JP2005136777A - ネットワーク監視カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 監視対象物の動き特性に適した動き検出を行って、精度の高い監視映像の抽出を行う。
【解決手段】 撮像映像について簡易的な動き検出を行うカメラ装置1と、前記簡易的に動き検出された映像について更に高精度な動き解析を行う映像解析装置2と、カメラ装置1から出力される映像データを記録する映像記録装置3と、カメラ装置1から出力される映像データと映像記録装置3に記録されている映像データとから択一的にソースを選択する監視装置4とがネットワーク6を介して接続され、監視装置4には抽出された監視映像を画面に表示するための映像表示装置5が接続されるように構成し、映像解析装置2で高精度に動き解析されて抽出された監視映像のみを記録できるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮像映像について簡易的な動き検出を行うカメラ装置1と、前記簡易的に動き検出された映像について更に高精度な動き解析を行う映像解析装置2と、カメラ装置1から出力される映像データを記録する映像記録装置3と、カメラ装置1から出力される映像データと映像記録装置3に記録されている映像データとから択一的にソースを選択する監視装置4とがネットワーク6を介して接続され、監視装置4には抽出された監視映像を画面に表示するための映像表示装置5が接続されるように構成し、映像解析装置2で高精度に動き解析されて抽出された監視映像のみを記録できるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、1つ以上の監視カメラ装置と監視端末とがネットワークに接続されたネットワーク対応の監視カメラシステムに関する。
従来の監視カメラシステムは、図9に示したように監視対象物を撮像するカメラ部91と、前記撮像映像を記録する記録部92a及び前記記録映像を表示させるための表示部92bからなる監視装置部92とが同軸ケーブル等の信号線93で接続された構成によるものが一般的であり、また、前記撮像映像の記録方法は、カメラ部91で撮像された全ての映像、又は一定時間間隔毎の間欠的な画像を記録部92aに記録するというのが一般的であった。
しかし、記録部92aは、例えばVTR又はハードディスク装置(HDD)等を使用するが、これらの記録容量には限りがあるため、カメラ部91で撮像された被写体の動きを検出して監視に必要な映像情報だけを効率よく記録することを目的とする動き検出機能を具備した監視装置も実現されている。
また、特開2000−83241公報に記載されているように、動き検出手段を具備した監視カメラ装置を用いたネットワーク監視システムも知られている。このネットワーク監視システムでは、前記動き検出手段で動きを検出した時点でアラームを発生させ、ネットワークで接続された監視端末の表示部にこのときの映像を表示させる機能を有しているものである。
特開2000−83241公報
しかし、上述したような監視カメラシステムに搭載されている動き検出手段は、安価で処理能力の小さいマイクロコントローラがカメラ部91又は記録部92aに搭載されて映像中の動きを検出するため、本来監視すべき対象物自体の動きばかりでなく対象物以外の動きをも検出してしまい、監視映像としては不要な映像までも記録部92aに記録してしまうという問題があった。このような問題を改善するため、動き検出の精度を向上させるよう前記マイクロコントローラの処理性能を向上させる手段もあるが、その場合、当該機器が高価になり、複数の監視カメラ装置や記録装置を配置する監視システムにおいては、大幅なコストアップにつながるという問題があった。
そこで、本発明は上述したような問題を解決するためになされたものであり、低コストで簡易的な動き検出手段を具備したカメラ装置とは別に、より高精度な動き解析手段を具備した映像解析装置を用いることによって、従来と比較して精度の高い動き検出を行うことができ、また、前記映像解析装置においては、1つ以上の動き解析手段の中から、監視対象物の動き特性に好適な前記動き解析手段を選択して適合させることにより、監視すべき映像のみを効率良く抽出できるネットワーク監視カメラシステムを提供することを目的とする。
また、利用者にとって必要な監視映像のみを抽出することにより、必要以上に高性能で高価なマイクロコントローラ等のLSIを採用せずに、システム価格を低く抑えることが可能なネットワーク監視カメラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を達成するために以下の(1)及び(2)の手段より構成したものである。
