JP2005036880A - 遊星歯車装置およびその転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】 風力発電機用増速機等に用いられ、不規則な運転状況下で使用されても、運転再開時に遊星歯車の円滑な回転動作が行え、かつ長年に渡ってメンテナンスフリーで運転が行える遊星歯車装置を提供する。
【解決手段】 この遊星歯車装置3は、旋回自在なキャリア7の周方向複数箇所に、遊星歯車8が転がり軸受9を介して回転自在に支持される。各遊星歯車8を支持する転がり軸受9は、キャリア7の旋回によってケーシング6内の油浴16に出入りする。上記転がり軸受9に、転動体が中空ころ27からなる転がり軸受を用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】 この遊星歯車装置3は、旋回自在なキャリア7の周方向複数箇所に、遊星歯車8が転がり軸受9を介して回転自在に支持される。各遊星歯車8を支持する転がり軸受9は、キャリア7の旋回によってケーシング6内の油浴16に出入りする。上記転がり軸受9に、転動体が中空ころ27からなる転がり軸受を用いる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、遊星歯車を支持する軸受の潤滑方式が油浴方式であって、キャリアの旋回よって軸受が油浴に出入りし、かつキャリアの回転が不規則な機械,装置、例えば風力発電機用の増速機等に用いられる遊星歯車装置およびその転がり軸受に関する。
風力発電機用増速機は、増速手段として遊星歯車装置が組み込まれている(例えば非特許文献1)。その遊星歯車の転がり軸受の潤滑には油浴潤滑が多く採用されている。この場合に、遊星軸は、3軸や4軸のものがあるが、公転して底に位置した時に、遊星軸の軸受は油浴に浸かり、潤滑油が供給されることになる。
一般の転がり軸受の潤滑形式には、油浴潤滑の他に、グリース潤滑など、種々の形式のものがあり、例えばころを中空とし、または潤滑油溜りを設けて内部に潤滑剤を充填するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献1)。
機械設計第46巻第13号(2002年9月号)の第90〜96頁 特開2000−35046
機械設計第46巻第13号(2002年9月号)の第90〜96頁
風力発電機用増速機の遊星歯車装置において、遊星軸は、公転して底に位置した時に初めて油浴に浸かり、潤滑油が供給されることになる。このため、当然に、ある時点では潤滑油に浸かっていない軸受がある。風力発電の場合、風の状況によっては、長い間、回転せずに停止している場合もある。そうなると、遊星軸の軸受において、油浴に浸かっていない軸受の潤滑油は流れ落ちてしまい、潤滑油が殆どない状態になってしまっている。このような、長時間停止状態にあって潤滑油が殆どない状態となっている遊星軸が、風の状況の変化によって突然に回転することになる。そのため潤滑不良が発生し、円環な回転を行うことができない場合がある。このことは、風力発電の効率低下を招き、軸受の長寿命化の妨げにもなる。
なお、グリース潤滑や、潤滑油溜りを設けて内部に潤滑油を保持した形式の軸受を使用すれば、長時間停止後の急激な回転再開にも円滑な回転が可能である。風力発電機用増速機は、約20年という長年に渡ってメンテナンスフリーで運転することが要求され、グリース潤滑や潤滑油充填形式では、このような長期の潤滑寿命を得ることができない。
風力発電機用増速機の他にも、上記のような不規則な回転を行う用途の遊星歯車装置では、風力発電用と同様な軸受潤滑の課題がある。
この発明の目的は、停止時間が長くて突然の回転再開を行うような不規則な運転状況下で使用されても、運転再開時に遊星歯車の円滑な回転動作が行え、かつ長年に渡ってメンテナンスフリーで運転が行える遊星歯車装置を提供することである。
この発明の他の目的は、運転再開時に円滑な回転動作が行え、かつ長年に渡ってメンテナンスフリーで運転が行える風力発電機用増速機を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、このような遊星歯車装置を効果的に実現することのできる転がり軸受を提供することができる。
