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JP2005265670A - ケーブル状圧力センサ - Google Patents

ケーブル状圧力センサ Download PDF

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JP2005265670A
JP2005265670A JP2004079843A JP2004079843A JP2005265670A JP 2005265670 A JP2005265670 A JP 2005265670A JP 2004079843 A JP2004079843 A JP 2004079843A JP 2004079843 A JP2004079843 A JP 2004079843A JP 2005265670 A JP2005265670 A JP 2005265670A
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Yu Fukuda
祐 福田
Yuko Fujii
優子 藤井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】リード線の接続部の機械的強度が強く、生産性、感度の高いケーブル状圧力センサを提供することを目的とする。
【解決手段】芯電極8と、芯電極8に周設された可撓性感圧体9と、可撓性感圧体9の外表面に蒸着形成された可撓性外電極10と、可撓性外電極10の長手方向に沿って外表面に配設されたリード部材11と、前記可撓性外電極10と前記リード部材11を覆って外周面に設けた電気絶縁性弾性体12とを備えたことにより、リード部材11の機械的強度が強く、リード部材11の後付け工程を無くし、生産性を向上させることができる。また、可撓性外電極10を蒸着形成したこと、およびセンサ全体を硬化させる熱収縮チューブなどの被覆処理を必要としないことにより、優れた感度のセンサとすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、可撓性を有するケーブル状圧力センサに関するものである。
従来、この種のケーブル状圧力センサとしては、図6に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、図に示すように、線状導電材1と導電ゴム2とから構成された芯電極3の周囲に可撓性感圧体4を配置し、その周囲に外皮電極層5と熱収縮チューブ6を順次被覆し、さらに熱収縮チューブ6の一方の端部から芯電極3と外皮電極層5を露出させ、リード線7を芯電極3と外皮電極層5に接続して構成されている。可撓性感圧体4としては、合成ゴムや合成樹脂の中にチタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛のセラミック圧電体粉末を添加した複合体が用いられ、外皮電極層5は可撓性感圧体4の表面に銀系ゴム塗料などの導電塗料を塗着したものが用いられている。
このケーブル状圧力センサの一部あるいは全面に圧力が印加されると、その部分の圧力センサが歪むので、芯電極3と外皮電極層5の間に電圧が誘起される。この誘起電圧を利用して圧力を検出している。
特開昭62−230071号公報
しかしながら、前記従来のケーブル状圧力センサは、外皮電極層5として導電塗料の塗着による被覆層を用いているため、リード線7の接続には溶接などのような機械的強度の強い接合ができず、また、リード線7は熱収縮チューブ6を被覆後、一方の端部の芯電極3と外皮電極層5を露出させて接続処理されるので、生産性に課題があり、さらには、外皮電極層5を構成する被覆層は、通常、数十μmの厚みとなり、この外皮電極層5の被覆層が可撓性感圧体4の可撓性を低下させることと、熱収縮チューブ6が熱収縮によって硬化し、圧力が印加されたときにその部分の歪み量が少なくなって芯電極3と外皮電極層5間に誘起される電圧が小さくなることにより、センサ感度の面にも課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、リード線の接続部の機械的強度が強く、生産性が高く、優れた感度のケーブル状圧力センサを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のケーブル状圧力センサは、芯電極に周設された可撓性感圧体の表面に可撓性外電極を蒸着形成し、この可撓性外電極の外表面の長手方向に沿ってリード部材を配設し、前記可撓性外電極とリード部材を覆って電気絶縁性弾性体を設けたものである。
