JP2005025321A - 非接触式自動改札機 - Google Patents
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Abstract
【課題】双方向型の非接触式自動改札機の改札通路内で発生する利用者の競合である見合いを防止する。
【解決手段】非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、前記筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、前記改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段とを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、前記筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、前記改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段とを有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式自動改札機に係り、特に、双方向型の非接触式自動改札機の案内性を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、首都圏においては、非接触式自動改札機が使用されるようになってきている。この非接触式自動改札機は、非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナに無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券を軽くタッチすると、又はそのアンテナに非接触券をかざすと(以下、タッチで説明する。)、非接触式自動改札機の本体と非接触券との間でデータ授受が行われるように構成されている。そして、非接触式自動改札機の本体では、非接触券から得られたデータ(カードデータ)を基に入出場(入場又は出場を意味している。)のための所定の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できるときは、ドアを開いて(非接触式自動改札機の本体がノーマルオープン型のときはそのまま)利用者(旅客)の改札通路の通過を許可し、その演算処理の結果、入出場を許可できないときは、ドアを閉じて利用者の改札通路の通過を阻止するように構成されている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−99817号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の非接触式自動改札機は、利用者は、従来のように定期券を定期券入れから出し入れすることなく、非接触券(定期券)をアンテナに軽くタッチするだけですむので、利用者の利便性を高めることができる反面、非接触式自動改札機の本体が入場用にも出場用にも使用できる双方向型に設定されているときは、改札通路の反対側の利用者を処理中、従来の乗車券を自動改札機の本体内に投入して入出場処理する投入型の自動改札機のように、投入口がシャッタで閉じられることがないので、改札通路の両側の利用者が同時に改札通路内に入ろうとする、いわゆる見合いが発生しやすいという欠点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、改札通路における見合い発生を未然に防止することのできる非接触式自動改札機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非接触式自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入場用にも出場用にも使用できる双方向型の非接触式自動改札機において、前記非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、前記非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の非接触式自動改札機は、入場側人間検知器及び出場側人間検知器は、反射型センサからなるものであることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の非接触式自動改札機は、非接触式自動改札機の本体は、磁気券も処理できる兼用型であることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、一実施の形態に係る非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの平面図、同図(b)は、同図(a)の右端面図、同図(c)は、同図(a)の左端面図である。この改札機本体Gは、一対の筐体H1 ,H2 からなり、これら筐体H1 ,H2 は、改札通路Pを挾んで所定の間隔を保って平行に設置されている。なお、この図1(a)に示される改札機本体Gは、入場用にも出場にも使用される双方向型とされているとともに、非接触券専用型とされている。もちろん、この改札機本体Gも磁気券からなる乗車券及び非接触券の両方を処理する兼用型とすることもできる。兼用型としたときは、磁気券からなる乗車券を処理する投入型の自動改札機を省略することができる。
【0008】
図1(a)中、a1 は、改札機本体Gの一方の筐体H1 の入場側上面(図1(a)では右側)に設けられたアンテナであり、a2 は、その改札機本体Gの他方の筐体H2 の出口側上面(図1(a)では左側)に設けられたアンテナである。これらアンテナa1 ,a2 のうち、アンテナa1 は、改札機本体Gを介して入場しようとする利用者が非接触券(図示せず)をタッチするためのものであり、アンテナa2 は、その改札機本体Gを介して出場しようとする利用者が非接触券をタッチするためのものである。
【0009】
