JP2005152506A - スライドレールのストッパー構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】内側レールの引出しによる引き抜けが防止でき、しかも、上下2個所の当接によって行なって内側レールの引き抜けが確実に防止され、操作部材を指先で引く方向にスライド操作するだけで簡単に内側レールを引き抜くことができるスライドレールを提供する。
【解決手段】内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持し、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きは、露見した操作部材を操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させることにより行なう。
【選択図】図5
【解決手段】内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持し、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きは、露見した操作部材を操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させることにより行なう。
【選択図】図5
Description
本発明は、外側レールと内側レールを組み合わせた構造を持つスライドレールにつき、外側レールから内側レールを引き出す際に不用意に内側レールが抜け外れるのを防ぐスライドレールのストッパー構造に関する。
スライドレールは外側レール(アウターレール)に内側レール(インナーレール)が保持されて外側レールから内側レールが引出し自在なスライド構造を持ち、例えばスチール家具の引出し箱の開閉を伴った支持の場合には、引出し箱の両側に内側レールが装着され、対向するスチール家具本体内の両側に外側レールが装着されて、引出し箱をスチール家具本体前面の開口内に収納する際に内側レールを外側レール内に挿し入れて、引出し箱を開閉自在にスライド支持させる。そして、引出し箱を大きく引出した際に引出し箱が不用意に抜け外れるようであると落下による危険性があるため、従来技術のスライドレールにおいても、内側レールが外側レールから不用意に抜け外れるのを防止する機能が設けられている。
例えば、特開2003−325256号公報に記載のスライドレールは、同公報の請求項1によると、「移動側メンバーを抜き差し可能としたスライドレールにおいて、移動側メンバーを摺動自在に保持するメンバーの基板前端部に設けられた案内部材のストッパー突部の前端部が、移動側メンバーの基板前端部面に重合している」と記載されている。
そして、同公報の実施例の段落番号「0016」の欄には「案内部材5は、図3〜図7に示すように、・・・移動側メンバー2のストッパー部材6に対応して取付基板51の前部から、移動側メンバー2方向で、且つ、前方に突出するストッパー突部53と、・・・より、合成樹脂材にて一体に形成されている。」と記載されており、同公報に添付の図3は案内部材5の全体形状とストッパー突起53を形状を解り易く示している。
そして、段落番号「0011」の欄には、「(移動側メンバー2の)基板22の・・・内面所定位置にストッパー部材6が設けられ、・・・」と記載されており、段落番号「0023」の欄には「そして、さらに移動側メンバー2を収納方向に移動させると、ストッパー部材6のストッパー孔621がストッパー突部53に達した時、弾性によって弾性変移部62は移動側メンバー1の基板12方向に変移して両者は完全に係合し、移動側メンバー2は最大伸長状態で停止する。」と記載されており、同公報に添付の図4及び図5はストッパー突部53を移動側メンバー2に固定したストッパー部材6のストッパー孔621内に突入することによって、移動側メンバー2のスライドを規制する構造を解り易く示している。
そして、同公報の実施例の段落番号「0016」の欄には「案内部材5は、図3〜図7に示すように、・・・移動側メンバー2のストッパー部材6に対応して取付基板51の前部から、移動側メンバー2方向で、且つ、前方に突出するストッパー突部53と、・・・より、合成樹脂材にて一体に形成されている。」と記載されており、同公報に添付の図3は案内部材5の全体形状とストッパー突起53を形状を解り易く示している。
そして、段落番号「0011」の欄には、「(移動側メンバー2の)基板22の・・・内面所定位置にストッパー部材6が設けられ、・・・」と記載されており、段落番号「0023」の欄には「そして、さらに移動側メンバー2を収納方向に移動させると、ストッパー部材6のストッパー孔621がストッパー突部53に達した時、弾性によって弾性変移部62は移動側メンバー1の基板12方向に変移して両者は完全に係合し、移動側メンバー2は最大伸長状態で停止する。」と記載されており、同公報に添付の図4及び図5はストッパー突部53を移動側メンバー2に固定したストッパー部材6のストッパー孔621内に突入することによって、移動側メンバー2のスライドを規制する構造を解り易く示している。
ところで、特開2003−325256号公報に記載のスライドレールによれば、ストッパー部材6が移動側メンバー2の一端側が内側面から浮き上がった姿勢になっており、ストッパー突部53が移動側メンバー2の内側面の方向に向けて突出している。
