JP2005131771A - 棒材供給機及び棒材加工システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、棒材をガイドレールに沿って棒材加工機まで給送する棒材供給機等に関する。棒材供給機は材料棚(20a)を有し、材料棚(20a)は、棒材(B)を載せて搬送する無端ベルト(50)と、無端ベルト(50)を前進又は後退させる駆動機構を有する。無端ベルト(50)は、周方向において、棒材を載せる面が平らな平ベルト部分(54)と、棒材を1本ずつ仕切る複数の突起(56)を設けた突起付ベルト部分(58)を有する。棒材の種類に応じて選択した平ベルト部分(54)又は突起付ベルト部分(58)の上に複数の棒材を載せ、棒材をガイドレール(8)に補給する。
【選択図】 図3
Description
この棒材供給機の動作を以下に説明する。押し部材を下流方向に移動させることによって、棚面上に一列に載置された複数の棒材を上流側から押し部材によって押す。それにより、最も下流側の棒材が棚面のガイドレール側から押出されて落下し、1本の棒材がガイドレール内に補給される。棒材を押出した後、次に押出すべき棒材が棒材供給機の振動等により棚面の端部から落下することを防止するために、押し部材を上流方向に所定距離だけ移動させて戻し、次の棒材の補給に備える。
特許文献1に開示された棒材供給機においては、下流側の棒材を落下させるため、材料棚の上に載置された全棒材を上記の押し部材によって上流側から押した後、最も下流側の棒材の落下を防止するため、押し部材を僅かに上流側に後退させて、全棒材を上流側に移動させる。このような装置において、比較的大きい径の重い材料を補給する場合は、棒材を1つずつ円滑に補給することができる。しかしながら、径の小さい細材については、押し部材によって材料棚上の全棒材を押出した後、押し部材を上流方向に所定距離だけ移動させて戻したとき、油によって棒材が棚面に付着したり、棒材同士が付着したりして、押し部材の上流方向への移動速度に対し、棒材の上流方向への移動が押し部材の移動に追従せず、棒材が円滑に戻らない場合がある。このような場合には、棒材同士の絡んで綾となり、以降、材料棚から棒材を1つずつ円滑に落下させることができない場合がある。この現象は、断面が円形の細材に限らず、円形以外の断面形状を有する、いわゆる異形材についても同様な問題が生じる。
また、本発明の目的は、このような棒材供給機と棒材加工機とを組合せた棒材加工システムを提供することにある。
すなわち、例えば、丸材を搬送する場合には、無端部材の平坦無端部材部分を、無端部材が巻き掛けられたプーリに対して上側に位置させる。複数の丸材を平坦無端部材部分の上に、ガイドレールに対して平行に1列に配置する。無端部材を駆動手段によって前進させることにより、最も下流側の丸材をガイドレールに補給する。1本の棒材の加工が終了する毎に、これを繰り返して、棒材をガイドレールに補給する。
また、例えば、更に小径の丸材や異形材等を補給する場合には、無端部材の突起付き無端部材部分を上側にする。異形材等を隣接した突起の間に1本ずつ配置する。無端部材を前進させることにより、異形材等が下流方向に移動し、最も下流側の異形材等をガイドレールに供給する。突起付無端部材部分を使用して異形材等を搬送する場合には、棒材の周面に錆止めの油が塗布されていて粘着性が高くても、異形材等は、突起によって1本ずつ仕切られており、また、無端部材と共に丸材が移動するので、棒材同士が絡んで綾になるのが防止される。また、1本の異形材がガイドレールに補給された後、その後側の突起によって、次に補給すべき異形材が、棒材供給機の振動等によってガイドレールに補給されることから防止されている。その結果、高生産速度においても、異形材等を円滑に且つ安定的にガイドレールに供給することができる。
このように構成された棒材供給機では、平坦無端部材部分と突起付き無端部材部分の切替えがスムーズに行われ、少量多品種の加工を高生産速度で行うことが可能になる。
このように構成された棒材供給機では、無端部材に設けられた2種類の部分、すわなち、平坦無端部材部分と突起付無端部材部分のうち選択された方による搬送が可能となる。
このように構成された棒材供給機では、材料棚のスペースが限られていても、平坦無端部材部分と突起付無端部材部分とが無端部材に効率的に配置され、それらの部分の切り換えが更にスムーズに行われる。
