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JP2005241842A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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JP2005241842A JP2004049966A JP2004049966A JP2005241842A JP 2005241842 A JP2005241842 A JP 2005241842A JP 2004049966 A JP2004049966 A JP 2004049966A JP 2004049966 A JP2004049966 A JP 2004049966A JP 2005241842 A JP2005241842 A JP 2005241842A
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Koji Matsumoto
浩司 松本
Shinji Araoka
伸治 荒岡
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Olympus Corp
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Abstract

【課題】レンズ鏡筒の落下時のカムフォロアのカム溝からの脱落を防止できるレンズ鏡筒を提供すること。
【解決手段】本レンズ鏡筒には、第二固定枠3の内周部に第三群レンズ43を保持する進退自在の第三群枠12が配されている。この第三群枠12は、2本のガイド軸により進退自在に支持され、また、外周部に単一のカムフォロア34を有している。もし、このレンズ鏡筒を光軸方向に落下させてしまった場合、カム溝とカムフォロア34間に衝撃力が作用し、ガイド軸を撓ませてカムフォロア34がカム溝から抜け出そうとする。しかし、このレンズ鏡筒においては、第三群枠12にカムフォロア34の反対側位置に第二固定枠3の内周面3aに対して隙間S1 を持つ凸部12eが設けられており、ガイド軸21が撓もうとしても凸部12eが上記内周面3aに当接し、カムフォロア34のカム溝からの抜け出しが防止される。
【選択図】図8

Description

本発明は、耐衝撃構造を有するレンズ鏡筒に関する。
従来のレンズ鏡筒としてカム溝とカムフォロアを嵌合させて枠部材の進退駆動を行わせるタイプのレンズ鏡筒がある。このタイプのレンズ鏡筒は、万一、落下させてしまった場合、各部の弾性変形によってカムフォロアがカム溝から抜け出してしまう可能性があった。
特許文献1に開示されたレンズ鏡筒は、内周部に沿ったカム溝を有する回転可能な円環状のカム枠と、そのカム枠の内周に嵌合し、上記カム溝に摺動自在に係合するカムフォロアを有する光軸方向に進退駆動されるレンズ保持枠とからなる。このレンズ鏡筒においては、上記レンズ保持枠上のカムフォロアが配置されていない領域に上記カム枠の内周に当接する当接ピンが配置されている。もし、上記レンズ鏡筒を落下させた場合、上記各枠部材が変形して上記カムフォロアが上記カム溝から抜け出そうとしても上記当接ピンが上記カム枠の内周に当接しているので上記カムフォロアの抜け出しが防止される。
特許文献1は、特開2003−344745号公報である。
しかし、上述した特許文献1に記載のレンズ鏡筒においては、上記当接ピンが上記カム枠の内周に常に当接していることから、レンズ鏡筒を進退駆動する状態での駆動負荷が増大し、レンズ進退のための消費電力がアップする。また、レンズ駆動モータが大型化する可能性もあるなどの問題があった。
