JP2005163134A - 細孔構造体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の細孔構造体の製造方法は、陽極となる基体4に相手負極5を対向させて溶液3中で陽極酸化処理を行うことで基体4の表面に細孔を形成する方法であって、基体4の領域4aに相手負極5を対向させて第1の陽極酸化処理を行なって領域4aに第1の径を有する細孔を形成する工程と、相手負極5を基体4の領域4bと対向する位置へ基体4に対して相対的に走査する工程と、領域4bに相手負極5を対向させて第1の陽極酸化処理と異なる条件で第2の陽極酸化処理を行なって領域4bに第1の径と異なる第2の径を有する細孔を形成する工程とを備えている。
【選択図】 図1
Description
基体として、3N(99.9%)の純度を持つAl、Ti、導電性Si、ITO薄膜が形成された石英ガラスを準備した。また、準備される基体として、導電性Siとグラファイト板上に、Al、Ti、Zn(亜鉛)、I(イットリウム)などのIIB族もしくはIIIB族もしくはIVB族もしくは遷移金属材料の膜が形成されたものも準備した。また、発光材料として用いる場合は微量の遷移金属をドーピングすることもある。膜を形成する手法としては、スパッタリング法、抵抗加熱式蒸着法、EB(Electron Beam)蒸着法、陰極式アーク蒸着法が用いられる。この他、CVD法、めっき法といった既知の薄膜作製プロセスを利用することができる。
相手負極の材料としてはAu(金)、Pt(白金)、Cu(銅)またはAg(銀)を用いた。相手負極の各部において電気抵抗値の差をつける方法を述べる。まず、相手負極上に絶縁物であるレジスト材を塗布し、予め作製したマスク材を通してレジスト材に露光処理を施した。この露光処理により露光されたレジスト材の部分を剥離液により溶解除去することで、相手負極である導電部とレジスト材の残部である絶縁部とを作製した。
陽極酸化処理に用いる溶液として、硫酸、シュウ酸、リン酸、フッ酸水溶液0.01〜0.5M(0.01〜0.5mol/dm3)を準備した。
□500μmの寸法の白金上にレジスト材を塗布した後に露光・現像処理により□3μm、□50μmの寸法で白金表面を露出させた相手負極を、基体との間隔が0.01μm〜1μmの範囲となるようにセットした。この後、相手負極と基体との間に15Vの電圧を印加して、1回目の陽極酸化処理を施した。基体にはグラファイト板上にAl薄膜を10μm厚みで形成したものを用いた。その後、X方向に100μm、Y方向に100μm移動させて、40Vの電圧を印加して2回目の陽極酸化処理を施した。その結果、1回目の陽極酸化処理では5nmの径の直立した細孔を有する酸化膜が得られ、2回目の陽極酸化処理では20nmの径の直立した細孔を有する酸化膜が得られた。なお、溶液温度は0℃であった。
陽極酸化処理を施した後、細孔構造体を2質量%のリン酸水溶液中に浸漬させて細孔径の拡大処理を行なった。溶液温度は25℃であった。この処理によって陽極酸化処理直後は5nm、20nmであった各細孔径が、処理時間の増加とともに増加し、それぞれ5nm〜40nm、20nm〜50nmの範囲で増加した。
導電性Si、ITO膜を形成した石英ガラス上に形成したAl(5%Mn元素ドープ)を陽極酸化処理して2nmの径を有する直立した細孔と、10nmの径を有する直立した細孔とを有する酸化膜を得た。この後、PL測定によって発光波長を測定した。その結果、2nmの径の細孔を有する領域と10nmの径の細孔を有する領域とのそれぞれにおいて、570nm付近の発光波長と650nm付近の発光波長のそれぞれを確認することができた。
図9(a)および(b)に示すように、導電性Si、グラファイト板上に形成したAl膜11、またはAl板11を陽極酸化処理して、2nmの径を有する直立した細孔を有する酸化膜12と、10nmの径を有する直立した細孔を有する酸化膜13とを得た。この後、幅1mm×深さ0.5mmの流路14を形成して、その流路14内を2nm、10nmの分子径を含む溶液を流した。その結果、1回の操作でそれぞれの直立した細孔構造を有する膜領域12、13において2nmと10nmの分子径を持つ分子を分離することができた。なお、図9(b)は、図9(a)のIX−IX線に沿う概略断面図である。
Claims (10)
- 平面もしくは曲面上に形成された直立した細孔を有する膜を備え、
前記膜に形成された前記細孔の径が0.1nm以上100nm以下であり、
前記膜は複数の領域を有し、かつ前記複数の領域のそれぞれには異なる径の細孔が形成されており、
前記複数の領域のそれぞれの面積が10nm2以上100cm2以下の範囲であり、前記複数の領域のそれぞれにおける前記膜の材質が酸化された材質を有する、細孔構造体。 - 前記膜に形成された前記細孔の径が0.1nm以上50nm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の細孔構造体。
- 前記膜の構成元素の少なくとも1つにIIB族もしくはIIIB族もしくはIVB族もしくは遷移金属のうち少なくとも1種類の元素が含まれていることを特徴とする、請求項1または2に記載の細孔構造体。
- 隣り合う細孔間の距離が1nm以上300nm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の細孔構造体。
- 金型およびマスク材のいずれか一方として利用されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の細孔構造体。
- 発光素子として利用されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の細孔構造体。
- フィルタ機能材として利用されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の細孔構造体。
- 陽極となる被処理体に負極となる電極を対向させて溶液中で前記被処理体に陽極酸化処理を行うことで細孔を形成する細孔構造体の製造方法であって、
前記被処理体の各領域において陽極酸化処理の条件を変えることにより、前記被処理体の各領域のそれぞれに異なる径の細孔を形成する、細孔構造体の製造方法。 - 前記電極を前記被処理体に対して相対的に走査させることにより前記被処理体の複数の領域のそれぞれに個別に対向させ、前記電極と対向した前記被処理体の領域ごとに異なる条件で陽極酸化処理を行なうことを特徴とする、請求項8に記載の細孔構造体の製造方法。
- 前記電極は前記被処理体の複数の領域のそれぞれに対向しており、前記被処理体の複数の領域のそれぞれに対向する前記電極の部分ごとに、電気抵抗と前記被処理体からの距離との少なくともいずれかが異なっている、請求項8に記載の細孔構造体の製造方法。
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CN104060312B (zh) * | 2013-03-21 | 2016-10-12 | 汉达精密电子(昆山)有限公司 | 阳极氧化装置及其方法 |
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