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JP2005122664A - オーディオデータ記録装置、オーディオデータ再生装置、及びオーディオデータ記録再生装置、並びにオーディオデータ記録方法、オーディオデータ再生方法及びオーディオデータ記録再生方法 - Google Patents

オーディオデータ記録装置、オーディオデータ再生装置、及びオーディオデータ記録再生装置、並びにオーディオデータ記録方法、オーディオデータ再生方法及びオーディオデータ記録再生方法 Download PDF

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JP2005122664A JP2003360026A JP2003360026A JP2005122664A JP 2005122664 A JP2005122664 A JP 2005122664A JP 2003360026 A JP2003360026 A JP 2003360026A JP 2003360026 A JP2003360026 A JP 2003360026A JP 2005122664 A JP2005122664 A JP 2005122664A
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JP
Japan
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music data
music
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image
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JP2003360026A
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Daisuke Takeda
大輔 武田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

【課題】音楽再生時の付加機能の1つとして音楽に合わせた画像を表示する機能を有する装置において再生時の情報処理量を削減しつつ、より複雑な画像処理を可能にする。
【解決手段】従来のように音楽データの再生処理とともに音楽データを分析するのではなく、音楽データをオーディオデータ記録再生装置1内のHDD14に音楽コンテンツファイルとして蓄積する際、音楽データ分析情報を作成して分析情報記憶部16に記憶することにより、音楽に同期した画像を生成して再生するときの情報処理量を削減する。この音楽データ分析情報には、楽曲のテンポ(BPM)、楽曲中の小節の変わり目等の時間的特徴位置(キーポイント)、ベースラインやシンバルのような特徴的な周波数情報等が含まれており、この音楽データ分析情報は、予め分析して用意し、ネットワーク3等を利用して音楽配信を行う場合には、音楽ファイルとともに配布することもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオデータ記録装置、オーディオデータ再生装置、及びオーディオデータ記録再生装置、並びにオーディオデータ記録方法、オーディオデータ再生方法及びオーディオデータ記録再生方法に関し、音楽再生時の付加機能として音楽に合わせてグラフィックを表示する機能を備えたオーディオデータ記録装置、オーディオデータ再生装置、及びオーディオデータ記録再生装置、並びにオーディオデータ記録方法、オーディオデータ再生方法及びオーディオデータ記録再生方法に関する。
ディジタル化技術の普及に伴い、音楽データ、映像データ等からなる各種コンテンツデータがディジタル的に記録媒体に記録又は再生されるようになってきた。パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置を使用すれば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体からリッピング、ダビング又はネットワークを介してダウンロードした音楽コンテンツ及び映像コンテンツをハードディスク等の記録媒体に記録して管理することができる。近年では、PCのハードディスクの大容量化も進んできており、ユーザは、膨大なコンテンツをPC等にて管理できるようになってきた。
パーソナルコンピュータ(PC)は、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録された音楽コンテンツを再生できるようになっているが、音楽再生における付加機能として、例えば、音楽に合わせてグラフィックを表示する“ビジュアライザ”の機能を備えているものもある。この場合、再生時にオーディオデータの周波数解析等を行った分析結果を利用して、音楽に同調して形や色が変わるグラフィック処理を行っている。従来より知られている音を画像に変換する技術としては、曲の各パートの音の動きを基本形状をもつ画像の動きに対応させる手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ここでは一例として、音楽コンテンツをファイルとして保存し再生できるコンテンツ再生装置について示す。この装置は、当然のことながらグラフィックを表示するための表示部を備えている。図6には、コンテンツ再生装置100における音楽再生の仕組みが模式的に示されている。
