JP2005130228A - As間の経路制御を行う通信装置およびその経路制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自己のAS番号の通知や、自己のAS番号を含む属性情報の広告をスタブAS側へ行う際に、自己のAS番号を用いないか、もしくは代わりに上流ASのAS番号を用いる。加えて、一方のAS側から受信した経路情報を他方のAS側へ中継する際に、通常はASを通過して中継されない属性情報を破棄せずに中継する。
【選択図】図1
Description
図4は、従来の企業向けアクセス回線による、ユーザ網とISP網との間のネットワーク構成、および、その構成での従来のBGP経路制御方法を表す図である。
しかし、ADSLやFTTH等のネットワーク構築においては、ユーザとISP網とがネットワーク層のレベルで直結していない構造のネットワークが構築される場合が多い。BASを所有するアクセス回線業者とISP業者では、事業者が異なる場合が多いためである。このような状況で、アクセス回線業者のBASとISP網との間でBGP経路制御を行う場合は、BASとISP網それぞれに異なるAS番号を割り当てるのが一般的である。異なるAS番号を割り当てることにより、アクセス回線業者とISP網との間で経路制御に関する管理の独立性を維持できるのに加え、BASとISP網との間はEBGP接続になるので、ここでポリシー経路制御を行うこともできる。
ここで、ADSLやFTTH等のユーザが、自らのユーザ網とISP網との間でBGPによる経路制御を行いたい場合を考える。このような運用形態は、ユーザが個人や家庭ではなく、小規模企業や企業の各地拠点といった企業ユーザ網である場合には、十分考えられることである。
1)ユーザ網のエッジルータとISP網側のエッジルータとの双方に、互いのルータへの経路を静的に設定するなどの、付加的な設定が必要であること、
2)ISP網側エッジルータの冗長配置やIPアドレス変更等、BASとISP網との間のネットワーク構成を変更すると、その影響がユーザ網のエッジルータの設定に及ぶ場合が多いため、ISP側でBASとISP網間の通信経路の設定変更がしにくく、一度BASとISP網間のネットワーク構成を変更するとユーザ網側のエッジルータも設定を変更しなければならないこと、
3)ISP網側、ユーザ網側双方のエッジルータは、BAS経由で受信したBGPパケットの送信元IPアドレスが詐称されたものかどうか判別できないため、送信元IPアドレスを詐称したピア接続要求によるDoS(Denial of Service)攻撃等の標的となる恐れがあること、
等といった、ネットワークの管理・運営の煩雑さやセキュリティに関する問題がある。
以下、本発明を適用したBASを通してユーザ網とISP網を接続した例を用いて、発明の概要を説明する。BASは、EBGPピアルータであるユーザ網エッジルータから、属性情報が付加された経路情報を受信したら、通常のBGPルータと同様に、その経路情報をBAS自身の経路表の構築に用いた上で、その経路情報をもう一方のEBGPピアルータであるISP網エッジルータへ中継する。ただしこの際、通常のルータの場合は、ASを超えて伝播しない属性(MED属性等)をそのルータ自身で解釈し、ISP網エッジルータへ経路情報を中継する際にはその属性を付加しないが、本実施例のBASでは、これらの属性をそのままISP網エッジルータへ中継する。他の、ASを超えて伝播する属性(ASパス属性、ネクストホップ属性等)については、通常のルータと同様に処理する。
なお、本発明は、BASが利用されるネットワーク構成を典型的な実施例として想定しているものの、本発明を実施するIPルータに必要な機能は、通常のBGPプロトコルを用いた経路制御機能と、本発明によるBGP処理部への追加機能のみである。このため、本発明はBASに限らず、本実施例のBASと同様のネットワーク構成で用いられるBGP対応IPルータ全てに適用可能である。
本実施例では、本実施例のBAS11−A、11−B、11−C、11−D、11−Eは、図1に示した通り、幾つかの回線インターフェースから、通信回線(またはネットワーク層で同等に見えるトンネリング回線)を通して、ISP網エッジルータ112−A、112−B、112−Cに接続されている。また、BAS11−A、11−B、11−C、11−D、11−Eは、図1に示したとおり、他の幾つかの回線インターフェースから、通信回線(またはネットワーク層で同等に見えるトンネリング回線)を通して、ユーザ網エッジルータ111−A、111−B、111−C、111−D、111−Eに接続されている。