この発明の遊星歯車装置は、旋回自在なキャリアの周方向複数箇所に、遊星歯車が転がり軸受を介して回転自在に支持され、上記各遊星歯車を支持する転がり軸受が、上記キャリアの旋回によってケーシング内の油浴に出入りする遊星歯車装置において、上記転がり軸受に、転動体が中空ころからなる転がり軸受を用いたことを特徴とする。
この構成によると、遊星歯車を支持する転がり軸受は、キャリアの旋回により公転して底に位置した時に油浴に浸かり、潤滑油が供給される。このとき、油浴の潤滑油が転がり軸受の中空ころにおける中空部内に保持される。そのため、長時間の停止により潤滑油が次第に流れ出ても、転がり軸受内の潤滑油が不足することがなく、突然の運転再開時にも円滑に回転することができる。また、油浴循環であるため、長年にわたり、メンテナンスフリーで運転することができる。
この発明の遊星歯車装置は、例えば、上記ケーシングに設けられて上記複数の遊星歯車が噛み合う内歯のリングギヤと、このリングギヤと同心位置に回転自在に設けられて上記複数の遊星歯車が噛み合う太陽歯車とを備え、上記キャリアが入力部となり、上記太陽歯車が出力部となる増速用の遊星歯車装置であってもよい。
増速用の遊星歯車装置では、減速用に比べて入力側の駆動力が強いため、遊星歯車を支持する軸受は、強制的に回転させられる。よって、多少潤滑状態が悪くても強制的に回転させられるので、軸受にダメージが蓄積する。しかし、長時間の寿命を要求されるため、軸受にはより高い信頼が求められる。そのため、中空ころを用いたことによる潤滑性維持の効果が、より効果的に発揮される。
この発明の風力発電機用増速機は、この発明の上記構成の遊星歯車装置を備えたものである。
風力発電機用増速機は、風の状況により長時間停止し、その後に突然に回転を再開することが多く、また非常に長年のメンテナンスフリーが要求されるため、この発明の遊星歯車装置における不規則な運転状況下で常に円滑な回転動作が行え、かつ長年に渡ってメンテナンスフリーで運転が行えるという効果が、非常に効果的に発揮される。
この発明の転がり軸受は、遊星歯車装置の遊星歯車をキャリアに回転自在に支持し、上記キャリアの旋回によって油浴に出入りする転がり軸受であって、転動体が中空ころからなることを特徴とする。
このように、油浴潤滑に使用する軸受において、転動体に中空ころを用いるため、不規則な運転状況下で使用されて常に円滑に回転支持が行え、かつ長期間のメンテナンスフリーが可能になる。
この発明の遊星歯車装置は、油浴潤滑の遊星歯車の転がり軸受に、転動体として中空ころを用いたため、停止時間が長くて突然の回転再開を行うような不規則な運転状況下で使用されても、運転再開時に遊星歯車の円滑な回転動作が行え、かつ長年に渡ってメンテナンスフリーで運転が行えるという効果が得られる。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は、遊星歯車装置を備えた風力発電機用増速機を示す。この増速機は、入力軸1の回転を増速して低速軸2に伝達する遊星歯車装置3と、低速軸2の回転をさらに増速して出力軸4に伝達する2次増速装置5とを備える。遊星歯車装置3および2次増速装置5は、共通のケーシング6内に設けられている。入力軸1は風車(図示せず)の主軸(図示せず)等に接続され、出力軸4は発電機(図示せず)に接続される。
遊星歯車装置3は、旋回自在なキャリア7の周方向複数箇所に遊星軸10が設けられ、各遊星軸10に遊星歯車8が転がり軸受9を介して回転自在に支持されている。各遊星歯車8の転がり軸受9は、図示の例では2個並べて用いているが、1個であっても良い。キャリア7は、遊星歯車装置3における入力部となる部材であり、上記入力軸1と一体の部材として設けられ、または一体に結合されている。キャリア7は、入力軸1の部分で軸受11,11Aを介してケーシング6に旋回自在に支持されている。キャリア7に支持された各遊星歯車8は、ケーシング6に設けられた内歯のリングギヤ12に噛み合い、かつこのリングギヤ12と同心位置に回転自在に設けられた太陽歯車13に噛み合う。リングギヤ12は、ケーシング6に直接に形成されたものであっても、ケーシング6に固定されたものであっても良い。太陽歯車13は、遊星歯車装置3における出力部となる部品であり、上記低速軸2に設けられている。低速軸2は、軸受14,15を介してケーシング6に回転自在に支持されている。
