JP2005193322A - ロータリー式打抜装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 長尺シート(9)からロータリダイカッタ(8)で製品(91)(91)を打抜くロータリー式打抜装置に於いて、抜き屑部(94)(94)の除去ミスを少なくすること。
【解決手段】 ロータリダイカッタ(8)の上流側には、長尺シート(9)に於いて抜き屑部(94)(94)となる位置に表裏に貫通する切り込み(S)(S)を形成する為の切込み用カッタ(7)が設けられ、ロータリダイカッタ(8)のアンビル又はダイには切り込み(S)(S)部分を通過し得る大きさの拡大頭部とこれに続く軸部とからなる屑取りピン(84)(84)が突設されており、屑取りピン(84)(84)が突設されていない方の前記ダイ又はアンビルには製品打抜時に前記屑取りピン(84)(84)の前記拡大頭部が入り込むピン孔が形成され、前記アンビル又はダイの外周近傍には前記屑取りピン(84)(84)に突き刺された前記抜き屑部(94)(94)を除去する為のスクレーパ(83)が配設されていること。
【選択図】 図1
【解決手段】 ロータリダイカッタ(8)の上流側には、長尺シート(9)に於いて抜き屑部(94)(94)となる位置に表裏に貫通する切り込み(S)(S)を形成する為の切込み用カッタ(7)が設けられ、ロータリダイカッタ(8)のアンビル又はダイには切り込み(S)(S)部分を通過し得る大きさの拡大頭部とこれに続く軸部とからなる屑取りピン(84)(84)が突設されており、屑取りピン(84)(84)が突設されていない方の前記ダイ又はアンビルには製品打抜時に前記屑取りピン(84)(84)の前記拡大頭部が入り込むピン孔が形成され、前記アンビル又はダイの外周近傍には前記屑取りピン(84)(84)に突き刺された前記抜き屑部(94)(94)を除去する為のスクレーパ(83)が配設されていること。
【選択図】 図1
Description
本発明は、長尺シート(9)からシップ剤等の柔軟なシートを打抜くロータリー式打抜装置に関するものである。
図6は長尺シート(9)から矩形の製品を連続的に打抜くロータリー式打抜装置の要部の側面図である。
図示しない原反ロールから引き出された長尺シート(9)は、円柱状のダイ(80)とアンビル(81)から成るロータリダイカッタ(8)に対して同図の右から左方向へ供給されるようになっており、このロータリダイカッタ(8)よって、図7に示す如き、矩形状の多数の製品(91)(91)と、該製品(91)(91)の相互間の抜き屑部(94)(94)が打抜かれるようになっている。
図示しない原反ロールから引き出された長尺シート(9)は、円柱状のダイ(80)とアンビル(81)から成るロータリダイカッタ(8)に対して同図の右から左方向へ供給されるようになっており、このロータリダイカッタ(8)よって、図7に示す如き、矩形状の多数の製品(91)(91)と、該製品(91)(91)の相互間の抜き屑部(94)(94)が打抜かれるようになっている。
図6に示すように、ロータリダイカッタ(8)で打抜かれた製品(91)(91)は、中継テーブル(85)から一対の排出コンベヤ(86)(86)を介して取り出される一方、抜き屑部(94)(94)は、アンビル(81)の外周に突設された屑取りピン(84)(84)に突き刺された状態で下方に運ばれた後にスクレーパ(83)で除去される。
特公平7−100318号公報
しかしながら、上記従来のものでは、ベースシートに粘稠性の高い膏薬が塗布されたシップ剤を打抜く場合や、小さな抜き屑部(94)が生じる場合には、該抜き屑部(94)の除去ミスが生じ易いという問題があった。
上記問題点について更に詳述する。
(I).上記従来のものでは、図8に示すように、屑取りピン(84)に対応するピン孔(801)がダイ(80)の外周に開放している。そして、ダイ(80)及びアンビル(81)を回転させながら屑取りピン(84)をピン孔(801)に挿入させる為には、ピン孔(801)の開口幅Lを屑取りピン(84)の直径よりもある程度大きくしなければならない。又、屑取りピン(84)からの抜き屑部(94)の不用意な脱落を防止する為には屑取りピン(84)を長くするのが望ましいが、屑取りピン(84)が長くなるのに伴ってピン孔(801)の開口幅Lも大きくしなければならない。
(I).上記従来のものでは、図8に示すように、屑取りピン(84)に対応するピン孔(801)がダイ(80)の外周に開放している。そして、ダイ(80)及びアンビル(81)を回転させながら屑取りピン(84)をピン孔(801)に挿入させる為には、ピン孔(801)の開口幅Lを屑取りピン(84)の直径よりもある程度大きくしなければならない。又、屑取りピン(84)からの抜き屑部(94)の不用意な脱落を防止する為には屑取りピン(84)を長くするのが望ましいが、屑取りピン(84)が長くなるのに伴ってピン孔(801)の開口幅Lも大きくしなければならない。
