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JP2005258238A - 全方位型対物レンズ - Google Patents

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JP2005258238A
JP2005258238A JP2004071953A JP2004071953A JP2005258238A JP 2005258238 A JP2005258238 A JP 2005258238A JP 2004071953 A JP2004071953 A JP 2004071953A JP 2004071953 A JP2004071953 A JP 2004071953A JP 2005258238 A JP2005258238 A JP 2005258238A
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light
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JP2004071953A
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Haruki Oe
晴樹 大江
Mitsutaka Hidaka
光隆 日高
Kiyoshi Toma
清 當摩
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

【課題】全方位型対物レンズを軽量化し、コストを低減し、大量生産可能にする。
【解決手段】環状かつ曲面状に形成された被写体光の入射面11a、入射面11aを通過した光を反射するべく環状かつ曲面状に形成された第1反射面12a、第1反射面12aにより反射された光を出射するべく反射する第2反射面13aを備えた全方位型対物レンズを、所定空間を画定する樹脂製の殻体10により形成し、この殻体10を、入射面11aをもつ第1殻体ユニット11、第1反射面12aをもつ第2殻体ユニット12、及び第2反射面13aをもつ第3殻体ユニット13を接合して形成する。これにより、ガラス材料により形成される場合に比べて、コストを低減でき、大量生産が可能になり、又、殻体の内部が空洞であるため成型後の収縮変形又はヒケ等を防止して寸法精度を高めることができ、所望の光学特性を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、全方位の被写体を撮影可能なカメラ等に搭載される全方位型対物レンズに関し、特に、360度の全方位を撮影して監視する監視カメラ等に搭載される全方位型対物レンズに関する。
全方位の撮影が可能な従来のカメラ(画像取込装置)としては、図4に示すように、全方位型対物レンズ1、リレーレンズ2、撮像素子3等により構成されたものが知られている。そして、全方位型対物レンズ1は、中心軸Lから外れた位置に被写体光が入射する周透光面1a、周透光面1aを通過した被写体光を反射する反射面をもつ周遮光面1b、周遮光面1bにより反射された反射光をリレーレンズ2に向けて反射する反射面をもつ中央遮光面1c、中央遮光面1cで反射された反射光を通す中央透光面1d等を画定するべく、中実のガラス材料により形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−004383号公報
ところで、上記従来の全方位型対物レンズ1においては、ガラス材料により形成されていたため重量があり、コストが高く、同時に大量生産できない等の問題がある。一方、この全方位型対物レンズ1を、ガラス材料ではなく樹脂材料を用いて型成形することも考えられるが、中実の形状にすると肉厚が厚くなり、成形後の収縮、ヒケ等により歪あるいは巣等が発生して、所望の寸法精度が得られないという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、コストを低減でき、大量生産が可能で、寸法精度が確保されて所望の光学特性が得られる全方位型対物レンズを提供することにある。
本発明の全方位型対物レンズは、環状かつ曲面状に形成された被写体光の入射面と、入射面を通過した光を反射するべく環状かつ曲面状に形成された第1反射面と、第1反射面により反射された光を出射するべく反射する第2反射面と、を備えた全方位型対物レンズであって、上記入射面、第1反射面、及び第2反射面は、所定空間を画定する樹脂製の殻体により形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、入射面、第1反射面、及び第2反射面が樹脂製の殻体により形成されるため、ガラス材料により形成される場合に比べて、コストを低減でき、大量生産が可能になり、又、殻体の内部が空洞であるため成型後の収縮変形又はヒケ等を防止して寸法精度を高めることができ、所望の光学特性を得ることができる。
上記構成において、殻体は、入射面及び第2反射面を形成する第1殻体ユニットと、第1反射面を形成する第2殻体ユニットと、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1殻体ユニットと第2殻体ユニットとの二つの部品により殻体を形成するため、殻体を容易に成型することができ、又、それぞれを高精度に形成することができる。
また、上記構成において、殻体は、入射面を形成する第1殻体ユニットと、第1反射面を形成する第2殻体ユニットと、第2反射面を形成する第3殻体ユニットと、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、第1殻体ユニット,第2殻体ユニット,第3殻体ユニットの三つの部品により殻体を形成するため、殻体を一層容易に成型することができ、又、それぞれをさらに高精度に形成することができる。
上記構成において、第2殻体ユニットには、第2反射面により反射された光を出射する開口部が形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、殻体の内部空間が開口部を通して外部空間と連通しているため、殻体の内部空間と外部空間との雰囲気を同一にすることができ、それ故に、雰囲気の相違による光学特性の変化を防止することができる。
上記構成において、第1殻体ユニットと第2殻体ユニットとの接合領域には、取付け用の段差部が形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、この全方位型対物レンズをケース等に取り付ける際に、この段差部で位置決めできるため、容易に取り付けることができる。
上記構成において、入射面は、第1反射面及び第2反射面の中心軸と垂直な平面に対して、第1反射面寄りの方向からの被写体光が入射し得る負角をもつように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、広い視野に亘って被写体光を取り込むことができるため、全方位型の監視カメラ等に適した全方位型対物レンズを得ることができる。
上記構成の全方位型対物レンズによれば、軽量化でき、コストを低減でき、大量生産が可能で、寸法精度が確保されて所望の光学特性が得られる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は、本発明の全方位型対物レンズの一実施形態を示すものであり、図1は全方位型対物レンズの断面図、図2は全方位型対物レンズを備えた監視カメラを示す断面図である。
この全方位型対物レンズは、図1及び図2に示すように、樹脂材料により成型され内部に所定空間(空洞)を画定する殻体10からなる。そして、この殻体10は、被写体光の入射面11aを画定する第1殻体ユニット11と、入射面11aを通過した光を反射する第1反射面12aを画定する第2殻体ユニット12と、第1反射面12aにより反射された光を出射するべく反射する第2反射面13aを画定する第3殻体ユニット13とが、それぞれ接合されることにより形成されている。
