JP2005271676A - Supporting structure of lateral rod for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車のリンク式リヤサスペンションに配設されるラテラルロッドの支持構造に関する。 The present invention relates to a support structure for a lateral rod disposed in a link type rear suspension of an automobile.
一般に、3リンク式,5リンク式リヤサスペンションを備えた自動車では、車輪を支持するアクスルチューブに作用する横力を支える観点から、車体フレームとアクスルチューブとを車幅方向に向けて配置されたラテラルロッドにより連結する場合がある。 In general, in a vehicle equipped with a 3-link type and 5-link type rear suspension, a lateral structure in which a vehicle body frame and an axle tube are arranged in the vehicle width direction from the viewpoint of supporting a lateral force acting on an axle tube that supports wheels. Sometimes connected by a rod.
この種のラテラルロッドの支持構造として、アクスルチューブに概ねコ字形状のブラケットを溶接により接合し、該ブラケットの各側壁にピンを貫通させるとともに溶接により接合し、該ピンにラテラルロッドを連結する場合がある(例えば、特許文献1参照)。 As a support structure for this type of lateral rod, when a generally U-shaped bracket is joined to the axle tube by welding, a pin is inserted through each side wall of the bracket and joined by welding, and the lateral rod is connected to the pin (For example, refer to Patent Document 1).
ところで、上記コ字形状のブラケットの各側壁にピンを貫通させて溶接する構造とした場合には、横力に対するピンの支持剛性が低いという問題がある。 By the way, when it is set as the structure which penetrates a pin to each side wall of the said U-shaped bracket and welds, there exists a problem that the support rigidity of the pin with respect to a lateral force is low.
このようなピンの支持剛性を高めるには、例えば、図7に示すように、アクスルチューブ50に固着された側面視コ字形状のブラケット51内に、該ブラケット51の縦壁51aと平行にバルクヘッド52を配設し、該バルクヘッド52を上,下側壁51b,51bに溶接により接合する。そしてピン53を縦壁51aを貫通させてバルクヘッド52に当接させるとともに、該バルクヘッド52及び縦壁51aに溶接により接合し、さらにバルクヘッド52と縦壁51aとの間の寸法tをできるだけ大きく設定することが有効である(例えば、特許文献2参照)。
ところが、上記従来のブラケット51内に縦壁51aと平行にバルクヘッド52を配置する構造を採用した場合には、アクスルアッシィに防錆材等の塗装処理を施す際に塗料がバルクヘッド52とアクスルチューブ50との隙間sに廻り込みにくく、塗装むらが生じるおそれがある。このためアクスルチューブのブラケット溶接部分に予めマスキングして塗装を行い、ブラケットを単品で塗装した後に該ブラケットをアクスルチューブに溶接するという工程が必要となり、塗装工程が増える分だけコストが上昇するという問題がある。
However, when the structure in which the
ここで、上記隙間sを大きくして塗料の廻り込みを良好にすることが考えられるが、このようにするとバルクヘッド52と縦壁51aとの寸法tが小さくなり、ピン53の支持剛性が低下するという懸念がある。
Here, it is conceivable that the gap s is increased to improve the circulation of the paint. However, in this case, the dimension t between the
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、ピンの支持剛性を低下させることなく塗料の廻り込みを良好にでき、もって塗装工程を削減してコストの上昇を抑制できる車両用ラテラルロッドの支持構造を提供することを目的としている。 The present invention has been made in view of the above-described conventional situation, and can improve the wraparound of the paint without reducing the support rigidity of the pin, thereby reducing the coating process and suppressing the cost increase. It aims at providing the support structure of a rod.