このため、同公報に添付の図4及び図5を見れば解るように、ストッパー部材6の基部を移動側メンバー2に固定する構造として、移動側メンバー2の面にプレス成形した移動規制突部28をストッパー部材6の基部に形成した嵌合孔601内に突入させる構造を採用しているが、このように単に突部28を嵌合孔601内に突入させるだけではストッパー部材6が抜け外れ易く、特に移動側メンバー2を強く引出して移動規制突部28が嵌合孔601内に突入したときにストッパー部材6に強い引っ張り力が加わるため、ストッパー部材6の抜け外れが一層生じ易い。また、抜け外れまでには至らなくても少し浮き上がるとリテーナー302に接触してリテーナー302の動きを止めて移動側メンバー2の円滑なスライドを不能にする虞がある。元来、ストッパー部材6を移動側メンバー2に固定するためにはリベット止めが最も好ましいと考えられるが、リベット止めにしないで、移動規制突部28を嵌合孔601内に突入させてストッパー部材6を移動側メンバー2に固定する構造としたのは、ストッパー突部53の先端がストッパー部材6の基部やリベットの頭部に接触するのを防ぐためと考えられる。
また、同公報に添付の図4〜図6を見れば解るように、ストッパー部材6による係止が1点で行なわれる構造になっているため、永年経過により固定側メンバーによる移動側メンバーの保持にガタ付きが生じると、ストッパー突部53と嵌合孔601の位置ズレが生じて、ストッパー突部53が嵌合孔601に突入することなく移動側メンバー2が抜け外れるまで引き出されてしまうおそれがある。
このため、同公報に添付の図4及び図5を見れば解るように、ストッパー部材6の基部を移動側メンバー2に固定する構造として、移動側メンバー2の面にプレス成形した移動規制突部28をストッパー部材6の基部に形成した嵌合孔601内に突入させる構造を採用しているが、このように単に突部28を嵌合孔601内に突入させるだけではストッパー部材6が抜け外れ易く、特に移動側メンバー2を強く引出して移動規制突部28が嵌合孔601内に突入したときにストッパー部材6に強い引っ張り力が加わるため、ストッパー部材6の抜け外れが一層生じ易い。また、抜け外れまでには至らなくても少し浮き上がるとリテーナー302に接触してリテーナー302の動きを止めて移動側メンバー2の円滑なスライドを不能にする虞がある。元来、ストッパー部材6を移動側メンバー2に固定するためにはリベット止めが最も好ましいと考えられるが、リベット止めにしないで、移動規制突部28を嵌合孔601内に突入させてストッパー部材6を移動側メンバー2に固定する構造としたのは、ストッパー突部53の先端がストッパー部材6の基部やリベットの頭部に接触するのを防ぐためと考えられる。
また、同公報に添付の図4〜図6を見れば解るように、ストッパー部材6による係止が1点で行なわれる構造になっているため、永年経過により固定側メンバーによる移動側メンバーの保持にガタ付きが生じると、ストッパー突部53と嵌合孔601の位置ズレが生じて、ストッパー突部53が嵌合孔601に突入することなく移動側メンバー2が抜け外れるまで引き出されてしまうおそれがある。
本発明は、以上の課題を解決すべく提案されたもので、操作部材を手動操作しないで内側レールを最大限引き出すと、ストッパー押当部材全体の両先端部分がガイド部材の前端面に当接して内側レールの更なる引出しによる引き抜けが防止でき、しかも、上下2個所の当接によって行なって内側レールの引き抜けが確実に防止され、ストッパー押当部材を内側レールに固定する手段として固定が確実なリベット止めによって行い、スライドレール全体の幅方向の厚みもできるだけ抑えることができ、ストッパー押当部材の両先端部分の近接・離反方向の移動と操作部材の移動を内側レールの内側面に沿って行なわれ、操作部材を指先で引く方向にスライド操作するだけで簡単に内側レールを引き抜くことができるスライドレールを提供することにより、従来技術が有していた課題を解決するものである。
上記課題を解決するための手段である本発明請求項1に記載のスライドレールのストッパー構造は、略C形の断面形状を有する外側レールと両端縁に沿った部分が同方向に折曲されてその外側面にベアリング走行路が形成された内側レールと、外側レールの両端縁間の前端近傍個所に装着した内側レールのガイド体と、ベアリング付リテーナーとを備えて、内側レールがガイド体とベアリング付リテーナーを介して外側レールに引出し自在に支持されたスライドレールにおける内側レールの抜け外れを防止するためのストッパー構造であって、
内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持し、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きが、内側レールを大きく引出した際に露見した操作部材の操作部分を指先で手間方向に操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させて、ストッパー押当部材全体をガイド体の中央部に形成されている空間内を通過させて行なうように構成したことを特徴とする。
内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持し、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きが、内側レールを大きく引出した際に露見した操作部材の操作部分を指先で手間方向に操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させて、ストッパー押当部材全体をガイド体の中央部に形成されている空間内を通過させて行なうように構成したことを特徴とする。