(1)1つ以上が接続されるカメラ装置と、映像解析装置と、映像記録装置と、映像表示装置が接続される監視装置とが、互いに通信ネットワークを介して接続されたネットワーク監視カメラシステムにおいて、前記カメラ装置は、撮像された被写体の動きを検出する動き検出部と、前記撮像された被写体の映像を符号化する符号化部と、前記符号化されたデータを一時記憶する映像記憶部とを備え、前記映像解析装置は、前記符号化データを復号化する復号化部と、前記復号化データについて被写体の動きを解析する映像解析部と、この解析結果に基づいて前記符号化データを記録すべきか否かを判定する動き判定部とを備え、前記映像記録装置は、前記判定部の判定結果に基づき前記映像記憶部から対応する符号化データが供給せられて記録する記録部を備え、前記監視装置は、前記カメラ装置から供給される前記符号化データ、又は前記映像記録装置に記録された記録符号化データを択一的に選択するデータ選択部と、前記選択された符号化データを復号化する復号化部と、この復号化データと前記選択された符号化データから特定されるカメラ装置に関連したテキスト情報とをミキシングする映像ミキシング部と、前記動き検出又は前記動き解析を行わせるための被写体の画面領域を指定するための操作部とをそれぞれ備えたことを特徴とするネットワーク監視カメラシステム。
(1)1つ以上が接続されるカメラ装置と、映像解析装置と、映像記録装置と、映像表示装置が接続される監視装置とが、互いに通信ネットワークを介して接続されたネットワーク監視カメラシステムにおいて、前記カメラ装置は、撮像された被写体の動きを検出する動き検出部と、前記撮像された被写体の映像を符号化する符号化部と、前記符号化されたデータを一時記憶する映像記憶部とを備え、前記映像解析装置は、前記符号化データを復号化する復号化部と、前記復号化データについて被写体の動きを解析する映像解析部と、この解析結果に基づいて前記符号化データを記録すべきか否かを判定する動き判定部とを備え、前記映像記録装置は、前記判定部の判定結果に基づき前記映像記憶部から対応する符号化データが供給せられて記録する記録部を備え、前記監視装置は、前記カメラ装置から供給される前記符号化データ、又は前記映像記録装置に記録された記録符号化データを択一的に選択するデータ選択部と、前記選択された符号化データを復号化する復号化部と、この復号化データと前記選択された符号化データから特定されるカメラ装置に関連したテキスト情報とをミキシングする映像ミキシング部と、前記動き検出又は前記動き解析を行わせるための被写体の画面領域を指定するための操作部とをそれぞれ備えたことを特徴とするネットワーク監視カメラシステム。
(2)前記映像解析部が複数種類の動き特性に対応してそれぞれ設けられ、これら複数種類の映像解析部が所望選択される構成であることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク監視カメラシステム。
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、簡易的な動き検出手段を具備したカメラ装置とは別に、独立して配置した高精度な動き解析の可能な映像解析装置を用いることにより、1つ以上のカメラ装置から簡易的な動き検出がされた映像は前記映像解析装置でより高精度に動き解析がされ、真に必要な映像のみが映像記録装置に記録され、従来に比べて不必要な映像記録が少なくなって映像記憶容量を軽減できる効果がある。
また、請求項2記載の発明によれば、監視対象物の動きの特性に適した動き解析手段を選択して適応させることによって、より高精度な監視対象物の抽出を可能とし、請求項1記載の発明による効果をなお一層高める効果がある。
さらに、請求項1又は請求項2記載の発明によれば、カメラ装置に高性能なマイクロコントローラを搭載する必要がなく、ネットワーク監視カメラシステム全体として低コストな監視システムを構築することが容易になるという効果がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態につき実施例を説明する。
まず、図1は本実施例におけるネットワーク監視カメラシステムの全体構成を示した図である。図1において、1は監視対象物を撮像しながら簡易的な動き検出をするための1つ以上のカメラ装置、2はカメラ装置1から前記簡易的な動き検出がされた結果により出力された映像の符号化データについて、さらに高精度な動き解析を行うための映像解析装置、3は映像解析装置2で前記高精度な動き解析がされて前記符号化データを記録する必要があると判定された場合につき記録するための映像記録装置、4はカメラ装置1から供給される前記符号化データ、又は映像記録装置3に記録されている記録符号化データをプログラム処理等によって選択して復号化し、映像信号として出力するための監視装置、5は監視装置4から供給された前記映像信号を表示するための映像表示装置であり、映像表示装置5を除く他の装置1〜4は相互に通信可能なネットワーク6を介して接続されている。