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、レンズ鏡筒の落下時のカムフォロアのカム溝からの脱落を防止でき、しかも、レンズ進退駆動の負荷抵抗の増加がなく、構造も簡単であるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、撮影光軸をもつレンズ鏡筒において、棒状の案内軸と、上記棒状の案内軸により案内される移動枠部材と、上記移動枠部材に設けられたカムフォロアと、上記移動枠部材を移動させるため、上記カムフォロアと係合するカム溝を有するカム枠と、上記移動枠部材上であって、上記カムフォロアに対して上記撮影光軸を挟んだ反対側に設けられ、上記移動枠部材と異なる他の枠部材に対して通常の状態では当接することなく、上記レンズ鏡筒に衝撃力が作用したときに当接する凸部とを有しており、上記レンズ鏡筒に衝撃力が作用したとき、上記凸部が他の枠部材に対して当接して上記カムフォロアのカム溝からの抜け出しが防止される。
本発明の請求項2記載のレンズ鏡筒は、請求項1記載のレンズ鏡筒において、上記移動枠部材は、一対の上記棒状の案内軸により案内され、上記一対の棒状の案内軸の一方側に上記カムフォロアを配置し、上記一対の棒状の案内軸の他方側に上記凸部を配置する。
本発明の請求項3記載のレンズ鏡筒は、請求項1、または、2記載のレンズ鏡筒において、上記他の枠部材は、固定支持される固定枠である。
本発明によれば、レンズ鏡筒の落下等によるカムフォロアのカム溝からの脱落を防止でき、しかも、レンズ進退駆動の負荷抵抗の増加がなく、構造も簡単であるレンズ鏡筒を提供することができる。
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の外観を示す斜視図である。図2,3,4は、それぞれ上記レンズ鏡筒の光軸に沿った断面図であって、図2は、沈胴状態を示し、図3は、ワイド状態を示し、図4は、テレ状態を示している。図5は、上記レンズ鏡筒に内蔵される第二群枠,シャッタ枠,第三群枠,第四群枠,後固定枠等を前方下側からみた斜視図である。図6は、上記レンズ鏡筒に内蔵される第二群枠,シャッタ枠,第三群枠,第四群枠,第五群枠,後固定枠を前方上側からみた斜視図である。図7は、上記レンズ鏡筒に内蔵されるシャッタ枠,第三群枠,第四群枠を後方上側からみた斜視図である。図8は、図2のA矢視図であって、上記レンズ鏡筒の第三群枠まわりを前方側からみた図である。図9は、図2のB矢視図であって。上記レンズ鏡筒の第四群レンズ枠まわりを前方側から見た図である。図10は、上記レンズ鏡筒の第二群枠と絞り板とシャッタ枠まわりを示す光軸に沿った拡大断面図である。図11は、図10のC矢視図であって、第二群レンズ枠に絞り板を貼付した状態を示す。図12は、上記絞り板の図10のC矢視図である。図13は、絞り板貼付前の第二群レンズ枠の図10のC矢視図である。図14は、第二群枠に絞り板を絞り板接着治具を用いて位置決めして貼付する状態を示す斜視図である。
なお、以下の説明においては、撮影レンズの光軸(撮影光軸)は、光軸Oで示す。光軸Oに沿った被写体側を前方(+Z方向)とし、結像側を後方(−Z方向)とする。左右方向は、前方からみた方向で示す。
本発明の一実施形態であるレンズ鏡筒1は、デジタルカメラ用のズームレンズ鏡筒であって、図1に示すように第一〜五群レンズ41〜45を保持する進退移動可能な複数のレンズ保持枠およびCCD47を有する撮像ユニットと、該レンズ保持枠を進退駆動するズームモータ71および駆動ギヤ列を内蔵するギヤボックス72等を有してなる。
詳しくは、レンズ鏡筒1は、図2〜4に示すように一体結合される第一固定枠2,他の枠部材である第二固定枠3,前固定板5,後固定板16と、ズーミング時に進退駆動される複数の枠部材として第一群レンズ41を保持する第一群枠6,第二群レンズ42を保持し、絞り板が固着される第二群枠10,第三群レンズ43およびシャッタ枠13を保持する移動枠部材としての第三群枠12,第四群レンズ44を保持する移動枠部材としての第四群枠14,フォーカシング時に進退駆動され、第五群レンズ45を保持する第五群枠15と、撮像ユニットとして後固定板16に固定される光学フィルタ46,CCD47,CCD支持板48と、上述したズームモータ71およびギヤボックス72とを有している。