図1(a)中、S1 〜S4 は、周知の反射型センサからなるセンサであり、S1 ,S2 は筐体H1 に設けられ、S3 ,S4 は筐体H2 に設けられている。そして、これらセンサS1 〜S4 は、図示しない投光素子から光線を照射し、その照射された光線が物体(利用者)に反射した光線を図示しない受光素子で受光して所定範囲内に位置する物体(利用者)を検知できるように構成され、本発明の人間検知器に当り、S1 ,S2 は入場側人間検知器を構成し、S3 ,S4 は出場側人間検知器を構成している。
【0010】
入場側人間検知器を構成するセンサS1 ,S2 は、改札機本体Gを形成する一対の筐体H1 ,H2 を所定の間隔を保って設置して形成される改札通路Pの一方の入口付近に位置する利用者を検知できるように構成されている。すなわち、センサS1 ,S2 は、改札機本体Gを介してこれらから入場しようとする利用者を検知できるように構成されている(図1(a)の右側のハッチング参照)。また、出口側人間検知器を構成するセンサS3 ,S4 は、改札通路Pの他方の入口付近に位置する利用者を検知できるように構成されている。すなわち、センサS3 ,S4 は、改札機本体Gを介してこれらから出場しようとする利用者を検知できるように構成されている(図1(a)の左側のハッチング参照)。なお、センサS1 〜S4 は、反射型センサで構成したが、超音波型センサ等の他のセンサを用いることもできる。しかし、上述のように、反射型センサとしたときは、簡単に実施できる特長がある。
【0011】
図1(c)のD1 は、入場側の一方の筐体H1 の端面に設けられたLEDからなる入場側表示部であり、また、図1(b)のD2 は、出口側の他方の筐体H2 の端面に設けられたLEDからなる出場側表示部である。これら両表示部D1 ,D2 は、利用者が改札通路Pに進入してもよいときに、その進入許可を表示する内容の表示、例えば、図1(b),(c)に示されるように矢印が示され、改札通路Pへの利用者の進入を禁止するときは、その進入禁止を表示する内容の表示、例えば、後述の図4(b)及び図5(c)のような進入禁止マークが表示される。
【0012】
上記筐体H1 ,H2 には、利用者へ文字により所定の内容を報知する表示画面、改札通路Pの開閉するドア及び改札通路P内の利用者を検知する人間検知器等も設けられているが、本発明の説明に直接関係しないので、ここでは省略されている。
【0013】
図2は、改札機本体Gを統括的に制御する図1では省略されている制御器Cのブロック図である。この制御器Cは、ROM1に格納されているシステムプログラムデータ及びRAM2に格納されているワーキングデータを基に入出場の所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)3を有している。
【0014】
このCPU3は、I/Oユニット4を介して上記人間検知器S1 〜S4 からの検知信号を増幅処理して取込むためのセンサアンプ5と、両表示部D1 ,D2 を駆動制御する表示ドライバ6と、図示しないドアを駆動制御するドアドライバ7と、上記アンテナa1 ,a2 を接続し、図示しない非接触券に記録されているデータ(カードデータ)を読取り、また、その非接触券に新たなデータ(入場データ、残額データ等)を書込むためのリーダライタ8とが接続されている。なお、I/Oユニット4には、表示画面を駆動制御するドライバ等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0015】
図示しないが、非接触券は、無線通信機能を有するICカードと同様に構成されている。すなわち、この非接触券には、アンテナと、改札機本体G側と交信するための通信制御部と、その通信制御部とI/Oユニットを介して接続されているCPUと、システムプログラムデータ、定期券データ、ストアードフェアカードデータ(SFカードデータ)及びカードIDデータ等の所定のカードデータの記録されているメモリと、改札機本体Gからの電力波をアンテナを介して受信し、非接触券の駆動電力を生成する電力生成回路とを有している。
【0016】
以下、図3のフローチャート、図4及び図5を用いて制御動作について説明する。今、入場側から改札通路Pに利用者が進入しようとしているものとする。その利用者が図1(a)の入場側のハッチングで示される位置に位置すると、すなわち、利用者がセンサS1 ,S2 の検知範囲に入ると、その利用者はセンサS1 ,S2 により検知される(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。
【0017】
利用者が入場側で検知されると、入場側表示部D1 は、それまでの進入許可を示す表示が維持されるとともに、出口側表示部D2 は、それまでの進入許可を示す表示から進入禁止を示す表示に変化する(S106。図4(b),(c)参照)。したがって、改札通路Pにおける見合いの発生を未然に防止することができる。
【0018】
入場側から改札通路P内に進入した利用者が非接触券をアンテナa1 にタッチして入場処理を行い、その利用者が改札通路Pを出口側に向けて進出し、さらに、その利用者が出口側のセンサS3 ,S4 でも検知されなくなると、出場側表示部D2 は、元の進入許可表示となる(S100否定、S102否定、S104)。なお、入場側からの利用者が連続しているときは、全ての利用者が出場側に向けて進出するまで、出場側表示部D2 は進入禁止が表示される。
【0019】
上述の説明は、利用者が改札機本体Gを介して入場する例であるが、出場する場合も同様に制御される(S100否定、S102肯定、S108)。
【0020】
なお、入場側及び出場側にほぼ同時に利用者が位置したときであっても、センサS1 ,S2 及びセンサS3 ,S4 のうち、先に利用者を検知した方が改札通路Pへの進入を許可するように両表示部D1 ,D2 が制御される。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、前記改札機本体を形成する筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、前記改札機本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、前記改札機本体の改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段とを有するので、改札通路で発生する見合いを未然に防止することができる。