このように、リード部材が可撓性外電極の長手方向に沿って接続されているので、リード部材の機械的強度を強くすることができ、センサとしての耐久性、信頼性を向上させることができる。また、可撓性外電極の外表面に、直接、リード部材を接続することにより、リード部材を後付する必要が無くなりセンサの生産性が高いものとなる。また、可撓性外電極を蒸着形成したことにより、可撓性感圧体の可撓性の低下を防止することができるとともに、センサ全体を硬化させる熱収縮チューブなどの被覆処理を必要としないので、芯電極と可撓性外電極の間に誘起される電圧の低下を抑制することができ、優れた感度のセンサとすることができる。
本発明のケーブル状圧力センサは、リード線の接続部の機械的強度が強く、生産性が高く、優れた感度のケーブル状圧力センサを提供することができる。
第1の発明は、芯電極と、芯電極に周設された可撓性感圧体と、可撓性感圧体の外表面に蒸着形成された可撓性外電極と、可撓性外電極の長手方向に沿って外表面に配設されたリード部材と、前記可撓性外電極と前記リード部材を覆って外周面に設けた電気絶縁性弾性体とを備えたケーブル状圧力センサとすることにより、リード部材が可撓性外電極の長手方向に沿って接続されているので、リード部材の機械的強度を強くすることができ、センサとしての耐久性、信頼性を向上させることができる。また、可撓性外電極の外表面に、直接、リード部材を接続することにより、リード部材を後付する必要が無くなりセンサの生産性が高いものとなる。また、可撓性外電極を蒸着形成したことにより、可撓性感圧体の可撓性の低下を防止することができるとともに、センサ全体を硬化させる熱収縮チューブなどの被覆処理を必要としないので、芯電極と可撓性外電極の間に誘起される電圧の低下を抑制することができ、優れた感度のセンサとすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、可撓性感圧体は、有機高分子とセラミック圧電体粒子とを有することにより、セラミック圧電体粒子の優れた圧電特性と有機高分子の優れた可撓性の特性を両立させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、可撓性外電極は、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Niの少なくとも1種を含むことにより、優れた導電性を発現させることができ、電極としての機能を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、リード部材は、可撓性外電極の外表面に巻回されたことにより、リード部材が可撓性感圧体と可撓性外電極に接触する面積をさらに大きくすることができ、リード部材と可撓性外電極との引張り強度をより向上させることができる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、リード部材は、金属線で構成されたことにより、センサ全体の機械的インピーダンスを低く保持できるとともに、センサに圧力が加わった際に容易に変形させることができ、低印加圧力の下での誘起電圧の検出を可能とすることができる。
第6の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、リード部材は、金属箔で構成されたことにより、リード部材と可撓性外電極の接触面積を一層大きくすることができ、リード部材と可撓性外電極との引張り強度を一層向上させることができる。また、リード部材を薄くすることができるので、センサ全体の機械的インピーダンスを低く保持できるとともに、ケーブル状圧力センサの断面を真円状とすることができ、部位によらず常に安定した高いセンサ感度を得ることができる。
第7の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、リード部材は、金属編組で構成されたことにより、可撓性外電極をアース電位とし、芯電極と可撓性外電極間で発生する誘起電圧を検出することが可能となり、外部空間からの電気的ノイズを遮断することができる。また、可撓性外電極とリード部材の密着性を向上させることができるので、リード部材と可撓性外電極との引張り強度をさらに向上させることができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、リード部材は、Pt、Au、Ag、Cu、Al、Ni、ステンレスの少なくとも1種を含むことにより、リード部材の機械的強度と電気抵抗を小さくすることができ、センサとしての耐久性と感度を向上させることができる。