第一固定枠2は、円環状枠部材であって、内周面部に光軸O方向に沿った3本の直進溝2aが設けられている。また、第一固定枠2の内周部に所定の空間部を設けた状態で第二固定枠3がその後端部にてビスにより固定支持される。さらに、第二固定枠3の前端面に前固定板5がビス62により固定支持され、第二固定枠3の後端面に後固定板16が固定されている。第一固定枠2の外部には、ズームモータ71と、ズームモータ71とカム枠4とを連結するギヤ列を内蔵するギヤボックス72とが配置されている。
前固定板5は、中央開口部を有する円板形状部材である。前固定板5には有底軸支持穴部5a,5bが光軸Oを挟んで略対向する左下,右上位置に配置される。また、後固定板16には中央開口部に光学フィルタ46と、さらに、その後方位置にCCD支持板48に支持されたCCD47とが固定配置されている。また、後固定板16には有底軸支持穴部16a,16bが光軸Oを挟んで略対向する左下,右上位置に配置される。
前,後固定板5,16の軸支持穴部5a,5bおよび16a,16bには、2本の棒状の案内軸であるガイド軸21と22とが嵌入して光軸Oと平行な状態で固定支持される。
カム枠4は、円環状枠部材であって、第二固定枠3の外周に嵌合して光軸O方向の移動が規制され、回転自在の状態で支持されている。このカム枠4の後端外周部にギヤ部4aが設けられ、円環外周部に光軸Oに対して斜行する同一形状の3本のカム溝4bが設けられ、さらに、円環内周部に光軸Oに対して斜行する2本のカム溝4c,各1本のカム溝4d,4eが設けられている。なお、カム溝4b,4c,4d,4eは、嵌入するカムフォロア31,33A,33B、34,35の円錐面に合わせた傾斜面を持つカム溝である。
カム枠4のギヤ部4aには、上記ギヤ列の出力ギヤ端が噛合する。従って、カム枠4は、沈胴状態からのセットアップ時、または、セットダウン時やズーム駆動時にズームモータ71により上記ギヤ列を介して回動駆動される。
第一群枠6は、円環状枠部材であって、第一の固定枠2の内周とカム枠4の外周間に回動,進退自在に嵌入して支持されている。この第一群枠6の前端面部に第一群レンズ41を保持する第一群レンズ保持枠7がビス61により固着されている。さらに、第一群レンズ保持枠7の前面側にフィルタ環8が螺着され、取り付けられている。
第一群枠6の外周後方部には、3本の直進ガイドピン32が固着され、内周後方部には、円錐面をもつ3本のカムフォロア31が固着されている。直進ガイドピン32は、第一固定枠2の直進溝2aに摺動自在に嵌入し、カムフォロア31は、カム枠4のカム溝4bに摺動自在に嵌入する。従って、沈胴駆動時、さらに、ズーミング時にカム枠4が回動駆動されると、第一群枠6は、光軸O方向に直進ガイドされながらカム枠4のカム溝4bに沿って進退駆動される(図2〜4)。
第二群枠10は、後部にフランジ部10aを有する枠部材であって、第二固定枠3の内部に組み込まれる。第二群枠10の中央開口部に第二群レンズ42が保持される。第二群レンズ42の前面外周部は、レンズ押さえ11が固着される。フランジ部10aの後方外周の光軸Oを挟んで略対向する2箇所には、スリーブ穴10bとU字溝10cとが設けられる。
スリーブ穴10bには、スリーブ25がガタのある状態で挿入され、位置決めされた状態で接着固定される。すなわち、スリーブ25にガイド軸21を嵌入させ、第二群枠10(第二群レンズ42)の光軸Oに対して該ガイド軸21が所定の位置精度に調節され、保持された状態のもとでスリーブ穴10bとスリーブ25とが接着固定される。なお、レンズ鏡筒組み付け状態では、スリーブ25の案内嵌合穴である軸穴25aには、ガイド軸21が摺動自在に嵌入し、U字溝10cには、ガイド軸22が摺動自在に嵌入する。