ところが、ダイ(80)に設けられた打抜刃(800)の形状等との関係から、ピン孔(801)の開口幅Lを大きくするのには限界がある。特に、小さな抜き屑部(94)(94)が生じる形状に打抜刃(800)が形成されている場合は、ダイ(81)の抜き屑(94)対応部に形成されるピン孔(801)の開口幅Lも小さくなり、これに伴って、屑取りピン(84)も短くする必要があるから、抜き屑部(94)に屑取りピン(84)が深く突き刺さらず、これにより、抜き屑部(94)の除去ミスが生じ易くなる。
(II).製品(91)たるシップ剤を打抜く場合は、図9に示すように、ベースシート(910)(910)及び最上層の剥離シート(911)(911)は、隣接する製品(91)と抜き屑部(94)間に於いて切断されるものの、膏薬(96)は、粘稠性が高いから製品(91)と抜き屑部(94)の境界部(Y)で完全に分離させることができず、該境界部(Y)で再び一体化する傾向になる。従って、隣接する製品(91)と抜き屑部(94)は、前記境界部(Y)に於ける膏薬(96)を介して弱粘着された状態になる。よって、製品(91)に弱粘着された抜き屑部(94)に対して製品打抜位置(最上昇位置)にある屑取りピン(84)が一旦突き刺さっても、その後のアンビル(81)の回転に伴って屑取りピン(84)が降下すると、該屑取りピン(84)が抜き屑部(94)(製品(91)に弱粘着されている)から抜けてしまい、これにより、抜き屑部(94)の除去ミスが生じ易い。
特に、(I)と(II)の原因が重畳される場合には、抜き屑部(94)の除去ミスが極めて生じ易い。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、
『連続走行する長尺シート(9)からロータリダイカッタ(8)で製品(91)(91)を打抜くと共に、抜き屑部(94)(94)を除去する、ロータリー式打抜装置』に於いて、前記抜き屑部(94)(94)の除去ミスの発生を少なくできるようにすることを課題とする。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、
『連続走行する長尺シート(9)からロータリダイカッタ(8)で製品(91)(91)を打抜くと共に、抜き屑部(94)(94)を除去する、ロータリー式打抜装置』に於いて、前記抜き屑部(94)(94)の除去ミスの発生を少なくできるようにすることを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記長尺シート(9)の走行域であって前記ロータリダイカッタ(8)の配設部の上流側には、前記長尺シート(9)に於いて前記抜き屑部(94)(94)となる位置に表裏に貫通する切り込み(S)(S)を形成する為の切込み用カッタ(7)が設けられ、
前記ロータリダイカッタ(8)を構成するアンビル又はダイには、前記切り込み(S)(S)部分を押し広げつつ通過し得る大きさの拡大頭部(840)とこれに続く軸部とからなる屑取りピン(84)(84)が突設されており、
前記屑取りピン(84)(84)が突設されていない方の前記ダイ又はアンビルには、製品打抜時に前記屑取りピン(84)(84)の前記拡大頭部(840)が入り込むピン孔(801)(801)が形成され、
前記アンビル又はダイの外周近傍であって製品(91)(91)の打抜位置から周方向へずれた位置には、前記屑取りピン(84)(84)に突き刺された前記抜き屑部(94)(94)を除去する為のスクレーパ(83)が配設されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
長尺シート(9)の抜き屑部(94)(94)となる位置には、該長尺シート(9)の走行域に設けられた切込み用カッタ(7)によって切り込み(S)(S)が形成される。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、
『前記長尺シート(9)の走行域であって前記ロータリダイカッタ(8)の配設部の上流側には、前記長尺シート(9)に於いて前記抜き屑部(94)(94)となる位置に表裏に貫通する切り込み(S)(S)を形成する為の切込み用カッタ(7)が設けられ、
前記ロータリダイカッタ(8)を構成するアンビル又はダイには、前記切り込み(S)(S)部分を押し広げつつ通過し得る大きさの拡大頭部(840)とこれに続く軸部とからなる屑取りピン(84)(84)が突設されており、
