JP2005168831A - Iron golf club head - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ヘッドの振り抜き性能を向上でき、とりわけバンカーでのエクスプロージョンショットに適したアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。 The present invention relates to an iron type golf club head that can improve the swing-out performance of the head and is particularly suitable for an explosion shot in a bunker.
ラフやバンカーで使用されるウエッジタイプのアイアン型のゴルフクラブヘッドは、ヘッド底面を構成するソール面に下方に突出する膨らみであるバンスが設けられている。バンカーショットの際、バンスは砂面と衝突しヘッドを地面から跳ね返りやすくする。これにより、ヘッドは、砂の中に深く潜りにくく、ボールの下の砂を薄く削り取ることができる。また、バンカー上のボールは、ヘッドによって叩かれた砂の勢いで打ち出される。このようなショットは、砂を爆発させるという意味でエクスプロージョンショットと呼ばれる。 A wedge-type iron-type golf club head used in rough and bunker is provided with a vance that is a bulge protruding downward on a sole surface constituting a bottom surface of the head. During a bunker shot, the bance collides with the sand and makes it easier for the head to bounce off the ground. As a result, the head is less likely to dive deep into the sand, and the sand under the ball can be thinly scraped off. Also, the ball on the bunker is launched with the momentum of the sand struck by the head. Such a shot is called an explosion shot in the sense of exploding sand.
他方、ソール面のバンスは地面と接触しやすいため、芝生上などからクリーンにボールを打ちたい場合にはヘッドの振り抜き性を低下させる原因となる。ヘッドの抜けが悪くなると、ヘッドスピードが低下して飛距離をロスしたり、またフェース面の向きが変化して予期しない方向に打球が飛ぶという事態を招く。 On the other hand, the vance on the sole surface is easy to come into contact with the ground surface, so that when the ball is to be hit cleanly from the lawn or the like, it causes a drop in the swinging performance of the head. When the head comes off badly, the head speed decreases and the flight distance is lost, or the face surface changes its direction and hits the ball in an unexpected direction.
上述の問題点を解決するために、例えばヘッドのソール面にランナーと称されるソールの滑りを向上させる突起を設けたもの(下記特許文献1参照)、さらにはソール面にトウからヒールへと長くのびる凹部を設けたもの(下記特許文献2参照)等が提案されている。
In order to solve the above-mentioned problems, for example, the sole surface of the head is provided with a protrusion called a runner that improves slippage of the sole (see
上記特許文献1ないし2のヘッドは、いずれもスイング時にソール面の接地面積が減少するため、芝生上でのヘッドの振り抜き性は高まる。しかしながら、特許文献1ないし2は、いずれもソール面のバンス効果が損なわれるためバンカーでのエクスプロージョンショット時の操作性が悪化する(エクスプロージョンショットを難しくする。)。特に特許文献2のように、ソール面に設けられたトウ、ヒール方向にのびる溝は、スイング時のソールの移動方向とほぼ直交するため、バンカーショットでは、溝縁ないし溝壁面が砂に対して大きい抵抗となり、ヘッドの抜けが顕著に悪化する。
In any of the heads of
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ヘッドのソール面に、フェース面側からバックフェース面側にのびる少なくとも1本の溝状凹部を含ませることを基本として、バンカーショットの操作性を難しくすることなく振り抜き性をも向上しうるアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することを目的としている。 The present invention has been devised in view of the above problems, and based on the basis that at least one groove-like recess extending from the face surface side to the back face surface side is included in the sole surface of the head. An object of the present invention is to provide an iron-type golf club head that can improve swing-out performance without making bunker shot operability difficult.
本発明のうち請求項1記載の発明は、ボールを打球するフェース面、その反対側の面であるバックフェース面及びフェース面とバックフェース面との間をヘッド下方で継ぐバンス角が設けられたソール面を有するアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、前記ソール面は、フェース面側からバックフェース面側にのびる少なくとも1本の溝状凹部を含むことを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッドである。 According to the first aspect of the present invention, a face surface for hitting a ball, a back face surface that is the opposite surface, and a bounce angle that connects the face surface and the back face surface under the head are provided. An iron type golf club head having a sole surface, wherein the sole surface includes at least one groove-like recess extending from the face surface side to the back face surface side.
