JP2005039365A - ディジタル・カメラおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】目を瞑っている人物の少ない被写体像を記録する。
【構成】目瞑り検出モードが設定されると,連写が行われ,1駒目から4駒目までの複数駒の被写体像が得られる。目を瞑っている人物の数がそれぞれの駒ごとに検出される。目を瞑っている人物の一番少ない被写体像(1駒目の被写体像)を表す画像データがメモリ・カードに記録される。
【選択図】 図4
【構成】目瞑り検出モードが設定されると,連写が行われ,1駒目から4駒目までの複数駒の被写体像が得られる。目を瞑っている人物の数がそれぞれの駒ごとに検出される。目を瞑っている人物の一番少ない被写体像(1駒目の被写体像)を表す画像データがメモリ・カードに記録される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【技術分野】
この発明は,ディジタル・カメラ(ディジタル・スチル・カメラ,携帯型情報装置にカメラの機能を持たせたものを含む)およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
ベスト・ショットの画像を得るために,被写体を複数回撮像し,得られた複数駒の画像の中からぶれのない画像を得る撮像装置がある(特許文献1参照)。この撮像装置は,複数駒の画像のうち,明るさ,シャープネスなどの良好な画像を高解像度の画像を表す画像データとして記録媒体に記録し,明るさ,シャープネスなどが良好でない画像を低解像度の画像を表す画像データとして記録媒体に記録する。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−163960号
【0004】
しかしながら,この撮像装置においては,複数人または大勢の人物を撮像する場合に,最適な画像を得ることについては考えられていない。とくに,複数人または大勢の人物を撮像する場合における目瞑りについては全く考慮されていない。
【0005】
【発明の開示】
この発明は,複数人または大勢の人物を撮像する場合に最適な画像を得ることを目的とする。
【0006】
この発明によるディジタル・カメラは,シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像を行い,複数駒の被写体像を表す画像データを出力する撮像手段,上記撮像手段から出力される画像データによって表される複数駒の被写体像における目瞑りの人物像の数を各駒ごとに検出する検出手段,および上記検出手段によって検出された目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データを記録媒体に記録する記録制御手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
この発明は,上記ディジタル・カメラに適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像を行い,複数駒の被写体像を表す画像データを得,得られた画像データによって表される複数駒の被写体像における目瞑りの人物像の数を各駒ごとに検出し,検出された目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データを記録媒体に記録するものである。
【0008】
この発明によると,シャッタ・レリーズがあると,そのシャッタ・レリーズに応じて被写体が複数回撮像される。複数回の撮像に応じて,複数駒の被写体像を表す画像データが得られる。複数駒の被写体像のうち,目瞑りしている人物像の数がそれぞれの駒ごとに検出される。目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データが記録媒体に記録される。
【0009】
目を瞑ってしまっている人物像が少ない被写体像を表す画像データを記録媒体に記録できる。特に,いわゆる集合写真撮影など大勢の人物を撮像する場合には,目を瞑ってしまっている人物がいることが多い。この発明によると,目を瞑ってしまっている人物が少ない被写体像を表す画像データを記録できるので,大勢の人物を撮像する集合写真撮影などに特に適したものとなる。
【0010】
目瞑り検出モードの設定手段,ストロボ発光装置および上記目瞑り検出モード設定手段による目瞑り検出モードの設定に応じて,上記ストロボ発光装置によるストロボ発光を停止するストロボ制御手段をさらに備えることが好ましい。この場合,上記撮像手段は,上記目瞑り検出モード設定手段による目瞑り検出モードの設定に応じて,複数駒の撮像を行うものとなろう。
【0011】
複数駒の撮像が行われる場合に,特定の駒の撮像時にのみストロボ発光が行われると,各駒間で明るさの異なる画像が得られてしまうことがある。目瞑り検出モードが設定されている場合には,ストロボ発光が停止させられるので,複数駒の画像が得られても各駒間の明るさが異なってしまうことを未然に防止できる。
【0012】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すもので,ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0013】
ディジタル・スチル・カメラの全体の動作は,CPU6によって統括される。
【0014】
ディジタル・スチル・カメラは,目瞑り検出モードでの撮像が可能である。目瞑り検出モードは,集合写真のように大勢の人物を撮像するのに適したものである。目瞑り検出モードにおいては,シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像が行われる。複数回の撮像により,複数駒の被写体像が得られる。得られた複数駒の被写体像の中から,目を瞑ってしまっている人物が少ない駒の被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録される。詳しくは,以下の説明によって明らかとされよう。
【0015】
ディジタル・スチル・カメラには,シャッタ・レリーズ・ボタン1,ストロボ撮像モード設定ボタン2および目瞑り検出モード設定ボタン3が設けられている。シャッタ・レリーズ・ボタン1は,二段ストローク・タイプのものである。これらのボタン1,2および3から出力される設定信号は,CPU6に入力する。
【0016】
ディジタル・スチル・カメラには,距離センサ4およびストロボ発光装置5が設けられている。距離センサ4により被写体までの距離が測定される。測定された距離に応じて,被写体像がCCD15の受光面上に合焦するようにズーム・レンズ13が制御させられる。また,ストロボ発光装置5により,被写体にストロボ光が照射される。
【0017】
ディジタル・スチル・カメラには,駆動回路7によってズーム量が制御されるズーム・レンズ13が含まれている。ズーム・レンズ13によって集光させられる光は,絞り14を介してCCD15の受光面上に入射する。絞り14は,駆動回路8によって絞り量が制御される。
【0018】
シャッタ・レリーズ・ボタン1の第1段階の押下があると,タイミング・ジェネレータ10から出力されるタイミング制御パルスがドライバ9に与えられる。ドライバ9において駆動パルスが生成され,CCD15に与えられる。CCD15から,被写体像を表すカラー映像信号が出力され,フロント・エンド・プロセッサ16に入力する。
【0019】
フロント・エンド・プロセッサ16において,カラー映像信号の相関二重サンプリング処理およびゲイン調整処理が行われる。フロント・エンド・プロセッサ16から出力されたカラー映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路17においてディジタル・カラー画像データに変換され,メモリ11を介して積算回路12に入力する。積算回路12において,一定以上のレベルをもつ画像データが積算される。得られた積算値を表すデータは,CPU6に与えられ,適正な露光量となるように,駆動回路8およびタイミング・ジェネレータ10がそれぞれ制御される。これにより,絞り14の絞り値およびCCD15のシャッタ速度(いわゆる電子シャッタ)が調整させられる(自動露光制御)。
【0020】
シャッタ・レリーズ・ボタン1の第2段階の押下があると,目瞑り検出モード設定ボタン3により目瞑り検出モードが設定されている場合には,複数駒の連写が行われる。また,目瞑り検出モードが設定されている場合には,ストロボ発光モードが設定されていてもストロボ発光は禁止させられる。ストロボ発光時の撮影により得られた駒の画像の明るさとストロボ非発光時の撮影により得られた駒の画像の明るさとが極端に変わってしまうことを防止するためである。
【0021】
複数駒の被写体像を表すカラー画像データがメモリ11に与えられ,一時的に記憶される。複数駒の被写体像を表すカラー画像データは,CPU6に入力し,複数駒の被写体像の各駒において目を瞑っている人物像の数が算出される。
【0022】
目瞑り検出は,次のようにして行われる。
【0023】
まず,被写体像の中からエッジ抽出を利用して,顔の画像が抽出される。抽出された顔の画像において,縦方向に伸びる中心軸を中心とした両側であって目が存在すべきと考えられる2つの領域が検出される。検出された2つの領域内における黒色の割合が算出される。所定以上の割合であれば,目が開いていると判断され,所定未満の割合であれば,目を瞑っていると判断される。
