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JP2005167445A - 多視点画像表示装置 - Google Patents

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JP2005167445A JP2003401088A JP2003401088A JP2005167445A JP 2005167445 A JP2005167445 A JP 2005167445A JP 2003401088 A JP2003401088 A JP 2003401088A JP 2003401088 A JP2003401088 A JP 2003401088A JP 2005167445 A JP2005167445 A JP 2005167445A
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Abstract

【課題】 観察位置によらず、バランスの良い運動視差を表現可能であって、更に2人の観察者が観察する場合にも観察画像の画質の劣化が生じ難い多視点画像表示装置を提供する事を課題とする。
【解決手段】 水平方向に4個以上の視差を有する第1の多視点画像を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に表示された多視点画像を各視点の画像に分離して視点ごとに観察領域を形成する多視点画像分離手段と、各視点の観察領域を分布させる位置を変更する観察領域変更手段と、前記各視点の観察領域を分布させる位置を設定する観察領域設定手段を設けることを特徴とする多視点画像表示装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多方向から連続的に撮影した画像を夫々観察可能な空間領域に分離して提示することにより、運動視差を表現する多視点画像表示装置に関するものである。
従来の運動視差を表現する多視点画像表示装置として、パララックス・パノラマグラム方式がある。図14は、パララックス・パノラマグラム方式の多視点画像表示装置1001の一例であり、8個の異なる画像を多視点画像表示装置1001から距離Lの観察位置に水平方向に分離して表示することが可能なものである。パララックス・パノラマグラム方式の多視点画像表示装置としては、例えば特許第3096613号に開示されたようなものがある。
多視点画像表示装置1001は、表示デバイス201とマスク301から構成される。表示デバイス201は、CRTや液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどから成り、8個の異なる位置から撮影した画像を用いて作成した合成視差画像を表示される。
図15は合成視差画像を説明するものである。被写体401を水平方向に等間隔eで並べられた8個のカメラ511〜518を備えた複眼カメラ501を用いて撮影する。カメラ511〜518で撮影された画像は、夫々8個の画像611〜618として出力される。8個の異なる位置から撮影した画像611〜618は、縦長の短冊状に分割され、これらの画像を水平方向に繰り返し並べて合成した合成視差画像601を作成される。
表示デバイス201の表示面側には、縦スリット状の開口311を水平方向に複数並べたマスク301を設けている。
図16は多視点画像表示装置1001の水平方向断面図である。観察者は多視点画像表示装置1001から距離Lの幅8eの領域において、水平方向の視点(観察位置)の移動に応じて連続的な運動視差を持った自然な立体画像を観察することができる。
また、パララックス・パノラマグラム方式の多視点画像表示装置では、上述したように観察者の水平方向の移動により運動視差を表現するようにしているので、水平方向の観察領域が広範囲に分布している。このため水平方向に観察者が複数人並んで観察することができる。図17はこの様子を説明するものである。
観察者に提供される観察領域としては、多視点画像表示装置1001の正面に分布する幅8eの主観察領域と、主観察領域の両側に分布する副観察領域とがある。このような状態で、例えば図示のように、3人の観察者が主観察領域と2つの副観察領域に夫々を利用して観察することができる。
しかしながら、上記従来の多視点画像表示装置では以下のような不具合が懸念される。
図16において、観察者の主たる観察位置が破線で示す観察者の位置にある時は、左右方向に夫々等距離4eづつ観察位置を移動した場合に運動視差を表現できる。すなわち、主たる観察位置を中心として、左右方向にバランス良く運動視差を表現可能な領域が分布している。しかし、観察者の主たる観察位置が実線で示す観察者の位置にある時は、左方向に距離2e、右方向に距離6eづつ観察位置を移動した場合に運動視差を表現できる。この場合、主たる観察位置を中心として、左右方向に運動視差を表現可能な領域が偏りを持って分布することになり、バランスの良い運動視差を表現できないという不具合がある。