前記屑取りピン(84)(84)が突設されていない方の前記ダイ又はアンビルには、製品打抜時に前記屑取りピン(84)(84)の前記拡大頭部(840)が入り込むピン孔(801)(801)が形成され、
前記アンビル又はダイの外周近傍であって製品(91)(91)の打抜位置から周方向へずれた位置には、前記屑取りピン(84)(84)に突き刺された前記抜き屑部(94)(94)を除去する為のスクレーパ(83)が配設されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
長尺シート(9)の抜き屑部(94)(94)となる位置には、該長尺シート(9)の走行域に設けられた切込み用カッタ(7)によって切り込み(S)(S)が形成される。
次に、長尺シート(9)がロータリダイカッタ(8)部分を通過するときに、製品(91)(91)と、該製品(91)(91)相互間の抜き屑部(94)(94)が打ち抜かれる。この場合、抜き屑部(94)(94)となる位置には、切込み用カッタ(7)で既に切り込み(S)(S)が形成されているから、該抜き屑部(94)(94)がロータリダイカッタ(8)部分を通過するときに、屑取りピン(84)(84)(アンビル又はダイに突設されている。)の拡大頭部(840)が前記切り込み(S)(S)部分を貫通してピン孔(801)(801)(屑取りピン(84)(84)を具備しない方のダイ又はアンビルの外周に形成されている。)に侵入する。これにより、抜き屑部(94)(94)に屑取りピン(84)(84)が突き刺さった状態になると共に、前記拡大頭部(840)が前記切り込み(S)(S)に係合した状態になる。即ち、前記拡大頭部(840)が帰り止め機能を発揮し、これにより、抜き屑部(94)(94)が屑取りピン(84)(84)から抜け難くなる。従って、製品形状等の制約から屑取りピン(84)(84)を長くすることが出来ず、該屑取りピン(84)(84)を抜き屑部(94)(94)に深く突き刺すことができない場合であっても、上記拡大頭部(840)の帰り止め機能によって、抜き屑部(94)(94)を屑取りピン(84)(84)に強固に保持させることができる。これにより、抜き屑部(94)(94)の除去ミスが少なくなる。
この状態で更にロータリダイカッタ(8)が回転すると、抜き屑部(94)(94)が屑取りピン(84)(84)と共にスクレーパ(83)側に移動し、該スクレーパ(83)部分で屑取りピン(84)(84)から抜き屑部(94)(94)が除去される。
このとき、屑取りピン(84)の拡大頭部(840)は切り込み(S)部分を押し広げつつ通過し得る大きさになっているから、抜き屑部(94)を屑取りピン(84)の先端側に強制的に引き抜くことにより、該抜き屑部(94)を屑取りピン(84)から除去することができる。
これにより、抜き屑部(94)(94)が除去された後の製品(91)(91)がロータリダイカッタ(8)の下流側に取り出される。
このとき、屑取りピン(84)の拡大頭部(840)は切り込み(S)部分を押し広げつつ通過し得る大きさになっているから、抜き屑部(94)を屑取りピン(84)の先端側に強制的に引き抜くことにより、該抜き屑部(94)を屑取りピン(84)から除去することができる。
これにより、抜き屑部(94)(94)が除去された後の製品(91)(91)がロータリダイカッタ(8)の下流側に取り出される。
本発明は次の特有の効果を有する。
屑取りピン(84)(84)を長くすることが出来ない場合であっても、屑取りピン(84)(84)の先端に形成された拡大頭部(840)の帰り止め機能によって、抜き屑部(94)(94)を屑取りピン(84)(84)に強固に保持させることができるから、抜き屑部(94)(94)の除去ミスが少なくなる。
屑取りピン(84)(84)を長くすることが出来ない場合であっても、屑取りピン(84)(84)の先端に形成された拡大頭部(840)の帰り止め機能によって、抜き屑部(94)(94)を屑取りピン(84)(84)に強固に保持させることができるから、抜き屑部(94)(94)の除去ミスが少なくなる。
屑取りピン(84)の先端を針状に形成すると共に、これに続く部分に帰り止めを形成する一方、切り込み(S)が形成されていない長尺シート(9)に前記屑取りピン(84)を直接的に突き刺すことも考えられる。しかし、この場合、屑取りピン(84)に突き刺された抜き屑(94)を除去するときには、該抜き屑(94)に帰り止めが引っ掛かることから、これの除去が困難になる。これに対し、本発明では屑取りピン(84)の拡大頭部(840)が切り込み(S)を押し広げつつ通過し得る大きさに設定されている。従って、スクレーパで抜き屑(94)を屑取りピン(84)から強制的に引き抜くことにより、該抜き屑(94)が屑取りピン(84)から円滑に除去できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本願発明を、シップ剤を打抜く為のロータリー式打抜装置に適用した場合の要部の斜視図である。
