[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2005117134A - データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム - Google Patents

データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2005117134A
JP2005117134A JP2003345616A JP2003345616A JP2005117134A JP 2005117134 A JP2005117134 A JP 2005117134A JP 2003345616 A JP2003345616 A JP 2003345616A JP 2003345616 A JP2003345616 A JP 2003345616A JP 2005117134 A JP2005117134 A JP 2005117134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
significant data
terminal
terminal device
significant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003345616A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamihei Hiramatsu
民平 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2003345616A priority Critical patent/JP2005117134A/ja
Priority to EP04255996A priority patent/EP1521404A3/en
Priority to US10/955,366 priority patent/US20050117574A1/en
Priority to CNB2004100807341A priority patent/CN100420226C/zh
Publication of JP2005117134A publication Critical patent/JP2005117134A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/403Bus networks with centralised control, e.g. polling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】専用端末と各端末との個別通信を繰り返してデータを収集するため、端末数に応じて非常に広い伝送帯域を必要とする。
【解決手段】複数の端末装置1間に有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置1に収集する。この端末装置1として、伝送路の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出するデータ検出部と、有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送し、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力するデータ選択部とを有するものを適用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ伝送システム及び同システムを構築する端末装置に関する。また本発明は、データ伝送システムによるデータ伝送方法に関する。また本発明は、コンピュータに当該伝送機能を実現させるためのプログラムに関する。また本発明は、当該プログラムを記録した記録媒体に関する。
データ伝送システムには、その用途に応じて様々なものがある。例えば、各端末で発生されたデータを1つの専用装置に収集するデータ伝送システムがある。この種の伝送システムでは、例えば、ポーリングその他の個別選択的な通信の繰り返しにより、必要とする全てのデータが収集される。また、この種のシステムでは、データの加工が必要な場合、全端末からデータを集めてから必要な選択や演算処理を実行する。
特開平7−219867号公報
しかし、前者の方法は、個別の通信を繰り返すため、必要なデータの収集に時間が掛かる。また、後者の方法は、各端末との間にデータ伝送用の伝送帯域を確保するため、システム全体の伝送帯域が非常に広くなる。しかも、伝送帯域は端末数の増加に伴って比例的に増加し、全端末からのデータを集めるのに要する時間も比例的に増加する。
本発明は、以上の問題を考慮してなされたものであり、前述した問題の一つを解決することを目的とする。
(a)解決手段1
かかる目的を実現するため、一つの発明では、1台分の伝送帯域を複数の端末装置で共有し、優先順位の高い1台の端末装置で発生された有意データを伝送するシステムを提案する。図1に、システム例を示す。図1に示すシステムは、同一構成でなる4つの端末装置1を直列的(線状又は一列状)に接続した例である。各端末装置で発生された有意データは、伝送路の上流側から下流側へ一方向に伝送される。
図1の場合、端末装置1aが最上流であり、端末装置1dが最下流である。すなわち、このシステムでは、端末装置1aから、端末装置1b、1c、1dへと順に有意データが伝送され、収集された有意データが最下流の端末装置1dから出力される。
このシステムは、全端末装置に共通の伝送路を使用し、優先順位の高い端末装置の有意データだけを一方向に転送する。
これにより、有意データを発生していない端末装置との個別通信や、最終的に使用しない有意データを発生する端末装置との個別通信が不要になる。このため、伝送帯域を最小限に抑えることが可能になる。また、同じデータ量を収集する場合でも無駄な通信時間を無くすことができる。
1つの発明では、優先順位を端末装置の接続位置で決定する。例えば、各端末装置に対して伝送路の上流側に位置する端末装置を優先する。当該機能は、各端末装置1に内蔵されるデータ処理部2で実行される。図2に、データ処理部2の構成例を示す。このデータ処理部2は、データ検出部2Aとデータ選択部2Bとを有する。
データ検出部2Aは、自身の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出する。ここで、有意データは、音声データ、映像データ、文字データ(テキストデータ)、数値データ(例えば、制御データ、計測データ、選択データ)、その他これらの組み合わせを含む。
データ選択部2Bは、有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送し、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力する。このデータ選択部2Bは、有意データとしてゼロデータが書き込まれている場合には、有意データの受信が検出されないものとして扱う。ゼロデータとは、伝送対象である有意データがないことを意味するものとして定義されるデータをいう。なお、フラグデータの類も含む。
図3に、この場合における有意データの伝送例を示す。図3は、端末装置1b、1c、1dに有意データの発生があり、他の端末装置1aに有意データの発生がない場合である。まず、最上流に位置する端末装置1aは、受信すべきデータがないので、内部で発生された有意データを選択するモードになる。しかし、この例では伝送すべき有意データがないのでゼロデータを書き込んで伝送路に出力する。
次段の端末装置1bは、その上流側に位置する端末装置1aから有意データの受信を検出しない。このため、端末装置1bも、内部で発生された有意データを選択するモードになる。ただし、端末装置1bは、伝送すべき有意データDb(≠0)があるのでこれを書き込んで出力する。
次段の端末装置1cは、有意データDbの受信を検出する。このため、端末装置1cは、受信した有意データをそのまま次段に転送する。最下流に位置する端末装置1dでは、有意データDbが検出される。このため、端末装置1dは、受信した有意データDbをそのまま転送するモードとなる。最下流の端末装置1dは、収集した有意データを必要に応じ外部に出力する。
かかる伝送動作は、伝送単位となる期間ごとに繰り返し実行される。なお、端末装置1a〜1d間の各接続は、有線接続でも無線接続でも良い。無線接続の場合、有線接続と同様の接続形態が得られるように、端末装置間の伝送順位を予め取り決めておけば良い。端末装置間の伝送方式には、例えばシリアル伝送方式やパラレル伝送方式がある。
(b)解決手段2
ところで、優先順位の決定方法には、例えば伝送路の下流側を優先する方法もある。この場合、各端末装置が自身の有意データを上書きして次段に転送する。図4に、かかる機能を実現するデータ処理部2の構成例を示す。このデータ処理部2は、データ検出部2Cとデータ選択部2Dとを有する。
データ検出部2Cは、端末内部で発生された有意データが存在するか否か検出する。検出対象が内部データである点が、前述したデータ検出部2Aと異なる。
データ選択部2Dは、有意データの存在が検出されるとき、当該有意データで受信した有意データを置き換えて下流側の端末装置に出力し、有意データの存在が検出されないとき、受信した有意データをそのまま下流側の端末に転送する。
図5に、この場合における有意データの伝送例を示す。図5も、端末装置1b、1c、1dに有意データの発生があり、他の端末装置1aに有意データの発生がない場合である。まず、最上流に位置する端末装置1aには、伝送すべき内部データが無い。しかし、転送すべき上流側の有意データもない。このため、端末装置1aは、有意データとしてゼロデータを書き込んで出力する。
次段の端末装置1bは、端末内部で発生された有意データの存在を検出する。このため、端末装置1bは、有意データDb(≠0)を書き込んで出力する。次段の端末装置1cも同様である。すなわち、端末装置1cは、自身の有意データDcで前段の有意データDbを置き換えて出力する。最下流の端末装置1dでも同様に、自身の有意データDdで前段の有意データDcを置き換える。最下流の端末装置1dは、収集した有意データを必要に応じ外部に出力する。この伝送動作も、伝送単位となる期間ごとに繰り返し実行される。