ユーザ網101−A、101−B、101−C、101−D、およびISP網 103−A、103−Bは、それぞれが相異なるAS番号を持つ。ユーザ網やISPのAS番号がプライベートAS番号であるべきかどうかについては、本発明による制限は特に無く、通常のBGPの運用方法に従って決めればよい。例えば、本実施例の場合、ISP網 103−A、103−Bはインターネットと接続されたトランジットASであるのでグローバルなAS番号11、12を持ち、ユーザ網3 101−Cは複数のISP網とマルチホーム接続しているのでグローバルなAS番号1003を持ち、他のユーザ網101−A、101−B、101−Dは単一のISP網のみと接続しているのでISPから割り当てられたプライベートAS番号65001、65002、65001を持つこととしている。
なお、本実施例では、BAS11−A、11−B、11−C、11−D、11−Eをそれぞれ物理的に異なる筐体、すなわち物理ルータとして扱っている。しかし、本発明は、これらをIP経路制御の観点から独立したルータとして扱えれば適用可能であるので、11−A、11−B、11−C、11−D、11−Eそれぞれは同じBAS筐体内に収められた別々の仮想ルータであってもよい。
まず、本発明の前提として、BASが用いるAS番号を、同一ISPの下にある全てのBASで共通のAS番号にする。ただし、このAS番号は、同一ISPの下にあるBAS以外が用いるAS番号(プライベートAS番号を用いる場合は、ユーザ網などの、ISPの管理下で割り当てられた他のAS番号)とは重複しないようにする必要がある。本実施例の場合ならば、ISP網1 103−Aの下にあるBAS11−A、11−B、11−Cが属するAS 102−A、102−B、102−Cをすべて同じプライベートAS番号65501にし、同様に、ISP網2 103−Bの下にあるBAS11−D、11−Eが属するAS 102−D、102−Eをすべて同じプライベートAS番号65502とする。これは、経路情報に付属するASパス属性から、BAS自身のAS番号を取り除いてユーザ網エッジルータ111−A、111−B、111−C、111−D、111−Eへ広告することによって、ユーザ網側でMED属性を容易に利用できるようにするため、および、全て同一の隣接ASから受け取った経路情報であるかのように見せかけてISP網エッジルータ112−A、112−B、112−Cへ広告することにより、ISP網側でMED属性を容易に利用できるようにするためである。
このMED属性は、BGPの経路情報に付加される属性情報の一つで、二つの隣接AS間が複数の回線で接続されている場合に、IPパケット転送時に優先して使用すべき回線を、一方のASから他方のASへ指定するために用いられる。同一の隣接ASから、同じIPアドレスプレフィックスに関する、MED属性の値が異なる複数の経路情報を受信したBGPルータは、MED属性よりも優先すべき各種の経路選択条件が同一であれば、最もMED属性の値が小さい経路を選択する。例えば、AS1とAS2が回線1、回線2の2回線で接続されており、同一の宛先IPアドレスプレフィックスに関する経路情報を、回線1ではMED属性値を50、回線2では100として、AS1からAS2へ流した場合、AS2のルータは、そのIPアドレスプレフィックスにマッチするIPアドレスを宛先として持つIPパケットを、MED属性値が小さい方の回線1を通してAS1へ中継する。
なお、異なるISPの下にあるBASは、ISPのプライベートAS番号を用いる限りにおいて、互いに同じプライベートAS番号でも、異なるプライベートAS番号でも良い。例えば、本実施例の場合ならば、AS 102−A、102−B、102−Cと、AS 102−D、102−Eの両方が同じプライベートAS番号65501を用いても構わない。
この場合、ユーザ網エッジルータ111−Eは、BAS11−DとのEBGP接続にはMED属性値の小さい(ここでは50とする)経路情報を、BAS11−EとのEBGP接続にはMED属性値の大きい(ここでは100とする)経路情報を流せばよい。
このようにすると、ISP網エッジルータ112−Cには、BAS11−D、11−Eそれぞれから、広告元の隣接ASが同じ65502で、ASパス属性の長さが同じで、MED属性値が異なる、宛先をYとする2つの経路情報が届く。そして、ISP網エッジルータ112−Cは、通常のBGP経路選択処理に基づき、これらの経路情報のうちでMED属性値が小さい、BAS11−Dから届いた方を適切な経路として選択する。その結果、IPアドレスプレフィックスYにマッチするIPアドレスを宛先とするパケットは、BAS11−Dおよびそれを通る経路上に障害が発生しない限り、ISP網エッジルータ112−Cから、BAS11−Dを経由してユーザ網エッジルータ111−Eへ届くようになる。
この場合、ISP網エッジルータ112−Aは、BAS11−AとのEBGP接続にMED属性値の小さい(ここでは50とする)経路情報を流し、ISP網エッジルータ112−Bは、BAS11−AとのEBGP接続にはMED属性値の大きい(ここでは150とする)経路情報を、BAS11−BとのEBGP接続には中間のMED属性値(ここでは100とする)を持つ経路情報を流せばよい。