フイルムロール(60)から繰り出される剥離シート(911)は、ガイドロール(61)(62)を介して膏薬塗工ロール(63)の外周に巻回されるようになっていると共に、該膏薬塗工ロール(63)の上方には剥離シート(911)上に膏薬(96)を塗工する為の塗工装置(64)が配設されている。
図1は、本願発明を、シップ剤を打抜く為のロータリー式打抜装置に適用した場合の要部の斜視図である。
フイルムロール(60)から繰り出される剥離シート(911)は、ガイドロール(61)(62)を介して膏薬塗工ロール(63)の外周に巻回されるようになっていると共に、該膏薬塗工ロール(63)の上方には剥離シート(911)上に膏薬(96)を塗工する為の塗工装置(64)が配設されている。
一方、原反ロール(90)から繰り出される長尺状のベースシート(910)は、圧接ロール(10)と膏薬塗工ロール(63)の間に挿通されるようになっており、該圧接ロール(10)と膏薬塗工ロール(63)によって、剥離シート(911)に塗工された膏薬(96)の上にベースシート(910)が重ね合わされるようになっている。
そして、ベースシート(910)と膏薬(96)と更に剥離シート(911)が積層された三層構造の長尺シート(9)は、切込み用カッタ(7)部分に供給されるようになっている。
そして、ベースシート(910)と膏薬(96)と更に剥離シート(911)が積層された三層構造の長尺シート(9)は、切込み用カッタ(7)部分に供給されるようになっている。
図1,図2に示すように、切込み用カッタ(7)は、平滑な周側面を有する円柱状のアンビル(70)と、その下方のダイ(71)から構成されており、該ダイ(71)の円柱状胴部には長尺シート(9)に対して表裏に貫通する十字状の切り込み(S)(S)(図3,図4参照)を形成する為の切り刃(72)(72)がマトリクス状に配設されている。そして、この切り刃(72)(72)は、後述する長尺シート(9)の抜き屑部(94)(94)となる位置に切り込み(S)(S)が形成できるようなピッチで前記円柱状胴部に配設されている。
従って、長尺シート(9)が切込み用カッタ(7)部分に供給されると、該切込み用カッタ(7)によって、長尺シート(9)の抜き屑部(94)(94)となる位置に切り込み(S)(S)が形成される。
従って、長尺シート(9)が切込み用カッタ(7)部分に供給されると、該切込み用カッタ(7)によって、長尺シート(9)の抜き屑部(94)(94)となる位置に切り込み(S)(S)が形成される。
尚、表裏に貫通する切り込み(S)(S)は、図示の如き十字状である必要はなく、―字状、その他、三本以上の直線が共通点で交わるような放射状の切り込みであってもよい。
次に、上記切込み用カッタ(7)の下流側に配設されたロータリダイカッタ(8)は、本実施の形態ではアンビル(81)とその上方のダイ(80)で構成されており、これらアンビル(81)とダイ(80)の相互間に長尺シート(9)が挿通されるようになっている。
又、アンビル(81)の外周には、前述の切り刃(72)(72)と同じ配設態様の屑取りピン(84)(84)が突設されている。
次に、上記切込み用カッタ(7)の下流側に配設されたロータリダイカッタ(8)は、本実施の形態ではアンビル(81)とその上方のダイ(80)で構成されており、これらアンビル(81)とダイ(80)の相互間に長尺シート(9)が挿通されるようになっている。
又、アンビル(81)の外周には、前述の切り刃(72)(72)と同じ配設態様の屑取りピン(84)(84)が突設されている。
図4に示すように、前記屑取りピン(84)は、長尺シート(9)に形成された前述の切り込み(S)(S)を通過し得る大きさの拡大頭部(840)とこれに続く軸部(841)とを具備し、該軸部(841)より更に基端部にはフランジ部(842)を隔ててネジ軸部(843)が連設されており、該ネジ軸部(843)はアンビル(81)の円柱状胴部に螺入されている。