また請求項2記載の発明は、前記溝状凹部は、フェース面側からバックフェース面側に向かってトウ側に傾いてのびることを特徴とする請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。 According to a second aspect of the present invention, in the iron type golf club head according to the first aspect of the present invention, the groove-shaped recess is inclined toward the toe side from the face surface side toward the back face surface side.
また請求項3記載の発明は、前記溝状凹部は、溝底からトウ側にのびるトウ側の溝壁部と、溝底からヒール側にのびるヒール側の溝壁部とを含み、かつ、最大溝幅位置における溝断面において、溝縁間を結ぶ直線に対するトウ側の溝壁部の角度θtは、前記直線に対するヒール側の溝壁部の角度θhよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
Further, in the invention according to
また請求項4記載の発明は、前記溝状凹部は、トウ、ヒール方向に2〜10mmの距離を隔てて設けられた少なくとも2本を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。 The invention according to claim 4 is characterized in that the groove-shaped recess includes at least two grooves provided at a distance of 2 to 10 mm in the toe and heel directions. It is an iron type golf club head of description.
また請求項5記載の発明は、前記溝状凹部は、そのフェース面側の端部とバックフェース面側の端部との間の略中央部で最も大きい溝幅を有し、かつ、前記両端部に向かって溝幅が漸減することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
Further, the groove-like recess has the largest groove width at a substantially central portion between the end on the face surface side and the end on the back face surface side, and the both
また請求項6記載の発明は、前記溝状凹部は、ヒール側に位置するヒール側の溝縁と、トウ側に位置するトウ側の溝縁とを有し、かつ、少なくともヒール側の溝縁が、ヒール側に向かって凸となる円弧状の曲線からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
According to a sixth aspect of the present invention, the groove-shaped recess has a heel side groove edge located on the heel side and a toe side groove edge located on the toe side, and at least the heel side groove edge. 6. The iron-type golf club head according to
本発明のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、ソール面に、フェース面側からバックフェース面側にのびる少なくとも1本の溝状凹部を含む。このような溝状凹部は、ソール面の移動方向に沿う向きにのびるため、溝状凹部が地面との接触時にも引っかかることがない。しかも、凹状溝部は、ソール面に地面に対する接触圧力の低い箇所を設けることができるため、バンカーショットやダフリ時においても、ヘッドの抜けが良好となる。また、本発明の溝状凹部は、トウ、ヒール方向にのびる溝に比べて長さを容易に短くできる。従って、ソール面の地面に対する接触面積が著しく減少するのを防止できる。このため、ソール面に設けられたバンスを十分に機能させ、エクスプロージョンショットをはじめとするバンカーショットの操作性が悪化することもない。 The iron type golf club head of the present invention includes at least one groove-like recess extending from the face surface side to the back face surface side on the sole surface. Since such a groove-shaped recess extends in a direction along the moving direction of the sole surface, the groove-shaped recess does not get caught even when contacting the ground. In addition, since the concave groove portion can be provided with a portion having a low contact pressure with respect to the ground surface on the sole surface, the head can be easily removed even during a bunker shot or duff. Further, the groove-like recess of the present invention can be easily shortened in length as compared with the groove extending in the toe and heel directions. Therefore, it is possible to prevent the contact area of the sole surface with the ground from being significantly reduced. For this reason, the buns provided on the sole surface are sufficiently functioned, and the operability of the bunker shot including the explosion shot is not deteriorated.