そして、BAS11−A、11−Bは、選択した経路情報を自らの経路表に反映してから、その経路情報のネクストホップ属性等に通常のBGPルータと同様の処理を施して、ユーザ網エッジルータ111−A、111−B、111−Cへ広告するための経路情報を作成する。そして、通常のBGP経路広告処理では、元の経路情報に付加されていたMED属性値を新たに作成した経路情報に付加しないが、本発明の経路広告処理ではこれを付加する。加えて、ASパス属性については、通常のBGP経路広告処理ではASパスの先頭に自AS番号を付加するだけだが、本発明のBGP経路広告処理では、ASパス全体からBAS自身のAS番号(もしくは、同一ISP内で使用されている全BASのAS番号の集合が予めBAS内に設定されているならば、そのAS番号の集合に含まれる全AS番号)のみを全て取り除き、そのASパスの先頭にBAS自身のAS番号を付加せずに、新たに作成した経路情報に付加する。以上の処理によって生成した属性情報つき経路情報を、ユーザ網エッジルータ111−A、111−B、111−Cへ広告する。
図2は、本実施例のBASの機能を満たすことが可能な内部処理アーキテクチャの一例を示す図である。
なお、本発明では、本実施例のBASの機能の前提として、ユーザ網からユーザ網へのトラフィックを直接中継しないこと、ISP網からISP網へのトラフィックを中継しないことを定めている。また、本発明では、本実施例のBASが行うべき処理内容を、ここまでで述べたように、通常のBGP経路制御処理との差分の形で定めている。しかしながら、以上の機能さえ満たせば、本実施例のBASの内部アーキテクチャはどのような形でも良く、必ずしも図に従ったアーキテクチャである必要はない。
図2のアーキテクチャ例の場合、本実施例のBAS11の内部は、制御処理部201、下流インターフェース部202、上流インターフェース部203、バックプレーン204の4種類の内部ハードウェアモジュールで構成される。なお、図中の実線で囲われている要素はハードウェアを、点線で囲われている要素はソフトウェア、もしくは表などのデータを意味する。
BAS11は、その内部に備わっているバックプレーン204を通して、制御処理部と上流インターフェース部、制御処理部と下流インターフェース部、上流インターフェース部と下流インターフェース部を相互に接続する。
BAS11の内部に備わっている制御処理部201は、経路制御プロトコルをはじめとする自宛または自発のIPパケットの処理、および、BAS11装置全体の管理等の処理を行う。制御処理部201は、その内部ハードウェアとして、制御処理用プロセッサ211、補助記憶装置212、主記憶装置213を持つ。補助記憶装置212にはプログラムコード215と初期設定データ217が記憶されている。プログラムコード215は、制御処理部用プログラムコードとインターフェース部用プログラムコードで構成されており、いずれもBAS11の起動時に、それぞれのメモリ(主記憶装置213および転送処理用メモリ222、232)へ転送され、それぞれのプロセッサ(制御処理用プロセッサ211およびパケット転送処理用プロセッサ221、231)で実行される。初期設定データ217には、管理者によってBAS11に設定された各種情報が記憶されており、BAS11の起動時および管理者の指定時に制御処理用プロセッサ211によって読み込まれ、設定データの内容に従ってBAS11内の各部へ適切に設定される。初期設定データ217に記憶される設定データには、BAS11自身のAS番号、ISP網のAS番号、各インターフェースのIPアドレス設定、各ピアルータのIPアドレス、静的経路設定などが含まれる。
各ISP網エッジルータ112から自宛のBGP経路制御メッセージを受け取った場合も、同様の流れ(ただし、上りと下り、上流と下流、ISP網とユーザ網がそれぞれ逆になる)でメッセージが処理され、上りトラフィック用BGP経路表262の更新、下流インターフェース用経路表227の更新、各ユーザ網エッジルータ111への経路広告といった処理が行われる。
本実施例のBASが実行するピア接続確立処理は、オープンメッセージに含める自AS番号の通知を除いて、通常のBGP処理方法に基づくピア接続確立処理とまったく同じである。当然ながら、ユーザ網エッジルータ、およびISP網エッジルータが実行するピア接続確立処理は、オープンメッセージに含める自AS番号の通知も含めて、通常のBGP処理方法に基づくピア接続確立処理とまったく同じでよい。ここでは、本実施例中のBAS11−Aについてのみ説明するが、本実施例中の他のBASについても、以下の処理を同様に適用する。
図5は、従来のBGPルータをBASとして用いて実施例1と同じネットワークを構成した場合の、BGP経路制御の動作を表す図である。
従来の個人向けADSL/FTTHのアクセス網において、本発明によらない従来のBGP経路制御方法をBASに備えさせ、EBGPマルチホップ接続機能を用いずにBGP経路制御を利用する企業ユーザ網を接続した場合、図5のようなネットワーク構成になると考えられる。