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、電気絶縁性弾性体は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含むことにより、水蒸気のセンサ内部への浸透を抑制することが可能となり、弾性と可撓性を維持しつつ、優れた耐湿性を実現することができる。また、電気絶縁性弾性体によってリード部材と可撓性外電極の密着性を向上させることができるので、リード部材の引張り強度を向上させることができる。
第10の発明は、特に、第2の発明において、有機高分子は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含むことにより、可撓性感圧体に優れた弾性と可撓性を付与することができ、センサの感度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1におけるケーブル状圧力センサを示すものである。
本実施の形態におけるケーブル状圧力センサは、断面がほぼ円形で、ケーブル状の細長い形状をしているものであり、内側電極としての導電金属を含む線状の芯電極8と、芯電極8の外周面に周設された可撓性感圧体9と、可撓性感圧体9の外表面に導電性材料を蒸着によって形成した薄膜の可撓性外電極10と、可撓性外電極10に電気的、機械的に接続され、その長手方向に沿って外表面に配設された金属線からなるリード部材11と、前記可撓性外電極10と前記リード部材11を覆ってその外周面に設けた電気絶縁性弾性体12とを備えたものである。
上記ケーブル状圧力センサの製造にあたっては、先ず、芯電極8を芯材とし、押出成形法により可撓性感圧体9の被覆処理を行う。次に、可撓性感圧体9の外表面に導電性材料を蒸着法によって蒸着処理し、サブμmから数μmレベルの薄膜の可撓性外電極10を形成する。次に、可撓性外電極10を形成した可撓性感圧体9と金属線からなるリード部材11を芯材とし、押出成形により電気絶縁性弾性体12を被覆処理している。リード部材11は、可撓性外電極10に沿って配設した状態で電気絶縁性弾性体12を設けることにより同時に可撓性外電極10と接続され覆われるものである。したがって、可撓性外電極10とリード部材11はほぼ同じ長さで構成されている。
このようにして製造されたケーブル状圧力センサは、図1にその一部を示しているように、センサの一端の可撓性感圧体9と、可撓性外電極10と、電気絶縁性弾性体12とを取り除き、リード部材11と芯電極8を露出させ、制御回路に接続されるものである。なお、ケーブル状圧力センサの形状、長さ、大きさなどは、使用目的に応じて適宜選択することができるものである。
ここで、芯電極8は、従来例で示した構成の芯電極、または単数あるいは複数の金属細線からなる芯電極、さらには多数のポリエステル繊維の収束線に銅などの金属を巻回した芯電極などが用いられる。
また、可撓性感圧体9は、図2にその内部構造を示しているように、有機高分子13の中にセラミック圧電体粒子14が分散した状態で構成されている。そして、可撓性感圧体9を構成する有機高分子13は、塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂、塩素化ポリエチレンなどの熱可塑性エラストマー、EPDMなどの加硫ゴムの少なくとも1種を含むものであり、セラミック圧電体粒子14は、チタン酸鉛、ジルコン鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウム、チタン酸ビスマス・ナトリウム、ニオブ酸アルカリなどのペロブスカイト構造を有する化合物、ビスマス層状構造を有する化合物、タングステンブロンズ構造を有する化合物など圧電性を発現するセラミック材料が適用される。有機高分子13とセラミック圧電体粒子14の分散・混合は、ニーダーやオープンロールなどの混練装置によって行われる。
また、可撓性外電極10を構成する導電材料は、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Niの少なくとも1種を含むものである。
また、リード部材11としては金属線が用いられ、この材料としてはPt、Au、Ag、Cu、Al、Ni、ステンレスの少なくとも1種を含むものである。
また、電気絶縁性弾性体12は、可撓性感圧体9を構成している有機高分子13と同じ材料が適用され、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含むものである。
以上のように構成されたケーブル状圧力センサについて、以下その動作、作用を説明する。
センサの圧電性は、芯電極8とリード部材11間に直流電圧を印加し、可撓性感圧体9を分極処理することにより発現する。可撓性感圧体9が圧電性を発現することにより、ケーブル状圧力センサの一部あるいは全面に時間的に変化する圧力が印加されたとき、芯電極8と可撓性外電極10間にその部分に生じる加速度に応じた振動電圧が誘起される。この誘起電圧を利用して圧力を検出することができる。
