JP2005146207A - 延伸フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】透明性に優れ、更にガスバリア性に優れる直線カット性フィルムを提供する。
【解決手段】メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂(A)を92〜99質量%の範囲で、有機膨潤化剤で処理したスメクタイト(スメクタイト(B))を8〜1質量%の範囲で含むポリアミド樹脂組成物(C)10〜40質量%と脂肪族ポリアミド樹脂(D)90〜60質量%からなるポリアミド樹脂組成物(E)を二軸延伸した直線カット性を有する延伸フィルム。
【選択図】 無
【解決手段】メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂(A)を92〜99質量%の範囲で、有機膨潤化剤で処理したスメクタイト(スメクタイト(B))を8〜1質量%の範囲で含むポリアミド樹脂組成物(C)10〜40質量%と脂肪族ポリアミド樹脂(D)90〜60質量%からなるポリアミド樹脂組成物(E)を二軸延伸した直線カット性を有する延伸フィルム。
【選択図】 無
Description
本発明は直線カット性を有する延伸フィルムに関する。
従来から、プラスチックの小袋包装に於いて内容物を取りだすために手で引き裂いた際に、袋がまっすぐに切れることで内容物を取りだしやすくするために、異樹脂を混合し二軸延伸したフィルムが用いられてきた。内容物の長期保存のためにはポリエチレンやポリプロピレンといったオレフィン系樹脂より酸素のバリア性に優れるポリアミド樹脂が用いられるようになり、オレフィン系樹脂層にポリアミド樹脂層を積層したものが用いられるようになってきた。
これらのポリアミド樹脂の中で、メタキシリレンジアミンとアジピン酸から得られるポリアミドMXD6(以下、「ナイロンMXD6」、又は「NMXD6」ということがある)は、高湿度下でも特に酸素等のガスバリア性に優れ、内容物が酸化や変質しにくいこと、更に熱安定性が良好なため積層体を容器に成形する際、熱接着のために加熱しても有害な分解物の生成が少ないこと等の優れた特性を有していることが知られている。このためナイロンMXD6と脂肪族ポリアミドからなる樹脂を二軸延伸した層とポリオレフィン層の積層体からなる直線カット性フィルムが提案されている(例えば、特許文献1〜5参照。)。
しかしながら、この直線カット性フィルムに於いてバリア性を高めるためナイロンMXD6の含有量を高めると直線カット性が低下するという問題点がある。ガスバリア性の改善手法として、ガスバリア性を高めた脂肪族ポリアミドとナイロンMXD6を混合する手法が考えられる。ガスバリア性を高めた脂肪族ポリアミドとして、層状ケイ酸塩を添加したナイロン6を用いると、ガスバリア性は改善されるが、透明性が悪化してしまうと言う問題がある。
透明性に優れ、更にガスバリア性に優れる直線カット性フィルムはいまだ提供されていない。
特許第2617657号公報
特許第2617659号公報
特許第2665435号公報
特開平5−220837号公報
特開平9−157410号公報
透明性に優れ、更にガスバリア性に優れる直線カット性フィルムはいまだ提供されていない。
本発明は、透明性に優れ、更にガスバリア性に優れる直線カット性フィルムを提供しようとするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の性状を有するポリアミド樹脂と有機膨潤化剤で処理したスメクタイトとを特定比率で溶融混練して得られる樹脂と脂肪族ポリアミド樹脂からなる樹脂組成物を二軸延伸することで、上記課題を解決した直線カット性延伸フィルムが得られることを見いだし、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂(A)を92〜99質量%の範囲で、有機膨潤化剤で処理したスメクタイト(スメクタイト(B))を8〜1質量%の範囲で含むポリアミド樹脂組成物(C)10〜40質量%と脂肪族ポリアミド樹脂(D)90〜60質量%からなるポリアミド樹脂組成物(E)を二軸延伸した直線カット性を有する延伸フィルムに関する発明である。
本発明の延伸フィルムは、スメクタイトをポリアミド樹脂(A)に分散させることにより直線カット性、透明性を維持したままバリア性を改善することが出来る。即ち本発明の延伸フィルムはバリア性に優れ、直線カット性且つ透明性にも優れるという特徴を有するものであり、工業的価値が高いものである。