なお、優先順位を端末装置の接続位置とは無関係に定めることもできる。例えば、各端末装置に優先順位を定める固有の数値を与え、有意データの伝送時にはこの固有の数値も添付して送信すれば良い。この場合、各端末装置では、有意データの有無の検出又は内部データの有無の検出と同時に、有意データの優先度を固有の数値の大小で判定して有意データを書き込むか、それとも転送するかを決定すれば良い。
(c)解決手段3
一つの発明では、各端末装置で受信した有意データに必要な演算処理を付与し、演算結果を転送する。従って、有意データが収集された時点では既に必要な演算処理が終了していることになる。また、各端末装置間に必要なのは端末装置1台分の伝送帯域であり、従来装置のような台数分の伝送帯域は必要ない。
図6に、かかる機能を実現するデータ処理部2の構成例を示す。このデータ処理部2は、受信した有意データと端末内部で発生した有意データとに演算子を作用させ、その演算結果を下流側の端末装置に出力するデータ演算部2Eでなる。演算子には、例えば加減乗除がある。また、必要に応じ、これら演算子を組み合わせたものや、関数その他を演算子と呼ぶ。
なお、データ演算部2Eは、データの種類別に有意データに対する演算を実行するものが望ましい。この場合、最下流の端末装置1dには、全端末装置の有意データをデータの種類別に演算した結果が収集される。データの種類には、例えば、有意データが選択データである場合の各選択枝がある。データの種類には、また例えば、有意データがn次元の座標データである場合の第i座標(1≦i≦n)がある。また例えば、有意データがn次元空間上での変化量である場合の第i成分(1≦i≦n)がある。また例えば、有意データが正と負の2値で与えられる場合の各値がある。
また、データ演算部2Eは、端末装置のグループ別に有意データに対する演算を実行するものが望ましい。この場合、最下流の端末装置1dには、グループ別の有意データの集計結果が収集される。端末装置のグループには、例えば、最上流を基点として偶数番目に位置する端末装置と奇数番目に位置する端末装置がある。また例えば、女性の着席している端末装置と男性の着席している端末装置がある。有意データのどの部分が各グループのデータに対応するかは予め設定しておく。また、各端末装置がいずれのグループに属するかは、スイッチ等により設定しておくのが好ましい。
また、データ演算部2Eは、受信した有意データに端末内部で発生した有意データを加算して出力するものが望ましい。この場合、最下流の端末装置1dで、全ての端末装置の有意データの総和が集計結果として得られる。図7に、この場合における有意データの伝送例を示す。図7の場合も、端末装置1b、1c、1dに有意データの発生があり、他の端末装置1aに有意データの発生がない場合である。
まず、最上流に位置する端末装置1aには、伝送すべき内部データが無い。しかし、転送すべき上流側の有意データもない。このため、端末装置1aは、有意データとしてゼロゼロデータを書き込んで出力する。
次段の端末装置1bは、端末内部で発生された有意データの存在を検出する。このため、端末装置1bは、有意データDb(≠0)を書き込んで出力する。次段の端末装置1cも同様である。端末装置1cは、自身の有意データDcを受信した有意データDbに加算し、加算結果Db+Dcを後段に出力する。
最下流の端末装置1dも同様に、自身の有意データDdを前段の有意データDb+Dcに加算し、加算結果を得る。最下流の端末装置1dは、この加算結果を必要に応じ外部に出力する。この伝送動作も、伝送単位となる期間ごとに繰り返し実行される。
(d)解決手段4
また、一つの発明では、複数の端末装置が伝送路を介しループ状に接続されている場合、複数の端末装置のうち任意に定めた1つの端末装置を、伝送路の最下流に位置するものとし、当該端末装置の次段に位置する端末装置を伝送路の最上流に位置するものとして有意データを伝送するデータ伝送システムを提案する。
図8に、システム例を示す。このシステムは、前述した各発明の伝送路に対応する処理パス3と、その戻り伝送路としての中継パス4とを用いることにより、一つのループ伝送路を生成する例である。なお、各端末装置内で実行される処理は前述の各発明と同じである。すなわち、優先度に応じて有意データの書き込みと転送を制御し、又は端末装置毎に演算処理を実行して次段に送信する。
図9に、この接続を実現する端末装置の一例を示す。図9は、伝送路の自動終端機能、すなわちパスの自動折り返し機能を有する端末装置の一例である。なお、前述の伝送技術は、終端処理を手動で行う場合にも適用可能である。
図9に示す端末装置1は、2つの入出力インタフェース1A及び1Bと、2つのパス選択部1C及び1Dと、前述のデータ処理部2とで構成される。
ここで、入出力インタフェース1Aは、処理パス用のデータ入力部1A1と、中継パス用のデータ出力部1A2とを有する外部端末との接続装置である。また、入出力インタフェース1Bは、処理パス用のデータ出力部1B1と、中継パス用のデータ入力部1B2とを有する外部端末との接続装置である。
例えば、端末装置間を1本のケーブルで接続する場合、データ入力部1A1、1B2及びデータ出力部1A2、1B1は、ケーブル内の信号線に対応するインタフェースを構成する。
また例えば、端末装置間を無線で接続する場合、データ入力部1A1、1B2及びデータ出力部1A2、1B1は、対応するチャネルを送受信するためのインタフェースを構成する。
パス選択部1Cは、処理パス用のデータ入力部1A1を監視して、他の端末装置から出力された処理パスの入力があるか検出する機能部である。図10に、この処理手順を示す。まず、パス選択部1Cは、処理パスの入力が検出されるか否か判定する(SP11)。そして、処理パスの入力が検出されるとき、パス選択部1Cは、当該処理パスを選択する(SP12)。一方、処理パスの入力が検出されないとき、パス選択部1Cは、中継パスを選択する(SP13)。例えばこの機能は、選択制御部1C1と選択部1C2とで実現できる。
パス選択部1Dは、中継パス用のデータ入力部1B2を監視して、他の端末装置から出力された中継パスの入力があるか検出する機能部である。図11に、この処理手順を示す。このパス選択部1Dも、中継パスの入力が検出されるか否か判定する(SP21)。そして、中継パスの入力が検出されるとき、パス選択部1Dは、当該中継パスを選択する(SP22)。一方、パス選択部1Dは、中継パスの入力が検出されないときは処理パスを選択する(SP23)。例えばこの機能は、選択制御部1D1と選択部1D2とで実現できる。
これらパス選択部1C及び1Dによって、データ伝送システムの両端位置においてパスが自動的に折り返えされる。図12は、かかる処理を説明する図である。図8のデータ伝送システムの場合、端末装置の接続形態は、図12に示す3種類に分類される。
図12(A)は、両側に別の端末装置が接続されている形態を示す。図8の場合、この接続形態を採る端末装置は2つである。この場合、パス選択部1C及び1Dは、いずれも入力パスを検出できる。よって、パス選択部1Cは、前段の端末装置から出力された処理パスを選択する。また、パス選択部1Dは、前段の端末装置から出力された中継パスを選択する。
図12(B)は、入出力インタフェース1A側に他の端末装置が接続されていない形態を示す。図8の場合、この接続形態を採る端末装置は1つである。この場合、処理パスの入力の有無を検出するパス選択部1Cは、処理パスの入力を検出できないため、他の端末装置から受信した中継パスを選択する。これにより、中継パスは端末装置内で折り返され、処理パスとしてデータ処理部2に与えられる。
図12(C)は、入出力インタフェース1B側に他の端末装置が接続されていない形態を示す。図8の場合、この接続形態を採る端末装置は1つである。この場合、中継パスの入力の有無を検出するパス選択部1Dは、中継パスの入力を検出できないため、データ処理部1Cから出力された処理パスを選択する。これにより、処理パスは端末装置内で折り返され、中継パスとして次の端末に転送される。
このようにシステムの両端に位置する端末装置では、パスが自動的に折り返される。このため、システムの敷設者は、端末装置を直列的に接続するだけで良い。なお、処理パスと中継パスとで一つの論理ループを形成するシステム構成の場合には、分岐装置で経路が複数に分岐するとしても、図12(B)の接続形態はシステム中に一つしか存在しない。
データ処理部2は、処理パス用の入力部1A1を介して受信したデータを処理する機能部である。このデータ処理部2は、前述した図2、図4及び図6の構成を採る。このデータ処理部2は、ハードウェアによっても、ソフトウェアの機能としても実現できる。
(e)解決手段5
伝送路をループ状に接続するシステム構成には、例えば図13に示すものもある。図13のシステムは、やはり同一構成でなる4つの端末装置1を、2つの入出力インタフェース1A及び1Bを介して各端末装置を接続する。ただし、図13のシステムは、これら端末装置を物理的にもループ状に接続する。これに対し、図8の例の場合には、端末間が相互に直線上に接続されるだけである。
図13の場合、処理パス用のデータ入力部1A1とデータ出力部1B1同士の接続は第1のループを形成し、中継パス用のデータ入力部1B2とデータ出力部1A2同士の接続は第2のループを形成する。
このシステムは、論理的には二重ループを形成する。このシステムは、各端末装置間の接続に異常がない場合、処理パス用のループが現用系として動作し、中継パス用のループが冗長系として動作する。なお、いずれか一カ所でも接続異常が発生すると、通信が遮断された接続箇所の両側に位置する端末装置が、図12(B)及び図12(C)の状態になる。従って、この端末装置においてパスの折り返しが自動的に実行され、図8のシステムとして動作する。
発明の一つによれば、多数の端末装置を接続する場合にも最低限の伝送帯域(データ伝送量)で、必要とする有意データを最下流の端末装置に収集できる。これにより、データ速度(単位時間に得られる結果データ量)を端末数に対して無関係にできる。
以下、データ伝送システムと端末装置の実施形態を説明する。なお、本明細書で特に図示又は記載しない部分には、当該技術分野において公知の技術を採用する。
