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JP2005112193A - ラジエータグリル構造 - Google Patents

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Nobuyuki Hozumi
信行 穂積
Minoru Akiyama
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】ラジエータグリルの後方にレーダ装置が搭載される車両において、レーダ装置の機能を損なわず、しかもラジエータグリルの外観品質を向上させることができるラジエータグリル構造を得る。
【解決手段】ラジエータグリル10は、グリル枠14、グリル一般部16、及びレーダ装置カバー部18によって構成されている。レーダ装置カバー部18の後方には、前方を走行する車両との間隔を測定するためのレーダ装置20が配設されている。従来はレーダ装置カバー部18に相当する部分を別体で構成していたが、本発明ではレーダ装置カバー部18をレーダ波透過材料で構成すると共に、グリル一般部16を含む全体を同一材料で成形することにより、グリル一般部16とレーダ装置カバー部18との一体化を図った。その結果、グリル一般部16とレーダ装置カバー部18との間に分割線が生じなく、ラジエータグリル10の外観品質を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、任意の意匠が施されたグリル一般部と、所定目的に供されるレーダ装置の前方側に配置されると共に当該レーダ装置を覆いかつレーダ波の照射領域とされるレーダ装置カバー部と、を含んで構成されたラジエータグリル構造に関する。
近年、ラジエータグリルの後方側に、自己の車両の前方を走る車両との距離等を測定するためのレーダ装置を搭載したシステムが提案されている(下記特許文献参照)。
ここで、特許文献1に記載されたラジエータグリル構造について簡単に説明する。この先行技術では、ラジエータグリルの後方側にレーダ装置が配設されている。そのため、レーダ波の照射範囲と重なるラジエータグリルの中央部分に開口部を設け、かかる開口部にラジエータグリルとは別体のカバーが嵌め込まれている。カバーは、外側から順に透明プラスチック層、不透明なプラスチック層、インジウムが蒸着された薄膜金属層、プラスチック層の四層構造とされている。レーダ装置は、上記カバーを通してレーダ波を送受信する。
特開2000−159039号公報 特開2000−49522号公報
しかしながら、上記構成による場合、以下に説明する問題がある。
図3は上記特許文献1に記載されたラジエータグリル構造を模式的に示したものであり、この図を使って説明すると、ラジエータグリル100のグリル一般部102には、通常何らかの立体的な意匠が施されている。このグリル一般部102の中央部に別体のカバー104を嵌め込むため、カバー104の周囲部に分割線106が生じ、この分割線106が生じる部位でグリル一般部102に施された立体的な意匠が断ち切られてしまう。このため、グリル一般部102とカバー104との意匠上の連続感が得られず、一体性が損なわれる。その結果、上記構成のラジエータグリル構造には、ラジエータグリル100全体の外観品質が低下するという問題があった。
本発明は上記事実を考慮し、ラジエータグリルの後方にレーダ装置が搭載される車両において、レーダ装置の機能を損なわず、しかもラジエータグリルの外観品質を向上させることができるラジエータグリル構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るラジエータグリル構造は、任意の意匠が施されたグリル一般部と、所定目的に供されるレーダ装置の前方側に配置されると共に当該レーダ装置を覆いかつレーダ波の照射領域とされるレーダ装置カバー部と、を含んで構成されたラジエータグリル構造であって、前記レーダ装置カバー部はレーダ波透過材料によって構成されていると共に、前記グリル一般部は当該レーダ装置カバー部と同一の材料で当該レーダ装置カバー部と一体に形成されている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係るラジエータグリル構造は、請求項1記載の発明において、前記グリル一般部の意匠形状は、前記レーダ装置カバー部の近傍でグラデーション化されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係るラジエータグリル構造は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記レーダ装置カバー部は複数の層の積層構造によって構成されており、当該積層方向の中間部にインジウムを模擬した蒸着によるマークが設定されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、ラジエータグリルは、任意の意匠が施されたグリル一般部と、所定目的に供されるレーダ装置の前方側に配置されると共に当該レーダ装置を覆いかつレーダ波の照射領域とされるレーダ装置カバー部と、を含んで構成される。