本発明で使用するポリアミド樹脂(A)とは、メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるものである。かかる原料を使用して得られるポリアミドは、最終的に多層構造物のバリア層として用いた際に酸素、炭酸ガス等のガス状物質に対する遮断性等の特性が優れる。なかでも、メタキシリレンジアミンとアジピン酸を重縮合して得られるポリアミドMXD6(以下、MXナイロンということがある)は、酸素、炭酸ガス等のガス状物質に対する遮断性に優れることから特に好ましい。
本発明において、メタキシリレンジアミン以外の他のジアミンとして、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、2−メチルペンタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−トリメチル−ヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス(アミノメチル)デカリン、ビス(アミノメチル)トリシクロデカン等の脂環族ジアミン;ビス(4−アミノフェニル)エーテル、パラフェニレンジアミン、パラキシリレンジアミン、ビス(アミノメチル)ナフタレン等の芳香環を有するジアミン類等を例示することができる。
本発明において、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸として、例えばコハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸が例示できるが、これらの中でもアジピン酸が好ましい。
上記α,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸以外のジカルボン酸として、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸類等が、30モル%を超えない範囲で使用できる。
ポリアミド樹脂(A)としては、相対粘度(1g/dlの96%硫酸溶液、25℃)が2.4〜3.9、好ましくは2.5〜3.7、更に好ましくは2.6〜3.7のものを用いることができる。相対粘度が2.4未満の場合、ポリアミド樹脂組成物(C)中のスメクタイト(B)の分散性が不十分なため、十分なガスバリア性改善効果を得ることができない。相対粘度が3.9を越えるものについては、製造するのが難しい。また、相対粘度を特に2.4〜3.9とすることにより、スメクタイト(B)の分散性が向上するといった特長や、Tダイ押出成形時にネックインが少ないため得られたフィルムやシートの幅を広くしたり幅サイズを調整しやすくなるといった特徴が得られる。
本発明で使用するスメクタイト(B)は、有機膨潤化剤として、高分子化合物、有機系化合物系の膨潤化剤を用い、予め前記層状珪酸塩(スメクタイト)に接触させて、層状珪酸塩の層間を拡げたものである。有機膨潤化剤の使用量は、スメクタイト(B)中の有機膨潤化剤の含有量が20〜50質量%であるようにすることが好ましい。
本発明で使用するスメクタイトは、0.25〜0.6の電荷密度を有する2−八面体型や3−八面体型の層状珪酸塩であり、2−八面体型としては、モンモリロナイト、バイデライト等、3−八面体型としてはヘクトライト、サボナイト等が挙げられる。これらの中でも、モンモリロナイトが好ましい。
有機膨潤化剤として、第4級アンモニウム塩が好ましく使用できるが、好ましくは、炭素数12以上のアルキル基を少なくとも一つ以上有する第4級アンモニウム塩が用いられる。
有機膨潤化剤の具体例として、トリメチルドデシルアンモニウム塩、トリメチルテトラデシルアンモニウム塩、トリメチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリメチルオクタデシルアンモニウム塩、トリメチルエイコサニルアンモニウム塩、トリメチルオクタデセニルアンモニウム塩、トリメチルオクタデカジエニルアンモニウム塩等のトリメチルアルキルアンモニウム塩;トリエチルドデシルアンモニウム塩、トリエチルテトラデシルアンモニウム塩、トリエチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリエチルオクタデシルアンモニウム塩等のトリエチルアルキルアンモニウム塩;トリブチルドデシルアンモニウム塩、トリブチルテトラデシルアンモニウム塩、トリブチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリブチルオクタデシルアンモニウム塩等のトリブチルアルキルアンモニウム塩;ジメチルジドデシルアンモニウム塩、ジメチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジメチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデシルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデセニルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデカジエニルアンモニウム塩、ジメチルジタロウアンモニウム塩等のジメチルジアルキルアンモニウム塩;ジエチルジドデジルアンモニウム塩、ジエチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジエチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジエチルジオクタデシルアンモニウム塩等のジエチルジアルキルアンモニウム塩;ジブチルジドデシルアンモニウム塩、ジブチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジブチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジブチルジオクタデシルアンモニウム塩等のジブチルジアルキルアンモニウム塩;メチルベンジルジヘキサデシルアンモニウム塩等のメチルベンジルジアルキルアンモニウム塩;ジベンジルジヘキサデシルアンモニウム塩等のジベンジルアルキルアンモニウム塩;トリドデシルメチルアンモニウム塩、トリテトラデシルメチルアンモニウム塩等のトリアルキルメチルアンモニウム塩;トリドデシルエチルアンモニウム塩等のトリアルキルエチルアンモニウム塩;トリドデシルブチルアンモニウム塩等のトリアルキルブチルアンモニウム塩;モノメチルオクダデシルアンモニウム塩;4−アミノ−n−酪酸、6−アミノ−n−カプロン酸、8−アミノカプリル酸、10−アミノデカン酸、12−アミノドデカン酸、14−アミノテトラデカン酸、16−アミノヘキサデカン酸、18−アミノオクタデカン酸等の酸あるいはその塩、等が挙げられる。中でもトリメチルドデシルアンモニウム塩、トリメチルテトラデシルアンモニウム塩、トリメチルヘキサデシルアンモニウム塩、トリメチルオクタデシルアンモニウム塩、ジメチルジドデシルアンモニウム塩、ジメチルジテトラデシルアンモニウム塩、ジメチルジヘキサデシルアンモニウム塩、ジメチルジオクタデシルアンモニウム塩、ジメチルジタロウアンモニウム塩等の4級アンモニウム塩が好ましい。なお、これらの4級アンモニウム塩等は、単独でも複数種類の混合物としても使用できる。
本発明におけるスメクタイト(B)の配合割合は、ポリアミド樹脂組成物(C)中で1〜8質量%(ポリアミド樹脂(A)が99〜92質量%)となる様に添加するのが好ましく、1.5〜5質量%がさらに好ましい。スメクタイト(B)の配合割合が1質量%以上であれば、ガスバリア性の向上効果が現れる。上記8質量%より増やしても、それに見合ったガスバリア性向上が期待できない。
ポリアミド樹脂組成物(C)中に含有されるスメクタイト(B)は局所的に凝集することなく均一に微分散している必要がある。ここでいう均一分散とは、ポリアミド中において層状珪酸塩が平板状に分離し、それらの50%以上が5nm以上の層間距離を有することをいう。この層間距離とは平板状物の重心間距離をいう。この距離が大きい程分散状態が良好となり、最終的に脂肪族ポリアミド樹脂(D)を混合した後、二軸延伸して得られるフィルムの酸素、炭酸ガス等のガス状物質に対する遮断性を向上させることができる。
ポリアミド樹脂(A)とスメクタイト(B)を配合する方法については、ポリアミド樹脂(A)の溶融重合中にスメクタイト(B)を添加し攪拌する方法、単軸もしくは二軸押出機等の通常用いられる種々の押出機を用いて溶融混練する方法等が挙げられるが、これらのなかでも、生産性、汎用性等の点から二軸押出機を用いる方法が好ましい。
二軸押出機を用いる際の溶融混練温度はポリアミド樹脂(A)の融点(Tm)〜(Tm+70)℃、滞留時間は5分以下に調整し、スクリューは少なくとも一カ所以上の逆目スクリューエレメントあるいはニーディングディスクを有し、該部分において一部滞留させながら行うことが好ましい。
溶融混練温度が240℃を下回る場合、層状珪酸塩の分散不良が生じやすくなり、300℃を越える場合あるいは滞留時間が5分を越える場合は、ポリアミドの熱分解による分子量の低下やゲルが生じやすくなるため好ましくない。また、スクリューに滞留部を設けることにより、層状珪酸塩の分散性が向上する。分散性、熱分解とゲル発生の抑制の点から、一般的に溶融混練時間は、1〜5分に調整するのが特に望ましい。