以下の説明では、好適な実施の形態をハードウェアとして実現する場合について説明するが、かかるハードウェアと等価なソフトウェア処理によっても実現できる。
本発明がコンピュータプログラムとして実現される場合、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に記憶される。
この記憶媒体には、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスク又はハードディスク)又は磁気テープのような磁気記憶媒体、光ディスク、光テープ又はマシン読取り可能なバーコードのような光記憶媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリメモリ(ROM)のような半導体記憶装置の他、コンピュータプログラムを記憶するために使用される他の物理装置又は媒体が含まれる。
また本発明がハードウェアで実現される場合、特定用途向け集積回路(ASIC)のような集積回路、又は当該技術分野において公知の他のデバイス形態により実現できる。
(a)応用例
以下、端末装置1の実施形態を端末10して説明する。ここでは、端末10の基本機能に着目した応用例と、それらを組み合わせた応用例とに分けて説明する。なお、これら端末は、前述の接続が可能な限り、同一の空間内に設置される必要はない。
(a−1)応用例1
図14に、優先順位に基づくデータ選択機能に着目した応用例を示す。図14は、ジョイスティック、マウスその他のポインティングデバイスで入力された変位データ(2次元データ)を、有意データとしてデータ伝送するシステム例である。図14のシステムの場合、データ伝送システムは、端末10、ジョイスティック11、マウス回路12、コンピュータ13及び表示装置14で構成される。
この応用例の場合、最下流に接続される端末10は、上流側の他の端末10とは異なる処理機能を備える必要がある。すなわち、ジョイスティック11で発生されたXYデータからX値とY値にそれぞれ比例したパルス列(パルス/秒)を生成する機能を備える必要がある。
この実施例では、最下流の端末10にかかる機能を実現する回路ブロック101を搭載する。勿論、全ての端末10に同種の構成を搭載しても良い。全て同じ構成の場合は、回路ブロック101を搭載する端末10の配置位置を気にしないで済む。なお、回路ブロック101は、マウス回路12に搭載しても良い。
回路ブロック101は、既知のポインティングデバイスであるマウスと同じパルス列(すなわち、擬似ホイールパルス列)を生成する回路である。この疑似ホイールパルス列をマウス回路12で既知のマウス出力に変換する。換言すると、回路ブロック101とマウス回路12とで、既知のマウスを構成する。なお、回路ブロック101の詳細構成は後述する。
従って、このシステム構成の場合、コンピュータ13のソフトウェアやハードウェアに一切変更を加えなくても、コンピュータ13のマウスを複数の参加者が着席状態のまま操作できる。すなわち、発言のために席を移動する必要がなく、議事の進行をスムーズにできる。また、発言者のためにレーザーポインタその他の光学機器を用意しなくても済む。この意味で、プレゼンテーションシステムや会議システムに好適である。
(a−2)応用例2
図15に、グループ別の累算機能に着目した応用例を示す。図15は、入力装置として握力計15を用い、測定データをグループ別に累算して表示装置14に表示させる例である。図15の場合、端末10aのグループAと端末10bのグループBとに分けて測定データを累積加算する。最下流の端末10Bからは累算値が出力されるため、そのまま表示すれば良い。図15では、コンピュータ13を通して表示装置14に表示させている。
もっとも、最下流の端末に必要なインタフェースを搭載すれば、類算値を表示装置14に直接与えることもできる。
図15の場合、グループAの累算値とグループBの累算値を、綱引きの要領で画面上に表示させている。この例では、グループAが優勢である。なお、単純に棒グラフとしてグループ別に累積値を表示しても良いし、数値として表示しても良い。例えば、集団参加型の遊技システムに利用できる。
(a−3)応用例3
図16に、選択データをデータの種類別に累算して表示装置14に表示させる例である。図16の場合、入力装置として3つのボタンを有するスイッチ16を端末10に接続する。この例の場合、3つのボタンは、賛成ボタン16A、反対ボタン16B、棄権ボタン16Cの3種類である。
図16の場合、各ボタン別に選択データを累積加算する。最下流の端末10Bからは累算値が出力されるため、そのまま表示すれば良い。この場合も、コンピュータ13を通して表示装置14に表示させている。表示例では、賛成ボタン16Aを操作した参加者が18人、反対ボタン16Bを操作した参加者が26人、棄権ボタン16Cを操作した参加者が8人であることを表している。例えば、投票システムや択一式のアンケートシステムに利用できる。
(b)伝送データ
(b−1)伝送データの構造例
次に、データを伝送するのに用いる伝送データの構造を説明する。図17に、伝送データの構造例を示す。図17は、伝送にUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を用いる場合の一例である。
UART自体は、非同期伝送技術の一つとして周知の技術であるので詳細な説明は省略する。簡単に説明すると、この技術は、スタートビット“0”の検出後、内部カウンタにより一定時間毎所定のビット数だけ、ビットの中央位相で1/0を判定することにより、通信を行う手法である。所定ビットの読み込み終了後は、新たに次フレームのスタートビットの検出を始める。
以下の説明では、フレーム周波数fsを22.05Khzとする。1フレームは31個のスロットと一定長のギャップ(データ“1”)で構成されるものとする(図17(A))。31スロットのうち26スロットは音声データ、残る5スロットは制御データとする(図17(B))。また、各スロットのデータ長は17ビットとする。1スロットは、1ビット長のスタートビット“0”と、これに続く16ビット長のデータdsとで構成する。
(b−2)制御データの構造
制御データの各スロットには、適用するシステムに応じた情報を割り当てる。例えば、応用例1に適用する場合、1つのスロットを8ビットずつ2つの領域に分割し、それぞれをX値とY値の格納用に割り当てる(図17(C))。なお、8ビットのうち1ビットは符号ビット用であり、残る7ビットは絶対値データ用である。
また例えば、応用例3に適用する場合、2つのスロットを使用する。2つのスロットは、8ビットずつ4つの領域に分割できるが、このうち3つの領域を使用する。内訳は、賛成数の累算用、反対数の累算用、棄権の累算用の3つである(図17(D))。
勿論、各情報に割り当てるビット数やスロットの数は、個別のシステムに応じて決定される。
なお、制御データの1つのスロットは管理データ用にも使用できる。例えば、伝送路をデータの配信用にも使用できる場合、例えば端末10の動作モード通知用に使用できる。この機能を用いれば、マスタ側の操作で全端末の動作モードを適切なものに設定できる。このように各端末の動作モードを自動設定できることにより、端末の動作モードの設定ミスによる誤動作(誤った集計動作)を防ぐことができる。
(c)端末
(c−1)全体構成
図18に、端末10の回路構成を示す。端末10は、送受信ブロック10Aと、データ処理ブロック10Bを主要ブロックとする。このうち、送受信ブロックは、データの送受と自動的な折り返し制御を行うブロックである。一方、データ処理ブロック10Bは、スロットへの制御データの書き込みと、スロットから制御データの読み出しを行うブロックである。端末10には、制御データの書き込み用にAD(Analog to Digital)変換器10Cが用いられる。
端末10は、前端末との接続用のA端子10Dと、次端末との接続用のB端子10Eとを有する。A端子10Dが前述の入出力インタフェース1Aに対応する。一方、B端子10Eが前述の入出力インタフェース1Bに対応する。各端子には、データ伝送用の信号線11A、11Bと電源線11Cとが設けられている。因みに、信号線11Aが処理パス用、信号線11Bが中継パス用である。
なお端末10には、電源供給用の電源端子10Fが設けられている。
端末10は、データ入力用に2つの端子を有する。一つは、各種の入力装置からアナログ値を入力するための端子10Gである。他は、デジタル値を入力するための端子10Hである。端子10Gは、例えばポインティングデバイスとの接続用に用いられる。端子10Hは、例えば選択スイッチの接続用に用いられる。これらの端子は、適用するシステムに応じいずれか一方又は両方が用いられる。
端末10は、データ出力用に1つの端子を有する。この端子は、受信スロットのデータを出力するための端子10Iである。
なお、端子10G、10Hは非データマスタ用の端末に必要な端子であり、端子10Iはデータマスタ用の端末に必要な端子である。データマスタ用の端末は、伝送路の最下流に配置される端末であり、収集したデータを外部に出力するために用いられる。一方、非データマスタ用の端末は、一般に伝送路の最下流を除く上流側に配置される端末である。勿論、最下流の端末からもデータを入力する必要がある場合には、データマスタ用の端末にも端子10G、10Hを設ける。また、最下流以外の端末からもデータを出力する必要がある場合には、非データマスタ用の端末にも端子10Iを設ける。
本実施例では、全端末に端子10G、10H、10Iを配置し、端末をデータマスタとして動作させるか否かを設定するための端子10Jを設ける。なお、端子10Jに替えて、端子10G、10H、10Iへのデータの入力又はプラグの接続を検出し、検出状態に応じて端末の動作を切り替える仕組みとすることもできる。
(c−2)送受信ブロック
(c−2−1)回路構成
図19に、送受信ブロック10Aの内部構成を示す。なお、UART部分は省略して示している。
前端末との接続段は、データセレクタ10A1と、折り返し制御部10A2と、受信シフトレジスタ10A3と、ホールドレジスタ10A4と、送信シフトレジスタ10A5とでなる。データセレクタ10A1の2入力には、処理パスの入力データと中継パスの出力データが入力される。
