JP2005154394A - 通気性貼付剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 支持体と、該支持体に塗布した膏薬、及び膏薬面に貼り合わしたフイルムから成る貼付剤であって、皮膚に貼り付けた場合にムレることなく、該ムレに伴う皮膚障害を発生することのない通気性貼付剤の提供。
【解決手段】 上記フイルム3と鎮痛消炎薬2などの膏薬に縦方向及び横方向に複数の線状切れ目4,4・・を等間隔で形成し、これら線状切れ目4,4・・を介して通気性をもたらす。
【選択図】 図1
【解決手段】 上記フイルム3と鎮痛消炎薬2などの膏薬に縦方向及び横方向に複数の線状切れ目4,4・・を等間隔で形成し、これら線状切れ目4,4・・を介して通気性をもたらす。
【選択図】 図1
Description
本発明は通気性に優れ、発汗などが原因で起こる「ムレ」による貼着力の低下や皮膚障害を抑制した貼付剤に関するものである。
打撲や捻挫などによって痛みが発生し、この痛みを抑える為に鎮痛消炎薬を皮膚に塗る場合がある。又、該鎮痛消炎薬を塗布したシップを皮膚に貼ることもあり、所定の大きさの生地に鎮痛消炎薬を塗布しておき、これを痛みのある患部に貼り付ける方がむしろ便利である。従って、今日では色々な鎮痛消炎用のシップ(貼付剤)が市販されている。
皮膚に適用して薬効を発揮するシップ(貼付剤)は色々知られているが、皮膚に長時間貼着することで「カブレ」等の皮膚障害を起こさないことが求められる。皮膚障害を起こす原因の1つに「皮膚呼吸」の妨害や「ムレ」が存在するが、貼付剤と皮膚との間に、皮膚から発生する水分や汗により「ムレ」が起こり、角質層中の起炎物質がその水分中に溶け出し、炎症を引き起こすとされている。
又、「ムレ」に基づいて皮膚障害を起こす他に、貼付剤を貼り付けてから汗をかいてムレるならば、貼付剤は剥がれてしまう。例えば、足の裏面に貼付剤を貼り付けた場合、時間と共に接着力が低下して、遂には剥がれ落ちてしまう。
特開2001−57991号に係る「通気性貼付剤及びその製造法」は、通気性を備えてムレを防止することが出来る貼付剤である。すなわち、織布又は不織布などの通気性支持体の片面に、膏体ロータリスクリーン印刷方式で、網目の大きさが10〜60メッシュの大きさになるように、網目状又は網目で構成されるパターン状に間隙を有して施すことで通気性の優れた貼付剤とし、皮膚呼吸の妨害やムレが緩和され、ムレ易い場所に貼っても剥がれ落ちないようにしている。
膏体が網目状に形成される為に、各膏体間に間隙が存在し、貼付剤全体としての膏体の面積が減少して貼付剤としての効能が低下する。そして、支持体自体にも通気性が備わったものである必要があり、織布や不織布などに限定される。さらに網目状に膏体を印刷しなくてはならず、製造工程も面倒で製造コストは高くなる。
特開2001−57991号に係る「通気性貼付剤及びその製造法
このように、従来の貼付剤には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、簡単な方法で製造することが出来ると共に、通気性に優れてムレない貼付剤を提供する。
本発明に係る貼付剤は支持体と該支持体面に塗布されている膏薬、そして膏薬に貼り合わされている剥離フイルムから構成されている。そして、貼付剤には不連続の線状切れ目が所定の間隔で縦方向及び横方向に設けられていて、これら切れ目を通して通気性が確保される。そして、皮膚面から発生した汗は該切れ目から外へ排出される。
該切れ目は細長くて貼付剤の膏体面積を減少することは殆どなく、切れ目を形成することによる貼付剤の薬効を低下させることはない。ここで、本発明の貼付剤を構成する支持体の構成は限定しないが、例えば、単糸太さが2デシテックス以下のポリエステル繊維から成る不織布、織編物であって、経・緯50%伸張応力が7N以下の生地性能を具備し、該支持体に膏薬を塗布し、そして膏薬面にフイルムを貼り合わした貼付剤に縦方向及び横方向に複数の線状切れ目を形成することが出来る。
又、単糸の太さが5デシテックス以下の複合ポリマーから成る繊維等を一部に含んだ布織布、織物、編物であって、経・緯方向に50%伸張した際の応力が7N以下の生地性能をもつ繊維生地で構成することが出来、ストレッチと通気性に優れた貼付剤となる。
上記複合ポリマーとは、方法に制限はないが例えば特開2000−239927号に係る「ストレッチ性織編物用ポリエステル複合繊維」であり、低粘土側ポリエステルと高粘土側ポリエステルが互いにサイドバイサイド型に複合されたもので、この繊維を用いることで嵩高性に富み、ソフトな風合いを有すストレッチ性織編物となる。
本発明に係る貼付剤は線状切れ目が縦方向及び横方向に形成されている為に、これら線状切れ目から空気の出入があり、通気性を備えることが出来る。そして、皮膚から発生した汗は該切れ目から外へ流れ出ることが出来、その為にムレることはなく、長時間にわたって貼り付けていても皮膚障害を起こすことはない。又、汗が切れ目から流れ出ることで、貼り付けた貼付剤が剥がれ落ちるといった事態を防止することも出来る。そして、該線状切れ目は金型にて簡単にプレス加工することが出来、製造コストは安くなる。
図1は支持体である繊維生地に鎮痛消炎薬を塗布した貼付剤を表している。図2は該貼付剤の断面拡大図であり、繊維生地1には鎮痛消炎薬2が塗布されている。そして、該鎮痛消炎薬2の上にはフイルム3が貼着されていて、患部に貼る場合には上記フイルム3を剥がして貼り付けされる。