本発明の請求項2に記載の非接触式自動改札機は、入場側人間検知器及び出場側人間検知器は、反射型センサからなるので、簡単に実施することができる。
本発明の請求項3に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体を磁気券も処理できる兼用型としたので、磁気券も処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体の平面図、(b)は、その右端面図の一部、(c)は、その左端面図の一部である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】制御動作を示す一対の筐体の平面図である。
【図5】制御動作を示す一対の筐体の平面図である。
【符号の説明】
G 非接触式自動改札機の本体(改札機本体)
H1 ,H2 筐体
D1 入場側表示部
D2 出場側表示部
P 改札通路
S1 〜S4 センサ(人間検知器)
a1 ,a2 アンテナ
C 制御器
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式自動改札機に係り、特に、双方向型の非接触式自動改札機の案内性を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、首都圏においては、非接触式自動改札機が使用されるようになってきている。この非接触式自動改札機は、非接触式自動改札機の本体に設けられているアンテナに無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券を軽くタッチすると、又はそのアンテナに非接触券をかざすと(以下、タッチで説明する。)、非接触式自動改札機の本体と非接触券との間でデータ授受が行われるように構成されている。そして、非接触式自動改札機の本体では、非接触券から得られたデータ(カードデータ)を基に入出場(入場又は出場を意味している。)のための所定の演算処理を行い、その演算処理の結果、入出場を許可できるときは、ドアを開いて(非接触式自動改札機の本体がノーマルオープン型のときはそのまま)利用者(旅客)の改札通路の通過を許可し、その演算処理の結果、入出場を許可できないときは、ドアを閉じて利用者の改札通路の通過を阻止するように構成されている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−99817号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の非接触式自動改札機は、利用者は、従来のように定期券を定期券入れから出し入れすることなく、非接触券(定期券)をアンテナに軽くタッチするだけですむので、利用者の利便性を高めることができる反面、非接触式自動改札機の本体が入場用にも出場用にも使用できる双方向型に設定されているときは、改札通路の反対側の利用者を処理中、従来の乗車券を自動改札機の本体内に投入して入出場処理する投入型の自動改札機のように、投入口がシャッタで閉じられることがないので、改札通路の両側の利用者が同時に改札通路内に入ろうとする、いわゆる見合いが発生しやすいという欠点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、改札通路における見合い発生を未然に防止することのできる非接触式自動改札機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非接触式自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入場用にも出場用にも使用できる双方向型の非接触式自動改札機において、前記非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、前記非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の非接触式自動改札機は、入場側人間検知器及び出場側人間検知器は、反射型センサからなるものであることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の非接触式自動改札機は、非接触式自動改札機の本体は、磁気券も処理できる兼用型であることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(a)は、一実施の形態に係る非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの平面図、同図(b)は、同図(a)の右端面図、同図(c)は、同図(a)の左端面図である。この改札機本体Gは、一対の筐体H1 ,H2 からなり、これら筐体H1 ,H2 は、改札通路Pを挾んで所定の間隔を保って平行に設置されている。なお、この図1(a)に示される改札機本体Gは、入場用にも出場にも使用される双方向型とされているとともに、非接触券専用型とされている。もちろん、この改札機本体Gも磁気券からなる乗車券及び非接触券の両方を処理する兼用型とすることもできる。兼用型としたときは、磁気券からなる乗車券を処理する投入型の自動改札機を省略することができる。
【0008】
図1(a)中、a1 は、改札機本体Gの一方の筐体H1 の入場側上面(図1(a)では右側)に設けられたアンテナであり、a2 は、その改札機本体Gの他方の筐体H2 の出口側上面(図1(a)では左側)に設けられたアンテナである。これらアンテナa1 ,a2 のうち、アンテナa1 は、改札機本体Gを介して入場しようとする利用者が非接触券(図示せず)をタッチするためのものであり、アンテナa2 は、その改札機本体Gを介して出場しようとする利用者が非接触券をタッチするためのものである。