さらに、図17に示すように、もし2人の観察者が、多視点画像表示装置1001の正面に分布する主観察領域と、副観察領域の1つを利用して観察すると、多視点画像表示装置1001の中心を基準として2人の観察者が均等に並んで観察することができないという不具合がある。また、この時、2人の観察者が2つの副観察領域を利用して観察することにより、多視点画像表示装置1001の中心を基準として均等に並んで観察することができるが、副観察領域は観察する時の視野角が大きくなり、主観察領域に比べると観察画像の画質が劣化するという不具合がある。
上記課題を解決するために、本発明に係る多視点画像表示装置は、水平方向に4個以上の視差を有する第1の多視点画像、或いは、垂直方向に2個以上の視差を有する第2の多視点画像のうち少なくともどちらか一方を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に表示された多視点画像を各視点の画像に分離して視点ごとに観察領域を形成する多視点画像分離手段と、各視点の観察領域を分布させる位置を変更する観察領域変更手段と、前記各視点の観察領域を分布させる位置を設定する観察領域設定手段を設けることを特徴とする。
以上説明したように、本発明の多視点画像表示装置においては、次のような効果がある。
観察者の主たる観察位置を中心として、左右方向に運動視差を表現可能な領域を均等に分布させることができるので、左右方向に良好な運動視差を表現することが可能となる。
また、上下方向においても、運動視差を表現可能な領域を均等に分布させることができるので、上下方向に良好な運動視差を表現することが可能となる。
さらに、観察者の人数に応じて、観察領域を最適に分布させることができるので、複数人での観察を良好に行うことができる。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例の多視点画像表示装置101である。多視点画像表示装置101は、図14で説明した従来例と同様に、表示デバイス201(=画像表示手段)とマスク301(=多視点画像分離手段)から構成され、8個の異なる画像を多視点画像表示装置101から距離Lの観察位置に水平方向に分離して表示することが可能なものである。また、表示デバイス201には、従来例と同様に作成した合成視差画像が表示される。なお、図14と同じ番号を付けた部材は従来例と同じ機能を有するものである。
多視点画像表示装置101には、観察位置調整スイッチ1(=観察領域設定手段)、画像コントローラー2(=観察領域変更手段)が設けられている。
(観察位置調整スイッチ1の説明)
観察位置調整スイッチ1は、観察者が主たる観察位置において、左右方向にバランス良く運動視差が観察できる領域が分布するように調節するために用いる入力スイッチである。
観察位置調整スイッチ1には、押し釦スイッチ1aと1bが設けられ、1aを操作すると観察領域が左方に、1bを操作すると右方へ調節されるようになっている。また、多視点画像表示装置101の本体から距離Lだけ離れた位置から操作できるように、無線スイッチや十分に長いケーブルで接続されたスイッチを用いている。
観察位置調整スイッチ1への入力は、入力信号として画像コントローラー2に伝えられる。
画像コントローラー2は、観察位置調整スイッチ1への入力信号を受け、この入力信号に応じて表示デバイス201に表示する画像を制御するものである。
図16において、観察者の主たる観察位置が実線で示す観察者の位置にある時、左右方向に運動視差を表現可能な領域が偏りを持って分布するため、バランスの良い運動視差を表現できないという不具合を解決する場合について説明する。
観察者が観察位置調整スイッチ1を操作すると、入力信号が画像コントローラー2に伝えられ、画像コントローラー2は観察者の主たる観察位置に分布させたい中央の4番目と5番目の画像にマーク指標cを加して表示デバイス201に表示する。
図2は、マーク指標cを説明するものである。図15で説明した合成視差画像601を作成する際に基になる4番目の画像614と5番目の画像615にマーク指標cを付加して、夫々画像614’と画像615’を作成する。このようなマーク指標cを付加した画像614’と画像615’を基にして合成視差画像602を作成すると、観察者に4番目と5番目の画像が観察された時にマーク指標cが観察される。
さらに、この状態から観察者は主たる観察位置でマーク指標cが観察できるように観察位置調整スイッチ1を操作する。図3は、観察位置調整スイッチ1の押し釦スイッチ1aを操作した時に表示デバイス201に表示する合成視差画像を説明するものである。
押し釦スイッチ1aを1回操作すると、画像コントローラー2により表示デバイス201に表示される合成視差画像602は、合成視差画像603に切り替えられる。さらに、もう1回1aを操作すると、合成視差画像603は合成視差画像604に切り替えられる。
