受信した電波を用いてその記憶部33の情報を発信するアンテナ部32と記憶部33を備えている。記憶部33には、PDA10の識別子(例えば通信部17が無線LANインタフェースである場合、そのインタフェースに割り当てられているIPアドレス)が記憶されている。この記憶部33に記憶されている情報が本発明の転送支援情報に相当する。つまり、転送支援情報は転送先端末の情報である。
電子ペン(無線タグ31)30が無線タグリーダー/ライター部13(23)に近づけられると、無線タグリーダー/ライター部13(23)からの電波によって無線タグ31側に起電力が発生(電磁誘導の原理)し、この電力によって回路が働き、無線タグ31の記憶部33からそのアンテナ部32経由で転送支援情報が読み取られる。あるいは無線タグ31の記憶部33にそのアンテナ部32経由で転送支援情報が書き込まれる。
<端末内部シーケンス (転送元端末)>
次に、上記構成のTablet PC10における各機能ブロック間のシーケンスについて図6
を参照しながら説明する。本処理は図4を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(1)〜(3)に相当する。
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC10の表示部11の表示面に表示されているファイル(本発明の転送
候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているファイル(すなわちファイルを表すいわゆるアイコン)を、PDAの電子ペン30でタップする(A1)。これにより、転送しようとするファイルを選択したことになる。
(ファイル転送先の取得)
ファイルが選択されると、Tablet PC10においては、その座標入力制御部12が、表
示面上のタップ位置を認識し、そのタップ位置に表示されたアイコン(すなわちタップにより選択されたアイコン)の識別子を得て、これを情報転送制御部18へ通知する(A2)。
情報転送制御部18は、その通知をきっかけに無線タグ・リーダー部13を制御する。これにより、無線タグ・リーダー部13は、先ほど表示面をタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から記憶情報(転送先IPアドレス、フォルダパス、セキュリティ(認証、暗号)情報)を読み取る(A3)。これにより、ファイル転送先の情報、つまり転送支援情報が取得されたことになる。
(ファイル転送)
これらの情報が読み取られると、情報転送制御部18は、必要が有れば、認証部16を制御する。これにより、認証部16は、先ほど読み込んだセキュリティ情報に基づいてPDA20と認証を行う。認証が成功した場合、Tablet PC10において、その情報転送制
御部18が、(A2)で通知されたファイル識別子により特定されるファイルをファイル保管部14から読み出し、このファイルを(必要があれば暗号化部16にて暗号化して)(A2)で通知された転送先端末であるPDA20の転送先フォルダへ通信部17にて転送する。
<端末内部シーケンス (転送先端末)>
次に、上記構成のPDA(転送先端末)20における各機能ブロック間のシーケンスについて図7を参照しながら説明する。本処理は図4を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(3)に相当する。
PDA20においては、Tablet PC(転送元端末)10から認証要求があると、その認
証部26が、その認証要求を処理し、応答を返す(B1)。この認証が成功した場合、Tablet PC10の通信部17がファイルをPDA20宛に転送する。PDA20においては
、その通信部27がTablet PC(転送元端末)10から転送されたファイルを受信し、そ
の情報転送制御部28がその受信したファイルを(必要であれば暗号化部25にて復号化して)ファイル保管部24に保存する。
これにより、Tablet PC(転送元端末)10からPDA(転送先端末)20へ、PDA
20の電子ペン30でタップしたファイルを転送することが可能となる。
(第2実施形態:ファイル転送 (転送元端末情報,電子ペン))
図8は、第2実施形態を説明するための図である。図8に示すように、第2実施形態は、転送元端末(図8中Tablet PCを例示)10から転送先端末(図8中PDA20を例示
)へ転送支援装置(図8中電子ペンを例示)30を用いてファイルを転送する例である。
本実施形態では、第1実施形態のように予め転送先端末のIPアドレスが無線タグに記憶されているのではなく、転送元端末の画面にて転送するファイルを選択した時点で、転送元IPアドレスやファイル名などのポインタ情報が無線タグに書き込まれる。つまり、転送支援情報は転送元端末における情報である。
<情報転送シーケンス>
図8を参照しながら、情報転送シーケンスについて説明する。
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC10の表示部11の表示面に表示されているファイル(本発明の転送
候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているファイル(図8中Snowboard.mpgを例示)を、電子ペン30でタップする((1))。これにより、転送しようとするファ
イル(図8中Snowboard.mpgを例示)を選択したことになる。
(ファイル転送元の書き込み)
