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JP2005276644A - 車両用灯具 - Google Patents

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JP2005276644A
JP2005276644A JP2004088769A JP2004088769A JP2005276644A JP 2005276644 A JP2005276644 A JP 2005276644A JP 2004088769 A JP2004088769 A JP 2004088769A JP 2004088769 A JP2004088769 A JP 2004088769A JP 2005276644 A JP2005276644 A JP 2005276644A
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lens
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emitting surface
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Norimasa Yamamoto
典正 山本
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】灯具を大型化することなく前面レンズの有効発光面積を拡大する。
【解決手段】リアウィンドウ内側に配置される灯具で、背面側が開口する正面視略矩形容器状の前面レンズ12の開口部に灯具ボディ14が組み付けられて画成された灯室S内に光源16を収容し、前面レンズ12の発光面に魚眼レンズ20を、その裏側に光源光を平行光にして魚眼レンズ20に導く平行光形成用レンズステップ22,23,24を設けた車両用灯具で、発光面13における側壁12a〜12dに対応する領域を含む発光面全域に魚眼レンズ20(21)を設け、側壁12a〜12dには入射した光源光を側壁内前方に導く反射面30aを設けて、従来では発光しない発光面13における側壁対応領域13a〜13dを発光させて前面レンズ12の有効発光面積を拡大したので、ドライバーの後方視界を狭めず、後続車のドライバーからの点灯灯具の視認性も良好となる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、リアウィンドウの内側に設置され、ブレーキ制動に連係して点灯し後続車にブレーキ制動を知らせるハイマウントストップランプなどの車両用灯具に係わり、特に、前面レンズの発光面に出射光を拡散させる拡散ステップが設けられた車両用灯具に関する。
この種の従来技術(ハイマウントストップランプ)としては、下記特許文献1(図11参照)に示すように、前方および下方に開口する灯体カバー1内に、光源5を装着した縦断面略L字型のソケット一体型レンズ枠体2が組み付け一体化されている。レンズ枠体2には、灯体カバー1の前方開口部1aに係合する前面レンズ3と下方開口部1bに係合するソケット部4が一体的に形成されている。また、前面レンズ3の発光面には魚眼レンズ3aが、その裏側にはフレネルレンズ3bがそれぞれ形成されて、発光面からの出射光が上下左右に拡散配光されるとともに、発光面が発光するように構成されている。符号6はリアウィンドウ、符号7はリヤトレイである。
特許第2971708号
しかし、前記した従来技術では、前面レンズ3の発光面における側縁部には側壁(ソケット部4)やシール脚3’が形成されているため、その裏側にフレネルレンズ3bを形成できず出射光を制御できないことから、発光面における側縁部には魚眼レンズ3aが設けられておらず、それだけ前面レンズ3の有効発光面積が小さく、後続車のドライバーからの視認性が悪い。
即ち、従来では、前面レンズの発光面における側縁部を除いた領域にのみ魚眼レンズ3aが設けられており、それだけランプの有効発光面積が限られていた。
一方、前面レンズ3(灯体カバー1)を左右に拡大して有効発光面積を拡大することは可能であるが、リアワイパーを備えた車両では、リアワイパー用のモータや回転軸が邪魔になるため、左右方向への拡大は制限される。
また、前面レンズ3(灯体カバー1)を上下方向に拡大することも可能であるが、自車ドライバーからの後方視界が狭められるため、好ましくない。