第二群枠10のフランジ部10aの後端面10dであって、シャッタ枠13と光軸O方向に対向する部分には、図10,11に示すように不要光カット用のシート状絞りである絞り板51が光軸Oと直交方向に位置決めされて固着される。その固着作業は、後述する絞り板接着治具81(図14)を用いて行われる。
絞り板51には、絞り開口である中央開口51aと外周部に第二群枠の凸部逃げ用切り欠き51b,51cとが設けられ、さらに、中央開口51aの外側に2つの位置決め穴51d,51eが設けられている(図12,図14)。一方、絞り板接着治具81には、光軸対応ポイントP0 を基準にしたガイド軸21,22の相当位置に軸部である枠位置決め軸82,83が設けられ、さらに、絞り板51の中央開口部51aの中心を光軸対応ポイントP0 に位置決めするための軸部である絞り板位置決めピン84,85が固定されている(図14)。
絞り板51を第二群枠10に接着固定する場合、図14に示すように両面接着テープ53を上面に貼付した絞り板51の位置決め穴51d,51eを絞り板接着治具81の位置決めピン84,85に嵌合させて取り付ける。この取り付け状態で絞り板51は、絞り板接着治具81の光軸対応ポイントP0 に対して中央開口51aの中心が一致する第二の所定位置に位置決めされる。一方、すでにスリーブ25が定位置に固着されている第二群枠10を該スリーブ25とU字溝10cをそれぞれ枠位置決め軸82,83に嵌合させる。この嵌合によって、第二群枠10は、絞り板接着治具81の光軸対応ポイントP0 に対してスリーブ25の軸穴25aとU字溝10cが所定の位置関係となる第一の所定位置に保持され、絞り板51の上面に当接される。上記当接により絞り板51の開口部51a中心が第二群枠10の光軸に一致した状態で該絞り板51が第二群枠10の後端面10d側に固着される。
第二群枠10には、スリーブ25およびU字溝10cに隣接して円錐面を有する金属製カムフォロア33A,33Bが固着される。カムフォロア33A,33Bは、第二固定枠3の挿通溝3bを挿通してカム枠4の2本の内周カム溝4cに摺動自在に嵌入する。沈胴駆動時やズーミング時、カム枠4が回動駆動された場合、第二群枠10は、ガイド軸21,22でガイドされてカム溝4cの軌跡に沿って光軸O方向に進退移動する(図2〜4)。
第三群枠12は、フランジ部を有する枠部材であって、第二固定枠3の内部に組み込まれる。第三群枠12の前面部にシャッタ枠13が固着され、中央開口部に第三群レンズ43が保持されている。
第三群枠12のフランジ部には、図8に示すように光軸Oを挟んで略対向する左,右の背面側2箇所にガイド軸支持穴12a,12bが設けられ、さらに、ガイド軸支持穴12a,12bの近傍にて光軸Oを挟んで略対向する左下,右上の2箇所にスリーブ穴12cとU字溝12dとが設けられる。
ガイド軸支持穴12a,12bには、ガイド軸23,24が光軸Oと平行に後方に向けて延出した状態でそれぞれ接着固定される。このガイド軸23,24の光軸直交面上の位置は、それぞれガイド軸21,22の配設位置の近傍となる。
スリーブ穴12cには、スリーブ26がガタのある状態で挿入され、ガイド軸21を基準にして位置決めされた状態で接着固定される。その位置決め接着方法は、スリーブ25の場合と同様と同様とする。スリーブ26には、ガイド軸21が摺動自在に嵌入し、U字溝12dには、ガイド軸22が摺動自在に嵌入する。
第三群枠12には、スリーブ26に嵌入するガイド軸21に隣接して円錐面を有する単一の金属製カムフォロア34が固着されている。カムフォロア34は、第二固定枠3の挿通溝3bを挿通してカム枠4の内周カム溝4dに摺動自在に嵌入する。沈胴駆動時やズーミング時にカム枠4が回動駆動された場合、第三群枠12は、ガイド軸21,22にガイドされながらカム溝4dの軌跡に沿って光軸O方向に進退移動する(図2〜4)。
第三群枠12のフランジ部外周部のU字溝12dの近傍であって、カムフォロア34に対して光軸Oを挟んで略対向する位置に外方にわずかに突出する凸部12eが設けられる(図6,8)。この凸部12eは、レンズ鏡筒1の通常の使用状態(進退駆動状態)にあっては、第二固定枠3の内周面3aに当接することなく、所定の隙間S1 を維持しながら進退移動する。
