JP2005260589A - Stereo demodulator circuit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステレオ復調回路に関する。 The present invention relates to a stereo demodulation circuit.
FMステレオは、FM放送の高音質伝送を生かすとともに、一つの電波でステレオ放送と、モノラル放送との両立性を保っている。
この両立性のため送信側は、ステレオ信号におけるL信号とR信号をマトリクス処理した(L+R)信号と(L−R)信号を生成し、さらに、(L−R)信号を38kHzの複搬送波で変調した信号と、(L+R)信号と、ステレオ放送を識別するために用いられる19kHzのパイロット信号とを混合したステレオ複合信号を生成して送信している。
FM stereo makes use of high-quality sound transmission of FM broadcasting, and maintains compatibility between stereo broadcasting and monaural broadcasting with a single radio wave.
For this compatibility, the transmission side generates an (L + R) signal and an (LR) signal obtained by matrix processing of the L signal and the R signal in the stereo signal, and further, the (LR) signal is generated with a 38 kHz multi-carrier. A stereo composite signal obtained by mixing a modulated signal, an (L + R) signal, and a 19 kHz pilot signal used for identifying stereo broadcast is generated and transmitted.
FM受信機においてステレオ復調回路は、受信信号の検波によって復調されたステレオ複合信号から、主チャンネル信号(L+R:以下、主チャンネル信号とする)と、副チャンネル信号(L−R:以下、副チャンネル信号とする)を抽出し、さらに、主チャンネル信号と副チャンネル信号とのマトリクス処理を行いL信号とR信号を分離して出力する。 In the FM receiver, a stereo demodulating circuit is configured to generate a main channel signal (L + R: hereinafter referred to as a main channel signal) and a sub channel signal (LR: hereinafter referred to as a sub channel) from a stereo composite signal demodulated by detection of the received signal. And the matrix processing of the main channel signal and the sub-channel signal is performed, and the L signal and the R signal are separated and output.
このL信号とR信号の分離の度合いを分離度(以下、セパレーションとする)と呼ぶ。例えば、FM受信機における左側から右側へのセパレーション(Sl)は、L信号のみによる左側の出力をLl、L信号のみによる右側の出力をRlとすると、
Sl=20logLl/Rl(dB)
で表される。セパレーションが小さいとステレオの特性が生かされず、臨場感が減少してしまう。
The degree of separation between the L signal and the R signal is referred to as separation degree (hereinafter referred to as separation). For example, in the left-to-right separation (Sl) in the FM receiver, assuming that the left output based only on the L signal is Ll and the right output based only on the L signal is Rl,
Sl = 20logLl / Rl (dB)
It is represented by If the separation is small, the stereo characteristics are not utilized and the sense of reality is reduced.
セパレーションを大きくするには、マトリクス処理において主チャンネル信号と副チャンネル信号の大きさが一致していることが必要であるが、実際にはステレオ複合信号から生成される主チャンネル信号と副チャンネル信号は、後述するように信号の大きさが異なる。 In order to increase the separation, it is necessary for the matrix processing to have the same size of the main channel signal and the sub channel signal. In practice, however, the main channel signal and the sub channel signal generated from the stereo composite signal are As will be described later, the signal size is different.