本発明のスライドレールのストッパー構造は、外側レールの出口側近傍の内側に固定したガイド体の先端の両サイド面に、内側レールに固定したストッパー押当部材の先端部を当接させることによって内側レールの抜け外れを防ぐようにしている。
詳細には、ストッパー押当部材の引出し方向に向けた途中部分から先端に向けた部分が横Y形状に分岐した形状になって内側レール内に沿って位置しており、この分岐した両先端部分は内側レールの上下内側面に接触又は略接触した位置にある。
そして、ガイド体は外側レールの内側面に沿った形状になっており、且つ内側レールに沿った上下の曲面部分を案内する凹状の溝が上下に設けられ、更にその中央部分にはストッパー押当部材の先端部を操作部材の操作によって強制的に近接させたときに、この先端部を含めたストッパー押当部材全体と操作部材が通過する比較的大きな凹溝が形成されている。
このため、操作部材を手動操作しないで内側レールを最大限引き出すと、ストッパー押当部材全体の両先端部分がガイド部材の前端面に当接して、内側レールの更なる引出し、つまり引き抜けが防止される。
このように本発明のスライドレールのストッパー構造では、上下2個所の当接によって行なっているため、内側レールの引き抜けが確実に防止され、永年経過によって外側レールによる内側レールの保持に若干のガタつきが生じても、ストッパー押当部材の両先端部分とガイド体の前面の2箇所でストッパー機能を果たしているため、確実な当接が確保される。
また、本発明のスライドレールのストッパー構造では、ストッパー押当部材の両先端部分の近接方向の移動を操作部材によって強制的に行なって、この両先端部分とガイド体による係止(当接状態)の解除が確実に行なえるようになっている。しかも、この係止(当接)とその解除に向けた移動が内側レールの内側面に沿って行なわれるため、ストッパー押当部材の基部を内側レールに装着する構造としてリベット止めによる場合でもリベットの頭部は案内部材に接触しない。
また、ストッパー押当部材の両先端部分による近接方向の移動を、操作部材の操作により分岐部の基部を弾性変形させて行なう方法を採っており、両先端部分の離反方向に向けた移動を素材の弾撥力を利用して行なっている。このため、操作部を操作しないときには、この両先端部分は確実にガイド体の前面を捉える位置にあり、確実な当接により内側レールの引き抜けが防止される。
そして、本発明のスライドレールのストッパー構造では、操作部材の操作を内側レール面に沿って移動させる構造を採っているため、操作部材がガイド体や外側レール面に接触することはない。
詳細には、ストッパー押当部材の引出し方向に向けた途中部分から先端に向けた部分が横Y形状に分岐した形状になって内側レール内に沿って位置しており、この分岐した両先端部分は内側レールの上下内側面に接触又は略接触した位置にある。
そして、ガイド体は外側レールの内側面に沿った形状になっており、且つ内側レールに沿った上下の曲面部分を案内する凹状の溝が上下に設けられ、更にその中央部分にはストッパー押当部材の先端部を操作部材の操作によって強制的に近接させたときに、この先端部を含めたストッパー押当部材全体と操作部材が通過する比較的大きな凹溝が形成されている。
このため、操作部材を手動操作しないで内側レールを最大限引き出すと、ストッパー押当部材全体の両先端部分がガイド部材の前端面に当接して、内側レールの更なる引出し、つまり引き抜けが防止される。
このように本発明のスライドレールのストッパー構造では、上下2個所の当接によって行なっているため、内側レールの引き抜けが確実に防止され、永年経過によって外側レールによる内側レールの保持に若干のガタつきが生じても、ストッパー押当部材の両先端部分とガイド体の前面の2箇所でストッパー機能を果たしているため、確実な当接が確保される。
また、本発明のスライドレールのストッパー構造では、ストッパー押当部材の両先端部分の近接方向の移動を操作部材によって強制的に行なって、この両先端部分とガイド体による係止(当接状態)の解除が確実に行なえるようになっている。しかも、この係止(当接)とその解除に向けた移動が内側レールの内側面に沿って行なわれるため、ストッパー押当部材の基部を内側レールに装着する構造としてリベット止めによる場合でもリベットの頭部は案内部材に接触しない。
また、ストッパー押当部材の両先端部分による近接方向の移動を、操作部材の操作により分岐部の基部を弾性変形させて行なう方法を採っており、両先端部分の離反方向に向けた移動を素材の弾撥力を利用して行なっている。このため、操作部を操作しないときには、この両先端部分は確実にガイド体の前面を捉える位置にあり、確実な当接により内側レールの引き抜けが防止される。
そして、本発明のスライドレールのストッパー構造では、操作部材の操作を内側レール面に沿って移動させる構造を採っているため、操作部材がガイド体や外側レール面に接触することはない。
次の請求項2に記載のスライドレールのストッパー構造では、更に、操作部材によるストッパー押当部材の分岐部の近接方向に向けた移動が、操作部材の手前方向の移動操作により操作部材の先端部に設けた突起が、ストッパー押当部材の分岐部に沿って形成された溝又は縁部に係合しながらその側壁を押し当てることにより行なわれるように構成したものになっている。
このように構成することによって、操作部材によるストッパー押当部材の両先端部分の近接方向に向けたの動きが円滑に行なわれ、また、操作部材を操作した後の戻り方向のスライドを、ストッパー押当部材の両先端部分が離反する方向に向けた弾撥力によって連れ動きさせることができる。このため、操作部材をスライド方向の移動量を規制するだけの簡単な構造にすることができる。