コンテンツ再生装置100は、CD101に記録された音楽データを再生するドライブ102と、再生された音楽データを蓄積するための形式に変換するエンコーダ103と、音楽データが蓄積されるHDD(ハードディスクドライブ)104と、HDD104に蓄積された音楽データを復号するデコーダ105と、デコードされた信号に対して周波数解析等を行う分析処理部106と、解析された音楽データを出力するための音響再生処理部107と、D/A変換回路108と、スピーカ109とを備えている。また、分析結果に応じて表示画像のパラメータを生成するビジュアライザ110と、画像を出力するため画像再生処理部111と、表示デバイスドライバ112と、表示パネル113とを備えている。これらは、制御部114によって統括制御されている。
このコンテンツ再生装置100は、CD101より入力された音楽データをエンコーダ103によりHDD104に記録する形式に変換し、一般的には、同時に音楽データ分析情報の圧縮を行う。音楽データは、コンテンツファイルとしてHDD104に保存される。再生の際には、HDD104に記録されたコンテンツファイルをデコーダ105にて音楽データに伸長する。デコーダ105にて伸長された音楽データは、音響再生処理部107と分析処理部106とに送られる。分析処理部106に送られた音楽データは、分析された後、ビジュアライザ110へ送られる。ビジュアライザ110は、分析結果に基づいて音楽データに合わせたグラフィックを生成し、映像再生処理部111へ送る。映像再生処理部111は、表示デバイスドライバ112を介して表示パネル113に音楽データに合わせたグラフィックを表示する。
さらに近年では、関節物体の動作を記録する動作データベースと、音程を検出する音程検出部と、音量を検出する音量検出部と、動作データベースから動作データを取り出して動作を生成する動作生成部とを備え、音楽データの音量や音程の変化に応じて、特許文献1に示された技術よりも、さらに具体性をもった画像を音楽に同調して動かすようにした音楽画像変換装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
ところが、音楽再生処理に伴って行われるグラフィック処理には、リアルタイム性が要求されるため、この再生装置の処理能力によっては、映像と音に時間的なずれが起きたり、音切れ等が起こることがある。従来は、これを防ぐために、特に、デコーダ105、分析処理部106、ビジュアライザ110がソフトウェアとして実装されている場合、これらの処理は、制御部114の処理能力にて十分賄うことのできる程度の処理量に押さえる必要があった。そのため、比較的軽い分析処理しか行うことができず、得られる分析情報も限られたものであった。特に、分析処理は、一般的に処理量が多く、グラフィック処理を複雑にしようとして周波数解析等の分析処理を重くすると、PCの性能にもよるが、再生される音声に対するグラフィックの遅延が生じるため、グラフィックを音楽に同期することが難しく、音が途切れるトラブルが生じる場合もあった。また、音楽コンテンツ再生時に実行される処理が増えるため、音楽再生処理にも影響を与えることがあった。
特開昭63−184875号公報 特開平8−293039号公報
本発明は、上述した従来の実情に鑑みてなされたものであり、音楽再生時の付加機能の1つとして音楽に合わせた画像を表示する機能を有する装置において、再生時の情報処理量を削減しつつ、より複雑な画像処理を可能にするオーディオデータ記録装置及びオーディオデータ記録方法、並びにオーディオデータ再生装置及びオーディオデータ再生方法を提供することを目的とする。
本発明に係るオーディオデータ記録装置は、音楽データを入力する入力手段と、入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析手段と、音楽データを蓄積する音楽データ蓄積手段と、音楽データより抽出された音楽データ分析情報を記憶する分析情報記憶手段とを備えることにより、音楽データ分析手段において音楽データの特徴を表す音楽データ分析情報を抽出し、音楽データ蓄積手段に音楽データを蓄積し、分析情報記憶手段に音楽データ分析情報を記録する。このオーディオデータ記録装置は、記録媒体に記録された音楽データを再生する再生手段を備え、音楽データ分析手段は、再生手段にて再生される音楽データから音楽データ分析情報を抽出する。また、ネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、ネットワークを介して取得される音楽データに対して、音楽データの分析が行われる場合もある。
本発明に係るオーディオデータ記録装置に対応する記録方法は、音楽データを入力する入力工程と、入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析工程と、音楽データを音楽データ蓄積手段に蓄積する音楽データ蓄積工程と、音楽データより抽出された音楽データ分析情報を分析情報記憶手段に記憶する記憶工程とを有する。