また、本発明により、このような棒材供給機と棒材加工機とを組合せた棒材加工システムを提供することができる。
下流側ガイドレール部分8aは、更に、複数の部分(本実施形態においては2つ)に分割されており、互いに隣接する下流側ガイドレール部分8aの間に振れ止め装置16が設けられている。下流側ガイドレール8aは、上部に、駆動機構22によって材料棚20から補給された棒材Bを受入れる開口(図示せず)を持ち、その内部に棒材B及び送り矢10が移動する、横断面がU字形の内部空間(図示せず)が形成されている。
上流側ガイドレール部分8bは、図3及び図4に示すように、互いに並設された一次送り用ガイドレール部分28と、二次送り用ガイドレール部分30とを有する。一次送り用ガイドレール部分28は、その上部に棒材を受入れる開口を有し、その内部に一次送り部材12及び棒材Bが移動するU字形の内部空間28aが形成されている。一方、二次送り用ガイドレール部分30は、その内部に送り矢10が移動するU字形の内部空間30aを有している。上流側ガイドレール8bは、一次送り用ガイドレール部分28と下流側ガイドレール部分8aとが整列する一次送り側の位置(図示せず)と、二次送り用ガイドレール部分30と下流側ガイドレール8aとが整列する二次送り側の位置(図3、図4参照)との間をリニアガイド及び駆動装置31によって横方向に移動可能である。このリニアガイド及び駆動装置31は、コントローラ24によって制御可能である。
送り矢10は、二次送り用ガイドレール部分30及び下流側ガイドレール部分8aの内部空間内を給送方向に前後移動して、棒材Bを押しながら棒材加工機4に給送するためのものである。送り矢10は、上流側に配置された本体部10aと、本体部10aの下流側に配置された、棒材Bの後端部を把持するためのフィンガーチャック10bとを有している。フィンガーチャック10bはチャックジョイント(図示せず)を介して、本体部10aに対して長手方向軸線まわりに回転可能に連結されている。本体部10aの後端部には、後述する送り矢駆動装置14の無端チェーン14bを取付けるための羽根部材10cが設けられている。
一次送り部材12は、一次送り用ガイドレール部分28の内部空間28a内を給送方向に前後移動して、一次送り用ガイドレール部分28内の棒材Bを下流側ガイドレール8aに沿って一次送り位置まで移動させるためのものである。一次送り部材12は、ブロック形状をなしている。
送り矢駆動装置14は、送り矢10をガイドレール8内で給送軸線1Aに沿って前後移動させるためのものであり、コントローラ24によってON/OFFされることによって送り矢10が前後移動されたり、所定位置で停止されたりする。送り矢駆動装置14は、基本的には、サーボモータ14aと、サーボモータの出力軸に連結されたスプロケットプーリ等の伝動部14bと、伝動部に連結され且つ給送軸線とほぼ平行に走行する無端チェーン14cとを有し、この無端チェーン14cが、送り矢10の羽根部材10cに取付けられている。
一次送り部材駆動装置15は、一次送り部材12を給送軸線1Aに沿って前後移動させるものである。一次送り部材駆動装置は、送り矢10を一次送り部材12に変更する以外、送り矢駆動装置14と同様の構成を有しているので、その説明を省略する。
図2を示すように、材料棚20は、互いにガイドレール8の長手方向に離間した複数の材料棚部分20a〜20cから構成されている。本実施形態では、材料棚20は、給送軸線1Aに対して最も上流側に配置された第1の材料棚部分20aと、その下流側に配置された第2の材料棚部分20bと、更に下流側に配置された3つの第3の材料棚部分20cを有している。これらの材料棚部分20a〜20cは、共通する構成部分を有しているので、以下、かかる共通構成部分について説明し、その後、駆動機構22及び材料棚部分の異なる部分について説明する。図3及び図4において、共通構成部分については、同様の符号を付している。
図3において、後述するセンサ70、72が検出可能な被検出部60が、下流側突起56aに取外し可能に取付けられている。具体的には、被検出部60は、1対の部品からなり、これらの部品が、下流側突起56aの両側を挟むように配置されて互いにねじ止めされている。被検出部60は、下流側突起56aと同様の方法で、上流側突起56bにも取外し可能に取付けることができる。初期位置において、上側部分50aに突起付きベルト部分58が配置されるとき、被検出部60は、突起付きベルト部分58の後部、即ち、上流側突起56aに取付けられ(図3参照)、上側部分50aに平ベルト部分54が配置されるとき、被検出部60は、平ベルト部分54の後部、即ち、下流側突起56bに取付けられる(図4参照)。後者の場合、被検出部60の前方に面する面60aは、平ベルト部分54の上に載せられた棒材が後側に転がることを防止するためのストッパとしても機能する。