そこで、従来のステレオ復調回路では、主チャンネル信号と副チャンネル信号の大きさを合わせてセパレーション特性を大きくするため、副チャンネル信号側に信号の大きさを増幅する増幅器を設けて副チャンネル信号の大きさを調整していた。
前述した主チャンネル信号と副チャンネル信号は、FM受信機に備えられたフィルタ、例えばIIR(Infinite Impulse Response)型のローパスフィルタを通過したステレオ複合信号から抽出される。IIRフィルタは、直線位相の特性が無く、フィルタを通過する信号の周波数に応じて位相差が生じる。
コンポジット信号には20Hz〜15kHzの変調周波数である主チャンネル信号と、23kHz〜53kHzの変調周波数である副チャンネル信号が含まれているので、ステレオ復調回路でコンポジット信号から分離される主チャンネル信号と副チャンネル信号には位相差が生じている。また、後述するように主チャンネル信号と副チャンネル信号の分離経路が異なることによっても位相差が生じている。
このように、主チャンネル信号と副チャンネル信号との位相が異なると、副チャンネル信号側の増幅回路で増幅率を調整しても、セパレーションを大きくできなくなる。
以上、説明したように従来のステレオ復調回路では、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相差が生じているため、ステレオ復調においてL信号とR信号のセパレーションを大きくできないという問題点があった。
The above-described main channel signal and sub-channel signal are extracted from a stereo composite signal that has passed through a filter provided in the FM receiver, for example, an IIR (Infinite Impulse Response) type low-pass filter. The IIR filter does not have a linear phase characteristic, and a phase difference is generated according to the frequency of a signal passing through the filter.
Since the composite signal includes a main channel signal having a modulation frequency of 20 Hz to 15 kHz and a sub channel signal having a modulation frequency of 23 kHz to 53 kHz, the main channel signal and the sub channel signal separated from the composite signal by the stereo demodulation circuit are included. There is a phase difference in the channel signal. As will be described later, the phase difference is also caused by the difference in the separation path between the main channel signal and the sub-channel signal.
Thus, if the phases of the main channel signal and the sub-channel signal are different, even if the amplification factor is adjusted by the sub-channel signal side amplifier circuit, the separation cannot be increased.
As described above, the conventional stereo demodulation circuit has a problem in that the phase difference between the main channel signal and the sub-channel signal is generated, so that the separation between the L signal and the R signal cannot be increased in stereo demodulation.
本発明は、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相を合わせることでセパレーションを大きくするステレオ復調回路を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a stereo demodulation circuit that increases separation by matching the phases of a main channel signal and a subchannel signal.
本発明に係る主たる発明は、ステレオ信号における主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいて、L信号とR信号を生成して出力するマトリクス回路を有するステレオ復調回路において、前記主チャンネル信号の位相を調整する第1位相調整回路と、前記副チャンネル信号の位相を調整し前記第1位相調整回路の出力の位相に合わせる第2位相調整回路と、を前記マトリクス回路の前段に備えたことを特徴とする。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
A main invention according to the present invention is a stereo demodulation circuit having a matrix circuit that generates and outputs an L signal and an R signal based on a main channel signal and a subchannel signal in a stereo signal, and adjusts the phase of the main channel signal. And a second phase adjustment circuit that adjusts the phase of the sub-channel signal and matches the phase of the output of the first phase adjustment circuit in the previous stage of the matrix circuit. .
Other features of the present invention will become apparent from the accompanying drawings and the description of this specification.