本発明に係るオーディオデータ再生装置は、音楽データを蓄積する音楽データ蓄積手段と、音楽データを再生する音楽データ再生手段と、音楽データより抽出された音楽データ分析情報が記憶された分析情報記憶手段と、音楽データに合わせて画像を表示する画像表示処理手段と、音楽データ分析情報に応じて画像の画像情報を変化させる画像再生制御手段とを備えることにより、再生される音楽データに合わせて画像表示をし、音楽データの特徴を表す音楽データ分析情報に応じて表示される画像の画像情報を変化させる。
また、本発明に係るオーディオデータ再生装置に対応する再生方法は、音楽データ蓄積手段に蓄積された音楽データを再生する工程と、再生される音楽データに合わせて画像を表示する画像表示工程と、音楽データより抽出され分析情報記憶手段に記憶された音楽データ分析情報に応じて画像の画像情報を変化させる画像再生制御工程とを有する。
また、オーディオデータ再生装置の別の形態として、外部にて予め分割された音楽データと音楽データ分析情報とを入力する入力手段と、音楽データを再生する音楽データ再生手段と、音楽データに合わせて画像を表示する画像表示処理手段と、音楽データ分析情報に応じて画像の画像情報を変化させる画像再生制御手段とを備える。この場合、オーディオデータ再生装置にネットワークに接続するネットワーク接続手段を設け、音楽データ及び音楽データ分析情報をネットワークを介して取得する。
このオーディオデータ再生装置の別形態に対応する再生方法は、音楽データと該音楽データを分析して得られた音楽データ分析情報とを入力する入力工程と、音楽データを再生する音楽データ再生工程と、音楽データに合わせて画像を表示する画像表示工程と、音楽データ分析情報に応じて画像の画像情報を変化させる画像再生制御工程とを有する。
また、本発明に係るオーディオデータ記録再生装置は、音楽データを入力する入力手段と、入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析手段と、音楽データを蓄積する音楽データ蓄積手段と、音楽データより抽出された音楽データ分析情報を記憶する分析情報記憶手段と、音楽データを再生する音楽データ再生手段と、音楽データに合わせて画像を表示する画像表示処理手段と、音楽データ分析情報に応じて画像の画像情報を変化させる画像再生制御手段とを備えることにより、音楽データ分析手段において音楽データの特徴を表す音楽データ分析情報を抽出し、音楽データ蓄積手段に音楽データを蓄積し、分析情報記憶手段に音楽データ分析情報を記録する。このオーディオデータ記録再生装置は、記録媒体に記録された音楽データを再生する再生手段を備え、音楽データ分析手段は、再生手段にて再生される音楽データから音楽データ分析情報を抽出する。また、ネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、ネットワークを介して取得される音楽データに対して、音楽データの分析が行われる場合もある。
また、この方法としては、音楽データを入力する入力工程と、入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析工程と、音楽データより抽出された音楽データ分析情報を分析情報記憶手段に記憶する記憶工程と、音楽データを音楽データ蓄積手段に蓄積する音楽データ蓄積工程と、音楽データを再生する音楽データ再生工程と、音楽データに合わせて画像を表示する画像表示工程と、音楽データ分析情報に応じて画像の画像情報を変化させる画像再生制御工程とを有する。
特に、本発明では、音楽データ分析情報は、音楽のテンポ、小節区切り、時間的区切り、及び特徴的な周波数情報の少なくとも1つを含み、また、音楽データに時間的区切り位置及び特徴周波数位置に指標となる情報を付加して分析情報記憶手段に記憶される。
本発明によれば、一般的に処理量の多い音楽分析処理をコンテンツファイルを作成する段階で行うことにより、分析処理と同時に再生していた従来の方法よりも、より複雑な分析を行うことができ、再生時の処理量を削減することができる。これにより、再生時の音切れ等のトラブルも防げる。また、楽曲のテンポ等の楽曲情報を抽出して保存しておくことにより、楽曲の特徴によるコンテンツ分類もできエンターテインメント性が向上し、ユーザに対して新しいサービスを提案できる。
本発明は、音楽再生時の付加機能の1つとして音楽に合わせた画像を表示する機能を有する装置において、従来のように音楽データの再生処理とともに音楽データを分析するのではなく、音楽データを装置内の記録媒体に音楽コンテンツファイルとして蓄積する際、音楽データ分析情報を作成することにより、再生時の情報処理量を削減しつつ、より複雑な画像処理を行うことを可能にした。音楽データ分析情報には、楽曲のテンポ(BPM)、楽曲中の小節の変わり目等の時間的特徴位置(キーポイント)、ベースラインやシンバルのような特徴的な周波数情報等が含まれている。この音楽データ分析情報は、予め分析して音楽データと分離して用意しておき、ネットワーク等を利用して音楽配信を行う場合に音楽ファイルとともに配布することもできる。