ここで、本発明では、レーダ装置カバー部がレーダ波透過材料によって構成されており、グリル一般部を当該レーダ装置カバー部と同一の材料で当該レーダ装置カバー部と一体に形成したので、即ちラジエータグリルの全体をレーダ波透過材料によって一体に形成したので、グリル一般部とレーダ装置カバー部との分割線は生じない。しかも、前記の如く、レーダ装置カバー部はレーダ透過材料によって構成されているため、レーダ装置の機能が損なわれることもない。
請求項2記載の本発明によれば、グリル一般部に施された意匠形状がレーダ装置カバー部の近傍でグラデーション化されているため、分割線が無いことによる見栄え向上に加え、グラデーションによるデザイン性向上効果が得られる。
請求項3記載の本発明の作用は、以下の通りである。
レーダ装置カバー部が設定される領域には、従来から製造メーカーや車種等を表すエンブレム(マーク)が設定されることが多い。本発明では、レーダ装置カバー部が複数の層の積層構造によって構成されており、当該積層方向の中間部にインジウムを模擬した蒸着によるマークを設定したので、レーダ装置の機能を妨げることなく、従来通りマークを設定することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るラジエータグリル構造は、レーダ装置カバー部をレーダ波透過材料によって構成すると共に、グリル一般部を当該レーダ装置カバー部と同一の材料で当該レーダ装置カバー部と一体に形成したので、グリル一般部とレーダ装置カバー部との分割線が生じなく、その結果、レーダ装置の機能を損なわず、しかもラジエータグリルの外観品質を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るラジエータグリル構造は、請求項1記載の発明において、グリル一般部の意匠形状をレーダ装置カバー部の近傍でグラデーション化したので、分割線が無いことによる見栄え向上に加え、グラデーションによるデザイン性向上効果が得られ、その結果、ラジエータグリルの外観品質をより一層向上させる(高級感を持たせる)ことができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るラジエータグリル構造は、請求項1又は請求項2記載の発明において、レーダ装置カバー部が複数の層の積層構造によって構成されており、当該積層方向の中間部にインジウムを模擬した蒸着によるマークを設定したので、レーダ装置の機能を妨げることなく、従来通りマークを設定することができ、その結果、マークの設定に苦慮することがないという優れた効果を有する。
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係るラジエータグリル構造の一実施形態について説明する。
図2には、本実施形態に係るラジエータグリル10が採用された車両の外観を示す正面図が示されている。この図に示されるように、車両の前端中央部(フード12の前端中央部の直下となる位置)には、上下逆向きの等脚台形状に形成されたラジエータグリル10が配設されている。なお、ラジエータグリルの形状は、車種に応じて適宜変更される。
図1には、上述したラジエータグリル10の拡大正面図が示されている。なお、本図においては、ラジエータグリル10の約右半分の図示を省略している。この図に示されるように、ラジエータグリル10は、等脚台形の枠状に形成されたグリル枠14と、このグリル枠14内の中央部を除く部分に張り巡らされたメッシュ形状のグリル一般部16と、グリル枠14内の中央部に設定されたレーダ装置カバー部18と、によって構成されている。
レーダ装置カバー部18の後方側には、自己の車両の前方を走行する車両との車間距離を測定するためのレーダ装置20(図2参照)が搭載されている。
ここで、本実施形態では、上述したラジエータグリル10の全体が一体成形されており、以下に詳細に説明する。
まず、レーダ装置カバー部18について説明すると、レーダ装置カバー部18は、ラジエータグリル10のほぼ中央部に位置されており、概ね正面視で矩形状を成している。このレーダ装置カバー部18によってレーダ装置20が正面視で覆われ、外部からは見えないようになっている。また、このレーダ装置カバー部18はレーダ波の照射領域とされる部分であることから、レーダ装置20の機能を阻害しないように、凹凸の存在を極力避けた一定板厚の平板状に形成されている。
構造的には、レーダ装置カバー部18は、基本的には、表面側に配置される透明プラスチック板と、裏面側に配置される不透明プラスチック板とを積層させた構造となっている。なお、レーダ装置カバー部18を構成する透明プラスチック板及び不透明プラスチックは、レーダ波が透過可能なアクリル等の樹脂材料によって構成されている。また、透明プラスチック板と不透明プラスチック板との間の中間層には、裏面側から彫り込みインジウムを模擬した蒸着を施すことにより形成したマークとしてのグリルエンブレム22が配置されている。なお、蒸着後の彫り込んだ凹部には樹脂材が充填されるので、レーダ装置カバー部18の厚さは一定に保たれている。
一方、グリル枠14及びグリル一般部16は、上述したレーダ装置カバー部18と同一の樹脂材料(アクリル等)によって構成されている。従って、本実施形態の場合、グリル一般部16もレーダ波透過材料によって構成されていることになる。