本発明の請求項1に記載のスライドレールのストッパー構造によれば、ストッパー押当部材は横Y形状に分岐した形状を有しており、この分岐した両先端部分を外側レールの前端近傍の内側面に固定したガイドに当接させるという、2点で当接させる構造とした結果、内側レールの引き抜けが確実に防止ができるようになった。
また、ストッパー押当部材の両先端部分の近接・離反方向の移動と操作部材の操作及び戻り方向の移動を内側レールの内側面に沿って行なう構造とした結果、ストッパー押当部材と操作部材の外側レール面方向に向けた突出幅を極力抑えることができつようになった。
しかも、内側レールの内側面方向に向けた外側レール側からの突出がガイド体だけであるため、ガイド体の中央にストッパー押当部材と操作部材を通過させる空間を形成し、この空間内をストッパー押当部材や操作部材を通過することが出来るようにした結果、ストッパー押当部材と内側レールとの固定には、確実な固定ができるリベット止めしても、リベットの頭部がガイド体に当らなくなった。
そして、操作部材を指先で引く方向に操作するだけで、上述した当接が解除されて、内側レールを外側レールから引き抜くことも容易にできるようになったのである。
また、ストッパー押当部材の両先端部分の近接・離反方向の移動と操作部材の操作及び戻り方向の移動を内側レールの内側面に沿って行なう構造とした結果、ストッパー押当部材と操作部材の外側レール面方向に向けた突出幅を極力抑えることができつようになった。
しかも、内側レールの内側面方向に向けた外側レール側からの突出がガイド体だけであるため、ガイド体の中央にストッパー押当部材と操作部材を通過させる空間を形成し、この空間内をストッパー押当部材や操作部材を通過することが出来るようにした結果、ストッパー押当部材と内側レールとの固定には、確実な固定ができるリベット止めしても、リベットの頭部がガイド体に当らなくなった。
そして、操作部材を指先で引く方向に操作するだけで、上述した当接が解除されて、内側レールを外側レールから引き抜くことも容易にできるようになったのである。
また、本発明の請求項2に記載のスライドレールのストッパー構造によれば、操作部材によるストッパー押当部材の分岐部の近接方向に向けた移動が、操作部材の手前方向の移動操作により操作部材の先端部に設けた突起が、ストッパー押当部材の分岐部に沿って形成された凹溝又は縁部に係合しながらその側壁を押し当てることにより行なわれるように構成した結果、操作部材によるストッパー押当部材の両先端部分の近接方向に向けた動きが円滑になり、しかも、操作部材を操作した後の戻り方向のスライドが、ストッパー押当部材の両先端部分が離反する方向に向けた弾撥力によって連れ動きさせて行なうことができるようになった。
本発明を実施するための最良の形態は、
内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持させた。
そして、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きが、内側レールを大きく引出した際に露見した操作部材の操作部分を指先で手間方向に操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させて、ストッパー押当部材全体をガイド体の中央部に形成されている空間内を通過させて行なうように構成した。
そして、操作部材によるストッパー押当部材の分岐部の近接方向に向けた移動が、操作部材の手前方向の移動操作により操作部材の先端部に設けた突起が、ストッパー押当部材の分岐部に沿って形成された溝又は縁部に係合しながらその側壁を押し当てることにより行なわれるように構成したものである。
内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持させた。
そして、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きが、内側レールを大きく引出した際に露見した操作部材の操作部分を指先で手間方向に操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させて、ストッパー押当部材全体をガイド体の中央部に形成されている空間内を通過させて行なうように構成した。
そして、操作部材によるストッパー押当部材の分岐部の近接方向に向けた移動が、操作部材の手前方向の移動操作により操作部材の先端部に設けた突起が、ストッパー押当部材の分岐部に沿って形成された溝又は縁部に係合しながらその側壁を押し当てることにより行なわれるように構成したものである。
図1の(a)は本発明のスライドレールのストッパー構造を採用したスライドレール1実施例を分解斜視図で示し、(b)は同じく組み付け後の状態を示した斜視図である。図1の各図に示ずように、この実施例のスライドレール1は、外側レール3で内側レール2を保持して、内側レール2が引出し方向及び収納方向にスライドできるようになっており、内側レール2を最大限大きく引出したときには内側レール2の抜け外れが防止され、必要時には内側レール2全体を引き抜くことができるようになっている。本実施例のスライドレールのストッパー構造は、従来構造のスライドレールにストッパー機能を付加させることが可能である。
外側レール3は、板面3aの上下に沿った両端縁3b,3bが同じ方向に折曲された略C形の断面形状を有し、その両端縁3b,3bに沿った内側がベアリング走行路になった形状を有し、その長さは必ずしも限定されるものではないが、例えば、30cmのものである。
