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JP2005247801A - 安定な点眼剤 - Google Patents

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JP2005247801A
JP2005247801A JP2004063568A JP2004063568A JP2005247801A JP 2005247801 A JP2005247801 A JP 2005247801A JP 2004063568 A JP2004063568 A JP 2004063568A JP 2004063568 A JP2004063568 A JP 2004063568A JP 2005247801 A JP2005247801 A JP 2005247801A
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JP2004063568A
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Isao Hatakeyama
勇生 畠山
Kazuyoshi Yokota
和義 横田
Hiroaki Takahashi
洋明 高橋
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Zeria Pharmaceutical Co Ltd
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Zeria Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract


【課題】
プラノプロフェンおよびサルファ剤を同時に配合し、安全かつ長期間安定で、さらに充分な防腐力を有した点眼剤を提供することを課題とする。

【解決手段】
本発明は、プラノプロフェンおよびサルファ剤を同時に配合する点眼剤に防腐剤としてパラベン類(特に、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルまたはパラオキシ安息香酸ブチルから選ばれた1種以上)を配合することにより、安全かつ高温多湿条件下で長期間安定であり、充分な防腐力を有した点眼剤に関する。




Description

本発明は、プラノプロフェンおよびサルファ剤を配合する点眼剤に関し、詳しくは防腐剤としてパラベン類を配合することにより、安全かつ長期間安定である点眼剤に関する。
プラノプロフェンは、結膜炎、角膜炎、眼瞼炎等の外眼部および前眼部の炎症性疾患に有用な非ステロイド性抗炎症剤である。一方、サルファ剤は、古くから用いられている溶菌作用を有する成分であり、特に点眼剤としては、麦粒腫(ものもらい)、結膜炎に対して用いられている。これら抗炎症作用と抗菌作用を併せ持ち、治療効果を高めた点眼剤、すなわち、プラノプロフェンおよびサルファ剤を同時に配合した点眼剤は予てから望まれていた。プラノプロフェンの光安定性を向上させるため、プラノプロフェンとサルファ剤を配合した水性液剤が開示(特許文献1参照)されているが、防腐剤の種差選択が為されておらず、この水性製剤の防腐力は充分であるとは解し難い。
点眼剤に使用される防腐剤としては、塩化ベンザルコニウムに代表される第4級アンモニウム塩類が第一選択とされているが、これらをプラノプロフェンやサルファ剤等のアニオン性薬物を含有する点眼液に使用した場合、反応を起こし、著しい白濁および沈殿を生じるという問題が発生する。アニオン性薬物と第4級アンモニウム塩の反応を抑制する手段としては、特定の非イオン界面活性剤を特定量添加する方法等(特許文献2〜5参照)が知られているが、非イオン性界面活性剤は長期間の保存により劣化し、可溶化能の低下を起こすことから、前述の白濁・沈澱を長期間にわたって防止するためには、非イオン性界面活性剤の相当量を配合する必要がある。しかしながら、非イオン界面活性剤は連用すると溶血作用、粘膜刺激作用等の副作用があることが知られており、眼科領域においては、角膜障害の原因となることが示唆(非特許文献1参照)されているため、点眼剤への使用は極力少量に抑えるか、配合しないことが望ましい。他方、塩化ベンザルコニウムにおいても、角膜上皮に対し障害を引き起こすことが報告(非特許文献2参照)されており、炎症を惹起し、正常状態と異なる眼部に対する安全性が懸念される。
一方、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルまたはパラオキシ安息香酸ブチル等のパラベン類は比較的安全性の高い防腐剤であり、食品、化粧品等幅広い分野で汎用されているものである。
しかしながら、プラノプロフェン、サルファ剤およびパラベン類を同時に配合した点眼剤はこれまでに開発されていなかった。

