JP2005150371A - 基板の研削方法及び基板の研削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 基板の一方の面に保護テープを貼付しなくても、この基板の一方の面に形成された複数の回路素子を傷つけることなく、この基板の他方の面を研削できるようにした基板の研削方法及び基板の研削装置を提供する。
【解決手段】 複数のICチップが表面に一体に形成されてなるウエーハWの裏面を研削する装置であって、ウエーハWの周縁部を固定する吸着ステージ10と、この周縁部を固定されたウエーハWの表面に純水を供給して、当該ウエーハWを表面側から裏面側へ押圧する純水供給装置30と、この純水により表面側から裏面側へ押圧されているウエーハWの当該裏面に研削パッド42を接触させて当該裏面を研削する回転研削装置40と、を備えたことを特徴とするものである。ウエーハWの裏面を研削する時に、吸着ステージ10の掘り下げられた上面16に純水を供給してウエーハWの表面側から裏面側への圧力をコントロールする。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数のICチップが表面に一体に形成されてなるウエーハWの裏面を研削する装置であって、ウエーハWの周縁部を固定する吸着ステージ10と、この周縁部を固定されたウエーハWの表面に純水を供給して、当該ウエーハWを表面側から裏面側へ押圧する純水供給装置30と、この純水により表面側から裏面側へ押圧されているウエーハWの当該裏面に研削パッド42を接触させて当該裏面を研削する回転研削装置40と、を備えたことを特徴とするものである。ウエーハWの裏面を研削する時に、吸着ステージ10の掘り下げられた上面16に純水を供給してウエーハWの表面側から裏面側への圧力をコントロールする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基板の研削方法及び基板の研削装置に関し、特に、多数個のICチップが作り込まれたウエーハの裏面を研削して、その厚さを薄くするウエーハの裏面研削方法及びウエーハの裏面研削装置に関するものである。
従来から、半導体装置の製造工程では、複数のICチップが表面に形成されたウエーハをダイシングして、これらのICチップを1個1個に分離する前に、このウエーハの裏面を研削してその厚さを薄くしている。このようなウエーハの裏面研削は、ICチップの放熱性の向上、及び半導体装置を薄型化する等の観点から重要であり、多くの半導体装置の製造工程で行われている(例えば、特許文献1参照。)。
ウエーハの裏面研削は、まず始めに、ウエーハの表面を擦り傷や、汚染等から保護するために、粘着面を有する保護テープをこのウエーハの表面に貼り付ける。次に、保護テープを貼り付けられたウエーハを裏面研削装置(以下で、グラインダーという)にセットし、このウエーハの裏面を研削する。そして、ウエーハの裏面を研削し、その厚さを所望の値まで薄く加工した後で、ウエーハをグラインダーから取り外す。その後、このウエーハの表面から保護テープを剥す。
特開2002−334857号公報
ところで、従来例に係るウエーハの裏面研削方法によれば、ウエーハの裏面を研削する前に、このウエーハの表面に保護テープを貼っていた。そして、ウエーハの裏面を研削した後で、このウエーハの表面から保護テープを剥していた。
しかしながら、ウエーハ表面の最上層には、通常、シリコン酸化膜(SiO2)や、シリコン窒化膜(Si3N4)、シリコン酸窒化膜(SiON)等からなるパッシベーション膜が形成されている。
しかしながら、ウエーハ表面の最上層には、通常、シリコン酸化膜(SiO2)や、シリコン窒化膜(Si3N4)、シリコン酸窒化膜(SiON)等からなるパッシベーション膜が形成されている。
このため、保護テープの粘着力のばらつきや、保護テープの剥離の仕方(保護テープを剥す際の起点、保護テープを剥す速度等)によっては、この保護テープと共に、パッシベーション膜の一部もウエーハの表面から剥れてしまい、このウエーハに形成されたICチップの歩留りや信頼性を損なうおそれがあった。
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、基板の一方の面に保護テープを貼付しなくても、この基板の一方の面に形成された複数の回路素子を傷つけることなく、この基板の他方の面を研削できるようにした基板の研削方法及び基板の研削装置の提供を目的とする。