折り返し制御部10A2は、前端末からA端子に入力される処理パスPのデータの有無を監視し、「有」なら前端末からの入力データを、「無」なら前端末への送信データを選択する。この判定結果は、制御信号としてデータセレクタ10A1に与えられる。このデータセレクタ10A1と折り返し制御部10A2の存在により、送信データの折り返しが可能となる。折り返し制御部10A2は、例えばフレーム時間以上のパルス幅をもつモノマルチバイブレータでなり、その出力を制御信号とする。
A端子からの受信データ(処理パス)は、直列データとして入力される。スタートビットの検出された受信データは、5クロック毎サンプリングされ、シフトレジスタでなる受信レジスタ10A3に保持される。
ホールドレジスタ10A4は、受信データを16ビット(スロット)毎保持し、この受信データをパラレルデータとしてデータ処理ブロック10Bに渡す。
なお、受信データが31スロット受信されると、ギャップが検出される状態になる。100クロック以上の無信号(データ“1”)が続くと、ギャップであると判定され(フレーム終了と認識され)、次のフレームのスタートビットを検出する状態になる。これらの処理は、後述するタイミング制御部10A14により行われる。
送信シフトレジスタ10A5は、フレームバッファメモリ10A8から読み出されたパラレルデータ(中継パス)を順次直列化し、受信時と同じフレーム構造で送信する。すなわち、先頭にスタートビットを1ビット付加し、最後に181クロック分のギャップ(データ“1”)を付加する。なお、送信フレームの開始タイミングは、端末10がクロックマスタ端末として動作するか、非クロックマスタ端末として動作するかによって異なる。
データ処理ブロック10Bを通過したスロットデータは、フレームバッファメモリ10A6に蓄積される。フレームバッファメモリ10A6は、図20に示すように、3フレーム分の容量を持った2ポートメモリでなる。このフレームバッファメモリ10A6の読み出しアドレスと書き込みアドレスとの間には、1〜2フレーム分の位相差が設けられる。
アドレス制御部10A7が、この読み書きアドレスを発生する。この実施例では、書き込みアドレスから1フレーム分を減算した値を読み出しアドレスとする。
なお、中継パスの処理経路上に設けられるフレームバッファメモリ10A8とアドレス制御部10A9についても同様である。
後端末との接続段は、データセレクタ10A10と、折り返し制御部10A11と、受信シフトレジスタ10A12と、送信シフトレジスタ10A13とでなる。データセレクタ10A10の2入力には、中継パスの入力データと処理パスの出力データが入力される。
なお、これらデータセレクタ10A10、折り返し制御部10A11、受信シフトレジスタ10A12、送信シフトレジスタ10A13の処理内容は、前述したデータセレクタ10A1、折り返し制御部10A2、受信シフトレジスタ10A3、送信シフトレジスタ10A5と同じであるため説明を省略する。
タイミング制御部10A14は、端末内の各部の制御タイミングを与える回路部である。タイミング制御部10A14には、受信信号、62MHzのクロック信号、クロックマスタ/非クロックマスタ切替信号が入力される。62MHzのクロック信号は、各端末内に設けられた発振器から与えられる。
自端末がクロックマスタの場合、タイミング制御部10A14は、62MHzのクロック信号から生成したフレーム信号fsにより、フレームの送信タイミングを制御する。
自端末が非クロックマスタの場合、受信フレームから1フレーム時間遅れたタイミング(自クロックでカウント)を、フレームの送信タイミングとする。
なお、タイミング制御部10A14の内部で発生されたビットカウント値は、スロットカウンタに出力される。
図20に、タイミング制御部10A14と、アドレス制御部10A7(10A9)の内部構成を示す。
タイミング制御部10A14は、ギャップ検出部10A141と、スタートビット検出部10A142と、受信ビットカウンタ10A143と、1フレーム遅延器10A144と、フレーム周期生成部10A145と、クロック切替器10A146、10A147と、送信ビットカウンタ10A148とからなる。
アドレス制御部10A7(10A9)は、書き込みページカウンタ10A71(10A91)と、受信スロットカウンタ10A72(10A92)と、1フレーム遅延器10A73(10A93)と、読み出しページレジスタ10A74(10A94)と、送信スロットカウンタ10A75(10A95)とからなる。
ギャップ検出部10A141は、受信データを31スロット受信すると、ギャップを検出する状態になる。100クロック以上の無信号(データ“1”)が続くと、ギャップ検出部10A141は、ギャップであると判定し(フレーム終了と認識し)、次のフレームのスタートビットを検出する状態になる。
スタートビット検出部10A142は、受信信号からスタートビットを検出する。スタートビットの検出信号は、受信ビットカウンタ10A143と、1フレーム遅延器10A144と、書き込みページカウンタ10A71(10A91)に与えられる。このスタートビットの検出周期で、書き込み領域の上位アドレスが更新される。
受信ビットカウンタ10A143は、スタートビットをトリガとして受信ビットをカウントアップする。このカウント値の更新周期で(17ビット(スロット)カウント毎)、書き込み領域の下位アドレスが更新される。
1フレーム遅延器10A144は、送信開始のタイミング(送信ビットカウンタ10A148)の動作タイミングを与える回路部である。1フレーム遅延器10A144の出力は、端末が非クロックマスタとして動作する場合に、クロック切替器10A146により選択される。
このとき、読み出しページレジスタ10A74(10A94)には、書き込みページカウンタ10A71(10A91)から書き込み領域と同じ上位アドレスがクロック切替器10A147を通じて与えられるが、読み出しタイミングが1フレーム遅延することで適切な位相差が確保される。
フレーム周期生成部10A145は、端末がクロックマスタとして動作する場合の送信開始のタイミング(送信ビットカウンタ10A148の動作タイミング)を与える回路部である。
送信ビットカウンタ10A148は、1フレーム遅延器10A144又はフレーム周期生成部10A145の出力をトリガとして送信ビットをカウントアップする。このカウント値の更新周期で(17ビット(スロット)カウント毎)、読み出し領域の下位アドレスが更新される。なお、読み出し領域の上位アドレスは、最終スロットの送信直後に更新される。
(c−3)データ処理ブロック
(c−3−1)回路構成(書き込み系)
図21に、データ処理ブロック10Bの書き込み系回路部分を示す。なお、書き込み系回路は、非データマスタとなる端末に必要な回路ブロックである。
図21に、入力装置からアナログ値が入力されるデータ処理ブロック10Bに好適な回路構成を示す。図21は、AD変換器10Cをデータ処理ブロック10Bに内蔵する例である。勿論、図18に示したように、AD変換器10Cはデータ処理ブロック10Bの外部に設けても良い。
書き込み系回路は、受信データレジスタ10B1と、加算器10B2と、AD変換器10Cと、データセレクタ10B3と、モード選択スイッチ10B4と、セレクトメモリ10B5、10B6、10B7でなる。
受信データレジスタ10B1は、受信データをフレーム期間保持するためのレジスタである。図21は、受信データが2次元形式の場合である。加算器10B2は、受信データRx、Ryと内部データJx、Jyの加算値を演算する演算器である。加算器10B2における加算演算はパラメータ毎に行われる。このため、加算器10B2からは、X値に対する加算結果Rx+Jxと、Y値に対する加算結果Ry+Jyが出力される。なお、内部データJx、Jyの値はフレーム周期で更新される。
データセレクタ10B3は、3つのデータ入力のうち一つを選択するデバイスである。データセレクタ10B3は、例えばマルチプレクサで構成する。データ入力は、受信データRx、Ry、加算結果データRx+Jx、Ry+Jy、内部データJx、Jyの3つである。選択されたデータは送信データTx、Tyとして送受信ブロック10Aに与えられる。
モード選択スイッチ10B4は、データセレクタ10B3に動作モードに応じたセレクト情報を与えるためのスイッチである。このモード選択スイッチ10B4の切り替えは、手動により又は管理データにより行われる。実施例の場合、モード選択スイッチ10B4は3つのモードに対応する。
セレクトメモリ10B5〜10B7は、各動作モードに対応するデータセレクタ10B3の端子情報(セレクト情報)を記憶するデバイスである。
例えば、セレクトメモリ10B5は、オン/オフモード用である。オン/オフモードは、下流優先制御モードを意味する。このモード時では、内部データの優先出力か、受信データの通過かが入力装置のオン/オフに連動して実行される。
このため、セレクトメモリ10B5には、入力装置が“オン”のとき入力SW3を選択し、“オフ”のとき入力SW1を選択する情報が書き込まれている。入力装置がオン(自端末優先)かオフ(他端末優先)かの情報は、伝送用の内部データとは別に入力装置から与えられる。セレクタメモリ10B5は、このオン/オフを判別し、情報の読み出しを切り替える回路を内蔵する。
セレクトメモリ10B6は、累積加算モード用である。累積加算モードは、受信データRx、Ryに内部データJx、Jyを加算した結果を出力するモードを意味する。このモード時には、常に加算器10B2の出力が選択される。セレクトメモリ10B6には、入力SW2を選択すべき情報が書き込まれている。
セレクトメモリ10B7は、ゼロ検出モード用である。ゼロ検出モードは、上流優先制御モードを意味する。このモード時には、受信データがゼロデータか否かにより、受信データの出力と内部データの出力とが切り替えられる。このため、セレクタメモリ10B7には、受信データがゼロデータのとき、入力SW3を選択し、受信データがゼロデータでないとき、入力SW1を選択する情報が書き込まれている。セレクトメモリ10B7には、受信データがゼロデータか否かを判別し、情報の読み出しを切り替える回路を内蔵する。
図22に、入力装置からデジタル値が入力されるデータ処理ブロック10Bに好適な回路構成を示す。この書き込み系回路は、AD変換器10Cを内蔵しない点を除き、図21と全く同じ構成を有する。かかる回路形態は、選択データ、測定データその他の数値系のデータを伝送する場合に用いられる。ここでは、3次元の選択データ(賛成データ、反対データ、棄権データ)が発生される場合について説明する。
