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JP2005104315A - 2ピースフルデザインホイール - Google Patents

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JP2005104315A JP2003340752A JP2003340752A JP2005104315A JP 2005104315 A JP2005104315 A JP 2005104315A JP 2003340752 A JP2003340752 A JP 2003340752A JP 2003340752 A JP2003340752 A JP 2003340752A JP 2005104315 A JP2005104315 A JP 2005104315A
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Abstract

【課題】 意匠面をディスク外周端まで広げることができ、意匠を大きくすることができる2ピースフルデザインホイールの提供。
【解決手段】(1)リム11とディスク12とを溶接にて接合した2ピースフルデザインホイール10であって、リムのフランジ17の先端部16でリム11とディスク12とを溶接した2ピースフルデザインホイール。
(2)リムのフランジ17は、ビードシート部の軸方向先端からホイール半径方向に立ち上がる立ち上がり部24と、該立ち上がり部の外周部から軸方向外側に曲がるカール部25とを有し、ディスク12にはフランジカール部が形成されておらず、リムのフランジのカール部25の軸方向外側端部で、リム11をディスク12の半径方向外側端部26に溶接した2ピースフルデザインホイール。(3)リム11をリバース使いした2ピースフルデザインホイール。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リムとディスクとの2ピースを溶接で結合した「2ピースホイール」で、意匠面の全面あるいはほぼ全面がディスク面のみから構成されるホイール、いわゆる「フルデザインホイール」に関する。
特開平11−151901号公報、特開平11−42901号公報は、2ピースフルデザインホイールを開示している。
図11、図12に示すように、従来の2ピースフルデザインホイール1は、リム2のビードシート部4の軸方向先端部を、フランジ部5を形成したディスク3の、フランジカール部6より内周側部分の背面に、溶接したものから構成されていた。そこでは、軸方向外側のフランジ部5はディスク3に形成されていた。
そのため、図11に示すように、カール部6の存在によって、飾り窓8を外周側に寄せることができず、意匠面が外周側から制限されて、意匠を大きくできないという問題があった。また、ホイールを軸方向外側から見た時にフランジ5の凹状のカール部6と先端面7の両方が見え、見栄えが悪いという問題があった(凹状のカールは見栄えが悪い)。
特開平11−151901号公報 特開平11−42901号公報
本発明が解決しようとする問題は、従来の2ピースフルデザインホイールにおける、意匠面をディスク外周端まで広げることができず、意匠を大きくすることができないという問題である。
本発明の目的は、意匠面をディスク外周端まで広げることができ、意匠を大きくすることができる2ピースフルデザインホイールを提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1)リムとディスクとを溶接にて接合した2ピースフルデザインホイールであって、リムのフランジの先端部でリムとディスクとを溶接した2ピースフルデザインホイール。
(2)前記リムのフランジは、ビードシート部の軸方向先端からホイール半径方向に立ち上がる立ち上がり部と、該立ち上がり部の外周部から軸方向外側に曲がるカール部とを有し、前記ディスクにはフランジカール部が形成されておらず、前記リムのフランジのカール部の軸方向外側端部で、前記リムを前記ディスクの半径方向外側端部に溶接した(1)記載の2ピースフルデザインホイール。
(3)前記リムを軸方向にリバース使いした(1)または(2)記載の2ピースフルデザインホイール。
上記(1)、(2)の2ピースフルデザインホイールによれば、フランジはディスクには形成されずにリムに形成されており、リムのフランジの先端でリムとディスクを溶接したので、意匠面がフランジのカール部に制限されず、意匠面をディスク外周端まで広げることができ、意匠を大きくすることができる。