ここで、図1のときと同様に、ISP網エッジルータ112−A、112−BからBAS511−A、511−Bを経由して、ユーザ網エッジルータ111−A、111−B、111−Cへ、アドレスプレフィックスXのネットワークへの到達経路に関する経路情報を広告する場合を考える。このとき、図1のときと同様に、ISP網エッジルータ112−AからBAS511−Aへ広告する経路情報には値が50のMED属性を、ISP網エッジルータ112−BからBAS511−Aへ広告する経路情報には値が150のMED属性を、ISP網エッジルータ112−BからBAS511−Bへ広告する経路情報には値が100のMED属性を付加することとする。BAS511−A、511−BはこれらのMED属性を受信するが、これらのBASは従来のBGP経路制御方法によるBGPルータであり、かつ、ユーザ網101−A、101−Bと異なるAS番号をもっているので、MED属性をユーザ網エッジルータ111−A、111−B、111−Cへ中継しない。その結果、ISP網が広告した経路情報のMED属性はBASとの間では有効となるが、ユーザ網との間では有効とならない。すなわち、アドレスプレフィックスXにマッチするIPアドレスを宛先とするIPパケットをBAS511−AがISP網へ転送する際には、よりMED属性値の小さいISP網エッジルータ112−Aへの回線が用いられる。しかし、ユーザ網2 101−B内から送信された同様のIPパケットを、BAS511−A、511−Bのいずれかを経由してISP網1 103−Aへ転送する際に、ユーザ網エッジルータ111−B、111−CがどちらのBAS経由で送信するのが適切かを判断する材料としては、MED属性は全く役に立っていない。
ユーザ網エッジルータ111−Eから、従来のBGP対応BAS511−D、511−Eを経由して、ISP網エッジルータ112−Cへ、アドレスプレフィックスYのネットワークへの到達経路に関する経路情報を広告する場合についても、同様の理由で、ユーザ網とBASとの間ではMED属性が利用されるが、ユーザ網とISP網との間ではMED属性が役に立たないことになる。本実施例のBASでは、MED属性を中継し、かつ、同一のISP網の下流で用いられているBAS全てに同一のAS番号を割り当てることで、以上の問題を回避している。
図6は、実施例1と同様のネットワーク構成で、ユーザ網とISP網との間でEBGPマルチホップ接続を設けてBGP経路制御を行い、BASをBGP経路制御に参加させない構成にした場合の、EBGPマルチホップ接続の形態を表す図である。
EBGPマルチホップ接続機能を用いると、図6のように、間にBASが挟まっているにもかかわらず、ユーザ網とISP網との間で直接EBGPマルチホップ接続621を設けることができる。このEBGPマルチホップ接続621を用いることによって、通常のEBGP接続と同様に、隣接AS間のポリシー経路制御を行うことができる。
一つ目の問題は、直結されていないルータ間でEBGP接続を行うため、ピアルータまでの経路情報を何らかの形で予め設定しておかないと、EBGPピア接続そのものが行えないということである。例えば、ユーザ網エッジルータ111−BからBAS611−Aへは回線で直結されているので、ユーザ網エッジルータ111−BからBAS611−Aまでの到達経路は自明である。しかし、ISP網エッジルータ112−Aへは直結されていないので、静的経路設定などによって経路情報を予め与えておかないと、ユーザ網エッジルータ111−Bは、BGPピア接続確立のためのIPパケットを送出する際に、どの回線へパケットを送り出せばISP網エッジルータ112−Aへそのパケットを届けられるか分からない。これを避けるためには、ユーザ網エッジルータ111−Bに、ISP網エッジルータ112−Aへの静的経路を予め設定しておかなければならない。
EBGPマルチホップ接続を用いてユーザ網とISP網との間でBGP経路制御を行うと、以上のような新たな問題が発生する。一方、本発明のBGP経路制御方法では、これらの問題は発生しない。
BGPパケットとは、ピアルータ同士でBGPメッセージを送受信する際に、その送受信に用いられるTCP接続の制御情報、もしくはその接続上で送受信されるデータを含んだ、IPパケットのことである。
IPヘッダ701には、IPプロトコル標準規定に従って、BGPパケットの送信元アドレス711、宛先アドレス712などの情報が含まれる。BGPパケットでは、宛先アドレス712にはピアルータのIPアドレスが入る。なお、IPプロトコルとしてはバージョン4(IPv4)とバージョン6(IPv6)の2種類が一般的に用いられているが、本発明はいずれを用いても実施可能である。また、実際に物理回線にBGPパケットを流す際には、IPヘッダの前に回線種類に依存したレイヤ2ヘッダが付加されるのが一般的であるが、本発明は回線種類やレイヤ2ヘッダ形式に依存せずに実施可能である。
