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JP2005169601A - ワーク旋削装置 - Google Patents

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JP2005169601A
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JP
Japan
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workpiece
turning
work
diameter surface
tool
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JP2003416699A
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Inventor
Shigeo Hayashi
茂夫 林
Akitoshi Hirose
明敏 広瀬
Mikio Yamashita
幹生 山下
Masahiro Yoshimoto
正博 吉本
Hirohito Yokota
浩仁 横田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】薄肉円筒状ワークの内径面もしくは外径面の旋削加工時におけるびびり振動を効率よく確実に抑制してワーク壁面を高精度加工することができ、ワーク加工面にびびりのない高精度加工製品を安定して量産することができるワーク旋削装置を提供する。
【解決手段】円筒状ワーク1の内径面もしくは外径面を旋削加工する旋削工具2と、この旋削工具2のワーク旋削点2aとの間でワーク1壁部を挟んでワーク旋削点2aに対向する位置に配置され、そのワーク旋削点2aとの間でワーク1を押さえるバックアップローラ3とを備え、旋削工具2とバックアップローラ3とを同期させてワーク軸方向に駆動するように構成したものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、円筒状ワークの内径面もしくは外径面を自動機械的に旋削加工するワーク旋削装置に係り、特に薄肉円筒状ワークの旋削加工時におけるびびり振動対策を施したワーク旋削装置に関するものである。
従来のワーク旋削装置として、薄肉円筒状ワークの外径面をバイトで自動機械的に旋削加工するものは周知である。このような従来のワーク旋削装置において、ワーク外径面の旋削加工時に生じるびびり振動を抑止すべく、そのびびり振動対策として、弾性中空体からなるマンドレルをワーク内に挿入し、そのマンドレルをワークの回転遠心力で膨張させてワーク内周面に密着させることにより、ワークの剛性を高めて、旋削抵抗によるワークの変形を防止するように構成したものは既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2913929号公報(段落[0007],[0015]、図1〜図4)
従来のワーク旋削装置は以上のように構成されているので、ワーク旋削加工時のびびり振動対策としてワーク内に挿入したマンドレルの存在によってワーク外径面だけしか旋削加工することができないという課題があった。また、ワーク内に挿入するマンドレルが弾性中空体からなっているため、バイトによるワーク旋削点でのワーク剛性が損なわれる危惧があり、ワーク外径面の旋削加工精度に問題が生じるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、薄肉円筒状ワークの内径面もしくは外径面の旋削加工時におけるびびり振動を確実に抑制してワーク壁面を効率よく高精度加工することができるワーク旋削装置を得ることを目的とする。
この発明に係るワーク旋削装置は、円筒状ワークの内径面もしくは外径面を旋削加工する旋削工具と、この旋削工具のワーク旋削点との間でワーク壁部を挟んで前記ワーク旋削点に対向する位置に配置され、そのワーク旋削点との間で前記ワークを押さえるバックアップ部材とを備え、前記旋削工具と前記バックアップ部材とをワーク軸方向に同期駆動するように構成したものである。