そこで、発明者は、従来では発光面として有効に利用されていない領域にも拡散レンズを設けることで、有効発光面積を拡大しようと考えた。そして、試作品を作り、その効果を確認したところ、有効であることが確認されたので、本発明を提案するに至ったものである。
本発明は、前記した従来技術の問題点および前記した発明者の知見に基づいてなされたもので、その目的は、灯具を大きくすることなく前面レンズの有効発光面積を拡大できる車両用灯具を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1においては、リアウィンドウの内側に車両後方に向けて配置される灯具であって、背面側が開口する正面視略矩形容器状の前面レンズと、前記前面レンズの開口部に組み付けられた灯具ボディと、前記前面レンズと灯具ボディで画成された灯室内に収容された光源とを備え、前記前面レンズの発光面には出射光を拡散する拡散レンズが、その裏側には光源光を平行光にして前記拡散レンズに導く平行光形成用レンズステップがそれぞれ設けられた車両用灯具において、
前記発光面における少なくとも前面レンズの上側または下側の側壁対応領域を含む全域に前記拡散レンズを設けるように構成した。
(作用)前面レンズの発光面における上下左右の側壁対応領域を除く領域の裏側には、平行光形成用レンズステップが設けられており、光源光は平行光形成用レンズステップにより平行光に調整されて拡散レンズに導かれるので、この領域の発光面からは上下左右に拡散された光となって出射し、この領域の発光面全体がほぼ均一に発光する。
また、前面レンズの側壁に入射した光源光の一部は、発光面における側壁対応領域から前方に出射するが、発光面における側壁対応領域が平坦面の場合(拡散レンズが設けられていない場合)には、図5(a)に示すように、制御されない光として出射し、発光面における側壁対応領域が発光して見えることはない。一方、発光面における側壁対応領域に拡散レンズが設けられている場合には、図5(b)に示すように、拡散レンズ素子の光軸側に屈折された光として出射し、発光面における側壁対応領域(発光面における側縁部)が幾分発光し、有効発光面積が拡大される。
即ち、ハイマウントストップランプは、リアトレイ上に取り付けられてリヤウィンドウ下部の内側近傍に配置される仕様と、天上から吊り下げてリヤウィンドウ上部の内側近傍に配置される仕様とがあり、前者の仕様では、発光面における少なくとも前面レンズの上側の側壁対応領域に前記拡散レンズを設けることで、前面レンズの有効発光面積が少なくとも上方に拡大され、後者の仕様では、発光面における少なくとも前面レンズの下側の側壁対応領域に前記拡散レンズを設けることで、前面レンズの発光面積を少なくとも上方に拡大できる。
請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具において、少なくとも前面レンズの上側または下側の側壁外側には、発光面に沿って横方向に延びるV字溝または段差部を設けて、側壁内に入射した光源光を前記V字溝形成壁面または段差部形成壁面で反射して側壁内前方に導くように構成した。
(作用)側壁に入射した光源光は、側壁に設けられているV字溝形成壁面または段差部形成壁面で反射されて、発光面におけるV字溝または段差部に対応する拡散レンズ領域に積極的に導かれ、該拡散レンズ領域から出射する光が増える分、発光面におけるV字溝または段差部に対応する領域での発光量が増える。特に、側壁に設ける反射面を屈折を考慮した擬似出射点(擬似光源)を焦点とする放物面形状とした場合には、図5(c)に示すように、放物反射面で反射した光は平行光となって対応する拡散レンズ素子に導かれるので、該拡散レンズ素子からの出射光のほとんどが拡散レンズ素子の光軸上に集光し、発光面におけるV字溝または段差部に対応する領域の発光量が一層増えて、有効発光面積の拡大をより強く認識できる。
請求項3においては、請求項1に記載の車両用灯具において、少なくとも前記前面レンズの上側または下側の側壁には、発光面に沿って横方向に延びる切欠きまたは開口を設けるとともに、前記切欠きまたは開口内にも前記平行光形成用レンズステップを設けるように構成した。