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1の平面図、図2はそれをトウ側から見た側面図、図3は図1の底面図、図4はヘッドをバックフェース面側からみた斜視図である。ヘッド1は、ヘッド本体1aと、シャフト(図示せず)が差し込まれるホーゼル部1bとを含む。この実施形態では、全てが金属材料により構成されたものが例示されるが、一部に繊維強化樹脂などを用いても良い。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a plan view of an iron type golf club head (hereinafter, simply referred to as “head”) 1 according to the present embodiment, FIG. 2 is a side view of the iron type
ヘッド本体部1aは、ボールを打球するフェース面2、その反対側の面であるバックフェース面3、フェース面2とバックフェース面3との間をヘッド下方で継ぐバンス角θが設けられたソール面4、フェース面2とバックフェース面3との間をヘッド上方で継ぐトップブレード面5及びフェース面2とバックフェース面3との間をヘッド先端側で継ぐトウ面6で区画される。そして、ヘッド本体1aは、ヒール7を介して前記ホーゼル部1bと連なる。ホーゼル部1bは、図示しないシャフトが差し込まれる円筒状のシャフト差込孔10が設けられる。シャフト差込孔10の軸中心線CLは、後で差し込まれるシャフトの軸中心線と実質的に一致する。
The head
なお図1〜3は、いずれもヘッド1の基準状態を示す。基準状態は、ヘッド1の姿勢を水平面HPに対して一義的に定める。具体的には前記シャフト差込孔10の軸中心線CLを任意の垂直面VP1内に配し、かつ当該ヘッドに定められたライ角で傾ける。さらにフェース面2は、当該ヘッドに定められたロフト角α(リアルロフト角)で傾けられ、ソール面4が水平面HPに接触している。
1 to 3 all show the reference state of the
この実施形態のヘッド1は、バンカーからのショットに適している。そのために、例えばリアルロフト角が45度以上、より好ましくは48度以上のいわゆるサンドウエッジやアプローチウエッジなどを含むウエッジと称されるものが好適である。図にはサンドウエッジのヘッド1が例示されるが、このような番手に限定されるものではない。
The
ヘッド1のソール面4には、上述のようにバンス角が設けられる。バンス角θは、ソール面4の前端(又は最も前に飛び出たヘッドの先端部分)であるリーディングエッジLEと、ソール面4の後端であるトレーディグエッジTEとを結んだ直線Nが前記水平面HPとなす角度である。なおリーディングエッジLEは、トレーディングエッジTEよりも高い位置にある。バンス角は、大きすぎると振り抜き性が悪化し、小さすぎてもバンカーショットを難しくするため、例えば6〜14度が望ましい。またソール面4の最大幅Wなどは、慣例に従って定めることができ、例えば15〜25mm程度が採用できる。
The sole surface 4 of the
またソール面4は、図4に示されるように、滑らかにヘッド外面に向かって凸となる曲面にてトウからヒールにのびているソール基面8と、このソール基面8から凹んでいる少なくとも1本、好ましくは複数本(この例では4本)の溝状凹部9とを含んでいる。ソール基面8は、前記バンスを形成する曲面であり、従来の慣例的なヘッドの形状とほぼ同じ形状で形成することができる。
Further, as shown in FIG. 4, the sole surface 4 has a
前記溝状凹部9は、図3、図4に示されるように、フェース面側の端部10とバックフェース面側の端部11とを有し、フェース面2側からバックフェース面3側(或いはバックフェース面3側からフェース面2側)にのびている。即ち、長手方向は、トウ−ヒール方向ではなく、フェース面2−バックフェース面3方向である。溝状凹部9は、溝壁、溝底などを完全に区別しうる溝はもとより、これらが明確ではない凹み状のものをも含む概念である。
As shown in FIGS. 3 and 4, the groove-
本発明の溝状凹部9は、トウ、ヒール方向にのびる溝に比べて長さが短い。従って、ソール面4の地面に対する接触面積が著しく減少するのを防止できる。このため、ソール面4に設けられたバンスとりわけリーディングエッジLEからトレーディングエッジTEに連続するバンスを残すことができる。従って、バンスを効果的に利用することができるから、エクスプロージョンショットをはじめとするバンカーショットが容易に行え、操作性は悪化しない。
The groove-
