JP2005107309A - 光コネクタおよび光コネクタの組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光ファイバを光コネクタに挿入する際に光ファイバが折れたとしても、光ファイバを取り出して光コネクタを再使用でき、コストを低減できる光コネクタの提供。
【解決手段】 光ファイバFの先端部F1がフェルール3の微細孔3bに内装され、光ファイバFの端面F0がフェルール3の接合端面3aから突出し、光ファイバFは、先端部F1に対する後端部F2において前記フェルール3と連結された光ファイバ固定部4に固定され、前記光ファイバFは、他の光コネクタのフェルールを前記フェルール3に突き合わせ接続した際に、前記光ファイバFの端面F0が前記フェルール3の接合端面3aまで後退し、前記フェルール3と前記光ファイバ固定部4との間に確保された空間6にて湾曲変形するようになっている光コネクタ1を用いる。
【選択図】 図3
【解決手段】 光ファイバFの先端部F1がフェルール3の微細孔3bに内装され、光ファイバFの端面F0がフェルール3の接合端面3aから突出し、光ファイバFは、先端部F1に対する後端部F2において前記フェルール3と連結された光ファイバ固定部4に固定され、前記光ファイバFは、他の光コネクタのフェルールを前記フェルール3に突き合わせ接続した際に、前記光ファイバFの端面F0が前記フェルール3の接合端面3aまで後退し、前記フェルール3と前記光ファイバ固定部4との間に確保された空間6にて湾曲変形するようになっている光コネクタ1を用いる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、光ファイバの接続に用いられる光コネクタおよび光コネクタの組立方法に関する。
光ファイバの配線を行う現場で光ファイバの先端部に光コネクタを組み立て成端する技術として、例えば特許文献1に記載されたような光コネクタ(現場付け光コネクタと称することがある)が知られている。この種の光コネクタでは、フェルールの微細孔内に接続用光ファイバが内装固定されており、接続用光ファイバの端面は、フェルールの接合端面とともにあらかじめ研磨されている。フェルールは、一般にジルコニアなどのセラミックから形成されることが多い。この光コネクタを用いて光ファイバを成端するには、該光ファイバを光コネクタに挿入して、接続すべき光ファイバの端面を、前記接続用光ファイバの前記端面とは逆側の後端部と突き合わせ接続する。これにより、接続すべき光ファイバおよびフェルールの研磨を現場で行うことなく、光コネクタの組立が完了するものである。
また、図5に示すように、フェルール103の微細孔103b内に接続用光ファイバ108が予め内装され、前記フェルール103の接合端面103aに対向する後端103cに、接続用光ファイバ108のフェルール後端103cから突出した部分をクランプ保持する光ファイバ固定部104が設けられ、フェルール103および光ファイバ固定部104がハウジング102に収容された光コネクタ101が知られている。この光コネクタ101では、接続すべき光ファイバFを素子(基体104aおよび蓋体104b1,104b2)間に挿入して接続用光ファイバ108の後端側の端面と突き合わせ接続し、素子104a,104b1,104b2の外側に装着されたバネ部材104cによって素子104a,104b1,104b2をクランプすることにより、両光ファイバF,108をクランプして突き合わせ接続状態に保持することができるようになっている。
特開平9−61668号公報
しかしながら、従来の光コネクタでは、フェルールに内装された接続用光ファイバは、フェルールの微細孔に接着固定されているので、接続用光ファイバと接続すべき光ファイバとを突き合わせ接続する際に、光ファイバのいずれか一方または両方が光コネクタ内で折れたり壊れたりしてしまうと、接続用光ファイバの後端側の端面が破壊される等して使用できなくなる。