【0024】
複数駒の被写体像のうち,目を瞑っている被写体像の数が少ない駒の被写体像を表すカラー画像データがメモリ11から読み出され,同時化回路18に入力する。同時化回路18において,カラー画像データの同時化処理が行われ,R,GおよびBのパラレルなカラー画像データが得られる。R,GおよびBのパラレルなカラー画像データは,白バランス調整回路19内のゲイン制御増幅回路19R,19Gおよび19Bにそれぞれ入力する。
【0025】
カラー画像データは,白バランス調整回路19において白バランス調整が行われてガンマ補正回路20に入力する。ガンマ補正回路20においてガンマ補正が行われ,Y(輝度)/C(色差)生成回路21に入力する。Y/C生成回路21においてR,GおよびBのカラー画像データから輝度データYおよび色差データCが生成される。生成された輝度データYおよび色差データCがメモリ・カード22に与えられ,記録される。メモリ・カード20には,目を瞑っている人物像が少ない被写体像を表す画像データが記録されることとなる。
【0026】
図2は,目瞑り検出モードによるディジタル・スチル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【0027】
目瞑り検出モード設定ボタン3を用いて目瞑り検出モードが設定されると,ストロボ撮像モードが設定されていたとしてもストロボ発光装置5はオフとされる(ステップ30)。シャッタ・レリーズ・ボタン1の第1段階の押下(S1オン)があると(ステップ31でYES),積算回路12において得られる積算値にもとづく自動露光制御および距離センサ4において得られる測定値にもとづく自動焦点制御が行われる(ステップ32)。シャッタ・レリーズ・ボタン1の第2段階の押下(S2オン)があると(ステップ33でYES),連写が行われ,複数駒の被写体像を表す画像データが得られる(ステップ34)。
【0028】
連写により得られた複数駒の被写体像の各駒ごとに目を瞑ってしまっている人物像の数が検出される(ステップ35)。複数駒の被写体像の中に一駒でも目を瞑っている人物像を含む被写体像があると(ステップ36でYES),目を瞑っている人物像の数が一番少ない駒が選択される(ステップ37)。また,複数駒の被写体像の中には目を瞑っている人物像を含む駒が無ければ(ステップ38),複数駒すべてが選択される(ステップ38)。
【0029】
選択された駒の被写体像を表す画像データが上述したように,同時化回路18等に与えられ,同時化処理,白バランス調整,ガンマ補正等の信号処理が行われる(ステップ39)。信号処理が行われた画像データがメモリ・カード22に記録される(ステップ40)。メモリ・カード22には,目瞑りした人物像が少ない被写体像を表す画像データが記録されることとなる。
【0030】
図3から図6は,目瞑り検出モードにおいて得られる複数駒(4駒)の被写体像の一例である。
【0031】
図3から図6を参照して,目瞑り検出モードにおいて1駒目から4駒目までの被写体像が得られる。すべての被写体像の中には,人物OB1からOB4が含まれている。
【0032】
図3に示す例では,1駒目から4駒目までのすべての駒の被写体像において目を瞑ってしまっている人物はいない。このために,1駒目から4駒目までのすべての被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録されるようになる。
【0033】
図4に示す例では,1駒目の被写体像には目を瞑ってしまっている人物像は一人もいないが,2駒目,3駒目および4駒目の被写体像においては目を瞑ってしまっている人物がいる。2駒目の被写体像では人物OB3が目を瞑っており,3駒目の被写体像では人物OB4が目を瞑っており,4駒目の被写体像では人物OB2が目を瞑っている。図4に示す例では,1駒目の被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録されることとなる。
【0034】
図5に示す例では,1駒目から4駒目までのすべての駒の被写体像において目を瞑ってしまっている人物が一人ずついる。1駒目の被写体像では人物OB1が目を瞑っており,2駒目の被写体像では人物OB2が目を瞑っており,3駒目の被写体像では人物OB3が目を瞑っており,4駒目の被写体像では人物OB4が目を瞑ってしまっている。1駒目から4駒目までのすべての被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録されるようになる。
【0035】