また溝状凹部9は、スイング時のソール面4の移動方向と実質的に同じかこれに非常に近い向きでのびる。このため、溝状凹部9は、ソール面4と地面とが接触した場合でも抵抗にならず、むしろ溝状凹部9の溝縁はソール面4のスイング時のガイド(案内体)として機能できる。これにより、スイング中にソール面4が地面と接触した場合でもフェース面2の向きは変わり難く、ひいては打球の方向性を安定させるのに役立つ。また溝状凹部9は、その凹みの中に芝生ないし砂を取り込み、地面に対する接触圧力の低い箇所を形成する。これにより、ヘッド1の抜けが向上できる。
Further, the groove-
特に好ましくは、図3に示されているように、フェース面2側からバックフェース面3側に向かってトウ側に傾いてのびる溝状凹部9が望ましい。バンカーショットを行う場合、多くのゴルファは、図5に示されるように、フェース面2を目標方向に対してオープンに構え、かつ、外側から内側にスイング(いわゆるアウトサイド・イン軌道のスイング)をすることによりバンスの効果を高めている。溝状凹部9を上述のように傾斜させると、スイング時のソール面4の移動方向と、溝状凹部9の長手方向とがさらに近づくため、ソール面4と地面との接触抵抗がより一層低減し、ヘッドの振り抜き性をさらに向上させ得る。
Particularly preferably, as shown in FIG. 3, a groove-
上述の観点より、図3に示されるように、基準状態におけるヘッド1の底面視において、溝状凹部9のフェース面側の端部10とバックフェース面側の端部11とを結ぶ直線を前記水平面HPに投影した直線Kと、前記垂直面VP1と直交する第2の垂直面VP2とがなす角度γは、10度以上、より好ましくは20度以上とし、また上限については前記下限値のいずれかとの組み合わせにおいて40度以下、より好ましくは30度以下が望ましい。なお溝状凹部9の端部が幅を持っている場合、その中間位置を端部とする。
From the above viewpoint, as shown in FIG. 3, the straight line connecting the
また本実施形態の溝状凹部9は、その長手方向の略中央部に、最も大きい溝幅GWを有し、そこから前記両端部10、11に向かってそれぞれ溝幅が漸減するものが示されている。これにより、溝状凹部9において十分な溝容積を確保しつつソール面4のフェース面側及びバックフェース側の部分でソール基面8(バンス)の占める面積を大きく確保するのに役立つ。とりわけ、ソール面4のフェース面2側はエクスプロージョンショットにおいて最初に砂面に衝突する部分であるため、かかる部分にバンスを形成するソール基面8をより多く確保することによって、砂をより効果的に爆発させ、エクスプロージョンショットを易しく打つことができる。
Further, the groove-shaped
また溝状凹部9は、前記溝幅GWが小さすぎると、ヘッドの抜けを向上させる効果が低下する傾向があり、逆に大きすぎてもソール面4の中間部分でバンスが損なわれるおそれがある。このような観点より、特に制限はないが、最大の溝幅GWは、例えば5mm以上、より好ましくは9mm以上が望ましく、同上限については15mm以下、より好ましくは12mm以下が望ましい。また溝状凹部9の深さについても特に制限はないが、小さすぎると接触圧力低減効果が得られ難く、逆に深すぎてもヘッド重心が高くなりやすい。このような観点より、溝状凹部9の深さは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上であり、同上限については好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下が望ましい。さらに溝状凹部9の長さは、ソール幅Wの0.8〜1.2倍程度が望ましい。
In addition, if the groove width GW is too small, the groove-shaped
図6には、図3のA−A部分端面図を示し、図7にはさらに部分拡大図を示している。これらの断面図は、溝状凹部9の長手方向と直角な断面が示されており、図7は前記最大の溝幅GWの位置における断面を表している。溝状凹部9は、最も凹み量が大きい溝底9cからトウ側にのびるトウ側の溝壁部9aと、前記溝底9cからヒール側にのびるヒール側の溝壁部9bとを含んでおり、この例では各溝壁部9a、9bが平面状をなすことにより溝断面が略三角形状のものが例示される。
FIG. 6 shows a partial end view taken along line AA of FIG. 3, and FIG. 7 further shows a partially enlarged view. These cross-sectional views show a cross section perpendicular to the longitudinal direction of the groove-
また溝状凹部9は、図7に示されるように、最大の溝幅GWの位置における溝断面において、トウ側に位置するトウ側の溝縁13と、ヒール側に位置するヒール側の溝縁12との間を結ぶ直線HLに対するトウ側の溝壁部9aの角度θtは、前記直線HLに対するヒール側の溝壁部9bの角度θhよりも大きく設定されている。