本発明によれば、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相を合わせることでセパレーションを大きくすることができる。 According to the present invention, the separation can be increased by matching the phases of the main channel signal and the sub-channel signal.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
===FM受信機構成===
図1は、本発明のステレオ復調回路26を使用したFM受信機の構成の一例を示すブロック図である。同図に示すFM受信機は、フロントエンド部100、中間周波増幅部200、FM検波回路24、ステレオ復調回路26、ディエンファシス回路28、30、低周波増幅回路32、34を備えている。
=== FM receiver configuration ===
FIG. 1 is a block diagram showing an example of the configuration of an FM receiver using the
フロントエンド部100は、アンテナ1から得られる受信信号を10.7MHzの中間周波信号に周波数変換して出力する。なお、フロントエンド部100は、アンテナ1から受信した受信信号を、特定の周波数帯域だけ選択的に増幅する高周波増幅回路10と、周波数変換に必要な局部発振信号を出力する局部発振回路12と、高周波増幅回路10の出力信号および局部発振回路12から出力される局部発振信号を混合して中間周波信号として出力する混合回路14とを備えている。局部発振回路12は、例えばPLL回路18を備えたPLL周波数シンセサイザが用いられる。PLL周波数シンセサイザは、基準周波数をもとに電圧制御発振回路(不図示)が出力する周波数を位相比較回路(不図示)で比較し、差があれば位相比較回路の差に応じた信号を発生させ、安定した周波数を発生させる。
The
中間周波増幅部200は、中間周波信号を増幅するとともに所定周波数以外の不要な信号の除去を行う。なお、中間周波増幅部200は、入力した中間周波信号のうち所定周波数以外を除去するフィルタ(不図示)と中間周波信号を増幅する増幅回路(不図示)を有する中間周波増幅回路20と、中間周波増幅回路20から出力された信号のうち所定外の振幅部分を除去するリミッター回路22を備えている。
The
中間周波増幅回路20内のフィルタは、位相特性が音質に与える影響が大きいので、フィルタの通過帯域内で群遅延特性が平坦であることが要求されるが、実際にはフィルタを通過する信号の周波数に応じた位相の遅延が生じている。このフィルタとして、例えばセラミックフィルタが使用される。また、リミッター回路22は受信信号の所定外の振幅部分を除去する働きがあり、受信信号がノイズ等の影響で振幅変化を受けていてもそのノイズ部分が除去されて出力される。
Since the filter in the intermediate
FM検波回路24は、リミッター回路22の出力をFM検波することで、ステレオ複合信号を復調して出力する。このFM検波回路24として、例えば周波数の変化に追従するよう電圧制御発振回路(不図示)をフィードバック制御し、この制御電圧から振幅信号を取り出すPLL検波回路が用いられる。それ以外の検波回路としてフォスター・シーリー型検波回路、レシオ検波回路などがあるが、本発明のステレオ復調回路26には、どの検波方式を適用することも可能である。
The
ステレオ復調回路26は、ステレオ複合信号に含まれる主チャンネル信号と副チャンネル信号を抽出し、さらに主チャンネル信号と副チャンネル信号のマトリクス処理を行うことでL信号とR信号を生成し出力する。
The
ディエンファシス回路28、30は、送信側でプリエンファシスによって強められたL信号とR信号の高域部を、送信側と逆の周波数特性によって減衰し平坦な周波数特性に戻し、低周波増幅回路32、34にそれぞれ出力する。
The
低周波増幅回路32、34は、入力したL信号とR信号を増幅するとともにスピーカーに必要な電力を供給する。
The low
以上の構成によって受信信号からL信号およびR信号が復調され、L信号に基づいた音声が左のスピーカーから、R信号に基づいた音声が右のスピーカーから出力される。 With the above configuration, the L signal and the R signal are demodulated from the received signal, and the sound based on the L signal is output from the left speaker and the sound based on the R signal is output from the right speaker.
なお、モノラル放送として受信する場合は、ステレオ復調回路26において、主チャンネル信号のみが選択されて左右のスピーカーから出力される。この場合、主チャンネル信号はL+Rの信号なので、L信号、R信号の両方の情報が出力されることになり、問題は発生しない。
When receiving as monaural broadcasting, the
===ステレオ復調回路===
図2は、本発明のステレオ復調回路26の構成の一例を示すブロック図である。
ステレオ復調回路26は、ローパスフィルタ(以下、LPFとする)40、50、バンドパスフィルタ(以下、BPFとする)42、44、副搬送波発生回路46、MIX回路48、ステレオ信号処理回路52を備えている。
=== Stereo demodulation circuit ===
FIG. 2 is a block diagram showing an example of the configuration of the
The
LPF40は、FM検波回路24で復調されたステレオ複合信号を入力し、主チャンネル信号を抽出して出力する。
BPF44は、ステレオ複合信号を入力し、19kHzのパイロット信号を抽出して出力する。
副搬送波発生回路46は、入力されたパイロット信号を2倍の38kHzの副搬送波として出力する。
BPF42は、ステレオ複合信号から所定の周波数領域を抽出した信号を出力する。
MIX回路48は、BPF42の出力と副搬送波を乗算しLPF50に出力する。
LPF50は、MIX回路48の出力から副チャンネル信号を抽出して出力する。
ステレオ信号処理回路52は、主チャンネル信号と副チャンネル信号を入力し、L信号とR信号を生成して出力する。
以上の構成のステレオ復調回路26で、ステレオ複合信号からL信号とR信号が生成される。
The
The BPF 44 receives a stereo composite signal, extracts a 19 kHz pilot signal, and outputs it.