この場合、受信データレジスタ10B1には、受信データとして賛成データRy、反対データRn、棄権データRaが与えられる。受信データを構成する各データは8ビットであり、計24ビットが2つのスロットを用いて受信される。
一方、入力装置からは、内部データとして賛成データSy、反対データSn、棄権データSaが与えられる。これら内部で発生される各データは1ビットである。また、これら内部で発生される各データは、選択データの性質上どれか1つだけが“1”となり、他は“0”となる。
加算器10B2では、各データそれぞれについて受信データと内部データとの加算が行われ、演算結果がRy+Sy、Rn+Sn、Ra+Saとして出力される。このように、内部データがデジタル値の場合にも、3通りの動作モードが可能である。この場合、データセレクタ10B3の選択結果は、出力データTy、Tn、Taとして出力される。
以上が、内部データがアナログ値である場合とデジタル値である場合のそれぞれに対応する書き込み系回路部分の構成である。なお、アナログ値のAD変換後の入力と、デジタル値の入力とを切り替えるスイッチを設ける場合には、1つの書き込み系回路で前記2種類の入力に対応できる。この場合、スイッチは手動による切り替えても良いし、接続された入力装置の種類を自動認識して切り替えるものでも良い。
(c−3−2)回路構成(読み出し系)
図23に、データ処理ブロック10Bの読み出し系回路部分を示す。読み出し系回路は、データマスタとなる端末に必要な回路ブロックである。なお図23は、ポインティングデバイスの変位データ(XYデータ)を受信し、変位データに対応するパルス列PTxa、PTxb及びPTya、PTybを出力する場合の回路例である。単に、受信した演算結果を出力するだけであれば、受信データレジスタだけでも良い。
読み出し系回路は、受信データレジスタ10B8と、Xパルス列生成回路10B9と、Yパルス列生成回路10B10とからなる。受信データレジスタ10B8は、受信データをフレーム期間保持するためのレジスタである。受信データのうちX値は、Xパルス列生成回路10B9に与えられる。また、受信データのうちY値は、Yパルス列生成回路10B10に与えられる。
Xパルス列生成回路10B9は、受信したX値を2相(a相とb相)のパルス列PTxa及びPTxbに変換する回路である。図24に、パルス列PTxa及びPTxbの例を示す。図24(A)は、X値の符号が正の場合のパルス列を表している。一方、図24(B)は、X値の符号が負の場合のパルス列を表している。
図24に示すように、X値の符号によりa相とb相の先後関係を可変する。すなわち、X値の符号が正の場合、Xパルス列生成回路10B9は、a相の位相がb相よりも進んだ2相のパルス列PTxa及びPTxbを出力する。一方、X値の符号が負の場合、Xパルス列生成回路10B9は、b相の位相がa相よりも進んだ2相のパルス列PTxa及びPTxbを出力する。
また、Xパルス列生成回路10B9は、X値の絶対値に応じて発生するパルス列の密度(パルス/秒)を可変する。図25に、X値の絶対値が小さい場合に出力されるパルス列を示す。なお図24は、X値の絶対値が大きい場合に対応する。このように、Xパルス列生成回路10B9は、X値の符号と絶対値に応じた2相のパルス列を発生する。
Yパルス列生成回路10B10は、受信したY値を2相(a相とb相)のパルス列PTya及びPTybに変換する回路である。動作内容は、Xパルス列生成回路10B9と同じである。
図26に、これらパルス列生成回路の内部構成を示す。図26は、Xパルス列生成回路10B9の回路例である。Xパルス列生成回路10B9は、クロックカウンタ10B91、カウンタレジスタ10B92、X値レジスタ10B93、逆数化器10B94、加算器10B95、比較器10B96、遅延器10B97、パルスセレクタ10B98、10B99からなる。
クロックカウンタ10B91は、1Khzのクロックで駆動されるカウンタである。このカウント値は、フレーム周期でリセットされる。図27は、カウント値Cnが時間の経過と共に、図中右側に移動することを示している。
カウンタレジスタ10B92は、直前のロード信号入力時のカウント値Rnを取り込んで保持するためのレジスタである。このカウント値Rnが次回のロード信号の発生タイミングを与える基準位置となる。
X値レジスタ10B93は、受信データレジスタ10B8から取り込んだX値を保持するためのレジスタである。X値のうち符号部分は、データセレクタ10B98及び99に位相関係の切り替え用に出力される。一方、X値のうち絶対値部分は、逆数化器10B94にパルス密度の設定用に出力される。
逆数化器10B94は、X値の絶対値Xnからその逆数1/Xnを求めて出力する演算回路である。
加算器10B95は、前回ロードタイミングのカウント値Rnに逆数1/Xnを加算して、次のパルス出力タイミングを与えるカウント値Rn+1/Xnを出力する演算回路である。例えば、X値の絶対値Xnが大きいほどその逆数は小さくなり、パルスの出力間隔は短くなる。一方、X値の絶対値Xnが小さいほどその逆数は大きくなり、パルスの出力間隔は長くなる。
比較器10B96は、加算器10B95から与えられるカウント値Rn+1/Xnと、クロックカウンタ10B91のカウント値Cnとを比較し、両者が一致するタイミングでパルスP0を出力するデバイスである。このときのパルスP0が、前述のカウンタレジスタ10B92にロード信号として与えられる。
遅延器10B97は、パルスP0を所定時間遅延するためのデバイスである。遅延器10B97からはパルスP0に対して所定量だけ位相が遅れたパルスP1が出力される。
パルスセレクタ10B98、99は、一対のパルスP0、P1を入力し、X値の符号データに応じていずれか一方を出力するマルチプレクサでなる。ここで、パルスセレクタ10B98は、a位相のパルスPTxaに対応する。また、パルスセレクタ10B99は、b位相のパルスPTxbに対応する。
パルスセレクタ10B98と10B99に対するパルスP0とP1の入力関係は、互いに反対になるように設定されている。このため、同じ符号値が与えられる場合でも、互いに位相関係が反対の2相パルスが出力される。図26の場合、符号が正の場合、パルスセレクタ10B98からはパルスP0が、パルスセレクタ10B99からはパルスP1が出力される。符号が負の場合は、位相が逆の関係のパルスが出力される。
なお、パルスセレクタ10B98と10B99に対するパルスP0とP1の入力関係を同じにしても良い。この場合は、パルスセレクタ10B98と10B99に与える符号値の一方を正負逆転して与えれば良い。これにより、図26の回路構成と同じ結果を得ることができる。
(d)システムの動作
続いて、本実施形態に係るシステムの動作状況に応じ、各端末で実行される処理動作を説明する。
(d−1)初期動作時(配線変更後のリセット時や障害発生時も含む)
端末10をケーブルにより直列接続したシステムでは、電源投入後、自動的にパスの折り返し動作が実行され、論理的にデイジーチェーンが形成される。
前述のように、この処理を実行するのは折り返し制御部10A2及び10A11である。図28に、この折り返し制御の概念構成を示す。
この折り返し制御は、図29に示すように、フレーム時間以上のパルス幅を有するモノマルチバイブレータ10A21及び10A111を用いて実現される。本実施例では、例えば、3フレーム幅のモノマルチバイブレータを使用する。
図28(A)に示すように、受信信号が3フレーム以上失われると、モノマルチバイブレータ10A21(及び10A111)の出力(図28(B))は“1”から“0”に切り替わり、対応する端末でパスを折り返すようにデータセレクタ10A1(10A10)を制御する。かくして、前述したデイジーチェーンが自動的に設定される。
以上のように、端末10を直列的に接続するだけで、ループ状の伝送路を有するシステムを構築できる。従って、任意の接続位置の端末10をデータマスタに設定すれば、当該データマスタに対して次段の端末を最上流として伝送されたデータをデータマスタにおいて収集できる状態になる。
このとき、非データマスタに設定された端末では、前段からの受信データの通過、受信データと内部データとの累積加算、内部データへの置き換えが、データ処理ブロック10Bを通じて実行される。これらの動作は、前述の通りである。
以下では、各端末の送受信ブロックで実行される送受信動作を説明する。なお、システムを構成する端末は、基準クロックを他の端末に与えるクロックマスタ端末と、基準クロックに従属動作する非クロックマスタ端末とがある。クロックマスタ端末は、データマスタ端末とは独立に設定可能である。
(d−2)クロックマスタ端末の動作
次に、クロックマスタ端末として動作する端末の処理動作を説明する。図30は、動作状態の遷移を示す図である。まず電源がオンすると、書き込みページカウンタWPCがデータ“0”に設定される(SP101)。この後、データの書き込み系とデータの読み出し系とで別々の動作が実行される。図30では、書き込み系の動作を図中左側に、読み出し系の動作を図中右側に示す。
まず、書き込み系の動作を説明する。電源がオンすると、タイミング制御部10A14が、受信ギャップを待ち受ける状態になる(SP102)。この動作は、受信ギャップが受信されるまで繰り返される。受信ギャップが検出されると、タイミング制御部10A14がスタートビットを待ち受ける状態になる(SP103)。この動作も、スタートビットが検出されるまで繰り返される。
スタートビットの検出は、アドレス制御部10A7に与えられ、書き込みページカウンタが1つ更新される(SP104)。
続いて、31スロット分のデータを受信する動作に移行する(SP105)。このとき、受信データはビット毎に受信シフトレジスタ10A3にシリアル転送され、スロット単位でホールドレジスタ10A4に書き込まれる。そして、データ処理ブロック10Bで処理された送信データがフレームバッファメモリ10A6(10A8)に書き込まれる。以上、一連の動作がフレーム毎繰り返し実行される。
次に、読み出し系の動作を説明する。読み出し系では、タイミング制御部10A14が読み出しページを書き込みページに対して1ページ前に更新する(SP106)。次に、