一方、ダイ(80)の外周には、前記屑取りピン(84)(84)の先端の拡大頭部(840)(840)が余裕をもって入り込むピン孔(801)(801)が形成されている。又、図3,図5に示すように、ダイ(80)の外周には、長尺シート(9)を矩形状の製品(91)たるシップ剤(B)に打抜く為の格子状の打抜刃(800)が突設されており、該打抜刃(800)に於ける長方形状の各区画部(K)(K)の四隅のコーナ部(802)(802)は円弧状に形成されている。これにより、打抜かれるシップ剤(B)(B)の四隅を円弧状に形成することが出来、該四隅が直角に形成されているものに比べて、コーナ部から剥離しにくいシップ剤(B)(B)が製作できる。又、上記打抜刃(800)には、隣接する4つの区画部(K)(K)のコーナ部(802)(802)で包囲された屑対応域(抜き屑部(94)を打抜く領域)に上記ピン孔(801)(801)が形成されている。
これにより、ダイ(80)とアンビル(81)が同期回転すると、長尺シート(9)がシップ剤(B)(B)の輪郭形状に連続的に打抜かれると共に、隣接する四枚のシップ剤(B)(B)の各コーナ部で包囲される抜き屑部(94)(94)に形成された切り込み(S)(S)を屑取りピン(84)の拡大頭部(840)が通過して該拡大頭部(840)がピン孔(801)(801)に入り込む。尚、切り込み(S)(S)の両端部が破れることなく該切り込み(S)(S)に拡大頭部(840)が通過し得るように、前者の切り込み(S)(S)の長さが拡大頭部(840)の直径よりも所定寸法だけ長く設定されている。
これにより、抜き屑部(94)に屑取りピン(84)が突き刺さった状態になる。この状態でダイ(80)とアンビル(81)が更に回転すると、抜き屑部(94)が屑取りピン(84)で突き刺された状態で後述するスクレーパ(83)が側に移動する。このとき、抜き屑部(94)が屑取りピン(84)の拡大頭部(840)からこれに続く軸部(841)に変化する境界段部(D)に前記切り込み(S)(S)が係合した状態になる。即ち、拡大頭部(840)が帰り止め機能を発揮して抜き屑部(94)が屑取りピン(84)から抜け難くなる。従って、製品形状等の制約から屑取りピン(84)を長くすることが出来ず、該屑取りピン(84)を抜き屑部(94)に深く突き刺すことができない場合であっても、上記拡大頭部(840)の帰り止め機能によって、抜き屑部(94)を屑取りピン(84)に強固に保持させることができる。これにより、抜き屑部(94)の除去ミスを少なくすることができる。
次に、上記アンビル(81)の近傍であってシップ剤(B)の打抜位置から周方向へずれた位置(本実施の形態では、アンビル(81)の回転方向へずれた位置)には、屑取りピン(84)に突き刺された抜き屑部(94)を除去する為のスクレーパ(83)が配設されていると共に、該スクレーパ(83)の下方には抜き屑回収箱(88)が配設されている。
そして、上記スクレーパ(83)の上端には櫛歯状部(830)が形成されており、屑取りピン(84)に保持された抜き屑部(94)を櫛歯状部(830)に引っ掛けるようにして梳き落とす。これにより、抜き屑部(94)を屑取りピン(84)から除去して抜き屑回収箱(88)内に落下させる。
そして、上記スクレーパ(83)の上端には櫛歯状部(830)が形成されており、屑取りピン(84)に保持された抜き屑部(94)を櫛歯状部(830)に引っ掛けるようにして梳き落とす。これにより、抜き屑部(94)を屑取りピン(84)から除去して抜き屑回収箱(88)内に落下させる。
次に、図2に示すように、ロータリダイカッタ(8)の下流側には中継テーブル(21)を介して取り出しコンベヤ(22)が配設されていると共に、該取り出しコンベヤ(22)の走行域の上方隣接部には長尺シート(9)の両側部に沿って形成される紐状の抜き屑部(95)を上方に案内するガイドローラ(24)と、紐状の抜き屑部(95)を巻き取る屑取りリール(25)が配設されている。
これにより、ロータリダイカッタ(8)でシップ剤(B)(B)を打ち抜いた後に長尺シート(9)の両側部に沿って形成される抜き屑部(95)(95)が、屑取りリール(25)によって巻き取られると共に、シップ剤(B)(B)は中継テーブル(21)を介して取り出しコンベヤ(22)に供給され、これにより、シップ剤(B)(B)が製作できる。
[その他]
I.上記実施の形態では、アンビル(81)に屑取りピン(84)(84)を設ける一方、これに対応するピン孔(801)(801)をダイ(80)に形成したが、これとは逆に、ダイ(80)側に屑取りピン(84)(84)を設ける一方、これに対応するピン孔(801)(801)をアンビル(81)に形成してもよい。
II.上記実施の形態では、ダイ(80)とアンビル(81)によってロータリダイカッタ(8)を形成したが、上下一対の円柱状のダイから成るロータリダイカッタ(8)を用いても良い。