本発明の貼付剤は図1に示しているように、線状切り目4,4・・が縦方向及び横方向に等間隔で形成されている。この線状切れ目4,4・・は鎮痛消炎薬2、及びフイルム3を貫通した状態で設けられていて、該フイルム3を剥して皮膚に貼り付けた際には該線状切れ目4,4・・から空気の出入りが可能と成って、ムレが防止される。ここで、鎮痛消炎薬2が塗布される繊維生地1は元々通気性が備わっている為に切れ目4,4・・を形成する必要はない。従って、支持体に通気性がない場合であれば、該支持体にも線状切れ目4,4・・が設けられる。
図3は本発明の貼付剤を示す他の実施例である。同図に示しているように、該貼付剤は患部に貼り付けし易いように、フイルム3は3分割されてフイルム3a,3b,3cから成っている。このようなフイルム形態は従来から知られているが、中央のフイルム3bを剥がし、中央部を患部に当ててから両側のフイルム3a,3cを剥がすことが出来、鎮痛消炎薬が手に付着することもない。勿論、該実施例の貼付剤にも線状切れ目4,4・・が縦方向及び横方向に等間隔で形成されている。
本発明に係る貼付剤は肌に貼り付けた場合のムレを防止し、皮膚障害を起こさないように通気性を確保する為に線状切れ目を形成している。一方、繊維生地1に塗布される鎮痛消炎薬によっては紫外線に当ることで化学反応を引き起こし、これが原因で、皮膚に発疹、爛れ、発赤症などが発生するケースが多い。特に、光線過敏症と診断された経験がある人、医薬品や化粧品、日焼け止め等で過敏症を起こしたことのある人は、鎮痛消炎用シップを使用する際にも同じような症状が起きることがある。
そこで、繊維生地1は塗布される鎮痛消炎薬がアレルギー反応を起こさないように、繊維生地1にて紫外線を吸収し、又は紫外線を反射することで、鎮痛消炎薬に紫外線が当らないように構成することが出来る。ところで、紫外線を吸収したり、反射することが出来る成分は色々存在しているが、肌に悪影響を及ぼす物質であってはならない。
例えば、図4に工程を示すように、ポリエステルフィラメント56デシテックス36フィラメントの仮撚加工糸を使用し、28G×30inインターロック組織で編立てして丸編繊維生地を製作する。この丸編繊維生地の片側をカットして所定巾の生地に開反し、これを染色装置によって染色する。
一方、貼付剤の支持体となる繊維生地1は伸縮性に優れていることが必要であり、その為に単糸太さが5デシテックス以下の複合ポリマーから成る繊維を一部に含んで不織布、織物、又は編物を構成することが出来る。そして、該繊維生地1が縦横方向に50%伸張した際の応力を7N以下となるようにすることで、ストレッチに優れた繊維生地1となる。
1 繊維生地
2 鎮痛消炎薬
3 フイルム
4 線状切り目
2 鎮痛消炎薬
3 フイルム
4 線状切り目
Claims (4)
- 支持体と、該支持体に塗布した膏薬、及び膏薬面に貼り合わしたフイルムから成る貼付剤において、縦方向及び横方向に複数の線状切れ目を形成したことを特徴とする通気性貼付剤。
- 単糸太さが2デシテックス以下のポリエステル繊維から成る不織布、織編物であって、経・緯50%伸張応力が7N以下の生地性能を持つ支持体と、該支持体に塗布した膏薬、及び膏薬面に貼り合わしたフイルムから成る貼付剤において、縦方向及び横方向に複数の線状切れ目を形成したことを特徴とする通気性貼付剤。
- 単糸太さが2デシテックス以下のポリエステル繊維から成る不織布、織編物であって、経・緯50%伸張応力が7N以下の生地性能を持つ支持体と、該支持体に塗布した膏薬、及び膏薬面に貼り合わしたフイルムから成る貼付剤において、上記フイルムと膏薬に縦方向及び横方向に複数の線状切れ目を形成したことを特徴とする通気性貼付剤。
- 上記支持体として繊維生地を用い、該繊維生地は単糸太さが5デシテックス以下の複合ポリマーから成る繊維等を一部に含んだ不織布、織物、又は編物であって、経・緯方向に50%伸張した際の応力が7N以下とした請求項1、請求項2、又は請求項3記載の通気性貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003399166A JP2005154394A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 通気性貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003399166A JP2005154394A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | 通気性貼付剤 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013128606A1 (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-06 | アルケア株式会社 | 傷手当用品 |
CN108478330A (zh) * | 2018-05-03 | 2018-09-04 | 贵州正道生物科技有限公司 | 一种抗过敏医用胶布及其制备方法 |
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2003
- 2003-11-28 JP JP2003399166A patent/JP2005154394A/ja active Pending
Cited By (3)
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