図6に示す例では,1駒目および2駒目の被写体像において目を瞑っている人物がそれぞれ二人ずついる。1駒目の被写体像においては人物OB1およびOB2が目を瞑っており,2駒目の被写体像においては人物OB3およびOB4が目を瞑っている。また,3駒目および4駒目の被写体像において目を瞑っている人物がそれぞれ一人ずついる。3駒目の被写体像においては人物OB4が目を瞑っており,4駒目の被写体像においては人物OB1が目を瞑っている。目を瞑っている人物が少ない3駒目の被写体像を表す画像データおよび4駒目の被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録される。
【0036】
上述した実施例においては,目を瞑っている人物の数が一番少ない被写体像が複数駒あると,それらの複数駒の被写体像を表す画像データがメモリ・カードに記録されているが,それらの複数駒の被写体像のうち,適正な明るさをもつようにきれいな1駒の被写体像を決定し,決定された1駒の被写体像を表す画像データをメモリ・カードに記録するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】目瞑り検出モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【図4】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【図5】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【図6】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【符号の説明】
2 ストロボ撮像モード設定ボタン
3 目瞑り検出モード設定ボタン
5 ストロボ発光装置
6 CPU
9 ドライバ
10 タイミング・ジェネレータ
15 CCD
11 メモリ
22 メモリ・カード
OB1,OB2,OB3,OB4 人物
【技術分野】
この発明は,ディジタル・カメラ(ディジタル・スチル・カメラ,携帯型情報装置にカメラの機能を持たせたものを含む)およびその制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
ベスト・ショットの画像を得るために,被写体を複数回撮像し,得られた複数駒の画像の中からぶれのない画像を得る撮像装置がある(特許文献1参照)。この撮像装置は,複数駒の画像のうち,明るさ,シャープネスなどの良好な画像を高解像度の画像を表す画像データとして記録媒体に記録し,明るさ,シャープネスなどが良好でない画像を低解像度の画像を表す画像データとして記録媒体に記録する。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−163960号
【0004】
しかしながら,この撮像装置においては,複数人または大勢の人物を撮像する場合に,最適な画像を得ることについては考えられていない。とくに,複数人または大勢の人物を撮像する場合における目瞑りについては全く考慮されていない。
【0005】
【発明の開示】
この発明は,複数人または大勢の人物を撮像する場合に最適な画像を得ることを目的とする。
【0006】
この発明によるディジタル・カメラは,シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像を行い,複数駒の被写体像を表す画像データを出力する撮像手段,上記撮像手段から出力される画像データによって表される複数駒の被写体像における目瞑りの人物像の数を各駒ごとに検出する検出手段,および上記検出手段によって検出された目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データを記録媒体に記録する記録制御手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
この発明は,上記ディジタル・カメラに適した制御方法も提供している。すなわち,この方法は,シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像を行い,複数駒の被写体像を表す画像データを得,得られた画像データによって表される複数駒の被写体像における目瞑りの人物像の数を各駒ごとに検出し,検出された目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データを記録媒体に記録するものである。
【0008】