The
The
The
The
The stereo
In the
次に、ステレオ復調の動作について説明する。
ステレオ復調回路26に入力されるステレオ複合信号をCOMP、主チャンネル信号を(L+R)、副チャンネル信号を(L−R)、副搬送波の周波数をfcとすると、ステレオ複合信号COMPはパイロット信号を除くと、
COMP=(L+R)+sin(2π・fc・t)・(L−R)
と表される。
このCOMPをLPF40に通すことにより副搬送波成分が取り除かれ主チャンネル信号として(L+R)が得られる。
Next, stereo demodulation operation will be described.
If the stereo composite signal input to the
COMP = (L + R) + sin (2π · fc · t) · (LR)
It is expressed.
By passing this COMP through the
また、BPFフィルタ42で23〜53kHzの周波数を抽出することによりCOMPからsin(2π・fc・t)・(L−R)が抽出される。MIX回路48で、この抽出された信号に副搬送波sin(2π・fc・t)を乗算すると、
sin(2π・fc・t)・sin(2π・fc・t)・(L−R)
=1/2・(L−R)−1/2cos(4π・fc・t)・(L−R)
となる。
この信号をLPF50に通すことによって副搬送波成分が取り除かれ副チャンネル信号として1/2・(L−R)が得られる。このように、ステレオ信号処理回路52に入力される副チャンネル信号は、主チャンネル信号に対して1/2の大きさとなる。よって後述するステレオ信号処理回路52の増幅回路62で通常2倍の大きさに増幅している。なお、中間増幅回路20のフィルタ特性のバラツキやセパレーション特性によって増幅率が調整される。
ステレオ信号処理回路52に入力された主チャンネル信号と副チャンネル信号は、マトリクス処理によってL信号とR信号に分離され出力される。
In addition, sin (2π · fc · t) · (LR) is extracted from COMP by extracting the frequency of 23 to 53 kHz by the
sin (2π · fc · t) · sin (2π · fc · t) · (LR)
= 1/2. (LR) -1 / 2cos (4.pi.fc.t). (LR)
It becomes.
By passing this signal through the
The main channel signal and the sub-channel signal input to the stereo
===ステレオ信号処理回路===
図3は本発明のステレオ復調回路26内のステレオ信号処理回路52の構成を示すブロック図である。
=== Stereo Signal Processing Circuit ===
FIG. 3 is a block diagram showing the configuration of the stereo
ステレオ信号処理回路52は、ステレオ信号における主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいてL信号とR信号を生成して出力するマトリクス回路53と、主チャンネル信号の位相を調整するFIR(Finite Impulse Response)フィルタ54(『第1位相調整回路』)と、副チャンネル信号の位相を調整しFIRフィルタ54の出力の位相に合わせるFIRフィルタ56(『第2位相調整回路』)と、副チャンネル信号を所定の大きさに増幅する増幅回路62とを備えている。なお、位相の調整とは、後述するFIRフィルタ54、56の乗算係数の設定値に応じて、入力した信号の位相を補正して出力することを意味している。
The stereo
また、マトリクス回路53は、主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいてL信号を出力する加算回路58と、主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいてR信号を出力する減算回路60とを備えている。
The
主チャンネル信号は、FIRフィルタ54に入力され、位相が調整され加算回路58および減算回路60に入力される。副チャンネル信号は、増幅回路62で所定の大きさに増幅された後、FIRフィルタ56に入力され、FIRフィルタ54の出力の位相に合うように調整され加算回路58および減算回路60に入力される。そして加算回路58に入力された各信号の加算処理によってL信号が生成される。また、減算回路58に入力された各信号の減算処理によってR信号が生成される