ファイル(図8中Snowboard.mpgを例示)が選択されると、Tablet PC10においては、その無線タグ・ライター13が、先ほどタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)に、そのタップされたファイルの転送支援情報(ファイル名、ファイルパス、無線LANインタフェースのIPアドレスやセキュリティ情報など)を書き込む((2))。ここで
は、図8に示すように、電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)には、ファイル名(Snowboard.mpg)、フォルダパス(C:\Pcvideo\)、無線LANインタフェースのIPアドレス(192.168.1.13)、及びセキュリティ情報が書き込まれる。
(ファイル転送元の取得)
次に、PDA(転送先端末)20において、その表示部21の表示面に表示されているフォルダ(本発明の保存先候補に相当)の中から、利用者が保存先にしようと考えているフォルダを、先ほどタップしたのと同一の電子ペン30でタップする((3))。これにより、保存先フォルダを選択したことになる。
保存先フォルダが選択されると、PDA20においては、その無線タグ・リーダー23が、電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から記憶情報を読み取る((4))。
電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)には、先ほど(2)で、ファイル名(Snowboard.mpg)、フォルダパス(C:\Pcvideo\)、無線LANインタフェースのIPアドレス(192.168.1.13)が書き込まれている。従って、これらの情報(本発明の転送支援情報に相当)が
読み取られる。これにより、ファイル転送元の情報が取得されたことになる。
(ファイル転送)
これらの情報が読み取られると、PDA20においては、その通信部27が、先ほど読み込んだIPアドレス(ここではTablet PC10のIPアドレス:192.168.1.13)へ無線
LANを用いてアクセスし、先ほど(1)でタップされたファイルをセキュリティ情報に従ってTablet PC10から取得し、(3)でタップされたフォルダへ保存する((5))
これにより、Tablet PC(転送元端末)10からPDA(転送先端末)20へ、電子ペ
ン30でタップしたファイル(図8中Snowboard.mpgを例示)を転送することが可能となる

<概略システム構成>
次に、本実施形態の端末間情報転送システムを実現するための各装置について説明する。本システムは、第1実施形態と同様、Tablet PC(転送元端末)10、PDA(転送先
端末)20、及び電子ペン30を包含する。これらの機能については、第1実施形態で説明したのと同様であるので、その説明を省略する。
<端末内部シーケンス (転送元端末)>
次に、本実施形態におけるTablet PC(転送元端末)10の各機能ブロック間のシーケ
ンスについて図9を参照しながら説明する。本処理は図8を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(1)〜(2)に相当する。
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC10において、その表示部11の表示面に表示されているファイル(
本発明の転送候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているファイル(すなわちファイルを表すいわゆるアイコン)を、電子ペン30でタップする(1−1)。これにより、転送しようとするファイルを選択したことになる。
(ファイル転送元の書き込み)
ファイルが選択されると、Tablet PC10においては、その座標入力制御部12が、表
示面上のタップ位置を認識し、そのタップ位置に表示されたアイコン(すなわちタップにより選択されたアイコン)の識別子を得て、これを情報転送制御部18へ通知する(1−2)。
情報転送制御部18は、その通知をきっかけに無線タグ・ライター部13を制御する。これにより、無線タグ・リーダー部13は、先ほど表示面をタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33に、先ほどタップされたアイコンの転送を支援するための転送支援情報(ファイル名、フォルダパス、転送元IPアドレス、セキュリティ情報)を書き込む(1−3)。
<端末内部シーケンス (転送先端末)>
次に、本実施形態におけるPDA(転送先端末)20の各機能ブロック間のシーケンスについて図10を参照しながら説明する。本処理は図8を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(3)〜(5)に相当する。
(ファイル転送元の取得)
次に、PDA(転送先端末)20において、その表示部21の表示面に表示されているフォルダ(本発明の保存先候補)の中から、利用者が保存先にしようと考えているフォルダを、先ほどタップしたのと同一の電子ペン30でタップする(1−1)。これにより、保存先フォルダを選択したことになる。
保存先フォルダがタップされると、PDA20においては、その座標入力制御部22が、表示面上のタップ位置を認識し、そのタップ位置に表示されたフォルダ(すなわちタップにより選択されたフォルダ)の識別子を得て、これを情報転送制御部28へ通知する(1−2)。
情報転送制御部28は、その通知をきっかけに無線タグ・リーダー部23を制御する。これにより、無線タグ・リーダー部23は、電子ペン30(無線タグの記憶部33)から、ファイル名、フォルダパス、転送元IPアドレス、セキュリティ情報を読み取る(1−3)。これにより、ファイル転送元の情報、つまり転送支援情報が取得されたことになる。(ファイル転送)