III.上記実施の形態では、ロータリー式の切込み用カッタ(7)を使用したが、長尺シート(9)を表裏から挟圧しながらこれと同速で移動する上下一対の挟圧板の挟圧面に切り刃(72)(72)を設けてもよい。この場合、上下一対の挟圧板で長尺シート(9)を挟圧することにより、これに切り込み(S)(S)を形成する一方、切り込み形成後には、一対の挟圧板を離反させて該挟圧板を切り込み形成前の初期位置まで復帰移動させる動作(ボックスモーション)を繰り返すようにする。
I.上記実施の形態では、アンビル(81)に屑取りピン(84)(84)を設ける一方、これに対応するピン孔(801)(801)をダイ(80)に形成したが、これとは逆に、ダイ(80)側に屑取りピン(84)(84)を設ける一方、これに対応するピン孔(801)(801)をアンビル(81)に形成してもよい。
II.上記実施の形態では、ダイ(80)とアンビル(81)によってロータリダイカッタ(8)を形成したが、上下一対の円柱状のダイから成るロータリダイカッタ(8)を用いても良い。
III.上記実施の形態では、ロータリー式の切込み用カッタ(7)を使用したが、長尺シート(9)を表裏から挟圧しながらこれと同速で移動する上下一対の挟圧板の挟圧面に切り刃(72)(72)を設けてもよい。この場合、上下一対の挟圧板で長尺シート(9)を挟圧することにより、これに切り込み(S)(S)を形成する一方、切り込み形成後には、一対の挟圧板を離反させて該挟圧板を切り込み形成前の初期位置まで復帰移動させる動作(ボックスモーション)を繰り返すようにする。
(8)・・・ロータリダイカッタ
(9)・・・長尺シート
(84)・・・屑取りピン
(91)・・・製品
(94)・・・抜き屑部
(801)・・・ピン孔
(840)・・・拡大頭部
(S)・・・切り込み
(9)・・・長尺シート
(84)・・・屑取りピン
(91)・・・製品
(94)・・・抜き屑部
(801)・・・ピン孔
(840)・・・拡大頭部
(S)・・・切り込み
Claims (1)
- 連続走行する長尺シート(9)からロータリダイカッタ(8)で製品(91)(91)を打抜くと共に、抜き屑部(94)(94)を除去する、ロータリー式打抜装置に於いて、
前記長尺シート(9)の走行域であって前記ロータリダイカッタ(8)の配設部の上流側には、前記長尺シート(9)に於いて前記抜き屑部(94)(94)となる位置に表裏に貫通する切り込み(S)(S)を形成する為の切込み用カッタ(7)が設けられ、
前記ロータリダイカッタ(8)を構成するアンビル又はダイには、前記切り込み(S)(S)部分を押し広げつつ通過し得る大きさの拡大頭部(840)とこれに続く軸部とからなる屑取りピン(84)(84)が突設されており、
前記屑取りピン(84)(84)が突設されていない方の前記ダイ又はアンビルには、製品打抜時に前記屑取りピン(84)(84)の前記拡大頭部(840)が入り込むピン孔(801)(801)が形成され、
前記アンビル又はダイの外周近傍であって製品(91)(91)の打抜位置から周方向へずれた位置には、前記屑取りピン(84)(84)に突き刺された前記抜き屑部(94)(94)を除去する為のスクレーパ(83)が配設されている、ロータリー式打抜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000629A JP2005193322A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | ロータリー式打抜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004000629A JP2005193322A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | ロータリー式打抜装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005193322A true JP2005193322A (ja) | 2005-07-21 |
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ID=34816373
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005193322A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-01-05 JP JP2004000629A patent/JP2005193322A/ja active Pending
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