そこで、この発明はこのような問題を解決したものであって、基板の一方の面に保護テープを貼付しなくても、この基板の一方の面に形成された複数の回路素子を傷つけることなく、この基板の他方の面を研削できるようにした基板の研削方法及び基板の研削装置の提供を目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明に係る基板の研削方法は、複数の回路素子が一方の面に一体に形成されてなる基板の他方の面を研削する方法であって、前記基板の周縁部を固定する工程と、前記周縁部を固定された前記基板の前記一方の面に所定の液体を供給して、当該基板を前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧する工程と、前記液体により前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧されている前記基板の当該他方の面を研削する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明に係る基板の研削方法によれば、基板の一方の面にある複数の回路素子を保護テープではなく、所定の液体で保護した状態で、この基板の他方の面を研削することができる。従って、従来方式と比べて、基板を研削する前後で、粘着面を有する保護テープをこの基板の一方の面に貼付したり、剥したりする必要がない。
本発明に係る第1の基板の研削装置は、複数の回路素子が一方の面に一体に形成されてなる基板の他方の面を研削する装置であって、前記基板の周縁部を固定する固定手段と、前記周縁部を固定された前記基板の前記一方の面に所定の液体を供給して、当該基板を前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧する液体供給手段と、前記液体により前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧されている前記基板の当該他方の面を研削する研削手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る第1の基板の研削装置は、複数の回路素子が一方の面に一体に形成されてなる基板の他方の面を研削する装置であって、前記基板の周縁部を固定する固定手段と、前記周縁部を固定された前記基板の前記一方の面に所定の液体を供給して、当該基板を前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧する液体供給手段と、前記液体により前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧されている前記基板の当該他方の面を研削する研削手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る第1の基板の研削装置によれば、基板の周縁部を固定すると共に、この基板の一方の面に所定の液体を供給して、当該基板をその一方の面側から他方の面側へ押圧する。そして、この状態で基板の他方の面を研削する。従って、従来方式と比べて、粘着面を有する保護テープを基板の一方の面に貼付しなくても、研削による破損や汚染等から回路素子を保護することができる。
本発明に係る第2の基板の研削装置は、上述した第1の基板の研削装置において、前記固定手段は、ステージと、前記ステージの上面であって前記基板の周縁部と向かい合う位置に設けられた複数の架台とを備え、前記架台の上面には前記基板の周縁部を吸着するための吸気孔が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る第3の基板の研削装置は、上述した第2の基板の研削装置において、前記ステージの上面であって前記基板の中心と向かい合う位置に設けられた開口部を備え、前記開口部は前記液体供給手段に接続し、当該液体供給手段は該開口部を通して前記ステージの上面に前記液体を供給することを特徴とするものである。
また、本発明に係る第3の基板の研削装置は、上述した第2の基板の研削装置において、前記ステージの上面であって前記基板の中心と向かい合う位置に設けられた開口部を備え、前記開口部は前記液体供給手段に接続し、当該液体供給手段は該開口部を通して前記ステージの上面に前記液体を供給することを特徴とするものである。
本発明に係る第2、第3の基板の研削装置によれば、基板の一方の面を下にしてその周縁部を架台の上面に載せると共に、この架台の上面に設けられている吸気孔から吸気する。これにより、この基板の一方の面に形成された複数の回路素子をステージから浮かした状態で、この基板の周縁部だけを架台に吸着させることができる。それゆえ、基板の一方の面に形成された複数の回路素子と、ステージとの間の空間に所定の液体を十分に行き渡らせることができ、この基板の自重による撓みや、砥石等との接触による撓みを小さくすることができる。
本発明に係る第4の基板の研削装置は、上述した第3の基板の研削装置において、前記ステージの上面は、前記開口部を中心とし、前記開口部から離れるにしたがって同心円状にその深さが浅くなるような放物面を成していることを特徴とするものである。
本発明に係る第4の基板の研削装置によれば、ステージ上面の中心部に設けられた開口部から当該ステージの上面に供給される液体によって基板に与えられる圧力の分布を、略均一にすることが可能である。