IPヘッダ701の後には、TCPヘッダ702が続く。TCPヘッダ702には、TCPプロトコル標準規定に従って、送信元ポート721、宛先ポート722などの情報が含まれる。送信元ポート721は、BGPパケットの送信元のBGPルータがピア接続に用いているTCPポートの番号である。宛先ポート722は、BGPパケットの宛先、すなわちピアルータがピア接続に用いているTCPポートの番号である。ピア接続用のTCP接続は、一方のピアルータ(接続元ポート番号は任意)から、他方のピアルータのピア接続受付用ポートへ、TCP接続を要求することによって設けられる。このピア接続受付用ポートには、通常はBGP用の標準TCPポートとして規定されている179番ポートが用いられる。しかし、これ以外の番号を用いても本発明は実施可能である。
なお、BGPルータが、通常の通信パケットとBGPパケットを区別するには、IPパケットの宛先アドレス712と、宛先ポート722が用いられる。以下、例として、図2に挙げた本実施例のBAS内部アーキテクチャに基づいて説明する。インターフェース部202、203は、IPパケットを外部インターフェースから受信すると、その宛先アドレス712がそのルータ自身が持つIPアドレスと一致するかどうか調べ、一致すれば制御処理部201へ転送する。一致しなければ、送出すべきインターフェースが見つかればその外部インターフェースから送出し、見つからなければ破棄する。自宛IPパケットを受信した、制御処理部201内のOS・デバイスドライバ251は、そのIPパケットがTCPのパケットであれば、BGP経路制御プロセス255がピア接続用に開いているポート番号と、そのIPパケットの宛先ポート722が一致するかどうかを調べ、一致すればBGP経路制御プロセス255へ、そのパケットのTCPデータ703の部分を渡す。
BGPでは幾つかのBGPメッセージが規定されているが、オープンメッセージはその一つである。オープンメッセージは、ピア接続確立時の、TCP接続確立直後のみに送信される。ただし、本発明は自AS番号を通知するメッセージの形式やタイミングに依らずに実施可能である。
オープンメッセージは、BGPプロトコル標準規定に従い、BGPメッセージヘッダ801と、オープンメッセージデータ802で構成されている。BGPメッセージヘッダ801には、メッセージ長811、メッセージタイプ812などの情報が含まれる。メッセージ長811には、BGPメッセージヘッダ801とオープンメッセージデータ802を合わせたバイト長が格納される。BGPメッセージはTCP接続のストリーム上を流れるため、このメッセージ長811を用いて、受信したTCPストリームデータのどこからどこまでが一つのBGPメッセージなのかを判別する。メッセージタイプ812には、オープンメッセージ、アップデートメッセージ等のメッセージタイプ毎に決められた値が格納される。このメッセージタイプ812を見ることで、BGPメッセージヘッダ801の後に続くメッセージデータがオープンメッセージデータなのか、他のメッセージのデータ部なのかを判別することができる。オープンメッセージデータ802には、自AS番号821などの情報が含まれる。自AS番号821には、オープンメッセージを送信したBGPルータが属するASの番号が格納される。この自AS番号821により、BGPルータは、そのピアルータに対して、自己のAS番号を伝えることができる。
オープンメッセージと同様に、アップデートメッセージもBGPメッセージの一つである。アップデートメッセージは、ピアルータへ経路情報の追加・変更・削除を通知するためのメッセージで、経路情報を含む唯一のBGPメッセージでもある。このため、本明細書でBGP経路制御メッセージと呼んできたものは、このBGPアップデートメッセージに相当する。ただし、本発明は、属性情報の取り扱いさえ本発明の前提と一致していれば、経路制御メッセージの形式や種類に依らずに実施可能である。
アップデートメッセージは、BGPプロトコル標準規定に従い、BGPメッセージヘッダ801と、アップデートメッセージデータ902で構成されている。BGPメッセージヘッダ801の形式は、メッセージ長811にBGPメッセージヘッダ801とアップデートメッセージデータ902を合わせたバイト長が、メッセージタイプ812にアップデートメッセージを表すメッセージタイプ値が格納されることを除き、オープンメッセージの場合と全く同じである。アップデートメッセージデータ902は、取消経路集合921、属性情報集合922、追加経路集合923の三つの部分で構成されている。取消経路集合921には、到達不能になった経路の宛先アドレスプレフィックスが0個以上格納される。属性情報集合922には、追加経路集合923に付随する、0個以上の属性情報が格納される。一つの属性情報は、属性タイプ、属性長、属性値の三つ組で表される。属性タイプにはその属性情報のタイプ(ASパス属性、MED属性、ネクストホップ属性、その他様々な属性)を表す値が格納される。属性長には、属性値のバイト長が格納される。属性値には、その属性情報の値(ASパス、MED属性値など)が格納される。追加経路集合921には、新たに到達可能になった、もしくは既に到達可能であったが属性が更新された経路の宛先アドレスプレフィックスが0個以上格納される。追加経路集合921に含まれる追加・更新経路全てに、属性情報集合922に含まれる属性情報全てが適用される。