(作用)切欠きまたは開口内の平行光形成用レンズステップに入射した光源光は、平行光となって発光面における切欠きまたは開口に対応する拡散レンズ素子に積極的に導かれ、該拡散レンズ素子から出射する光はそれぞれの拡散レンズ素子の光軸上に集光し、発光面における切欠きまたは開口に対応する領域での発光量が増える。
請求項4においては、請求項1に記載の車両用灯具において、少なくとも前面レンズの上側また下側の側壁外側に、発光面と略直交して縦方向に延びるV字溝を溝幅方向に連続させた横断面鋸歯状の縦溝ステップを設けて、側壁に入射した光を前記縦溝ステップの隣接V字溝形成壁面間で繰り返し全反射させて側壁内前方に導くように構成した。
(作用)側壁に入射した光源光は、横断面鋸歯状の縦溝ステップにおける隣接V字溝形成壁面(反射面)間で全反射を繰り返すことで、発光面における縦溝ステップに対応する拡散レンズ領域に積極的に導かれ、該拡散レンズ領域から出射する光が増える分、発光面における縦溝ステップに対応する領域での発光量が増える。
請求項5においては、請求項2〜4のいずれかに記載の車両用灯具において、発光面における側壁対応領域の設けられた拡散レンズ領域に光源光を平行光にして導く平行光形成手段である、前記横方向に延びるV字溝または段差部,前記横方向に延びる切欠きまたは開口および切欠きまたは開口内の平行光形成用レンズステップあるいは前記横断面鋸歯状の縦溝ステップを、前記光源から離れた位置に設けるように構成した。
(作用)前面レンズの発光面では、光源に近い領域では比較的明るく光源から遠いほど暗い傾向があるが、光源から離れた位置に設けた平行光形成手段(前記横方向に延びるV字溝または段差部,前記横方向に延びる切欠きまたは開口および切欠きまたは開口内の平行光形成用レンズステップあるいは前記横断面鋸歯状の縦溝ステップ)によって、発光量が不足して暗く見える光源から遠方の発光面領域における発光量および有効発光面積が増加して、発光面における光源からの距離による明るさの格差が軽減される。
本発明によれば、少なくとも前面レンズの上側または下側の側壁に対応する領域を含む発光面全域が発光し、灯具を大型化することなく前面レンズの有効発光面積を少なくとも上または下方向に拡大できるため、自車ドライバーの後方視界を狭めることなく後続車ドライバーによる先行車の灯具点灯の視認性が良好となる。
なお、請求項2において、V字溝形成壁面または段差部形成壁面を屈折を考慮した擬似出射点(擬似光源)を焦点とする放物面で形成した場合には、発光面におけるV字溝または段差部に対応する領域での発光量が一層増えて、前面レンズの有効発面積を少なくとも上または下方向に確実に拡大できるため、自車ドライバーの後方視界を狭めることなく後続車ドライバーによる先行車の灯具点灯の視認性が一層良好となる。
また、請求項5よれば、発光量が不足して暗く見える光源から遠方の発光面における発光量および有効発光面積が増加拡大されて、発光面全体が均一に発光するので、遠方からの視認性が向上する。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は、本発明の第1の実施例を示し、図1はハイマウントストップランプの分解斜視図、図2は同ランプの水平断面図、図3は同ランプの要部である前面レンズの発光面の裏側を正面視した図(図2における線III−IIIに沿う断面図)、図4は同ランプの縦断面図(図2における線IV−IVに沿う断面図)、図5(a)は前面レンズの発光面における側壁対応領域に魚眼レンズが設けられていない場合の光の出射方向を示す図、(b)前面レンズの発光面における側壁対応領域に魚眼レンズが設けられている場合の光の出射方向を示す図、(c)は本実施例の前面レンズの発光面における側壁対応領域からの光の出射方向を示す図である。
これらの図において、符号10は、リアトレイ(図示せず)上に載置固定されて、リアウィンドウ6の内側下部に車両後方(リアウィンドウ6側)に向けて配置されるハイマウントストップランプであって、背面側が開口する正面視略矩形容器状の前面レンズ12と、前面レンズ12の開口部に組み付けられた灯具ボディ14と、前面レンズ12と灯具ボディ14で画成された灯室S内に収容されたバスバー光源ユニットUとを備えて構成されている。