以下、本発明の具体例として示すオーディオデータ記録再生装置について図面を参照して詳細に説明する。図1にオーディオデータ記録再生装置1を示す。
オーディオデータ記録再生装置1は、記録媒体2に記録された音楽データを再生するドライブ11と、ネットワーク3に接続するためのネットワークインターフェイス(I/F)12とを備え、外部から音楽データを取得できるようになっている。
また、オーディオデータ記録再生装置1は、再生された音楽データを蓄積するための形式に符号化するエンコーダ13と、符号化された音楽データが音楽ファイルとして蓄積されるHDD(ハードディスクドライブ)14と、音楽データに周波数解析等を施して分析して楽曲のテンポ(BPM)、楽曲中の小節の変わり目等の時間的特徴位置(キーポイント)、ベースラインやシンバルのような特徴的な周波数情報等を含む音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析部15と、分析の結果得られた音楽データ分析情報を記憶する分析情報記憶部16とを備えている。
さらに、オーディオデータ記録再生装置1は、音楽再生及び音楽再生に合わせて画像を再生するための構成として、HDD14に蓄積された音楽データを復号するデコーダ17と、音楽データを出力するための音響再生処理部18と、D/A変換回路19と、スピーカ20とを備えている。また、音楽データ分析情報に応じて表示する画像の画像情報(パラメータ)を変化させるビジュアライザ機能を備えた画像再生制御部21と、画像を出力するための処理を行う画像再生処理部22と、表示デバイスドライバ23と、表示部としての液晶表示パネル(LCD)24とを備えている。これらの各構成は、CPU、処理プログラム等が格納されたROM及びCPUの作業領域としてのRAMを備える制御部25によって統括制御されている。
このオーディオデータ記録再生装置1は、音楽コンテンツをCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体から情報処理装置に内蔵されたHDD14にリッピング若しくはダビングして管理する、また、いわゆるインターネットのようなネットワークを用いた音楽配信サービス(EMD:Electronic Music Distribution)等によって提供された音楽コンテンツを管理することができる。
エンコーダ13における符号化処理としては、例えば、DPCM(Differential Pulse Code Modulation)、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)(登録商標)規格、MPEG(Moving Picture Experts Group)/Audio規格のオーディオ信号符号化等、汎用の高能率符号化が使用できる。本具体例では、ATRACを使用する。
また、図1において、記録媒体2としては、CD−ROM、CD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(Compact Disc-Rewritable)、さらに、より大きな記憶容量を実現したDVD、また、DVDに対して記録可能としたDVD−R、DVD+RW、DVD−R/Wを含む。ここでは、CDである。また、ネットワーク3は、無線若しくは有線によって接続されるLAN(Local Area Network)、いわゆるインターネットのようなネットワークが挙げられる。
このオーディオデータ記録再生装置1は、記録媒体2より入力した、又はネットワーク3より入力した音楽データをエンコーダ13によりATRAC形式により圧縮しコンテンツファイルとしてHDD14に保存する。このとき、音楽データ分析部15にて音楽データ分析情報の分析を行い、分析結果を分析情報記憶部16に分析情報保存ファイルとして保存する。なお、分析情報記憶部16とHDD14とは個別に用意されていなくてもよい。例えば、分析情報記憶16は、HDD14上に仮想的に設けられる記憶領域であってもよい。
再生の際にはHDD14に記録されたコンテンツファイルがデコーダ17にて復号され、デコーダ17で復号された音楽データは、画像再生制御部21へ送られる。画像再生制御部21は、音楽データに関連付けられて分析情報記憶部16に記憶された音楽データ分析情報に基づいて画像情報を生成し映像再生処理部22へ送る。映像再生処理部22は、音楽データと同期をとりながら、音楽データ分析情報に基づいて生成された画像情報によって画像を再生するための再生処理を行う。これにより、音楽データに合わせたグラフィックが表示デバイスドライバ23を介して表示パネル24に表示される。
次に、音楽データの分析について説明する。ATRACは、ディジタルオーディオ信号を一定時間毎に区切られる符号化ユニットに区切り、区切られた1ユニット中の信号波形から直交変換により波形成分の分布を調べ、聴感上不必要なレベルの信号を排除して、聴感上必要なレベルの信号のみを1ユニットに対して0.3Mbit分抽出することでデータ量を合理化する符号化方法である。音楽データ分析部15では、音楽データの分析にエンコーダ13にて音楽データを符号化する際に得た情報を使用することができる。