これらのセンサ70、72は、例えば、近接スイッチである。後退端センサ70及び前進端センサ72はそれぞれ、無端ベルト50の平ベルト部分54又は突起付きベルト部分56の上に棒材を載せて棒材を供給するとき、棒材の供給を開始する初期位置と、無端ベルト50の上側部分に載置した複数の棒材のすべて落下させた終了位置を決定する。これらのセンサ70、72は、コントローラ24に電気的に接続されている。
また、駆動プーリ46の下部近傍には、突起56を検出可能な突起センサ74が設けられている。突起センサ74は、例えば、透過形センサである。具体的には、突起センサ74は、無端ベルト50の突起56を跨ぐように構成されたU字形部分を有し、突起56がU字形部分の間を通るたびに突起56を検出することが可能である。突起センサ74は、コントローラ24と電気的に接続されている。突起センサ74に位置は、上側部分50aに突起付きベルト部分58を配置し且つ上流側突起56aに取付けられた被検出部60が後退端センサ70に検出されているとき、突起センサ74が下流側突起56bを検出するように定められることが好ましい。
引き続き、コントローラ24によって上流側ガイドレール部分8bを給送軸線1Aに対して横方向に移動させ、下流側ガイドレール部分8aと 二次送り用ガイドレール部分30とを整列させる。次いで、二次送りを行う。コントローラ24は、送り矢駆動装置14のサーボモーター14aを駆動して、送り矢駆動装置14の無端チェーン14cに連結された送り矢10を下流方向に移動させる。送り矢10を前進させ、下流側端部に設けられたフィンガーチャック10bの中に棒材Bの後端部が挿入されたら、クランプを解放する。
以降、棒材補給工程及び棒材給送工程を繰り返すことによって棒材Bを1本ずつガイドレール8に補給する。2回目以降の棒材補給工程においては、手動補給ボタンを押す代わりに、残材が残材棚18に収容されたこと等を検出して、コントローラ24に補給開始信号を送るのが良い。前進端センサ72が被検出部60を検出するまで棒材補給工程を繰り返す。前進端センサ72が被検出部60を検出したら、材料棚20の上の棒材をすべて落下させたことになるので、無端ベルト50を逆転させ、即ち、上流方向に移動させる。次いで、後退端センサ70が被検出部60を検出したら、無端ベルト50を停止させる。必要に応じて、棒材載置工程、棒材補給工程及び棒材給送工程を繰り返す。
また、上記実施形態では、棒材が載せられる無端ベルト50の上側部分50aを傾斜させ、材料棚から棒材が意に反して落下するのをより確実に防止できる点で有利であるが、無端ベルト50の上側部分50aは平らに配置されても良い。
また、上記実施形態では、突起付きベルト部分68を選択したとき、無端ベルト50を停止させるために突起センサ74を使用するこま送り式補給方法を採用しているが、突起センサ74を使用しないで、その代わりに、棒材検出センサ76を使用するセンサ識別式補給方法を採用しても良い。
また、上述の実施形態では、平ベルト部分64を上側に配置する場合と突起付きベルト部分68を上側に配置する場合とを相互に切替えるとき、被検出部60を上流側突起56a及び下流側突起56bの一方から取外して他方に取付けているが、被検出部60が棒材供給機の他の部品に干渉しなければ、被検出部60を2つ用いて、両方に取付けたままにして置いたり、これらを無端ベルトに一体的に形成しても良い。また、被検出部60を設けずに、突起センサ74が直接突起56を検出しても良い。
また、上記実施形態では、無端ベルト50を使用し、その外周面に棒材を載置するが、無端チェーンを使用し、例えば、その外周面に可撓性材料で形成した平らな部材で棒材載置面を形成するようにしても良い。この場合、駆動プーリ46、従動プーリ48、突起56等は、それに対応する部品に変更すれば良い。
また、上記実施形態では、無端ベルト50の周方向において、平ベルト部分54と突起付きベルト部分58がほぼ同じ割合で構成されているけれども、それらの割合は、任意であり、例えば、一方が他方よりも大きい割合で構成されていても良い。また、上記実施形態では、無端ベルト80は、1つの平ベルト部分54と1つの突起付きベルト部分58を有しているけれども、それらの数は任意であり、例えば、突起56間距離の違う2種類以上の突起付きベルト部分を構成しても良い。