再公表WO01/087303号公報 特開昭59−196816号公報 特開昭63−255221号公報 特開平1−224321号公報 特公平4−66452号公報 日本コンタクトレンズ学会誌38 (2) 82−85 1996 日本眼科紀要42 (5) 780−783 1991
プラノプロフェンおよびサルファ剤を含有する点眼液に防腐剤として塩化ベンザルコニウム等の4級アンモニウム塩を使用した場合、反応を起こし、著しい白濁および沈殿を生じるという問題がある。
本発明の目的は、プラノプロフェンおよびサルファ剤を同時に配合した点眼剤において、安全かつ長期間安定である点眼剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、前述の課題を解決すべく鋭意研究した結果、パラベン類の配合が第4級アンモニウム塩類や非イオン性界面活性剤の使用による安定性および安全面の問題等を解決するに最適な防腐剤であることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、プラノプロフェンとサルファ剤およびパラベン類を含有する点眼剤で、安全かつ長期間安定である点眼剤に関する。
本発明によれば、プラノプロフェンとサルファ剤を同時に配合した点眼剤に防腐剤としてパラベン類を用いることにより、長期間安定で澄明な点眼剤を提供することが可能となった。
本発明のプラノプロフェンは、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載品を使用することができる。プラノプロフェンの濃度は、通常0.005〜1.0%(w/v)が好ましく、特に0.05〜0.5%(w/v)が好ましいが、使用目的、炎症の程度などに応じて適宜増減する。
本発明に使用されるサルファ剤は、通常の医薬品に使用されるものであればよく、例えば日本薬局方収載のスルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、日本薬局方外医薬品規格収載のスルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソミジン、スルフイソミジンナトリウムが好ましく、これらの1種以上を混合したものも使用することができる。これらの成分の濃度は、通常0.4〜8.0%(w/v)が好ましく、特に2.0〜5.0%(w/v)が好ましい。
本発明で用いられるパラベン類としては、例えば日本薬局方収載のパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルまたはパラオキシ安息香酸ブチルが好ましく、これらの1種以上を混合したものも使用することができる。また、本発明におけるパラベン類の濃度は、通常0.001〜0.2%(w/v)が好ましく、特に0.005〜0.05%(w/v)が好ましい。
本発明の点眼剤は、通例、以下の操作によって調製するが、本発明を達成することができる調製方法であれば良く、特に限定はされない。例えばパラベン類及びスルファメトキサゾールナトリウム等のサルファ剤を精製水に溶解し、次いでプラノプロフェンを添加し、必要に応じて他の薬剤の添加、pHの調整、メンブランフィルター等を用いた濾過滅菌処理等を行うことによって得られる。また、pHの調整に関しては、本発明を達成し得る範囲に調整すればよく、特にpH値が5.0〜9.0となるように調整することが好ましい。このようにして得られた点眼剤は調製直後も、また高温多湿条件下での長期保存によっても白濁や沈殿は起こらず安定である。
本発明の点眼剤には、マレイン酸クロルフェニラミン、d−マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸プロメタジン、メキタジン等の抗ヒスタミン成分、クロモグリク酸およびその塩(ナトリウム塩など)、トラニラスト等のケミカルメディエーター遊離抑制成分、アズレンスルホン酸ナトリウム、アラントイン、塩化ベルベリン、グリチルリチン酸二カリウム、イプシロンアミノカプロン酸等の消炎成分、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン等の充血除去成分、グルタミン酸、タウリン、アスパラギン酸マグネシウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等のアミノ酸類、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、フラビンアデニンジヌクレオチド等のビタミン類、メチル硫酸ネオスチグミン等の眼機能を調節する成分、硫酸亜鉛等の収斂成分を配合することができる。
さらにはメントール、ボルネオール、カンフル等の清涼化剤、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等の溶解補助剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、プロピレングリコール等の等張化剤、エデト酸ナトリウム、シクロデキストリン、亜硫酸水素ナトリウム等の安定化剤、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース等の粘稠剤、塩酸、クエン酸またはその塩、ホウ酸またはその塩、リン酸またはその塩、酢酸またはその塩、酒石酸またはその塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤を配合することができる。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、比較例にはパラベン類の代わりに第4級アンモニウム塩類、非イオン性界面活性剤を添加した点眼剤を用いた。
実施例1
パラオキシ安息香酸メチル0.02g、パラオキシ安息香酸プロピル0.01gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.8g、スルファメトキサゾール4.0gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを溶解させる。これに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.2に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液をポリエチレンテレフタレート製10mL点眼容器に充填し、施栓して点眼剤とした。
実施例2
パラオキシ安息香酸エチル0.03gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルファメトキサゾールナトリウム2.0g、塩酸テトラヒドロゾリン0.025g、塩化ナトリウム0.2gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.3mLにl−メントール0.006gを予め溶解させて添加する。さらに、プラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたリン酸二水素ナトリウム適量を加えてpHを8.3に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例3