上記(3)の2ピースフルデザインホイールによれば、リムを軸方向にリバース使いしてドロップ部からビードシート部への立ち上がり傾斜がゆるやかな方のビードシート部に接続するリムフランジにディスクを溶接したので、ディスクの飾り窓を通してリム内面を見たときに、リム内面の見え方に奥行き感がでて、高意匠性が保たれる。
本発明の2ピースフルデザインホイールを、図1〜図10を参照して説明する。
本発明の2ピースフルデザインホイール10は、図1、図2に示すように、リム11とディスク12との2ピースを溶接部13で溶接にて結合した2ピースホイールであり、かつ、意匠面14(ここで、「意匠面」とは、ホイールが車両に組付けられた時に、車両の左右方向外側から見える面で、意匠を構成することができる面を言い、従来のフランジカール部は含まない)の全面あるいはほぼ全面(「ほぼ全面」としたのは、図9のように、リム端面15のみが意匠面にあらわれる場合は本発明に含んでもよいためである)がディスク面のみから構成されるホイール、いわゆる「フルデザインホイール」(「フルフェースホイール」とも言う)である。
フルデザインホイールでは、通常は、リム11とディスク12との溶接部13は意匠面14にあらわれない。ただし、リム端面15のみが意匠面にあらわれる場合(図9)は、溶接部13もリム端面15の内周に沿ってあらわれるが、溶接部13がディスクの外周端のみにあるのであれば、意匠をほとんど制限しないので、本発明は図9の場合も含む。
リム11、ディスク12は、それぞれ、スチール製、またはアルミ合金(展延材)製、またはチタン合金(展延材)製である。溶接部13は、全周連続溶接、または周方向に間欠的に形成された連続溶接である。
本発明の2ピースフルデザインホイール10は、リム11のフランジの先端部16(フランジの先端部16は、リム端面15と、リム端面15に続く部分とを含む)でリム11とディスク12とを溶接した2ピースフルデザインホイールである。
リム11は、軸方向外側(ホイールが車両に組付けられた時に、車両の左右方向外側から見える側)から軸方向内側に、順に、軸方向外側フランジ17、軸方向外側ビードシート部18、軸方向外側サイドウォール部19、ドロップ部20を有し、さらに、軸方向内側サイドウォール部21(軸方向内側サイドウォール部21は、軸方向外側サイドウォール部19に比べて、通常、ドロップ部20からビードシート部への傾斜がゆるやかである)、軸方向内側ビードシート部22、軸方向内側フランジ23を有する。
従来の2ピースフルデザインホイールでは、軸方向外側フランジは、ディスクに形成されていたが、本発明では、リム11に形成されている。ディスク12は、軸方向外側フランジをもたず、リムフランジのような急激な、軸方向外側に曲がるフランジカール部をもたない。ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びるか、または折れ曲がってもホイール軸方向内側に曲がる。ディスク12の外周部は、リムのフランジカール部のようなホイール軸方向外側に曲がる曲がり部をもたないか、またはホイール軸方向外側に曲がってもリムのフランジカール部のよう急激な曲がりとならない。
リム11の軸方向外側フランジ17は、軸方向外側ビードシート部18から半径方向外側に立ち上がる立ち上がり部24と立ち上がり部24の外周側部分から軸方向外側に曲がるカール部25を有する。
そして、リム11の軸方向外側フランジ17のカール部25の軸方向外側端部(フランジの先端部16)で、リム11はディスク12の半径方向外側端部26に溶接にて結合されている。
リム11とディスク12の溶接結合部の構造は、以下に説明する図3〜図9に示す何れによってもよい。図3〜図9の構造は、何れも本発明に含まれる。
図3(溶接部は図1と同じ構造)の構造では、ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びており、ディスク半径方向外側端部26の意匠面14の背面に、リム先端部16の内径とほぼ等しい外径の段部27を機械加工により形成し、その段部27にリム先端部16を嵌める。段部27があるため、リム11とディスク12との位置決めが容易である。リム端面15とそれが対向するディスク部分に溶接開先を設けておき、そこを溶接金属で埋めてリム11とディスク12を溶接(部分溶け込み溶接)する。溶接ビードの外面とそれに続くリム部分、ディスク部分の外面は、外周から切削し、ホイール軸芯とほぼ平行に延びるストレート面に仕上げる。