灯具ボディ14は、合成樹脂の略平板状の成形品で構成され、その前面側には、所定の形状に屈曲成形されて通電路を構成する縦断面略コ字型の金属製バスバー15に光源であるLED16や抵抗17などの電子部品を搭載した構造のバスバー光源ユニットUが固定されている。LED16は、バスバー15の長手方向に略等間隔となるように4個配置されているが、図1ではバスバー光源ユニットUは、右半分のみ図示され、左半分の図示は省略されている。符号14aは、灯具ボディ14の前面側に突出している円柱状の突起で、バスバー15の背面壁に設けた係合孔15aからこの突起14aを突出させ、突起14aの先端部を熱または超音波でカシメることで、灯具ボディ14にバスバー光源ユニットUが固定一体化されている。符号15bは、バスバー15の底面壁に設けた下方突起で、前面レンズ12の下側壁12bの内側に設けた凹部12b1(図4参照)と係合することで、前面レンズ12と光源であるLED16間の位置決めが行われる。
灯具ボディ14の上側の側縁部には上方に突出する凸部14bが、下側の側縁には下方に突出する凸部14と前方に突出するフック14cが形成され、一方、前面レンズ12の上下の側壁12a,12bには、切欠き12a1,12a3と係合孔12a3,12a4が形成されており、凸部14bおよびフック14cを切欠き12a1,12a3および係合孔12a2,係合孔12a4にそれぞれ弾性係合させることで、ランプとして一体化されている。
また、前面レンズ12における発光面13には、出射光を拡散する拡散レンズである魚眼レンズ20が、一方、発光面13の裏側には光源光を平行光にして魚眼レンズ20に導く平行光形成用レンズステップである凸レンズ22,フレネルレンズ23およびプリズムステップ24が設けられている。即ち、LED16の光軸Lに近い領域から順に凸レンズ22、フレネルレンズ23、プリズムステップ24が設けられており、平行光形成用レンズステップ(凸レンズ22、フレネルレンズ23、プリズムステップ24)に入射したLED16の発光はそれぞれ平行光となって魚眼レンズ20に導かれ、魚眼レンズ20から上下左右方向に拡散配光されるようになっている。
また、前面レンズ12の発光面13には、上下左右の側壁12a〜12dに対応する領域を含めて余すことなく魚眼レンズ20が設けられている。即ち、発光面13の側縁部の背面側には、上下左右の側壁12a〜12dが形成されているが、この発光面13における上下左右の側壁12a〜12dに対応する領域13a〜13dを含む発光面全域に魚眼レンズ20が設けられている。
このため、前面レンズの側壁12a〜12dに入射した光源光の一部は、前面レンズの発光面13における側壁対応領域13a〜13dから前方に出射するが、発光面13における側壁対応領域13a〜13dが平坦面の場合(魚眼レンズ20が設けられていない場合)には、図5(a)に示すように、制御されない光として出射し、側壁対応領域13a〜13dが発光して見えることはない。一方、発光面13における側壁対応領域13a〜13dに魚眼レンズ20が設けられている場合には、図5(b)に示すように、魚眼レンズ素子21の光軸L1側に屈折された光として出射し、発光面13における側壁対応領域13a〜13d(図1において斜線で示す。)が幾分発光する。
さらに、前面レンズ12の上下左右の側壁12a〜12d外側における発光面13寄りには、発光面13に沿って横方向に延びるエンドレスなV字溝30が設けられている。そして、発光面13寄りのV字溝形成壁面30aは、屈折を考慮した擬似出射点(擬似光源)を焦点とする放物面形状に形成されており、LED16の発光のうち側壁12a〜12dに入射してV字溝形成壁面(放物反射面)30aで反射された光は、図4,5(c)に示すように、側壁12a〜12dにそれぞれ対応する魚眼レンズ素子21a〜21dに平行光として導かれる。このため、側壁12a〜12dに対応する魚眼レンズ素子21a〜21dからの出射光のほとんどが同魚眼レンズ素子21a〜21dのそれぞれの光軸L1上に集光し、発光面13における側壁対応領域13a〜13d(図1において斜線で示す。)も発光面13における中央寄りの領域と同様に明るく発光して見える。このため、従来では発光面13における側壁対応領域13a〜13dを除いた領域に限られていた前面レンズの有効発光面積が、発光面13における側壁対応領域13a〜13dを含む発光面全体に拡大されることとなって、それだけ後続車両のドライバーからのランプ点灯時の視認性が高められている。
図6は、本発明の第2の実施例であるハイマウントストップランプの縦断面図である。