パラオキシ安息香酸メチル0.03gおよびホウ砂0.1gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルファメトキサゾールナトリウム4.0g、塩酸ナファゾリン0.003gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを溶解させる。これに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.1に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例4
パラオキシ安息香酸メチル0.02gおよびパラオキシ安息香酸エチル0.01gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.8g、スルフイソキサゾール4.0gを溶解させる。これに、プラノプロフェン0.2gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたクエン酸を適量加えてpHを8.2に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例5
パラオキシ安息香酸エチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸ブチル0.004gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルフイソミジンナトリウム2.5g、メチル硫酸ネオスチグミン0.005gおよびエデト酸ナトリウム0.01gを加えて溶解させる。これに、水酸化ナトリウム0.1gおよびプラノプロフェン0.4gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたリン酸二水素ナトリウム適量を加えてpHを8.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例6
パラオキシ安息香酸プロピル0.02gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルファメトキサゾールナトリウム3.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、塩化ナトリウム0.2gおよびエデト酸ナトリウム0.02gを加えて溶解させる。これに、プラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.3に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例7
パラオキシ安息香酸エチル0.02gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.01gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.4g、スルフイソキサゾール2.0gおよび塩酸ジフェンヒドラミン0.05gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.4mLとポリソルベート80 0.1gを混和させた液にd−カンフル0.01gおよびd−ボルネオール0.01gを予め溶解させて添加する。さらに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例8
パラオキシ安息香酸メチル0.015gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.008gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルフイソミジンナトリウム3.0g、クロモグリク酸ナトリウム1.0gおよび塩化ナトリウム0.2gを加えて溶解させる。これに、プラノプロフェン1.0gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.3に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例9
パラオキシ安息香酸メチル0.05gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.4g、スルファメトキサゾール2.0gおよびイプシロンアミノカプロン酸2.0gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.4mLにl−メントール0.003gおよびd−ボルネオール0.005gを予め溶解させて添加する。さらに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.1に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例10
パラオキシ安息香酸エチル0.015gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.008gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.4g、スルファメトキサゾール2.0g、塩酸テトラヒドロゾリン0.025g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを加えて溶解させる。これに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.4に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例11
パラオキシ安息香酸ブチル0.005gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.4g、スルフイソキサゾール2.0g、エデト酸ナトリウム0.01g、塩酸ナファゾリン0.002gおよびクロモグリク酸ナトリウム0.5gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.3mLとプロピレングリコール0.05gとポリソルベート80 0.05gを混和し、l−メントール0.005gおよびd−カンフル0.01gを予め溶解させて添加する。さらに、プラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.1に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例12