このため、光コネクタの組み立てに失敗すると、高価なセラミック製のフェルールが無駄になってしまい、コストが掛かるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光ファイバを光コネクタに挿入する際に光ファイバが折れたとしても、光ファイバを取り出して光コネクタを再使用でき、コストを低減できる光コネクタおよび光コネクタの組立方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、光ファイバの先端部がフェルールの微細孔に内装され、前記光ファイバの端面が前記フェルールの接合端面から突出し、前記光ファイバは、前記先端部に対する後端部において前記フェルールと連結された光ファイバ固定部に固定され、前記光ファイバは、他の光コネクタのフェルールを前記フェルールに突き合わせ接続した際に、該光ファイバの端面が前記フェルールの接合端面まで後退し、前記フェルールと前記光ファイバ固定部との間に確保された空間にて湾曲変形するようになっていることを特徴とする光コネクタを提供する。
この光コネクタにおいては、前記光ファイバ固定部は、一体化時に前記光ファイバを挟み込む二つ割り構造の素子と、該素子を内部に挟み込むことにより素子の前記一体化状態を維持するバネ部材とを備え、前記光ファイバをクランプ保持するようになっている構成も採用可能である。
この光コネクタにおいては、前記光ファイバ固定部は、一体化時に前記光ファイバを挟み込む二つ割り構造の素子と、該素子を内部に挟み込むことにより素子の前記一体化状態を維持するバネ部材とを備え、前記光ファイバをクランプ保持するようになっている構成も採用可能である。
また、本発明は、光ファイバの先端部を光コネクタのフェルールの微細孔に内装し、前記光ファイバの端面を、前記フェルールの接合端面から突出させ、前記光ファイバの前記先端部に対する後端部を前記フェルールと連結された光ファイバ固定部に固定して、前記光ファイバは、前記光コネクタと接続される第2の光コネクタのフェルールを、前記光コネクタのフェルールに突き合わせ接続した際に、該光ファイバの端面を前記フェルールの接合端面まで後退させ、且つ前記光ファイバ固定部と前記フェルールとの間に確保された空間にて湾曲変形させることを特徴とする光コネクタの組立方法を提供する。
本発明によれば、フェルール内に接着固定された光ファイバを有しないので、光ファイバを光コネクタに挿入する際に光ファイバが折れたとしても、光ファイバを取り出して光コネクタを再使用できる。従って、光コネクタに組立に要するコストを低減できる。
光コネクタが光接続された際に、クランプ部と光ファイバ固定部との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されるので、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。
光コネクタが光接続された際に、クランプ部と光ファイバ固定部との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されるので、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の光コネクタの一例を示す(a)正面図および(b)SA−SA線に沿う断面図である。図2は、図1の光コネクタの一例を示す概略構成図である。図3は、図1の光コネクタを光ファイバの先端部に組み立てた状態の一例を示す概略構成図である。
図4は、図3の光コネクタ付き光ファイバを他の光コネクタと接続した状態の一例を示す概略図である。図5は、図4における他の光コネクタの一例を示す概略構成図である。
図1は、本発明の光コネクタの一例を示す(a)正面図および(b)SA−SA線に沿う断面図である。図2は、図1の光コネクタの一例を示す概略構成図である。図3は、図1の光コネクタを光ファイバの先端部に組み立てた状態の一例を示す概略構成図である。
図4は、図3の光コネクタ付き光ファイバを他の光コネクタと接続した状態の一例を示す概略図である。図5は、図4における他の光コネクタの一例を示す概略構成図である。
図1〜図3に示すように、本形態例の光コネクタ1は、光ファイバFの先端部F1を微細孔3bに内装して保持するフェルール3と、光ファイバFの前記先端部F1に対する後端部F2を固定する光ファイバ固定部4とが、ハウジング2に収容された概略構成を有する。
光ファイバ固定部4は、フェルール3に連結されており、フェルール3と光ファイバ固定部4との間には、光ファイバFの湾曲変形(図4参照)を許容する空間6が確保されている。
光ファイバ固定部4は、フェルール3に連結されており、フェルール3と光ファイバ固定部4との間には、光ファイバFの湾曲変形(図4参照)を許容する空間6が確保されている。