これらの情報が読み込まれると、情報転送制御部28は、必要が有れば、認証部26を制御する。これにより、認証部26は、先ほど読み込んだセキュリティ情報に基づいてTablet PC10と認証を行う(1−4)。認証が成功した場合、PDA20においては、そ
の情報転送制御部28が、ファイル転送要求をTablet PC10(先ほど読み込んだ転送元
IPアドレス)へ通信部27にて送信する。すなわち、PDA20においては、その通信部27が、先ほど読み込んだIPアドレス(ここではTablet PC10のIPアドレス:192.168.1.13)へ無線LANを用いてアクセスし、先ほど図9中の(1−1)でタップされ
たファイルをセキュリティ情報に従ってTablet PC10から取得し、(必要であれば暗号
化部25にて復号化して)図10中の(1−1)でタップされたフォルダへ保存する。
<端末内部シーケンス (転送元端末)>
下記の処理は図8を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(5)に相当する。
Tablet PC10においては、PDA20から認証要求があると、その認証部16が、そ
の認証要求を処理し、応答を返す(2−1)。この認証が成功した場合、Tablet PC10
の情報転送制御部18が、PDA20から受信したファイル転送要求に対して、該当のファイルをファイル保管部24から読み出し、このファイルを(必要であれば暗号化部16にて暗号化して)PDA20宛に通信部17にて転送する。
これにより、Tablet PC(転送元端末)10からPDA(転送先端末)20へ、電子ペ
ン30でタップしたファイルを転送することが可能となる。
(第2実施形態の変形例:ファイル転送 (転送元端末情報,携帯電話))
図11は、第2実施形態の変形例を説明するための図である。図11に示すように、本変形例は、転送元端末(図11中Tablet PCを例示)10から転送先端末(図11中PD
Aを例示)20へ転送支援装置(図8中携帯電話機を例示)を用いてファイルを転送する例である。
本変形例では、第1実施形態や第2実施形態とは異なり、電子ペン30が付属する端末ではなく、指で入力するタッチパネル式の端末を想定している。従って、無線タグを入力装置に内蔵することは出来ないため、端末の周辺にある任意の無線タグ(図11中携帯電話機が備える無線タグを例示)を利用して、転送支援情報を通知する方法である。
本変形例では、携帯電話機に無線タグを内蔵している。ここでは、携帯電話機内蔵の無線タグにおいても端末のリーダー・ライター部が書き込み・読み取り可能であることを前提としている。
図11を参照しながら、情報転送シーケンスについて説明する。基本的には第2実施形態と同等のシーケンスである。
<情報転送シーケンス>
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC10の表示部11の表示面に表示されているファイル(本発明の転送
候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているファイル (図11中Snowboard.mpgを例示)を、指でタップする((1))。これにより、転送しようとするファイルを選択したことになる。
(ファイル転送元の書き込み)
ファイルが選択されると、Tablet PC10においては、その無線タグ・ライター13が
、先ほどタップされたファイルの転送支援情報(ファイル名、ファイルパス、無線LANイ
ンタフェースのIPアドレスやセキュリティ情報など)を、携帯電話機(が備える無線タグの記憶部)に書き込む((2))。
次に、PDA(転送先端末)20において、その表示部21の表示面に表示されているフォルダ(本発明の保存先候補に相当)の中から、利用者が保存先にしようと考えているフォルダを、指でタップする((3))。これにより、保存先フォルダを選択したことになる。
保存先フォルダが選択されると、PDA20においては、その無線タグ・リーダー23が、電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から記憶情報(ファイル名、ファイルパス、無線LANインタフェースのIPアドレスやセキュリティ情報など)を読み取る((4)
)。
(ファイル転送)
これらの情報が読み取られると、PDA20においては、その通信部27が、先ほど読み込んだIPアドレスへ無線LANを用いてアクセスし、先ほど(1)でタップされたファ
イルをセキュリティ情報に従ってTablet PC10から取得し、(3)でタップされたフォ
ルダへ保存する((5))。
これにより、Tablet PC(転送元端末)10からPDA(転送先端末)20へ、指でタ
ップしたファイル(図11中Snowboard.mpgを例示)を転送することが可能となる。
なお、本実施形態における端末の内部シーケンスについては第2実施形態と同様であるためその説明を省略する。
(実施形態3:実行環境転送 (転送先端末情報,電子ペン)概要)
図12は、第3実施形態を説明するための図である。図12に示すように、第3実施形態は、転送元端末(図12中Tablet PC40を例示)で作業していたWebブラウザ環境を転送先端末(図12中PDA50を例示)へ転送支援装置(図12中電子ペン30を例示)を用いてファイルを転送する例である。
本実施形態では、電子ペン30に内蔵した無線タグには、第1実施形態と同様にPDA50のIPアドレスが保有されている。
<情報転送シーケンス>