本発明において、脂肪族ポリアミド樹脂(D)としてはナイロン6、ナイロン66、ナイロン6,66、その他共重合ナイロン樹脂を用いることが出来る。更に必要に応じてポリエステル、オレフィン等の他樹脂をブレンドしたり、タルク、カオリン、マイカなどの板状無機充填剤、各種エラストマー類などの耐衝撃性改質材、結晶核剤、脂肪酸アミド系、脂肪酸金属塩系、脂肪酸アマイド系化合物等の滑剤、銅化合物、有機もしくは無機ハロゲン系化合物、ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、ヒドラジン系、硫黄系化合物、リン系化合物等の酸化防止剤、熱安定剤、着色防止剤、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、離型剤、可塑剤、着色剤、難燃剤などの添加剤を使用することができる。
ポリアミド樹脂組成物(E)において、脂肪族ポリアミド樹脂(D)の添加量は、90〜60質量%(ポリアミド樹脂組成物(C)が10〜40質量%)の範囲が好ましい。脂肪族ポリアミド樹脂(D)の添加量がこれより多いと、バリア性が悪化する。脂肪族ポリアミド樹脂(D)の添加量がこれより少ないと、直線カット性が悪化する。
ポリアミド樹脂組成物(C)と脂肪族ポリアミド樹脂(D)からポリアミド樹脂組成物(E)を得るには、両樹脂を機械的に混合した物を用いることが出来る。また、あらかじめ溶融混練したものを用いることもできる。
また本発明においては、あらかじめポリアミド樹脂組成物(C)と脂肪族ポリアミド樹脂(D)からなるポリアミド樹脂組成物(E)を二軸延伸して得たフィルムを、接着剤を用いてポリオレフィンフィルムとラミネートして用いることが出来る。あるいは、ポリアミド樹脂組成物(E)、接着性樹脂、ポリオレフィン樹脂をそれぞれ溶融し、多層状態を構成して押し出して原反フィルムを得て、これを延伸して延伸フィルムを得ることもできる。
延伸は二軸延伸が必要であり、一軸延伸では直線カット性が悪化する。二軸延伸フィルムは、同時二軸延伸法、逐次二軸延伸法、いずれの方法でも製造することができる。延伸は、Tダイ法、円形ダイ法、いずれの方法でも製造することができる。
本発明の延伸フィルムにおいて、ポリアミド樹脂組成物(E)からなる層は、5〜30μmの厚みとすることが好ましく、更に好ましくは10〜20μmの厚みとすることが好ましい。厚みが薄いとフィルムとしてのバリア性が低下し、厚みが厚いと直線カット性が悪化する。また、本発明の延伸フィルムは、厚さ15ミクロンでのヘイズ(くもり価)が10%以下であり、透明性に優れている。
上記によって得られた本発明の直線カット性を有する延伸フィルムは、和菓子、洋菓子といったお菓子の個別包装や、ボイル・レトルト食品、珍味、畜肉加工品等の包材として好適に用いることができ、開封取り出し時のトラブルを防止することができる。
以下、実施例等により本発明を具体的に説明する。尚、実施例等において、ポリアミド樹脂および延伸フィルムの評価方法は、下記の方法によった。
・ポリアミド樹脂の相対粘度
ポリアミド1gを精秤し、96%硫酸100mlに20〜30℃で撹拌溶解した。完全に溶解した後、速やかにキャノンフェンスケ型粘度計に溶液5mlを取り、25℃の恒温槽中で10分間放置後、落下時間(t)を測定した。また、96%硫酸そのものの落下時間(t0)も同様に測定した。t及びt0から次式により相対粘度を算出した。
相対粘度=(t)/(t0)
ポリアミド1gを精秤し、96%硫酸100mlに20〜30℃で撹拌溶解した。完全に溶解した後、速やかにキャノンフェンスケ型粘度計に溶液5mlを取り、25℃の恒温槽中で10分間放置後、落下時間(t)を測定した。また、96%硫酸そのものの落下時間(t0)も同様に測定した。t及びt0から次式により相対粘度を算出した。
相対粘度=(t)/(t0)
・酸素透過率
ASTM D3985に準じておこなった。モダンコントロール社(Modern Control 社)製、型式:OXTRAN 10/50A を使用し、測定条件は、温度23℃、容器内面側の相対湿度100%、容器外側の相対湿度50%である。
ASTM D3985に準じておこなった。モダンコントロール社(Modern Control 社)製、型式:OXTRAN 10/50A を使用し、測定条件は、温度23℃、容器内面側の相対湿度100%、容器外側の相対湿度50%である。
・直線カット性