Further, as shown in FIG. 7, the groove-shaped
本実施形態の凹状溝部9は、フェース面2側からバックフェース面3側に向かってトウ側に傾いてのびている。もし、ヘッド1のフェース面2をオープンではなくスクエアに構えてスイングが行われた場合、凹状溝部9のヒール側の溝壁部9bは地面と衝突した場合に抵抗となるおそれがある。本実施形態では、凹状溝部9のヒール側の溝壁部9bを前記直線HLに対して小さい角度θhとすることにより、スクエア(インサイドインの軌道)にスイングが行われた場合でもヒール側の溝壁部9bが地面と引っ掛かりにくくなり、ヘッドの抜け性を良好な状態で維持することができる。具体的には、前記角度θhは10度以上、より好ましくは15度以上が望ましく、同上限については40度以下、より好ましくは30度以下が望ましい。
The
他方、ヒール側の溝壁部9bは、十分なバンス効果を確保するために、直線HLに対する角度θtを大きくすることが効果的である。このような観点より、前記トウ側の溝壁部9aの前記角度θtは、60度以上、より好ましくは75度以上が望ましい。なおこの角度θtが90度を超えると、溝壁部がいわゆるアンダーカットとなるため、加工を困難とするため、上限は90度とするのが望ましい。
On the other hand, the
また図8に示されるように、溝状凹部9は、溝壁面9a、9bや溝底9cが曲面で形成されても良い。この場合、溝底面の角度は、変曲点P1、P2の接線L1又はL2と前記直線HLとから求めうる。また溝状凹部9の断面形状は、これら例示の形態に限定されるものではなく、例えば角溝状や半円状など種々の形態が採用できるのは言うまでもない。
Moreover, as FIG. 8 shows, the groove-shaped recessed
また本実施形態の溝状凹部9は、図3の前記底面視において、ヒール側の溝縁12が、ヒール側に向かって凸となる円弧状の曲線で構成されている。円弧状曲線は、単一の円弧からなる態様の他、複合円弧、さらには円弧と直線との組み合わせを含む。単一の場合、例えば曲率半径は10〜20mm程度が望ましい。このような溝縁12は、ヘッド1のスイング軌道と、溝状凹部9の長手方向とにずれが生じた場合でも、溝縁12が地面に引っ掛かりにくくなる。従って、フェースの向きが変化するのを抑制しうる。また、この例では、トウ側の溝縁13は、実質的な直線で形成されているが、これを曲線で形成することもできる。特に好適には、図8に示したように、溝縁12、13をソール基面8と滑らかに面取りして連ねるのが望ましい。
Further, the groove-
また複数本の溝状凹部9が設けられる場合、好ましくは、トウ、ヒール方向に、距離Yを隔てて設けられた少なくとも2本、より好ましくは2ないし4本が含まれることが望ましい。ここで、距離Yは、好ましくは2mm以上、より好ましくは3mm以上であって、上限は好ましくは10mm以下、より好ましくは7mm以下が望ましい。これにより、溝状凹部9、9間にスイング方向(フェース面2からバックフェース面3方向)に連続するバンスを容易に確保することができる。
In the case where a plurality of groove-
以上のような溝状凹部9は、鍛造ないし鋳造さらには機械加工によって形成することができる。また本実施形態では、溝が実質的に直線状にのびているが、本発明には、湾曲するものやジグザグ状の溝状凹部9が含まれても良いのは言うまでもない。
The groove-shaped
表1の仕様に基づくサンドウエッジ(SW)について、性能テストが行われた。各ヘッドは、いずれもライ角63.5度、リアルロフト角58度、バンス角8度、フェース中心(スコアラインの中間点)でのソール幅20mmの共通仕様とし、ソール面の溝状凹部の形状のみを異ならせている。溝状凹部の断面形状は、図12に夫々示されている。。 Performance tests were performed on sand wedges (SW) based on the specifications in Table 1. Each head has a common specification with a lie angle of 63.5 degrees, a real loft angle of 58 degrees, a bounce angle of 8 degrees, and a sole width of 20 mm at the center of the face (middle point of the score line). Only the shape is different. The cross-sectional shape of the groove-shaped recess is shown in FIG. .