図4の構造では、ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びており、ディスク半径方向外側端部26の意匠面14の背面に、リム先端部16をホイール軸方向に突き当てる。リム端面15とそれが対向するディスク部分に溶接開先を設けておき、そこを溶接金属で埋めてリム11とディスク12を溶接(部分溶け込み溶接または完全溶け込み溶接)する。溶接ビードの外面とそれに続くリム部分、ディスク部分の外面は、外周から切削し、ホイール軸芯とほぼ平行に延びるストレート面に仕上げる。
図5の構造では、ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びており、ディスク半径方向外側端部26より半径方向内側に所定距離隔たったディスク部分の意匠面14の背面に、リム先端部16をホイール軸方向に突き当てる。リム端面15にはリムのほぼ全厚にわたって延びる溶接開先を設けておき(リムだけに開先がある片側溶接開先としておき)、そこを溶接金属で埋めてリム11とディスク12を溶接(完全溶け込み溶接かそれに近い溶接)する。溶接後、溶接ビードの外面とそれに続くリム部分の外面、ディスク半径方向外側端部26のうち溶接部13の外面の延長面より外側にある部分は、外周から切削し、ホイール軸芯とほぼ平行に延びるストレート面に仕上げる。
図6の構造では、ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びており、ディスク半径方向外側端部26より半径方向内側に所定距離隔たったディスク部分の意匠面14の背面に、リム先端部16をホイール軸方向に突き当てる。リム端面15にはリムの厚さの一部にわたって延びる溶接開先を設けておき(リムだけに開先がある片側溶接開先としておき)、そこを溶接金属で埋めるとともに(部分溶け込み溶接)、ディスク背面とリム外面との間にすみ肉溶接部を形成する。ディスクの半径方向外側端部26の外面は、すみ肉溶接の脚長分、リム先端部16の外面より半径方向外側にある。溶接後、溶接部13の外面はそのままとし、切削加工は施さない。
図7の構造では、ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びており、ディスクの半径方向外側端部26はホイール軸方向内側に折り曲げられており、この軸方向内側折り曲げ部28の先端面に、リム先端部16のリム端面15をホイール軸方向に突き当てる。リム端面15とそれが対向するディスクの軸方向内側折り曲げ部28の先端面に溶接開先を設けておき、そこを溶接金属で埋めてリム11とディスク12を溶接(部分溶け込み溶接または完全溶け込み溶接)する。溶接ビードの外面とそれに続くリム部分、ディスク部分の外面は、外周から切削し、ホイール軸芯とほぼ平行に延びるストレート面に仕上げる。
図8の構造では、リム11のホイール軸方向外側フランジ17のカール25の先端部をカール25のカール半径より小さい半径でホイール半径方向内側にカールさせて先端カール部29を形成し、この先端カール部29の外側側面でディスク12に当て、先端カール部29の外側側面とディスク側面とで形成される開先形状を溶接金属で埋めてリム11とディスク12を溶接接合する。溶接ビードの外面とそれに続くリム部分、ディスク部分の外面は、外周から切削し、機械加工面に仕上げる。溶接部の「のど厚」を大きくとれるので、溶接部の強度アップをはかることができ、車両重量の大きい車両用ホイールにも用いることができる。
図9の構造では、ディスク12の外周部はホイール軸芯とほぼ直交する方向に延びており、ディスク半径方向外側端部26の外周面にリム先端部16の内周面を嵌める。リム先端部16の内周面とそれが嵌まるディスク半径方向外側端部26の外周面に溶接開先を設けておき、そこを意匠面側から溶接金属で埋めてリム11とディスク12を溶接(部分溶け込み溶接または完全溶け込み溶接)する。溶接ビードの表面とそれに続くリム部分、ディスク部分の表面は、ホイール軸方向内側から切削し、意匠面14と面一な平坦面に仕上げる。この場合は、リム端面15とその内周側の溶接部13はホイール軸方向外側から見えるが、リム端面15とその内周側の溶接部13は意匠面14の外周端部のみに位置する。