また、グリル一般部16には立体的なメッシュ形状の意匠が施されているが、両サイド(範囲P)のメッシュパターンはほぼ均一パターンとされているのに対し、レーダ装置カバー部18の近傍部位(範囲Q)ではレーダ装置カバー部18に近づくにつれてメッシュパターンが徐々に小さくなるようにグラデーション化されている。以下、範囲Pのメッシュパターンを「均一パターン部24」と称し、範囲Qのメッシュパターンを「グラデーションパターン部26」と称す。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態のラジエータグリル10は、外周のグリル枠14と、均一パターン部24及びグラデーションパターン部26から成る意匠が施されたグリル一般部16と、レーダ波を送受信するレーダ装置20の前方側に配置されると共に当該レーダ装置20を覆いかつレーダ波の照射領域とされるレーダ装置カバー部18と、を含んで構成される。
ここで、本実施形態に係るラジエータグリル構造では、レーダ装置カバー部18がレーダ波透過材料によって構成されており、(グリル枠14及び)グリル一般部16が当該レーダ装置カバー部18と同一の材料で当該レーダ装置カバー部18と一体に成形されているため、即ちラジエータグリル10の全体がレーダ波透過材料によって一体に形成されているため、グリル一般部16とレーダ装置カバー部18との間に従来技術のような分割線は生じない。しかも、前記の如く、レーダ装置カバー部18はレーダ透過材料によって構成されているため、レーダ装置20の機能が損なわれることもない。その結果、本実施形態によれば、レーダ装置20の機能を損なわず、しかもラジエータグリル10の外観品質を向上させることができる。
また、本実施形態に係るラジエータグリル構造では、グリル一般部16の主部を均一パターン部24で構成し、レーダ装置カバー部18の近傍ではグラデーションパターン部26を設定したので、メッシュパターンが施されないレーダ装置カバー部18を含むラジエータグリル10の全体が連続性のある一つの纏まったデザインとしての印象を与える。従って、上記のように、分割線が無いことによる見栄え向上効果に加え、グラデーションによるデザイン性向上効果が得られる。その結果、本実施形態によれば、ラジエータグリル10の外観品質をより一層向上させる(高級感を持たせる)ことができる。
さらに、本実施形態に係るラジエータグリル構造では、レーダ装置カバー部18が表面側に配置される透明プラスチック板と、裏面側に配置される不透明プラスチック板とを積層させた構造となっており、その厚さ方向中間部にインジウムを模擬した蒸着によるグリルエンブレム22を設定したので、レーダ装置20の機能を妨げることなく、従来通りマークを設定することができる。その結果、本実施形態によれば、マークの設定に苦慮することがなくなる。
なお、上述した本実施形態では、ラジエータグリル10の構成材料としてアクリルを使用しているが、これに限らず、レーダ波が透過可能な樹脂材料であればすべて適用可能である。
また、上述した本実施形態では、グリル一般部16にメッシュパターンの意匠を施したが、これに限らず、格子状やその他の意匠パターンを施してもよい。
さらに、上述した本実施形態では、レーダ装置カバー部18にマークとしてのグリルエンブレム22を設定したが、必ずしもこの部分にマークを設定する必要はなく、例えばフード12の前端部等に設定してもよい。この場合、ラジエータグリル10のレーダ装置カバー部18にはマークが存在しない意匠となる。
本実施形態に係るラジエータグリルが採用された車両の外観を示す正面図である。 図1に示されるラジエータグリルの拡大正面図である。 従来のラジエータグリル構造を説明するための概略構成図である。
符号の説明
10 ラジエータグリル
16 グリル一般部
18 レーダ装置カバー部
20 レーダ装置
22 グリルエンブレム(マーク)
24 均一パターン部
26 グラデーションパターン部

Claims (3)

  1. 任意の意匠が施されたグリル一般部と、所定目的に供されるレーダ装置の前方側に配置されると共に当該レーダ装置を覆いかつレーダ波の照射領域とされるレーダ装置カバー部と、を含んで構成されたラジエータグリル構造であって、
    前記レーダ装置カバー部はレーダ波透過材料によって構成されていると共に、前記グリル一般部は当該レーダ装置カバー部と同一の材料で当該レーダ装置カバー部と一体に形成されている、
    ことを特徴とするラジエータグリル構造。
  2. 前記グリル一般部の意匠形状は、前記レーダ装置カバー部の近傍でグラデーション化されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のラジエータグリル構造
  3. 前記レーダ装置カバー部は複数の層の積層構造によって構成されており、当該積層方向の中間部にインジウムを模擬した蒸着によるマークが設定されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のラジエータグリル構造。
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