上述した構成によるネットワーク監視カメラシステムにおいては、監視装置4に搭載されたシステムプログラムによってネットワーク6を介して接続された各装置が制御され、システム全体が統合されて動作するものである。
また、前記ネットワーク監視カメラシステムでは、予め利用者によって監視対象物の動き特性に適応した動き検出モードが監視装置4に初期設定される。これにおいて、前記監視対象物の動き特性とは、監視対象物の種類、例えば通路を歩く人間、棚に置かれた物品、又は崖付近の危険箇所といった対象物特有の動きの特徴を示すものである。監視装置4に設定された前記動き検出モードは、前記システムプログラムによって映像解析装置2に送信されることになる。
また、カメラ装置1で撮像されている映像ソースと映像記録装置3に記録された記録映像ソースとのどちらかのソースを選択する手段、及び前記選択されたソースから映像表示装置5に表示させる1つの映像を選択する手段は、前記システムプログラムによる自動制御手段であってもよいし、利用者の入力操作に基づく制御手段であってもよい。
以上の構成によるネットワーク監視カメラシステムについて、各ブロックの構成図を示しながら更に詳しく説明する。まず、図2はカメラ装置1の構成を示すブロック図である。図2においてカメラ装置1は、映像を入力するレンズ部21と、この入力された映像をデジタル映像データに変換するためのCCD素子等の撮像部22と、少なくとも2フレーム分の前記デジタル映像データを記憶することのできる画像記憶部23と、前記記憶された映像データの動きを検出して後述する映像記憶部26に記憶指示を供給する動き検出部24と、画像記憶部23に記憶された前記映像データをMPEG規格やJPEG規格等の映像圧縮に適した高能率符号化方式により符号化する符合化部25と、符号化部25で生成された符号化データを動き検出部24からの前記記憶指示に基づいて記録する映像記憶部26と、映像記憶部26、符号化部25、動き検出部24、又は後述するカメラ情報設定部28によって制御されるデータを、ネットワーク6を介した外部装置との間で送受信するためのインターフェースをなすネットワーク接続部27と、前記符号化データに関係するデータを制御するカメラ情報設定部28とから構成される。
次に、以上の構成によるカメラ装置1の動作について説明する。まず、レンズ部21を通して撮像部22で撮像された映像データは、画像記憶部23に少なくとも2フレーム分のデータが記憶されて動き検出部24に供給される一方、符号化部25に供給される。動き検出部24は、カメラ情報設定部28に設定された監視対象領域(後述する)に基づき、画像記憶部23に記憶された前記映像データの動き検出を実行し、動きが検出されている間中、映像記憶部26及びネットワーク接続部27に記憶指示を出力する。これにおいて、動き検出部24はカメラ装置1に搭載されたマイクロコントローラの処理の1つとして実行される部分であり、前記監視対象領域内の時間的な輝度の変化又は動きの抽出等、前記マイクロコントローラの処理能力範囲内で実行できる程度の処理負荷となっている。なお、動き検出部24の処理では、前記監視対象領域は必ず設定される必要はなく、そのかわり全画面を対象領域としてもよい。
一方、符号化部25は、前記供給された映像データを符号化して映像記憶部26に出力すると同時にネットワーク接続部27にも出力する。
次に、映像記憶部26は、動き検出部24からの前記記憶指示が供給され続けている間、符号化部25から供給された前記符号化データを記憶する。これにおいて、前記符号化データの記憶は動きのあった時点より前の映像を残しておくために、前記記憶指示をトリガーとしないで常時連続して映像記憶部26に記憶させてもよい。なお、映像記憶部26は記憶容量に限りがあるため、全容量が記憶され尽くした後は順次上書き処理が行われる。
また、ネットワーク接続部27に供給された前記符号化データは、カメラ情報設定部28にて制御されるヘッダデータ(後述する)が付加されてからネットワーク6に出力される。また、後述する監視装置4からネットワーク6を通じて入力された制御データが、カメラ情報設定部28に供給される。さらに、ネットワーク接続部27には後述する映像解析装置2からの記録通知情報が入力されるが、これら入来するデータ等についての説明は後述する。