図10は、実施例1において、ISP網側から本実施例のBASがBGP経路制御メッセージを受信して、それをユーザ網側へ中継する際の、送受信シーケンス図である。
BAS11−D、11−Eは、ユーザ網エッジルータ111−Eから経路情報を受信した際に、経路情報ループのチェックをISP網のAS番号を用いて行うか、もしくは全く行わない。また、ISP網エッジルータ112−Cへ経路情報を広告する際に、MED属性を元のままの値で経路情報に付加してその経路情報を広告する。この動作を除けば、図11の送受信シーケンスは、通常のBGP経路制御による経路制御メッセージ送受信シーケンスと全く同一である。なお、図11のシーケンス開始時点では、ユーザ網エッジルータ111−EとBAS11−D、11−Eとの間、および、ISP網エッジルータ112−CとBAS11−D、11−Eとの間の双方に、既にEBGPピア接続が設けられており、アドレスプレフィックスYに関する経路情報の広告はまだ何も行われていないこととする。しかし、ユーザ網エッジルータ111−Eが経路広告を行った後でピア接続確立した場合等、前記の場合以外の経路情報の広告についても、上記の属性操作の違いを除けば、通常のBGP経路制御による送受信シーケンスと全く同一の処理でよい。
次に、ユーザ網エッジルータ 111−EからBAS5 11−Eへ、MED属性値が100、ASパス属性がユーザ網のAS番号65001のみである、宛先アドレスプレフィックスYの経路追加に関する経路制御メッセージが送信されたとする(ステップ1121)。このメッセージを受信したBAS5 11−Eは、ステップ1111のときのBAS4 11−Dと同様の受信処理、最適経路決定処理、経路表更新処理を行い、更新分に相当する経路情報を、ステップ1112と同様に送信する(ステップ1122)。
次に、ユーザ網エッジルータ 111−EからBAS4 11−Dへ、宛先アドレスプレフィックスYの経路取消に関する経路制御メッセージが送信されたとする(ステップ1131)。このメッセージを受信したBAS4 11−Dは、ユーザ網エッジルータ111−Eから以前に受信した宛先Yの経路情報を破棄し、それからユーザ網エッジルータ111−E以外のピアルータから受信した宛先Yの経路情報同士を比較し、最適な経路を決定する。ここでは、宛先Yの経路情報を他のどのピアルータからも受信していないので、BAS4 11−Dは宛先Yへの経路を失ったことになる。この更新、すなわち宛先Yへの経路の取消をBAS4 11−D自身の下りトラフィック用BGP経路表に反映し、更新分に相当する経路情報、すなわち宛先Yの経路取消を、経路制御メッセージとしてISP網エッジルータ112−Cへ送信する(ステップ1132)。
本実施例では、企業の主拠点網1203と、一つ以上の副拠点網1201−A、1201−B、1201−Cが、本実施例のLNS(L2TP Network Server) 1212−A、1212−Bを挟んで接続されている。これらのネットワーク構成要素は、実施例1のネットワーク構成要素と対応した役目を持っている。すなわち、本実施例の主拠点網1203は、実施例1のISP網103に相当する。これらは副拠点網と副拠点網(もしくはユーザ網とユーザ網)の間のトラフィックを通過させるトランジットASであるという点で同一であり、用途がそれぞれ異なるだけである。ただし、本実施例の主拠点網1203はトランジットASでなくても、すなわちスタブASであっても、本発明は適用可能である。主拠点網1203をスタブASとした場合、主拠点網と副拠点網との間の通信は可能だが、副拠点網と別の副拠点網との間の通信はできなくなる。本実施例の副拠点網1201は、実施例1のユーザ網101に相当する。これらは主拠点網(もしくはISP網)との間で自AS発または自AS宛のトラフィックのみを送受信するスタブASであるという点で同一であり、用途がそれぞれ異なるだけである。本実施例のLNS 1212は、実施例1のBAS11に相当する。これらは本発明のBGP経路制御方法を実行するBGPルータであるという点で同一であり、本実施例のLNS 1212では副拠点網側の回線がL2TPというトンネリングプロトコルによるレイヤ2仮想回線であることを除いて、機能的にも同一である。
以上の接続回線の上で、主拠点網エッジルータ1213−A、1213−Aはいずれも、本実施例のLNS 1212−A、1212−Bの両方とEBGPピア接続を設ける。副拠点網エッジルータ1211−A、1211−B、1211−Cはいずれも、本実施例のLNS 1212−A、1212−Bの両方とEBGPピア接続を設ける。本実施例のLNS 1212−A、1212−Bは本発明のBGP経路制御方法に従った経路制御を行うので、これらのピア接続を通して、主拠点網1203と副拠点網1201−A、1201−B、1201−Cとの間で、BGPによるポリシー経路制御を行うことが可能となる。