【0009】
図1(a)中、S1 〜S4 は、周知の反射型センサからなるセンサであり、S1 ,S2 は筐体H1 に設けられ、S3 ,S4 は筐体H2 に設けられている。そして、これらセンサS1 〜S4 は、図示しない投光素子から光線を照射し、その照射された光線が物体(利用者)に反射した光線を図示しない受光素子で受光して所定範囲内に位置する物体(利用者)を検知できるように構成され、本発明の人間検知器に当り、S1 ,S2 は入場側人間検知器を構成し、S3 ,S4 は出場側人間検知器を構成している。
【0010】
入場側人間検知器を構成するセンサS1 ,S2 は、改札機本体Gを形成する一対の筐体H1 ,H2 を所定の間隔を保って設置して形成される改札通路Pの一方の入口付近に位置する利用者を検知できるように構成されている。すなわち、センサS1 ,S2 は、改札機本体Gを介してこれらから入場しようとする利用者を検知できるように構成されている(図1(a)の右側のハッチング参照)。また、出口側人間検知器を構成するセンサS3 ,S4 は、改札通路Pの他方の入口付近に位置する利用者を検知できるように構成されている。すなわち、センサS3 ,S4 は、改札機本体Gを介してこれらから出場しようとする利用者を検知できるように構成されている(図1(a)の左側のハッチング参照)。なお、センサS1 〜S4 は、反射型センサで構成したが、超音波型センサ等の他のセンサを用いることもできる。しかし、上述のように、反射型センサとしたときは、簡単に実施できる特長がある。
【0011】
図1(c)のD1 は、入場側の一方の筐体H1 の端面に設けられたLEDからなる入場側表示部であり、また、図1(b)のD2 は、出口側の他方の筐体H2 の端面に設けられたLEDからなる出場側表示部である。これら両表示部D1 ,D2 は、利用者が改札通路Pに進入してもよいときに、その進入許可を表示する内容の表示、例えば、図1(b),(c)に示されるように矢印が示され、改札通路Pへの利用者の進入を禁止するときは、その進入禁止を表示する内容の表示、例えば、後述の図4(b)及び図5(c)のような進入禁止マークが表示される。
【0012】
上記筐体H1 ,H2 には、利用者へ文字により所定の内容を報知する表示画面、改札通路Pの開閉するドア及び改札通路P内の利用者を検知する人間検知器等も設けられているが、本発明の説明に直接関係しないので、ここでは省略されている。
【0013】
図2は、改札機本体Gを統括的に制御する図1では省略されている制御器Cのブロック図である。この制御器Cは、ROM1に格納されているシステムプログラムデータ及びRAM2に格納されているワーキングデータを基に入出場の所定の演算処理を行う中央処理部(CPU)3を有している。
【0014】
このCPU3は、I/Oユニット4を介して上記人間検知器S1 〜S4 からの検知信号を増幅処理して取込むためのセンサアンプ5と、両表示部D1 ,D2 を駆動制御する表示ドライバ6と、図示しないドアを駆動制御するドアドライバ7と、上記アンテナa1 ,a2 を接続し、図示しない非接触券に記録されているデータ(カードデータ)を読取り、また、その非接触券に新たなデータ(入場データ、残額データ等)を書込むためのリーダライタ8とが接続されている。なお、I/Oユニット4には、表示画面を駆動制御するドライバ等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0015】
図示しないが、非接触券は、無線通信機能を有するICカードと同様に構成されている。すなわち、この非接触券には、アンテナと、改札機本体G側と交信するための通信制御部と、その通信制御部とI/Oユニットを介して接続されているCPUと、システムプログラムデータ、定期券データ、ストアードフェアカードデータ(SFカードデータ)及びカードIDデータ等の所定のカードデータの記録されているメモリと、改札機本体Gからの電力波をアンテナを介して受信し、非接触券の駆動電力を生成する電力生成回路とを有している。
【0016】
以下、図3のフローチャート、図4及び図5を用いて制御動作について説明する。今、入場側から改札通路Pに利用者が進入しようとしているものとする。その利用者が図1(a)の入場側のハッチングで示される位置に位置すると、すなわち、利用者がセンサS1 ,S2 の検知範囲に入ると、その利用者はセンサS1 ,S2 により検知される(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)。
【0017】
利用者が入場側で検知されると、入場側表示部D1 は、それまでの進入許可を示す表示が維持されるとともに、出口側表示部D2 は、それまでの進入許可を示す表示から進入禁止を示す表示に変化する(S106。図4(b),(c)参照)。したがって、改札通路Pにおける見合いの発生を未然に防止することができる。
【0018】
入場側から改札通路P内に進入した利用者が非接触券をアンテナa1 にタッチして入場処理を行い、その利用者が改札通路Pを出口側に向けて進出し、さらに、その利用者が出口側のセンサS3 ,S4 でも検知されなくなると、出場側表示部D2 は、元の進入許可表示となる(S100否定、S102否定、S104)。なお、入場側からの利用者が連続しているときは、全ての利用者が出場側に向けて進出するまで、出場側表示部D2 は進入禁止が表示される。
【0019】
上述の説明は、利用者が改札機本体Gを介して入場する例であるが、出場する場合も同様に制御される(S100否定、S102肯定、S108)。
【0020】