2次増速装置5は、ギヤ列により構成されている。図示の例では、2次増速装置5は、低速軸2に固定されたギヤ17が中間軸21の小径側ギヤ18に噛み合い、中間軸21に設けられ大径側ギヤ19が出力軸4のギヤ20に噛み合うギヤ列とされている。中間軸21および出力軸4は、それぞれ軸受22,23によってケーシング6に回転自在に支持されている。
ケーシング6の下部は、潤滑油の油浴16を形成する部分とされ、その油浴16の油面レベルLは遊星歯車8を支持する転がり軸受9が、キャリア7の旋回によって出入りする高さとされている。
各遊星歯車8を支持する転がり軸受9は、図1の上部に拡大して示すように、転動体が中空ころ27からなるものとされている。中空ころ27は、ころ端面に開口した中空部27aを有するころである。中空部27aは、中空ころ27の両端面に貫通したものが用いられているが、必ずしも貫通していなくても良い。
図3は、転がり軸受9の具体例を示す。転がり軸受9は、中空ころ27を用いたものであれば良く、各種の形式のものが採用できるが、この実施形態では、内輪25と外輪26の間に複数の中空ころ27を介在させた円筒ころ軸受とされている。また、この転がり軸受9は、保持器を用いない総ころ型の軸受とされている。外輪26は両鍔付きであり、内輪25は鍔無しとされている。これとは逆に外輪26を鍔無しとし、内輪25を両鍔付きとしても良い。
上記構成の動作を説明する。入力軸1が回転すると、入力軸1と一体のキャリア7が旋回し、キャリア7の複数箇所に支持された遊星歯車8が公転移動する。このとき各遊星歯車8は、固定のリングギヤ12に噛み合いながら公転することで、自転を生じる。この公転しながら自転する遊星歯車8に太陽歯車13が噛み合っており、そのため太陽歯車13は、入力軸1に対して増速されて回転する。遊星歯車装置3の出力部となる太陽歯車13は、2次増速装置5の低速軸2に設けられたものであり、太陽歯車13の回転が2次増速装置5で増速されて出力軸4に伝えられる。このように、入力軸1に入力される風車主軸(図示せず)の回転が、遊星歯車装置3と2次増速装置5とで大幅に増幅されて出力軸4に伝えられ、出力軸4からは発電が可能な高速回転が得られる。
各遊星歯車8を支持する転がり軸受9の潤滑は、次のように行われる。遊星歯車8およびその転がり軸受9は、キャリア7の旋回により公転して底に位置した時に油浴16に浸かり、潤滑油が供給される。このとき、油浴16の潤滑油が転がり軸受9の中空ころ27における中空部27a内に保持される。そのため、無風状態によって長時間の停止が続き、油浴16の外部の転がり軸受9内の潤滑油が次第に流れ出ても、転がり軸受9内の潤滑油が不足することがない。したがって、風が急に吹き出すなどして、突然に運転が再開される時にも、円滑に転がり軸受9が回転することができる。このため、潤滑不足によってスミアリングや鍔かじり等の不具合を起こす懸念が解消される。また、油浴循環であるため、長年にわたり、メンテナンスフリーで運転することができる。
なお、上記実施形態では、遊星歯車8を支持する転がり軸受9を単列のものとしたが、図4(A)等に示すように、複列の軸受としても良い。また、中空ころ27の中空部27a内には、後述の各例に示すように、潤滑油の取り込み手段や保持手段を設けてもよい。取り込み手段としては、例えば中空部27aの形状を、中空ころ27の回転によって潤滑油を内部に取り込む作用が生じる形状としたものとされる。また保持手段は、例えば中空部27aの形状を、内部で潤滑油の保持作用が生じる形状としたものとする。
図4(B)はその取り込み作用、および保持作用の生じる形状の一例であり、中空部27aがテーパ状とされている。また、同図の転がり軸受9は、複列の円筒ころ軸受であって、中空ころ27の中空部27aのテーパ形状は、内側が広くなるテーパ角とされている。このように、テーパ角が内側に広くなるように配置することにより、停止中は中空部27a内の潤滑油が軸受内側に向かって流れるため、軸受外部に漏れ難い。そのため、より長い停止に対して良好な潤滑が維持される。また回転中は、中空部27aのテーパ形状により、遠心力で積極的に潤滑油が軸受内部に取り込まれる。