例えば、主拠点網内にあるIPアドレスプレフィックスZのネットワークへの到達経路に関する経路情報を、BGPを用いて各副拠点網へ流す場合を考える。ただし、主拠点網1203内のネットワーク構成や、主拠点網1203とLNS 1212との間の回線バンド幅等の都合により、主拠点網エッジルータ1213−AとLNS 1212−Aとの間の回線、主拠点網エッジルータ1213−BとLNS 1212−Bとの間の回線、主拠点網エッジルータ1213−AとLNS 1212−Bとの間の回線、主拠点網エッジルータ1213−BとLNS 1212−Aとの間の回線の優先順位で、アドレスプレフィックスZにマッチする宛先を持つIPパケットを通過させたいとする。
Claims (17)
- 所定のAS(Autonomous System)番号が付与された一つ以上のスタブ網で構成されたスタブ網群と、AS番号が付与された上流網とを接続する通信装置であって、
該通信装置には、自己のAS番号が付与され、
該自己のAS番号を記憶する手段と、
前記スタブ網ないし上流網に配置された通信装置に対して、所定のプロトコルに従うAS間転送制御用の経路制御メッセージおよび自己のAS番号を通知する自AS番号通知メッセージを送受信するインターフェースと、
前記通信装置に対し、前記経路制御メッセージおよび前記自AS番号通知メッセージを前記インターフェースを介して通知する通知手段と、
前記経路制御メッセージの処理を行うためのプロセッサと、
前記経路制御を行なうための経路制御ソフトウェアが格納される記憶手段とを有し、
前記プロセッサは、スタブ網側に位置する通信装置に対して前記自AS番号通知メッセージを送信する際には、自己のAS番号の代わりに前記上流網のAS番号を通知し、
前記上流網側から送信された経路制御メッセージをスタブ網側へ中継する際には、パケット転送の優先経路に関する情報のうち、前記経路制御プロトコルの規定上はASを通過して中継されない情報を破棄せずに、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 所定のAS(Autonomous System)番号が付与された一つ以上のスタブ網で構成されたスタブ網群と、AS番号が付与された上流網とを接続する通信装置であって、
該通信装置には、自己のAS番号が付与され、
該自己のAS番号を記憶する手段と、
前記スタブ網ないし上流網に配置された通信装置に対して、所定のプロトコルに従うAS間転送制御用の経路制御メッセージおよび自己のAS番号を通知する自AS番号通知メッセージを送受信するインターフェースと、
前記通信装置に対し、前記経路制御メッセージおよび前記自AS番号通知メッセージを前記インターフェースを介して通知する通知手段と、
前記経路制御メッセージの処理を行うためのプロセッサと、
前記経路制御を行なうための経路制御ソフトウェアが格納される記憶手段とを有し、
前記プロセッサは、スタブ網側に位置する通信装置に対して前記自AS番号通知メッセージを送信する際には、自己のAS番号の代わりに前記上流網のAS番号を通知し、
スタブ網側から送信された経路制御メッセージを上流網側へ中継する際に、パケット転送の優先経路に関する情報のうち、前記経路制御プロトコルの規定上はASを通過して中継されない情報を破棄せずに、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 請求項1または2に記載の通信装置において、
スタブ網へ送信する経路制御メッセージに含めないAS番号の集合が格納される記憶手段を有し、
前記プロセッサは、上流網側から送信された経路制御メッセージをスタブ網側へ中継する際に、経路制御メッセージ内に格納されている、該経路制御メッセージが通過したASの履歴情報に対して、該履歴情報に自己のAS番号が含まれていても該経路制御メッセージを破棄せず、かつ前記AS番号の集合に属するAS番号全てを該履歴情報から削除し、かつ自己のAS番号を該履歴情報に追加せずに、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置において、
前記AS番号の集合として自己のAS番号を用いて、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置において、
前記プロセッサは、スタブ網側から送信された経路制御メッセージを処理する際に、経路制御メッセージ内に格納されている、該経路制御メッセージが通過したASの履歴情報に対して、該履歴情報に自己のAS番号が含まれていても該経路制御メッセージを破棄せずに、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 請求項5に記載の通信装置において、