前記した第1の実施例では、前面レンズ12の側壁12a〜12dに設けた横方向に延びるV字溝30(V字溝形成壁面30a)によって、側壁12a〜12dに入射した光を発光面13の側壁対応領域13a〜13dに導くように構成されているが、この第2の実施例では、側壁外側に設けた横方向に延びる段差部32,33、34(の段差部形成壁面32a,33a,34a)によって、側壁12a〜12dそれぞれの段差部32,33、34に入射した光を発光面13における段差部32,33、34に対応する領域に導くように構成されている。
即ち、前面レンズ12の発光面13の側縁部裏側における上および左右の側壁12a,12c,12d付根部には2段の段差部32,33(段差部形成壁面32a,33a)が、前面レンズ12の下側壁12b付根部には1段の段差部34(段差部形成壁面34a)がそれぞれ発光面13に沿って設けられて、側壁12a〜12dに入射した光の一部がこれらの段差部形成壁面32a,33a,34aによって反射されて側壁内前方に導かれるようになっている。この段差部形成壁面32a,33a,34aは、屈折を考慮した擬似出射点(擬似光源)を焦点とする放物面形状に形成されており、LED16の発光のうち側壁12a〜12dに入射し段差部形成壁面(放物反射面)32a,33a,34aで反射された光は、段差部32,33、34に対応する魚眼レンズ素子21a1〜21d1(魚眼レンズ素子21c1,21d1は図示せず)に平行光として導かれて、発光面13における段差部32,33、34に対応する領域が明るく発光する。なお、段差部形成壁面32a,33a,34aに対応する魚眼レンズ素子21a1〜21d1の内側に配置された魚眼レンズ素子(側壁12a〜12dに対応する魚眼レンズ素子)21a〜21d(魚眼レンズ素子21c1,21d1は図示せず)には、側壁12a〜12dに入射した光の一部が各側壁12a〜12dの導光作用により導かれるとともに、段差部形成壁面32a,33a,34aでの反射光もある程度導かれるので、魚眼レンズ素子21a1〜21d1とほぼ同程度の明るさで発光する。即ち、前面レンズ12の有効発光面積が、発光面13における側壁対応領域(正確には側壁および段差部対応領域)13a〜13dを含む発光面全体に拡大されることとなって、それだけ後続車両のドライバーからのランプ点灯時の視認性が高められている。
その他は、前記した第1の実施例と同一であり、その重複した説明は省略する。
図7,8は、本発明の第3の実施例を示し、図7はハイマウントストップランプの縦断面図、図8は同ランプの要部である前面レンズの発光面の裏側を正面視した図(図7における線VIII−VIIIに沿う断面図)である。
前記した第1(2)の実施例では、前面レンズ12の側壁12a〜12dの外側に設けた横方向に延びる反射面30a(32a,33a,34a)によって、側壁12a〜12dに入射した光源光をそれぞれ反射して対応する魚眼レンズ領域に導くように構成されていたが、この第3の実施例では、発光面13裏側の上下左右の側壁12a〜12d付根部におけるLED16から左右に離間する所定位置に、発光面13に沿って横方向に延びる所定長さの帯状の開口36a〜36d(開口36a,36bは左右方向に延びているが、開口36c,36dは左右の側壁12c,12dから上下の側壁12a,12bにかけてコ字型に延びている。)が設けられている。そして、この開口36a〜36d内の発光面13の裏側にも平行光形成用レンズステップであるフレネルレンズ23およびプリズムステップ24が延在して、この開口36a〜36d内のフレネルレンズ23およびプリズムステップ24に入射した光源光は平行光とされて、発光面13における開口36a〜36dに対応する領域に導かれるように構成されている。
即ち、開口36a〜36d内に延在するフレネルレンズ23およびプリズムステップ24に入射したLED16の光は、平行光となって発光面13における開口36a〜36dに対応する魚眼レンズ素子21a〜21dに積極的に導かれ、魚眼レンズ素子21a〜21dから拡散配光として出射される。魚眼レンズ素子21a〜21dから出射する光は同魚眼レンズ素子21a〜21dそれぞれの光軸L1上に集光し、発光面13における開口36a〜36dに対応する領域13a〜13dの発光量が増えるようになっている。