図4は、合成視差画像604を表示した時の多視点画像表示装置101の水平方向断面図である。この時、観察者は主たる観察位置で4番目の画像614’と5番目の画像615’を観察しており、観察者にはマーク指標cが観察される。すなわち、観察者の主たる観察位置を中心にして、左右方向に運動視差を表現可能な領域が均等に分布するため、バランスの良い運動視差を表現することができる。観察位置の調整の終了後は、ある一定時間tだけ観察位置調整スイッチ1に入力が無いと、画像コントローラー2により付加されていたマーク指標cが除去される。
さらに、図17において説明した、不具合を解決する場合について説明する。
観察者は、図3の状態から観察位置調整スイッチ1の押し釦スイッチ1aをさらに2回操作する。図5は、このときの合成視差画像を説明するものである。1aを1回操作すると画像コントローラー2により表示デバイス201に表示する合成視差画像604は、合成視差画像605、さらに、もう1回操作すると合成画像606に切り替えられる。
図6は、合成視差画像606を表示した時の多視点画像表示装置101の水平方向断面図である。この時、多視点画像表示装置101の中央正面を境界として、観察領域が分布する。
2人の観察者は、多視点画像表示装置101の中心を基準として、2人の観察者が均等に並んで観察することができる。また、この時、2人の観察者が観察する観察領域は、図17の副観察領域を観察する場合に比べて視野角が小さくなるので、2人での観察においても従来例に比べて良好な画質で観察ができる。
観察位置の調整の終了後は、ある一定時間tだけ観察位置調整スイッチ1に入力が無いと、画像コントローラー2により付加されていたマーク指標cが除去される。
以上は8個の異なる画像を用いる場合について説明した。8個の場合の考え方は、偶数個の異なる画像を用いる場合には同様に適応できる。図7は、偶数個、すなわち、n=2m(mは2以上の整数)の画像を用いる場合を説明するものである。この時、m番目とm+1番目の画像が分布する観察領域の境界部が、観察者の主たる観察位置となるように調整する。
一方、図8は、奇数個、すなわち、n=2m+1(mは2以上の整数)の異なる画像を用いる場合を説明するものである。この時、m−1番目とm番目の画像が分布する観察領域の境界部、または、m番目とm+1番目の画像が分布する観察領域の境界部が、観察者の主たる観察位置となるように調整する。
また、特に1個の画像が分布する観察領域の水平方向の分布幅eと、観察者の左右眼の眼間距離Eとが、e<Eの関係にある時は、m番目の画像が分布する観察領域が、観察者の主たる観察位置となるように調整しても良い。
(第1実施例の変形1)
上述の第1実施例においては、表示デバイス201に表示する合成視差画像を切り替えることにより観察位置を調整するものとしたが、表示デバイス201に表示する合成視差画像とマスク301に設けた縦スリット状の開口311との水平方向の相対位置を変化させることによっても同様の効果を得ることができる。
具体的には、マスク301の水平方向の位置を変更するための駆動機構(=観察領域変更手段)を設けて、縦スリット状の開口311の位置を変更するようにしても良い。この場合、駆動機構を動作させるための駆動力として操作者の運動を用いる場合には、レバーやハンドルなどの操作(=観察領域設定手段)によって観察位置を設定する。
また、マスク301を液晶シャッターなど開口部が選択可能なデバイス(=観察領域変更手段)で構成し、縦スリット状の開口311を形成する位置を変化させても良い。
(第1実施例の変形2)
上述の第1実施例においては、マスク301を用いて8個の画像を分離して観察可能にしているが、マスク301の替わりに縦方向に母線方向を有するシリンドリカルレンズを水平方向に複数個並べたレンチキュラーレンズアレイ(=多視点画像分離手段)を用いても良い。また、特許第3096613号に開示されたようなマスク(=多視点画像分離手段)を用いる場合にも適応できる。
さらに、表示デバイス201を複数の視差画像を時間交互に切り替え表示する表示デバイスと、マスク301を液晶シャッターなど開口部が選択可能なデバイス(=多視点画像分離手段)とで構成し、画像の切り替えに同期して縦スリット状の開口311を形成する位置を切り替えて立体画像を表示する場合にも適応できる。
(第2実施例)
図9は、本発明の第2実施例の多視点画像表示装置102である。第1実施例においては、水平方向に異なる視差を有する画像を用いる場合について述べたが、垂直方向に異なる視差を有する画像を用いる場合にも本発明を適応することができる。
多視点画像表示装置102は、表示デバイス202(=画像表示手段)と開口部312を有するマスク302(=多視点画像分離手段)から構成され、8個の水平方向の視差画像と6個の垂直方向の視差画像を、多視点画像表示装置102から距離Lの観察位置に水平方向と垂直方向に分離して表示することが可能なものである。