ここで、リード部材11は、可撓性外電極10の長手方向に沿って接続され、製造時には可撓性外電極10と同じ長さの構成としているので、リード部材11の機械的強度を強くすることができるとともにリード部材11と可撓性外電極10の引張り強度を高くすることができ、センサとしての耐久性、信頼性を向上させることができる。また、リード部材11は可撓性外電極10の外表面に、直接、接続するとともに電気絶縁性弾性体12の形成と同時に配置され、製造後にリード部材11と芯電極8の一部を露出させるだけでよいので、リード部材11を後付する必要が無くなりセンサの生産性が高いものとなる。また、可撓性外電極10を蒸着形成したことにより、可撓性感圧体9の可撓性の低下を防止することができるとともに、センサ全体を硬化させる熱収縮チューブなどの被覆処理を必要としないので、芯電極8と可撓性外電極10の間に誘起される電圧の低下を抑制することができ、優れた感度のセンサとすることができる。
また、リード部材11を金属線で構成することにより、センサ全体の機械的インピーダンスを低く保持できるとともに、センサに圧力が加わった際に容易に変形させることができ、低印加圧力の下での誘起電圧の検出を可能とすることができる。そして、金属線からなるリード部材11は、Pt、Au、Ag、Cu、Al、Ni、ステンレスの少なくとも1種を含む材料で構成することにより、リード部材の機械的強度と電気抵抗を小さくすることができ、センサとしての耐久性と感度を向上させることができる。
また、可撓性感圧体9を有機高分子13とセラミック圧電体粒子14で構成することにより、セラミック圧電体粒子14の優れた圧電特性と有機高分子13の優れた可撓性の特性を両立させることができ、センサとしての性能を向上させることができる。
また、可撓性感圧体9の外表面に導電材料の蒸着によって薄膜の可撓性外電極10を形成することにより、可撓性感圧体9の有する可撓性の低下を防止することができ、センサの感度の低下を抑制することができる。
また、有機高分子13は熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含むことにより、可撓性感圧体9に優れた弾性と可撓性を付与することができるので、センサの感度を向上させることができる。
また、可撓性外電極10に用いる導電材料として、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Niの少なくとも1種を含むことにより、優れた導電性を発現させることができるとともに、耐熱性に優れているので電極としての機能、耐久性を一層向上させることができる。
また、電気絶縁性弾性体12を形成することにより、可撓性感圧体9と可撓性外電極10とリード部材11の密着性を向上させることができ、センサとしての感度を向上させることができる。
また、電気絶縁性弾性体12として熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含むことにより、水蒸気のセンサ内部への浸透を抑制することが可能となり、弾性と可撓性を維持しつつ、優れた耐湿性を実現することができる。また、電気絶縁性弾性体12によってリード部材11と可撓性外電極10の密着性を向上させることができるので、リード部材11の引張り強度を向上させることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2におけるケーブル状圧力センサを示している。実施の形態1と同一要素については同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1と異なるところは、金属線からなるリード部材15を可撓性外電極10の長手方向に沿って外表面に巻回して配設したことである。
図に示すように、可撓性感圧体9の周囲に可撓性外電極10を形成した後、可撓性外電極10の外表面に金属線からなるリード部材15を重ならない状態で巻回し、可撓性外電極10と接触させた構成としている。さらに、可撓性外電極10とリード部材15を覆って外周面に電気絶縁性弾性体12を設けている。
本実施の形態におけるケーブル状圧力センサは、先ず、芯電極8を芯材とし、押出成形法により可撓性感圧体9の被覆処理を行う。次に、可撓性感圧体9の外表面に導電性材料を蒸着法によって蒸着処理し、サブμmから数μmレベルの薄膜の可撓性外電極10を形成する。次に、金属線からなるリード部材15を可撓性外電極10の外表面に螺旋状に巻き付け、その後、可撓性外電極10とリード部材15の表面に押出成形により電気絶縁性弾性体12を被覆処理している。リード部材15は、電気絶縁性弾性体12の形成と同時に可撓性外電極10と電気的、機械的に接続される。