幅50mm、長さ20cmのフィルムの一つの短辺の中点に、該短辺と直角に長さ20mmの切れ目を入れ、切れ目を入れた部分の両側を手で持ち、前後方向に広げる形で反対側の短辺まで引き裂いた。引裂終了点の、短辺の中点からのズレの長さで表した。ズレが少ないほど直線カット性に優れる。
幅50mm、長さ20cmのフィルムの一つの短辺の中点に、該短辺と直角に長さ20mmの切れ目を入れ、切れ目を入れた部分の両側を手で持ち、前後方向に広げる形で反対側の短辺まで引き裂いた。引裂終了点の、短辺の中点からのズレの長さで表した。ズレが少ないほど直線カット性に優れる。
・透明性(ヘイズ)
日本電色工業(株)製、色差・濁度測定器COH−300Aを使用し、ASTM D1003に準じてフィルムのヘイズを測定した。
日本電色工業(株)製、色差・濁度測定器COH−300Aを使用し、ASTM D1003に準じてフィルムのヘイズを測定した。
<実施例1>
攪拌機、分縮器、冷却器、滴下槽、および窒素ガス導入管を備えたジャケット付きの50L反応缶にアジピン酸を10kg秤量して仕込み、十分窒素置換し、さらに少量の窒素気流下に160℃で均一に溶解した。これに、メタキシリレンジアミン9.2kgを撹拌下に170分を要して滴下した。この間、内温は連続的に247℃まで上昇させた。メタキシリレンジアミンの滴下とともに留出する水は、分縮器および冷却器を通して系外に除いた。メタキシリレンジアミン滴下終了後、内温を260℃まで昇温し、1時間反応を継続した。得られたポリマーは反応缶下部のノズルからストランドとして取り出し、水冷した後ペレット形状に切断し、溶融重合ポリメタキシリレンアジパミドを得た。このメタキシリレンアジパミドのペレットを250L固相重合装置に入れ、18rpmで回転させた。5Torr以下まで真空引きを行い、純度99容量%以上の窒素で常圧にする操作を3回行った。その後、室温から140℃まで昇温させた。ペレット温度が140℃に到達してから真空引きを開始し、さらに昇温を続けた。真空引き開始から110分経過したところで、ペレット温度が200℃に到達し、加熱を中止した。窒素を導入して常圧とし、ポリアミドMXD6(ポリアミド(A))を得た。このポリアミド(A)97質量部と、スメクタイト(モンモリロナイト:モンモリロナイトを有機膨潤化剤としてジメチルジオクタデシルアンモニウム塩(処理後の含有割合:42質量%)で処理したもの。白石工業(株)製、商品名「NEW-Dオルベン」)3質量部とをドライブレンドした後、該混合物を秤量フィーダーにて6kg/時間の速度でシリンダー径37mm、逆エレメントによる滞留部を有する二軸押出機に供給した。シリンダー温度270℃、スクリュー回転数500rpm、滞留時間110秒の条件で溶融混練を行い、溶融ストランドを冷却エアーにて冷却、固化した後、ペレタイズ化しポリアミド(C)を得た。
ポリアミド(C)30重量部と、脂肪族ポリアミド樹脂(D)としてナイロン6(以後、ポリアミド(D)と称す。宇部興産製、商品名:ウベナイロン1024B)70重量部を混合し、これをシリンダー径が20mmの押出機(東洋精機製作所製 、ラボプラストミル)から260〜270℃で押し出して、Tダイ−冷却ロール法により厚み300μmの原反フィルムを作製した。得られたフィルムを、(株)東洋製作所製の二軸延伸装置(テンター法)を用いて、延伸温度110度でTD及びMD方向に、それぞれ、3倍に二軸延伸して延伸フィルムを得た。表1に得られたフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。
攪拌機、分縮器、冷却器、滴下槽、および窒素ガス導入管を備えたジャケット付きの50L反応缶にアジピン酸を10kg秤量して仕込み、十分窒素置換し、さらに少量の窒素気流下に160℃で均一に溶解した。これに、メタキシリレンジアミン9.2kgを撹拌下に170分を要して滴下した。この間、内温は連続的に247℃まで上昇させた。メタキシリレンジアミンの滴下とともに留出する水は、分縮器および冷却器を通して系外に除いた。メタキシリレンジアミン滴下終了後、内温を260℃まで昇温し、1時間反応を継続した。得られたポリマーは反応缶下部のノズルからストランドとして取り出し、水冷した後ペレット形状に切断し、溶融重合ポリメタキシリレンアジパミドを得た。このメタキシリレンアジパミドのペレットを250L固相重合装置に入れ、18rpmで回転させた。5Torr以下まで真空引きを行い、純度99容量%以上の窒素で常圧にする操作を3回行った。その後、室温から140℃まで昇温させた。ペレット温度が140℃に到達してから真空引きを開始し、さらに昇温を続けた。真空引き開始から110分経過したところで、ペレット温度が200℃に到達し、加熱を中止した。