表示デバイス202には、水平方向8×垂直方向6=48画像を基に作成された合成視差画像が表示される。表示デバイス202に記された2桁の数字は、10の位が水平方向に何番目の画像であるかを示し、1の位が垂直方向に何番目の画像であるかを示している。また、多視点画像表示装置102から距離L離れた観察位置に記された2桁の数字も同様の意味を示すものである。多視点画像表示装置102には、観察位置調整スイッチ3(=観察領域設定手段)、画像コントローラー4(=観察領域変更手段)が設けられている。
観察位置調整スイッチ3は、観察者が主たる観察位置において、左右方向および上下方向にバランス良く運動視差が観察できる領域が分布するように調節するために用いる入力スイッチである。観察位置調整スイッチ3には、押し釦スイッチ3aと3bと3cと3dが設けられ、3aを操作すると観察領域が左方に、3bを操作すると右方に、3cを操作すると上方に、3dを操作すると下方に調節されるようになっている。また、第1実施例と同様に多視点画像表示装置102の本体から距離Lだけ離れた位置から操作できるように、無線スイッチや十分に長いケーブルで接続されたスイッチを用いている。
観察位置調整スイッチ3への入力は、入力信号として画像コントローラー4に伝えられる。
画像コントローラー4は、観察位置調整スイッチ3への入力信号を受け、この入力信号に応じて表示デバイス202に表示する画像を制御するものである。
本実施例においては、水平方向の作用については第1実施例と同様であるから、垂直方向の作用について説明する。図10は、多視点画像表示装置102の垂直方向断面図である。
図10に示すように、観察者の主たる観察位置が図示のような観察者の位置にある時、上下方向に運動視差を表現可能な領域が偏りを持って分布するため、上下方向にバランスの良い運動視差を表現できないという不具合を解決する場合について説明する。
観察者が観察位置調整スイッチ3を操作すると、入力信号が画像コントローラー4に伝えられ、画像コントローラー4は観察者の主たる観察位置に分布させたい左右方向で中心となる4番目と5番目の画像で、かつ、上下方向で中心となる3番目と4番目の画像(図9或いは11で43、44、53、54の番号を付した)に不図示のマーク指標dを加して表示デバイス202に表示する。マーク指標dは、第1実施例において説明したマーク指標cを付加する場合と同様に、マーク指標dを付加した画像を基にして作成した合成視差画像を表示デバイス202に表示することより、観察者に左右方向に4番目と5番目の画像で、かつ、上下方向に3番目と4番目の画像が観察された時にマーク指標dが観察されるものである。
さらに、この状態から観察者は主たる観察位置でマーク指標dが観察できるように観察位置調整スイッチ3を操作する。図11は、観察位置調整スイッチ3の押し釦スイッチ3cを操作した時に表示デバイス202に表示する合成視差画像を説明するものである。
押し釦スイッチ3cを1回操作すると、画像コントローラー4により表示デバイス202に表示される合成視差画像701は、合成視差画像702に切り替えられる。さらに、もう1回3cを操作すると、合成視差画像702は合成視差画像703に切り替えられる。
図12は、合成視差画像703を表示した時の多視点画像表示装置102の垂直方向断面図である。
この時、水平方向については第1実施例と同様に4番目と5番目の画像を観察しているとすると、観察者は垂直方向の主たる観察位置で3番目と4番目の画像を観察しており、観察者にはマーク指標dが観察される。すなわち、観察者の主たる観察位置を中心にして、上下方向に運動視差を表現可能な領域が均等に分布するため、バランスの良い運動視差を表現することができる。
観察位置の調整の終了後は、ある一定時間tだけ観察位置調整スイッチ3に入力が無いと、画像コントローラー4により付加されていたマーク指標dが除去される。
以上は6個の異なる画像を用いる場合について説明した。6個の場合の考え方は、偶数個の異なる画像を用いる場合には同様に適応できる。すなわち、p=2q(qは1以上の整数)の画像を用いる場合、q番目とq+1番目の画像が分布する観察領域の境界部が、観察者の主たる観察位置となるように調整する。
一方、奇数個、すなわち、p=2q+1(qは1以上の整数)の異なる画像を用いる場合、q+1番目の画像が分布する観察領域が、観察者の主たる観察位置となるように調整する。
このように本発明の第2実施例においては、垂直方向に視差を有する画像を用いる場合においても適応できる。
また、第1実施例同様に、表示デバイス202に表示する合成視差画像とマスク302に設けた開口312との垂直方向の相対位置を変化させる手段(=観察領域変更手段)、例えば、マスク302の垂直方向の位置を変更するための駆動機構、或いは、マスク302を液晶シャッターなど開口部が選択可能なデバイスで構成することにより、同様の効果を得ることができる。
(第3実施例)
図13は、本発明の第3実施例の多視点画像表示装置103である。