この発明によると,シャッタ・レリーズがあると,そのシャッタ・レリーズに応じて被写体が複数回撮像される。複数回の撮像に応じて,複数駒の被写体像を表す画像データが得られる。複数駒の被写体像のうち,目瞑りしている人物像の数がそれぞれの駒ごとに検出される。目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データが記録媒体に記録される。
【0009】
目を瞑ってしまっている人物像が少ない被写体像を表す画像データを記録媒体に記録できる。特に,いわゆる集合写真撮影など大勢の人物を撮像する場合には,目を瞑ってしまっている人物がいることが多い。この発明によると,目を瞑ってしまっている人物が少ない被写体像を表す画像データを記録できるので,大勢の人物を撮像する集合写真撮影などに特に適したものとなる。
【0010】
目瞑り検出モードの設定手段,ストロボ発光装置および上記目瞑り検出モード設定手段による目瞑り検出モードの設定に応じて,上記ストロボ発光装置によるストロボ発光を停止するストロボ制御手段をさらに備えることが好ましい。この場合,上記撮像手段は,上記目瞑り検出モード設定手段による目瞑り検出モードの設定に応じて,複数駒の撮像を行うものとなろう。
【0011】
複数駒の撮像が行われる場合に,特定の駒の撮像時にのみストロボ発光が行われると,各駒間で明るさの異なる画像が得られてしまうことがある。目瞑り検出モードが設定されている場合には,ストロボ発光が停止させられるので,複数駒の画像が得られても各駒間の明るさが異なってしまうことを未然に防止できる。
【0012】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すもので,ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0013】
ディジタル・スチル・カメラの全体の動作は,CPU6によって統括される。
【0014】
ディジタル・スチル・カメラは,目瞑り検出モードでの撮像が可能である。目瞑り検出モードは,集合写真のように大勢の人物を撮像するのに適したものである。目瞑り検出モードにおいては,シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像が行われる。複数回の撮像により,複数駒の被写体像が得られる。得られた複数駒の被写体像の中から,目を瞑ってしまっている人物が少ない駒の被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録される。詳しくは,以下の説明によって明らかとされよう。
【0015】
ディジタル・スチル・カメラには,シャッタ・レリーズ・ボタン1,ストロボ撮像モード設定ボタン2および目瞑り検出モード設定ボタン3が設けられている。シャッタ・レリーズ・ボタン1は,二段ストローク・タイプのものである。これらのボタン1,2および3から出力される設定信号は,CPU6に入力する。
【0016】
ディジタル・スチル・カメラには,距離センサ4およびストロボ発光装置5が設けられている。距離センサ4により被写体までの距離が測定される。測定された距離に応じて,被写体像がCCD15の受光面上に合焦するようにズーム・レンズ13が制御させられる。また,ストロボ発光装置5により,被写体にストロボ光が照射される。
【0017】
ディジタル・スチル・カメラには,駆動回路7によってズーム量が制御されるズーム・レンズ13が含まれている。ズーム・レンズ13によって集光させられる光は,絞り14を介してCCD15の受光面上に入射する。絞り14は,駆動回路8によって絞り量が制御される。
【0018】
シャッタ・レリーズ・ボタン1の第1段階の押下があると,タイミング・ジェネレータ10から出力されるタイミング制御パルスがドライバ9に与えられる。ドライバ9において駆動パルスが生成され,CCD15に与えられる。CCD15から,被写体像を表すカラー映像信号が出力され,フロント・エンド・プロセッサ16に入力する。
【0019】
フロント・エンド・プロセッサ16において,カラー映像信号の相関二重サンプリング処理およびゲイン調整処理が行われる。フロント・エンド・プロセッサ16から出力されたカラー映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路17においてディジタル・カラー画像データに変換され,メモリ11を介して積算回路12に入力する。積算回路12において,一定以上のレベルをもつ画像データが積算される。得られた積算値を表すデータは,CPU6に与えられ,適正な露光量となるように,駆動回路8およびタイミング・ジェネレータ10がそれぞれ制御される。これにより,絞り14の絞り値およびCCD15のシャッタ速度(いわゆる電子シャッタ)が調整させられる(自動露光制御)。