そして外側レール3の内側にボールベアリング4aを上下に列方向に一定間隔毎にリテーナー4bで回転自在に保持したベアリング付きリテーナー4が走行自在に保持されており、このベアリング付きリテーナー4の長さは、例えば8cmである。
そして、外側レール3の手前側近傍の内側には、内側レール2を支持し、その走行をガイドするプラスチック製のガイド体8が装着されている。なお、ガイド体の形状とその装着構造を解り易くするため、図1の(a)では外側レール3の前端部分とガイド体8の前端部分を切断した状態で示している。ガイド体8は外側レール3の前端近傍の内側面に沿った形状を有している。このような形状を有するガイド体8は、例えばその長さが1cmである。
内側レール2は、外側レール3と略同じ長さを有し、板面2aの上下に沿った両端縁2b、2bが同じ方向に折曲されて上下の外側面にベアリング走行路が形成されており、内側レール2の収納方向の先端近傍における内側面に、ストッパー押当部材6の基部が装着され、その手前側にストッパー押当部材6の操作部材5が前後スライド自在に支持され、これらストッパー押当部材6と操作部材5が組み合わされて押当具7が構成されている。
外側レール3は、板面3aの上下に沿った両端縁3b,3bが同じ方向に折曲された略C形の断面形状を有し、その両端縁3b,3bに沿った内側がベアリング走行路になった形状を有し、その長さは必ずしも限定されるものではないが、例えば、30cmのものである。
そして外側レール3の内側にボールベアリング4aを上下に列方向に一定間隔毎にリテーナー4bで回転自在に保持したベアリング付きリテーナー4が走行自在に保持されており、このベアリング付きリテーナー4の長さは、例えば8cmである。
そして、外側レール3の手前側近傍の内側には、内側レール2を支持し、その走行をガイドするプラスチック製のガイド体8が装着されている。なお、ガイド体の形状とその装着構造を解り易くするため、図1の(a)では外側レール3の前端部分とガイド体8の前端部分を切断した状態で示している。ガイド体8は外側レール3の前端近傍の内側面に沿った形状を有している。このような形状を有するガイド体8は、例えばその長さが1cmである。
内側レール2は、外側レール3と略同じ長さを有し、板面2aの上下に沿った両端縁2b、2bが同じ方向に折曲されて上下の外側面にベアリング走行路が形成されており、内側レール2の収納方向の先端近傍における内側面に、ストッパー押当部材6の基部が装着され、その手前側にストッパー押当部材6の操作部材5が前後スライド自在に支持され、これらストッパー押当部材6と操作部材5が組み合わされて押当具7が構成されている。
図2の(a)はストッパー具7を正面から見た図、(b)は背面から見た図、(c)は斜視図で示しており、図3の(a)はストッパー具7を装着した内側レール2を内側面から見た図であり、(b)はそのI―I断面図、(c)は同じくII−II断面図である。
図2の各図に示すように、ストッパー具7の一方を構成するストッパー押当部材6は、正面視が矩形の基部6bの前端から引出し方向に向けた前端部分が上下に分岐した横Y形状を有し、基部6bは若干肉厚が薄く、分岐部6a,6aは肉厚が厚く形成された比較的軟質なプラスチック製のものであり、両分岐部6a,6aの基部端は円弧形状の開孔6cを形成して両分岐部6a,6aの先端部分を離反させる方向に外圧を加えると、弾撥力に抗してこの開孔6cの周辺部が弾性変形するようになっている。そして、基部6bには内側レールに装着するためのリベット挿通孔6eが形成され、基部6bの背面には矩形の突状面6fが形成され、分岐部6a,6aに沿った背面側中央には凹状の溝6d,6dが形成されている。このような形状を有するストッパー押当部材6の全体長は、例えば4.5cmである。
図2の各図に示すように、ストッパー具7の他方を構成する操作部材5は、内側レールの内側の上下面に沿った状態で内側面に沿う大きさを有する矩形の板面の引出し方向となる一端側の手前面に比較的幅広い突状面による操作部5aが形成され、板面の中央には横長の開口5bが形成され、板面の他端中央辺りからストッパー押当部材5方向に向けて比較的肉薄の凸状板部5cが形成され、この凸条板部5cの先端部分は楕円形状の板面が形成され、この板面の手前側面の上下個所にはストッパー押当部材6の溝6d,6dのそれぞれ嵌まり込む大きさの突起5d,5dが形成されたプラスチック製の一体成形品であり、その全体長は、例えば7cmである。
図2の各図に示すように、ストッパー具7の一方を構成するストッパー押当部材6は、正面視が矩形の基部6bの前端から引出し方向に向けた前端部分が上下に分岐した横Y形状を有し、基部6bは若干肉厚が薄く、分岐部6a,6aは肉厚が厚く形成された比較的軟質なプラスチック製のものであり、両分岐部6a,6aの基部端は円弧形状の開孔6cを形成して両分岐部6a,6aの先端部分を離反させる方向に外圧を加えると、弾撥力に抗してこの開孔6cの周辺部が弾性変形するようになっている。そして、基部6bには内側レールに装着するためのリベット挿通孔6eが形成され、基部6bの背面には矩形の突状面6fが形成され、分岐部6a,6aに沿った背面側中央には凹状の溝6d,6dが形成されている。このような形状を有するストッパー押当部材6の全体長は、例えば4.5cmである。