窒素を導入して常圧とし、ポリアミドMXD6(ポリアミド(A))を得た。このポリアミド(A)97質量部と、スメクタイト(モンモリロナイト:モンモリロナイトを有機膨潤化剤としてジメチルジオクタデシルアンモニウム塩(処理後の含有割合:42質量%)で処理したもの。白石工業(株)製、商品名「NEW-Dオルベン」)3質量部とをドライブレンドした後、該混合物を秤量フィーダーにて6kg/時間の速度でシリンダー径37mm、逆エレメントによる滞留部を有する二軸押出機に供給した。シリンダー温度270℃、スクリュー回転数500rpm、滞留時間110秒の条件で溶融混練を行い、溶融ストランドを冷却エアーにて冷却、固化した後、ペレタイズ化しポリアミド(C)を得た。
ポリアミド(C)30重量部と、脂肪族ポリアミド樹脂(D)としてナイロン6(以後、ポリアミド(D)と称す。宇部興産製、商品名:ウベナイロン1024B)70重量部を混合し、これをシリンダー径が20mmの押出機(東洋精機製作所製 、ラボプラストミル)から260〜270℃で押し出して、Tダイ−冷却ロール法により厚み300μmの原反フィルムを作製した。得られたフィルムを、(株)東洋製作所製の二軸延伸装置(テンター法)を用いて、延伸温度110度でTD及びMD方向に、それぞれ、3倍に二軸延伸して延伸フィルムを得た。表1に得られたフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。
<実施例2>
実施例1で得られた延伸フィルムを表基材フィルムとし、またLLDPEフィルム(出光石油化学(株)製、商品名:ユニラックス LS722C、厚さ50μm)をシーラントフィルムとして、両者をドライラミネートしてラミネートフィルムを得た。表2に得られたフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。
実施例1で得られた延伸フィルムを表基材フィルムとし、またLLDPEフィルム(出光石油化学(株)製、商品名:ユニラックス LS722C、厚さ50μm)をシーラントフィルムとして、両者をドライラミネートしてラミネートフィルムを得た。表2に得られたフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。
<実施例3>
あらかじめ、実施例1で得たポリアミド(C)30重量部と、ポリアミド(D)70重量部を混合し、混合樹脂を作製した。シリンダー径が45mmの押出機から直鎖状低密度ポリエチレン(c層を形成する。三井化学(株)製、商品名:ウルトゼックス2022L、以下LLDPEと略記することがある)、シリンダー径が40mmの押出機から接着性ポリエチレン(b層を形成する。三井化学(株)製、商品名:アドマーNF300)及びシリンダー径が30mmの押出機からバリア層用の混合樹脂(a層を形成する。)をそれぞれ、200〜210℃、190〜200℃、260〜270℃で押出し、層構成がc層/b層/a層の順になるようにフィードブロックを介して多層溶融状態を形成させ、円筒ダイ−水冷インフレーション法により、多層フィルムを作製した。得られた多層フィルムを、チューブラー法で延伸温度100℃で同時二軸延伸し、更に熱固定を行って延伸フィルムを得た。表2に作製した多層フィルムの層構成、厚さとフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。
あらかじめ、実施例1で得たポリアミド(C)30重量部と、ポリアミド(D)70重量部を混合し、混合樹脂を作製した。シリンダー径が45mmの押出機から直鎖状低密度ポリエチレン(c層を形成する。三井化学(株)製、商品名:ウルトゼックス2022L、以下LLDPEと略記することがある)、シリンダー径が40mmの押出機から接着性ポリエチレン(b層を形成する。三井化学(株)製、商品名:アドマーNF300)及びシリンダー径が30mmの押出機からバリア層用の混合樹脂(a層を形成する。)をそれぞれ、200〜210℃、190〜200℃、260〜270℃で押出し、層構成がc層/b層/a層の順になるようにフィードブロックを介して多層溶融状態を形成させ、円筒ダイ−水冷インフレーション法により、多層フィルムを作製した。得られた多層フィルムを、チューブラー法で延伸温度100℃で同時二軸延伸し、更に熱固定を行って延伸フィルムを得た。表2に作製した多層フィルムの層構成、厚さとフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。
<比較例1>