この発明によれば、円筒状ワークの内径面もしくは外径面を旋削加工する旋削工具のワーク旋削点にワーク壁部を挟んで対向位置し当該ワーク壁部を前記ワーク旋削点に押し付けるバックアップ部材が前記旋削工具に同期してワーク軸方向に移動するので、そのバックアップ部材によってワーク旋削加工時のびびり振動を効率よく確実に抑制することができ、このため、ワークの高精度加工が可能となって、ワーク加工面にびびりのない高精度加工製品を安定して量産できるという効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるワーク旋削装置を示す概略図である。
図1に示すワーク旋削装置は、薄肉円筒状のワーク1内に挿入セットされて当該ワーク1の内径面を旋削加工するバイト(旋削工具)2と、前記ワーク1の外径面に当接配置されて当該ワーク1の回転に追従回転するバックアップローラ(バックアップ部材)3とを備えている。ここで、ワーク1の内径面に対するバイト2のワーク旋削点(バイト刃先)2aと、ワーク1の外径面に対するバックアップローラ3の当接点3aは、ワーク1の壁部を挟んで対向する位置に配置されている。そして、前記バイト2とバックアップローラ3は、両者の前記位置関係を維持した状態で同期してワーク1の軸方向に駆動されるようになっている。
さらに詳しく説明すると、前記バックアップローラ3は回転軸4を介してサポート5に回転自在に支持されている。そのサポート5は、ベース7に両端が回転自在に取り付けられてワーク1の軸線と平行するスクリューロッド(ボールねじ)6に螺合されている。また、前記ベース7にはスクリューロッド6と平行するスライドガイド8が設けられ、このスライドガイド8に前記サポート5がスライド自在に嵌め込まれており、これにより、当該サポート5が前記スクリューロッド6と共回りしないようになっている。そして、前記スクリューロッド6はサーボモータ9で回転駆動されるようになっており、そのサーボモータ9は、NCコントローラ10により前記バイト2の軸方向移動に同期して前記スクリューロッド6を回転駆動するようになっている。すなわち、前記NCコントローラ10は、ワーク旋削加工時のバイト2の軸方向移動速度とスクリューロッド6のネジ送りによるバックアップローラ3の軸方向移動速度とが同一速度となるようにバイト2の駆動系とサーボモータ9とを制御駆動するものである。
図2は円筒状ワークの旋削加工時のびびり振動系を説明するための模式図であり、同図に示すように、旋削加工すべき円筒状ワーク1を支持するワーク支持機構11は、バネ12とダンパ部13を備えている。ここで、円筒状ワーク1の質量をM、ワーク支持機構11のバネ12の定数をk、ダンパ部13の粘性減衰係数をc、バイト2の旋削抵抗をF(t)とすると、びびり振動の運動方程式は次式で表される。
M(dx/dt)+c(dx/dt)+kx(t)=F(t)cosθ
通常は、びびり振動が起きる時のxを変化、すなわち、旋盤の主軸回転数を変化させてびびり振動の周波数とずれた箇所(ワークの被旋削箇所)を探しその箇所のワーク壁面を旋削加工するが、この発明では、上式のパラメータM,c,k、Fを変化させることにより、びびり振動の周波数をずらしてワークを旋削加工するものである。
次に動作について説明する。
バイト2による円筒状ワーク1の内径面旋削加工に際しては、NCコントローラ10でバイト2とサーボモータ9が制御駆動され、サーボモータ9でスクリューロッド6が定位置回転駆動されてサポート5がネジ送りされることにより、サポート5上のバックアップローラ3がバイト2に同期してワーク軸方向に移動する。このようなバイト2とバックアップローラ3の同期移動は、バイト2のワーク旋削点2aとバックアップローラ3のワーク1外径面への当接点3aとがワーク1の壁部を挟んで対向する位置関係を維持した状態で行われる。換言すると、その位置関係を維持した状態でバイト2とバックアップローラ3が同一速度でワーク軸方向に移動するようにNCコントローラ10がサーボモータ9とバイト2を駆動制御する。これにより、バイト2とバックアップローラ3が同期移動することで、ワーク1の慣性質量Mおよびバイト2の旋削抵抗Fが変化し、その効果によりびびり振動の周波数が変化して少なくともワーク旋削点2aには、びびりが発生しなくなる。したがって、ワーク1の内径面をびびりなく高精度に旋削加工することができる。