光ファイバFは、ここでは、光ファイバ心線などの光ファイバF2の先端部から樹脂被覆を除去して裸光ファイバF1を露出(口出し)したものが用いられている。なお、本発明において、光ファイバFとしては、特に限定されるものではなく、各種の単心または多心の光ファイバを採用することができる。
光ファイバFは、図3に示すように、被覆部F2を光ファイバ固定部4に固定したとき、該光ファイバFの端面F0が、フェルール3の接合端面3aから突出するように、裸光ファイバF1の露出長さが調節されている。
光ファイバFは、図3に示すように、被覆部F2を光ファイバ固定部4に固定したとき、該光ファイバFの端面F0が、フェルール3の接合端面3aから突出するように、裸光ファイバF1の露出長さが調節されている。
ハウジング2は、フェルール3と光ファイバ固定部4とを収容して光コネクタ1を構成するものであれば、その構造や形状等は特に限定されない。ハウジング2の構成をフェルール3の形式に応じたものにすれば、従来の光コネクタとの互換性を確保して、相互に光接続することが可能となる。例えば、フェルール3がJIS C 5973などに規定されたSC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling)のフェルールであれば、ハウジング2も、SC形光コネクタのハウジングを採用するとよい。
フェルール3は、特に限定されるものではないが、例えば、ジルコニアなどのセラミックスや、ガラスなどの硬質の材料から構成されたものを用いることができる。また、フェルール3の一部又は全部を合成樹脂で成形したものを採用することもできる。
フェルール3は、ここでは、JIS C 5973などに規定されたSC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling)のフェルールと同様の略円柱状に形成されており、フェルール3の外周面3sは円筒面となっている。フェルール3は、端面3aと後端3cとの間を貫通する微細孔3bを有する。微細孔3bには、裸光ファイバF1が挿入されるようになっている。微細孔3b内では、光ファイバF1が前後両方向(図3における左右方向)に動くことができるように、保持されている。微細孔3bの中心軸線は、フェルール3の外周面3sに対して精密に位置決めされている。このため、図4に示すように、一対の光コネクタ1,101のフェルール3,103同士を対向させるときに、両フェルール3,103の外周面3s,103sを割りスリーブ(図示略)の両側から挿入して位置決めすることにより、微細孔3b,103b内の光ファイバ同士(より詳しくは両光ファイバのコア同士)を精密に位置決めして接続できる。
フェルール3の接合端面3aは、予め研磨を施しておくとよい。
フェルール3は、ここでは、JIS C 5973などに規定されたSC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling)のフェルールと同様の略円柱状に形成されており、フェルール3の外周面3sは円筒面となっている。フェルール3は、端面3aと後端3cとの間を貫通する微細孔3bを有する。微細孔3bには、裸光ファイバF1が挿入されるようになっている。微細孔3b内では、光ファイバF1が前後両方向(図3における左右方向)に動くことができるように、保持されている。微細孔3bの中心軸線は、フェルール3の外周面3sに対して精密に位置決めされている。このため、図4に示すように、一対の光コネクタ1,101のフェルール3,103同士を対向させるときに、両フェルール3,103の外周面3s,103sを割りスリーブ(図示略)の両側から挿入して位置決めすることにより、微細孔3b,103b内の光ファイバ同士(より詳しくは両光ファイバのコア同士)を精密に位置決めして接続できる。
フェルール3の接合端面3aは、予め研磨を施しておくとよい。
光ファイバ固定部4は、一体化時に前記各光ファイバを挟み込む二つ割り構造の素子4a,4bと、該素子4a,4bを内部に挟み込むことにより該素子4a,4bの一体化状態を維持するためのコ字状のバネ部材4cとを備えている。