第1実施例においては、多視点画像表示装置101には、観察位置調整スイッチ1、画像コントローラー2を設けるようにしたが、本実施例においては、観察位置調節スイッチ1の替わりに、観察者検出手段5(=観察領域設定手段)を設けたものである。なお、第1実施例と同じ番号を付した構成部材は、第1実施例と同様の機能を有するものである。
観察者検出手段5は、観察者が主たる観察位置において、左右方向にバランス良く運動視差が観察できる領域が分布するために設けられた、観察者検出用のセンサーである。
観察者検出手段5は、TVカメラで撮影した観察者の画像を演算部により画像処理を行い、観察者の位置を検出するものである。観察者の位置検出は所定時間t(例えば、10分)毎に検出され、観察者検出手段5によって得られた信号は、画像コントローラー2に伝えられる。
図16において、観察者の主たる観察位置が実線で示す観察者の位置にある時、左右方向に運動視差を表現可能な領域が偏りを持って分布するため、バランスの良い運動視差を表現できないという不具合を解決する場合について説明する。
観察者検出手段5によって得られた信号は、画像コントローラー2により表示デバイス201に表示される合成視差画像を切り替え、4番目と5番目の画像が分布する観察領域の境界部が、観察者の中心位置となるように調整する。
すなわち、観察者の主たる観察位置を中心にして、左右方向に運動視差を表現可能な領域が均等に分布するため、バランスの良い運動視差を表現することができる。
このような動作は、所定時間t毎にくり返して行われる。
また、観察者検出手段5により観察者の人数を検出するようにした場合は、図6に示したように、観察者が2人と検出した場合は、多視点画像表示装置103の中心を基準として、2人の観察者が均等に並んで観察できるように、画像を分布するように調節することができる。
また、観察者検出手段5を用いる方法は、本発明の第2実施例において説明した、垂直方向の視差を有する画像を用いる場合においても適用することができる。
本発明の第1実施例の多視点画像表示装置である。 多視点画像表示装置に表示されるマーク指標cを説明するものである。 観察位置調整スイッチ1の押し釦スイッチ1aを操作した時に表示デバイスに表示する合成視差画像を説明するものである。 図3で合成視差画像を表示した時の多視点画像表示装置の水平方向断面図である。 図3の状態から観察位置調整スイッチ1の押し釦スイッチ1aをさらに2回操作したときの表示デバイスに表示する合成視差画像を説明するものである。 図5で合成視差画像を表示した時の多視点画像表示装置の水平方向断面図である。 n=2m(mは2以上の整数)の異なる画像を用いる場合の状態を説明するものである。 n=2m+1(mは2以上の整数)の異なる画像を用いる場合の状態を説明するものである。 本発明の第2実施例の多視点画像表示装置である。 本発明の第2実施例の多視点画像表示装置の垂直方向断面図である。 観察位置調整スイッチ3の押し釦スイッチ3cを操作した時に表示デバイスに表示する合成視差画像を説明するものである。 合成視差画像を表示した時の多視点画像表示装置の垂直方向断面図である。 本発明の第3実施例の多視点画像表示装置である。 パララックス・パノラマグラム方式の多視点画像表示装置の一例である。 複数の視差画像から生成される合成視差画像を説明するものである。 図14の多視点画像表示装置の水平方向断面図である。 パララックス・パノラマグラム方式の多視点画像表示装置を水平方向に観察者が複数人並んで観察する様子を説明するものである。
符号の説明
101、102、103 多視点画像表示装置
201、202、203 表示デバイス
301、302、303 マスク
1001 従来の多視点画像表示装置の一例
1、3 観察位置調整スイッチ
2、4 画像コントローラー
5 観察者検出手段

Claims (4)

  1. 水平方向に4個以上の視差を有する第1の多視点画像、或いは、垂直方向に2個以上の視差を有する第2の多視点画像のうち少なくともどちらか一方を表示する画像表示手段と、該画像表示手段に表示された多視点画像を各視点の画像に分離して視点ごとに観察領域を形成する多視点画像分離手段と、各視点の観察領域を分布させる位置を変更する観察領域変更手段と、前記各視点の観察領域を分布させる位置を設定する観察領域設定手段を設けることを特徴とする多視点画像表示装置。
  2. 前記観察領域変更手段は、前記画像表示手段に表示された多視点画像と、前記多視点画像分離手段との相対的な位置関係を変更することを特徴とする請求項1に記載の多視点画像表示装置。
  3. 前記観察領域設定手段は、入力スイッチ手段、或いは、観察者検出手段、或いは、駆動力伝達手段のうち少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の多視点画像表示装置。
  4. 前記第1と第2の多視点画像の夫々を識別するための指標を設けることを特徴とする請求項1に記載の多視点画像表示装置。
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