以上説明した実施の形態1によれば、薄肉円筒状のワーク1の内径面を旋削加工するバイト2と、このバイト2のワーク旋削点2aとの間でワーク1の壁部を挟んで前記ワーク旋削点2aに対向する位置に配置されワーク1の外径面を押さえるバックアップローラ3とをワーク軸方向に同期駆動するように構成したので、前記ワーク1の内径面旋削加工時のワーク剛性を前記バックアップローラ3で確保しながらワーク1の質量Mおよびバイト2の旋削抵抗Fを変化させる効果が得られ、その効果によってびびり振動の周波数が変化することにより、びびりが発生しなくなる。このため、ワーク1の内径面旋削加工時にびびり振動対策としてワーク旋削条件を変更せずともワーク1の内径面を効率よく高精度に旋削加工することができるという効果がある。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるワーク旋削装置を示す概略図であり、図1と同一構成要素には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態2では、上記実施の形態1のバックアップローラ3に代わる高圧流体噴霧用の噴射ノズル20をワーク1の外径面から離してサポート5に取り付け、その噴射ノズル20の噴射口がバイト2のワーク旋削点2aとの間でワーク1の壁部を挟んで対向する位置関係を維持して前記バイト2と同期駆動されるように構成したものである。このような噴射ノズル20は可撓性のホース21を介して高圧ポンプ22の吐出口に接続され、この高圧ポンプ22によりタンク23内の液体をワーク1の外径面に高圧噴射するようになっている。この高圧噴射する液体としては、好ましくは切削液が用いられる。ここで、前記高圧ポンプ22は、バイト2のワーク旋削抵抗に対応(均衡)した圧力の高圧流体(例えば、高圧切削液)を噴射ノズル20からワーク1の外径面に噴射させるべく、NCコントローラ10によって制御されるようになっている。したがって、前記噴射ノズル20の系統は高圧流体噴霧装置を構成するものである。
次に動作について説明する。
バイト2によるワーク1の内径面旋削加工時には、NCコントローラ10によってバイト2とサーボモータ9および高圧ポンプ22が同時に制御駆動され、スクリューロッド6の定位置回転によりネジ送りされるサポート5と共に噴射ノズル20が前記バイト2のワーク旋削点(バイト刃先)2aに同期してワーク軸方向に移動する。その同期移動時において、前記噴射ノズル20は高圧ポンプ22から圧送された高圧流体をワーク1の外径面に噴射する。すなわち、上述のようにバイト2と同期移動する噴射ノズル20は、バイト刃先2aの反対側となるワーク1の外径面に対して高圧流体を噴射する。その噴射力はバイト2のワーク旋削抵抗Fに対応(均衡)した力(ワーク旋削抵抗Fの反作用力)となることにより、前記ワーク旋削抵抗Fが変化する。これにより、ワーク内径面の旋削加工時には、びびり振動の周波数が変化するため、びびりが発生しなくなる。したがって、ワーク1の内径面をびびりなく高精度に旋削加工することができる。
以上説明した実施の形態2によれば、ワーク1の内径面を旋削加工するバイト(旋削工具)2と、このバイト2のワーク旋削点2aとの間でワーク1の壁部を挟み且つ当該ワーク壁面から離れて前記ワーク旋削点2aに対向する位置に配置され、その対向位置にて前記ワーク旋削点2aとは反対側のワーク壁面に高圧流体を噴射する噴射ノズル(高圧噴霧装置)20とを備え、それらのバイト2と噴射ノズル20とをワーク軸方向に同期駆動するように構成したので、前記噴射ノズル20からワーク1の外径面に噴射された高圧流体によって、ワーク1の内径面旋削加工時におけるびびり振動を効率よく抑制することができるという効果がある。すなわち、ワーク1の内径面旋削加工時にはバイト2と噴射ノズル20とがワーク軸方向に同期移動しながらバイト2のワーク旋削点2aと反対側のワーク外径面に前記噴射ノズル20から高圧流体が噴射されるので、その噴射力によりワーク内径面の旋削抵抗Fに対応した反作用力を得ることができ、これにより、ワーク旋削抵抗Fが変化し、びびり周波数が変化するため、ワーク1の内径面旋削加工時のワーク剛性を確保することができて、ワーク1の内径面をびびりなく安定して高精度旋削加工することができるという効果がある。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3によるワーク旋削装置を示す概略図であり、図1〜図3と同一構成要素には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施の形態3では、上記実施の形態2における高圧流体噴射用の噴射ノズル20をコーティング材料吹付手段となる吹付ノズル30に置き換えたものである。この実施の形態3において、ワーク1の外径面に吹き付けるコーティング材料としては低融点熱可塑性材料が適用される。このため、タンク23には低融点熱可塑性材料を溶融するヒータ31が設けられている。なお、この実施の形態3の他の構成は上記実施の形態2と同一のため、その同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