素子4a,4bは、細長形状の基体4aと、この基体4aに対向して配置される蓋体4bとからなる。基体4aと蓋体4bは、バネ部材4cのクランプ力によって、角柱状に一体化されている。素子4a,4bの互いに対向する合わせ面には、光ファイバFの被覆部F2をクランプ保持する光ファイバ収容溝4dが設けられている。光ファイバ収容溝4dは、クランプ部4の後端に開口した光ファイバ挿入口4eに通じている。
光ファイバ固定部4は、光ファイバ収容溝4dに光ファイバFを収容するように素子4a,4b間に挟み込んで、素子4a,4bをバネ部材4cでクランプすることにより、光ファイバFをクランプ保持するクランプ部となっている。光ファイバ収容溝4dは、光ファイバFの被覆部F2のうち、素子4a,4bに挿入された部分を収納し、かつ、素子4a,4bがバネ部材4cでクランプされたときに、光ファイバFの被覆部F2をしっかりとクランプ固定できる形状になっている。
素子4a,4bは、細長形状の基体4aと、この基体4aに対向して配置される蓋体4bとからなる。基体4aと蓋体4bは、バネ部材4cのクランプ力によって、角柱状に一体化されている。素子4a,4bの互いに対向する合わせ面には、光ファイバFの被覆部F2をクランプ保持する光ファイバ収容溝4dが設けられている。光ファイバ収容溝4dは、クランプ部4の後端に開口した光ファイバ挿入口4eに通じている。
光ファイバ固定部4は、光ファイバ収容溝4dに光ファイバFを収容するように素子4a,4b間に挟み込んで、素子4a,4bをバネ部材4cでクランプすることにより、光ファイバFをクランプ保持するクランプ部となっている。光ファイバ収容溝4dは、光ファイバFの被覆部F2のうち、素子4a,4bに挿入された部分を収納し、かつ、素子4a,4bがバネ部材4cでクランプされたときに、光ファイバFの被覆部F2をしっかりとクランプ固定できる形状になっている。
図1(b)に示すように、素子4a,4bが重ね合わされる合わせ面の一側縁部には、開放部材(楔)Kの先端部K1が挿入される楔挿入溝4kが設けられている。光ファイバ固定部4は、楔挿入溝4kに楔Kの先端部K1を圧入することにより、バネ部材4cのクランプ力に抗して素子4a,4b間を押し開くことができるようになっている。そして、楔挿入溝4kから楔Kを引き抜くと、素子4a,4bの間を閉じて、再びバネ部材4cのクランプ力によって一体化された状態とすることができる。
なお、光コネクタ1は、楔Kの先端部K1をクランプ部4の素子4a,4bに予め挿入することにより、楔Kを光コネクタ1に取り付けた状態で、販売、携帯等を行うことが可能である。この場合、配線現場における作業時に、光コネクタに合わせて楔を用意したり、楔をクランプ部の割り入れたりする手間が省略できる。
なお、光コネクタ1は、楔Kの先端部K1をクランプ部4の素子4a,4bに予め挿入することにより、楔Kを光コネクタ1に取り付けた状態で、販売、携帯等を行うことが可能である。この場合、配線現場における作業時に、光コネクタに合わせて楔を用意したり、楔をクランプ部の割り入れたりする手間が省略できる。
フェルール3と光ファイバ固定部4とは、連結部5を介して連結されており、フェルール3と光ファイバ固定部4との間(詳しくは、蓋体4bの一端とフランジ部5aとの間)に空間6が確保されている。ここでは、連結部5は、光ファイバ固定部4の基体4aから延出されて一体に形成されており、空間6は、蓋体4bの側(図1〜3において光ファイバFよりも上側)に確保されている。空間6の間隔dは、光ファイバFの種類や用途などにも依存し、特に限定されるものではないが、例えば、6〜10mmである。ハウジング内にクランプ部を収容する長さを確保しつつ、ハウジングの寸法を大型化させない観点では、6〜7mm程度とするのが好ましい。
連結部5のうちフェルール3の後端3cに面した部分は、フェルール3の外周面3sよりも外方に突出したフランジ部5aとなっている。
連結部5のうちフェルール3の後端3cに面した部分は、フェルール3の外周面3sよりも外方に突出したフランジ部5aとなっている。
次に、本形態例の光コネクタ1の使用方法を説明する。
図3に示すように、光ファイバFの先端部の樹脂被覆を除去して裸光ファイバF1を露出させ、該裸光ファイバF1を光ファイバ固定部4の光ファイバ収容溝4dを通して、フェルール3の後端3c側から微細孔3bに挿入し、光ファイバFの端面F0を、フェルール3の接合端面3aから突出させる。光ファイバFを光ファイバ挿入口4eから光ファイバ固定部4に挿入する際には、上記楔K(図1参照)により素子4a,4b間を開いておく。次いで、楔Kを抜くと、素子4a,4b間が閉じ、バネ部材4cのクランプ力によって、光ファイバFの被覆部F2が素子4a,4b間にクランプ保持される。これにより、光ファイバFの先端部に光コネクタ1が組み立てられたコネクタ付き光ファイバ7が構成される。