前記プロセッサは、スタブ網側から送信された経路制御メッセージを処理する際に、経路制御メッセージ内に格納されている、該経路制御メッセージが通過したASの履歴情報に対して、該履歴情報に上流網のAS番号が含まれていたら該経路制御メッセージを破棄して、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置において、
前記プロセッサは、スタブ網側から送信された経路制御メッセージを処理する際に、経路制御メッセージ内に格納されている、該経路制御メッセージが通過したASの履歴情報に対して、前記AS番号の集合に属するAS番号全てを該履歴情報から削除して、前記経路制御メッセージの処理を実行することを特徴とする通信装置。 - 請求項3に記載の通信装置において、前記経路制御プロトコルとしてBGPを用いることを特徴とする通信装置。
- 請求項8に記載の通信装置において、前記経路制御プロトコルの規定上はASを通過して中継されない、パケット転送の優先経路に関する情報として、MED(Multi Exit Discriminator)属性を用いることを特徴とする通信装置。
- 請求項3に記載の通信装置において、前記経路制御プロトコルとしてBGPを用い、経路制御メッセージが通過したASの履歴情報としてASパス属性を用いることを特徴とする通信装置。
- 請求項1から10のいずれかに記載の通信装置により実現される機能を仮想的な通信装置機能として備え、前記の仮想的な通信装置機能を1台の通信装置内で1つ以上動作させることを特徴とする通信装置。
- 所定のAS番号が付与された一つ以上のスタブ網で構成されたスタブ網群と、前記AS番号のいずれとも異なるAS番号が付与されたAS番号が付与された上流網とを、第1のルータを介して接続した形態のネットワークにおいて用いられる、AS間経路制御プロトコルを用いた通信方法において、
前記第1のルータから、前記スタブ網内に置かれた第2のルータへ、前記上流網のAS番号を自己のAS番号として通知するメッセージを送信し、
前記第1のルータから、前記上流網内に置かれた第3のルータへ、前記上流網のAS番号とも、前記スタブ網群のAS番号のいずれとも異なる所定のAS番号を、自己のAS番号として通知するメッセージを送信し、
前記第3のルータから送信される経路制御メッセージを、前記第1のルータで受信し、
前記第1のルータで受信した経路制御メッセージに含まれる、パケット転送の優先経路に関する情報のうちで、経路制御プロトコルの規定上はASを通過して中継されない情報を受信時のまま付加して、前記第2のルータへ中継することを特徴とする通信方法。 - 所定のAS番号が付与された一つ以上のスタブ網で構成されたスタブ網群と、前記AS番号のいずれとも異なるAS番号が付与された上流網とを、第1のルータを介して接続した形態のネットワークにおいて用いられる、AS間経路制御プロトコルに関する通信方法において、
前記第1のルータから、前記スタブ網内に置かれた第2のルータへ、前記上流網のAS番号を自己のAS番号として通知するメッセージを送信し、
前記第1のルータから、前記上流網内に置かれた第3のルータへ、前記上流網のAS番号とも、前記スタブ網群のAS番号のいずれとも異なる所定のAS番号を、自己のAS番号として通知するメッセージを送信し、
前記第2のルータから送信される経路制御メッセージを、前記第1のルータで受信し、
前記第1のルータで受信した経路制御メッセージに含まれる、パケット転送の優先経路に関する情報のうちで、経路制御プロトコルの規定上はASを通過して中継されない情報を受信時のまま付加して、前記第3のルータへ中継することを特徴とする通信方法。 - 請求項12または13に記載の通信方法において、
前記第1のルータが前記第3のルータから受信した経路制御メッセージを前記第2のルータへ中継する際に、該経路制御メッセージ内に格納されている、該経路制御メッセージが通過したASの履歴情報に、前記第3のルータへ自己のAS番号として通知したAS番号が含まれていても中継を行い、かつ、中継されたメッセージ内に格納されているASの履歴情報には該AS番号を含まないことを特徴とする通信方法。 - 請求項12または13に記載の通信方法において、AS間経路制御プロトコルがBGPであることを特徴とする通信方法。
- 請求項15に記載の通信方法において、経路制御プロトコルの規定上はASを通過して中継されない、パケット転送の優先経路に関する情報が、MED属性であることを特徴とする通信方法。
- 請求項14に記載の通信方法において、AS間経路制御プロトコルがBGPであり、経路制御メッセージが通過したASの履歴情報がASパス属性であることを特徴とする通信方法。
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