レンズ鏡筒1に衝撃力等の外力が作用し、もし、レンズ鏡筒の各部が変形した場合、凸部12eが第二固定枠3の内周面3aに当接する。この当接によって、カムフォロア34のカム溝4dからの抜け出しが防止される。このカムフォロアの抜け出し阻止の挙動については、後で詳細に説明する。
シャッタ枠13は、中央開口部を開閉可能なシャッタ羽根52および絞り調節可能な絞り羽根(図示せず)、さらに、シャッタ羽根,絞り羽根駆動用のソレノイド(図示せず)等を内蔵している。このシャッタ枠13は、第三群枠12の前面側に固定支持され、第三群枠12とともに進退移動する。
第四群枠14は、第二固定枠3の内部に組み込まれ、中央開口部に第四群レンズ44を保持している。第四群枠14の光軸Oを挟んだ左,右側位置にスリーブ穴14aとU字溝14bが設けられている(図9)。
スリーブ穴14aにはスリーブ27がガタのある状態で挿入され、ガイド軸23を基準にして位置決めされた状態で接着固定される。その位置決め接着方法は、スリーブ25の場合と同様と同様とする。そして、スリーブ27には、第三群枠12に固着されたガイド軸23が摺動自在に嵌入し、U字溝14bには、第三群枠12に固着されたガイド軸24が摺動自在に嵌入する。
第四群枠14には、スリーブ27に嵌入するガイド軸23に隣接して、円錐面を有する単一の金属製カムフォロア35が固着されている(結果としてカムフォロア35は、ガイド軸21にも隣接する。図9)。カムフォロア35は、第二固定枠3の挿通溝3bを挿通してカム枠4の内周カム溝4eに摺動自在に嵌入する。沈胴駆動時やズーム駆動時にカム枠4が回動駆動された場合、第四群枠14は、ガイド軸21,22にガイドされる第三群枠12側のガイド軸23,24によってガイドされながらカム溝4eの軌跡に沿って光軸O方向に進退移動する(図2〜4)。なお、ガイド軸23の後方には、端部が止め輪によって固定された圧縮バネ30が挿入されており、第四群枠14と第三群枠12とが互いに接近する方向に付勢される。従って、後述する第四群枠14のカムフォロア35と第三群枠12のカムフォロア34との間のカム枠4のカム溝4d,4e上の嵌合ガタが取り除かれ、第三,四群枠12,14は、常に光軸O方向にガタのない状態で進退駆動される。
第四群枠14のフランジ部外周部のU字溝14bの近傍であって、カムフォロア35に光軸Oを挟んで略対向する位置に鏡筒径方向の外側にわずかに突出する凸部14eが設けられる(図6,8)。さらに、U字溝14bの底部に肉盛り部14dが設けられる。一方、第四群枠14のフランジ部外周部のスリーブ27,カムフォロア35の近傍に鏡筒径方向の外側に突出する凸部14cが設けられる。レンズ鏡筒1の通常の使用状態(進退駆動状態)にあっては、凸部14e,14cは、第二固定枠3の内周面3aに当接することなく、それぞれ所定の隙間S2 ,S4 を維持している。肉盛り部14dは、ガイド軸24に当接することなく、所定の隙間S3 を維持している。また、凸部14cの光軸O方向の位置は、カムフォロア35に対して後方側に所定距離ずれて配置されている(なお、凸部14cは、前方にずれていてもよく、さらには光軸方向に所定の厚みを有する凸部であってもよい)。
レンズ鏡筒1に衝撃力等の外力が作用し、もし、レンズ鏡筒の各部が変形した場合、凸部14e,14cが第二固定枠3の内周面3aに、また、肉盛り部14dがガイド軸24に当接することによって、カムフォロア35のカム溝4eからの抜け出しが防止される。このカムフォロアの抜け出し阻止の挙動については、後で詳細に説明する。
第五群枠15は、第二固定枠3の内部に組み込まれ、中央開口部に第五群レンズ45を保持している。第五群枠15の光軸Oを挟んだ左下,右上側位置にU字溝15aとスリーブ穴15bとが設けられる(図9)。