なお、本発明の実施の形態では増幅回路62をFIRフィルタ56の前段に設けたが、FIRフィルタ56の後段に設けてもよい。
The main channel signal is input to the
===FIRフィルタ===
図4は、FIRフィルタ54、56の構成を示すブロック図である。
FIRフィルタ54、56は、入力信号(Xn:nはサンプル数)をサンプリングの周期単位ごと(『所定期間』)に信号を遅延して出力する遅延回路D1〜D(k−1)と、入力信号および遅延回路D1〜D(k−1)の出力と対応した任意の乗算係数を有し、入力した信号に乗算係数を乗算して出力する乗算回路A1〜Akと、乗算回路A1〜Akの出力を加算してその和を出力する加算回路80とを備えている。ここで、kはフィルタ次数であり、2以上の整数である。
=== FIR filter ===
FIG. 4 is a block diagram showing the configuration of the FIR filters 54 and 56.
The FIR filters 54 and 56 delay input signals (Xn: n is the number of samples) for each sampling cycle unit (“predetermined period”) and output delay circuits D1 to D (k−1), and inputs. Multipliers A1 to Ak that have arbitrary multiplication coefficients corresponding to the signals and outputs of the delay circuits D1 to D (k-1), multiply the input signals by the multiplication coefficients, and output the multiplication circuits A1 to Ak. And an
遅延回路D(k−1)は、入力信号Xnに対してn−(k−1)のサンプリング周期分遅延した信号を出力する。例えば入力信号Xnのとき、D1はXn−1を出力し、D2はXn−2を出力する。
入力信号Xnおよび遅延回路D1〜D(k−1)からの出力であるXn−1〜Xn−(k−1)は、対応する乗算回路A1〜Akで乗算係数a1〜akがそれぞれ乗算された後に加算回路80で全て加算されて出力される。例えば、乗算係数a1が1でそれ以外は0の場合には入力Xnに対し出力Xnとなり位相はそのままである。また乗算係数a2が1でそれ以外は0の場合には入力Xnに対し出力Xn−1となり1サンプル周期位相の遅れた値が出力される。
このように、FIRフィルタ54、56は、乗算回路A1〜Akの乗算係数a1〜akの設定値に応じて、入力信号を任意の位相に調整して出力することができる。
The delay circuit D (k−1) outputs a signal delayed by n− (k−1) sampling periods with respect to the input signal Xn. For example, when the input signal is Xn, D1 outputs Xn-1, and D2 outputs Xn-2.
The input signal Xn and the outputs from the delay circuits D1 to D (k-1) are multiplied by the multiplication coefficients a1 to ak in the corresponding multiplication circuits A1 to Ak, respectively. Later, all are added by the
In this manner, the FIR filters 54 and 56 can adjust the input signal to an arbitrary phase and output it according to the set values of the multiplication coefficients a1 to ak of the multiplication circuits A1 to Ak.