特に、本実施例では、開口36a〜36dがLED16から遠方の位置に設けられて、LED16からの距離の格差による発光面13での発光量の格差が緩和されている。即ち、前面レンズ12の発光面13では、光源であるLED16に近い領域では比較的明るくLED16から遠い領域ほど暗いという傾向があるが、LED16から離れた位置に設けた開口36a〜36dと開口36a〜36d内のフレネルレンズ23およびプリズムステップ24で構成された平行光形成手段によって、発光量が不足して暗く見えるLED16から遠方の発光面領域の発光量および有効発光面積が増加し、発光面13全体がほぼ均一に明るく発光して見える。
その他は、前記した第1の実施例と同一であり、その重複した説明は省略する。
なお、この第3の実施例において、前面レンズ12の上下左右の側壁12a〜12dに設ける開口36a〜36dに代えて、側壁12a〜12dを例えば開口36a〜36dに相当する巾で後方に切り取った形状の切欠きで構成してもよい。
図9は、本発明の第4の実施例を示し、一部を破断して示す前面レンズの部分拡大斜視図である。
この第4の実施例では、前面レンズ12の発光面13には、上下左右の側壁12a〜12dに対応する領域を含めて余すことなく魚眼レンズ20が設けられるとともに、前面レンズ12の上下左右の側壁12a〜12dの外側には、LED16の光軸Lと略平行な縦方向に延びるV字溝39を溝幅方向に連続させた横断面鋸歯状の縦溝ステップ38が設けられて、前面レンズ12の発光面13における縦溝ステップ38に対応する領域の発光量が高められて、前面レンズ12の有効発光面積が上下左右に拡大されたものとなっている。
即ち、側壁12a〜12dに入射したLED16の光は、縦溝ステップ38の隣接V字溝形成壁面39a,39aの内側間で全反射を繰り返し、側壁12a〜12d内前方に導かれて、対応する魚眼レンズ素子21a〜21dに導かれるので、発光面13における側壁対応領域13a〜13dを含む発光面全体が略均等に発光し、前面レンズ12の有効発光面積が拡大されたものとなっている。
図10は、本発明の第5の実施例であるハイマウントストップランプの要部縦断面図である。
この第5の実施例では、前面レンズ12の背面側には、庇状の側縁部12’を余して上下左右の側壁12a〜12dが形成されるとともに、前面レンズ12の側壁12a〜12dの外側から庇状側縁部12’にかけての領域に、前方に開口する容器状の灯具ボディ14の前縁部が係合している。そして、発光面13における側壁12a〜12dおよび側縁部12’に対応する領域13a〜13dを含む発光面全域に魚眼レンズ20が設けられて、前面レンズ12の有効発光面積が拡大されている。
なお、前記した第1〜第5の実施例では、発光面13における側壁対応領域13a〜13dを含む発光面全域に魚眼レンズ20を設けるように構成しているが、発光面13における少なくとも上側壁12aに対応する領域13aに魚眼レンズ20を設ければ足りる。
また、前記した第1の実施例の前面レンズ12の側壁12a〜12dに設けた横方向に延びるV字溝形成壁面30aや、第2の実施例の前面レンズ12の側壁12a〜12dに設けた横方向に延びる段差部形成壁面32a,33a,34aは、放物面形状として説明したが、放物面形状に限るものではなく、側壁12a〜12dに入射した光を側壁内前方に反射できる面であればよい。
また、前記した第1〜第5実施例では、ハイマウントストップランプをリアトレイ(図示せず)上に取り付けて、リヤウィンドウ6の内側下部近傍にハイマウントストップランプを配置する仕様であって、発光面13における少なくとも上側壁12aに対応する領域13aに魚眼レンズ21を設けて、前面レンズ12の有効発光面積を少なくとも上方に拡大できる構造として説明されているが、ハイマウントストップランプの仕様としては、例えば前記した実施例のランプの上下を逆にして天上から吊り下げて、リヤウィンドウ6の内側上部近傍に配置される仕様もあり、このような仕様の場合には、発光面における少なくとも前面レンズの下側壁に対応する領域に魚眼レンズを設けて前面レンズの有効発光面積を少なくとも下方に拡大できる構造であることが望ましい。
また、前記した種々の実施例では、前面レンズ12の発光面に設けられている拡散レンズとして魚眼凸レンズ20を示したが、拡散レンズとしては魚眼凹レンズであってもよい。