なお、入場側及び出場側にほぼ同時に利用者が位置したときであっても、センサS1 ,S2 及びセンサS3 ,S4 のうち、先に利用者を検知した方が改札通路Pへの進入を許可するように両表示部D1 ,D2 が制御される。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、前記改札機本体を形成する筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、前記改札機本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、前記改札機本体の改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段とを有するので、改札通路で発生する見合いを未然に防止することができる。
本発明の請求項2に記載の非接触式自動改札機は、入場側人間検知器及び出場側人間検知器は、反射型センサからなるので、簡単に実施することができる。
本発明の請求項3に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体を磁気券も処理できる兼用型としたので、磁気券も処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体の平面図、(b)は、その右端面図の一部、(c)は、その左端面図の一部である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【図4】制御動作を示す一対の筐体の平面図である。
【図5】制御動作を示す一対の筐体の平面図である。
【符号の説明】
G 非接触式自動改札機の本体(改札機本体)
H1 ,H2 筐体
D1 入場側表示部
D2 出場側表示部
P 改札通路
S1 〜S4 センサ(人間検知器)
a1 ,a2 アンテナ
C 制御器
Claims (3)
- 入場用にも出場用にも使用できる双方向型の非接触式自動改札機において、
前記非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の入場側の端面に設けられた入場側表示部と、
前記非接触式自動改札機の本体を形成する筐体の出場側の端面に設けられた出場側表示部と、
前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の入場側の入口に位置する利用者を検知する入場側人間検知器と、
前記非接触式自動改札機の本体の改札通路の出場側の入口に位置する利用者を検知する出場側人間検知器と、
前記入場側人間検知器が前記出場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記出場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行い、その出場側人間検知器がその入場側人間検知器よりも早く利用者を検知したときに、前記入場側表示部に改札通路への進入を禁止する所定の表示を行う表示制御手段と、を有することを特徴とする非接触式自動改札機。 - 請求項1に記載の非接触式自動改札機において、入場側人間検知器及び出場側人間検知器は、反射型センサからなるものであることを特徴とする非接触式自動改札機。
- 請求項1又は2に記載の非接触式自動改札機において、非接触式自動改札機の本体は、磁気券も処理できる兼用型であることを特徴とする非接触式自動改札機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003187823A JP2005025321A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 非接触式自動改札機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003187823A JP2005025321A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 非接触式自動改札機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005025321A true JP2005025321A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34186552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003187823A Pending JP2005025321A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 非接触式自動改札機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005025321A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015053000A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 株式会社東芝 | 両用改札装置 |
JP2016057742A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社東芝 | 自動改札機および自動改札機システム |
JP2016218832A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 日本信号株式会社 | 通行者判定システム及び通行者判定方法 |
WO2023053872A1 (ja) | 2021-09-28 | 2023-04-06 | Ntn株式会社 | 送りねじ機構及び電動アクチュエータ |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187823A patent/JP2005025321A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015053000A (ja) * | 2013-09-09 | 2015-03-19 | 株式会社東芝 | 両用改札装置 |
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