図12を参照しながら、情報転送シーケンスについて説明する。
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC40の画面の表示部41の表示面に表示されているアプリケーション
(本発明の転送候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているアプリケーション(図12中Webブラウザを例示)を電子ペン30でタップする((1))。これにより
、転送しようとするアプリケーション(図12中Webブラウザを例示)を選択したことに
なる。
(転送先の取得)
Webブラウザが選択されると、Tablet PC40においては、その無線タグ・リーダー43が、先ほどタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)からIPアドレス及びセキュリティ情報を読み取る((2))。
電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)には転送先IPアドレス(ここではPDA20のIPアドレス:192.168.1.1)の他、転送先端末(ここではPDA20)が要求す
る認証設定や暗号化設定(例えば、暗号化アルゴリズム及び公開鍵等)などのセキュリティ情報が予め書き込まれている。従って、これらの情報(本発明の転送支援情報に相当)が読み取られる。これにより、転送先の情報が取得されたことになる。
(転送)
これらの情報が読み取られると、Tablet PC40においては、その通信部47が、先ほ
ど読み込んだ転送先IPアドレス(ここではPDA50のIPアドレス:192.168.1.1)
へ無線LANを用いてアクセスし、(1)で指示されたアプリケーションの名前(識別情報など)と動作環境情報(そのWebブラウザが開いているURLなど)を、セキュリティ設定に従って転送する((3))。
PDA50においては、その通信部57が、Tablet PC40から転送されたアプリケー
ション名と動作環境情報を受信し、そのアプリケーション名(ここではWebブラウザ)を
実行し、その動作環境情報である同一URLへアクセスする。
これにより、Tablet PC40で作業していたWebブラウザ環境をPDA50へ転送することが可能となる。
<概略システム構成>
次に、本実施形態の端末間情報転送システムを実現するための各装置について説明する
。本システムは、転送元端末(図12中Tablet PCを例示)40、転送先端末(図12中
PDAを例示)50、及び転送支援装置(図12中電子ペンを例示)30を包含する。
図13は、主に、Tablet PC40、及びPDA50の機能を説明するためのブロック図
である。
図13に示すように、Tablet PC40は、表示部41、座標入力制御部42、アプリケ
ーション動作環境管理部43、無線タグリーダー/ライター部44、アプリケーション起動部45、暗号化部46、認証部47、通信部48、及び情報転送制御部49などを備えている。同様に、PDA50も、表示部51、座標入力制御部52、アプリケーション動作環境管理部53、無線タグリーダー/ライター部54、アプリケーション起動部55、暗号化部56、認証部57、通信部58、及び情報転送制御部59などを備えている。
表示部41(51)は、ファイル保管部(図示せず)に格納されているファイルやフォルダを表す図柄(いわゆるアイコン)や実行中のアプリケーションなどを表示するための、液晶ディスプレイなどの画像表示装置である。
座標入力制御部42(52)は、電子ペン30などの入力を認識し、制御するためのものである。座標入力制御部42(52)は、表示部41(51)の表示面に設けられたいわゆるタッチパネルなどの入力装置を含み、表示部41(51)に表示されているアイコンやアプリケーションなどがそのタッチパネルを介して選択(指示、又はタップなど)された場合、その選択されたアイコンやアプリケーションなどの識別子を得る。
アプリケーション動作環境管理部43(53)は、実行中アプリケーションの動作環境(例えば、実行中アプリケーションがWWWブラウザであれば現在表示中にURL)を管理
するためのものである。
無線タグリーダー/ライター部44(54)は、無線タグの読み取り及び書き込みを行うためのものである。無線タグリーダー/ライター部44(54)は、これに近づけられた電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から情報をそのアンテナ部32経由で読み取ったり、あるいは電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)に情報をそのアンテナ部32経由で書き込むための装置である。
アプリケーション起動部45(55)は、アプリケーションを起動するためのものである。
暗号化部46(56)は、データを暗号化する (任意機能)ためのものである。暗号化
部46(56)は、これに入力されるファイルなどに対して、公知の暗号化アルゴリズムによる暗号化処理を施し、その暗号化後のファイルなどを出力する。
認証部47(57)は、ユーザ又は端末の認証を行う(任意機能)ためのものである。
通信部48(58)は、ネットワーク上で端末間の通信(ネットワーク通信)を行うためのものであり、例えば無線LANやブルートゥースなどの公知の無線通信装置である。
情報転送制御部49(59)は、本発明の情報転送処理を制御するためのものであり、例えばCPUなどである。
なお、ファイル保管部については、図示はしないが、第1及び第2実施形態と同様、各装置40及び50が備えている。
<端末内部シーケンス (転送元端末)>