図4(C)は、潤滑油取り込み作用および保持作用の生じる形状の他の例を示す。この実施形態では、中空部27aを円筒面状とし、その内径面に螺旋溝29を形成している。通常、中空ころ27の回転方向は定まっているため、螺旋溝29はその通常回転で螺旋が内側へ進むように設ける。これにより、停止中は、中空ころ27の中空部27aの内面の面積が螺旋溝29によって増えて潤滑油との接触面積が増えることにより、潤滑油が表面張力によって保持され易くなる。また回転中は、螺旋溝29の螺進効果により、積極的に潤滑油が中空部27aの内部へ取り込まれる。螺旋溝29は、旋削目のような細かなものでも良い。
図5(A),(B)は、中空ころ27の中空部27aの形状を、表面積を多くすることで潤滑油の保持作用が生じる形状とした他の例をそれぞれ示す。図5(A)の例は、中空部27aの内面を表面粗さが他の部分よりも粗い形状としたものである。例えば、中空部27aの内面を、ショットブラスト等による粗面化処理面としてある。図5(B)は、中空部27aの内面に、円周溝30を設けた例である。
図6(A),(B)は、中空ころ27の中空部27aに潤滑油の保持手段を設けたさらに他の各例を示す。図6(A)の例は、中空ころ27の中空部27aの内面に、潤滑油の保持手段として焼結金属31を圧入したものである。焼結金属31は円筒状のものとしてある。このように、中空ころ27内に気孔率の大きい焼結金属31を設けることで、この焼結金属31が潤滑油を吸い込み、保持する。
図6(B)の例は、中空ころ27の中空部27aの内面に、潤滑油保持被膜32を設けた例を示す。潤滑油保持被膜32は、例えば燐酸塩被膜とされる。燐酸塩被膜は親油性が高く、潤滑油の保持機能が高められる。また、燐酸塩被膜は、油を吸うことによって防錆効果も生じる。
また、上記各実施形態は、いずれも総ころ形式の転がり軸受9としたが、遊星歯車8を支持する転がり軸受9は、中空ころ27を用いたものであれば良く、保持器付きのものであっても良い。保持器付きの転がり軸受9の例としては、図7に示すように、中空ころ27の中空部27a内に挿通されて中空ころ27を回転時自在に支持するピン34を有するピンタイプの保持器33を用いたもの等が使用できる。このピンタイプ保持器33を用いた転がり軸受9は、複列であっても単列であっても良い。
さらに、遊星歯車8を支持する転がり軸受9は、例えば図8に示すように、自動調心ころ軸受であっても良い。同図は、許容調心角αを持つ自動調心ころ軸受の例を示す。
なお、上記実施形態の遊星歯車装置3は、増速用のものとしたが、減速用のものであっても良い。その場合、太陽歯車13が入力部となり、キャリア7が出力部となる。
1…入力軸
2…低速軸
3…遊星歯車装置
4…出力軸
5…2次増速装置
6…ケーシング
7…キャリア
8…遊星歯車
9…転がり軸受
16…油浴
27…中空ころ
27a…中空部
2…低速軸
3…遊星歯車装置
4…出力軸
5…2次増速装置
6…ケーシング
7…キャリア
8…遊星歯車
9…転がり軸受
16…油浴
27…中空ころ
27a…中空部
Claims (4)
- 旋回自在なキャリアの周方向複数箇所に、遊星歯車が転がり軸受を介して回転自在に支持され、上記各遊星歯車を支持する転がり軸受が、上記キャリアの旋回によってケーシング内の油浴に出入りする遊星歯車装置において、上記転がり軸受に、転動体が中空ころからなる転がり軸受を用いたことを特徴とする遊星歯車装置。
- 請求項1において、上記ケーシングに設けられて上記複数の遊星歯車が噛み合う内歯のリングギヤと、このリングギヤと同心位置に回転自在に設けられて上記複数の遊星歯車が噛み合う太陽歯車とを備え、上記キャリアが入力部となり、上記太陽歯車が出力部となる増速用の遊星歯車装置。
- 請求項1または請求項2に記載の遊星歯車装置を備えた風力発電機用増速機。
- 遊星歯車装置の遊星歯車をキャリアに回転自在に支持し、上記キャリアの旋回によって油浴に出入りする転がり軸受であって、転動体が中空ころからなることを特徴とする転がり軸受。
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JP2003274237A JP2005036880A (ja) | 2003-07-14 | 2003-07-14 | 遊星歯車装置およびその転がり軸受 |
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