ここで、ネットワーク6を介して各装置間でやり取りされる映像データに係るデータ構造の例について図3を用いて説明する。図3に示すように、ネットワーク6を介して通信される監視映像の符号化データは、ヘッダデータ31と高能率符号化された符号化データ32とから構成される。さらに、ヘッダデータ31は、少なくともカメラID31a、監視対象物の種別31b、及び監視対象領域31cのパラメータから構成される。カメラID31aはカメラ装置1に付与されているユニークなID番号であり、複数のカメラ装置が使用されている場合にカメラ装置を特定するために必要な情報である。監視対象物の種別31bは、監視対象物の動き特性を幾つかのカテゴリに分類したものであり、例えば、道路を歩行する人間のように対象物が動く方向がある程度予測される映像や、棚に商品がある/なしといった比較的動きの少ない映像の種類等に分類されるものである。この監視対象物の種別31bは、利用者によって動き検出モードとして監視装置4から設定され、後述する映像解析装置2において複数装備される映像解析部を択一的に選択するための情報として使用される。監視対象領域31cは、撮像された画面の中で動き検出又は動き解析を行う領域を決定するための情報であり、例えば、始点(X0,Y0)及び大きさ(Xl,Yl)を監視対象領域31cの情報としてもよい。なお、ヘッダデータ31とそれに関連した符号化データ32とを合わせて監視映像データと定義する。
カメラ情報設定部28は、ネットワーク接続部27から供給されたカメラID31a、監視対象物の種別31b、及び監視対象領域31cの各パラメータを格納し、監視対象領域31cは動き検出部24に供給される。
次に、映像解析装置2について詳細に説明する。図4は、映像解析装置2の構成を示したブロック図である。これによると、映像解析装置2は、ネットワーク6から入力された図3の監視映像データについて、ヘッダデータ31と符号化データ32とに分離するネットワーク接続部41と、前記分離されたヘッダデータ31から各パラメータを抽出するデータ解析部42と、前記分離された符号化データ32を映像データに復号化する復号化部43と、監視対象物の種別31bに対応して構成された1つ以上の映像解析部44(映像解析部1〜映像解析部N、Nは自然数)と、前記復号化された映像データを映像解析部44で動き解析した結果に基づき、符号化データ32を映像記録装置3に記録すべきか否かを判定する動き判定部45とから構成される。
続いて、図4の構成による映像解析装置2の動作について詳述する。まず、カメラ装置1からネットワーク6に出力された監視映像データは、映像解析装置2のネットワーク接続部41に入力され、ヘッダデータ31と符号化データ32とに分離されて、共にデータ解析部42に渡される。データ解析部42ではヘッダデータ31の内容に基づき、まずカメラID31aが動き判定部45に設定され、そして予め監視対象物の種別31bに関連付けられている映像解析部44に対して、監視対象領域31cに設定された領域が設定されて動き解析の命令が発行される。また、符号化データ32が復号化部43に供給される。
ここで、映像解析部44を複数設ける理由は、監視対象物がどのような物であるかにより最適な動き解析方法も異なるからである。これは例えば、人間がある場所を通過したことを検出するだけの場合と、人間が誰であるかを特定する場合とでは動き検出に必要な処理が異なるということである。このため、動き解析処理の異なる複数の映像解析部44を予め装備しておき、映像解析に最も適した映像解析部44を選択することにより、監視したい映像を高精度に抽出することが可能となる。映像解析部44を前記理由によって使い分ける必要がなければ、1つのみを具備すればよい。
データ復号部43では、符号化データ32が映像データに復号化され、データ解析部42で指定された1つの映像解析部44に供給される。続いて、前記指定された1つの映像解析部44では、前記復号化された映像データについて高精度な動き解析がなされ、動き判定部45において該当する符号化データの記録が必要か否かの判定を行い、この結果をカメラID31aと共に記録通知情報としてネットワーク接続部41を通じてネットワーク6に出力し、対象のカメラ装置1に通知する。前記記録通知情報を受信したカメラ装置1は、前記記録通知情報の内容が記録必要であった場合には、映像記憶部26に記憶されている符号化データを、ネットワーク接続部27を通してネットワーク6に出力し、映像記録装置3はこれを受信して記録する。