本発明に係る第4の基板の研削装置によれば、ステージ上面の中心部に設けられた開口部から当該ステージの上面に供給される液体によって基板に与えられる圧力の分布を、略均一にすることが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る基板の研削方法及び基板の研削装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るグラインダー100の構成例を示す概念図である。このグラインダー100は、複数のICチップがその表面に一体に形成されてなるウエーハWの裏面を研削(または、研磨)して、このウエーハWを所定の厚さまで薄く加工する装置である。図1に示すように、このグラインダー100は、吸着ステージ10と、排気装置20と、純水供給装置30と、回転研削装置40等とから構成されている。また、このグラインダー100は、ウエーハWの裏面を研削した後で、このウエーハを吸着ステージ10上から取り出すための吸着パッド50(図3参照)を備えている。
これらの中で、吸着ステージ10は、ウエーハWの表面側の周縁部を吸着し固定するものである。図2に示すように、この吸着ステージ10は、例えば平面視で略円形の形状を有し、その周縁部には一定の間隔で複数の架台18が設けられている。ウエーハWの裏面を研削する際には、まず始めに、この架台18上にウエーハWの周縁部が載置される。
また、この架台18の上面は吸着ステージ10の上面16よりも所定の高さだけ高くなっている(言い換えれば、吸着ステージ10の上面16は、架台18の上面に対して、所定の高さだけ下げられている。)。これは、ウエーハWの表面を下にして、このウエーハWの周縁部を架台18上に載置した際に、このウエーハWがその自重等により多少撓んだとしても、このウエーハWの表面にあるICチップが吸着ステージ10の上面16と接触してしまうことがないようにするためである。また、図2に示すように、この架台18の上面には吸気孔18aがそれぞれ設けられている。この吸気孔18は、吸着ステージ10の外周側壁に取り付けられた排気管12を通って排気装置20(図1参照)に接続されている。
また、この架台18の上面は吸着ステージ10の上面16よりも所定の高さだけ高くなっている(言い換えれば、吸着ステージ10の上面16は、架台18の上面に対して、所定の高さだけ下げられている。)。これは、ウエーハWの表面を下にして、このウエーハWの周縁部を架台18上に載置した際に、このウエーハWがその自重等により多少撓んだとしても、このウエーハWの表面にあるICチップが吸着ステージ10の上面16と接触してしまうことがないようにするためである。また、図2に示すように、この架台18の上面には吸気孔18aがそれぞれ設けられている。この吸気孔18は、吸着ステージ10の外周側壁に取り付けられた排気管12を通って排気装置20(図1参照)に接続されている。
図4は、ウエーハWの一例を示す平面図である。図4に示すように、ウエーハWの表面には、複数のICチップ1aが形成されており、このICチップ1aの周りを周縁部1bが囲んでいる。このウエーハWを吸着ステージ10に吸着させる際には、このウエーハWの表面と、吸着ステージの上面16(図2参照)とを向かい合わせると共に、このウエーハWの周縁部1bにある吸着ポイント1cを架台18(図2参照)に重ね合わせ、この状態でウエーハWを架台18上に置く。そして、排気装置20(図1参照)を稼働させて、この架台18の吸気孔18aから吸気する。これにより、このウエーハWの表面側に形成された複数のICチップ1aを吸着ステージの上面16から浮かせた状態で、このウエーハWを吸着ステージ10に固定することができる。
また、図2に示すように、この吸着ステージ10の中心部には純水供給装置30(図1参照)に接続する開口部14が設けられている。純水供給手段30は、図2の破線矢印で示すように、この開口部14を通して吸着ステージ10の上面16に純水を供給するようになっている。さらに、この吸着ステージ10の上面16は、この開口部14を中心とし、この開口部14から離れるにしたがって同心円状にその深さが浅くなるような放物面となっている。この上面16が放物面となっていることにより生じる作用効果については、後述する。
図1に戻って、回転研削装置40は、吸着ステージ10により固定されたウエーハWの裏面を研削するものである。この回転研削装置40は、吸着ステージ10に固定されるウエーハWの裏面に対してその傾きが略垂直となるように調整された回転軸41と、この回転軸41の先端部に取り付けられた研削パッド(砥石)42等とから構成されている。この研削パッド42は、例えば、平面視での形状が略円形であり、多孔質のセラミック等からなるものである。