このようにして製造されたセンサは、図にその一部を示しているように、センサの一端の可撓性感圧体9と、可撓性外電極10と、電気絶縁性弾性体12とを取り除き、リード部材15と芯電極8を露出させ、制御回路に接続される。なお、ケーブル状圧力センサの形状、長さ、大きさなどについては、実施の形態1で説明したとおりである。
本実施の形態においては、リード部材15を可撓性外電極10の外表面に巻回して配設することにより、リード部材15と可撓性外電極10の接触面積を大きくすることができ、リード部材15と可撓性外電極10との引張り強度を向上させることができるとともに、可撓性外電極10とリード部材11の電気抵抗を小さくすることができる。
なお、リード部材15は、強く巻回することにより可撓性外電極10に食い込ませることができるので、リード部材15と可撓性外電極10の密着性を高くすることができ、引張り強度をさらに向上させることができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3におけるケーブル状圧力センサを示している。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1、2と異なるところは、金属箔からなるリード部材16を可撓性外電極10の長手方向に沿って外表面に巻回して配置したことである。
図に示すように、可撓性感圧体9の周囲に可撓性外電極10を形成した後、可撓性外電極10の外表面に金属箔からなるリード部材16を螺旋状に巻回し、可撓性外電極10と接触させた構成としている。さらに、可撓性外電極10とリード部材15を覆って外周面に電気絶縁性弾性体12を設けている。
本実施の形態におけるケーブル状圧力センサは、先ず、芯電極8を芯材とし、押出成形法により可撓性感圧体9の被覆処理を行う。次に、可撓性感圧体9の外表面に導電性材料を蒸着法によって蒸着処理し、サブμmから数μmレベルの薄膜の可撓性外電極10を形成する。次に、金属箔からなるリード部材16を可撓性外電極10の外表面に螺旋状に巻き付け、その後、可撓性外電極10とリード部材16の表面に押出成形により電気絶縁性弾性体12を被覆処理している。リード部材16は、電気絶縁性弾性体12の形成と同時に可撓性外電極10と電気的、機械的に接続される。
このようにして製造されたセンサは、図にその一部を示しているように、センサの一端の可撓性感圧体9と、可撓性外電極10と、電気絶縁性弾性体12とを取り除き、リード部材16と芯電極8を露出させ、制御回路に接続される。なお、ケーブル状圧力センサの形状、長さ、大きさなどについては、実施の形態1で説明したとおりである。
本実施の形態においては、リード部材16を金属箔で構成することにより、リード部材16と可撓性外電極10の接触面積を大きくすることができ、リード部材16と可撓性外電極10との引張り強度を向上させることができる。また、リード部材16を薄くすることができるので、ケーブル状圧力センサ全体の機械的インピーダンスを低く保持できるとともに、ケーブル状圧力センサの断面を真円状とすることができるので、部位によらず常に安定した高いセンサ感度を得ることができる。
また、リード部材16を可撓性感圧体9の外表面にリード部材20が重ならない状態で巻回することにより、リード部材16と可撓性外電極10の接触面積をさらに大きくすることができ、リード部材20と可撓性外電極10との引張り強度を一層向上させることができる。
なお、本実施の形態では、リード部材16として金属箔を用いたが、高分子フィルムに金属箔を接着したものや、高分子フィルムに導電性材料を蒸着したものも用いることができ、同様な効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4におけるケーブル状圧力センサを示している。実施の形態1〜3と同一要素については同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態において実施の形態1〜3と異なるところは、金属編組からなるリード部材17を可撓性外電極10の長手方向に沿って外表面に設けたことである。
図に示すように、芯電極8に可撓性感圧体9、可撓性外電極10を順次形成した後、金属編組からなるリード部材17で可撓性外電極10の外表面全体あるいは一部を覆った構成とし、さらにこのリード部材17を覆って外周面に電気絶縁性弾性体12を設けている。