本発明の第1の実施例であるハイマウントストップランプの分解斜視図である。 同ランプの水平断面図である。 同ランプの要部である前面レンズの発光面の裏側を正面視した図(図3における線III−IIIに沿う断面図)である。 同ランプの縦断面図(図2における線IV−IVに沿う断面図)である。 (a)は前面レンズの発光面における側壁対応領域に魚眼レンズが設けられていない場合の光の出射方向を示す図、(b)は前面レンズの発光面における側壁対応領域に魚眼レンズが設けられている場合の光の出射方向を示す図、(c)は本実施例の前面レンズの発光面における側壁対応領域からの光の出射方向を示す図である。 本発明の第2の実施例であるハイマウントストップランプの縦断面図である。 本発明の第3の実施例であるハイマウントストップランプの縦断面図である。 同ランプの要部である前面レンズの発光面の裏側を正面視した断面図(図7における線VIII−VIIIに沿う断面図)である。 本発明の第4の実施例であるハイマウントストップランプの要部である前面レンズの一部破断部分拡大斜視図である 本発明の第5の実施例であるハイマウントストップランプの要部縦断面図である。 従来のハイマウントストップランプの縦断面図である。
符号の説明
6 リアウィンドウ
10 ハイマウントストップランプ
12 前面レンズ
12a,12b,12c,12d 前面レンズの側壁
13 前面レンズにおける発光面
13a,13b,13c,13d 発光面における側壁対応領域
14 灯具ボディ
S 灯室
16 光源であるLED
L LEDの光軸
20 拡散レンズである魚眼レンズ
21 魚眼レンズ素子
L1 魚眼レンズ素子の光軸
22 平行光形成用レンズステップである凸レンズ
23 平行光形成用レンズステップであるフレネルレンズ
24 平行光形成用レンズステップであるプリズムステップ
30 横方向に延びるV字溝
30a 放物反射面を構成するV字溝形成壁面
32,33,34 横方向に延びる段差部
32a,33a,34a 放物反射面を構成する段差部形成壁面
36a〜36d 横方向に延びる開口
38 横断面鋸歯状の縦溝ステップ
39a 縦方向に延びるV字溝形成壁面
39 縦方向に延びるV字溝

Claims (5)

  1. リアウィンドウの内側に車両後方に向けて配置される灯具であって、背面側が開口する正面視略矩形容器状の前面レンズと、前記前面レンズの開口部に組み付けられた灯具ボディと、前記前面レンズと灯具ボディで画成された灯室内に収容された光源とを備え、前記前面レンズの発光面には出射光を拡散する拡散レンズが、その裏側には光源光を平行光にして前記拡散レンズに導く平行光形成用レンズステップがそれぞれ設けられた車両用灯具において、
    前記発光面における少なくとも前面レンズの上側または下側の側壁対応領域を含む全域に前記拡散レンズが設けられたことを特徴とする車両用灯具。
  2. 少なくとも前面レンズの上側または下側の側壁外側には、発光面に沿って横方向に延びるV字溝または段差部が設けられて、側壁内に入射した光源光を前記V字溝形成壁面または段差部形成壁面で反射して側壁内前方に導くように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 少なくとも前面レンズの上側または下側の側壁には、発光面に沿って横方向に延びる切欠きまたは開口が設けられるとともに、前記切欠きまたは開口内にも前記平行光形成用レンズステップが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 少なくとも前面レンズの上側また下側の側壁外側には、発光面と略直交して縦方向に延びるV字溝を溝幅方向に連続させた横断面鋸歯状の縦溝ステップが設けられて、側壁に入射した光を前記縦溝ステップの隣接V字溝形成壁面間で繰り返し全反射させて側壁内前方に導くように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  5. 前記横方向に延びるV字溝または段差部,前記横方向に延びる切欠きまたは開口および切欠きまたは開口内の平行光形成用レンズステップあるいは前記横断面鋸歯状の縦溝ステップは、前記光源から離れた位置に設けられたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の車両用灯具。
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