スリーブ穴15bにはスリーブ28がガタのある状態で挿入され、ガイド軸22を基準にして位置決めされた状態で接着固定される。その位置決め接着方法は、スリーブ25の場合と同様と同様とする。そして、スリーブ28には前,後固定板5,16に支持されたガイド軸22が摺動自在に嵌入し、U字溝15aには前,後固定板5,16に支持されたガイド軸21が摺動自在に嵌入する。
第五群枠15は、図示しないフォーカス駆動機構部を介してフォーカシング駆動され、ガイド軸21,22にガイドされて光軸O方向に進退移動する。
上述した構成を有する本実施形態のレンズ鏡筒1においては、図2に示す沈胴状態にあるとき、ズームモータ71を駆動してカム枠4をセットアップ方向に回動駆動すると、上記各カム溝によって上記各カムフォロアが光軸O方向に移動し、第一群枠6,第二群枠10,第三群枠12,第四群枠14がそれぞれワイド位置に繰り出され、ワイドでの撮影可能な状態となる(図3)。そこで、上記フォーカス駆動機構部により第五群枠15を進退駆動し、フォーカシングが行われ、ワイド状態での撮影が実行される。さらに、ズームモータ71を同方向に駆動すると、上記各枠が、テレ位置に繰り出され、テレ状態での撮影が可能となる(図4)。ズームモータ71を逆転駆動して、カム枠4をセットダウン方向に回動駆動すると上記各枠は、図2に示す沈胴位置に繰り込まれる。
レンズ鏡筒1に対して落下等により衝撃力が作用した場合、例えば、光軸O方向の衝撃を受けた場合、各カムフォロア31〜35とカム溝4b〜4dとの間にその衝撃力が作用する。上記カムフォロアの外形がそれぞれ円錐面を形成していることから、上記衝撃力は、カム溝に対してカムフォロアをその軸方向、言い換えれば、光軸Oに向く方向に押し出すような力となる。第一群枠6および第二群枠10については、カムフォロアが周面上の三方向、または、対向する二方向の位置に配置されていることから第一群枠6、または、第二群枠10が上記衝撃力で片寄った方向に変位することが少ない。従って、第一群枠6および第二群枠10のカムフォロアがカム溝から抜ける可能性は少ない。
一方、第三,四群枠12,14のカムフォロア34,35は、それぞれ1つずつ配置されている。第三群枠12は、上記衝撃力により上記カムフォロアの円錐面を介して押圧され、光軸Oに向く方向(光軸直交方向)に変位しようとしてガイド軸21を押圧する。ガイド軸21は、スパンも長いことから上記光軸直交方向に撓もうとするが、カムフォロア34の反対側にある第三群枠12の凸部12eの第二固定枠3の内周面3aに対する隙間S1 (図8)が詰まって、その凸部12eが当接する。その当接によってガイド軸21の撓みが規制され、その結果、カムフォロア34のカム溝4dからの抜け出しが確実に阻止される。
また、第四群枠14も上述した衝撃力により上記カムフォロアの円錐面を介して押圧され、光軸Oに向く方向(光軸直交方向)に変位しようとしてガイド軸23を押圧する。重ねて第三群枠12を介してガイド軸21も押圧され、双方のガイド軸が撓もうとする。しかし、カムフォロア35の反対側にある第四群枠14の凸部14eの第二固定枠3の内周面3aに対する隙間S2 (図9)が詰まって、その凸部14eが当接する。同時に第四群枠14の肉盛り部14dのガイド軸24との隙間S3 が詰まって、肉盛り部14dがガイド軸24に当接する。また、ガイド軸23の撓みにより第四群枠14が光軸Oに対して傾くように変位しようとするが、カムフォロア35と同じ側にあって光軸O方向にずれた位置にある第四群枠14の凸部14cの第二固定枠3の内周面3aに対する隙間S4 (図9)が詰まり、凸部14cが当接することによって、第四群枠14の傾きも抑えられる。上述した上記凸部,肉盛り部の当接によってガイド軸21,23の撓みや第四群枠14の傾きが規制され、カムフォロア35のカム溝4eからの抜け出しがより確実に阻止される。
そして、レンズ鏡筒1の第三群枠13,第四群枠14の各凸部や肉盛り部は、衝撃力が作用しない通常の状態では、第二固定枠3の内周面3aやガイド軸24に対して所定の隙間S1 〜S4 を維持した状態に保たれるので、ズームモータ71の負荷が増加することがない。