次に、上記構成のTablet PC40における各機能ブロック間のシーケンスについて図1
4を参照しながら説明する。本処理は図12を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(1)〜(3)に相当する。
(ファイルの選択)
先ず、Tablet PC40の画面の表示部41の表示面に表示されているアプリケーション
(本発明の転送候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているアプリケーション(図12中Webブラウザを例示)を電子ペン30でタップする((C1))。これによ
り、転送しようとするアプリケーション(図12中Webブラウザを例示)を選択したこと
になる。
(転送先の取得)
アプリケーションが選択されると、Tablet PC40においては、その座標入力制御部4
2が、表示面上のタップ位置を認識し、そのタップ位置に表示されたアプリケーション(ここではタップにより選択されたWebブラウザ)の識別子(例えばアプリケーション名)
を得て、これを情報転送制御部48へ通知する(C2)。
情報転送制御部48は、その通知された識別子により特定されるアプリケーションの動作環境(そのアプリケーションであるWebブラウザが開いているURLなど)を、アプリケーション動作環境管理部53から入手する(C3)。なお、Windows(登録商標)やUnix(
登録商標)を含む一般のOSには、Webブラウザが現在アクセスしているURLをOSから入手するAPIが標準に用意されている。
また、情報転送制御部48は、その通知をきっかけに無線タグ・リーダー部44を制御する。これにより、無線タグ・リーダー部44は、先ほど表示面をタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)から転送先IPアドレス及びセキュリティ情報を読み込む。これにより、転送支援情報が取得されたことになる。
(転送)
これらの情報が読み込まれると、情報転送制御部48は、必要が有れば、認証部47を制御する。これにより、認証部47は、先ほど読み込んだセキュリティ情報に基づいてPDA50と認証を行う。認証が成功した場合、Tablet PC40において、その情報転送制
御部49が、(C2)及び(C3)で通知された識別子(アプリケーション名など)及び動作環境の情報(URLなど)を(必要があれば暗号化部46にて暗号化して)、PDA50へ転送する(C5)。
<端末内部シーケンス (転送先端末)>
次に、上記構成のPDA(転送先端末)50における各機能ブロック間のシーケンスについて図15を参照しながら説明する。本処理は図12を参照しながら既に説明した情報転送シーケンス(4)に相当する。
PDA50においては、Tablet PC40から認証要求があると、その認証部57が、そ
の認証要求を処理し、応答を返す(D1)。また、PDA50においては、識別子(アプリケーション名など)及び動作環境の情報(URLなど)をTablet PC40から受信する
と、その情報転送制御部59が、通信部58にて受信したTablet PC40からの実行環境
情報を踏まえて、アプリケーション起動部55にてWebブラウザ(Tablet PC40から受信した識別子により指定されるアプリケーション)を実行し、同一URL(Tablet PC40から受信した実行環境情報)へアクセスする。
これにより、転送元端末(図12中Tablet PC40を例示)で作業していたWebブラウザ環境を転送先端末(図12中PDA50を例示)へ転送支援装置(図12中電子ペン30を例示)を用いて転送することが可能となる。
(第4実施形態:実行環境転送 (転送元端末情報,電子ペン)概要)
図16は、第4実施形態を説明するための図である。図16に示すように、第4実施形態は、転送元端末(図16中Tablet PCを例示)40で作業していたText Editor環境を転送先端末(図16中PDAを例示)50へ転送支援装置(図16中電子ペンを例示)30を用いて転送する例である。
本実施形態では、転送するアプリケーションを選択した時点でアプリケーション情報や利用中ファイルへのポインタ情報などが無線タグに書き込まれる。つまり、本実施形態における無線タグ保有の転送支援情報は転送元端末保有の情報である。
<情報転送シーケンス>
図16を参照しながら、情報転送シーケンスについて説明する。
先ず、Tablet PC40の画面に表示されている実行中のアプリケーション(本発明の転
送候補に相当)の中から、利用者が転送しようと考えているアプリケーション(図16中Text Editorを例示)を、電子ペン30でタップする((1))。
アプリケーションがタップされると、Tablet PC40においては、その無線タグ・ライ
ター44が、先ほどタップした電子ペン30(無線タグ31の記憶部33)に、アプリケーション名、ファイル名、ファイルパス、無線LANインタフェースのIPアドレスを書き込
む((2))。
次に、PDA50において、その表示部51の表示面を、先ほどタップしたのと同一の電子ペン30でタップする((4))。
表示面がタップされると、PDA50においては、その無線タグ・リーダー54が無線タグから記憶情報を読み取る((5))。
これらの情報(転送支援情報)が読み取られると、PDA50においては、その通信部57が、先ほど読み込んだIPアドレス、ファイル名及びファイルパスを用いて、無線LAN
経由でTablet PC40からファイルを取得する((6))。PDA50においては、ファ
イルを受信したら、そのアプリケーション起動部55がText Editorを実行し、Tablet PC40と同等の環境を提供する。