図3に示すように、光ファイバFの先端部の樹脂被覆を除去して裸光ファイバF1を露出させ、該裸光ファイバF1を光ファイバ固定部4の光ファイバ収容溝4dを通して、フェルール3の後端3c側から微細孔3bに挿入し、光ファイバFの端面F0を、フェルール3の接合端面3aから突出させる。光ファイバFを光ファイバ挿入口4eから光ファイバ固定部4に挿入する際には、上記楔K(図1参照)により素子4a,4b間を開いておく。次いで、楔Kを抜くと、素子4a,4b間が閉じ、バネ部材4cのクランプ力によって、光ファイバFの被覆部F2が素子4a,4b間にクランプ保持される。これにより、光ファイバFの先端部に光コネクタ1が組み立てられたコネクタ付き光ファイバ7が構成される。
図4に示すように、光コネクタ1のフェルール3を、他の光コネクタ101のフェルール103と向かい合わせて、両フェルール3,103に内装された光ファイバF,Fの端面F0同士を突き合わせ接続すると、光コネクタ1側の光ファイバFの端面F0がフェルール3の接合端面3aまで後退し、光ファイバF1がフェルール3と光ファイバ固定部4との間に確保された空間6にて湾曲変形する。このように光ファイバFがたわむと、光ファイバF自身の弾性によって、光ファイバF,Fの端面同士の当接力を確保することができる。
なお、図4において、他の光コネクタ101(光コネクタ付き光ファイバ107)は、図5に示す光コネクタ101を図示したが、特にこれに限定するものではなく、本形態例の光コネクタ1同士を光接続させることも可能である。また、上記他の光コネクタが、光ファイバ固定部(クランプ部)4,104を有しないタイプのSC形光コネクタプラグであっても良い。
なお、図4において、他の光コネクタ101(光コネクタ付き光ファイバ107)は、図5に示す光コネクタ101を図示したが、特にこれに限定するものではなく、本形態例の光コネクタ1同士を光接続させることも可能である。また、上記他の光コネクタが、光ファイバ固定部(クランプ部)4,104を有しないタイプのSC形光コネクタプラグであっても良い。
上記光コネクタ1によれば、フェルール内に接着固定された光ファイバを有しないので、光ファイバを光コネクタに挿入する際に光ファイバが折れたとしても、光ファイバを取り出して光コネクタを再使用できる。従って、光コネクタに組立に要するコストを低減できる。
光コネクタが光接続された際に、クランプ部と光ファイバ固定部との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されるので、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。
光コネクタが光接続された際に、クランプ部と光ファイバ固定部との間で光ファイバが湾曲変形した状態に保持されるので、光ファイバの弾性による押圧力が両光ファイバの端面間に作用し、両端面が密着して、確実な光接続状態を得ることができる。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
前記実施の形態では、円筒状のフェルールを有する光コネクタの場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば略直方体状のフェルールを有する光コネクタにも適用可能である。
光ファイバ固定部は、クランプ保持に限定されるものではなく、光ファイバを例えば接着剤等で固定する部材であってもよい。クランプ部の構成は、光ファイバをクランプ保持する構成のものであれば、構造や形状は特に限定されるものではない。
前記実施の形態では、円筒状のフェルールを有する光コネクタの場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば略直方体状のフェルールを有する光コネクタにも適用可能である。
光ファイバ固定部は、クランプ保持に限定されるものではなく、光ファイバを例えば接着剤等で固定する部材であってもよい。クランプ部の構成は、光ファイバをクランプ保持する構成のものであれば、構造や形状は特に限定されるものではない。