楽曲のテンポは、例えば、音響信号の特性の激しい変化(アタック音)を音響信号の立ち上がり又は立ち下がりによって検出することによって求める。楽曲のテンポは、このアタック音のように特徴的に抽出される音響信号の周期とコンテンツの時間情報とから算出することができる。また、ベースラインやシンバルのような特徴的な信号特性をもつ周波数情報等もアタック音として抽出される。この音楽データ分析情報は、予め分析して音楽データと分離して用意しておき、ネットワーク等を利用して音楽配信を行う場合に音楽ファイルとともに配布することもできる。
1楽曲内でテンポが変化する場合には、変化する時間位置がテンポともに抽出される。図2に、分析情報ファイルとして抽出される音楽データ分析情報の1つであるテンポ情報が示されている。この分析情報ファイルが各コンテンツに対応して記憶されている。
また、音楽データ分析情報には、このほかに楽曲中の小節区切り及び時間的区切りがある。小節区切り及び時間的区切りは、音楽再生時の付加機能を実現するために利用することができる情報である。本具体例では、小節区切り及び時間的区切り(キーポイント)は、図3に示すようにして決めている。
例えば、ATRACに基づく本具体例では、ディジタルオーディオ信号を一定期間T中の信号を直交変換し波形成分の分布を調べる。また別の期間Tに対して同様の処理をし、波形成分の分布を調べる。この任意2期間に対して、さらに所定の周波数帯について特徴周波数スペクトルの和(x1or2=Σ(特徴周波数スペクトル))を求め、両者を比較する。これが閾値Aより大の場合、音響信号変化が特徴的であるとして、キーポイントであるとする(式(1))。また、上述したアタック音として抽出された特徴的な音響信号は、そのままキーポイントとして抽出されるようになっている。
|x−x|>A ・・・(1)
ただし、この一定区間は、小節区切り及び時間的区切り(キーポイント)をみるうえでは、符号化ユニットに必ずしも対応していなくてもよい。音楽データ分析部15は、音楽データに時間的区切り位置及び特徴周波数位置に指標となる情報を付加して分析情報記憶部16に記憶している。
以上のようにして分析された音楽データ分析情報は、音楽データに対応付けられて分析情報ファイルとして分析情報記憶部16に保存される。
図4には、分析情報記憶部16に記憶された音楽データの分析情報ファイルが示されている。このように音楽データ分析情報を保存したファイルを音楽データに対応付けて記憶することによって、音楽データ分析情報に基づいてコンテンツを分類することができる。例えば、図4に示すように、分析の結果として抽出されたテンポが132BPMであった曲同士を同一カテゴリAのように分類することができる。この結果、“アーティスト”、“ジャンル”等による分類以外に“テンポ”による分類ができる。例えば、データフォーマットの一部にテキストデータ等によって、コンテンツ情報に対する付加情報を記述する手法もあるが、本具体例では、音楽データから直接抽出した分析情報に基づいて分類できるため、再生時にユーザに新しい音楽の楽しみ方を提案できる。
一例として、同一テンポのカテゴリに分類されたコンテンツをクロスフェードにより繋ぎ再生することで曲間で途切れることなく連続再生することができる。また、この動作に加えてクロスフェードにて画像の繋ぎも行えば、楽曲の切り換えに画像を同期させることができる。
また、音楽データ分析情報に上述したキーポイントが付加されている場合には、キーポイントにて再生画像を変更する処理を行えば、音楽データを再生するだけで、このキーポイント位置にて画像表示を切り換えたり画像に対して所定の処理を行ったりできる。これにより、音楽データが再生されると、音楽データに基づいて予め編集されたかのような画像が低負荷の処理量で表示できる。
次に、本発明の別の具体例について、図5を用いて説明する。これは、ネットワークを介して送られる音楽コンテンツをオーディオデータ記録再生装置1にてストリーミング再生する例である。図5に示すように、音楽コンテンツの音楽データ及びこの音楽データに関する音楽データ分析情報は、サーバ4において分析情報ファイルとして予め用意されている。サーバ4は、例えば、オーディオデータ記録再生装置1におけるエンコーダ13と音楽データ分析部15に相当する構成を備え、上述と同様の処理を行えば、各音楽コンテンツの音楽データ分析情報を抽出することができる。サーバ4は、ネットワーク3を介してオーディオデータ記録再生装置1から配信要求があった音楽コンテンツの音楽データ及び分析情報ファイルをオーディオデータ記録再生装置1に送信する。このとき、サーバ4は、音楽データよりも前に分析情報ファイルを送信する。
したがって、本具体例では、送信される音楽データを逐次再生すると同時にサーバ4にて用意された音楽データ分析情報を使用して処理された画像を音楽データに同期して再生することができるため、再生時のオーディオデータ記録再生装置1での処理が大幅に低減される。音楽データ分析情報を音楽データ本体から予め分離して用意し提供することは、ストリーミング配信のみならず、CDやDVD等の記録媒体にて音楽データを提供する場合であっても適用することができる。