図5は、FIRフィルタ54、56の位相補正の特性を説明するための図である。この図5は、k=10の10次フィルタにおいて、主チャンネル側のFIRフィルタ54の乗算係数を固定して副チャンネル側のFIRフィルタ56の乗算係数を調整した場合の一例である。縦軸は、乗算係数a1〜a10の各設定値であり、この設定値はインパルスを入力した時の出力に対応している。横軸はインパルス入力時のサンプル数であり、この各値は乗算回路A1〜A10にそれぞれ対応している。
FIG. 5 is a diagram for explaining the characteristics of phase correction of the FIR filters 54 and 56. FIG. 5 is an example of a case where the multiplication coefficient of the
まず、主チャンネル信号側のFIRフィルタ54の乗算係数a5のみ1として他は0とする。このFIRフィルタ54にインパルスを入力するとFIRフィルタ54の出力は図5の実線部分になる。このFIRフィルタ54の出力に対し、FIRフィルタ56の乗算係数a1〜a10を最適な値に設定することによりFIRフィルタ54とFIRフィルタ56の出力の位相を合わせることができる。例えば図5では、FIRフィルタ56の乗算係数a1〜a10は図5の点線部分で示すような設定値となる。
First, only the multiplication coefficient a5 of the
図6は、FIRフィルタ54、56を用いたステレオ復調回路26の位相補正量とセパレーション特性の関係の一例を示す図である。
縦軸はセパレーション(dB)を示していて、横軸は主チャンネル信号と副チャンネル信号間の位相補正量(サンプル周期)を示している。同図に示すように位相補正量の変化に伴ってセパレーションが変化する。図6の場合、0.5サンプル周期の位相補正を行ったときにセパレーションが最大となっている。主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相が一致しているのは、このセパレーションが最大となっている所である。
このように、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相が等しくなるように調整することによりセパレーションを大きくすることが可能となる。
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of the relationship between the phase correction amount of the
The vertical axis represents the separation (dB), and the horizontal axis represents the phase correction amount (sample period) between the main channel signal and the subchannel signal. As shown in the figure, the separation changes as the phase correction amount changes. In the case of FIG. 6, the separation is maximum when phase correction is performed with a 0.5 sample period. The phase of the main channel signal and that of the sub channel signal coincide with each other at the place where the separation is maximum.
In this way, the separation can be increased by adjusting the phase of the main channel signal and the sub-channel signal to be equal.
増幅回路62のみの場合では、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相がずれていると、増幅率を変化させても、セパレーションを大きくすることができない。しかし、FIRフィルタ54、56を主チャンネル信号側と副チャンネル信号側にそれぞれ設け、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相が等しくなる乗算係数a1〜akを設定することによりセパレーションを大きくすることができる。
In the case of only the
===その他の実施の形態===
図7は、本発明のその他の実施の形態に係るステレオ復調回路におけるステレオ信号処理回路82のブロック図である。
=== Other Embodiments ===
FIG. 7 is a block diagram of a stereo
ステレオ信号処理回路82は、ステレオ信号における主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいてL信号とR信号を生成して出力するマトリクス回路83と、主チャンネル信号の位相を調整するFIRフィルタ84と、副チャンネル信号の位相を調整しFIRフィルタ84の出力の位相に合わせるLMS(Least Mean Square)方式の適応フィルタ86とを備えている。
The stereo
また、マトリクス回路83は、主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいてL信号を出力する加算回路88と、主チャンネル信号と副チャンネル信号に基づいてR信号を出力する減算回路90とを備えている。
The
適応フィルタ86は、乗算係数a1〜akの乗算回路を有するFIRフィルタ(不図示)と、FIRフィルタ84の出力と適応フィルタ86自身の出力との差分であるエラー信号(『誤差信号』)に応じて乗算係数a1〜akを変更するLMSアルゴリズム部(不図示)を備えている。図7において適応フィルタ86の矢印は、減算回路90のエラー信号に応じて乗算係数a1〜akを自動的に設定する適応フィルタであることを示している。
The
次に乗算係数a1〜akの設定動作について説明する。
セパレーション調整を行う時、すなわち乗算係数a1〜akの設定時には実線部分のみによる信号処理が行われる。
まず、L信号だけにホワイトノイズを印加する。ホワイトノイズとは、単位周波数帯域に含まれる成分の強さが周波数に無関係に一定であるノイズのことである。適応フィルタ86は、自身の出力とFIRフィルタ84の出力の差分、すなわち減算回路90の出力のR信号をエラー信号として入力する。適応フィルタ86内のLMSアルゴリズム部は、エラー信号が最小となるように乗算係数a1〜akを変更する。そして、適応フィルタ86は、エラー信号が最小となった時の乗算係数a1〜akの値を設定値として設定する。なお、適応フィルタ86はこの設定によって副チャンネル信号の増幅率も自動的に設定することができる。
設定終了後には、適応フィルタ86はFIRフィルタとして動作する。また、ステレオ信号処理回路82は、図7の点線部分を含めた、通常の信号処理によってL信号とR信号の分離を行う。
Next, the setting operation of the multiplication coefficients a1 to ak will be described.