請求項1の発明は、車軸を軸支するアクスルチューブにピンが結合されたブラケットを固着し、該ピンによりラテラルロッドを支持するようにした車両用ラテラルロッドの支持構造において、上記ブラケットを、上記ピンが挿通支持される支持壁と該支持壁の両縁から上記アクスルチューブに当接するように延びる一対の側壁とを有する略コ字形状のものとし、上記ブラケット内に上記ピンの軸線方向と略平行に延びる補強板を配置するとともに上記アクスルチューブに当接させ、該補強板を上記アクスルチューブ,各側壁及びピンに溶接により接合したことを特徴としている。
The invention according to
本発明に係る車両用ラテラルロッドの支持構造によれば、ブラケット内にピンの軸線と略平行に延びる補強板を配設し、該補強板をアクスルチューブに溶接するとともに各側壁及びピンに溶接して接合したので、ピンを補強板及びブラケットとともにアクスルチューブに強固に固定でき、ピンの支持剛性を高めることができ、ひいてはラテラルロッドの支持剛性を高めることができる。 According to the support structure for a lateral rod for a vehicle according to the present invention, a reinforcing plate extending substantially parallel to the axis of the pin is disposed in the bracket, and the reinforcing plate is welded to the axle tube and welded to each side wall and the pin. Thus, the pin can be firmly fixed to the axle tube together with the reinforcing plate and the bracket, the support rigidity of the pin can be increased, and the support rigidity of the lateral rod can be increased.
また上記補強板をアクスルチューブに当接させるとともに溶接により接合したので、アクスルチューブと補強板との隙間をなくすことができ、防錆材等の塗料の廻り込みを容易にでき、塗装処理を行う際の塗装むらを防止できる。その結果、アクスルチューブにブラケットを溶接した状態で塗装処理することができ、従来のアクスルチューブとブラケットとを別々に塗装する場合に比べて塗装工数を削減でき、コストを低減できる。 In addition, since the reinforcing plate is brought into contact with the axle tube and joined by welding, a gap between the axle tube and the reinforcing plate can be eliminated, and coating of a rust preventive material can be easily performed, and a coating process is performed. This can prevent uneven coating. As a result, the painting process can be performed in a state where the bracket is welded to the axle tube, and the number of painting steps can be reduced and the cost can be reduced as compared with the case where the conventional axle tube and the bracket are separately coated.
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1ないし図6は、本発明の一実施形態による車両用ラテラルロッドの支持構造を説明するための図であり、図1,図2,図3はラテラルロッドが配設されたリヤサスペンションの平面図,背面図,側面図、図4,図5,図6はラテラルロッドを支持するブラケットの平面図,側面図,背面図である。なお、本実施形態でいう前後,左右とは車両正面から見た前後,左右を意味する。 FIGS. 1 to 6 are views for explaining a support structure for a lateral rod for a vehicle according to an embodiment of the present invention. FIGS. 1, 2, and 3 are plan views of a rear suspension in which the lateral rod is disposed. FIG. 4, rear view, side view, FIG. 4, FIG. 5, and FIG. 6 are a plan view, a side view, and a rear view of a bracket that supports the lateral rod. Note that front and rear and left and right in this embodiment mean front and rear and left and right as viewed from the front of the vehicle.
図において、1は自動車の左,右の後輪2を軸支するアクスルチューブを示しており、該アクスルチューブ1はリヤサスペンショ3により車体フレーム4に上下揺動自在に支持されている。上記アクスルチューブ1内には不図示のデフ装置及び該デフ装置に接続された車軸が配設されており、該車軸の左,右外端部に上記後輪2が装着されている。