また、上述したように音楽データ分析情報にキーポイントが付加されている場合には、例えば、分析情報ファイルに示されたテンポの変化点やキーポイントに応じて、指定されたURLにアクセスして画像データを取得して次なるキーポイントにて表示するような画像表示や画像に対して所定の処理が行える。これにより、音楽データが再生されると、音楽データに基づいて予め編集されたかのような画像が低負荷の処理量で表示できる。
以上説明したように、オーディオデータ記録再生装置1によれば、一般的に処理量の多い音楽データの分析処理を音楽コンテンツファイルを作成する段階で行うことにより、分析処理と同時に再生していた従来の方法よりも、より複雑な分析処理を行うことができる。また、オーディオデータ記録再生装置1では、再生時には分析処理を行わないため、コンテンツ再生時の処理量を大幅に低減することができる。これにより、処理量が増大することによって生じる再生時の音切れ等のトラブルも防げる。また、楽曲のテンポ等の楽曲情報を抽出して保存しておくことにより、楽曲の特徴によるコンテンツ分類もでき、この分類によって種々のコンテンツ選択のしかた及び再生のしかたに応用でき、エンターテインメント性が向上する。
本発明は、記録媒体への記録段階にて抽出した音楽データの特徴を表す音楽データ分析情報に同期して付加機能を動作させる用途であれば適用できる。例えば、スライド機能を使用して写真データを表示する場合、写真を切り換えるタイミングを抽出した音楽データの特徴点に合わせることで写真切換にかかる処理を低減するとともに、音楽に合って自然でスムーズな写真切換処理が実現できる。
本発明の具体例として示すオーディオデータ再生装置を説明する構成図である。 分析情報ファイルとして抽出される音楽データ分析情報の1つであるテンポ情報を説明する図である。 オーディオデータ記録再生装置において小節区切り及び時間的区切り(キーポイント)の抽出例を説明する図である。 分析情報記憶部に記憶された分析情報ファイルの例を模式的に示した図である。 ネットワークを介して送られる音楽コンテンツをオーディオデータ記録再生装置にてストリーミング再生する例を説明する模式図である。 従来のコンテンツ再生装置を説明する構成図である。
符号の説明
1 オーディオデータ記録再生装置, 2 記録媒体, 3 ネットワーク,
11 ドライバ, 12 ネットワークI/F, 13 エンコーダ,
14 HDD, 15 音楽データ分析部, 16 分析情報記憶部,
17 デコーダ, 18 音響再生処理部, 19 D/A変換回路,
20 スピーカ, 21 ビジュアライザ, 22 画像再生処理部,
23 表示デバイスドライバ, 24 液晶表示パネル, 25 制御部

Claims (19)

  1. 音楽データを入力する入力手段と、
    上記入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析手段と、
    上記音楽データを蓄積する音楽データ蓄積手段と、
    上記音楽データより抽出された音楽データ分析情報を記憶する分析情報記憶手段と
    を備えることを特徴とするオーディオデータ記録装置。
  2. 記録媒体に記録された音楽データを再生する再生手段を備え、
    上記音楽データ分析手段は、上記再生手段にて再生される音楽データから音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項1記載のオーディオデータ記録装置。
  3. ネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、
    上記音楽データ分析手段は、上記ネットワーク接続手段から受信した音楽データから音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項1記載のオーディオデータ記録装置。
  4. 上記音楽データ分析手段は、音楽のテンポ、小節区切り、時間的区切り、及び特徴的な周波数情報の少なくとも1つを含む音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項1記載のオーディオデータ記録装置。
  5. 上記音楽データ分析手段は、上記音楽データに時間的区切り位置及び特徴周波数位置に指標となる情報を付加して上記分析情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載のオーディオデータ記録装置。
  6. 音楽データを蓄積する音楽データ蓄積手段と、
    上記音楽データより抽出された音楽データ分析情報が記憶された分析情報記憶手段と、
    上記音楽データを再生する音楽データ再生手段と、
    上記音楽データに合わせて画像を表示する画像表示処理手段と、
    上記音楽データ分析情報に応じて上記画像の画像情報を変化させる画像再生制御手段と
    を備えることを特徴とするオーディオデータ再生装置。