なお、上述したレンズ鏡筒への衝撃力の作用方向は、光軸Oに沿った方向としたが。これに限らず、例えば、光軸Oと直交する方向の衝撃力(カムフォロアが抜ける方向の側方からの衝撃力)が作用した場合、さらには、各鏡枠部材が変形した場合も上述した同様な挙動によってカムフォロアの抜け出しが防止される。
以上、説明したように本実施形態のレンズ鏡筒によれば、レンズ鏡筒の落下時のカムフォロアのカム溝からの脱落を防止でき、しかも、レンズ進退駆動の負荷抵抗の増加がなく、該レンズ鏡筒の構造も簡単である。なお、本実施形態のレンズ鏡筒の鏡枠構造は、もちろん、銀塩カメラ用のレンズ鏡筒としても利用可能である。
本発明によるレンズ鏡筒は、レンズ鏡筒の落下時のカムフォロアのカム溝からの脱落を防止でき、しかも、レンズ進退駆動の負荷抵抗増加のないレンズ鏡筒として利用が可能である。
図1は、本発明の一実施形態のレンズ鏡筒の外観を示す斜視図である。 図1のレンズ鏡筒の沈胴状態での光軸に沿った断面図である。 図1のレンズ鏡筒のワイド状態での光軸に沿った断面図である。 図1のレンズ鏡筒のテレ状態での光軸に沿った断面図である。 図1のレンズ鏡筒に内蔵される第二群枠,シャッタ枠,第三群枠,第四群枠,後固定枠等を前方下側からみた斜視図である。 図1のレンズ鏡筒に内蔵される第二群枠,シャッタ枠,第三群枠,第四群枠,第五群枠,後固定枠を前方上側からみた斜視図である。 図1のレンズ鏡筒に内蔵されるシャッタ枠,第三群枠,第四群枠を後方上側からみた斜視図である。 図2のA矢視図であって、上記レンズ鏡筒の第三群枠まわりを前方側からみた図である。 図2のB矢視図であって。上記レンズ鏡筒の第四群レンズ枠まわりを前方側から見た図である。 図1のレンズ鏡筒の第二群枠と絞り板とシャッタ枠まわりを示す光軸に沿った拡大断面図である。 図10のC矢視図であって、第二群レンズ枠に絞り板を貼付した状態を示す。 図10のC矢視で示される絞り板を示す図である。 図10のC矢視で示される絞り板貼付前の上記第二群レンズ枠を示す図である。 図13の第二群枠に図12の絞り板を絞り板接着治具を用いて位置決めして貼付する状態を示す斜視図である。
符号の説明
3 …第二固定枠(他の枠部材,固定枠)
4 …カム枠
4d,4e
…カム溝
12 …第三群枠(移動枠部材)
12e,14c,14e
…凸部
14 …第四群枠(移動枠部材)
21,22,23,24
…ガイド軸(棒状の案内軸)
33,34
…カムフォロア
O …撮影レンズ光軸(撮影光軸)

代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (3)

  1. 撮影光軸をもつレンズ鏡筒において、
    棒状の案内軸と、
    上記棒状の案内軸により案内される移動枠部材と、
    上記移動枠部材に設けられたカムフォロアと、
    上記移動枠部材を移動させるため、上記カムフォロアと係合するカム溝を有するカム枠と、
    上記移動枠部材上であって、上記カムフォロアに対して上記撮影光軸を挟んだ反対側に設けられ、上記移動枠部材と異なる他の枠部材に対して通常の状態では当接することなく、上記レンズ鏡筒に衝撃力が作用したときに当接する凸部と、
    を有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 上記移動枠部材は、一対の上記棒状の案内軸により案内され、上記一対の棒状の案内軸の一方側に上記カムフォロアを配置し、上記一対の棒状の案内軸の他方側に上記凸部を配置することを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 上記他の枠部材は、固定支持される固定枠であることを特徴とする請求項1、または、2記載のレンズ鏡筒。
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