図2の各図に示すように、ストッパー具7の他方を構成する操作部材5は、内側レールの内側の上下面に沿った状態で内側面に沿う大きさを有する矩形の板面の引出し方向となる一端側の手前面に比較的幅広い突状面による操作部5aが形成され、板面の中央には横長の開口5bが形成され、板面の他端中央辺りからストッパー押当部材5方向に向けて比較的肉薄の凸状板部5cが形成され、この凸条板部5cの先端部分は楕円形状の板面が形成され、この板面の手前側面の上下個所にはストッパー押当部材6の溝6d,6dのそれぞれ嵌まり込む大きさの突起5d,5dが形成されたプラスチック製の一体成形品であり、その全体長は、例えば7cmである。
図3の各図に示すように、ストッパー押当部材6は、その基部6bの背面に設けられている突状面6eを内側レール2に形成した開孔内に突入させた状態で内側レール2の先端近傍の内側面に沿わせ、分岐部6a,6aの両先端部分を引出し方向に向けた姿勢で、リベット9で内側レール2に装着されている。
そしてその引出し方向に向けた内側レール2の前方面に操作部材5が支持されている。操作部材5の支持構造は、内側レール2の内側面に沿ってスライド自在であり、しかも、スライド方向の規制が内側レール2から切り起こした突起2eを操作部材5の開口5b内に突出させ、この突起2eが開口5bの両側端に当接する範囲内でスライド規制するようになっている。
そして、操作部材5をストッパー押当部材6方向にスライドさせて、操作部材5の先端側の突起5d,5dを、ストッパー押当部材6の分岐部6a,6a背面側に位置する溝6d,6d内の基部側終端近傍位置に突入させた状態で、操作部材5とストッパー押当部材6とが組み付けられている。
そしてその引出し方向に向けた内側レール2の前方面に操作部材5が支持されている。操作部材5の支持構造は、内側レール2の内側面に沿ってスライド自在であり、しかも、スライド方向の規制が内側レール2から切り起こした突起2eを操作部材5の開口5b内に突出させ、この突起2eが開口5bの両側端に当接する範囲内でスライド規制するようになっている。
そして、操作部材5をストッパー押当部材6方向にスライドさせて、操作部材5の先端側の突起5d,5dを、ストッパー押当部材6の分岐部6a,6a背面側に位置する溝6d,6d内の基部側終端近傍位置に突入させた状態で、操作部材5とストッパー押当部材6とが組み付けられている。
図4の(a)は外側レールの引出し方向である手前側部分を内側面から見た図であり、(b)はそのIII―III断面図、(c)はIV−IV断面図、(d)はV−V断面図である。
これら各図に示すように、外側レール3の前端(内側レールが引き出される側の端部)の内側面に装着されているガイド体8は、外側レール3の内側面に丁度嵌まる大きさの断面形状を有し、その上下部分には内側レール2の上下の縁部を支持する突部8a、8aが形成され、この突部8a,8aの対向面から内側に内側レールの上下の縁部を案内する形状及び大きさの凹状の溝8e,8eが設けられるように更にその内側に凸条8b,8bが形成され、凸条8b,8b間に操作部材5が通過出来る大きさの空間8cが形成され、外側レール3の出口側となるガイド体8の一端にはD形状のクッション部8fが形成され、背面には内側レール2面に形成されている開口3e内に突入する凸段面8dが形成されたプラスチック成形一体品である。
そして、外側レール3の内側に走行自在に支持されているベアリング付きリテーナー4のリテーナー4bの中央面には、ストッパー押当部材6の前部分に接触しないように高段面に形成されている。
これら各図に示すように、外側レール3の前端(内側レールが引き出される側の端部)の内側面に装着されているガイド体8は、外側レール3の内側面に丁度嵌まる大きさの断面形状を有し、その上下部分には内側レール2の上下の縁部を支持する突部8a、8aが形成され、この突部8a,8aの対向面から内側に内側レールの上下の縁部を案内する形状及び大きさの凹状の溝8e,8eが設けられるように更にその内側に凸条8b,8bが形成され、凸条8b,8b間に操作部材5が通過出来る大きさの空間8cが形成され、外側レール3の出口側となるガイド体8の一端にはD形状のクッション部8fが形成され、背面には内側レール2面に形成されている開口3e内に突入する凸段面8dが形成されたプラスチック成形一体品である。
そして、外側レール3の内側に走行自在に支持されているベアリング付きリテーナー4のリテーナー4bの中央面には、ストッパー押当部材6の前部分に接触しないように高段面に形成されている。
次に、スライドレールのストッパー構造の作動を図5以下の図に沿って詳述する。
図5は内側レール2が外側レール3から最大限引き出される直前の状態を示した要部断面図であり、図6の(a)はそのVI−VI断面図、(b)はVII−VII断面図である。なお、図5は内側レール2はその内側面を手前側に向けられ、外側レール3の内側面は向こう側に向けられた向きで示しているが、この図が断面図であるため、外側レール3の板面(3a)は省略されている。
図5及び図6の(a)に示すように、内側レール2は外側レール3内に装着されているガイド体5とベアリング付きリテーナー4によってスライド自在に支持されている。
そして、図5に示すように、内側レール2が外側レール3から最大限引き出される直前の状態では、ベアリング付きリテーナー4はガイド体8の近傍又はガイド体8の端部に当接する位置まで内側レール2の引出しによって連れ動きして移動しており、ストッパー押当部材6の分岐部6a,6aの先端部分は内側レール2内に上下に接当した位置又は接当する直前の位置にある。そして、操作部材5は内側レール2の引出しによって、その途中部がガイド体8の内側の空間8c内に位置している。