第1殻体ユニット11は、透明な樹脂材料により所定の肉厚に成型されたものであり、図1に示すように、360度の全方位に向くように環状かつ曲面(例えば球面)状に形成されて、その表面において被写体光の入射面11aを画定している。入射面11aは、第1反射面12aと第2反斜面13aの中心軸Lと垂直な平面Sに対して、第1反射面12a寄りの角度θの方向から進入してくる被写体光が入射できる負角をなすように形成されている。このように、負角θを設定することにより、広い視野に亘って被写体光を取り込むことができる。
第2殻体ユニット12は、透明又は不透明な樹脂材料により所定の肉厚に成型されたものであり、図1及び図2に示すように、第1殻体ユニット11と略対称的に、環状でかつ曲面(例えば、球面)状に形成されて、その内面において第1反射面12aを画定している。第1反射面12aは、入射面11aを通過した光を第2反斜面13aに向けて反射するものである。第1反射面12aは、成型後において成膜あるいは塗布等の所定の処理を施こすことにより形成されてもよい。
また、第2殻体ユニット12は、中心軸Lを中心とする領域において、第2反斜面13aにより反射された光を出射する円形の開口部12bを画定し、又、第1殻体ユニット11との接合領域において、取付け用の段差部12cを画定するように形成されている。
このように、開口部12bを設けることで、殻体の内部空間と外部空間との雰囲気を同一にすることができ、それ故に、雰囲気の相違による光学特性の変化を防止することができる。
第3核体ユニット13は、透明又は不透明な樹脂材料により所定の肉厚に成型されたものであり、図1及び図2に示すように、第2殻体ユニット12の開口部12bと対向するように、曲面(例えば、球面)状に形成されて、その内面において第2反射面13aを画定している。第2反斜面13aは、第1反射面12aにより反射された光を開口部12bから出射するように中心軸Lに略沿う方向に反射し、下流側のリレーレンズ20を通して撮像素子としてのCCD30に結像させるものである。第2反斜面13aは、成型後において成膜あるいは塗布等の所定の処理を施こすことにより形成されてもよい。
上記のように、それぞれに成型された第1殻体ユニット11、第2殻体ユニット12、及び第3殻体ユニット13は、中心軸L上において、第2反斜面13a及び開口部12bの中心並びに入射面11a及び第1反射面12aの中心が位置するように、お互いに接着剤等により接合されて、中心軸Lに対して回転対称な殻体を形成している。
このように、全方位型対物レンズ10が、空洞をもつ樹脂製の殻体により形成されているため、ガラス材料により形成される場合に比べて、軽量化でき、コストを低減でき、大量生産が可能になる。また、この殻体が、個々に成型された三つの殻体ユニット11,12,13を接合することにより形成されているため、成型後の収縮変形又はヒケ等を防止して各々の肉厚の寸法精度を高めることができ、所望の光学特性を得ることができる。
また、この全方位型対物レンズ10は、図2に示すように、リレーレンズ20及びCCD30を配置した円筒状のケース40の開口部41に取り付けられる。すなわち、ケース40の環状フランジ41aに段差部12cを突き当てて位置決めし、その後、接着剤あるいはその他の固着手段を用いて堅固に固定される。このように、第2殻体ユニット12に段差部12cを設けたことにより、この段差部12cを位置決めとして用いることができ、ケース40に対して容易に取り付けることができる。
そして、全方位型対物レンズ10、リレーレンズ20、CCD30、及びケース40により、全方位を監視可能な監視カメラが形成される。この監視カメラは、監視のための種々の場所、例えば、会議席のテーブル上に、あるいは、逆向きにして天井に配置される。
図3は、本発明に係る全方位型対物レンズの他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
すなわち、この全方位型対物レンズは、図3に示すように、樹脂材料により成型され内部に所定空間(空洞)を画定する殻体10´からなる。そして、この殻体10´は、被写体光の入射面11a及び第2反射面11bを画定する第1殻体ユニット11´と、入射面11aを通過した光を第2反射面11bに反射する第1反射面12aを画定する第2殻体ユニット12とが、お互いに接合されることにより形成されている。
第1殻体ユニット11´は、透明な樹脂材料により所定の肉厚に成型されたものであり、図3に示すように、360度の全方位に向くように環状かつ曲面(例えば球面)状に形成されて、その表面において被写体光の入射面11aを画定している。また、中心軸Lを中心とする領域の内面には、第2反射面11bを画定している。第2反斜面11bは、第1反射面12aにより反射された光を開口部12bから出射するように中心軸Lに略沿う方向に反射し、下流側のリレーレンズ20を通して撮像素子としてのCCD30に結像させるものである。第2反斜面11bは、第1殻体ユニット11の成型後において、反射面として機能する膜を成膜あるいは塗布等の所定の処理を施こして形成される。
上記のように、それぞれに成型された第1殻体ユニット11´及び第2殻体ユニット12は、中心軸L上において、第2反斜面11b及び開口部12bの中心並びに入射面11a及び第1反射面12aの中心が位置するように、お互いに接着剤等により接合されて、中心軸Lに対して回転対称な殻体を形成している。
このように、全方位型対物レンズ10´が、空洞をもつ樹脂製の殻体により形成されているため、ガラス材料により形成される場合に比べて、軽量化でき、コストを低減でき、大量生産が可能になる。また、この殻体が、個々に成型された二つの殻体ユニット11´,12を接合することにより形成されているため、成型後の収縮変形又はヒケ等を防止して各々の肉厚の寸法精度を高めることができ、所望の光学特性を得ることができると共に、前述の実施形態に比べて部品点数が減り、その分だけ組立て工数を削減でき、又、部品の管理コストを低減できる。
上記実施形態においては、樹脂製の殻体10,10´として、個々に成型された三つの殻体ユニット11,12,13あるいは二つの殻体ユニット11´,12を接合したもの示したが、それ以外の個数にそれぞれ成型された殻体ユニットを接合するものを採用してもよい。
上記実施形態においては、第2殻体ユニット12において、中心軸Lが通る領域に円形の開口部12bを設けたが、透明な樹脂材料により覆って光透過面を形成してもよい。
上記実施形態においては、取付け用の段差部12cを第2殻体ユニット12に設けた場合を示したが、第1殻体ユニット11,11´に設けてもよい。
以上述べたように、本発明の全方位型対物レンズは、全方位を監視する監視用のカメラに適用できるのは勿論のこと、幅広い視野に亘って撮影することが要望されるカメラであれば、監視以外の目的として利用される撮影カメラ、その他の光学系等においても使用することができる。
本発明に係る全方位型対物レンズの一実施形態を示す断面図である。 図1に示す全方位型対物レンズを備えた監視カメラの断面図である。 本発明に係る全方位型対物レンズの他の実施形態を示す断面図である。 従来の全方位型対物レンズを示す断面図である。
符号の説明
10,10 全方位型対物レンズ(殻体)
11,11´ 第1殻体ユニット
11a 入射面
11b 第2反斜面
12 第2殻体ユニット
12a 第1反射面
12b 開口部
12c 段差部
13 第3殻体ユニット
13a 第2反射面
20 リレーレンズ
30 CCD
40 ケース
41 開口部
41a 環状フランジ
L 中心軸
S 中心軸に垂直な平面