本発明は、光ファイバが挿入される微細孔がフェルールに複数形成された光コネクタに適用することもできる。この場合、クランプ部には、光ファイバ収容溝を少なくとも光ファイバの本数分設けた構成も採用できる。フェルールが微細孔を複数有する光コネクタとしては、例えば、フェルールがJIS C 5981等に規定のMT形光コネクタフェルール(MT:Mechanically Transferable)である光コネクタが例示される。なお、MT形光コネクタフェルールと同様の構造を有しつつ、微細孔を1個有するフェルールを本発明に適用することも可能である。
クランプ部の開閉に用いる開閉部材としては、ハウジングを保持するホルダから楔が突設されたような楔付きホルダも採用可能である。この場合、ハウジングの側部には、楔の先端部が挿通される窓を設けることができる。このような楔付きホルダには、ハウジングをホルダに保持したまま、楔をクランプ部に対して挿入および/または抜去できるような楔を駆動する機構をつけてもよい。
光ファイバとしては、光ファイバ心線の外周にさらに外装被覆(外皮)を設けた光ファイバコードや光ファイバケーブルを採用することもできる。この場合、光コネクタは、光ファイバコードや光ファイバケーブル(以下、「光ファイバコードまたは光ファイバケーブル」を「ケーブル等」と称する場合がある)の先端に露出された光ファイバ心線の部分をクランプ部にクランプ保持するような構成を採用することができる。その場合、クランプ部の後端側に露出されるケーブル等の部分は、光コネクタのハウジング外にそのまま引き出す構成も可能であり、あるいは、ハウジングの後端部に、ケーブル等を把持固定する把持手段を設ける構成も採用可能である。把持手段は、ケーブル等をクランプ部から真っ直ぐとなる姿勢で固定する構成、クランプ部における延在方向とは異なる向きに把持する構成、ハウジングと一体に設けた構成、ハウジングおよび該ハウジングに枢着した部材とにより光ファイバを把持する構成、ハウジングから着脱できる構成など、種々の構成を採用可能である。
本発明は、光ファイバを接続するための光コネクタとして、種々の分野において好適であり、例えば、光通信分野が挙げられる。
F…光ファイバ、F0…光ファイバの端面、1…光コネクタ、2…ハウジング、3…フェルール、3a…フェルールの接合端面、3b…微細孔、4…光ファイバ固定部(クランプ部)、4a,4b…素子、4c…バネ部材、6…光ファイバの湾曲変形を許容する空間、7…光コネクタ付き光ファイバ。
Claims (3)
- 光ファイバ(F)の先端部がフェルール(3)の微細孔(3b)に内装され、前記光ファイバの端面(F0)が前記フェルールの接合端面(3a)から突出し、前記光ファイバは、前記先端部に対する後端部において前記フェルールと連結された光ファイバ固定部(4)に固定され、前記光ファイバは、他の光コネクタのフェルールを前記フェルールに突き合わせ接続した際に、該光ファイバの端面が前記フェルールの接合端面まで後退し、前記フェルールと前記光ファイバ固定部との間に確保された空間(6)にて湾曲変形するようになっていることを特徴とする光コネクタ(1)。
- 前記光ファイバ固定部は、一体化時に前記光ファイバを挟み込む二つ割り構造の素子(4a,4b)と、該素子を内部に挟み込むことにより素子の前記一体化状態を維持するバネ部材(4c)とを備え、前記光ファイバをクランプ保持するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
- 光ファイバ(F)の先端部を光コネクタ(1)のフェルール(3)の微細孔(3b)に内装し、前記光ファイバの端面(F0)を、前記フェルールの接合端面(3a)から突出させ、前記光ファイバの前記先端部に対する後端部を前記フェルールと連結された光ファイバ固定部(4)に固定して、
前記光ファイバは、前記光コネクタと接続される第2の光コネクタのフェルールを、前記光コネクタのフェルールに突き合わせ接続した際に、該光ファイバの端面を前記フェルールの接合端面まで後退させ、且つ前記光ファイバ固定部と前記フェルールとの間に確保された空間(6)にて湾曲変形させることを特徴とする光コネクタの組立方法。
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