図3〜図9の構造は、傾斜が急な方のサイドウォール部19に続くビードシート部18に接続する側のフランジ17の先端部にディスク12が溶接される場合の構造であるが、図10に示すように、リム11をホイール軸方向に反対にして(すなわち、リム11をホイール軸方向にリバース(反対)使いして)、傾斜がゆるやかな方のサイドウォール部21をホイール軸方向外側に向け、この傾斜がゆるやかな方のサイドウォール部21に続くビードシート部22に接続する側のフランジ23の先端部にディスク12が溶接されてもよい。リム11をリバース使いした場合のリム先端部16とディスク12との溶接構造は、図3〜図9の構造に準じる(図3〜図9の構造と同じ)。図10の構造も本発明に含む。
つぎに、本発明の2ピースフルデザインホイール10の作用、効果を説明する。
軸方向外側フランジ17がディスク12には形成されずにリム11に形成されており、リム11の軸方向外側フランジ17の先端部でリム11とディスク12を溶接したので、意匠面14がフランジ17のカール部25に制限されず、意匠面14をディスク外周端まで広げることができ、意匠を大きくすることができる。
また、図1〜図8の構造では、リム端面15とその内周側の溶接部13はホイール軸方向外側から見えないので、見栄えがよい。
図9の構造では、リム端面15とその内周側の溶接部13がホイール軸方向外側から見えるが、リム端面15とその内周側の溶接部13は意匠面14の外周端部のみに位置するので、意匠をホイール外周側からほとんど制限しない。
図10の構造では、リム11をホイール軸方向にリバース使いしたので、ディスク12の飾り窓30からリム11の内面を見た時に、リム内面の見え方に奥行き感がでて、高意匠性が保たれる。
本発明の2ピースフルデザインホイールの半断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの半正面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第1の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第2の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第3の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第4の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第5の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第6の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの溶接部とその近傍の構造の第7の例の断面図である。 本発明の2ピースフルデザインホイールの、リムをホイール軸方向にリバース使いした場合の、半断面図である。 従来の2ピースフルデザインホイールの半断面図である。 従来の2ピースフルデザインホイールの1/4部分の正面図である。
符号の説明
10 2ピースフルデザインホイール
11 リム
12 ディスク
13 溶接部
14 意匠面
15 リム端面
16 リム先端部
17 軸方向外側フランジ
18 軸方向外側ビードシート部
19 軸方向外側サイドウォール部
20 ドロップ部
21 軸方向内側サイドウォール部
22 軸方向内側ビードシート部
23 軸方向内側フランジ
24 フランジの立ち上がり部
25 フランジのカール部
26 ディスクの半径方向外側端部
27 段部
28 軸方向内側折り曲げ部
29 先端カール部
30 飾り窓

Claims (3)

  1. リムとディスクとを溶接にて接合した2ピースフルデザインホイールであって、リムのフランジの先端部でリムとディスクとを溶接した2ピースフルデザインホイール。
  2. 前記リムのフランジは、ビードシート部の軸方向先端からホイール半径方向に立ち上がる立ち上がり部と、該立ち上がり部の外周部から軸方向外側に曲がるカール部とを有し、前記ディスクにはフランジカール部が形成されておらず、前記リムのフランジのカール部の軸方向外側端部で、前記リムを前記ディスクの半径方向外側端部に溶接した請求項1記載の2ピースフルデザインホイール。
  3. 前記リムを軸方向にリバース使いした請求項1または請求項2記載の2ピースフルデザインホイール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017100603A (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 トピー工業株式会社 スチール製車両用ホイールおよびその表面仕上げ方法
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