次に動作について説明する。
ワーク1の内径面旋削加工時には、前記実施の形態2の場合と同じくNCコントローラ10によってバイト2とサーボモータ9および高圧ポンプ22が同時に制御駆動されることで、バイト2のワーク旋削点2aと同期してワーク1の軸方向に移動する吹付ノズル30は、前記ワーク旋削点2aの反対側となるワーク1の外径面に低融点熱可塑性材料の溶融高圧流体を吹き付ける。その吹き付け低融点熱可塑性材料はワーク1の外径面で固まってコーティング膜14を形成する。
以上説明した実施の形態3によれば、吹付ノズル30が前記実施の形態2の噴射ノズル20の場合と同じくバイト2のワーク旋削点2aに同期してワーク軸方向に移動しながらワーク1内径面におけるバイト2のワーク旋削点2aとは反対側のワーク1外径面に低融点熱可塑性材料を吹き付けるように構成したので、ワーク1の外径面に吹き付けられた低融点熱可塑性材料がワーク1の外径面で固まってコーティング膜14を形成することにより、ワーク1の慣性質量Mが増大し、びびり周波数が変化するため、ワーク1の内径面旋削加工時のびびり振動が抑制されてワーク1の内径面を効率よく高精度に旋削加工することができるという効果がある。
なお、上記各実施の形態において、バックアップローラ3、噴射ノズル20、吹き付けノズル30をバイト2に同期させてワーク軸方向に移動させる手段としてスクリューロッド6を適用したが、そのスクリューロッド6は、例えばシリンダなど前記バックアップローラ3等をワーク軸方向に移動させ得るものであれば、いかなるものであってもよい。また、上記各実施の形態では、ワーク1の内径面を旋削加工する場合について説明したが、バイト2とバックアップローラ3、バイト2と噴射ノズル20、バイト2と吹付ノズル30をそれぞれ逆に配置すれば、ワーク1の外径面を旋削加工することができ、この場合も上記各実施の形態と同様の作用効果が得られる。
この発明の実施の形態1によるワーク旋削装置を示す概略図である。 円筒状ワークの旋削加工時のびびり振動系を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2によるワーク旋削装置を示す概略図である。 この発明の実施の形態3によるワーク旋削装置を示す概略図である。
符号の説明
1 ワーク、2 バイト(旋削工具)、2a ワーク旋削点(バイト刃先)、3 バックアップローラ、3a 当接点、4 回転軸、5 サポート、6 スクリューロッド(ボールねじ)、7 ベース、8 スライドガイド、9 サーボモータ、10 NCコントローラ、11 ワーク支持機構、12 バネ、13 ダンパ部、14 コーティング膜、20 噴射ノズル(高圧流体噴霧装置)、21 ホース(高圧流体噴霧装置)、22 高圧ポンプ(高圧流体噴霧装置)、23 タンク(高圧流体噴霧装置)、30 吹付ノズル。

Claims (3)

  1. 円筒状ワークの内径面もしくは外径面を旋削加工する旋削工具と、この旋削工具のワーク旋削点との間でワーク壁部を挟んで前記ワーク旋削点に対向する位置に配置され、そのワーク旋削点との間で前記ワークを押さえるバックアップ部材とを備え、前記旋削工具と前記バックアップ部材とをワーク軸方向に同期駆動するように構成したことを特徴とするワーク旋削装置。
  2. 円筒状ワークの内径面もしくは外径面を旋削加工する旋削工具と、この旋削工具のワーク旋削点との間でワーク壁部を挟み且つワーク壁面から離れて前記ワーク旋削点に対向する位置に配置され、その対向位置にて前記ワーク旋削点とは反対側のワーク壁面に高圧流体を噴射する高圧流体噴霧装置とを備え、前記旋削工具と前記高圧流体噴霧装置とをワーク軸方向に同期駆動するように構成したことを特徴とするワーク旋削装置。
  3. 円筒状ワークの内径面もしくは外径面を旋削加工する旋削工具と、この旋削工具のワーク旋削点との間でワーク壁部を挟み且つワーク壁面から離れて前記ワーク旋削点に対向する位置に配置され、その対向位置にて前記ワーク旋削点とは反対側のワーク壁面にコーティング材料を吹き付ける吹付手段とを備え、前記旋削工具と前記吹付手段とをワーク軸方向に同期駆動するように構成したことを特徴とするワーク旋削装置。
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