In the figure,
上記リヤサスペンション3は、上記車体フレーム4の左,右のサイドメンバ4aと、アクスルチューブ1の下面及び上面に固着された下側ブラケット5及び上側ブラケット6とをそれぞれロアリンク7及びアッパリンク8により上下揺動自在に連結し、上記アクスルチューブ1の下側ブラケット5とサイドメンバ4aの後端部との間に緩衝器9を配設するとともに、上記サイドメンバ4aとロアリンク7との間にコイルスプリング10を配設した構造となっている。
The
上記アクスルチューブ1と右側サイドメンバ4aに結合されたラテラルロッドブラケット4bとの間にはラテラルロッド15が配設されている。このラテラルロッド15は、車幅方向に作用する横力を支えることによりアクスルチューブ1の車幅方向位置を規制するものである。
A
上記ラテラルロッド15はアクスルチューブ1と略平行に延びており、該ラテラルロッド15の内側端部15aはゴムブッシュ部材16を介して上記ラテラルロッドブラケット4bに回動可能に支持されており、外側端部15bはゴムブッシュ17を介して上記アクスルチューブ1に溶接により固着されたブラケット20により回動可能に支持されている。
The
上記ブラケット20は、上記アクスルチューブ1の後側壁に後方に突出するように配置されており、該ブラケット20にはアクスルチューブ1の軸直角方向に延びるピン21が結合されている。
The
上記ブラケット20は板金製のものであり、上記ピン21が挿通支持される縦壁状の支持壁20aと該支持壁20aの上,下縁部から上記アクスルチューブに当接するように延びる上,下一対の上,下側壁20b,20cを有する側面視で略コ字状に形成されている。上記上側壁20bにはブレーキチューブ(不図示)を支持する支持片22が溶接されている。
The
上記上,下側壁は20b,20cは平面視で前側ほど車幅方向に拡開する台形状をなしており、各側壁20b,20cの前端面がアクスルチューブ1に溶接により接合されている。
The upper and
上記ピン21は、上記支持壁20aに形成された挿通孔20eを挿通してアクスルチューブ1に近接するように延びるピン本体21aと、上記支持壁20aの外面に当接する位置決め部21bと、該位置決め部21bから後方に突出して延びる連結部21cを一体形成した構造のものであり、該連結部21cに上記ゴムブッシュ17が装着され、ボルト19により締結固定されている。
The
上記ブラケット20内には、図4〜図6に示すように、板金製の補強板25が配設されている。この補強板25はピン21の軸線と略平行に延びるように配置されており、該補強板25の前端面25aは上記アクスルチューブ1の外周面に沿って当接するように円弧状に形成されている。
As shown in FIGS. 4 to 6, a reinforcing
上記補強板25は、上記ブラケット20の上,下側壁20b,20cの内面に当接する上,下フランジ部25b,25cと、該各フランジ部25b,25cから上記ピン本体21aの略右半分を囲むように湾曲形成された半円部25dとを備えており、この半円部25dのピン本体21aに臨む部分には矩形状の窓25fがくり抜いて形成されている。また補強板25の後端面25eと支持壁20aの内面との間には防錆塗料が流通可能な大きさの開口26が設けられている。
The reinforcing
そして上記補強板25の前端面25aは上記アクスルチューブ1に溶接により接合され、上,下フランジ部25b,25cは上,下側壁20b,20cに溶接により接合され、さらに上記半円部25dは窓25fの内周縁部分がピン本体21aに溶接により接合されている。
The
本実施形態の作用効果について説明する。 The effect of this embodiment is demonstrated.
本実施形態によれば、ブラケット20内にピン21の軸線と略平行に延びる補強板25を配設し、該補強板25の前端面25aをアクスルチューブ1に溶接し、上,下フランジ部25b,25cを上,下側壁20b,20cに溶接するとともに、半円部25dをピン本体21aに溶接して接合したので、ピン21を補強板25及びブラケット20とともにアクスルチューブ1に強固に固定でき、ピン21の支持剛性を高めることができ、ひいてはラテラルロッド15に作用する横力に対する支持剛性を高めることができる。
According to this embodiment, the
また上記半円部25dの窓25fの内周縁をピン本体21aに溶接したので、該半円部25dの溶接作業を容易に行うことができる。
Further, since the inner peripheral edge of the
本実施形態では、上記補強板25の前端面25aをアクスルチューブ1の外周面に沿って当接させるとともに溶接により接合したので、アクスルチューブ1と補強板25との隙間をなくすことができ、防錆材等の塗料の廻り込みを容易にでき、塗装処理を行う際の塗装むらを防止できる。これによりアクスルチューブ1にブラケット20及びピン21を溶接した状態で塗装処理することができ、従来のアクスルチューブとブラケットとを別々に塗装する場合に比べて塗装工数を削減でき、コストを低減できる。上記防錆塗料を塗装する場合には、スプレーガンで塗料を直噴して行うのが一般的である。
In the present embodiment, the
なお、上記実施形態では、ピン21のピン本体21aをアクスルチューブ1に近接させて配設したが、本発明ではピン本体21aの前端面をアクスルチューブ1に溶接してもよく、この場合にはピン21の支持剛性をより一層高めることができる。
In the above embodiment, the
1 アクスルチューブ
15 ラテラルロッド
20 ブラケット
20a 支持壁
20b,20c 側壁
21 ピン
25 補強板
1
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