本実施の形態におけるケーブル状圧力センサは、先ず、芯電極8を芯材とし、押出成形法により可撓性感圧体9の被覆処理を行う。次に、可撓性感圧体9の外表面に導電性材料を蒸着法によって蒸着処理し、サブμmから数μmレベルの薄膜の可撓性外電極10を形成する。次に、金属編祖からなるリード部材17を可撓性外電極10の外表面に配置し、その後、可撓性外電極10とリード部材17の表面に押出成形により電気絶縁性弾性体12を被覆処理している。リード部材17は、電気絶縁性弾性体12の形成と同時に可撓性外電極10と電気的、機械的に接続される。
このようにして製造されたセンサは、図にその一部を示しているように、センサの一端の可撓性感圧体9と、可撓性外電極10と、電気絶縁性弾性体12とを取り除き、リード部材17と芯電極8を露出させ、制御回路に接続される。なお、ケーブル状圧力センサの形状、長さ、大きさなどについては、実施の形態1で説明したとおりである。
本実施の形態においては、リード部材17を金属編組で構成することにより、可撓性外電極10をアース電位とし、芯電極8と可撓性外電極10間で発生する誘起電圧を検出することが可能となり、外部空間からの電気的ノイズを遮断することができる。また、可撓性外電極10とリード部材17の密着性を向上させることができるので、リード部材17と可撓性外電極10との引張り強度をさらに向上させることができる。
以上のように、本発明にかかるケーブル状圧力センサは、リード線の接続部の機械的強度が強く、生産性が高く、優れた感度のケーブル状圧力センサを提供することができるので、自動車のドアやウィンドウの挟み込み防止や介護ベッドの在床検知の圧力検出装置など幅広い用途に適用できるものである。
本発明の実施の形態1におけるケーブル状圧力センサの断面図 同ケーブル状圧力センサにおける可撓性感圧体の内部構造を示す拡大断面図 本発明の実施の形態2におけるケーブル状圧力センサの断面図 本発明の実施の形態3におけるケーブル状圧力センサの断面図 本発明の実施の形態4におけるケーブル状圧力センサの断面図 従来のケーブル状圧力センサの断面図
符号の説明
8 芯電極
9 可撓性感圧体
10 可撓性外電極
11、15、16、17 リード部材
12 電気絶縁性弾性体
13 有機高分子
14 セラミック圧電体粒子

Claims (10)

  1. 芯電極と、芯電極に周設された可撓性感圧体と、可撓性感圧体の外表面に蒸着形成された可撓性外電極と、可撓性外電極の長手方向に沿って外表面に配設されたリード部材と、前記可撓性外電極と前記リード部材を覆って外周面に設けた電気絶縁性弾性体とを備えたケーブル状圧力センサ。
  2. 可撓性感圧体は、有機高分子とセラミック圧電体粒子とを有する請求項1に記載のケーブル状圧力センサ。
  3. 可撓性外電極は、C、Pt、Au、Pd、Ag、Cu、Al、Niの少なくとも1種を含む請求項1または2に記載のケーブル状圧力センサ。
  4. リード部材は、可撓性外電極の外表面に巻回された請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
  5. リード部材は、金属線で構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
  6. リード部材は、金属箔で構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
  7. リード部材は、金属編組で構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
  8. リード部材は、Pt、Au、Ag、Cu、Al、Ni、ステンレスの少なくとも1種を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
  9. 電気絶縁性弾性体は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含む請求項1〜8のいずれか1項に記載のケーブル状圧力センサ。
  10. 有機高分子は、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、加硫ゴムの少なくとも1種を含む請求項2に記載のケーブル状圧力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111189569A (zh) * 2018-11-15 2020-05-22 英纳法天窗系统集团有限公司 用于检测撞击力的装置以及其制造方法

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CN111189569B (zh) * 2018-11-15 2023-11-24 英纳法天窗系统集团有限公司 用于检测撞击力的传感器装置以及其制造方法

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