【0020】
シャッタ・レリーズ・ボタン1の第2段階の押下があると,目瞑り検出モード設定ボタン3により目瞑り検出モードが設定されている場合には,複数駒の連写が行われる。また,目瞑り検出モードが設定されている場合には,ストロボ発光モードが設定されていてもストロボ発光は禁止させられる。ストロボ発光時の撮影により得られた駒の画像の明るさとストロボ非発光時の撮影により得られた駒の画像の明るさとが極端に変わってしまうことを防止するためである。
【0021】
複数駒の被写体像を表すカラー画像データがメモリ11に与えられ,一時的に記憶される。複数駒の被写体像を表すカラー画像データは,CPU6に入力し,複数駒の被写体像の各駒において目を瞑っている人物像の数が算出される。
【0022】
目瞑り検出は,次のようにして行われる。
【0023】
まず,被写体像の中からエッジ抽出を利用して,顔の画像が抽出される。抽出された顔の画像において,縦方向に伸びる中心軸を中心とした両側であって目が存在すべきと考えられる2つの領域が検出される。検出された2つの領域内における黒色の割合が算出される。所定以上の割合であれば,目が開いていると判断され,所定未満の割合であれば,目を瞑っていると判断される。
【0024】
複数駒の被写体像のうち,目を瞑っている被写体像の数が少ない駒の被写体像を表すカラー画像データがメモリ11から読み出され,同時化回路18に入力する。同時化回路18において,カラー画像データの同時化処理が行われ,R,GおよびBのパラレルなカラー画像データが得られる。R,GおよびBのパラレルなカラー画像データは,白バランス調整回路19内のゲイン制御増幅回路19R,19Gおよび19Bにそれぞれ入力する。
【0025】
カラー画像データは,白バランス調整回路19において白バランス調整が行われてガンマ補正回路20に入力する。ガンマ補正回路20においてガンマ補正が行われ,Y(輝度)/C(色差)生成回路21に入力する。Y/C生成回路21においてR,GおよびBのカラー画像データから輝度データYおよび色差データCが生成される。生成された輝度データYおよび色差データCがメモリ・カード22に与えられ,記録される。メモリ・カード20には,目を瞑っている人物像が少ない被写体像を表す画像データが記録されることとなる。
【0026】
図2は,目瞑り検出モードによるディジタル・スチル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【0027】
目瞑り検出モード設定ボタン3を用いて目瞑り検出モードが設定されると,ストロボ撮像モードが設定されていたとしてもストロボ発光装置5はオフとされる(ステップ30)。シャッタ・レリーズ・ボタン1の第1段階の押下(S1オン)があると(ステップ31でYES),積算回路12において得られる積算値にもとづく自動露光制御および距離センサ4において得られる測定値にもとづく自動焦点制御が行われる(ステップ32)。シャッタ・レリーズ・ボタン1の第2段階の押下(S2オン)があると(ステップ33でYES),連写が行われ,複数駒の被写体像を表す画像データが得られる(ステップ34)。
【0028】
連写により得られた複数駒の被写体像の各駒ごとに目を瞑ってしまっている人物像の数が検出される(ステップ35)。複数駒の被写体像の中に一駒でも目を瞑っている人物像を含む被写体像があると(ステップ36でYES),目を瞑っている人物像の数が一番少ない駒が選択される(ステップ37)。また,複数駒の被写体像の中には目を瞑っている人物像を含む駒が無ければ(ステップ38),複数駒すべてが選択される(ステップ38)。
【0029】
選択された駒の被写体像を表す画像データが上述したように,同時化回路18等に与えられ,同時化処理,白バランス調整,ガンマ補正等の信号処理が行われる(ステップ39)。信号処理が行われた画像データがメモリ・カード22に記録される(ステップ40)。メモリ・カード22には,目瞑りした人物像が少ない被写体像を表す画像データが記録されることとなる。
【0030】
図3から図6は,目瞑り検出モードにおいて得られる複数駒(4駒)の被写体像の一例である。
【0031】
図3から図6を参照して,目瞑り検出モードにおいて1駒目から4駒目までの被写体像が得られる。すべての被写体像の中には,人物OB1からOB4が含まれている。
【0032】
図3に示す例では,1駒目から4駒目までのすべての駒の被写体像において目を瞑ってしまっている人物はいない。このために,1駒目から4駒目までのすべての被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録されるようになる。
【0033】