クロック分のギャップを生成する(SP107)。
続いて、31スロット分のデータを送信する動作に移行する(SP108)。このとき、送信データはスロット毎にフレームバッファメモリ10A6(10A8)から読み出され、スロット毎に送信シフトレジスタ10A13に転送される。そして、送信データが、送信シフトレジスタ10A13からビット毎にシリアル転送される。以上、一連の動作がフレーム毎繰り返し実行される。
図31に、以上の処理動作の動作タイミングを示す。図31(A)〜(D)が、前述の読み出し系の動作タイミングに対応し、図31(E)〜(K)が、前述の書き込み系の動作タイミングに対応する。図に示すように、データの書き込み領域とデータの読み出し領域との間には1フレーム以上の位相差が確保されている。
(d−3)非クロックマスタ端末の動作
次に、非クロックマスタ端末として動作する端末の処理動作を説明する。図32は、動作状態の遷移を示す図である。まず電源がオンすると、書き込みページカウンタWPCが“0”に設定される(SP111)。この後、受信ギャップを待ち受ける状態になる(SP112)。この動作は、受信ギャップが受信されるまで繰り返される。受信ギャップが検出されると、タイミング制御部10A14がスタートビットを待ち受ける状態になる(SP113)。この動作も、スタートビットが検出されるまで繰り返される。
非クロックマスタ端末では、この後、書き込み系の動作と読み出し系の動作に分岐する。図27では、書き込み系の動作を図中左側に、読み出し系の動作を図中右側に示す。
まず、書き込み系の動作を説明する。ここでは、スタートビットの検出がアドレス制御部10A7に与えられ、書き込みページカウンタが1つ更新される(SP114)。
続いて、31スロット分のデータを受信する動作に移行する(SP115)。このとき、受信データはビット毎に受信シフトレジスタ10A3にシリアル転送され、スロット単位でホールドレジスタ10A4に書き込まれる。そして、データ処理ブロック10Bで処理された送信データがフレームバッファメモリ10A6(10A8)に書き込まれる。この後、フレームバッファメモリの読み出しページが更新される(SP116)。以上、一連の動作がフレーム毎繰り返し実行される。
次に、読み出し系の動作を説明する。読み出し系では、スタートビットの検出信号が1フレーム遅延される(SP117)。そして、この遅延検出信号のタイミングで、31スロット分のデータを送信する動作に移行する(SP118)。このとき、送信データはスロット毎にフレームバッファメモリ10A6(10A8)から読み出され、スロット毎に送信シフトレジスタ10A13に転送される。そして、送信データが、送信シフトレジスタ10A13からビット毎にシリアル転送される。以上で1フレームの送信動作が終了する(SP119)。
図33に、以上の処理動作の動作タイミングを示す。図33(A)〜(G)が、前述の書き込み系の動作タイミングに対応し、図33(H)〜(L)が、前述の読み出し系の動作タイミングに対応する。図に示すように、データの書き込み領域とデータの読み出し領域との間には1フレーム以上の位相差が確保されている。
(d−4)応用列別の動作
最後に、応用例別の動作例を簡単に説明する。
(d−4−1)上流側優先型のデータ転送の場合
まず、伝送システムを上流優先型の転送モードで使用する場合について説明する。この場合、非データマスタ端末のモード選択スイッチ10B4(図22、図23)を、セレクトメモリ10B7に接続する。
非データマスタ端末では、データ処理ブロック10Bが、受信データがゼロデータか否か判断する。受信データがゼロデータの場合、データ処理ブロック10Bは、データセレクタ10B3の入力SW3を選択し、内部データを送受信ブロック10Aに与える。一方、受信データが非ゼロデータであれば、データ処理ブロック10Bは、データセレクタ10B3の入力SW1を選択し、受信データを送受信ブロック10Aに与える。
送受信ブロック10Aは、前述した動作タイミングで、予め定めたスロットに送信データを書き込んで次段の端末10に伝送する。この動作が各端末で繰り返され、データマスタ端末に入力される。
データマスタ端末は、その出力装置が処理できる信号形式で受信データを出力する。例えば、モニタその他の表示装置に直接出力するのであれば、映像信号の形式で受信データを出力する。また例えば、受信データを擬似マウス信号に使用する場合には、前述したマウス回路に適した信号形式により受信データを出力する。
(d−4−2)下流側優先型のデータ転送の場合
次に、伝送システムを下流優先型の転送モードで使用する場合について説明する。この場合、非データマスタ端末のモード選択スイッチ10B4(図22、図23)を、セレクトメモリ10B5に接続する。
非データマスタ端末では、データ処理ブロック10Bが、入力装置がオン設定になっているか否か判断する。オン設定の場合、データ処理ブロック10Bは、データセレクタ10B3の入力SW3を選択し、内部データを送受信ブロック10Aに与える。一方、オフ設定の場合、データ処理ブロック10Bは、データセレクタ10B3の入力SW1を選択し、受信データを送受信ブロック10Aに与える。
送受信ブロック10Aは、前述した動作タイミングで、予め定めたスロットに送信データを書き込んで次段の端末10に伝送する。この動作が各端末で繰り返され、データマスタ端末に入力される。
データマスタ端末は、その出力装置が処理できる信号形式で受信データを出力する。例えば、モニタその他の表示装置に直接出力するのであれば、映像信号の形式で受信データを出力する。また例えば、受信データを擬似マウス信号に使用する場合には、前述したマウス回路に適した信号形式により受信データを出力する。
(d−4−3)演算結果を伝送する場合
さらに、伝送システムを演算結果伝送型の転送モードで使用する場合について説明する。この場合、非データマスタ端末のモード選択スイッチ10B4(図22、図23)を、セレクトメモリ10B6に接続する。
非データマスタ端末では、データ処理ブロック10Bが、データセレクタ10B3の入力SW2を選択する。データ処理ブロック10Bに入力された受信データは加算器10B2に与えられ、内部データと加算演算される。他の演算処理の場合には、演算処理に応じた処理ブロックで受信データと内部データとの演算を行う。
演算結果は、データセレクタ10B3を介して送受信ブロック10Aに与えられる。送受信ブロック10Aは、前述した動作タイミングで、予め定めたスロットに送信データを書き込んで次段の端末10に伝送する。この動作が各端末で繰り返され、データマスタ端末に入力される。
データマスタ端末は、その出力装置が処理できる信号形式で受信データを出力する。例えば、モニタその他の表示装置に直接出力するのであれば、映像信号の形式で受信データを出力する。また例えば、受信データを擬似マウス信号に使用する場合には、前述したマウス回路に適した信号形式により受信データを出力する。
(e)実施形態の効果
以上のように、実施形態に係る端末を使用すれば、システムを構成する端末数によらず、必要最小限の伝送帯域だけでデータを伝送できる。
また、必要な演算処理は、伝送路上に位置する各端末で実行されるため、データマスタでは演算結果をだけを受信することができる。
また、実施形態に係る端末を使用すれば、任意の接続位置の端末をデータマスタに設定できるため、設置場所の制約を受けずにシステムを構築できる。
(f)他の実施形態
前述の実施形態では、伝送データのスロットを音声データと制御データとで構成する場合について述べたが、制御データだけを伝送する構成としても良い。また前述の実施形態では、非音声系のデータを制御データとして伝送しているが、音声系のデータスロットを用いて伝送しても良い。また前述の実施形態では、主に非音声系のデータを伝送する場合について述べたが、音声データ、映像データ、文字データについても前述の実施形態と同様に伝送することができる。例えば、伝送システムの上流側優先で唯一つの発言者の音声データや映像データ、また文字データを伝送する場合にも適用し得る。
前述の実施形態では、制御データの伝送用に5スロットを割り当てたが、これに限らない。また、1フレームを31スロットとしたが、これも適用するシステムに応じて適切なものを適用できる。
一つの発明に係る伝送システムの概念構成を示す図である(直列接続例)。 上流優先型のデータ伝送を実現するデータ処理部の構成例を示す図である。 上流優先型のデータ伝送形態を示す図である。 下流優先型のデータ伝送を実現するデータ処理部の構成例を示す図である。 下流優先型のデータ伝送形態を示す図である。 累積加算型のデータ伝送を実現するデータ処理部の構成例を示す図である。 累積加算型のデータ伝送形態を示す図である。 一つの発明に係る伝送システムの概念構成を示す図である(折り返し機能付き接続例)。 折り返し機能付きの端末装置の構成例を示す図である。 処理パス用の折り返し機能の実行手順を示す図である。 中継パス用の折り返し機能の実行手順を示す図である。 端末装置が採り得る接続形態例を示す図である。 一つの発明に係る伝送システムの概念構成を示す図である(ループ接続例)。 優先順位に基づくデータ選択機能を応用したシステム例を示す図である。 グループ別の累算機能を応用したシステム例を示す図である。 データの種類別の累算機能を応用したシステム例を示す図である。 伝送データの構造例を示す図である。 端末の内部構成例を示す図である。 送受信ブロックの内部構成例を示す図である。 タイミング制御部の内部構成例を示す図である。 データ処理ブロックの内部構成例を示す図である(書き込み系/アナログ入力用)。 データ処理ブロックの内部構成例を示す図である(書き込み系/デジタル入力用)。 データ処理ブロックの内部構成例を示す図である(読み出し系)。 パルス列生成回路の出力パルス例を示す図である(パルス密度小)。 パルス列生成回路の出力パルス例を示す図である(パルス密度大)。 マウス回路の内部構成例を示す図である。 カウント値とロードタイミングとの関係を示す図である。 折り返し制御の概念構成を示す図である。 折り返し制御部の構成例を示す図である。 クロックマスタ端末として動作する端末の処理動作を示すフローチャートである。 クロックマスタ端末として動作する端末の動作タイミングを示す図である。 非クロックマスタ端末として動作する端末の処理動作を示すフローチャートである。 非クロックマスタ端末として動作する端末の動作タイミングを示す図である。