この研削パッド42は、図1の実線矢印で示すような回転軸41の回転動作によって、ウエーハWの裏面に接触したまま自転動作するようになっている。また、この回転軸41は、ウエーハWの裏面に対してその傾きを略垂直に保ったままウエーハWの裏面に沿って移動することが可能であり、この回転軸41の移動動作に伴って、研削パッド42もウエーハWの裏面に沿って移動するようになっている。回転研削装置40は、このような研削パッド42の自転動作と移動動作とを組み合わせて、ウエーハWの裏面を研削するようになっている。
図5は、本発明の実施形態に係るウエーハWの裏面研削方法を示すフローチャートである。次に、図1〜図3に示したグラインダー100を用いてウエーハWの裏面を研削する方法を、図5のフローチャートに沿って説明する。まず始めに、図1において、ウエーハWの表面を下にして、このウエーハWの周縁部を吸着ステージ10の架台18上に載せる。次に、図1に示した排気装置20を動かして、架台18上にウエーハWの周縁部を吸着させ固定させる(ステップ(S)1)。
上述したように、この架台18の上面は、吸着ステージ10の上面16よりも所定の高さだけ高くなっているので、ウエーハWが多少撓んだとしても、このウエーハWの表面側に形成されたICチップと吸着ステージ10との接触を防ぐことができる。
次に、純水供給装置30を動作させて、図1の破線矢印で示すように、吸着ステージ10の開口部14を通してその上面16に純水を供給する(ステップ2)。図2に示したように、この吸着ステージ10の上面16の周縁部は、架台18等によって完全に囲まれているわけではなく、一定の間隔でスペースが設けられているので、この吸着ステージ10の上面16に供給された純水は、図2の破線矢印で示すように、この上面16から架台18間のスペースを通って吸着ステージ10の外へ流れ落ちる。
次に、純水供給装置30を動作させて、図1の破線矢印で示すように、吸着ステージ10の開口部14を通してその上面16に純水を供給する(ステップ2)。図2に示したように、この吸着ステージ10の上面16の周縁部は、架台18等によって完全に囲まれているわけではなく、一定の間隔でスペースが設けられているので、この吸着ステージ10の上面16に供給された純水は、図2の破線矢印で示すように、この上面16から架台18間のスペースを通って吸着ステージ10の外へ流れ落ちる。
また、吸着ステージ10の上面16の掘り下げ量が面内一定(即ち、上面16が平坦)であると、裏面の研削時にウエーハWに与える水圧の分布が偏ってしまう。そこで、このグラインダー100では、この上面16の掘り下げ量に面内分布を持たせることで、水圧の分布を最適化している。例えば、吸着ステージ10の上面16は、開口部14を中心とし、この開口部14から離れるにしたがって同心円状にその深さが浅くなるような放物面となっている。
即ち、この吸着ステージ10の上面16は、純水の流れる面積が増大するにしたがって、この上面16とウエーハWとに挟まれた部分の体積が減少するように掘り下げられている。吸着ステージ10の上面16をこのような放物面に形成することにより、ウエーハWのICチップが形成された部分にかかる純水の圧力(以下で、単に水圧という)の分布を略均一にすることができる。
次に、ウエーハWを吸着ステージ10に固定した状態で、回転研削装置40を動作させて研削パッド42をウエーハWの裏面に接触させる。そして、一方で吸着ステージ10の開口部14から純水を一定の流速で流し続け、他方で研削パッド42を自転させながら、この研削パッド42をウエーハWの裏面に沿って移動させて、このウエーハWの裏面を研削する(ステップ3)。このとき、ウエーハWは水圧によってその表面側から裏面側に押圧されており、しかも、この水圧の分布はウエーハW面内で略均一なので、ウエーハWの撓みを抑制しつつ、このウエーハWの裏面を略均一に研削することができる。
ウエーハWの裏面を研削した後は、図3に示すように、このウエーハWの裏面から研削パッド42を離す(ステップ4)。次に、吸着パッド50をウエーハWの裏面に吸着させる共に、排気装置20を停止させ、ウエーハWの吸着ステージ10への吸着を止める。そして、吸着パッド50を上方に移動させて、このウエーハWの表面側の周縁部を、架台18の上面から若干引き上げる。この間、ウエーハWの裏面から表面への研磨粉等の回りこみを防ぎ、また、ウエーハWの表面を洗浄するために、吸着ステージ10の上面16上に純水を供給し続ける。
次に、ウエーハWを架台18の上面から若干引き上げた状態で、このウエーハWを吸着パッド50を軸に例えば±36[°]、時計回り、及び反時計回りに交互に複数回回転させて、ウエーハWの架台18と接触していた部分(即ち、吸着ポイント)を純水で洗浄する。この吸着ポイントは、研磨粉等が回り込み付着している可能性が高いので、十分に洗浄する。その後、このウエーハWを架台18の上面から完全に引き上げ、このウエーハWをスピン乾燥機等にセットして乾燥させる。これにより、ウエーハWの裏面研削を終了させる。