これにより、転送元端末(図16中Tablet PCを例示)40で作業していたText Editor環境を転送先端末(図16中PDAを例示)50へ転送支援装置(図16中電子ペンを例示)30を用いて転送することが可能となる。
なお、本実施形態における端末の機能ブロック間シーケンスは第2実施形態と第3実施形態の組み合わせであるため、説明を割愛する。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。このため、上記の実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。
本発明は次のように特定することもできる。
(付記)
(付記1) 転送支援装置と端末とを包含する端末間の情報転送システムであって、前記転送支援装置が、転送支援情報を格納する記憶部と、受信した電波を用いてその記憶部の情報を発信するアンテナ部と、を備え、前記端末が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取るリーダー部と、ネットワーク通信
を行う通信部と、を備え、前記リーダー部が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取り、前記通信部が、この読み取った転送支援情報を基に、他の端末との間で情報転送を行う、端末間情報転送システム。(1)
(付記2) 前記転送支援情報は転送先端末の識別子であり、転送元端末が保有する情報のうち転送しようとする任意情報をその転送元端末が備える表示面を介して指示すると、その転送元端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から読み取った転送支援情報が示す転送先端末へ、前記指示された任意情報を転送する、付記1に記載の端末間情報転送システム。(2)
(付記3) 前記転送支援情報は転送元端末が保有する情報へのポインタであり、前記端末が、前記転送支援装置が備える記憶部へ情報をそのアンテナ部経由で書き込むライター部をさらに備え、転送元端末が保有する情報のうち転送しようとする任意情報をその転送元端末が備える表示面を介して指示すると、その転送元端末が、前記指示された情報へのポインタを前記ライター部にて前記記憶部へ書き込み、さらに、転送先端末が備える表示面を指示すると、その転送先端末が、前記記憶部から転送支援情報を読み込み、この転送支援情報で示すポインタを用いて転送元端末から情報を取得する、付記1に記載の端末間情報転送システム。(3)
(付記4) 前記端末間で転送される情報は転送元端末が保有するファイル又はフォルダのうちの少なくとも一方である、付記1から3のいずれかに記載の端末間情報転送システム。
(付記5) 前記端末間で転送される情報は転送元端末が実行しているアプリケーション情報であり、転送先端末はアプリケーション情報を受信したのを契機に転送元端末が実行しているのと同一のアプリケーション環境を提供する、付記1から3のいずれかに記載の端末間情報転送システム。
(付記6) 前記転送支援装置は端末の入力装置である、付記1から5のいずれかに記載の端末間情報転送システム。
(付記7) 前記入力装置は端末の電子ペンである、付記1から6のいずれかに記載の端末間情報転送システム。
(付記8) 転送支援情報を格納する記憶部と受信した電波を用いてその記憶部の情報を発信するアンテナ部は、非接触ICチップにより構成されている、付記1から7のいずれかに記載の端末間情報転送システム。
(付記9) 端末間で情報転送するためのシステムであって、転送元端末と、転送先を特定するための転送先特定情報を格納した記憶部を備える転送支援装置と、を備え、前記転送元端末が、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記転送先特定情報を読み取る読み取り手段と、前記選択された転送候補を、前記転送先特定情報により特定される転送先へ送信する手段と、を備える端末間情報転送システム。(4)
(付記10) 端末間で情報転送するためのシステムであって、転送元端末と、転送先端末と、記憶部を備える転送支援装置と、を備え、前記転送元端末が、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、前記転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段と、を備え、前記転送先端末が、保存先候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段と、前記選択された転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその選択された転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段と、を備える端末間情報転送システム。(5)
(付記11) 転送元端末、転送先端末、及び転送先を特定するための転送先特定情報を格納した記憶部を備える転送支援装置端末を包含するシステムにおいて、情報転送するた
めの方法であって、前記転送元端末が、そのディスプレイに転送候補を表示するステップと、前記転送元端末が、その表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させるステップと、前記転送元端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記転送先特定情報を読み取るステップと、前記転送元端末が、前記転送先特定情報により特定される転送先へ、前記選択された転送候補を送信するステップと、を備える端末間情報転送方法。