図4に示す例では,1駒目の被写体像には目を瞑ってしまっている人物像は一人もいないが,2駒目,3駒目および4駒目の被写体像においては目を瞑ってしまっている人物がいる。2駒目の被写体像では人物OB3が目を瞑っており,3駒目の被写体像では人物OB4が目を瞑っており,4駒目の被写体像では人物OB2が目を瞑っている。図4に示す例では,1駒目の被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録されることとなる。
【0034】
図5に示す例では,1駒目から4駒目までのすべての駒の被写体像において目を瞑ってしまっている人物が一人ずついる。1駒目の被写体像では人物OB1が目を瞑っており,2駒目の被写体像では人物OB2が目を瞑っており,3駒目の被写体像では人物OB3が目を瞑っており,4駒目の被写体像では人物OB4が目を瞑ってしまっている。1駒目から4駒目までのすべての被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録されるようになる。
【0035】
図6に示す例では,1駒目および2駒目の被写体像において目を瞑っている人物がそれぞれ二人ずついる。1駒目の被写体像においては人物OB1およびOB2が目を瞑っており,2駒目の被写体像においては人物OB3およびOB4が目を瞑っている。また,3駒目および4駒目の被写体像において目を瞑っている人物がそれぞれ一人ずついる。3駒目の被写体像においては人物OB4が目を瞑っており,4駒目の被写体像においては人物OB1が目を瞑っている。目を瞑っている人物が少ない3駒目の被写体像を表す画像データおよび4駒目の被写体像を表す画像データがメモリ・カード22に記録される。
【0036】
上述した実施例においては,目を瞑っている人物の数が一番少ない被写体像が複数駒あると,それらの複数駒の被写体像を表す画像データがメモリ・カードに記録されているが,それらの複数駒の被写体像のうち,適正な明るさをもつようにきれいな1駒の被写体像を決定し,決定された1駒の被写体像を表す画像データをメモリ・カードに記録するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】目瞑り検出モードの処理手順を示すフローチャートである。
【図3】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【図4】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【図5】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【図6】目瞑り検出モードにおいて得られた複数駒の被写体像の一例である。
【符号の説明】
2 ストロボ撮像モード設定ボタン
3 目瞑り検出モード設定ボタン
5 ストロボ発光装置
6 CPU
9 ドライバ
10 タイミング・ジェネレータ
15 CCD
11 メモリ
22 メモリ・カード
OB1,OB2,OB3,OB4 人物
Claims (3)
- シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像を行い,複数駒の被写体像を表す画像データを出力する撮像手段,
上記撮像手段から出力される画像データによって表される複数駒の被写体像における目瞑りの人物像の数を各駒ごとに検出する検出手段,および
上記検出手段によって検出された目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データを記録媒体に記録する記録制御手段,
を備えたディジタル・カメラ。 - 目瞑り検出モードの設定手段,ストロボ発光装置および上記目瞑り検出モード設定手段による目瞑り検出モードの設定に応じて,上記ストロボ発光装置によるストロボ発光を停止するストロボ制御手段をさらに備え,
上記撮像手段は,上記目瞑り検出モード設定手段による目瞑り検出モードの設定に応じて,複数駒の撮像を行うものである,
請求項1に記載のディジタル・カメラ。 - シャッタ・レリーズに応じて複数回の撮像を行い,複数駒の被写体像を表す画像データを得,
得られた画像データによって表される複数駒の被写体像における目瞑りの人物像の数を各駒ごとに検出し,
検出された目瞑りの人物像の数がもっとも少ない駒の被写体像を表す画像データを記録媒体に記録する,
ディジタル・カメラの制御方法。
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Publications (1)
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