図5は内側レール2が外側レール3から最大限引き出される直前の状態を示した要部断面図であり、図6の(a)はそのVI−VI断面図、(b)はVII−VII断面図である。なお、図5は内側レール2はその内側面を手前側に向けられ、外側レール3の内側面は向こう側に向けられた向きで示しているが、この図が断面図であるため、外側レール3の板面(3a)は省略されている。
図5及び図6の(a)に示すように、内側レール2は外側レール3内に装着されているガイド体5とベアリング付きリテーナー4によってスライド自在に支持されている。
そして、図5に示すように、内側レール2が外側レール3から最大限引き出される直前の状態では、ベアリング付きリテーナー4はガイド体8の近傍又はガイド体8の端部に当接する位置まで内側レール2の引出しによって連れ動きして移動しており、ストッパー押当部材6の分岐部6a,6aの先端部分は内側レール2内に上下に接当した位置又は接当する直前の位置にある。そして、操作部材5は内側レール2の引出しによって、その途中部がガイド体8の内側の空間8c内に位置している。
図7は内側レール2が外側レール3から最大限引き出された状態を示した要部断面図であり、図8(a)(b)はそのVIII−VIII断面図及びIX−IX断面図である。
これら各図に示すように、内側レール2を外側レール3から最大限引き出された状態では、ストッパー押当部材6の分岐部6a,6aの先端部分がガイド体8の端面に当接して、内側レール3がそれ以上引き出せない状態にあり、このようにすることによって、内側レレール2が外側レール3内から抜き出るのを防いでいる。
これら各図に示すように、内側レール2を外側レール3から最大限引き出された状態では、ストッパー押当部材6の分岐部6a,6aの先端部分がガイド体8の端面に当接して、内側レール3がそれ以上引き出せない状態にあり、このようにすることによって、内側レレール2が外側レール3内から抜き出るのを防いでいる。
図9は内側レール2を外側レール3内から抜き出すときの状態を示した要部断面図であり、図10はそのX−X断面図である。
これら各図に示すように、内側レール2を外側レール3内から抜き出す必要がある場合には、先ず、図5又は図7に示す状態において、外側レール3内から外側に露見している操作部材5の操作部5aを指先で押えつつ引出し方向にスライドさせる。このように操作すると、図9及び図10に示すように、操作部材5前端の突起5d,5dが手前方向に移動することに伴って、この突起5d,5dがストッパー押当部材6の分岐部6a,6a背面の溝6d,6dの壁面を押圧しながら分岐部6a,6aの先端部分が近接する方向に弾性変形して、この分岐部6a,6aを含めたストッパー押当部材6全体がガイド体8の内側の空間8c内を通過できるようになる。この状態になると、指先で引き操作を行なっていた操作部材5から指先を離しても問題ない。なお、分岐部6a,6aの先端部分がこの空間8c内を確実に通過させるまで操作部材5のスライド操作する必要があるため、このスライド操作長さを判り易くするとともに、突起5d,5dが溝6d,6d内から外れないようにするため、内側レール2から切り起した突起2eを操作部材5の開口5b内の先端縁に当接させることによって操作部材5のスライド長さを規制している。そして、図9に示す状態から更に内側レール2を引き抜く方向に操作すると、内側レール2を外側レール3から完全に抜き出すことができる。
これら各図に示すように、内側レール2を外側レール3内から抜き出す必要がある場合には、先ず、図5又は図7に示す状態において、外側レール3内から外側に露見している操作部材5の操作部5aを指先で押えつつ引出し方向にスライドさせる。このように操作すると、図9及び図10に示すように、操作部材5前端の突起5d,5dが手前方向に移動することに伴って、この突起5d,5dがストッパー押当部材6の分岐部6a,6a背面の溝6d,6dの壁面を押圧しながら分岐部6a,6aの先端部分が近接する方向に弾性変形して、この分岐部6a,6aを含めたストッパー押当部材6全体がガイド体8の内側の空間8c内を通過できるようになる。この状態になると、指先で引き操作を行なっていた操作部材5から指先を離しても問題ない。なお、分岐部6a,6aの先端部分がこの空間8c内を確実に通過させるまで操作部材5のスライド操作する必要があるため、このスライド操作長さを判り易くするとともに、突起5d,5dが溝6d,6d内から外れないようにするため、内側レール2から切り起した突起2eを操作部材5の開口5b内の先端縁に当接させることによって操作部材5のスライド長さを規制している。そして、図9に示す状態から更に内側レール2を引き抜く方向に操作すると、内側レール2を外側レール3から完全に抜き出すことができる。
なお、図9を参照しながら説明するが、一旦抜き出した内側レール2を外側レール3内に挿し込む場合には、内側レール2の先端部をガイド体8内に挿し込んで内側レール2を収納方向に押すだけで、ストッパー押当部材6の傾斜している分岐部6a,6aはガイド体8の空間8cの入口の端面で押圧してその先端部分を近接させる方向に移動するため、分岐部6a,6aが挿入の障害になることはない。なお、内側レール2の先端部を外側レール3内に挿し入れるときに、内側レール2が少し上下に傾いていると、その先端がリテーナー4bを押しつけて、内側レール2の先端部分がベアリング付きリテーナー4に上手く嵌まらないことも予想されるが、本実施例では、図3の(a)に示すように、内側レール2の先端部分2dの上下端を少し内側に傾斜させた形状にすることで、この問題が生じるのを解消している。