実施例1と同一の装置を用いて、ポリアミド(C)の代わりにポリアミド(A)30重量部とポリアミド(D)70重量部を用いた以外は実施例1と同様にして延伸フィルムを作製した。表1に得られたフィルムの透明性(くもり価)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。酸素透過率は170ml/m2・day・MPaと満足できるものではなかった。
実施例1と同一の装置を用いて、ポリアミド(C)の代わりにポリアミド(A)30重量部とポリアミド(D)70重量部を用いた以外は実施例1と同様にして延伸フィルムを作製した。表1に得られたフィルムの透明性(くもり価)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。酸素透過率は170ml/m2・day・MPaと満足できるものではなかった。
<比較例2>
実施例1と同一の装置を用いて、ポリアミド(C)の代わりにポリアミド(A)30重量部とスメクタイトを添加したナイロン6(ナノコンポジットナイロン6。表1ではポリアミド(D)と記した。)70重量部を用いた以外は実施例1と同様にして延伸フィルムを作製した。表1に得られたフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。透明性はヘイズ値12.5%と満足できるものではなかった。
実施例1と同一の装置を用いて、ポリアミド(C)の代わりにポリアミド(A)30重量部とスメクタイトを添加したナイロン6(ナノコンポジットナイロン6。表1ではポリアミド(D)と記した。)70重量部を用いた以外は実施例1と同様にして延伸フィルムを作製した。表1に得られたフィルムの透明性(ヘイズ)、直線カット性、酸素透過率測定結果を示した。透明性はヘイズ値12.5%と満足できるものではなかった。
表1、表2の結果から明らかなように、本発明の延伸フィルムは、直線カット性、透明性、バリア性に優れる。
本発明の延伸フィルムは、お菓子の個別包装や、ボイル・レトルト食品、珍味、畜肉加工品等の包材として好適に用いることができる。
Claims (7)
- メタキシリレンジアミンを70モル%以上含むジアミン成分と、炭素数4〜20のα,ω−直鎖脂肪族ジカルボン酸を70モル%以上含むジカルボン酸成分とを重縮合して得られるポリアミド樹脂(A)を92〜99質量%の範囲で、有機膨潤化剤で処理したスメクタイト(スメクタイト(B))を8〜1質量%の範囲で含むポリアミド樹脂組成物(C)10〜40質量%と脂肪族ポリアミド樹脂(D)90〜60質量%からなるポリアミド樹脂組成物(E)を二軸延伸した直線カット性を有する延伸フィルム。
- ポリアミド樹脂組成物(C)が、スメクタイト(B)がポリアミド樹脂(A)中に均一に微分散されているものであることを特徴とする請求項1記載の延伸フィルム。
- ポリアミド樹脂(A)の相対粘度(1g/dlの96%硫酸溶液、25℃)が2.4〜3.9であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の延伸フィルム。
- スメクタイト(B)が、有機膨潤化剤で処理したモンモリロナイトであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の延伸フィルム。
- スメクタイト(B)中の有機膨潤化剤の含有量が、20〜50質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の延伸フィルム。
- 脂肪族ポリアミド樹脂(D)が、ナイロン6、ナイロン66およびナイロン6,66から選ばれる1種以上である請求項1〜5のいずれかに記載の延伸フィルム。
- 厚さ15ミクロンでのヘイズが10%以下である請求項1〜6のいずれかに記載の延伸フィルム。
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JP2007100000A (ja) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 直線カット性ポリアミド系熱収縮フィルム及びその製造方法 |
CN100417691C (zh) * | 2006-11-09 | 2008-09-10 | 四川大学 | 尼龙/蒙脱土阻燃复合材料的制备方法 |
-
2003
- 2003-11-19 JP JP2003389271A patent/JP2005146207A/ja active Pending
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