  7. 上記音楽データ分析手段は、音楽のテンポ、小節区切り、時間的区切り、及び特徴的な周波数情報の少なくとも1つを含む音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項6記載のオーディオデータ再生装置。
  8. 上記音楽データ分析手段は、上記音楽データに時間的区切り位置及び特徴周波数位置に指標となる情報を付加して上記分析情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項6記載のオーディオデータ再生装置。
  9. 音楽データ及び該音楽データを分析して得られた音楽データ分析情報を入力する入力手段と、
    上記音楽データを再生する音楽データ再生手段と、
    上記音楽データに合わせて画像を表示する画像表示処理手段と、
    上記音楽データ分析情報に応じて上記画像の画像情報を変化させる画像再生制御手段と
    を備えることを特徴とするオーディオデータ再生装置。
  10. ネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、
    上記音楽データ及び音楽データ分析情報は、ネットワークを介して取得されることを特徴とする請求項9記載のオーディオデータ再生装置。
  11. 音楽データを入力する入力手段と、
    上記入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析手段と、
    上記音楽データを蓄積する音楽データ蓄積手段と、
    上記音楽データより抽出された音楽データ分析情報を記憶する分析情報記憶手段と、
    上記音楽データを再生する音楽データ再生手段と、
    上記音楽データに合わせて画像を表示する画像表示処理手段と、
    上記音楽データ分析情報に応じて上記画像の画像情報を変化させる画像再生制御手段と
    を備えることを特徴とするオーディオデータ記録再生装置。
  12. 記録媒体に記録された音楽データを再生する再生手段を備え、
    上記音楽データ分析手段は、上記再生手段にて再生される音楽データから音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項11記載のオーディオデータ記録再生装置。
  13. ネットワークに接続するネットワーク接続手段を備え、
    上記音楽データ分析手段は、上記ネットワーク接続手段から受信した音楽データから音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項11記載のオーディオデータ記録再生装置。
  14. 上記音楽データ分析手段は、音楽のテンポ、小節区切り、時間的区切り、及び特徴的な周波数情報の少なくとも1つを含む音楽データ分析情報を抽出することを特徴とする請求項11記載のオーディオデータ記録再生装置。
  15. 上記音楽データ分析手段は、上記音楽データに時間的区切り位置及び特徴周波数位置に指標となる情報を付加して上記分析情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項11記載のオーディオデータ記録再生装置。
  16. 音楽データを入力する入力工程と、
    上記入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析工程と、
    上記音楽データを音楽データ蓄積手段に蓄積する音楽データ蓄積工程と、
    上記音楽データより抽出された音楽データ分析情報を分析情報記憶手段に記憶する記憶工程と
    を有することを特徴とするオーディオデータ記録方法。
  17. 音楽データ蓄積手段に蓄積された音楽データを再生する工程と、
    上記再生される音楽データに合わせて画像を表示する画像表示工程と、
    上記音楽データより抽出され分析情報記憶手段に記憶された音楽データ分析情報に応じて上記画像の画像情報を変化させる画像再生制御工程と
    を有することを特徴とするオーディオデータ再生方法。
  18. 音楽データと該音楽データを分析して得られた音楽データ分析情報とを入力する入力工程と、
    上記音楽データを再生する音楽データ再生工程と、
    上記音楽データに合わせて画像を表示する画像表示工程と、
    上記音楽データ分析情報に応じて上記画像の画像情報を変化させる画像再生制御工程と
    を有することを特徴とするオーディオデータ再生方法。
  19. 音楽データを入力する入力工程と、
    上記入力した音楽データを分析して音楽データ分析情報を抽出する音楽データ分析工程と、
    上記音楽データより抽出された音楽データ分析情報を分析情報記憶手段に記憶する記憶工程と、
    上記音楽データを音楽データ蓄積手段に蓄積する音楽データ蓄積工程と、
    上記音楽データを再生する音楽データ再生工程と、
    上記音楽データに合わせて画像を表示する画像表示工程と、
    上記音楽データ分析情報に応じて上記画像の画像情報を変化させる画像再生制御工程と
    を有することを特徴とするオーディオデータ記録再生方法。
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