When the separation adjustment is performed, that is, when the multiplication coefficients a1 to ak are set, signal processing using only the solid line portion is performed.
First, white noise is applied only to the L signal. White noise is noise in which the intensity of components included in a unit frequency band is constant regardless of frequency. The
After the setting is completed, the
このように、副チャンネル側のFIRフィルタを適応フィルタ86とすることで、図5に示したような乗算係数a1〜akの設定を自動的行うことが可能となる。また、適応フィルタ86は増幅率の調整も自動的に行うことが可能であり、副チャンネル信号側の増幅器は不要となる。
As described above, by setting the FIR filter on the sub-channel side as the
以上説明したように、本発明のステレオ復調回路は、主チャンネル側と副チャンネル側にそれぞれFIRフィルタ54、56を設けることで、主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相を合わせることができ、セパレーションを大きくすることができる。 As described above, the stereo demodulation circuit of the present invention can match the phases of the main channel signal and the sub-channel signal by providing the FIR filters 54 and 56 on the main channel side and the sub-channel side, respectively. Can be bigger.
また、これらのFIRフィルタ54、56はマトリクス回路の前段にあり、FIRフィルタ54、56を通過した信号で加算処理および減算処理を行うので、主チャンネル信号と副チャンネル信号の加算および減算時に主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相を合わせておくことができる。 Further, these FIR filters 54 and 56 are provided in the previous stage of the matrix circuit, and addition processing and subtraction processing are performed on the signals that have passed through the FIR filters 54 and 56. Therefore, when the main channel signal and the subchannel signal are added and subtracted, The phase of the signal and the subchannel signal can be matched.
さらに、副チャンネル信号側に増幅回路62を設け、副チャンネル信号のゲインを調整することにより、セパレーション特性を制御することができる。
Furthermore, the separation characteristic can be controlled by providing an
その上、FIRフィルタ54、56の簡素な構成で主チャンネル信号と副チャンネル信号の位相調整を行うことができ、FIRフィルタ54、56の乗算係数を最適な値に設定することで位相を合わせ込むことができる。 In addition, the phase of the main channel signal and the subchannel signal can be adjusted with a simple configuration of the FIR filters 54 and 56, and the phases are matched by setting the multiplication coefficients of the FIR filters 54 and 56 to optimum values. be able to.
また、副チャンネル側のFIRフィルタとしてアルゴリズム部を有する適応フィルタ86とすることで、乗算係数設定時にFIRフィルタの乗算係数の設定を自動的に行うことができる。
Further, by setting the
なお、本発明のステレオ復調回路26をFM受信機に適用するとL、Rのセパレーションを大きくした臨場感のあるFMステレオ受信を行うことができる。
When the
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described concretely based on the embodiment, it is not limited to this and can be variously changed in the range which does not deviate from the summary.