(付記12) 転送元端末、転送先端末、及び記憶部を備える転送支援装置端末を包含するシステムにおいて、情報転送するための方法であって、前記転送元端末が、そのディスプレイに転送候補を表示するステップと、前記転送元端末が、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させるステップと、前記転送元端末が、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、前記転送支援装置が備える記憶部に書き込むステップと、前記転送先端末が、そのディスプレイに保存先候補を表示するステップと、前記転送先端末が、そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させるステップと、前記転送先端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を読み取るステップと、前記転送先端末が、前記選択された転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその選択された転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存するステップと、を備える端末間情報転送方法。
(付記13) 他の端末間で情報転送するための端末であって、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、転送支援装置が備える記憶部から、転送先を特定するための転送先特定情報を読み取る読み取り手段と、前記転送先特定情報により特定される転送先へ、前記選択された転送候補を送信する手段と、を備える情報転送端末。
(付記14) 他の端末間で情報転送するための端末であって、転送候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段と、を備える情報転送端末。
(付記15) 他の端末間で情報転送するための端末であって、保存先候補を表示するためのディスプレイと、そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段と、転送支援装置が備える記憶部から、転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段と、前記転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段と、を備える情報転送端末。
(付記16) 他の端末間で情報転送するための端末を、その端末が備えるディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段、転送支援装置が備える記憶部から、転送先を特定するための転送先特定情報を読み取る読み取り手段、前記転送先特定情報により特定される転送先へ、前記選択された転送候補を送信する手段、として機能させるためのプログラム。
(付記17) 他の端末間で情報転送するための端末を、その端末が備えるディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段、として機能させるためのプログラム。
(付記18) 他の端末間で情報転送するための端末を、その端末が備えるディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段、転送支援装置が備える記憶部から、転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段、前記転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段、として機能させるためのプログラム。
本発明によれば、端末間で電子ペンなどの転送支援装置(中継装置ともいう)を用いて情報転送を行う場合に、電子ペンなどの転送支援装置が備えるメモリ容量に制限されることなく、端末間で情報転送を行うことが可能となる。さらに、電子ペンなどの転送支援装置がそのデバイスを動かすための電源を必要しない。
また、本発明によれば、近隣端末の情報転送において、「物理的」に電子ペンなどの転送支援装置(例えば入力装置)を端末間で動かし、情報を移す。このため、直感的な情報転送方法が実現される。また、転送支援装置(例えば入力装置)に無線タグを用いることにより、メモリチップ、CPUや電源が不要となることから、コスト的にも有利となる。さらに、転送支援装置(例えば無線タグ)を介して転送支援情報を端末へ渡し、実際の情報転送をネットワーク上で行う方式であるため、従来技術と比較して、転送するデータ量に制限がない。
本発明の概念(原理)を説明するための図である。 本発明の概念(方法1)を説明するための図である。 本発明の概念(方法2)を説明するための図である。 本発明の第1実施形態である端末間情報転送システムの概略システム構成を説明するための図である。 主に、本発明の第1実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の機能を説明するための機能ブロック図である。 主に、本発明の第1実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 主に、本発明の第1実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第2実施形態である端末間情報転送システムの概略システム構成を説明するための図である。 