ここで、映像解析部44での映像データの動き解析、及び動き判定部45での判定の具体例について図5を用いて説明する。図5はカメラ装置1で撮像された監視映像の一画面であり、画面左上から右下方向にある通路を母子が歩いている場面を例示している。これにおいて、監視対象物は通路上の母子であるが、本例の通路上の人間は斜め方向に移動するという通常想定できる動き予想に基づき、斜めの動きに最適な検出効果をもつ監視対象物の種別31bに予め設定にしてあることとする。また、監視対象領域31cは、図5に示すとおり始点(X0,Y0)及び大きさ(Xl,Yl)に設定してあるとする。このようなヘッダデータ31の設定に基づき、データ解析部42は選択された映像解析部44に動き解析の命令を発生し、一方、復号化部43から供給された映像データについて監視対象領域内の前記映像データの動きが解析される。この映像データの動き解析は、例えば監視対象物の移動量を測定し、予め設定されている所定の移動量を超えた場合は動きがあったと判断させる方法がある。本例の場合、母子が通路を歩いている場合に単位時間当たりの斜め方向の移動量を測定し、その移動量が所定の閾値を超えているか否かで動きがあったか否かを判定すればよい。つまり、前記移動量の測定が映像解析部44でなされ、単位時間当たりの移動量と閾値との比較が動き判定部45でなされる。
次に、監視装置4について詳細に説明する。監視装置4は、ネットワーク監視カメラシステム全体を制御する機能と共に、映像表示装置5に表示させる監視映像のソースを切り換える機能を有し、さらに利用者が動き検出モードや動き検出の領域指定等の設定情報を外部から入力するための入力インターフェース機能を有するものである。これら動き検出モード又は設定情報の外部からの入力は、予めネットワーク監視カメラシステムの起動初期においてされるものであるが、前記システムの稼動中に利用者によって入力し直され、システムプログラムによって設定し直されてもよいものである。前記動き検出モードはヘッダデータ31の監視対象物の種別31bに、前記動き検出の領域指定は監視対象領域31cに、それぞれ反映される。
図6は監視装置4の構成を示すブロック図である。監視装置4は、利用者が外部から前記動き検出モードや動き検出の領域指定等の設定情報を入力するためのインターフェース部である操作部61と、カメラ装置1からのリアルタイム映像、又は映像記録装置3に記録されている記録映像から任意の1つのソースを選択するデータ選択部62と、ネットワーク6とのインターフェース部であるネットワーク接続部63と、符号化データ32を映像データに復号する復号化部64と、この復号化された映像データとカメラID31aに関連付けられたテキストデータとをミキシングして映像信号として出力する映像ミキシング部とから構成されている。また、データ選択部62にはCPU62aが含まれており、ネットワーク監視カメラシステム全体を制御するシステムプログラムによって制御される。
続いて、監視装置4の動作について説明する。上述した監視映像のソースを選択する手段は、CPU62aを制御する前記システムプログラムによって制御される。このシステムプログラムによる制御は、例えば次のようなものである。カメラ装置1が複数台ある場合、通常の監視状態においては所定の時間間隔でカメラ装置1からのリアルタイム映像を切換制御し、映像解析装置2が前述した記録通知情報を出力して映像記録装置3に映像を記録したときは、その記録された映像の再生に切り換えるという制御である。なお、このシステムプログラムによる切換制御は、利用者の外部からの入力によって強制的に切り換える手段を含めても良い。
データ選択部62によって指定されネットワーク6を介して入力された監視映像データは、ネットワーク接続部63においてヘッダデータ31と符号化データ32とに分離され、符号化データ32がヘッダデータ31の監視対象領域31cに基づいて復号化部64で映像データに復号化されて映像ミキシング部65に供給される。一方、ヘッダデータ31のカメラID31aはデータ選択部62に供給され、カメラID31aに関連付けられたテキスト情報が映像ミキシング部65に供給される。映像ミキシング部65は、供給された前記テキスト情報と前記復号化された映像データとをミキシングし映像信号に変換して映像表示装置5に出力する。これの出力例を図7に示す。図7は、映像表示装置5の表示画面には監視映像の他、画面左上部に前記監視映像を撮像しているカメラ装置1を特定する番号、及びそれが設置されている場所の情報等をテキストとして重ね合わせて表示したものである。
次に、映像記録装置3の内部構成については図示しないが、映像記録装置3は、HDD等の記録部とネットワーク・インターフェース部とを有した装置であり、例えばこれらの構成を備えたパーソナル・コンピュータでこれを構成してもよい。