パラオキシ安息香酸メチル0.026g、パラオキシ安息香酸プロピル0.014gおよびコンドロイチン硫酸ナトリウム0.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルファメトキサゾールナトリウム4.0g、塩酸テトラヒドロゾリン0.02gおよびエデト酸ナトリウム0.02gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.2mLにl−メントール0.003gを予め溶解させて添加する。さらに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.2に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例13
パラオキシ安息香酸エチル0.04gおよびクエン酸ナトリウム0.3gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、水酸化ナトリウム0.8g、スルフイソキサゾール4.0gおよびL-アスパラギン酸カリウム0.5gを加えて溶解させる。これに、プラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.3に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例14
パラオキシ安息香酸メチル0.01gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.005gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルフイソミジンナトリウム5.0g、メチル硫酸ネオスチグミン0.003gおよびアミノエチルスルホン酸0.3gを加えて溶解させる。これに、プラノプロフェン0.2gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.6に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
実施例15
パラオキシ安息香酸メチル0.01g、パラオキシ安息香酸エチル0.005gおよびパラオキシ安息香酸プロピル0.005gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルファメトキサゾールナトリウム4.0g、エデト酸ナトリウム0.005g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03gおよびクロモグリク酸ナトリウム1.0gを加えて溶解させる。これに、プラノプロフェン0.5gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例1
適量の滅菌精製水に、水酸化ナトリウム0.8g、スルファメトキサゾール4.0g、エデト酸ナトリウム0.005gおよびプラノプロフェン0.05gを溶解させる。これに、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.2に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例2
適量の滅菌精製水に、スルファメトキサゾールナトリウム2.0g、塩酸テトラヒドロゾリン0.025g、塩化ナトリウム0.2g、エデト酸ナトリウム0.01gおよびプラノプロフェン0.1gを溶解させる。これに、エタノール0.3mLにl−メントール0.006gを予め溶解させて添加する。さらに、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.2mLを添加し、予め滅菌精製水に溶解させたリン酸二水素ナトリウム適量を加えてpHを8.3に調整した後、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例3
適量の滅菌精製水に、ホウ砂0.1g、スルファメトキサゾールナトリウム4.0g、塩酸ナファゾリン0.003g、エデト酸ナトリウム0.005gおよびプラノプロフェン0.05gを溶解させる。これに、塩化ベンゼトニウム液(10%)0.1mLを添加し、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.1に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例4
適量の滅菌精製水に、水酸化ナトリウム0.8gを添加し、スルフイソキサゾール4.0gおよびプラノプロフェン0.2gを溶解させる。これに、グルコン酸クロルヘキシジン液(20%)0.05mLを添加し、予め滅菌精製水に溶解させたクエン酸を適量加えてpHを8.2に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。これを、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例5
適量の滅菌精製水に、スルフイソミジンナトリウム2.5g、メチル硫酸ネオスチグミン0.005g、エデト酸ナトリウム0.01g、水酸化ナトリウム0.1gおよびプラノプロフェン0.4gを溶解させる。これに、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.05mLを添加し、予め滅菌精製水に溶解させたリン酸二水素ナトリウム適量を加えてpHを8.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例6
適量の滅菌精製水に、スルファメトキサゾールナトリウム3.0g、マレイン酸クロルフェニラミン0.02g、塩化ナトリウム0.2gおよびエデト酸ナトリウム0.02gを溶解させる。これに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1gおよび塩化ベンゼトニウム液(10%)0.05mLを添加する。さらに、プラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.3に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例7
適量の滅菌精製水に、水酸化ナトリウム0.4g、スルフイソキサゾール2.0gおよび塩酸ジフェンヒドラミン0.05gを溶解させる。これに、エタノール0.4mLとポリソルベート80 0.1gを混和させた液にd−カンフル0.01gおよびd−ボルネオール0.01gを予め溶解させて添加する。さらに、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを添加し、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.0に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例8
適量の滅菌精製水に、スルフイソミジンナトリウム3.0g、クロモグリク酸ナトリウム1.0gおよび塩化ナトリウム0.2gを加えて溶解させる。これに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.2gおよび塩化ベンゼトニウム液(10%)0.2mLを添加する。さらに、プラノプロフェン1.0gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.3に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例9