性能テストは、ハンディキャップ10〜18の10名のゴルファが、ラフ及びバンカーからゴルフボール(SRIスポーツ社製「XXIO」)を実際に20ヤード、30ヤード及び40ヤード先のそれぞれの目標に向かってそれぞれ10球づつ打撃し、ヘッドの抜けの良さ及び飛距離のバラツキを各ゴルファの官能により評価した。結果は、10名の平均値であり、数値が大きいほど良好であることを示す。テストの結果などを表1に示す。 In the performance test, 10 golfers with handicap 10-18, from the rough and the bunker to the golf ball (“SIO Sports” “XXIO”) towards the target of 20 yards, 30 yards and 40 yards ahead Each ball was hit by 10 balls, and the goodness of the head and the variation in flight distance were evaluated by the sensuality of each golfer. A result is an average value of 10 people, and shows that it is so favorable that a numerical value is large. Table 1 shows the test results.
テストの結果、実施例のヘッドは抜けが良く、特にバンカーショットでの飛距離のバラツキが少ないことが窺える。実施例のヘッドは、バンスの作用と溝状凹部との相乗作用によって、振り抜きの良さとバンカーショットでの飛距離のコントロール性能とにつながったと考えられる。これらの実施例により、本発明の効果が確認できた。 As a result of the test, it can be seen that the heads of the examples have good omissions, and that there is little variation in the flight distance especially on bunker shots. It is considered that the head of the example led to good swing-out and flight distance control performance on a bunker shot by the synergistic action of the bounce and the groove-shaped recess. These examples confirmed the effects of the present invention.
1 アイアン型ゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 バックフェース面
4 ソール面
9 溝状凹部
9a 溝状凹部のトウ側の溝壁部
9b 溝状凹部のヒール側の溝壁部
10 溝状凹部のフェース面側の端部
11 溝状凹部のバックフェース面側の端部
12 溝状凹部のヒール側の溝縁
13 溝状凹部のトウ側の溝縁
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記ソール面は、フェース面側からバックフェース面側にのびる少なくとも1本の溝状凹部を含むことを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。 An iron type golf club head having a face surface for hitting a ball, a back face surface which is the opposite surface, and a sole surface provided with a bounce angle connecting the face surface and the back face surface under the head. ,
The iron type golf club head according to claim 1, wherein the sole surface includes at least one groove-like recess extending from the face surface side to the back face surface side.
かつ、最大溝幅位置における溝断面において、溝縁間を結ぶ直線に対するトウ側の溝壁部の角度θtは、前記直線に対するヒール側の溝壁部の角度θhよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。 The groove-shaped recess includes a toe side groove wall portion extending from the groove bottom to the toe side, and a heel side groove wall portion extending from the groove bottom to the heel side,
In the groove cross section at the maximum groove width position, an angle θt of the toe side groove wall portion with respect to a straight line connecting the groove edges is larger than an angle θh of the heel side groove wall portion with respect to the straight line. Item 3. The iron-type golf club head according to Item 1 or 2.
かつ、前記両端部に向かって溝幅が漸減することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。 The groove-like recess has the largest groove width at a substantially central portion between the end on the face surface side and the end on the back face surface side,
5. The iron type golf club head according to claim 1, wherein the groove width gradually decreases toward the both end portions.
かつ、少なくともヒール側の溝縁が、ヒール側に向かって凸となる円弧状の曲線からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。 The groove-shaped recess has a heel side groove edge located on the heel side and a toe side groove edge located on the toe side,
6. The iron type golf club head according to claim 1, wherein at least a groove edge on the heel side is formed of an arcuate curve that is convex toward the heel side.
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