主に、本発明の第2実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 主に、本発明の第2実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第2実施形態である端末間情報転送システムの変形例を説明するための図である。 本発明の第3実施形態である端末間情報転送システムの概略システム構成を説明するための図である。 主に、本発明の第3実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の機能を説明するための機能ブロック図である。 主に、本発明の第3実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 主に、本発明の第2実施形態である端末間情報転送システムに包含される装置の動作を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第4実施形態である端末間情報転送システムの概略システム構成を説明するための図である。
符号の説明
10 転送元端末
20 転送先端末
11、21 表示部
12、22 座標入力制御部
13、23 無線タグリーダー/ライター部
14、24 ファイル保管部
15、25 暗号化部
16、26 認証部
17、27 通信部
30 転送支援装置
31 無線タグ
32 アンテナ部
33 記憶部
40 転送元端末
50 転送先端末
41、51 表示部
42、52 座標入力制御部
43、53 アプリケーション動作環境管理部
44、54 無線タグリーダー/ライター部
45、55 アプリケーション起動部
46、56 暗号化部
47、57 認証部
48、58 通信部
49、59 情報転送制御部

Claims (5)

  1. 転送支援装置と端末とを包含する端末間の情報転送システムであって、
    前記転送支援装置が、
    転送支援情報を格納する記憶部と、
    受信した電波を用いてその記憶部の情報を発信するアンテナ部と、
    を備え、
    前記端末が、
    前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取るリーダー部と、
    ネットワーク通信を行う通信部と、
    を備え、
    前記リーダー部が、前記転送支援情報を、前記転送支援装置が備える記憶部からそのアンテナ部経由で読み取り、
    前記通信部が、この読み取った転送支援情報を基に、他の端末との間で情報転送を行う、
    端末間情報転送システム。
  2. 前記転送支援情報は転送先端末の識別子であり、
    転送元端末が保有する情報のうち転送しようとする任意情報をその転送元端末が備える表示面を介して指示すると、その転送元端末が、前記転送支援装置が備える記憶部から読み取った転送支援情報が示す転送先端末へ、前記指示された任意情報を転送する、
    請求項1に記載の端末間情報転送システム
  3. 前記転送支援情報は転送元端末が保有する情報へのポインタであり、
    前記端末が、前記転送支援装置が備える記憶部へ情報をそのアンテナ部経由で書き込むライター部をさらに備え、
    転送元端末が保有する情報のうち転送しようとする任意情報をその転送元端末が備える表示面を介して指示すると、その転送元端末が、前記指示された情報へのポインタを前記ライター部にて前記記憶部へ書き込み、
    さらに、転送先端末が備える表示面を指示すると、その転送先端末が、前記記憶部から転送支援情報を読み込み、この転送支援情報で示すポインタを用いて転送元端末から情報を取得する、
    請求項1に記載の端末間情報転送システム
  4. 端末間で情報転送するためのシステムであって、
    転送元端末と、
    転送先を特定するための転送先特定情報を格納した記憶部を備える転送支援装置と、
    を備え、
    前記転送元端末が、
    転送候補を表示するためのディスプレイと、
    そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、
    前記転送支援装置が備える記憶部から、前記転送先特定情報を読み取る読み取り手段と、
    前記選択された転送候補を、前記転送先特定情報により特定される転送先へ送信する手段と、
    を備える端末間情報転送システム。
  5. 端末間で情報転送するためのシステムであって、
    転送元端末と、
    転送先端末と、
    記憶部を備える転送支援装置と、
    を備え、
    前記転送元端末が、
    転送候補を表示するためのディスプレイと、
    そのディスプレイに表示された転送候補のうち転送しようとするものを利用者に選択させる入力手段と、
    前記選択された転送候補へアクセスするための情報を、前記転送支援装置が備える記憶部に書き込む書き込み手段と、
    を備え、
    前記転送先端末が、
    保存先候補を表示するためのディスプレイと、
    そのディスプレイに表示された保存先候補のうち保存先にしようとするものを利用者に選択させる入力手段と、
    前記転送支援装置が備える記憶部から、前記選択された転送候補へアクセスするための情報を読み取る読み取り手段と、
    前記選択された転送候補へアクセスするための情報に基づいて、転送元端末からその選択された転送候補を取得し、前記選択された保存先へ保存する手段と、
    を備える端末間情報転送システム。


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