符号の説明
1 端末装置
2 データ処理部
2A、2C データ検出部
2B、2D データ選択部
2E データ演算部
3 処理パス
4 中継パス
10 端末
10A 送受信ブロック
10B データ処理ブロック
11 ジョイスティック
12 マウス回路
15 握力計
16 スイッチ

Claims (20)

  1. 複数の端末装置間で有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置に収集するデータ伝送システムであって、
    前記端末装置はそれぞれ、
    伝送路の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出するデータ検出部と、
    有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送し、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力するデータ選択部と
    を有することを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 複数の端末装置間で有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置に収集するデータ伝送システムであって、
    前記端末装置はそれぞれ、
    端末内部で発生された有意データが存在するか否か検出するデータ検出部と、
    有意データの存在が検出されるとき、当該有意データで受信した有意データを端末内部で発生した有意データに置き換えて下流側の端末装置に出力し、有意データの存在が検出されないとき、受信した有意データをそのまま下流側の端末に転送するデータ選択部と
    を有することを特徴とするデータ伝送システム。
  3. 複数の端末装置間で有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置に収集するデータ伝送システムであって、
    前記端末装置はそれぞれ、
    受信した有意データと端末内部で発生した有意データとに演算子を作用させ、その演算結果を下流側の端末装置に出力するデータ演算部
    を有することを特徴とするデータ伝送システム。
  4. 請求項3に記載のデータ伝送システムにおいて、
    前記データ演算部は、データの種類別に有意データに対する演算を実行する
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  5. 請求項3に記載のデータ伝送システムにおいて、
    前記データ演算部は、端末装置のグループ別に有意データに対する演算を実行する
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  6. 請求項3に記載のデータ伝送システムにおいて、
    前記データ演算部は、受信した有意データに端末内部で発生した有意データを加算して出力する
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載のデータ伝送システムにおいて、
    前記複数の端末装置が伝送路を介しループ状に接続されている場合、
    前記複数の端末装置のうち任意に定めた1つの端末装置を、伝送路の最下流に位置するものとし、当該端末装置の次段に位置する端末装置を伝送路の最上流に位置するものとして有意データを伝送する
    ことを特徴とするデータ伝送システム。
  8. 伝送路の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出するデータ検出部と、
    有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送し、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力するデータ選択部と
    を有することを特徴とする端末装置。
  9. 端末内部で発生された有意データが存在するか否か検出するデータ検出部と、
    有意データの存在が検出されるとき、当該有意データで受信した有意データを端末内部で発生した有意データに置き換えて下流側の端末装置に出力し、有意データの存在が検出されないとき、受信した有意データをそのまま下流側の端末に転送するデータ選択部と
    を有することを特徴とする端末装置。
  10. 受信した有意データと端末内部で発生した有意データとに演算子を作用させ、その演算結果を下流側の端末装置に出力するデータ演算部
    を有することを特徴とする端末装置。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載の端末装置において、さらに
    処理パス用のデータ入力部と、中継パス用のデータ出力部とが設けられた第1の入出力インタフェースと、
    処理パス用のデータ出力部と、中継パス用のデータ入力部とが設けられた第2の入出力インタフェースと、
    前記処理パス用のデータ入力部を監視して、他の端末装置から出力された処理パスの入力があるか検出し、処理パスの入力が検出されるときは当該処理パスを選択して転送し、処理パスの入力が検出されないときは中継パス用のデータ出力部に与えられる中継パスを選択して処理パス側に折り返す第1のパス選択部と、
    前記中継パス用のデータ入力部を監視して、他の端末装置から出力された中継パスの入力があるか検出し、中継パスの入力が検出されるときは当該中継パスを選択して転送し、中継パスの入力が検出されないときは処理パス用のデータ出力部に与えられる処理パスを選択して中継パス側に折り返す第2のパス選択部と
    を有することを特徴とする端末装置。
  12. 複数の端末装置間で有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置に収集するデータ伝送システムにおけるデータ伝送方法であって、
    前記端末装置のそれぞれが、
    伝送路の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出するステップと、
    有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送し、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力するステップと
    を実行することを特徴とするデータ伝送方法。
  13. 複数の端末装置間で有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置に収集するデータ伝送システムにおけるデータ伝送方法であって、
    前記端末装置のそれぞれが、
    端末内部で発生された有意データが存在するか否か検出するステップと、
    有意データの存在が検出されるとき、当該有意データで受信した有意データを端末内部で発生した有意データに置き換えて下流側の端末装置に出力し、有意データの存在が検出されないとき、受信した有意データをそのまま下流側の端末に転送するステップと
    を実行することを特徴とするデータ伝送方法。
  14. 複数の端末装置間で有意データを一方向に伝送し、伝送路の最下流に位置する端末装置に収集するデータ伝送システムにおけるデータ伝送方法であって、
    前記端末装置のそれぞれが、
    受信した有意データと端末内部で発生した有意データとに演算子を作用させ、その演算結果を下流側の端末装置に出力するステップ
    を実行することを特徴とするデータ伝送方法。
  15. コンピュータに、
    伝送路の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出させる機能と、
    有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送させ、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力させる機能と
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. コンピュータに、
    端末内部で発生された有意データが存在するか否か検出させる機能と、
    有意データの存在が検出されるとき、当該有意データで受信した有意データを置き換えて下流側の端末装置に出力させ、有意データの存在が検出されないとき、受信した有意データをそのまま下流側の端末に転送させる機能と
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. コンピュータに、
    受信した有意データと端末内部で発生した有意データとに演算子を作用させ、その演算結果を下流側の端末装置に出力させる機能
    を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. コンピュータに、
    伝送路の上流側に位置する他の端末装置で書き込まれた有意データが受信されたか否か検出させる機能と、
    有意データの受信が検出されるとき、当該有意データをそのまま下流側の端末装置に転送させ、有意データの受信が検出されないとき、端末の内部で発生された有意データを下流側の端末装置に出力させる機能と
    を実行させるためのプログラム。
  19. コンピュータに、
    端末内部で発生された有意データが存在するか否か検出させる機能と、
    有意データの存在が検出されるとき、当該有意データで受信した有意データを端末内部で発生した有意データに置き換えて下流側の端末装置に出力させ、有意データの存在が検出されないとき、受信した有意データをそのまま下流側の端末に転送させる機能と
    を実行させるためのプログラム。
  20. コンピュータに、
    受信した有意データと端末内部で発生した有意データとに演算子を作用させ、その演算結果を下流側の端末装置に出力させる機能
    を実行させるためのプログラム。