また、上述の実施形態では、平ベルト部分54又は突起付きベルト部分58を初期位置に戻して棒材補給動作を行う場合を説明したけれども、無端ベルト50を単独で移動させるときに目視等により初期位置と終了位置との間で停止させ、その位置から棒材補給動作を開始しても良い。
また、上述の実施形態では、棒材加工機を、主軸固定式のNC旋盤であると説明したけれども、任意の加工機を使用することができ、例えば、主軸移動式の旋盤、切断機等であっても良い。
2 棒材供給機
4 棒材加工機
8 ガイドレール
20 材料棚
22 駆動機構
24 コントローラ
46 駆動プーリ
48 従動プーリ
50 無端ベルト
54 平ベルト部分
56 突起
58 突起付きベルト部分
60 被検出部
70 後退端センサ
72 前進端センサ
Claims (4)
- 加工すべき棒材をその長手方向に延びるガイドレールに沿って棒材加工機まで給送する棒材供給機であって、
加工すべき複数の棒材を前記ガイドレールとほぼ平行に載せ且つ棒材を前記ガイドレールに向けて1本ずつ補給するための材料棚を有し、
該材料棚は、前記ガイドレールに対して横方向に配置された一対のプーリと、該一対のプーリに巻き掛けられた、棒材を上に載せて搬送する無端部材と、該無端部材を前進又は後退させるための駆動手段とを有し、前記無端部材は、周方向において、棒材を載せる載置面が平らな平坦無端部材部分と、棒材を1本ずつ仕切る複数の突起が設けられた突起付無端部材部分とを有し、搬送すべき棒材の種類によって選択された前記平坦無端部材部分又は前記突起付無端部材部分が、前記一対のプーリに対して上側に配置して、棒材を搬送することを特徴とする棒材供給機。 - 更に、前記選択された前記平坦無端部材部分又は前記突起付無端部材部分の後部に設けられる被検出部と、前記被検出部が前記材料棚の後部に位置することを検出するためのセンサとを有し、前記平坦無端部材部分及び前記突起付無端部材部分の一方を他方に切替えるために、前記無端部材を前記駆動手段によって走行させる間、前記被検出部が前記センサによって検出されたとき前記無端部材を停止させるように、前記駆動手段が制御され、それによって、前記平坦無端部材部分又は前記突起付無端部材部分のうちの前記他方を、前記一対のプーリに対して上側における棒材の供給を開始する初期位置に位置決めする、ことを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機。
- 更に、前記選択された前記平坦無端部材部分又は前記突起付無端部材部分の後部に設けられた被検出部と、該被検出部が前記材料棚の前部に位置することを検出するための第1のセンサと、前記被検出部が前記材料棚の後部に位置することを検出するための第2のセンサとを有し、前記無端部材を前記駆動手段によって前進させる間、前記被検出部が前記第1のセンサによって検出されたとき、前記無端部材が逆転するように、また、前記被検出部が前記第2のセンサによって検出されたとき、前記無端部材が停止するように前記駆動手段が制御される、ことを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機。
- 前記平坦無端部材部分は、前記無端部材の周方向において、少なくとも前記一対のプーリの回転軸間の距離寸法にわたって延び、また、前記突起付無端部材部分は、前記無端部材の前記平坦無端部材部分と対向する部分に、前記回転軸間の距離寸法にわたって延びている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の棒材供給機。
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CN111702543A (zh) * | 2020-07-02 | 2020-09-25 | 潘家祥 | 一种用于曲轴滚压机床加工的上下料设备 |
-
2003
- 2003-10-31 JP JP2003373319A patent/JP4208696B2/ja not_active Expired - Lifetime
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