このように、本発明に係るウエーハWの裏面研削方法によれば、吸着ステージ10の掘り下げられた上面16に純水等の液体を供給してウエーハWの表面側から裏面側への圧力をコントロールし、このウエーハWの撓みを抑制している。また、吸着ステージ10の掘り下げられた上面16の周縁部は、架台18等によって完全に囲まれているわけではなく、一定の間隔でスペースが設けられている。このような構成により、吸着ステージ10の中心にある開口部14からその上面16に供給された純水は、ウエーハWを略均一な圧力で押圧しつつ、吸着ステージ10とウエーハWとによって上下方向から挟まれて空間を通って、この吸着ステージ10の周縁部へ向かう。そして、この純水は、吸着ステージ10の上面16から流れ落ちる。
従って、ウエーハWの裏面を研削しているときに、この研削に用いる研磨粉のウエーハW表面への回り込みや、この研磨粉のウエーハWの表面への付着を防ぐことができ、研削による擦り傷や汚染等からICチップを保護することができる。従来方式と比べて、ウエーハWの研削の前後で、粘着面を有する保護テープをウエーハWの表面に貼付したり、また剥したりする必要がないので、この保護テープに起因するパッシベーション膜の剥れ等の問題を回避することができる。
また、保護テープの貼り付け工程や、剥離工程を削減できるので、半導体装置の製造工程を短縮することができる。さらに、保護テープを貼り付け、剥離するための専用の装置(貼付装置、剥離装置等)が不要となるので、設備投資コストを低減できる可能性がある。
この実施形態では、回路素子が本発明のICチップ1aに対応し、ウエーハWが本発明の基板に対応している。また、このウエーハWの表面が本発明の基板の一方の面に対応し、ウエーハWの裏面が本発明の基板の他方の面に対応している。さらに、架台18を含む吸着ステージ10が本発明の固定手段に対応し、純水が本発明の所定の液体に対応している。また、純水供給装置30が本発明の液体供給手段に対応し、回転研削装置40が本発明の研削手段に対応している。さらに、グラインダー100が本発明の研削装置に対応している。
この実施形態では、回路素子が本発明のICチップ1aに対応し、ウエーハWが本発明の基板に対応している。また、このウエーハWの表面が本発明の基板の一方の面に対応し、ウエーハWの裏面が本発明の基板の他方の面に対応している。さらに、架台18を含む吸着ステージ10が本発明の固定手段に対応し、純水が本発明の所定の液体に対応している。また、純水供給装置30が本発明の液体供給手段に対応し、回転研削装置40が本発明の研削手段に対応している。さらに、グラインダー100が本発明の研削装置に対応している。
W ウエーハ、1a ICチップ、1b 周縁部、1c 吸着ポイント、10 吸着ステージ、12 排気管、14 開口部、16 上面、18 架台、20 排気装置、30 純水供給装置、40 回転研削装置、41 回転軸、42 研削パッド、100 グラインダー
Claims (5)
- 複数の回路素子が一方の面に一体に形成されてなる基板の他方の面を研削する方法であって、
前記基板の周縁部を固定する工程と、
前記周縁部を固定された前記基板の前記一方の面に所定の液体を供給して、当該基板を前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧する工程と、
前記液体により前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧されている前記基板の当該他方の面を研削する工程と、を含むことを特徴とする基板の研削方法。 - 複数の回路素子が一方の面に一体に形成されてなる基板の他方の面を研削する装置であって、
前記基板の周縁部を固定する固定手段と、
前記周縁部を固定された前記基板の前記一方の面に所定の液体を供給して、当該基板を前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧する液体供給手段と、
前記液体により前記一方の面側から前記他方の面側へ押圧されている前記基板の当該他方の面を研削する研削手段と、を備えたことを特徴とする基板の研削装置。 - 前記固定手段は、ステージと、前記ステージの上面であって前記基板の周縁部と向かい合う位置に設けられた複数の架台とを備え、前記架台の上面には前記基板の周縁部を吸着するための吸気孔が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の基板の研削装置。
- 前記ステージの上面であって前記基板の中心と向かい合う位置に設けられた開口部を備え、前記開口部は前記液体供給手段に接続し、当該液体供給手段は該開口部を通して前記ステージの上面に前記液体を供給することを特徴とする請求項3に記載の基板の研削装置。
- 前記ステージの上面は、前記開口部を中心とし、前記開口部から離れるにしたがって同心円状にその深さが浅くなるような放物面を成していることを特徴とする請求項4に記載の基板の研削装置。
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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