そして、内側レール2を最後まで収納したときに生じ易い接当音は、図1に示す内側レール2手前側の切り起し2cが、図4の(a)に示すガイド体8前端のクッション部8fに衝突するため、相当程度減少するようになっている。
そして、内側レール2を最後まで収納したときに生じ易い接当音は、図1に示す内側レール2手前側の切り起し2cが、図4の(a)に示すガイド体8前端のクッション部8fに衝突するため、相当程度減少するようになっている。
本発明のスライドレールのストッパー構造を採用したスライドレールは、内側レールが最大限引き出されたときの抜け外れが防止でき、また、必要時には簡単な操作だけで内側レールを引き抜くこともできる。特にこのストッパー構造は、丈夫で確実な引き抜きの防止が行なえるため、しかも比較的安価にて製造できるため、例えば、スチールキャビネットの引出し箱の支持、スチール机の引出し箱の支持などの分野での利用可能性が期待できる。
1 (本発明実施例の)スライドレール
2 内側レール
2a 板面
2b 両端縁
3 外側レール
3a 板面
3b 両端縁
4 ベアリング付きリテーナー
4a ボールベアリング
4b リテーナー
5 操作部材
5b 開口
5c 凸条板部
5d 突起
6 ストッパー押当部材
6a 分岐部
6b 基部
6d 溝
7 押当具
9 リベット
8 ガイド体
8s 突部
8a、 凸条
8c 空間
8f クッション部
2 内側レール
2a 板面
2b 両端縁
3 外側レール
3a 板面
3b 両端縁
4 ベアリング付きリテーナー
4a ボールベアリング
4b リテーナー
5 操作部材
5b 開口
5c 凸条板部
5d 突起
6 ストッパー押当部材
6a 分岐部
6b 基部
6d 溝
7 押当具
9 リベット
8 ガイド体
8s 突部
8a、 凸条
8c 空間
8f クッション部
Claims (2)
- 略C形の断面形状を有する外側レールと両端縁に沿った部分が同方向に折曲されてその外側面にベアリング走行路が形成された内側レールと、外側レールの両端縁間の前端近傍個所に装着した内側レールのガイド体と、ベアリング付リテーナーとを備えて、内側レールがガイド体とベアリング付リテーナーを介して外側レールに引出し自在に支持されたスライドレールにおける内側レールの抜け外れを防止するためのストッパー構造であって、
内側レールの両端縁間の内側面における先端近傍個所に横Y字形状のストッパー押当部材の基部を固定してその分岐した両先端部分を引出し方向に向け、更に、その手前の内側レールの内側面にストッパー押当部材の分岐部の両先端部分を弾撥力に抗して近接させる方向に手動操作する操作部材をスライド自在に支持し、内側レールを大きく引出し操作した際の抜け外れ防止が、ストッパー押当部材の分岐した両先端部がガイド体に当接することにより行なわれ、内側レールの引き抜きが、内側レールを大きく引出した際に露見した操作部材の操作部分を指先で手間方向に操作して、ストッパー押当部材の両先端部分を近接させる方向に移動させて、ストッパー押当部材全体をガイド体の中央部に形成されている空間内を通過させて行なうように構成したことを特徴とするスライドレールのストッパー構造。 - 操作部材によるストッパー押当部材の分岐部の近接方向に向けた移動が、操作部材の手前方向の移動操作により操作部材の先端部に設けた突起が、ストッパー押当部材の分岐部に沿って形成された溝又は縁部に係合しながらその側壁を押し当てることにより行なわれるように構成した請求項1に記載のスライドレールのストッパー構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003398884A JP2005152506A (ja) | 2003-11-28 | 2003-11-28 | スライドレールのストッパー構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2005152506A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110761650A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-02-07 | 广东东泰五金精密制造有限公司 | 一种滑轨组件的防变形稳定开闭结构 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03170108A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-07-23 | Standard Precision Inc | スライドアセンブリ用ラッチ装置及びスライドアセンブリ |
JPH0388768U (ja) * | 1989-12-27 | 1991-09-10 | ||
JP2000139596A (ja) * | 1998-11-17 | 2000-05-23 | Suou:Kk | スライドレールストッパ |
JP2003144256A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-05-20 | Wakama Kanamono Kk | インナーレールの抜け外れ防止機能を有するスライドレール |
-
2003
- 2003-11-28 JP JP2003398884A patent/JP2005152506A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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