10 高周波増幅回路
12 局部発振回路
14 混合回路
18 PLL回路
20 中間周波増幅回路
22 リミッター回路
24 FM検波回路
26 ステレオ復調回路
28、30 ディエンファシス回路
32、34 低周波増幅回路
40、50 ローパスフィルタ
42、44 バンドパスフィルタ
46 副搬送波発生回路
48 MIX回路
52、82 ステレオ信号処理回路
53、83 マトリクス回路
54、56、84 FIRフィルタ
58、88 加算回路
60、90 減算回路
62 増幅回路
80 加算回路
86 適応フィルタ
100 フロントエンド部
200 中間周波増幅部
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記主チャンネル信号の位相を調整する第1位相調整回路と、
前記副チャンネル信号の位相を調整し前記第1位相調整回路の出力の位相に合わせる第2位相調整回路と、
を前記マトリクス回路の前段に備えたことを特徴とするステレオ復調回路。 In a stereo demodulation circuit having a matrix circuit that generates and outputs an L signal and an R signal based on a main channel signal and a sub-channel signal in a stereo signal,
A first phase adjustment circuit for adjusting the phase of the main channel signal;
A second phase adjustment circuit that adjusts the phase of the subchannel signal to match the phase of the output of the first phase adjustment circuit;
A stereo demodulator circuit comprising: a matrix demodulator in front of the matrix circuit.
前記主チャンネル信号と前記副チャンネル信号に基づいてL信号を出力する加算回路と、
前記主チャンネル信号と前記副チャンネル信号に基づいてR信号を出力する減算回路と、
を備え、
前記第1位相調整回路の出力は、前記加算回路および前記減算回路に入力され、
前記第2位相調整回路の出力は、前記加算回路および前記減算回路に入力されることを特徴とする請求項1に記載のステレオ復調回路。 The matrix circuit is
An adder circuit that outputs an L signal based on the main channel signal and the subchannel signal;
A subtracting circuit for outputting an R signal based on the main channel signal and the sub channel signal;
With
The output of the first phase adjustment circuit is input to the addition circuit and the subtraction circuit,
The stereo demodulation circuit according to claim 1, wherein the output of the second phase adjustment circuit is input to the addition circuit and the subtraction circuit.
入力信号を所定期間経過後に出力する複数の遅延回路と、
前記複数の遅延回路の出力に対応した乗算係数がそれぞれ設定される複数の乗算回路と、
前記複数の乗算回路の出力を加算して出力する加算回路と、
を有し、
前記乗算係数の設定値に応じて位相を調整することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のステレオ復調回路。 The first phase adjustment circuit and the second phase adjustment circuit are:
A plurality of delay circuits for outputting an input signal after a predetermined period of time;
A plurality of multiplication circuits in which multiplication coefficients corresponding to outputs of the plurality of delay circuits are respectively set;
An addition circuit for adding and outputting the outputs of the plurality of multiplication circuits;
Have
4. The stereo demodulation circuit according to claim 1, wherein the phase is adjusted according to a set value of the multiplication coefficient.
前記第1位相調整回路の出力と前記第2位相調整回路の出力との誤差信号に応じて前記乗算係数を変更するアルゴリズム部をさらに備え、
前記誤差信号が最小となる場合の前記乗算係数を前記乗算回路に設定することを特徴とする請求項4に記載のステレオ復調回路。 The second phase adjustment circuit includes:
An algorithm unit for changing the multiplication coefficient according to an error signal between the output of the first phase adjustment circuit and the output of the second phase adjustment circuit;
5. The stereo demodulation circuit according to claim 4, wherein the multiplication coefficient when the error signal is minimized is set in the multiplication circuit.
The stereo demodulation circuit according to claim 1, wherein the stereo signal is an FM reception signal.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004069494A JP2005260589A (en) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | Stereo demodulator circuit |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004069494A JP2005260589A (en) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | Stereo demodulator circuit |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005260589A true JP2005260589A (en) | 2005-09-22 |
Family
ID=35085889
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005260589A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009192621A (en) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | Musical sound generating apparatus and waveform data storage device of electronic musical instrument |
JP2013029852A (en) * | 2012-09-24 | 2013-02-07 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | Electronic musical instrument |
-
2004
- 2004-03-11 JP JP2004069494A patent/JP2005260589A/en not_active Withdrawn
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