また、映像表示装置5の内部構成についても図示しないが、映像表示装置5は、監視装置4から供給される映像信号を受信して表示するための装置であり、表示方式としては、例えばNTSC方式やPAL方式等の放送方式によるものであってもよいし、VGA等のパーソナル・コンピュータの表示形式に適合したものであってもよい。
以上説明したネットワーク監視カメラシステムの動作の流れについて、フローチャートを示して説明する。図8は前記ネットワーク監視カメラシステムの動作の流れを示すフローチャート図である。まず、通常は監視装置4によりカメラ装置1の映像又は映像記録装置3に記録された映像の中から1つの監視映像選択され、映像表示装置5に出力されている(ステップS1)。1つ以上あるカメラ装置1の動き検出部24で撮像映像から動きが検出されると(ステップS2)、映像記憶部26に高能率符号化された符号化データが記録され始める(ステップS3)。映像記憶部26への記録がされている間、カメラ装置1からの前記符号化データについて、映像解析装置2で高精度な動き解析が行われる(ステップS4)。この高精度な動き解析の結果、前記符号化データを記録する必要があると動き判定部45で判定された場合(ステップS5)、映像解析装置2は該当するカメラ装置1に対して記録指示(記録通知情報)を出し、該当するカメラ装置1の映像記憶部26に記録されている符号化データは映像記録装置3に送出されて記録される(ステップS6)。そして、映像記録装置3への記録が完了すると、前記通常の映像選択監視ステップに移行する(ステップS7)。
以上詳述したように、本実施例に係るネットワーク監視カメラシステムによれば、従来の簡易的な動き検出手段を具備したカメラ装置1から独立した、高精度な動き解析手段を具備した映像解析装置2を用いることにより、監視対象物の動き特性に応じた最適な動き解析手段を選択することができるため、監視又は記録したい映像だけを高精度に抽出することが可能となった。
また、本実施例の構成によれば、カメラ装置自体に高性能なマイクロコントローラを搭載する必要がないため、複数台のカメラ装置を使用するネットワーク監視カメラシステムを構築した場合に、従来に比して低コストな監視システムを構築することが可能となった。
以上のように、本発明に係るネットワーク監視カメラシステムは、監視対象物の動き特性に適応した高精度な動き解析を行うことができるので、構内、公共場所、又は危険場所等の監視システムの他、長時間監視すべき状況において突発的に動きが発生する事象を映像でとらえる必要のある学術用映像監視システムとして大きな利用可能性を有しているものである。
1 カメラ装置
2 映像解析装置
3 映像記録装置
4 監視装置
5 映像表示装置
6 ネットワーク
2 映像解析装置
3 映像記録装置
4 監視装置
5 映像表示装置
6 ネットワーク
Claims (2)
- 1つ以上が接続されるカメラ装置と、映像解析装置と、映像記録装置と、映像表示装置が接続される監視装置とが、互いに通信ネットワークを介して接続されたネットワーク監視カメラシステムにおいて、
前記カメラ装置は、撮像された被写体の動きを検出する動き検出部と、前記撮像された被写体の映像を符号化する符号化部と、前記符号化されたデータを一時記憶する映像記憶部とを備え、
前記映像解析装置は、前記符号化データを復号化する復号化部と、前記復号化データについて被写体の動きを解析する映像解析部と、この解析結果に基づいて前記符号化データを記録すべきか否かを判定する動き判定部とを備え、
前記映像記録装置は、前記判定部の判定結果に基づき前記映像記憶部から対応する符号化データが供給せられて記録する記録部を備え、
前記監視装置は、前記カメラ装置から供給される前記符号化データ、又は前記映像記録装置に記録された記録符号化データを択一的に選択するデータ選択部と、前記選択された符号化データを復号化する復号化部と、この復号化データと前記選択された符号化データから特定されるカメラ装置に関連したテキスト情報とをミキシングする映像ミキシング部と、前記動き検出又は前記動き解析を行わせるための被写体の画面領域を指定するための操作部と、
をそれぞれ備えたことを特徴とするネットワーク監視カメラシステム。 - 前記映像解析部が複数種類の動き特性に対応してそれぞれ設けられ、これら複数種類の映像解析部が所望選択される構成であることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク監視カメラシステム。
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