適量の滅菌精製水に、水酸化ナトリウム0.4g、スルファメトキサゾール2.0g、およびイプシロンアミノカプロン酸2.0gを溶解させる。これに、エタノール0.4mLにl−メントール0.003gおよびd−ボルネオール0.005gを予め溶解させて添加する。次いで、ポリソルベート80 0.1gおよびグルコン酸クロルヘキシジン液(20%)0.05mLを添加する。さらに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.1に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例10
適量の滅菌精製水に、水酸化ナトリウム0.4g、スルファメトキサゾール2.0g、塩酸テトラヒドロゾリン0.025g、マレイン酸クロルフェニラミン0.015gおよびエデト酸ナトリウム0.005gを加えて溶解させる。これに、ポリソルベート80 0.05g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.02gおよび塩化ベンザルコニウム液(10%)0.05mLを添加する。さらに、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.4に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例11
適量の滅菌精製水に、水酸化ナトリウム0.4g、スルフイソキサゾール2.0g、エデト酸ナトリウム0.01g、塩酸ナファゾリン0.002gおよびクロモグリク酸ナトリウム0.5gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.3mLとプロピレングリコール0.05gとポリソルベート80 0.05gを混和し、l−メントール0.005gおよびd−カンフル0.01gを予め溶解させて添加する。さらに、塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLおよびプラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.1に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例12
コンドロイチン硫酸ナトリウム0.5gを予め加温した適量の滅菌精製水に溶解させる。常温まで冷却し、スルファメトキサゾールナトリウム4.0g、塩酸テトラヒドロゾリン0.02gおよびエデト酸ナトリウム0.02gを加えて溶解させる。これに、エタノール0.2mLにl−メントール0.003gを予め溶解させて添加する。さらに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.06gおよび塩化ベンゼトニウム液(10%)0.1mLを添加し、プラノプロフェン0.05gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.2に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例13
適量の滅菌精製水にクエン酸ナトリウム0.3g、水酸化ナトリウム0.8g、スルフイソキサゾール4.0gおよびL-アスパラギン酸カリウム0.5gを溶解させる。これに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.05gおよび塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを添加する。さらに、プラノプロフェン0.1gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.3に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例14
適量の滅菌精製水に、スルフイソミジンナトリウム5.0g、メチル硫酸ネオスチグミン0.003gおよびアミノエチルスルホン酸0.3gを加えて溶解させる。これに、ポリソルベート80 0.1gおよび塩化ベンゼトニウム液(10%)0.05mLを添加し、混和する。さらに、プラノプロフェン0.2gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.6に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
比較例15
適量の滅菌精製水に、スルファメトキサゾールナトリウム4.0g、エデト酸ナトリウム0.005g、マレイン酸クロルフェニラミン0.03gおよびクロモグリク酸ナトリウム1.0gを加えて溶解させる。これに、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1gおよび塩化ベンザルコニウム液(10%)0.1mLを添加し、混和する。さらに、プラノプロフェン0.5gを加え、予め滅菌精製水に溶解させたホウ酸適量を加えてpHを8.5に調整し、滅菌精製水を加えて全量を100mLとする。この液を、実施例1と同様に、充填および施栓して点眼剤とした。
〔試験例〕
(実施例および比較例の外観安定性試験)
上記の方法で製造した実施例及び比較例の各点眼剤の製造直後、50℃の苛酷条件下で8週間保存後および40℃相対湿度75%条件下で6箇月間保存後の沈殿又は懸濁の発生を蛍光灯下、肉眼で観察した。結果を表1及び表2に示した。なお、沈殿又は懸濁の判定基準は、沈殿及び懸濁が全く認められないものを−、懸濁が認められるものを+、明確な沈殿及び懸濁が認められるものを++とした。


実施例における外観安定性の評価結果を示した表である。
Figure 2005247801
比較例における外観安定性の評価結果を示した表である。
Figure 2005247801
表1及び表2より明らかなように、実施例の点眼剤は、比較例の点眼剤に比べて外観の変化が見られず、非常に安定であることが確認された。

Claims (6)

  1. プラノプロフェン、サルファ剤およびパラベン類を配合した点眼剤。
  2. サルファ剤がスルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルフイソミジンまたはこれらの塩から選ばれた1種以上である請求項1記載の点眼剤。
  3. パラベン類がパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルまたはパラオキシ安息香酸ブチルから選ばれる1種以上である請求項1記載の点眼剤。
  4. サルファ剤の濃度が0.4〜8.0%(w/v)である請求項1〜3記載の点眼剤。
  5. パラベン類の濃度が0.001〜0.2%(w/v)である請求項1〜3記載の点眼剤。
  6. プラノプロフェンの濃度が0.005〜1.0%(w/v)である請求項1〜3記載の点眼剤。
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