JP2003345616A 2003-10-03 2003-10-03 データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム Pending JP2005117134A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003345616A JP2005117134A (ja) 2003-10-03 2003-10-03 データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム
EP04255996A EP1521404A3 (en) 2003-10-03 2004-09-29 Data transmission system, terminal device, data transmission method, and recording medium
US10/955,366 US20050117574A1 (en) 2003-10-03 2004-09-30 Data transmission system, terminal device, data transmission method, and recording medium
CNB2004100807341A CN100420226C (zh) 2003-10-03 2004-10-08 数据传输系统、终端设备、数据传输方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003345616A JP2005117134A (ja) 2003-10-03 2003-10-03 データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005117134A true JP2005117134A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34309158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003345616A Pending JP2005117134A (ja) 2003-10-03 2003-10-03 データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20050117574A1 (ja)
EP (1) EP1521404A3 (ja)
JP (1) JP2005117134A (ja)
CN (1) CN100420226C (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202451A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 新日本無線株式会社 データ伝送方法及びデータ転送装置
JP2020202450A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 新日本無線株式会社 データ伝送方法及びデータ転送装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102411681B (zh) * 2011-04-12 2016-04-20 苏州君赢电子科技有限公司 一种单向数据传输装置和通信方法
US11387941B2 (en) * 2020-02-04 2022-07-12 Macronix International Co., Ltd Signal transceiving system and method

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4745597A (en) * 1986-05-14 1988-05-17 Doug Morgan Reconfigurable local area network
US5363367A (en) * 1991-09-19 1994-11-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Data transmission system using an optical fiber loop
JP3398423B2 (ja) * 1993-07-16 2003-04-21 ブラザー工業株式会社 データ伝送装置、及び、端末装置
US5886992A (en) * 1995-04-14 1999-03-23 Valtion Teknillinen Tutkimuskeskus Frame synchronized ring system and method
US5653637A (en) * 1995-05-12 1997-08-05 United Microelectronics Corp. Expandable controllers capable of connecting in series to a control deck of a video game machine
WO1997017670A1 (en) * 1995-11-09 1997-05-15 Pf Magic, Inc. Multiple-button, daisy-chained joypad for personal computers
FI100571B (fi) * 1995-11-15 1997-12-31 Nokia Telecommunications Oy Asynkroninen datansiirtomenetelmä ja -järjestely
US6055228A (en) * 1996-12-23 2000-04-25 Lsi Logic Corporation Methods and apparatus for dynamic topology configuration in a daisy-chained communication environment
US6226269B1 (en) * 1998-05-01 2001-05-01 Emulex Corporation Elimination of invalid data in loop network

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202451A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 新日本無線株式会社 データ伝送方法及びデータ転送装置
JP2020202450A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 新日本無線株式会社 データ伝送方法及びデータ転送装置
JP7231490B2 (ja) 2019-06-07 2023-03-01 日清紡マイクロデバイス株式会社 データ伝送方法及びデータ転送装置
JP7231489B2 (ja) 2019-06-07 2023-03-01 日清紡マイクロデバイス株式会社 データ伝送方法及びデータ転送装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN100420226C (zh) 2008-09-17
EP1521404A2 (en) 2005-04-06
CN1604557A (zh) 2005-04-06
US20050117574A1 (en) 2005-06-02
EP1521404A3 (en) 2005-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6155719B2 (ja) 同期計測システム
JPH0653844A (ja) 状態評価量記憶装置
CN102474460A (zh) 通过每级具有缓存的三级Clos网络分组交换机来转发数据
JP2005117134A (ja) データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム
JP5947841B2 (ja) リアルタイム映像送信システム
JP2007225566A5 (ja)
JP2005101803A (ja) データ伝送システム、端末装置、パス選択方法、記録媒体及びプログラム
JPS59101943A (ja) デイジタル信号伝送方式
JP2005117135A (ja) データ伝送システム、端末装置、データ伝送方法、記録媒体及びプログラム
JPS58168375A (ja) 会議通信接続方法及び装置
JP4101361B2 (ja) 音声データ送受信装置および音声データ送受信システム
JP4236936B2 (ja) ネットワークバスを介して少なくとも1つのネットワークデバイスと通信するためのシステム及び方法
JP2005101804A (ja) データ伝送システム、端末装置、クロックマスタ設定装置、クロック位相選択装置、クロックマスタ設定方法、クロック位相選択方法、記録媒体及びプログラム
US20070126613A1 (en) Apparatus and method for processing analog signals and outputting digitally converted analog signals using serial bus
JPS60128505A (ja) プログラマブルコントロ−ラ
WO2024224820A1 (ja) ネットワークデバイス、スケジューリング方法、プログラム、及び、ノードグラフ表示方法
JP4888865B2 (ja) ストリーミングデータ補償方法およびデジタル信号受信装置
JP5190751B2 (ja) 信号処理用集積回路
JPH01270431A (ja) 高速パケット交換スイッチ
JP4481329B2 (ja) 音声データ送受信装置
JPH05347630A (ja) データ伝送システム
JP4438276B2 (ja) データ転送装置
JP4975694B2 (ja) ストリーミングデータのノイズ低減処理方法およびデジタル信号受信装置
JPH05344140A (ja) ループ型ネットワークの運用管理方法
JP2004072763A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070327