Claims (6)

  1. 環状かつ曲面状に形成された被写体光の入射面と、前記入射面を通過した光を反射するべく環状かつ曲面状に形成された第1反射面と、前記第1反射面により反射された光を出射するべく反射する第2反射面と、を備えた全方位型対物レンズであって、
    前記入射面、第1反射面、及び第2反射面は、所定空間を画定する樹脂製の殻体により形成されている、
    ことを特徴とする全方位型対物レンズ。
  2. 前記殻体は、前記入射面及び第2反射面を形成する第1殻体ユニットと、前記第1反射面を形成する第2殻体ユニットと、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の全方位型対物レンズ。
  3. 前記殻体は、前記入射面を形成する第1殻体ユニットと、前記第1反射面を形成する第2殻体ユニットと、前記第2反射面を形成する第3殻体ユニットと、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の全方位型対物レンズ。
  4. 前記第2殻体ユニットには、前記第2反射面により反射された光を出射する開口部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の全方位型対物レンズ。
  5. 前記第1殻体ユニットと前記第2殻体ユニットとの接合領域には、取付け用の段差部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載の全方位型対物レンズ。
  6. 前記入射面は、前記第1反射面及び第2反射面の中心軸と垂直な平面に対して、前記第1反射面寄りの方向からの被写体光が入射し得る負角をもつように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の全方位型対物レンズ。

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JP2003344773A (ja) * 2002-05-22 2003-12-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮影装置
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